紅葉参り

作品集: 最新 投稿日時: 2005/10/19 02:25:45 更新日時: 2005/10/21 17:25:45 評価: 21/23 POINT: 128 Rate: 1.39
 くるり、くるりと人差し指と親指で紅葉の葉を回す。
 紅葉の葉は消える寸前の蝋燭のように激しく燃える赤い火の色に染まっている。
窓から見える景色は赤く、秋をなかばに過ぎ、冬の足音もそろそろ聞こえて来るだろう、そんな季節。
春にあれほど花が咲いたせいか、季節ごとに咲き誇る花々は幾分か前年に比べると大人しめ。

 くるり、くるりと紅葉が指先で踊る。
 幻想郷でも辺境に立つ紅い館、紅魔館は紅葉の季節でも周囲の景色に溶け込むことなく威容を保っている。
時刻はすでに夕方、昼夜が世間一般とややずれている紅魔館では昼前、といった時間である。
紅魔館のメイド長、十六夜咲夜は自室で休憩を取っていた。
すでに夕食までに済ます掃除は終えてしまっていた。
それでも他のメイドの2倍の量の仕事をこなした後、食事までの休憩時間をなんとなく自室で過ごしてみる事にしてみた。

 くるり、くるりと右手で紅葉を操る。
 何だか今日はいまいち仕事に身が入らない。
何故だか仕事中にも別の考え事をしてしまって、手が止まりそうになってしまう。
困った事に、その考え事の内容が思い出せない。
しまいには内容を思い出そうと考えてしまって仕事に専念できなくなる、という本末転倒ぶり。

 くるり、くる、と回す途中で紅葉が踊るのを止める。
 左手をティーカップに伸ばし、少し冷めた紅茶を口に含む。
右手を再度動かし、何事も無かったかのように紅葉が回り始める。
窓から差し込む光は鋭く紅く、まっすぐに咲夜の部屋を射抜く。

 くるくるくるくる、と紅葉が勢いよく回る。
思い出せない事が少し苛立つ。
左手のティーカップを戻してポケットから懐中時計を取り出して現在の時間を確認する。
そこで、思い出した。
今日が何の日かを。
今までは全然気にしていなかったが春の事件以来気にするようになった事だった。

 と、なると外出しなくてはならない。
立ち上がり、踵を返して部屋を出て行こうとする、途中で気が付いてティーセットを片付ける。
咲夜は紅葉の葉をなんとなくスカートのポケットに入れて部屋を後にした。


 紅魔館の主の部屋。
十分な広さを持った奥に据え付けられた玉座に座った吸血鬼が答える。
「外出? 別に構わないよ」
 紅魔館の主、レミリア・スカーレットは何でもないかのように外出を許可した。
「ありがとうございます」
 咲夜は礼を言って頭を下げた。
「ただし、私は今日神社に行こうかと思ってたんだけど、面白そうだから咲夜についてくわ」
「はぁ、それはよろしいですが……」
 咲夜の返答は切れが悪い。
「どうしたの?」
 それを訝しく思ったレミリアがたずねる。
「はぁ、ご一緒されてもあんまり面白いところではありませんよ?」
「べつにかまわないわ、面白さだけで生きてるわけじゃないもの。あぁ日傘を用意しておいて」
 そういってレミリアは傍らのメイドに日傘を持ってくるように指示した。
「かしこまりました」
 傍らのメイドは軽く頭を下げると音も無く下がっていく。
これで紅魔館の主の部屋にはレミリアと咲夜の2人だけになった。

