曹洞宗の袈裟の知識「福田滞邃」によって



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川口高風老師はお袈裟研究はもちろん、その他にもたくさんの書籍を著しており、
ここに紹介致します『曹洞宗の袈裟の知識「福田滞邃による」』と共に「法服格正の
研究」もご老師が著されました。袈裟研究をされる方には必読と思われます。
この度、ご老師よりお許しを頂きここに紹介させて頂きます。

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「福田滞邃」は文政8年(1825)祖光来禅により刊行されました。
引用典籍は経典九種、律典九種、論典二種、中国典籍十一種、「正法眼蔵」袈裟功徳、伝
衣の計三十三種の文献を七十五箇所にわたって引用しています。

  ※その構成は、全十一項目に分けられ、最後に来禅の考えが述べられています。
   各項目ごとに、原文、読下し、注釈、川口高風師の解説となっています。
   なお、以下の解説部分は要約したもので、本文そのものではありません。



読下し

川口高風師の解説

名義(みょうぎ) 袈裟の名称
制縁(せいえん) 袈裟を制定した由来
   財体(ざいたい)
袈裟の衣財
染色(ぜんじき) 袈裟の色
準量(じゅんりょう) 袈裟の大きさ
条葉(じょうよう) 袈裟の条数と部分
鉤紐(こうちゅう) 袈裟の紐の付け方 (実際はよく理解できませんでした。)
裁縫(さいほう) 袈裟の作り方
搭法(たっぽう) 袈裟の搭け方
護持(ごじ) 袈裟の護持法
三衣図(さんねず) 袈裟の種類
結語(けつご) 来禅の考え




「法服格正」より「方服図儀」の形態をとり入れたと思われる。
江戸期における最も後に著され、袈裟研究の集大成的位置づけ。

近代の眼蔵家である沢木興道老師、橋本恵光老師は「法服格正」と共に「福田滞邃」
の提唱も行っている。
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なお本書「曹洞宗の袈裟の知識」には第三章として「曹洞宗服制規定」成立の歴史と
今後の課題と題して、なかなか知りえない記述もありました。
「江戸期の法衣と三衣事件」などは、口伝としては聞いたことがありました。お袈裟
を縫われる方は、歴史として正しく認識しながら勉強しなくてはいけないのではない
でしょうか。


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