静宴(しずかなうたげ)

作品集: 最新 投稿日時: 2006/03/24 16:25:30 更新日時: 2006/03/27 07:25:30 評価: 22/24 POINT: 139 Rate: 1.43









――私は騎士(ナイト)、ただ一時、この場だけ、あなたの完全な守護者となる。











……待つという作業は、とても退屈だ。
ほら、あれだ。沸騰するのを待っているといつまでたっても沸かないくせに、ちょっと目を離すと不必要なくらいぴーぴー鳴るヤカンのように、こっちの期待を裏切り続ける。
だから本当は、夜空なんか見てないで地面のアリンコでも眺めていればいいんだろうけど、そうする気分にはなれなかった。
理由は……まあ、分かってる。
なんだかんだ言っても、この時間をもっと感じていたいからだ。

私は杯を傾け、とろりとした液体に口をつける。
口当たりはとてもいいのだけれど、香りが押し付けがましくて好みじゃない。
飲んでいて、あまり気持ちの良いお酒じゃなかった。
軽く舌打ちをして、草原に寝転がる。
膝枕してほしいな、と一瞬だけ考えたけど、さすがに自重する。
代わりに目を閉じてみた。
竹がさやさやと鳴る音がしてた。
気温は夏とは思えないほどに涼しくて、昼のあの鬱陶しさが嘘みたいだ。
本当、あれだけの湿気はどこ行ったんだか……

「――私ってやっぱ、いつかは死ぬのかな?」

ぽっかりと広がる草原の中心で、私は目を閉じたまま慧音に聞いてみた。

「なんだ、やぶから棒に」

彼女は気の無い様子で言う。
声の響きから、きっと月を見上げたままでの返事だ。
私は寝転んだまま酒を飲む、慧音がこのお酒を飲むことは無い。

「だって妖怪ですらいつの日にか終わりを迎える。なら、いくら蓬莱の薬を呑んだからって、やっぱり私にも終わりは来るってものじゃない?」

目を開けて見る夜空はまるで深海の底。
雲がくじらみたいにゆっくり泳ぐ。

「死ぬことは、ないだろうな」
「そう?」
「ああ」

風がざあっ、と吹き抜けて、地面にわだかまる夜気を飛ばした。
慧音は、私の近くにいる。

「妹紅、蓬莱の薬を飲んだお前は、決して死ぬことは無い。それはもう定められたことだ。歴史をいくら見通しても、お前が死ぬ記述は無かったよ」
「ふーん」
「ただ……」

声が下がる。
視線を向けると、まっすぐ私を見てた。

「ただ、それでも『終わり』はやってくるだろう。『死なない』ことと『生きつづける』ことは等号ではない。死なず、そして生存もしていない状況はあり得る」
「例えば湖に沈められたり?」

足首に重石をつけて沈む自分が思い浮かんだ。
あまりぞっとしない。

「いいや、そうではない」

ゆるゆると首を振る。
いつも機敏な慧音にしては珍しく、動作に疲れが滲んでた。
私が贈ったリボンの付いた双角も、一緒に揺れる。

「湖とて、いつの日にか場所を変える。濁流がお前を流すこともあるだろう。それを機に復活することができる。つまり、それはただ一時の停止であって『終わり』ではない」
「じゃあ慧音はどの場合のことを言ってる?」
「…………」

慧音は、顔をそむけるように月を見上げた。
そのまましばらく黙る。
横顔が、白々と月に照らされる。
白地に緑が織り交ざった長髪が、風を受けて舞っていた。

「能力は、制御することができる」
「まあ、そうね」
「『老いる事も死ぬ事も無い』――妹紅がその能力を完全に制御した暁には、おそらく私が想定する『終わり』もまた得られるだろう」
「あー…………慧音、悪いけど、よく意味が分からない。ほら、私ってもともと学が無いからさ」

起き上がってあぐらをかき、照れ隠しに頭を掻く。
恥ずかしい話だけど、私はたまに慧音の話について行けない時がある。
歴史のすべてを見通す彼女は、当たり前のように頭脳明晰で、古今全ての事象を記憶してる。
そこから紡がれる言葉は、ただ聞き流してる時には心地良い詩吟だけど、今のように内容を理解したい時にはとても困る。

「…………」

呆れて困った目か、「だから常々私が勉学を教えてやると言っているだろう」って台詞を予想してたのに、慧音はただ黙って、透明に月を見上げてた。

「――即身仏、というものを知っているか?」
「え? ああ、いわゆる木乃伊でしょ。知ってる」
「あれは、生きていると言えるだろうか?」
「あんなの死んでるに決まってる」
「そうだな。だが仏門では、即身仏は生きているものだとされる。生きながら仏になった存在だと、そうされている」

