作品集: 最新 投稿日時: 2005/10/04 09:20:02 更新日時: 2005/10/07 00:20:02 評価: 27/29 POINT: 142 Rate: 1.19
*東方文花帳参照ネタあり
*私的設定として、中国には部下がいるということにしてあります






 幻想郷は夏の季節が去り、秋の季節を迎えた。そして、次第に湖からの風も変化し、秋が深まるのを実感した。そろそろ夏物の薄着では辛くなってきたのだ。
 秋が深まるにつれて木々の葉も色を変え、今ではすっかり紅く染まっている。そろそろ紅葉のシーズンを迎えるのだ。対岸の森も、見事なまでに紅に染まっている。
 秋に入ってから、紅魔館は色々と忙しかった。夏が過ぎたので夏物をしまう為に一気に模様替えを行い、そのついでに大掃除も行ったのだ。門番警備の私にも庭の花を秋の物に変える仕事が舞い込み、掃除やら片づけやらと相まって大忙しだった。
 また、十五夜の日に近づくとお嬢様や咲夜さん達が恒例の宴会に何度か出向いた。そして永遠亭で餅つき大会などのイベントなどが開かれるなどの色々な事があったので、メイド達の多くも外で騒ぎに行った。
 今日は朝から館全体が賑やかだった。今日の夕方から紅魔館総出で紅葉狩りに行く事になっているのだ。湖の近くに燃えるような紅葉をしている場所があるのも調べ済みだ。
 ただ、準備をしているメイド達の装備を見ると、何故夕方に出発するのかが良く分かる。どう考えても持っていく荷物が宴会仕様なのだ。大量の料理や酒はもちろん、宴会芸用小道具や色々なゲーム大会用の機材と賞品、その場で寝る為の寝袋、麻雀台などの、非常に大量の荷物が用意されているのだ。
 はっきり言って、紅葉狩りに行くと言うよりは宴会に行くといったほうが言いだろう。更に言うならば、宴会を開く為の口実が紅葉狩りであるとも言える。
 今回の宴会はお嬢様達はもちろんの事、紅魔館のメイド全員にも召集が掛かった。紅魔館の秋の一大イベントとして計画された宴会で、大いに盛り上がる事間違い無しである。もちろん、私の部署にも招集が掛かっている。
 しかし、私の部署は全員参加とはいかなかった。紅魔館の正門及び外周の警備を任されている部署なのだ。それ故にこぞって参加する訳にもいかず、必要最低人員を残すしかない。



「これが今回私のところから参加する者のリストです。」

 私が出した書類を咲夜さんが受け取る。基本的に参加自由で、今回は紅魔館関係者全員に召集が掛かったとは言え、こういう形式は踏まなくてはならない。
 最終的に参加者が何人かで必要とする料理の量とかが変わってくる為でもあるが、メイド達を管理するのがメイド長の仕事でもある。厳しく管理している訳ではないが、一応こういう事でも報告しなければならない事になっている。

「ご苦労様、美鈴。相変らず貴方は参加しないのね」

 相変らずなのは、この部屋もそうだ。少し目を落とすと、机には色んな書類が散乱しているのが見える。それだけに留まらず、メイド長の執務室全体に書類が散らばっていた。相変らずの激務ぶりである。
 最終的な権限はお嬢様が持っているのだが、お嬢様の性格上執務という細かい事をする事はまず無い。しかし、紅魔館には数多くのメイド達が暮らしており、また紅魔館ならではの一定の秩序が作られている。
 そうなると、どうしても誰かに判断を仰がなければならない事や、決裁しなければならない事、管理しなければならない事などが出てくる。
 それで、お嬢様の代わりに紅魔館の管理運営を取り仕切る事になったのが咲夜さんである。と言うよりも、執務と言う面倒臭い仕事をお嬢様が咲夜さんに任せたという格好である。たまにお嬢様が何かを思いついて実行に移す事があるが、基本的に咲夜さんの裁量で全てが決まる。

「部下を差し置いて上司の私が楽しむのは、何となく気が引けるので。」
「じゃあ、毎回参加している私の立場は無いわね。」
「いえいえ、そんな事ありませんよ。咲夜さんは日頃が忙しいのですから、こういう時は楽しむべきですよ。私は、日頃のんびりやっていますから。」

