米沢を通りました
 
HP管理人が、たまたま山形県米沢市を通りかかった時のことです。

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●樹皮布と刺し子

 『四分律』にあげられている、袈裟の衣財は
      綿・麻・樹皮・絹・羊毛・鳥毛の6種です。
 本来「綿」は比較的気温の高い地方にしか育たなかったそうで、シルクロード時代の中国では絹より高価
 だったそうです。なのに道宣は、絹を「蚕を殺して作った不浄の布」とし、綿布に執着しました。

 さて、この中の樹皮は名の如く木の皮で作った布のことですが、見たことありますか?

 米沢市に「原始布・古代織参考館」があります。
          http://www.nias.affrc.go.jp/silkwave/silkmuseum/YYKodai/kodai.htm

 苧(からむし)布(http://www.db.fks.ed.jp/mov/10068.001/10068.001.00001.html参考)等がありました。
 イラクサ科に属する宿根草の植物で、苧麻(ちょま、からむし)、または青苧(あおそ)を原料とする布です。
 私が見たのは古代布で、かなり目の荒い布で、ゴワゴワした感じで、袈裟の衣財にしてはフィット感はなさそう
 でした。
   (※)現在の織法だと、越後上布・小千谷縮布、宮古上布、八重山上布などがあり、かなり高級品です。

 冬は、こんな目の荒い布では、風がとおり過ぎてそうとう寒かったでしょう。
 そこで、この荒い目をふさいでしまおうと考えられたのが、刺し子だったそうです。
 刺し子の糸を生地の3目分表に出して1目裏にとおす。又は、5目表に出し2目裏にとおす。いろいろ方法は
 あったみたいですが、布の目を全て、刺し子でふさいでました。

                     

 この目をふさぎ「寒さ対策」をするのが、本来の刺し子の原点だったそうです。
 それが発展して、「古い布を補強する」「見栄えを良くする」刺し子になったのではないでしょうか?

 「いわゆる糞掃衣」の刺し子にも、こんな歴史があるんですね。

                                          「参考館」館長さん、ありがとうございました。


●刺し子のレッスン

 米沢には「花ぞうきん」といわれる、文様を刺し込んだ「ぞうきん」があります。
 江戸時代の上杉藩の下級武士の内職として発展した、伝統工芸です。
 私はとおりがかり、偶然にもこの講習会を見学させて頂きました。講師の先生は「遠藤きよ子」さんという方で
 全国で展示会をされたり、NHK・TVでも紹介されたことがあります。

 先生から頂いたテキストには、60個の文様が紹介されていました。実際にはもっとたくさんの種類があると思
 います。
 その内、「いわゆる糞掃衣」のぞうきん刺しにも、使えないかな?と、思う文様を紹介します。但し、これが如法
 か不如かの話は別ですが・・・・・

   籠目かごめ   うろこ  七宝つなぎ

 十字さし  山刺し   米刺し

 ちょっと、きびしいかもしれませんね。「米刺し」あたりは、どうでしょうか?

                                           遠藤きよ子先生、ありがとうございました。


●染めの体験学習

 上記2か所でとても良い勉強をさせて頂き、もう1箇所と思い、染めの体験学習をしました。

 体験学習として染めたのは、「紅花染め」でしたが、ここの染織工房「わくわく舘」のご主人が苦労してあみだした
 「栗染め」が、とてもいい色あいでした。いわゆる「渋茶」系ですが、栗のイガを使っての染めです。
 
 頂いたしおりを紹介します。

      実りの秋、みちのく米沢で収穫された栗の毬(いが)を煮出しして染液作り、まず
      その液で煮染めをします。その後銅や鉄の金属液で媒染(繊維に色素を定着さ
      せる働きと色素を色々な色に発色させる働きをします)し、これを繰り返して望み
      の色に染め上げます。天然の深く渋みのある色をお楽しみください。

 とありますが、お話を聞くと、繊維により違うやり方があるみたいで、大変そうでした。

 「藍染のしおり」から抜粋
      藍は、天然染料の中で青を染める唯一の染料で、古くから世界各国で利用されて
      いる。藍染めは特に木綿に染着がよいことから、日本でも古くから庶民の色として
      親しまれてきました。この歴史が私たちに懐かしさや郷愁を感じさせます。


 現在の化学染料は、洗っても色落ちが少なく、色の種類もたくさん揃っています。付属する説明書で、手軽に
 染められるそうです。

 天然染料は、染料を作るのもたいへんで、洗うと色落ちします。でも、その「色落ちした色」が微妙にいい、との
 ことでした。

                               「わくわく舘」のご主人、ながながと、ありがとうございました。


思いがけなく立ち寄った米沢でしたが、予想外の収穫でした。

ところでNKH大河ドラマは、今年「天地人」です。上杉藩米沢がご当地です。



第1回目と2回目、雲洞庵の北高全祝禅師が着けられていた絡子、
変じゃなかったですか?

裏表・表裏 逆でしたね。
しかも、マネキの糸「松葉」でない。三角マーク(臨済宗)でした。

う〜〜〜ん


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