顎のラインが闇に浮かんでる、そこから続くゆるやかな隆起。
崩すこともなく正座している膝の上に、両手がちょこんと乗ってた。

「……なんとなく、予想がついた」

口が、気づくと喋っていた。

「そうか」
「『死ぬと強制的に復活する』、このことは私の意思とは関係の無いこと。蓬莱の薬の効能でしかない。疲れて闘えなくなることはあっても、本当に殺されてしまうなんてことは無い。けど――」
「そうだ。その強制的な復活を――その『能力』を、妹紅自身の意思で制御できるのであれば、死、そのものを得ることは叶わずとも」
「『死んでも生きてもいない状態』を選択することが――それこそ即身仏みたいな状態になるができる……そういうこと?」

慧音は頷いた。
その動作には、事実だけが持ってる『重み』があった。

彼女の向いてる視線の先、
大きく広がっている夜空と月。
私も見上げてみた。

――とても高い。
――とても透きとおってる。

月や星の明かりなんか関係無いくらい暗闇は深くて、
音も動きもなにもかも、静かにそこへと吸い込まれそうで、
だから、私はもの言わぬ、純粋な『物質』として在る自分を簡単に幻視できた。
本当の即身仏のように、生きても死んでもいなくて、ただ座っているだけの姿。

「そうなったら、さ」
「…………」
「――そうなったら……」

酒ではない『熱』に酔った心地。
頭の奥がぐらぐら揺れてる。
一度行えば、それはきっと解除できない。
そうなった私に意識は存在しない。
自力で復活するのは不可能だ。
ほかの人間が、たとえばあの輝夜とかが解除できる代物でもきっと無い。
完全に能力を制御するとはそういうこと。
この世の時流に背を向けて、『ただの一瞬を永遠にまで拡大する』ということ。

「慧音が面倒みてくれる? ほら、即身仏なら祀ってもらわないと」
「博麗神社に頼めば良いだろう」
「あそこよりは慧音がいいな。私は慧音の傍がいい」
「……そうなった後でさえ、私に面倒を見ろというのか?」
「駄目かな?」

まんまるの満月を見たまま、慧音はほんの少しだけ笑った。

「構わんよ」
「……やった」

頬のあたりが引きつるような感覚。
珍しく、笑っているのだと分かったのは、しばらくしてから。
私も慧音も素直に笑うことは滅多にないから、これはとても貴重なことだ。

「……そんなに、喜ぶようなことなのか?」
「もちろん!」

断言する。ついでに膝のあたりをパン! と叩く。

「だって、昼も夜も盆も正月も、ずっと慧音が一緒にいてくれるってことでしょ、そりゃあうれしいわよ」
「大袈裟だな」

苦笑してる。
さわさわと草原が鳴る、私たちの周囲が海原みたいに波うっている。
私は首を振り、言った。

「――大袈裟じゃ、ないよ」

熱の余韻を引き摺ったままの、静かな心地。

「うん?」
「私は天涯孤独の身だから、看取る人も見送る人もいなくて、最期はただの野垂れ死に。そう覚悟してた」

高い夜空。
夜明けはとても遠い。

「それなのに、慧音が菩提を弔ってくれるって言う。うん、明日、『停止』しても悪くないよ……」
「縁起でもないことを言わないでくれ、妹紅」

たしなめる声。
相変わらずしっかりと芯の通った、それなのに不安そうな声。
なんだか嬉しくなって、慧音のリボンをひっぱってみた。

「こら、やめないか」
「このリボン、まだつけてるんだね」
「当然のことだろう、妹紅からの初めての贈り物だ。外すわけにはいかんよ」

至極生真面目に、当たり前のことを言ってる。そんな口調。
そこに冗談とか、からかいの要素は一片も無い。

――くふふ、と笑う。

本当に、慧音は慧音だ。
良く分からない思考がよぎる。
その事実が、とても嬉しい。

「欲しいもの、何か無い?」
「うむ?」
「このリボンだけじゃ、私の菩提を弔ってくれるには足りないよ。なにかお代を支払わないと、さ」
「無用な心配だな。私は返礼が欲しくてお前の友となっているわけでは無い」
「そう?」
「うむ」
「けど、なにかしたい。それじゃ私の気持ちが収まらないよ」
「いま、こうして此処にいてくれてるではないか」
「こんなの瑣少もいいとこ。輸出入でいえば大赤字。そのうち慧音国の財源が破綻するよ?」

私はかなりの本気だったんだけれど、
慧音はさらりと自然に、奇麗に微笑んで、

「そんなことはない。私はこれで、充分だ」

と言った。
――私の心臓が、どくん、と脈を打つ。
その親密さにあふれた笑顔。私が慧音の妹だと錯覚できるほどあたたかくて、心情の込もった言葉。
もの凄く、照れくさい。
頬が熱くて、その笑顔が灼きついて、とてもじゃないけど直視できない。
だから、ぷい、と横を向き、頭をがりがり掻いて、「慧音は、ばかだよ」と言葉を投げる。

「ああ、そうだな」

私の後ろで空気が動いた。
髪を、そっと撫でられる。
背骨を電流が伝った。
不快なものじゃない。
彼女の指の動きを、髪が余さず伝えた。
ちょっとつめたい体温とか、意外と長くて細い様子とか……
何もかもがそこから伝わってきそうで――

