鳥い

作品集: 最新 投稿日時: 2006/03/25 04:32:30 更新日時: 2006/03/27 19:32:30 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00


「……何やってるんだ、お前」

 日も昇り天を指そうとする時刻。日差しは暖かく、風も穏やかで、どこかから鳥のさえ
ずりまで聴こえてくる日和である。
 そんな中、昼食をたかりつつ霊夢をからかおうと神社にやってきては追い返されそうに
なりつつも、手土産の茸と山菜で買収して結局は昼食の相伴に預かろうとしていた魔理沙
は、境内についたところで妙な人影を見つけた。

「ん。おおう、黒白か。おはよう」

 その人影はなにやら小さな袋と竹の籠を持ってなにやらごそごそとやっている。奇妙な
モンペ(本人は否定)とブラウスをサスペンダーで着こなす銀髪の姿は、紛れもなくあの
藤原妹紅であることを物語っていた。
 肝試し以後はそれなりに面識もあるし、また疎遠な仲でもない。が、普段は竹林からあ
まり出ようとしない彼女にしては珍しい。

「珍しいな。引き篭もりはやめたのか?」
「元から引き篭もっちゃいないよ。動かなきゃ食ってけないし」
「お前の場合は動かなくても生きていけるだろ?」
「お前の場合は飯を食って寝るだけが人生かい?」
「違うな。誰だ、そんなこと言ったやつ」

 互いに破顔した。どこかしら意気でも合ったのか、随分と打ち解けている。もとより、
魔理沙のほうが物怖じも人見知りもしない性分と言うのもある。

「まあ飯食って寝てる奴はいいとして。何してるんだ?」
「あれ、知らないか? ええっとだな」

 妹紅はごそごそと小さな袋から白い粒を出して、魔理沙に差し出した。
 魔理沙はそれを手にとり、首を傾げた。

「米か。だけど何か酒くさいな」
「米を酒につけたやつだよ。ほら、昔やらなかったか? 雀とか捕まえるの」
「……まあ、なんだ。魔法のことに掛かりっきりだからな。縁が無かったぜ」

 魔理沙が珍しく苦笑を見せた。
 確かに、この歳であの腕前となれば、相応の苦労はあったろう。
 ―――例えば、子供らしい遊びができなかったくらいに。

「……ん、悪い」

 思わずばつが悪くなって、そう答えてしまう。
 だが魔理沙は何事も無かったように笑って返した。

「はて、何かされた覚えはないがな。それに魔法使う方が色々と楽しいぜ。で、捕まえて
どうするんだよ。食べるのか」
「……巫女ならやりそうだけどね。まあほら、昔こうやって捕まえた鳥を飼ってたことが
あってね。思い出したら懐かしくなってさ」

 どうやら、酒精を吸った米を鳥に食わせて、酔って飛べなくなったところをとっ捕まえ
るとのことだ。小脇に抱えた竹篭は、捕まえた鳥を入れておくための道具なのだろう。

「おお、そりゃ面白そうだぜ。で、何か凄い香りがするんだが。何の酒を使ったんだ?」
「ああ、慧音から譲ってもらった外の酒。すぴりたす、とか言う奴」
「……香りだけで獲物が逃げそうだぜ。大丈夫かおい」

 というより、雀あたりだとついばんだ瞬間に急性中毒で死にそうだ。
 そんな予感をひしひしと魔理沙は感じていたが、妹紅は全く意に介していないようだ。
 強烈な酒気を白々しく放っている穀類を適当に撒くと、妹紅は立ち上がった。

「さて、後は待つだけだね……ああっと、私たちのご飯はどうするかな。弁当くらい作れ
ばよかったかね」
「霊夢に頼めばいいぜ」
「いいのかねぇ。受けてくれるかしら」

 腕を組んで首を傾げる妹紅に、魔理沙はにやりと笑い、

「策ありだぜ。乗るか?」
「ほほう。よし、乗った」
「ゆこう」
「ゆこう」

 そういうことになった。

 なお霊夢がのこのことやってきた二人に対して「うちは料亭じゃないわよ!」と憤怒に
満ちつつ追い返そうとするも、魔理沙の献上品を見て「うふふ、せっかくだから一緒に食
べてかない?」と華麗な二枚舌を見せたのは余談である。