「まぁホントは咲夜と一緒に行くならどこでもいいんだけどねぇ」
 肩の力を抜いたようにレミリアがニヤリと笑う。
「先に神社に行ってもらってもいいんですよ?」
 そう返す咲夜の頬は少し赤くなっている。
「そう? じゃあ神社で待っていようかしら、霊夢と2人で」
「ご一緒しましょう」
 レミリアの気の無い返事に思わず即答してしまう咲夜。
「最初からそう言えばいいのよ」
 ニヤリと笑ってレミリアは目を細める。
「あー、うー、ズルイです」
 不満そうでも嬉しそう、という微妙な表情で咲夜が抗議する。
咲夜も他のメイドがいないせいか、肩の力が抜けていつもより表情が柔らかい。
「そりゃ、悪魔だからねぇ」
 今さら何を、といった感じでレミリアが勝ち誇る。
「ところで、どこに行くの?」
「まだ言ってませんでしたっけ?」
「あなたは外出の許可だけ取りに来ただけじゃない」
 呆れたようにレミリアが玉座に肘を突く。
「そうでしたっけ、行き先は無縁塚ですわ」
「ほんとに面白く無さそうね」
「ご一緒する、といったのはお嬢様ですわ」
「その無縁塚に咲夜は何をしに行くのかしら?」
 その質問に咲夜は一瞬固まる。
「それは、秘密ですわ」
 ややあってから咲夜はそう答えた。
「まぁ何をするかなんてわかってるんだけどねぇ……」
 ポツリとレミリアが呟く、その声は咲夜には届かない。
「? 何か仰いました?」
「いいや、何も。さぁ出かける準備をしよう、どうせならお弁当でも持ってく?」
「それもいいですね、用意させましょう。それでは失礼致します」
 咲夜はその場を辞して外出の用意をはじめる。
広い広い部屋にはレミリアだけが取り残される。
 ややあって、レミリアは溜息と共に吐き出す。
「ほんとに、誰のなのかしらねぇ……。そこだけ見えない、なんてね」
 レミリアは頭上を見上げてしばし考え込む。
意識の中だけでレミリアは後ろを振り返る。

 過去から今へと繋がる道はただ1つ、それは結果だから。
その道を時間は後ろ向きに進む。だから前は、未来は誰にも見えない。
時間は過去と今を見つめ、未来へと慎重に後ずさりしていく。
自分だけが未来を振り返られる。
ただそこに映る未来の道は無限に広がるばかりでまるで海のよう。
その中から望む未来を抽出する、という事はまるで無限の海の中から一粒の真珠を拾い上げるより難しい。
ただ見るだけでもあまりの広さに本能が理解を放棄してしまう。
この光景を見るたびに溜息が出る。望む未来を探し当てられない事のほうが多い。
丹念に探そうとすれば何ヶ月もかかる事も多い。
どうやら今回も望む未来は見えそうも無い。
何しろ500年先だろうが世界は続いていそうだし、そもそも自分が見ている時間が自分の未来なのか世界の未来なのかの区別もついていない。
 まったく、運命を操る力とは不便なものだ。

「ふぅ」
 溜息とともに軽い頭痛を吐き出す。
それだけで頭痛は消えてくれたが、咲夜が退室してから半刻以上経ってしまっていた。
「結局、自分で行ってみるしかないのよねぇ……。陳腐な結論」
 コン、コンと部屋がノックされる。
レミリアはやや苦い気持ちを引きずりながら入室を許可した。
「お嬢様、お出かけの用意ができました」
 レミリアの前で扉を開けることなく入ってきた咲夜が跪く。
「じゃあ行こうか、それにしても吸血鬼なのに無縁塚なんてねぇ……」
「確かにアレですねぇ」
「まさしく無縁だわ」
 くすり、と笑ってレミリアは立ち上がった。