「あ、そうだ! 時間があったから、和菓子を買ったんだ」

私は叫び。急いで手元の包みを開けた。
暴走した頭が何か致命的なことしでかす前に、それは必要なことだった。
今日の慧音は、やはりどこかが変だ。

「ほう、用意したのはその酒だけではなかったのか……どの店だ?」

離れて行く指を残念に思いながら。そして、そんな自分の感情に混乱しながら、私は竹細工の包みから饅頭を出す。
一口大の、ほんの小さな饅頭たちだ。

「慧音はお酒が苦手だからね、ちゃんと用意はしておいた――あ、それと、これは里で分けてもらったものだから、売ってはいないんじゃないかな」

草の上に広げて置く。
そうしてみると、色と季節こそ違うものの、まるでお月見だった。
ピラミッド型に積み上げれば、きっともっとそれらしく見える。

「さ、食べよ」
「うむ」

ひょい、と口に放り込む。
軽い口当たりが、ほわ、っと広がり、続いて餡子のしっとりとした甘さが乗った。
僅かに塩も入っているのかもしれない。
ただ単純に甘いだけじゃなく、味わいがとても深い。
ついつい二つめに手を伸ばす。
軽く摘める大きさで、手に持った感触もとても軽い。
それなのに表面は茶褐色でどっしりとしていて、その味わいとはまるで逆。
外見と味との違いもまた、心地良い裏切りとなって舌を楽しませる。
横を見ると、慧音も満足そうに食べていた。
彼女が甘い物好きだと発見したのはつい最近のこと。
「おいしー」という心の声が聞こえて来そうな、幸せな笑顔が、そこにはあった。

「お茶が欲しいね」
「うむ……うむ……」

確実に聞いてなかった。
『ワーハクタク、月夜に饅頭をつまむの図』はそれでも微笑ましくて、今度はこっちが撫でたくなる。
さっきまであんなにしっかりしていたのが嘘のよう。
目を細めて、子どもみたいに味わってる。
うん、たしかにこれ、美味しいけどね。

あー、でも、ここに濃い目に入れた緑茶でもあれば、本当に言うことはないだろうなぁ。舌に残る餡は、決して不快じゃないけれど、それでも押し流してくれる渋みが欲しくなることもまた事実。
これは酒では役不足だ。
……あ、いや、この場合は役者不足だっけ?
ともあれ、酒に甘味が不釣合いなのは周知の事実。
やっぱり緑茶だ、日本の心だ。あれが無いと「あ゛ー、日本人でよかったぁ」という気分になれない。
同意を得ようと、振り向いて――

「って、慧音?!」

目を疑った。
ほんの少し見てない間に、饅頭は圧倒的に数を減らしてた。
いや、減らしてる、なんてものじゃない。なにせ残っているのは慧音が両手に持っているものだけだ。
なにをどうしたら、こんな短期間で減らせるんだろう。
歴史に干渉したとしか思えなかった。
これが素で行なわれたとしたら、慧音に対する見方がちょっと変わる。

「あ、あ!? す、すまない。つい美味で……」

我に返った様子で言う。
けど、左右の手に持った饅頭を戻す素振りは無かった。

「いや、いいんだけどね。もともと慧音のために買ってきたんだし」
「本当に、すまない。どうも昔から甘いものには目がなくて」

頬を染め、恥じたように目をそらす。
でも饅頭は離さない。

「そんなに甘いものが好きなら、体重とか増えない?」
「う……だ、だから、普段は忍従している。里の者にも持ってこないよう頼んでいるのだが……」

あー、饅頭をくれた時、おじさんが見せた人の悪い笑顔の理由がようやく分かった。
どうりでこんなに沢山くれたはずだ。
……分かっててやったな。

「だ、だから久方ぶりなのだ。甘味を食するのは。普段はこのようなことは決してない……!」

哀願するような口調なんだけど、残念ながら両手に持って離さない饅頭が、その説得力を削いでいる。
慧音の口以外に、置き場所の候補は無さそうだった。
握りしめた掌に、強い意思がみなぎってる。

でも、なんていうか……普段とてもしっかりしていて、隙を見せずに『年上のお姉さん』してる慧音がそれをするのは――ちょっと、破滅的なまでに可愛らしかった。
私よりもずっと年長なくせに、ぜんぜんスレてないその反応。
なにせ口元に餡子がついてたりする。

「こ、こら! 笑わなくても良いではないか」
「ご、ゴメン……!」

だ、駄目だ。
なんかツボった。

「まったく……」

ぶつぶつと言いながら、慧音は拗ねたように横を向いた。
湧き上がる笑い声を噛み殺しながら見ると、手にした饅頭をもそもそ食べてた。
両手で饅頭を持ち、一生懸命に味わってる様子はハムスターあたりに小動物を連想させた。
目元はうるみ、頬は朱に染まってる。
――めちゃめちゃに愛らしいかった。
思いっきり抱き締めて撫でまわしたい衝動をなんとか抑える。
今は、そんなことをしてる場合ではないのだから。