 咲夜さんが何か言いたそうな顔をしたが、結局何も言わなかった。諦めたように溜息をつき、他の書類に目を落とす。
 それから直ぐに部屋を後にした。これと言った用事も無かったし、咲夜さんの目の前にはまだ目を通していない大量の書類が溜まっていたので、長居をしては悪いと思ったのだ。
 私の担当の部署の待機室へと戻った。本来は館外周の警備を任されているので警備部とか名乗ってもいいかもしれないのだが、庭の管理やら花畑の手入れなどの仕事もしているので厳密にはそうは言えない。他にも各種の雑用を任させられる事もあるので、良く言って多目的用途部署、悪く言って雑用部署である。
 部屋に戻るなり自分の机に向かい、溜まっていた報告書に目を通す。警備関係の事なら自分で指揮などできるが、庭師としての仕事はセンスの問題も含んでおり、そちらに詳しい部下に任せっきりだ。と言うか、その道の仕事は基本的な事しかサッパリ分からないというのが本音である。私ができる事と言えば、部下からの報告書に目を通す事ぐらいなのだ。

「あの、隊長。本当に今日の紅葉狩りに参加しないのですか?」

 しばらく書類と格闘していると、数人の部下がおずおずと聞いてきた。

「ええ、夜間の警備ぐらいならそう数はいらないからね。紅魔館に侵入しようと言う輩なんてそうそういないし。だから私さえいれば必要最低限の人員でなんとかやりくりできます。いざとなれば、私が詰め腹を切ればいい事だし。だから、みんなは存分に楽しんできてください。」
「いえ、そういう事じゃなくて。隊長は良いのですか、それで。毎回そう言って私達の為に残っていますけど、隊長だって騒ぎに行きたいのではないのですか?」
「本心を言えば、私だって行きたいですよ。ですが、こうして私がのんびりやっていけられるのはみんなのお陰ですからね。みんなが頑張ってくれなければ、私は今頃クビになっていたかもしれませんし。」

 これは、悲しいが事実である。警備だけだったらまだしも、庭の管理とかなるとお手上げである。何度も図書館に通ったり、その道のプロから話を聞いたりしたが、結局まるで上達しなかった。
 他の様々な雑用でも同様である。体力的な事なら私一人で三人分の仕事は出来るが、頭脳的な事が絡むと途端にお荷物になりかねない。そうなってくると、殆ど部下にお任せ状態である。

「それでも、隊長はちゃんとやっていると思いますよ。殆どの夜勤シフトには出ますし、力仕事は一人で数人分の仕事をこなしますし。黒白魔法使い相手に、一人で立ち向かう事もしていますし。」

 魔理沙さんの場合は仕方が無かった。通常弾ならともかく、マスタースパークを使われたら非常に危険である。私なら怪我で済むが、力の無いメイドだと致命傷を負いかねないのだ。どうせ私も部下も魔理沙さんに敵わないのなら、私一人が魔理沙さんと戦って、敗戦の責を私が取ればいいだけの事である。

「それに、隊長は私達がどれだけ失敗をしようとも、何がいけなかったのかを言及しますが、いつも最後は笑って済ましてくれました。それどころか、落ち込んでいるといつも励ましてくれましたし。そして、いつも私達の失敗の責任を隊長が代わりに受けました。」
「買いかぶりすぎよ。私にできない事についての失敗に、私がどうこう言う資格は無いだけだから。それに、失敗しても、次からその失敗を繰り返えさなければ良いだけの事。」

 口ではこうも言ったが、部下が失敗するという事は私がやっても失敗するという事が多い。私の代わりに失敗したようなものなのだから、部下に私の失敗を押付けたという気持ちがある。本来ならどの面下げて励ましの言葉など口にするのかと思うのだが、落ち込んでいる部下の姿を見て何かを言わずにはいられなかったのだ。

「それにですね、部下の尻拭いをするのは、上司として当たり前の事よ。特別に気にする必要は無いです。もっとも、私にはそれぐらいしかみんなにしてあげられる事が無いだけなんだけどね。」

 まだ何かを皆は言いたそうな感じであったが、とりあえずやんわりと追い返した。皆の気持ちは嬉しいが、私よりも皆が楽しむべきだ。今の私がこうしていられるのは、やはり皆のお陰である。だから、こういう時は皆の為に身を引かなければならないと思う。