 § § §


 昼も少し過ぎて。
 山菜と茸の炒め飯という豪快な料理を堪能して、二人は畳の上にまろんでいた。

「ふう、ご馳走様。料理上手いんだね」
「まあ、自炊してればこのくらいは上手くなるわよ」

 妹紅の素直な感想に笑みを返す霊夢だったが、直後に魔理沙の声で思いっきり不満そう
な、というよりはしかめっ面に変わってしまった。

「ごちそうさん。あ、お茶入れるんだったら私のも入れてくれよ」
「自分で入れろ。……まあ、いいか。妹紅も飲む?」
「あ、じゃあ頂戴な」

 毎度のことながら、ため息をついて霊夢は立ち上がると、三人分の茶葉消費に頭を痛め
つつ台所へと入っていった。
 ややあって霊夢が台所から盆をもって出てきた。その上には三つ湯のみが乗っている。
一つは魔理沙が持ち込んだ私物、もう一つは客人用のもので、最後の一つは霊夢愛用の素
焼きだ。

「おお、さんきゅ。頂くぜ」
「あら、いい湯飲みね。どっから手に入れてきたのよこれ」
「霖之助さんの所からよ。さすがにお客さんに対して安物使うわけにもいかないし」
「私はそれを持ち出された覚えはないんだけどな」
「泥棒に出す茶はないのよ」
「あるじゃないかここに……むぐ!?」

 笑いながら湯飲みを軽く煽った魔理沙だったが、途端に顔色を変えて悶えだした。畳を
汚しそうになった湯飲みを妹紅が速やかに掠め取って、ふと一口飲んでみた。
 ……苦い。というか渋い。千回くらい口を濯いでも残りそうなくらい。
 妹紅は苦笑して、にこにこ笑っている霊夢に呟いた。

「あー、千振茶か。こりゃ渋いね」
「ああくそ、お前なぁ!!」

 まだ口の中に張り付いている苦味からか、涙目になって霊夢をにらむ魔理沙だったが、
迫力など微塵もなく、涼しく受け流されてしまっている。

「千振って手癖の悪さにも効くのかと思って。あと図々しさ」
「失礼な。私がいつ泥棒なんてした」

 言いつつも、口の中をすすごうと妹紅の湯飲みに手をつけようとする。が、妹紅に一瞬
で掻っ攫われて、行き場を失った手がゆらゆらと卓袱台の上で彷徨った。ポケットに手を
入れていたはずなのに抜く手が見えなかった。さりげなくあなどれない蓬莱人であった。

「いつもだろ。永琳がこの間愚痴ってきたわよ……ああ、良かった。私のは普通か」

 さっきまでポケットに入れていた方の手で湯飲みを傾けて、妹紅。普通の煎茶であるこ
とに安堵している。

「さすがに客人へ毒を盛るわけにもいかないでしょ」
「毒も薬も効かないから幾らでも盛ってみな。……で、客とそれ以外の違いって何?」
「黒か白か」
「私は黒いからダメなのか?」
「黒くて星だったら黒星でしょ。ほら客じゃなくて犯罪者」
「失礼な。潔白で星だから白星だぜ。つまり誤認逮捕だ」
「……うふふ?」
「ああいやそれは言うな思い出させないでくれ忘れろ」

 魔理沙が顔を赤くして振り払うように手をばたばた振り回した。その素振りの意味は、
傍から見ている妹紅には良く分からない。過去に何かあったのか。恥ずかしい方面で。

「あ、ああそうだ。妹紅。見にいかなくていいのかアレ?」

 ふと、話をそらすように魔理沙が言った。ちなみに妹紅の視界の端ではまだ霊夢がにや
にやしている。……気の置けないというよりは、尻に敷かれている、とも思えた。

「ああ、そういえばそろそろ掛かってるかもね。ちょいと見てくるか」
「……何の話?」

 はてと首を傾げる霊夢に、妹紅はとりあえず酒と米と鳥について掻い摘んで話すことに
した。説明していくうち、捕まえるところについては感心したように頷いている。どうや
らこっちも知らないようだ。