やがて、ふう、と一息ついて、慧音はすべて食べ終わった。
あれだけ山盛りな饅頭を食べ尽くす時間としては、驚異的な速さだ。
口の端についたのを指で拭きとってやり、味の感想を言い合ったりした後、ふたたび完全な静寂が戻った。
私と慧音は再び夜空を見上げた。
『その時』は、まだ来そうも無かった。
いざ来られても大変だけど、こういう時間はとても困る。
完全に弛緩できず、かといって緊張ばかりもしていられない。

「……里は、大丈夫だろうか」

唐突に、慧音は言った。

「ん? 大丈夫でしょ。そのために慧音はあの人たちを呼んだんでしょ?」
「それはそうなのだが、やはりなにか起こらないかと思うと……」
「…………」
「考えてみればあの人間たちだ。里のものたちと摩擦が起きていないだろうか? 否、起きない方がむしろ不自然だろう。帰路についてみれば里が炎上している事態になっていても不思議ではない」
「…………」
「それと、あの太平楽な巫女や捻くれた魔女や殺人鬼のメイドが、サボりもせずに契約を履行してくれるかという点も――」
「……慧音?」

私はにっこりと、笑う。

「それ以上言うと、押し倒すよ?」
「!!!?」

慧音は私から距離を取った。
顔は赤くなったり青くなったりを繰り返し、「な、ななな……!」と言いながら、両手をわたわたと躍らせてる。

「ほら、幸いにも他に誰もいないことだし? こんなに奇麗な星空の下だし? 丁度いいんじゃないかな」
「!!」

うん、絶好のロケーションだ。
吸血鬼や狼男じゃなくても、欲望を思うが侭に解放できそう。
口の端を上げながら、慧音ににじり寄る。

「ま、待て!」

聞かない、聞く耳なんか持たない。
こんな慧音自身が大変な時にまで他の人の心配をするなんて……それ相応のお仕置きが必要だ――――

「わひゃ!?」

抱き締めた瞬間、おかしな叫び声を上げた。
戸惑った、それでいて哀願するような視線を見ながら、私は言った。

「ね、慧音……?」
「な、ななななんだ?」
「いまは自分のことしか考えちゃだめだよ、他の人のことを心配するのは禁止。分かった?」
「いや、しかし――」

そっと手を移動させる。

「!! わ、分かった! 分かったから!」
「そっか、よかった……」
「手を! 手をどけるんだ、妹紅ー!!」
「うーん、やっぱり慧音っておっきいね」
「ななんなあ!?」

殴られました。
思いっきり。



 + + +



「うー、ちょっとした冗談じゃない」

頭を押さえて反論する。

「〜〜」

慧音はそっぽを向いてた。
真っ赤になってるのが良く分かる。

「ね、ゴメンって」
「…………」

へそ曲げちゃったかな、これは。
むすっとした様子が、言葉にしなくても伝わってくる。

「うーん……」

どうしたもんかな、これは。
これからのことを考えると、あまり悠長に喧嘩してる場合じゃないんだけどなぁ。
じっと自分の手を見てみる。

「…………」

ふと思う。

「慧音ー?」
「…………」
「慧音ってひょっとして、子ども産んだことある?」

ぶひょっ! とかそんな音が聞こえた。

「な、なにを言うんだ!!」
「え、だってあんだけ大きいってことは、やっぱり子どもの一ダースや二ダース――」
「そんな経験は、ない!」
「えー、またまた〜」
「大体なにを根拠にそんなことを」
「子どもを産むと、胸がおっきくなるって話を聞いたことが……」
「それは妊娠中の、一時的なもので――ああ、もう、どうしてこんな話に……」
「いや、慧音の胸の秘密を教えてもらおうと」
「なんの秘密もありはしない」
「またまた嘘ばっかり」
「妹紅……」

うろんな、半眼の目つきだった。

「ん?」
「そんなことばかり言うのであれば、こちらにも考えがあるぞ」
「どんな?」
「妹紅の子どもの頃の歴史を、残さず永遠亭の面々に知らせる」
「へ!?」

な、なんか慧音の顔が邪悪になってる……?
ふっふっふ、とか笑いながら私を見てた。

「付き合いの長さは折り紙つきだ、妹紅の秘密は細大漏らさず記憶している。さて、手始めにまず何を喋ろうか? 妹紅が蓬莱の薬を飲む前のことですら記憶している。秘密ということであれば私以上に知るものもいないだろうからな……」
「慧音、慧音? ほらほら、落ち着いて」

どうどうとなだめる。
ポケットから布を出す。

「…………妹紅?」
「ん、なに」

慧音は笑顔だった。
さっきの邪悪さとも違う、にっこり、って擬音がつきそうなくらい爽やかな笑み。
こめかみあたりに青筋が浮かんでるのがチャーミングだ。
心なしか空気も重い。
私は首を傾げる。
とてもふしぎ。

「それは何のつもりだ? どういう理由でそれをしてる?」
「うん?」
「そこで不思議そうな顔をするな! どうして! どんな意図があって! なぜ赤色のハンカチを振っている!!」
「いや、慧音なら喜んで突進してくれるかなと思って」
「私は――」

とっさに耳をふさぐ。
「牛じゃないといったい幾度言えば――」とか「私はハクタクだと繰り返し説明し――」とか「こら聞け妹紅!」なんて叫びが聞こえるけど気にしないで背を向ける。
これでしばらくすれば、普段の、いつもの冷静な慧音に戻るはずだ。
やっぱり、気まずくなった時には発散するのが一番だ。
怒りを直接ぶつけられないから、気まずい、って状況が生まれる訳だし?