 太陽は山間に完全に姿を消したものの、赤い光だけは矢のように指してくる。
一見すると夜を光の矢が貫いているように見えるが、その実は光を夜が優しく包み込んでいる。
一日中光り輝いた太陽を優しく寝かしつけるように夜が降りてくる。
 かつて彼岸花が咲き誇った無縁塚は今は殆どの花が落ちていた。
彼岸花は通常、花が咲いている間は葉が出ず、花が落ちてから葉が伸びる。
その赤い花は見渡してもポツリポツリと咲いているだけで、春に比べるとずいぶん殺風景であった。
「ほんとに誰もいないわねぇ」
 無縁塚の上空にさしかかったレミリアが呟く。
「まぁ昼に来てもサボり魔が居るだけですけどね」
「自殺はやめたと思ったら今度は集団自殺か、嘆かわしい」
 出し抜けに大きな声が下から響いてくる。
ここからでは彼岸花と間違えそうな赤い髪に長身、さらに遠くではよく見えないが大きな鎌を背負った人影が歩いていた。
三途の川の渡し守、小野塚小町である。
「ほら、サボり魔ですわ」
 そう言って咲夜とレミリアは降下して行った。
「ん? よく見たらそっちの日傘は悪魔じゃないか、悪魔も自殺なんてするのか?」
「咲夜、これ誰?」
 小町の質問には一切答えずに咲夜に向けて不審な目を向けるレミリア。
「サボタージュの泰斗ですわ」
 しれっと言ってのける咲夜。
「お前までその名であたいを呼ぶなよ、あたいの名前は小野塚小町、三途の川の渡し守さ」
「あらそう、私はレミリア・スカーレット、吸血鬼をやってるわ」
「吸血鬼って自殺するもんなのか?」
「しないわよ」
「お嬢様、すいませんけど少々お時間を頂けますか?」
 会話に水を差すように咲夜が切り出す。
「あぁそうだったね、用事は1人で為す事だからね、ここで待ってるわ」
 小町のほうに不機嫌な視線を飛ばしたままレミリアが答える。
「知ってたんですか?」
「ここは無縁塚よ、誰かの墓参りだって事は少し考えればわかるわよ」
「あっ」
 忘れていた、というかすっかり失念していた。
無縁塚に来るのにこれ以上の理由があるだろうか。
「ふん、もっとも、誰への墓参りか知らないけど、さっさと済ませたら行くわよ。不愉快なヤツがいるから」
「不愉快って誰の事だよ、吸血鬼」
 不機嫌な表情を隠そうともせずお互いを睨みつけるレミリアと小町。
「私と咲夜の他にあなたしかいないじゃない、死神も落ちたものねぇ」
「そうかいそうかい、あんたは悪魔だからって見逃そうかと思ったけどどうやら一度じっくり説教してやらないといけないみたいだねぇ」
「ふん、死神風情が。あんたには吸血鬼の恐怖がわからないみたいだね」
 ――――何気なくこの2人って相性悪いのかしら……。
咲夜は呆れ果て、見ているだけである。
「咲夜、さっさと行きなさい、この死神に私がどういう存在なのか教えてあげるわ」
「はいはい、やりすぎないで下さいね」
 呆れたように返事をして咲夜はその場を離れる。
「吸血鬼ごときが、言ってくれるじゃない」
「死人ばっかり見ているお前に運命は味方しないわ」
 赤い光と死神の鎌が交錯し始めたのを咲夜は背中で聞きながら歩き出した。



「ここの桜も葉だけになっちゃったわね」
 春に咲いた紫の桜、人の罪が大きければ大きいほど咲き誇る、と言われる桜は今は紅葉に身を任せ、まるで燃えているよう赤い。
「まぁ、ガラじゃないんだけどね」
 咲夜はそう言って右手を振る。
いつの間にかその手には一抱えの花束が現れていた。
ポケットの中の空間を広げて持ってきたのだ。
咲夜はそのまましゃがみ込み、無言で紫の桜の根元に花束をそっと置いた。
風が後ろから吹き付け、咲夜の銀色の髪を揺らす。

「……」
 目を瞑り、思いを馳せる。
もう人間の世界に戻る事は無いけれど、戻る必要なんて無い。だって昔の不幸は今の幸せに続いてるから。
この幻想郷に来る以外の選択肢なんて無かった。
崩壊寸前のギリギリで死を拒否してしまったから、今私はここにいる。
今はまだ笑って話せる思い出ではないけれど、きっといつかそうなると思ってる。
何故なら今私は幸せだと思うから。
昔を悔やむ気持ちは無い、ただ、そうする事でしか生きられなかった事が悲しいだけ。
日の光の当たる人間界より、日の光を優しくしてはね返す夜の月の幻想郷が好き。
私は今が人生で1番幸せな時期だと知ってしまっても構わない。
いま、この瞬間を手に入れられた、という事実は誰にも変えられないから。
だから、私が殺したあなたに感謝を。