 出発の時刻になり、続々とメイド達が思い思いの荷物を持ちながら現地へと向かっていった。どうも料理の数よりもお酒の数の方が圧倒的に多い気がするが、まあ宴会とはこういうものだと思うことにした。多分、明日の朝まで飲み明かす気なのだろう。
 私の部下も出発した。ただ、館の外周警備という仕事上、皆で行く事が出来ない。仕方が無いので、誰が残るかは前回の参加者でくじ引きを行い、それで運悪く当たりを引いた数人には私と警備についてもらった。
 相変らず部下達は出発する間際まで私にたまには参加するべきだと言ってきたが、全て丁重に断った。彼女達の好意は非常に嬉しいが、私にはその気持ちだけで十分だ。
 皆が出発するのを見送った後、残った部下達と警備につく。全員参加といっても私達以外にも残った者はいるし、厨房関係者は追加の料理の発注が来るかもしれないので私達と同じく残らされている者もいる。また、更に同じく館内部の警備についている者も残っている。
 だから紅魔館は蛻けの殻という訳ではないが、私達がしなければならない仕事は変わらない。それどころか、普段よりも人数が少ないので、気を引き締めていかなければならない。
 日が完全に沈み交代で軽く夕食を取ってしばらくした頃に、急に副長及び数人の部下達が戻ってきた。

「あれ、何故戻ってきたの?」
「急に気分が悪くなったので、早退してきました。でも、戻ってくる最中に治ったんですけど、今更戻るのもなんですから、警備を手伝います。」

 そう言うや否や、私が何かを言う前に彼女達が準備をしに部屋へと行ってしまう。仕方が無いので、彼女達に警備の仕事についてもらう事にした。
 彼女達が戻ってきてくれたので、残っていた者達を代わりに宴会に向かわせようと思った。今からとは言え、まだ夜は始まったばかりである。まだ、十分に宴会を楽しめるはずだ。後で咲夜さんにその旨を伝えておけば、多分大丈夫のはずだし。
 編成を変えるために一度皆を呼び戻し、私も待機室に戻った。もう既に副長達は来ていた。

「隊長、メイド長からの伝言です。お酒と料理の追加を至急持ってくるようにとの事です。」

 私が何かを言い出す前に、副長が言った。どうやら、戻り際に咲夜さんから指令を受けていたようだ。

「先ほど厨房に要請しておきましたので、もうそろそろ用意が出来る頃です。それでですね、一応隊長ならなんとか持ち運べる量なので、この中で一番早く飛べる隊長が持って行ってはいかがです?」
「え、何故私が。残っていた人達が交代で宴会に参加しに行くついでに運べば良いと思うんだけど。」
「隊長、分かっていませんね。酔ったメイド長を一分でも長く待たせる気ですか?」

 これを言われると、流石に何も言い返せなかった。しかし、私には警備の仕事がある。

「ああそれと、この人数なら通常通りの警備ができます。それなら私でも指揮が出来ますので、その点はご心配なく。」
「しかし、他にも宴会に行きたい人がいるはずでは?」
「隊長、私達も今回はいいです。今日は警備をするという事で何の準備もしていませんし、なんか乗り気がしませんから。」

 副長が皆の担当を振り分けは始めた。何か引っかかる感じがするが、こうなっては私が行くしかない。酔った咲夜さんを待たすのもなんだし、可能な限り速やかに荷を運ぶとしよう。
 部屋を出る時、皆が私を見送ってくれた。しかし、一瞬見た皆の顔は、何故か満足そうな笑顔だった。