だから私は、ちびちびとお酒をなめながら「見ざる聞かざる言わざる」と呪文を唱える。
隠れながら飲むお酒はどうしてこんなに美味しいんだろうとか思いながら、もう一杯、もちろん赤いハンカチを振りながら。
更にヒートアップしてきた小言を背後に、私は杯を干し続ける。
薬草臭いんだけど、どこか胃の腑が熱くなるような、奇妙な感覚があった。
さすが永琳印が押してあることはある。
これを一献飲み干せばしばらくの間――だいたい一晩だけ――力を増すことができるはずだった。
底上げのドーピングの無理矢理のパワーアップだ。
時間切れの後にどうなるのかは……まあ、八意永琳が酒を渡すときに見せた、あの人の悪い笑顔を思い浮かべれば想像がつくってものだ。

――けど、それで構わない。
今晩を乗り切れば、後はどうなろうが知ったことか。
慧音を守れれば、私はそれでいい。

「ん?」

いつの間にか小言が止まってた。
耳を開けても、注意する言葉が聞こえない。
けっこう時間が経ったから、喋り疲れたんだろうか?

「慧音ー?」
「……」

慧音うつむき、地面を見てた。
前髪が、風になびいてる。
顎のラインを、なんとなく注目してしまう。

「どうしたの?」
「…………私は――」
「なに?」
「いや、なんでもない」
「気になるなあ、途中で止めないでよ、慧音」
「いや、すまない……」
「あ、別にいいんだけどね……」

それきり何も言わず、ふたたび沈黙。
発散させるつもりが落ち込ませてしまったらしい。
今夜のことを、気に病んでいるのかもしれない。

「あれ……?」

慧音の背後――竹やぶあたりで、何かが動いたのが見えた。
夜に溶けるように、地面あたりで蠢いてた。
よくよく注目してみると、それは妖怪たちだった。
この機会に集まったやつらだ。
そいつらが少しでも動くたび、近くにある竹が揺れる。
武者震いをするたび、しびれた足を組みかえるたび、飛び出すのを横の妖怪に止められるたびに竹と接触し、大きく動く。
ぐるりと草原を取り囲むようにある竹は、もう一本残らず揺らめいてた。
風も無いのに動く様子は、なかなか愉快だ。
思わず鼻で笑ってしまうほどに。

「…………なあ、妹紅」

耳に、少し調子の違う慧音の声がした。
慧音は揺れる竹やぶを、暗い目で見てた。

「うん?」
「先ほどの、『お返し』の話だが……」
「うん、ああ」

菩提を弔ってもらうお代のことか。

「ひとつ、思いついた」
「なに? なんでも言ってよ」

変わらない姿で、いつもの声で慧音は言った。

「――私が人を襲うようになったら、私を殺してくれないか」




 + + +




「――そうしたいの?」

ようやくそれだけを聞いた。
頭の中が真っ白になったその後で、再起動した後の一言としては上出来だ。

「いいや」

苦笑めいた表情。

「そうしたいわけではないし、そういった過去を食べた覚えもない。だが、『そのような歴史』――いや、可能性があるのもまた確かだ。あの者たちが――」

言って慧音は竹やぶを示した。

「私を襲うように、私もいつしか人を襲うようになるのかもしれない」
「…………」

私は口をつぐむ。
慧音の表情から、本気で言っていることが分かった。
『そんなこと無いよ、慧音は絶対にそんなことしない』
そんな風に、気楽に慰めることはできなかった。
それは、あまりに空々しい言葉だ。

――慧音が、人を襲う。
想像もしなかったことだったけど、心のどこかで『有り得るかもしれない』とも私は思った。
人を襲う彼女の姿が、奇妙にぴったりと当てはまった。
だって慧音は………人間を愛し過ぎてる。
人間という種族は、そんなに救いのあるものじゃ決して無い。色々と矛盾を含んでる、揺らぎやすい生き物だ。
『歴史』を食べるなら、慧音自身、そんなこと百も承知だろうし、私なんかよりよっぽど知ってるはずだ。
なのに、変わることなく『人間が大好きだ』と胸を張っている。