 しばらく無言で咲夜はしゃがみ込んでいたが、黙祷とも言うべき行為が終わったので立ち去ろうとする。
「私の罪は裁かないのかしら? 地獄の裁判長さん」
 目を閉じて大きな声で話し掛ける。
「確かに殺人は罪ですが、あなたの殺人は罪と言うには少々咎が足りないですね」
 紅葉の中から紺の服を来た地獄の裁判長、四季映姫・ヤマザナドゥがゆっくりと降りてくる。
「あなたがしてきた殺人はそれはあなたが生き残る事にも直結している。あなたの板切れが小さかったのはあなたの罪ではない」
「小さな板切れしか近くに無かったのは誰の罪でしょうね?」
 口元にうっすらと微笑みを浮かべて咲夜が聞く。
「残念ながらそれがわかればそもそも沈没する船になんて乗らなかったのですよ」
 映姫はゆっくりと頭を左右に振った。
「カルネアデス、ね」
 呟く咲夜をよそに映姫は喋りつづける。
「それにあの世の裁判は人間の法律に縛られた物じゃないので、正当性さえあればそれでよいのです。
 ただし、正当性にこじつけて犯罪をしてもそれはそれで認められません。
 あなたの殺人は私はあなたが生き残る為に必要だったと考えています。
 しかし、殺人自体の罪が消えたわけではない事も念を押しておきます」
 仕方無い事でも、それを忘れずに、同じ過ちを犯さなければそれは罪ではなく良い教訓となる。
「あなたが今積める善行の1つに、『過ちを忘れず幸せに生きる』という事柄が含まれていますよ」
 最後にニコリと笑って映姫はそう締めた。
ずいぶんと遠まわしだがそれも仕方無いだろう、彼女は裁判長だから説教癖が染み付いているのだ。
「まぁ言われなくてもそう生きて行こうとしてますけど、今日はずいぶん優しいですね」
「まぁ今日の仕事は終わってますからね、たまには人を誉めないと気が滅入ってしまいそうで」
 2人の少女を風が優しく撫でて行く。
心地よい風が一陣吹くたびに何か自分の中から重たいものが風にさらわれて行く気がした。
「そういえば、小町を見かけませんでした?」
「あっちでウチのお嬢様と弾幕ごっこしてましたよ」
「まったく、目の前の事に捕らわれる娘だこと。帰ったら少し諌めましょうかね」
 ふぅ、と溜息と共に映姫が呆れ果てる。
「お気の毒ねぇ」
 そう言って2人はそれぞれのパートナーに向かって歩き出した。
途中、咲夜は一度だけ振り返ったが、またすぐに歩き出した。


 ――――今が幸せなら、過去の罪も未来の罪も関係ないわね。だって過去と未来の時間は繋がっているもの。



「ふん、死神ごときが私に勝とうなんて120年早いわ」
「うぅ、さすがに私じゃ勝てないか……」
 どうやら弾幕ごっこはレミリアの勝ちで決着がついたようだ。
地面に大の字で寝っ転がった小町が悔しそうな声をあげる。
「コラ、小町! あなたは何をしているのっ!」
「きゃん!」
 映姫の怒鳴り声が響き渡る。
日頃の死者への裁判で鍛えられた大声は空気を振動させ、無縁塚中のどこに居ても聞こえそうだ。
「あんたがコイツの親玉かい、部下のしつけが甘いんじゃないかい?」
 上機嫌のレミリアが映姫に話し掛ける。
「まったく持ってその通りで申し訳ありません、ウチの小町が失礼致しました」
「あぁいいよ。夜魔天に頭下げられたんじゃ、あんたの評判に傷がつく」
「お嬢様、大変お待たせ致しました」
 咲夜はいつの間にかレミリアの後ろに控えていた。
「あぁ構わないよ、楽しい時間を過ごせたから」
「それではこちらは帰らせてもらいますよ、スカーレットデビル」
 映姫は小町の首根っこを掴むと浮かび上がる。
ぐえ、と小町のノドからおよそ少女らしくない声が聞こえたが黙殺される。
「お知りあいなんですか?」
 2人を見送りながら咲夜はレミリアに尋ねる。
「ん、直接会うのは初めてだね、お互い噂は聞いている、ってとこ。咲夜は……って春の花の時に会ってるんだっけ?」
「はい」
「何か言われた? 説教好きだって話しは聞いてるけど」
「えぇまぁ、そうですね『罪を犯さず幸せに生きよ、さすれば天国にいけるであろう』と」
「なんとも陳腐なセリフだね」
「それだけに重みはありますよ」
「珍しい、咲夜が人の言う事を真面目に聞いてるなんて……」
「もうお嬢様ったら……」
「それにしても遊んだらノドが乾いたわ、早く神社に行ってお茶が飲みたいね」
 談笑しながら吸血鬼とその従者も飛び上がる。

