白磁の曲線

作品集: 最新 投稿日時: 2006/03/25 07:43:14 更新日時: 2006/03/27 22:43:14 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
 紅魔館の時計台。
 ここは窓のない紅魔館に置いて唯一外に出ることの出来る場所。よって昼夜を問わずメイド達の憩いの場として人気である。
 だが、今は当主レミリアの貸切となっている。
 白樺の机と椅子に座り、美しく光る満月を肴にワインを飲む。
 常に傍らに控えている十六夜咲夜も今は下がらせている。
 普段の姿からは想像もつかないが、レミリアにはこういった風流な事も快とするところがあった。
 月を見上げ血のように紅いワインとメイド長特性のチーズに舌鼓を打つ。
 レミリアにとっては至高の時である。

 いったいどれくらいそうしていたろうか。
 気付けばワインの瓶は空になり、チーズも一欠たりとも残っていない。
 月の角度から察すると、大体二時間ほどここに居た事になる。
「……そろそろ潮時かしらね」
 椅子から立ち上がり部屋へ戻ろうして、軽く脚がふらつく。思った以上に酔いが回っているようだ。
 軽く手を叩いてメイド達を呼びつける。
 机等の片付けを支持し、咲夜と伴って自室へ戻る。
 が、これが意外に重労働であった。幾ら咲夜相手とはいえ千鳥足で歩く当主の姿など見せられるわけがない。そんな事はレミリアのプライドが許さない。
 よって普段よりゆっくりとしっかり足を踏みしめて歩く。
 そんなレミリアを後ろから眺め咲夜は微笑ましく思う。
 先述したレミリアの心理などとっくの昔にお見通しである。だが口に出すのは憚られるし、何よりそういう微妙に子供じみた仕草が可愛いのだと咲夜は思う。

 たっぷりと5分以上時間をかけて自室に辿り着く。
 酔いもいい具合に体に浸透し、睡魔がレミリアを襲う。
 そろそろ朝も近いのでこのまま寝ることにする。
「咲夜、お願い」
 帽子を脱いで、肩までかかっているその蒼い髪を無造作に掻き揚げる。
 レミリアの服は通常の服とは異なる構造をしている。それは背中から生えている翼のせいであり、 その為レミリアの服は背中側にボタンがついている。
 よって着替えの際にそのボタンを外すのは咲夜の仕事である。
 咲夜の前にあるのはレミリアの白いうなじ。
 髪の生え際からちょろっと飛び出す後れ毛が陶磁器のような白い肌にアクセントを与えている。
 ボタンを外せば現れる白い背中。肩甲骨の緩やかなラインを少女特有の薄い肉付きが覆っている。
 傷一つない美しい背中に生える異様な存在感を醸し出す黒い羽根。だがそのアンバランスさが魅力でもある。
 服を脱がせ寝間着を着せる。
 ついこの間まで、レミリアはどこからそんな知識を手に入れたのか「女は香水が寝間着になるのよ」などと言い出し全裸で寝ていたのだが、当然の結果として風邪を引いてしまいそれからはちゃんと寝間着を着て寝ている。
 レミリアは時折こうした無理に背伸びをしているような行動を取ることがあり、そこがまた魅力なのだが当人は気付いていない。
 パジャマを着終えるころにはレミリアはほとんど眠りの世界へ旅立っていた。
 ふらふらとベッドに近寄り潜り込む。そんな仕草は見た目そのままである。
「……おやすみ咲夜」
 かすかな声で呟く。そしてすぐに規則正しい寝息が聞こえてくる。
「おやすみなさいませ。レミリア様」
 聞こえてはいないだろう。だがそれでも挨拶を返すのが一流にして瀟洒なメイドというもの。
 寝ている主人を起こさないよう咲夜はそっと扉を閉めるのであった。

脊髄にそって舌を這わせたい件について
シュキバリアン
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最新
投稿日時:
2006/03/25 07:43:14
更新日時:
2006/03/27 22:43:14
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1. 3 無記名 ■2006/03/25 00:48:04
文章は綺麗なんですが、お題である酒が、ただ出てきただけで、上手く扱われてないように思いました。
2. 3 S某 ■2006/03/25 16:49:43
SS、ですね。
レミリアへの藍外野と言うほど伝わってきます。
ただこの文章量で誤字が目立つというのは致命的だと思います。
3. 1 反魂 ■2006/03/25 18:12:33
うなじシリーズ2作目確認。
4. 4 月影蓮哉 ■2006/03/26 09:07:27
全裸のレミ様は見てみたいものだ(不夜城レッド
5. 4 爪影 ■2006/03/29 11:09:19
指を這わせるのも、畏れ多い。
6. 3 名前はありません。 ■2006/03/31 23:27:55
ちょっと短いですが、日常の一こまという感じで
綺麗にまとまってると思います
7. 4 つくし ■2006/04/02 17:54:54
その件については同意の方向で話を進めさせて頂きますがよろしいでしょうか。
8. 4 相沢証券(嘘) ■2006/04/04 10:15:23
きっと毎日がこんなんなんだろうな
9. 4 水酉 ■2006/04/05 09:39:05
気高き永遠に紅い幼き月に敬意を。
・・・うなじから肩のラインにそっと舌を這わせたi(スカーレットディスティニー
10. 4 おやつ ■2006/04/05 21:37:24
落ち着け作者w
短い中にお嬢様の魅力が満載だったと思います。
11. 3 藤村琉 ■2006/04/07 02:08:04
 うなじ多いな。
 ワインの使い方がおざなり。使っとけばいいや、という考えが露骨に出ているのは感心しません。
 よくある話、という以前に、長編によくあるシーンの一コマを切り取って貼り付けたようなイメージ。起承転結、展開や抑揚を付けて話を盛り上げなければ面白い話にはなりません。
12. 4 papa ■2006/04/11 02:07:06
あなたはとてもエロイ思考の持ち主ですね。

少し肉のついたプロット、と言う印象を受けました。
13. 4 MIM.E ■2006/04/11 21:38:58
レミリアは可愛いが貴方はえろいな。
14. 5 NONOKOSU ■2006/04/11 22:45:24
はい!(挙手)
15. 8 ■2006/04/11 23:58:26
それは私の仕事だ
16. 4 かけなん ■2006/04/12 03:32:03
僕は背中から抱きつきたい
17. 5 とら ■2006/04/12 04:28:36
国宝認定
18. 5 K.M ■2006/04/12 23:25:28
なんとなく、「やまなし・オチなし・意味もなし」という言葉が頭をよぎる…いえ、それから生まれた語じゃなくてそのまんまの意味で
ごめんなさい
19. 2 椒良徳 ■2006/04/12 23:41:45
御免なさい。時間がないようなので、コメントはまた後日書かせていただきます。
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