――――だから、それが反転する時は、あっという間だと思う。

「うん、そうだね」

なぜか、私はとても静かな気持ちで返事をしてた。
私の中で慧音の輪郭が、彼女という存在が、とてもくっきりとしていた。

「そうなったら、私が慧音を止めるよ」

殺す、とは言わなかった。
わざと言わなかった。
慧音は怪訝そうな表情で私を見てる。

「だからさ――」

ちょっとだけ笑みを浮かべる。
月を背景にした慧音はとても絵になっているな、と意識の片隅で思う。

「慧音が他の人を傷つけないように、その時には私がちゃんと止めてあげるよ。何日でも、何年でも――――ほら、私って不死人だしさ、ちょうど適役だと思わない?」
「な……!」

驚きよりも、怒りの声だった。

「違うッ! そんなことを私は望んでいない!」
「へへーん、もう駄目だからね? 慧音が何を言おうと提案は受理されました、却下や変更はうけつけませーん」

慧音は、ほとんど青ざめながら叫んだ。

「馬鹿な! 私の私の言った意味は分かっているはずだ! 私は罪を侵した時、妹紅に『止めて欲しい』と言っている!」
「うん、だから言ってる。『受け止める』って」
「それでは逆だ! 私は人を傷つけたくないのだ!」
「あのさ――分かってるよね? 私、不死だよ?」
「妹紅は人間だ!」
「いや、だからさ――」
「あ――」
「ん?」

――風すらも止まった気がした――

声が出せなかった。
喉に透明なボールを突っ込まれたみたいだ。
突如、異界に放り込まれたような隔絶。
ぞわりと背中の産毛が一本残らず逆立った。
とんでもない量の緊張が、空気を凍らせた。
慧音も、それまでの怒りは消え、血の気がざあっと引いていた。

「ッ!!」

ほとんど反射的に、私たちは月を見上げた。
自分の目が、限界まで見開かれてるのを自覚した。
その時、きっと誰もが月を見上げた。
寝ずに警備をしている里の住人も、ここぞとばかりに集まった人を喰らう妖怪たちも、博麗霊夢も霧雨魔理沙も十六夜咲夜も蓬莱山輝夜も八意永琳もそして慧音と私も――
きっと皆、引きずられるように空を見た。

――月が、欠けていた。

黒い影で隠されてる。
満月から新月へと、徐々に変わろうとしてた。
静かな昏い夜を、更に黒いものが塗りつぶす。
まるで、月が食われているみたいだった。
『満月が消えようとしていた』。
『その時』が来た。

「…………嗚呼ァッ!」

慧音は見上げたまま体を抱きしめ、絶望的な表情で叫んだ。
全身が震えてた。
その体が、その骨が、ぎしぎしと歪む音が私にまで聞こえる。
一秒も持たずに地面へ崩れた。私は慧音の名を叫び、駆け寄る。
何もかもが悪夢の中の出来事みたいに現実感がなかった。頭のどこかで夢から覚めるのを期待した。
布団の中で「ああ、あれは夢だったんだ」と安堵する。
あんな馬鹿なことが起きるはずが無いと、馬鹿馬鹿しく思う平穏を心から望んだ。
けど抱き寄せた慧音の体は確かだった。
小さくなってゆく体に背筋が更に冷える。
現実、なんだ。
まちがいなく、慧音は苦しんでる。

「――――」

声が小さい、見上げる目が怯えてる。
世界にただ一人取り残されたような表情。
その口がちいさく動いた。
声にならなくても分かった。
私も同じ気持ちだった。
私も同じくらい――怖かった。




 + + +




――変化はそれから急加速で進んだ。
慧音の瞳孔が開き、体が撥条の勢いで跳ねた。
その力は凄まじく、私は簡単に弾き飛ばされた。
地面を二度三度とバウンドしながら見た。
慧音は額を地面に打ちつけ、身をよじっていた。
嘔吐する一瞬前の、「ガッ」という声を出して震える。
体は縮み続け、反対に角は大きくなる。髪の毛はざわざわと伸びて、毛皮となって慧音を覆った。
月は徐々に欠け続けた。
慧音は徐々に変化した。
内側からめくり上がるように、大きく呼吸を繰り返すたびに縮んでゆく。
慧音が、別の姿に変わろうとしてた。それはいつもの、ハクタクから人への変化じゃ絶対なかった。

私は再び駆け寄り、震える彼女をしっかり抱きしめる。
鳴いて泣き続ける彼女を抱きとめる。
そうしていながら、私は意識の片隅で昨日のことを思い出した。
どういう理由で、どんな働きでなのか、とてもはっきりと、本当に目の前のことのように思い返すことができた。
いまとなってはもう遥か昔に思える昨日の朝、彼女は珍しく私の住む庵に来た。
彼女は悔しそうに言った。
「どうか、里の人間を守ってくれないか」と。
それは、いまこの見上げている月が原因だった。

満月の夜、慧音はハクタクになる。それ以外の夜は普通でいられる。
なら『どちらでも無い時は』?
満月を欠けさせる皆既月食。
どちらでもあり、どちらでもない時間。
ハクタクにも人間にもなれない、わずかな隙。
そこで慧音は何もできなくなる。
無力な存在に変わってしまう。
そのことを自覚し、また妖怪たちに知られているからこその、頼みだった。