「……なんか、歳の差を痛感するわね。意外と古いのかしら私」
「「何を今更」」

 綺麗なクワイア。長い付き合いであろう二人の呼吸はミリ秒単位でぴったりだ。
 妹紅はちょっと泣きたくなった。そこまで年寄りじゃないやい。

「……でも、鳥ねぇ。竹林にはいないの?」
「全然。梅も鶯も桜も目白も来やしない。だからこっち借りようと思って」
「って、事後承諾? ちょっと勝手に撒かないでよ! 誰が掃除すると思ってるの!!
 ……あ、でも……とりあえず食べられそうなのがいたら一匹頂戴。場所代がわりに」


 § § §


「……お前さ、どうしてそこまで食うに困ってるんだよ。雀や四十雀なんて食べるところ
少ないのまで欲しがるなんて。まあ雀は美味しいけどさ」
「……仕方ないでしょ。賽銭は入らないし退治する妖怪も最近この辺りじゃ見かけないし。
とりあえずなんとか暮らしてはいけてるけど、お肉なんかあまり食べられないのよ?」
「まあ怠け者でしかも巫女だからな。てか妖怪狩り過ぎだろ。あそこに近づいたら完膚な
きまでに叩きのめされた挙句に身包み剥がされるとか噂が立ってるんじゃないか?」
「噂じゃなくて事実だろうね」
「うるさい。あんたらも調伏するわよ」

 膨れ面で怖いことを言い出す霊夢だったが、流れは二人の方にあるのであまり効果はな
いようだ。実際、何度か反撃してみたがあっさりと流されてしまっている。
 とりあえず、その辺のことは諦めをつけるとして、霊夢は妹紅がまいたという境内へと
足を運んでみた。ちょうど鳥居の下とのこと。鳥つながりで縁起でも担いだのだろうか。

「でも、鳥居の下で鳥をとっ捕まえるなんて罰当たりもいいところじゃないかしら」
「なに、食うわけじゃないんだから……ああ、当たるな」
「当たるぜ」
「こっち見んな」

 半眼と溜息で威嚇して、霊夢は足元を調べ、

「あれ、一粒も残ってないわね」
「鳥も羽一つ残ってないぜ」
「……はて。おかしいな。食べたなら酔っ払ってそこら辺でぐったりしてるはずなのに」

 撒いたはずの米がきれいさっぱり消えていた。

「……酒が弱かったんじゃない?」
「「それはない」」

 何しろ使った材料は燃料にも使えると評判の強まった蒸留酒である。もしも何処ぞの鬼
が飲んだなら火力発電できるに違いない。鬼からカミナリ様への華麗なる進化だ。ただパ
ンチパーマはごめんこうむるだろうが。なにしろ鬼といえど女の子である。

「てことは……アレか。風に吹かれて飛んでった」
「春一番はこないだ終わっただろ」
「じゃあ、星になったか?」
「あんたがなりなさい。……せめて結界抜けてきたなら分かるんだけどねぇ。鳥居のとこ
ろだけは張ってないからお手上げなのよ。誰かしら、わざわざ拾ってくような―――」

 霊夢が小首を傾げたそのときだった。

「あはははははは。どうやら目論見が外れて戸惑っているようねこの全鳥類の敵〜!!」

 唐突に声が上から降ってきた。具体的には鳥居の上。

「え、誰?」
「アレか。焼き鳥の材料」
「ちーがーうー! ていうか食うな焼くな捕まえるなー!!」

 見上げると、猛烈に地団駄を踏んで抗議している一匹の妖怪が、鳥居から境内へ影を落
としている。ミスティア・ローレライ。夜雀。夜道で歌を歌い夜盲とする妖怪である。
 そういえば、どこかの新聞で焼き鳥撲滅キャンペーンなるものをやっていた気がする。
となれば、今回のことなど見過ごすわけはないだろう。どこで知ったかはともかく。

「まあとにかく! 話は聞かせてもらったわ〜。同族がみすみすと罠に掛かって虐げられ
るのも見過ごすわけにはいかないし。全部拾わせてもらったよ〜」
「……ちまちま拾ったのか、全部」

 ふと、魔理沙はミスティアが境内で米粒を一つ一つ手でつまんでは拾っていく様を思い
浮かべた。ちょこちょことしゃがんで歩きつつ。
 なんか可愛い。

「でも、餌だけ撒いて罠も仕掛けないなんて変よね〜。抜けてる?」
「ああいやそれは……って食うのかよお前」

 拾い食いは良くない。だがいいのか。鳥だから。
 妹紅が知性体と通常の動物の間に横たわる矛盾に頭を悩ませてる間に、ぽりぽりと拾っ
たそれをかじりだすミスティア。鳥的には間違ってないかも知れないが、人型を取ってい
る以上はせめてちゃんと炊いてから食べて貰いたい。
 が―――