 湖を渡ると、次第に秋の色が濃くなった。紅魔館でも秋の気配は感じられるが、所詮は人工的なものが多い。自然はあるにしても紅魔館の一部にしか過ぎない。湖は、吹く風が冷たくなるくらいだ。
 しかし、対岸に着き、月明かりに浮かぶ自然には目を見張る物がある。木々が、野が、燃えるように紅いのだ。普段紅魔館から見る景色と間近から見る景色はまるで違うし、月の薄明かりに照らし出された光景は怪しい魅力を帯びていた。
 宴会会場になっている森に差し掛かった。この森はここら辺では紅葉の名所として知られていて、紅葉狩りにはうってつけの場所だ。ただ、今日に限っては紅魔館関係者御一同様貸し切り会場に成り果ててしまっているので、名所が名折れである。
 森の中は流石に薄暗い。しかし、それでも僅かに入り込む月の光に、周囲の光景が浮かび上がる。
 紅かった。周囲が一面に、紅かった。有るか無いかの月の光に、紅が風を受けて踊る。荷運びの仕事さえなかったら、もっと見入っていたいくらいだった。
 昼間のこの森は、圧倒される気分になる。赤一色に囲まれ、何も考えられずにただ雰囲気に飲み込まれるのだ。しかし、夜のこの森は、魔性の魅力に満ちている。何か得体の知れないものに、無性に惹きつけられる。
 昼と夜とでは、こうも持ち合わせている顔が違うのか。受ける光が変わるだけなのに、何故こうまで変われるのか。私の足りない頭では到底理解できない事なのだろうが、そのどちらの顔もすばらしい物だと言う事だけは分かる。もっとも、花の時期と紅葉狩りの時期に限る話なのだが。
 今まで殆ど夜勤で夜に外出できなかったので、これを見る事が出来た巡り合わせと、巡り合せてくれた皆に感謝した。
 前方に木の密集度が低い場所が見えてきた。あの辺りは木の数が他の場所よりも少なく、皆で茣蓙を敷くにはうってつけの場所である。それ故に宴会会場として選ばれているのだ。
 急に酒の匂いが辺りに充満し始めた。うっとするような空気が辺りを包む。どれだけ酒が進んでいるのか、即座に分かるような空気である。

「咲夜さん、ご注文の品物をお届けに来ました。」

 数人のメイド達とお酒を酌み交わしている咲夜さんを見つけ、荷物を彼女の前に置く。後はこの荷物をどうすればいいのかを聞いてそれを実行すれば、一先ずお仕事終了である。

「あら美鈴、丁度いいところに来たわね。貴方もこっちに来て一緒に飲みなさい。」
「残念ですけど、私はすぐに紅魔館に帰ろうと思っていますので。副長たちに全部任せてきてしまったっという格好ですから、すぐにでも帰らないと悪いですから。」
「なあに、私の酒が飲めないと言うの、美鈴?」
「お酌を頂戴させていただきます。」

 酒気を帯びて据わったような目つきで咲夜さんが睨みつけてきたので、大人しく従う事にした。と言うか、純粋に怖かったので従わざるを得なかった。咲夜さん、随分とお酒が進んでいるな・・・

「隊長、隊長じゃないですか。隊長も飲みに来たんですね。」

 しばらく咲夜さんの相手をさせられていると、参加していた部下達が私を見つけて駆け寄ってきた。こちらも、随分と出来上がっている様子である。

「隊長、私達と一緒に飲みましょうよ。隊長がせっかくこういう場に出てきたんですから、盛大にお祝いと行きましょう。」
「あー、それがですね、もうそろそろお暇しようと思っていたところだから。紅魔館の警備をすっぽかしてきたような形だし。」
「酷いですよ、隊長。隊長は私達の事が嫌いなんですね。だから私達とお酒を飲まないんですね!!」

 泥沼だった。酔っ払いの集団に囲まれて、あれやこれやと訳の分からない言葉を浴びせられる。仕舞いには泣き付かれるは愚痴を聞かされるは罵声を浴びせられるはと、手に負えない状態になってしまった。最早、まともな会話は望みようが無い。

「部下に随分と好かれているわね、美鈴。羨ましい事ね。妬けちゃうわ。」
「何訳の分からない事を言っているんですか、咲夜さん。笑っていないで、助けてくださいよ。」
「いいじゃない、別にこのまま飲み明かしちゃえば。警備はそちらの副長に任せてきたんでしょう。だったら、何も問題ないわ。」
「咲夜さんがそんないい加減な事言っちゃって良いんですか!?」
「メイド長の私が良いと言っているんだから、良いに決まっているでしょう。」

 言い切っちゃったよ、この人は。職権乱用もいいところだが、咲夜さんもかなり酔っ払っているからどうしようもない。
 どうやら、腹をくくるしか無いようだ。



 楓の木にもたれながら、後ろから聞こえてくる喧騒に耳を傾ける。月の形状と位置を見ると、ここに来てからかなり経った事が分かる。
 あれから随分と部下達と飲んだ。飲んで騒いで歌って踊ってと、自分でも何時何をしていたのか分からなくなっている。しかし、非常に楽しい時間を過ごせれたのは事実である。
 随分と涼しくなった風が、酒で火照った体に気持ちが良かった。部下は皆酔い潰れてしまったので、用意してあった毛布を皆に掛けた後、今はこうして酔い醒ましている。
 月が綺麗だった。月に照らし出されている、紅く染まりきった楓の木もまた、綺麗だった。風に舞う葉も、風に靡く草も、全てが月明かりの元で綺麗だった。
 今更になって、お酒を持って来るべきだったと思う。皆で飲むお酒も良いが、こういう雰囲気の元でのお酒も格別のはずである。せっかく紅葉狩りに来ているのだから、思う存分楽しむべきだ。もっとも、大多数のメイド達は宴会目的で来ているのだろうけど。