……里を守護する慧音に、恨みを持つ妖怪は数多くいる。
彼らにとって慧音は、『餌』を独り占めにしている敵対者だった。
慧音が弱体化するこのチャンスに、彼らが飛びつかないはずがなかった。
慧音さえ排除できれば、これから先、もっと楽に『食事』ができる。
だから、慧音は私たちに助けを求めた。
今、取り囲んでいる妖怪たちから、守って欲しいと。
自分のことではなく、住人たちを助けて欲しいと願った。

慧音自身は他の場所で、少しでも多くの妖怪をひきつけるつもりだった。

――その時の表情を、私は思い返すことができる。
凛とした、まっすぐな眼差し。
聖母とか殉教者とか、なにかに殉じる人の目をしてた。
立つ姿は凛と静かで、朝の光の中に溶けてしまいそうだった。
自分が被害にあっても、それで里の人間を守れれば構わないと覚悟しているのが、分かった――

だから私は一日かけて駆けずり回り、できる限りの事をした。
永遠亭にまで頭を下げて協力を求め、村の住人たちに私が手を貸せないことを説明し、霊夢や魔理沙や咲夜に別行動することを伝え、そして慧音自身を説得した。
もちろん、助けるために。
彼女を守るために、出来ることを全てした。

「ッッ!!」
「慧音ッ!」

でも、それでも、いまの私は無力だった。
なにもできなかった。
歯を食いしばり、全身を震えさせる慧音を、私はただ抱きしめることしかできない。
それすらも、ひょっとしたらただ邪魔なだけかもしれない。
私が死から復活する時、誰かに励まされたり抱きしめられたりなんてしたくない。
その苦しみは、絶対に他の誰かと共有できない。
いっそ放っておいてくれた方が有り難い。

「慧音――」

けど、だけど、離れることが出来なかった。
それでも傍にいたかった。
ここで、苦しんでる慧音を一人で放って置くなんて、とてもじゃないけど出来なかった。
私は唇をかみ締める。
掌には爪が食い込む。
痛みは、感じない。
ほんの数分ほどの時間の長さが、永遠と思えた。
これまで生きてきた年月よりも長いと感じた。

――やがて、慧音の変異が終わった。
これ以上の変化は起こらず、安定する。
慧音は、とても小さかった。
体はまだ震えてた。
人の姿はどこにも残っておらず、動物のような姿だった。
濡れたような体毛は青と緑が入り混じり、動くたびに光を弾いた。
黒い瞳がつぶらで、何も知らない子どもみたいに純粋だった。
四本足で立ち、大きさは小型の室内犬ほどで、角ばかりが不釣合いに大きい。
――角には、私の贈ったリボンがついていた。

「――」

私は声をかけようとして、止めた。
なにを言っても、彼女を傷つける気がした。
けど慧音は、おずおずと私に近寄った。
私は彼女を抱き上げる。
慧音は、私の胸の中で、ぎゅっと目を閉じていた。

小さな慧音を、その姿を抱き締める――
ふいに、なんだか泣き出したくなった。
これはきっと、慧音の本当の姿だ。
理由もなく直感してた。
人間でもなく妖怪でもなく、『上白沢慧音』の姿。
こんな小さな体で、いままで人間を守ってきた。
私は助けられてきた。

「――大丈夫」

ほとんどウワゴトのように、私は言った。
周囲には、妖怪たちが迫ってる。
揺らめく陽炎みたいな姿だけど、そのスピードは秒を待たずにここへ来れる。
竹やぶは、それでもまだ揺れ続け、妖怪たちの量が尋常ではないことを教えた。
月は完全に蝕に入ってる、綺麗な円輪がこの場を照らす。
この光景は、地獄だろうか?
ここは救いのない死地だろうか?
私は呆然とそう考えた。
ちり、っと心の何かが反発する。

――いや、違う。
――この場は宴だ。

静かな声が内から響いた。
燃え盛る火炎が湧きあがる。
私は、冷静に怒り狂っていた。

そう、どれだけの騒動であっても悲劇にはならない。
明日になれば笑い話に変わってる。
酒の場の喧嘩なんて、いつかは思い出話に変わってしまう。
今日のことを、きっと懐かしく思い出せる。

――私は騎士(ナイト)、ただ一時、この場だけ、あなたの完全な守護者となる。
――すべての悲劇からあなたを守ろう。
この世のなによりも強い誓約。
破られることは決して無い。

ぐびりと酒を飲む。
それでもう、トックリは空になった。
必要が無いので、躊躇無く捨てた。
私を酔わせるものは、すでにこの胸にある。
どんな美酒でも、どんな銘酒でも勝てはしない最上のものが。

私は妖怪どもを見つめる。
負ける気なんて、微塵も無かった。
慧音を抱きしめ、安心させるために呟き、立ち上がる。
背後では鳳凰が羽ばたいて、開始の合図を知らせる――