「あ、あれ?」

 突然、ミスティアはいきなり身体をふらつかせたかと思うと、そのまま鳥居の上から落
ちてしまった。べちーん、とかそんな感じの音が聞こえてきそうなくらい気持ちのいい落
下ぶりだった。例えるなら風呂場で石鹸を踏んで滑ったような感覚。

「せ、世界が渦を巻いて週末に〜? 時間が加速して歴史を押し流すぅぅぅ……」
「……米自体に罠があるって考えなかったのかお前」

 純度九十五パーセントに及ぶアルコールに、三半規管のようなそこはかとなく重要っぽ
い部分を麻酔されて足腰立たなくなっている。
 そんなミスティアを見て、魔理沙は少し呆れたように笑っている。ああ、面白い奴だ。
傍から見てる分には。
 ふと、そんな様子を見ながら、霊夢が独りごとのように呟いた。

「……妖怪は食べたことなかったわね」
「「やめとけ」」
「や、やぁね。冗談に決まってるじゃない。妖怪は退治するものでしょ?」

 だが目が本気だった。
 二人の感想は心中で見事に一致していた。
 ―――あの目は、食材を選定する主婦の目だ。

「ですね。あと、人間は襲うものですよね? 妖怪的に」

 今度は背後から声が掛かった。割と丁寧な口調。なかなか強い妖気。

「む、今度はお前か新聞記者。今日は何もない平和な日だよ?」

 妹紅の言葉に、射命丸文は苦笑した。
 だからこそ神社に来たのだ。ここならいつでも何が起きるか分からない。まさしく天狗
の新聞取材が最前線。巫女は呑気してるから知らないだろうが、天狗仲間も結構来ていて
それぞれ鎬を削っていたりするのである。

「目の前で大事件が起こっているような気もしますが……あ、それはそうと妹紅さん。竹
林の怪火について追加取材したいのでその時はよろしくお願いしますね?」
「まだ諦めてなかったのかよ。ま、燃やされたくなかったら手を出さないことだね……あ
あ、大事件じゃなくてちょっと童心に帰った遊びだよ。だから……って、あ!」

 ふと、会話して緩んだ一瞬の隙をついて、文は妹紅の持っていた袋を掠め取っていた。
疾風迅雷の手さばきだ。

「……まあ、私もなんとなく分かりますよ。鴉天狗ですし。鴉ですし。というわけで、一
応同族なので。これは没収ということで」
「……同族か?」

 魔理沙が、未だにデリリウムな夢に悶えている夜雀を指さした。

「あ、それとは違いますよ?」

 即決で否定された。
 諸行無常である。

「おいおい、遊びにむきになるなよ天狗。沽券に関わるわよ?」
「そうよ。私の晩御飯に等価交換するんだからそれ返しなさいよ」
「色々と台無しだぜ」
「ダメです。特に霊夢さん。それに遊びといえど危険は変わりないでしょう。無用な危険
は取り除いておかないと怪我をするんですよ?」

 文は済ました顔で抗議を受け流している。
 続いて未だに夢の彼方で踊っているミスティアに向き直ると、

「ミスティアさんもです。そもそもですね、妖怪たるものがそんな畜生と同レベルの行為
ばっかりしてるから人間が畏れなくなって来てるんですよ? ここは一つきっちり自分が
妖怪であることを」
「お前さんの使い魔がつまみ食いしてる件について」
「え? ああっ!! こら、変なもの食べちゃいけないって教えてるじゃないの!!」

 文は、肩に止まっていた鴉が袋の中身をつついているのに気づいて、慌てて袋を放り投
げた。奇しくもその軌道は霊夢の手の中へ。

「ああ、確かに畜生だな。うん」
「ちょっと。この子を馬鹿にしないで下さいよ。この子はそこらの鴉とは違うんですから。
猟師の流れ弾で羽の片方を怪我したんですけど、私のところまで気合で飛んできたすごい
子なんですよ? ちなみに愛称は片羽と……あ、あれ?」