「こんな所で風情を楽しむなんて、なかなか洒落た事をしているわね。」

 声の方を向くと、咲夜さんが立っていた。私が何かを言う前に、咲夜さんは私の傍に腰を下ろす。そして、持っていた杯を私に渡してきた。

「せっかくだし、ここで一杯やりましょう。こんな夜景、飲まないなんて勿体無いわ。」

 そう言うなり、咲夜さんは自分の杯に持っていた酒を注ぎだす。私の分も注いでもらった。

「どお、美鈴。たまには皆で騒ぐ事も、良い事でしょう。部下の為に身を引くのも良いけど、こういう所で親睦を深める事も大切よ。貴方はちゃんと頑張って仕事をしているわ。だから、たまにこういう場に出ても誰も不満に思わないはずよ。」
「咲夜さん、私を嵌めましたね。」
「こうでもしなければ、美鈴は出てこようとしないでしょうから。だから、貴方の部下達と一緒に相談したというわけ。でも、良い記念になってでしょう、貴方も貴方の部下達も楽しそうに騒いでいたじゃない。」

 敵わないな、咲夜さんには。

「それはそうと、もう少し私に付き合ってもらうわよ。日が昇る前にお嬢様を紅魔館に帰さなければならないのだけど、それまでもう少し時間はあるわ。だから、紅葉でも見ながら酒と洒落込みましょう。」

 月明かりに照らし出された紅い楓の木の下で、咲夜さんと杯を重ねる。これはこれで、とても良い事に思えた。

「こんな私で良いのなら、お相手をさせていただきます。」
「じゃあ、乾杯といきましょう。」

 静かに、私達の杯が触れる。その杯に注がれた酒に、確かに月と紅葉が映し出されていた。
お題にそえていなかったら、御免なさい・・・
ニケ
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2005/10/04 09:20:02
更新日時:
2005/10/07 00:20:02
評価:
27/29
POINT:
142
Rate:
1.19
1. 5 床間たろひ ■2005/10/19 00:29:11
おぉ! 何だかえらく真面目な美鈴さん。
気を張ってばっかじゃ疲れちゃいますよ。偶には酒でも飲んでのんびりと、ね。
2. 6 流砂 ■2005/10/19 00:50:55
くそう、想定できる話なのにかなりクル。 やるなぁ。
3. 3 おやつ ■2005/10/19 00:57:27
美鈴みたいな上司が欲しい……
みんなに気を使っている人は、みんなに気にかけてもらえるんだろうなぁ。
4. 6 es-cape ■2005/10/19 01:14:36
みすずカッコイイ
カッコイイみすず
男前だよみすずさん。
自分の事は分かっていても
まわりからどう見られてるかは良く分かってなかったりするのもまた魅力。
5. 4 匿名 ■2005/10/19 01:54:26
お疲れ様と酌をしたくなるような美鈴でした。
6. 6 MIM.E ■2005/10/19 10:54:23
素敵な上司様。こういう役が美鈴には似合うと思いました。
俺のイメージでは、なんだかんだで一番まともな人なのに、そのせいでイロイロあおりを食らっている感じ。自分で美鈴を使おうとするとどうしても中国に逃げちゃうのは反省せねば。
7. 10 名前がない程度の能力 ■2005/10/19 12:58:50
おつかれさま。
面白かったです。
8. 6 ABYSS ■2005/10/19 17:59:09
劇的な流れはなくて、淡々としているところが、逆に風情があっていいと思います。
9. フリーレス 楠木忍 ■2005/10/19 23:01:41
美鈴遠慮しすぎですねw
途中で話の流れが読めましたが、非常に楽しく読む事が出来ました
10. 1 Q-turn ■2005/10/19 23:17:51
―― しかし、一瞬見た皆の顔は、何故か満足そうな笑顔だった。――

一番気に入った一文です。
11. 4 たまゆめ ■2005/10/20 10:16:35
美鈴への愛がかんじれる。(*´∀`)
お疲れ様でした。
12. 5 papa ■2005/10/21 15:27:48
いいなぁ、こんな紅魔館。
いいなぁ、こんな紅葉狩り。