「さあ――」

舞う火の粉は、これまでになく赤い。

「来い――」

そして宴が始まった。

















良いお酒は、後に何も引きずらないそうです。
二日酔いも、酒の席での狼藉も。
nanakosu
http://nonokosu.nobody.jp/
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2006/03/24 16:25:30
更新日時:
2006/03/27 07:25:30
評価:
22/24
POINT:
139
Rate:
1.43
1. 7 月影蓮哉 ■2006/03/25 15:12:27
やっぱこの2人は良い…。
妹紅、かっこよすぎだぜ。
2. 7 落雁 ■2006/03/26 11:04:34
甘さと苦しさが同居して、お互いに引き立てあっている感じです。
スイカに塩をかけるのと同じ原理ですね(台無し)
3. 5 爪影 ■2006/03/26 20:52:54
しずしず、燃えていますね。
4. 5 水酉 ■2006/03/29 18:24:50
何が起ころうが、明日には全て可笑しな与太話に。
この二人ならそうやって毎日生きていけそうですね。
5. 9 名前はありません。 ■2006/03/29 19:45:44
非常に面白いです
後日談が読みたいですね
というかやはり時代はもこけーねですよね
6. 7 papa ■2006/03/30 19:09:11
嵐の前の静けさですか。
前半の展開から、後半がまったく予想できませんでした。いい意味で期待を裏切られた気分です。
7. 5 真紅の巫女 ■2006/03/31 00:28:38
この後の話が見たいです。
8. 6 つくし ■2006/04/01 15:08:49
あまりのもこけーねぶりに鼻血噴きそうになりました。
9. 3 おやつ ■2006/04/02 19:07:19
これまた随分凛々しいもこたんですね。
ただ、後半の展開はやや唐突に感じられました。
10. 8 Fimeria ■2006/04/04 03:01:40
けーねが可愛い…脳が蕩けるほどに。


慧音と妹紅の関係、友であり、守るべきものであり、そんなものが格好良く表現されていると感じます。
前半の慧音に脳が蕩け、最後の妹紅の心情描写でゾクゾクとキました。
文章の表現も巧く、一人称主観の表現の参考にさせていただきたいと思います。

誓いという銘の美酒に酔う騎士の宴に8点を
11. 7 ■2006/04/06 00:31:50
守るべき物があればリトルブレイバー♪
お茶目だけどカッコいい、カッコいいのにお茶目。良い妹紅っ…
12. 6 かけなん ■2006/04/06 00:49:49
ちょっと酒分が薄いかなぁ、という印象。
でもよかったです。

けーねかーいー。
13. 7 藤村琉 ■2006/04/07 01:44:34
 好き。
 前振りがちょっと長かったかも。八分くらいまでどういう話がよく分かりませんでしたし。慧音が月蝕のときにどうにかなるぜえ、ていう伏線がもうひとつくらいあれば、途中でだれずに済んだかもしれません。妹紅の告白がその伏線に値するのかもしれませんが。
 最初にナイトと来て正直意味が分からなかったのですが、最後の最後ですとんと胸に落ち着きました。守護者の守護者、というポジションには惹かれるものが。
14. フリーレス 反魂 ■2006/04/08 16:10:50
死なないけど人間である妹紅と、人間が好きだけど人間じゃない慧音。
二人の絆は、「人間」という存在の上で本当に特別な香りがします。
残念ながらお題から逸脱しすぎているので採点は出来ませんが、素晴らしいお話を見せて頂きました。
どうもありがとうございました。
15. 9 ■2006/04/10 23:26:12
男前だね、妹紅。そして、このけー姉は凶器、いや兵器です。危険過ぎます。
お題の「酒」は少し微妙ですが、精神的なお酒と捉えるならこれもよしかと。
16. 4 MIM.E ■2006/04/11 22:10:37
彼女が騎士なら恐れるものなど何も無いですね。
しかしこそばゆいですな。二人のこそばゆい会話に読んでてニヤニヤしてました。
可愛い慧音と想いの強い妹紅の心情のやり取りは見事でした。
ただ、慧音を可愛く見せる演出、即身仏や受け止めるなどの話、最後の皆既月食から騎士まで
話のつながりや関係性がやや希薄に感じ最後の盛り上がりに上手く乗れませんでした。
この話がこの後どうつながるのだろう? という読み方をしたせいかもしれません。
17. 1 木村圭 ■2006/04/12 02:23:11
前フリ(新月が出る前)が長い上に面白くない。半分くらいにまとめてくれればもっとすっきり読めそうですが。
18. 5 とら ■2006/04/12 06:12:29
妹紅がカッコイイのはいいんですが、
少々展開に引っかかるところがありました。
19. 7 Hodumi ■2006/04/12 17:48:22
―――成る程。
20. 7 K.M ■2006/04/12 21:45:59
漢前な妹紅がとってもカッコよすぎます!!
21. 6 偽書 ■2006/04/12 21:57:27
綺麗ですね。其処彼処に笑えるシーンもあって、良かったです。
22. 8 椒良徳 ■2006/04/12 23:31:34
御免なさい。時間がないようなので、コメントはまた後日書かせていただきます。
23. フリーレス 匿名評価
24. 10 ポテ ■2011/04/29 23:31:56
シリアスで良い感じ。
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