 舌先も軽く自慢の子について語り始めた文だったが、突然足元をふらつかせて尻餅をつ
いてしまった。それはまるで飲みすぎて立てなくなった人間の酔っ払いのようだ。

「……天狗、酒には強いんじゃなかったのか?」
「ああいや、強いですけど、この子と感覚繋がってるから影響を……い、一体何のお酒を
使ったんですか!?」
「すぴりたす」

 アルコール度数九十五超。むしろ魔酒スピリタスLV95コンゴトモヨロシクと言う方
が正しいかも知れない、言うなれば飲む凶器。常人が一気飲みしたら確実にパライソへ逝
ける殺人飲料である。普通に飲む分には雑味がなくて美味なのだが。

「そ、そんなの普通の鳥が食べたら死んじゃいますよ!? とりあえず今すぐやめること
をお勧めしたいのですが。罪悪感で生涯苦しんで自首するような事態になる前に」
「はっはっは。……お前、この面子で罪悪感感じそうな奴いると思うか?」
「……あう、いませんね」
「「お前ら」」

 妹紅が眉根を下げて告げた言葉に、文はすっかり消沈してしまった。
 無論、罪悪感を感じそうにない残り二人が訂正を求めるが二人とも取り合わない。

「じゃあせめて焼き鳥にしたり食べるのは止めてくださいよ?」
「じゃあお前が代わりに焼き鳥になったり食べられたりする?」
「…………ええっと」
「そういえば鴉って美味しいらしいわよね」

 霊夢の熱い視線を浴び始めて、文は思わず背筋に冷たいものを感じた。
 そうか、これが博麗の巫女か。恐ろしい。まさにアンチェインド。人の形をしていても
鳥だと言うのならば食すことのできるラストサバイバー。幻想郷最強の生物。
 なんだか色々と間違った認識が積み重ねられて地殻変動を起こしそうな勢いだったが、
霊夢は取り合わずじっと文を見つめていた。

「……食べる、ってどうやって食べる気だよ霊夢」
「房中術?」
「いやおいそれはちょっと、アレだぜ。てか妹紅がなんでそんなの知ってるんだよ」
「大陸も渡ってるからねぇ。心得もあるから教えるよ?」
「え、遠慮しとく。ほら、霊夢も止めとけ。ほとぼりが冷めてからまたやればいいさ」
「堂々と鳥類虐待の密談をしないで下さい!! ……と、とりあえずこの場は引きますよ。
その、色々と怖いので」
「ああ、怖いな。茶が」
「焼き鳥が」
「それでは」

 ある意味追い討ちをかけられて、風来の如く文は去っていった。
 色々な意味で敗北したという悔しさだけを胸に。
 人間って、恐ろしいな。うん。

「……さて、どうするかね。夜雀は蹴り出すとして」
「もう一度仕掛けてみるか。霊夢が怖いし」
「……そういえばさっきから失礼なことばっかり言ってるわね、あんたたち。もう、冗談
も迂闊に言えないわ」
「「いやだから本気だったろ」」

 主に目が。


 § § §


 結局、この日の収穫はゼロだった。
 夕食は豆腐ハンバーグなる物体だった。
 美味しかったけどなんだか切なかった。


 なおこの後も、霊夢がこの方法で狩猟を試みようとしたが、ことごとく失敗したことを
ここに追記しておく。
 その現象に彼の夜雀や鴉が関係しているかどうかは、定かではない。





 いやまあ、たまに肉食べたくなる時ってありますよね?
 でも霊夢はそこまで貧乏じゃないやい。肉は高級品だけど。

 あと個人的にちまちま拾い集めるみすちーは映像化してみたいです。
 きっと可愛い、はず。

 とりあえず細かいところは気にせずに楽しんでいただければ。
 人、それを大味といいますが。てへ。
世界爺
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2006/03/25 04:32:30
更新日時:
2006/03/27 19:32:30
評価:
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Rate:
5.00
1. 4 2:23am ■2006/03/25 00:18:58
SASUKEさんとこ行けば似たような絵見れるかも?
それは置いといて。いやぁ、ほほえましいですな。
妹紅が自然に溶け込んでるのがいいねぇ。
2. 5 月影蓮哉 ■2006/03/25 16:06:50
焼き鳥食べたいなぁ(ぇ
3. 5 反魂 ■2006/03/25 16:44:52
う〜ん、もう一捻り欲しかったかなあと。
でも、所々に散りばめられた小ネタは笑わせてもらいました。魔理沙のうふふとか。