 夜の帳に差し込まれた太陽の光もだいぶ弱くなってきた。
この分では神社に着く頃は完全に夜になっているだろう。

 咲夜のポケットから紅葉の葉が零れ落ち、ゆらりゆらりと落ちていく。
風にあおられ、紅葉の葉は赤く染まる桜の木の下に吸い込まれて行った。


    ――――了――――
どうも、遅刻した者です。
もし次回があるならきちんと締め切りに間に合わせます。
この場をお借りして主催者様と他の参加者一同全ての方へ謝っておきます。
ごめんなさい……orz

さて作品のほうですがいかにも自分らしい作品になりました。
バレる方には一発でバレると思います。
それでは
河瀬 圭
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2005/10/19 02:25:45
更新日時:
2005/10/21 17:25:45
評価:
21/23
POINT:
128
Rate:
1.39
1. 4 おやつ ■2005/10/20 21:30:49
鈍い俺にはさっぱり解んないぜ!
しかしそれも些細なこと!
咲夜さんの墓参り。
物悲しい過去と、そこから連なる幸せな今。
良いお話でした。
2. 7 papa ■2005/10/22 12:41:48
過去の不幸から得られる今の幸せ。
なんともしんみりとしたテーマの作品でした。
3. 6 MIM.E ■2005/10/22 21:53:25
レミリアは咲夜の未来を見ようとした?
だとしたら二人は両思いなのですね?
というとてもラブらぶな話だと思った。いろいろな意味で。
死神と吸血鬼、って字面だけ見ると互角っぽいですよねw
4. 5 床間たろひ ■2005/10/22 22:22:52
さて、咲夜さんの罪って何でしょうね。
聞いても教えては貰えないでしょう。

「それはもう、言わぬが花ですわ」

5. 4 一之瀬翔弥 ■2005/10/22 23:51:25
エピソードの取り出し方が巧みですね…。
出し入れがスマートな感じかしらん。
手馴れた印象で非常に読みやすかったのですが、サビの訴求力が惜しい印象も。
6. 6 匿名 ■2005/10/23 18:38:23
一切合切飲み込んで未来へと進め、ってどこぞのシンガーが歌っていたのを何と無く思い出してみたり。
7. 5 Tomo ■2005/10/24 11:36:15
意外な人選で、モチーフともよく合っていると思います。書き出しのテンポがよかったらもう一点入れてました。
8. 7 藤村りゅ ■2005/10/24 15:44:15
 咲夜が過去に殺人を犯している、という前提がないとこの話は成立しないので、
そういった意味では片手落ちのようにも思います。結局は各人の想像に任せるしか
ありませんし。
 映姫の台詞と、咲夜の心情はすとんと胸に落ちました。咲夜がさばさばしているのも、
過去のことを忘れていないからなんでしょうね。
 最後に。



 カルネアデスの胸板。
 ごめん。
9. フリーレス 木村圭 ■2005/10/25 21:47:25
咲夜が失念していた理由も、紅葉が何だったのかもさっぱり分かりませんでしたorz
さすがにこんな身で点数は入れられないのでフリー。
今が幸せなら過去も未来も関係ない、か。そんなことを言える生活を送ってみたいものです。
10. 9 世界爺 ■2005/10/26 00:49:13
さようなら過去、こんにちは未来。
そういえば彼女は、外を捨ててここにやってきた稀有な人間でしたね。
結界を渡った、あるいは紅い悪魔にかしずいた時点で、外の自分を彼女は殺したのでしょう、きっと。
けれども、それを切り捨てることなく、悼んで、感謝している。