タイトルと本文の関連が薄かったのが残念です。
13. 2 一之瀬翔弥 ■2005/10/22 22:48:34
整った感じの文章に思えたのですが、何故か読後の印象は荒削りな感が。
門番の仕事をちゃんとしている美鈴さんというのも面白い。
14. 8 ■2005/10/23 03:47:57
目の前に、月あかりに浮かび上がる紅い茂りが浮かんで来ました。素敵な紅葉だと思いますよ。そして、やっぱり部下達との絆は深いんですね、ちゅうご…みす…ええと…門番長。
15. 8 hito ■2005/10/23 19:10:42
お互いがお互いを思い遣る話に、秋の夜の雰囲気がマッチしていて素敵でした(*´∀`)
16. 3 SSを書き損ねる程度の能力 ■2005/10/23 21:36:08
悲しいかな、話が盛り上がらないまま終わってしまった。
普通に読んでも「このまま美鈴が宴会に行って終わるだろう」という予想がたって、見事に裏切らずに終わってくれました。

細かいことですけど、台詞くらいはもう少し口語で……というか、砕いた表現にしても問題ないと思いますよ?
17. 5 Tomo ■2005/10/24 12:07:35
意外と優しい咲夜さん。中間管理職の美鈴は大変ですね。
18. 5 藤村りゅ ■2005/10/24 15:17:14
 良い部下に恵まれたね、美鈴……。
 タイトルが重複している、という点を考慮するかは別にして、非常に温かい作品だと思います。
 展開が途中で読めてしまったのは、少し残念でしたね。
19. 4 木村圭 ■2005/10/25 21:59:25
美鈴隊長、好かれてるねえ。ほのぼのー。
20. 6 ■2005/10/25 22:25:41
部下思いの美鈴ってのもまたいいですね。
21. 7 世界爺 ■2005/10/26 00:31:37
久しぶりに優しくされてるめーりんを見た。
……この眼からこぼれてくる涙はいったい(ry

美鈴への愛が感じられる一作でした。
気を利かせる咲夜さんと優しいメイドさんに心打たれ、
秋の夜長、紅葉を肴に月見酒。我いとあはれと感じ得たり。
次もまた彼女主役の話を書くのでしたら、ぜひとも読もうと思います。
22. 8 美鈴まさき ■2005/10/27 00:45:10
 真面目なキャラほどいじられる幻想卿。その元祖たる美鈴の真の姿はまさに優しくて頑張り屋なのでしょう。
 そして美鈴を囲む咲夜以下紅魔館のメイド達もまた優しさに満ちて。
 ホント美鈴は愛されているキャラですね。
23. 7 風雅 ■2005/10/28 13:59:34
門番はツライよ、って感じですね。
当たり前に門番してる美鈴がある意味気の毒(笑)
ちゃんと気を遣ってくれる人が周りにいてよかったね。
24. 3 偽書 ■2005/10/28 16:31:48
失礼ながら、そう巧いとは感じなかったのですが。いい雰囲気の作品だと思いました。
25. 7 名無しでごめん ■2005/10/28 20:14:42
中国が、中国がぁ(嬉し涙 日々の働きが報われる美鈴さんを見ると、無性に嬉しくなります。
一人称の中国思考がとても自然で素敵です。
26. 4 弥生月文 ■2005/10/28 22:32:28
美鈴のキャラ付けや立ち位置は好きですが、部下どころか魔理沙にまで敬語という事に少し違和感が。
また、話の起承転結がやや平淡に思えました。もう少しサプライズが欲しかったです。
27. 4 IC ■2005/10/28 22:43:53
いい連中ばっかりじゃよ〜っと、ほっとします。
文章、展開ともにもっとメリハリがあると良かったんじゃないかなと思います。
28. 5 SSを書きなぐる程度の能力 ■2005/10/28 23:28:46
のほほんほのぼの。中国はいい部下たちに恵まれて幸せですね。
ちょっぴりあったかい気分になれました。
29. フリーレス 名無し ■2005/10/30 10:42:24
お題を活かしていない、沿ってないように思えます。
紅葉をお題に描いたと言うよりは、話の中にお題の紅葉を入れてみた感じですか。
極端な話、紅葉(もみじ)を桜に変換した時に話が成り立ってしまうような。
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