ちなみに本コンペには私もスピリタスを使った作品を出してます。
やっぱ強烈な酒の代名詞と言ったらコレでしょうからw
4. フリーレス S某 ■2006/03/25 17:28:22
こんな鳥の捕獲の仕方があったのか、初めて知った。
スピリタス、人気者だなぁ。
あと霊夢は可愛いなぁ。
5. 3 落雁 ■2006/03/25 20:50:10
夢枕は大好きです。あとみすちーも。
6. 6 爪影 ■2006/03/27 18:42:26
小さい頃、米粒撒いて雀を捕まえようとしたのを、思い出しました。
7. 3 名前はありません。 ■2006/03/31 10:43:26
ぼうちゅうじゅちゅ!
8. 6 つくし ■2006/04/01 22:12:56
なんかこう、(霊夢の懐を除いて)微笑ましいやり取り、非常に楽しめました。ごちそうさまです。
9. 4 おやつ ■2006/04/02 20:42:01
拾い食いは止めようよミスチー……
米が無ければヤツメウナギを食べれば良いじゃない!
10. 5 水酉 ■2006/04/02 20:55:29
コメ拾いみすちーは是非に見てみたい!
そういや稲刈りのあと、ゴザの上でコメ乾燥させてると
一杯来るんですよ>雀
あれは非常にかわういです・・・追い払うけど(笑)
11. 5 藤村琉 ■2006/04/07 01:53:19
 まとまっているようなまとまっていないような、締まっているような締まっていないような。
 だらだらしているのは非常に東方ぽくはあるのですが、物語としてはやや片手落ちです。
 いやアホっぽくてふわふわしてるミスティアは好きですが。
12. 7 かけなん ■2006/04/09 22:43:05
うはー、みすちーかわいーw
13. 10 ■2006/04/11 00:05:00
みすちーは鳥頭だから可愛い。これ、全世界のジャスティス。
それは置いといて、会話の内容が幻想郷っぽくて酔いですね。
14. 6 papa ■2006/04/11 01:59:52
スピリタス吹いた。

文にメリハリがほしかったです。起承転結を大切に。
15. 4 MIM.E ■2006/04/11 22:04:56
こういう酒の使い方は意外でした。それぞれのキャラのどうしようもなさが楽しいですね。
とくに、妹紅と魔理沙の悪がきコンビみたいなのが妙に似合ってて最高でした
16. 4 木村圭 ■2006/04/12 02:31:30
(米粒拾ってるミスティアが)ついでにぶつくさ文句言ってたら最高だなーと思う春の日の午後。
使い魔と感覚を共有するって相当危険だよなぁとか思ったり。深く考えると怖いことになりそうなのでしませんが。
17. 7 NONOKOSU ■2006/04/12 02:56:46
>「大陸も渡ってるからねぇ。心得もあるから教えるよ?」

実は妹紅が真言立川流の、真の創始者だったんだよ!
という言葉がMMR的な絵と共に浮かんだのは、ここだけの秘密です。
18. 7 とら ■2006/04/12 05:29:56
これは狂気溢れる罠ですね。
そんなもん作るなと。
19. 5 ■2006/04/12 18:56:55
そのみすちーは間違いなく可愛い。きっと。
20. 8 K.M ■2006/04/12 21:20:23
その鳥の捕まえ方、20年以上生きてる身でも初耳だなァ・・・さすが年齢○○○○歳
というか、霊夢はそこまで飢えてるんですかいw
21. 3 74 ■2006/04/12 22:03:38
いい感じでした。
が、他にも結構いいのがあったので3点。
低いわけじゃないと言い訳。点数入れたのは8人だけだから許して。
22. 2 床間たろひ ■2006/04/12 23:08:54
豆腐ハンバーグは美味しいよっ!
それは兎も角、妹紅さんや。大陸伝承の房中術について詳し(パゼスト
23. 6 椒良徳 ■2006/04/12 23:37:00
御免なさい。時間がないようなので、コメントはまた後日書かせていただきます。
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