瀟洒な彼女を支える小さな強さ。それが滲み出てくるように思えました。

11. 8 ■2005/10/27 17:46:51
寂しいのに寂しさを感じない無縁塚、というのもありますか。
12. 5 ■2005/10/27 22:50:58
咲夜の過去……よくあるといえばよくある話ですね。
咲夜の心情描写がうまかったです。
映姫の見解はけっこう心にきました。
13. 7 流砂 ■2005/10/28 04:38:48
むぅ、ツッコミどころなど見当たりません。 白旗。
敢えて言えば始まりがちょっとむむ? という感じ。
未だ残る全体的にちょっとした違和感はきっと読み込む毎に解消されていくのでしょう。
14. 5 風雅 ■2005/10/28 14:22:51
咲夜さんって罪を自覚しながらもそれを表さずに生きてるようなイメージありますよね。
それを強さと解釈するか弱さと解釈するか、それも書き手次第で面白いところです。
15. 8 名無しでごめん ■2005/10/28 20:35:32
安定した筆致とお題の使い方がお見事です。
罪深い桜の紅葉は、如何ほどに美しいものでしょうか。
それを想像するだけでもワクワクとしてきます、などと変なことを書いて締め。
16. 6 七死 ■2005/10/28 20:53:56
もう少し紅葉と絡むストーリーにして欲しかったかも。
あと人間に好まれそうな丸みが大変心地よい閻魔様でしたが、まあここいらも本当なら、を考えるともうすこし丸くなる理由が欲しかった所。

とどのつまり、もうすこし咲夜さんが殺した相手が何者だったのか?
殺すほどの人間に、咲夜さんはなぜ花を手向けにきたのか?
その事件とは?

ここらへんを、長くも無く短くも無く自然に文中で著して頂ければと思います。
かなり難しい要求だとは思いますが、文章に見るお力に余力は十分。
物語の理由付けに、今後更なる発展を期待いたします。
17. 6 K.M ■2005/10/28 21:31:24
一人しか浮かせられない小さな板に摑まった一人の漂流者が、他の漂流者を見殺しにし
助かった場合罪になるのか?それが「カルネアデスの板」の問題
緊急避難、具体例を出せば正当防衛、噛み砕いて言えば「殺さなければ生き残れない」
そんな状況の行為であれ罪は罪。そして、罪には罰と裁きが必要となる
だが、この場合は罪を背負いつぐなう心を持ち続ける事が罰なのかも知れない
・・・ちょっと感想書くつもりが長々と何を書いているんだろうか俺はorz
18. 4 Q-turn ■2005/10/28 23:07:14
>「あなたが今積める善行の1つに、『過ちを忘れず幸せに生きる』という事柄が含まれていますよ」

なんとも難しいですね、この善行は。貫き通す事も、諦める事も。
19. 6 弥生月文 ■2005/10/28 23:09:26
う〜ん、もう一味というか一ひねりというか、何かが足りない気がするなぁ……
と言いつつ、感覚的なものなんで明文化できなくてすみません。
20. 6 ななし ■2005/10/28 23:17:50
すみません、コメント間に合いません。
21. 7 SSを書きなぐる程度の能力 ■2005/10/28 23:49:22
過去を忘れず、未来を捨てず、今を歩む。それが彼女に出来る善行なのかもしれません。
全体的に綺麗な一品だと思います。咲夜さんの過去が具体的に描かれないのも想像力をかきたてて良。
22. 7 IC ■2005/10/28 23:49:46
仕方がなかったと割り切ること、罪の重さにつぶされてしまうこと。そのどちらでもなく、現実を受け止めなおかつ幸せをもとめる。
そういう選択ができたのはきっとレミリアに出会えたからなんだろうなぁと脳内補完。
キャラ同志の距離感が適度で、読んで気持ちのいい作でした。
23. フリーレス es-cape ■2005/10/30 04:03:20
咲夜=切り裂きジャックということが決定済みであること。ジャックの殺人は生きるために必要だったということ。この二つに違和感があったものの、それ以外はストレートに頷けました。
冒頭からの静かな雰囲気が心地よかったです。ずっとこれで長いとダレそうですが、これは短めにまとめてあるので問題なし。
レミリアの能力や、過去と現在と罪のことについて、物語を使っての考察、作者さんなりの解答を示す、という作風はとても好きです。
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