はぢめての、私の物語

作品集: 最新 投稿日時: 2006/10/26 23:47:43 更新日時: 2006/10/29 14:47:43 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
※この作品にはオリジナルキャラが出てきます。しかもそいつが、
わりと偉いポジションだったりしますので、抵抗のある方は注意しましょう。






私の目の前には二人の少女がいる。
一人は、紅と白の衣装を身にまとい、大きな赤いリボンを着けていて、
もう一人は、モノクロの、昔絵本で見た魔女の格好をしていた。
彼女たちの周りは、鋭い光のレーザービームが駆け巡っており、
それは彼女たちが今現在、強力な攻撃の真っ只中にいることを表している。


少女たちが口を開いた。


零夢「まったく……なんなのよ、この巨大な桜の樹は」
魔里沙「八分咲きなのにこの威力だからな。十分なら、死んでたぜ」


彼女たちはこちらを見上げる。その視線の先は私たちの真後ろにあって、思わず私も後ろを向いてしまった。
そこには、彼女たちを射抜く光の光源があるだけで、私の興味をそそらせるものは何も無いことを
私は知っているはずなのに。


零夢「これだけの魔力をずっとキープできるとは思わないわ。逃げて避ければ勝機は見える」
魔里沙「逃げるなんて私には合わないぜ」
零夢「幻想郷最速の逃げ足がよく言うわ。宴会をするまで死ねないんでしょ?」

魔里沙「あぁ、幹事は任せたぜ」
零夢「任されたわ」
魔里沙「それじゃ、すばらしい宴会を期待しているぜ」


終わりを迎える曲が鳴り、左右から世界が閉じる。
一瞬、まぶしく光って、そして真っ暗になった。










/////////////////


舞台の上で、この物語の登場人物がずらりと並んで、客に対して礼をしている。
と言っても客席には、私とメリーしかいないんだけど。


「ぱちぱちぱちぱち」
「ねぇ、メリー。この芝居はいったい何のまねよ」
「あら、つまらなかったかしら」
「そうじゃなくて、いきなり『蓮子蓮子、見せたいものがあるの』と言って
 私を視聴覚室に連れてきて、この芝居を見せたのには何の意味があるの、ってこと」
「いいじゃない、文化祭の準備ももう済んだことだし。暇だったんでしょ」
「確かに暇だったけど、それ、質問の答えになってないわよ」
「連れてきたのは、お呼ばれしたからよ」
「誰にさ。……ん?」


ふと、こちらへと近づいてくる人の気配を感じた。
振り向いてみると、そこにいたのは、すらりと背の高い眼鏡をかけた……女性。
誰だろう。舞台の上にはいなかったはずだけど。


「いらっしゃいませ。メリーさん。えっと、それと……」
「あ、宇佐見蓮子です」
「いらっしゃられました」
「ねぇ、メリー。知り合いなの?」
「えぇ、彼女は演劇部の部長さん。このお芝居の演出家でもあるのよ」


部長と呼ばれた人物は自らの名前を名乗る。
私は思い切って、メリーに拉致られたのだけど、呼んだのは貴女なのかと聞いた。
部長さんは肯定した。この、人さらいの主犯め。


「実は、この物語はメリーさんに書いてもらったの」
「あんですと?」
「彼女が『演劇の脚本が書けないの。何か面白い体験は無いかしら』って聞いてくるものだから、
 試しに私の夢の話をしたの。そうしたら……」
「『なんて面白い話なんだ。ぜひ演出してみたいから脚本を書いてくれないか』って私が言って、
 メリーさんに、この物語を書いてもらったの。こちらでも大分手を加えたけれどね」
「夢の話で他人に迷惑がられることはあっても、自分が迷惑がるとは思わなかったわ」
「夢に著作権は無いものよ……それで、はい」


部長さんはそう言って一冊の本を私に手渡した。この物語の台本だろう。
チープな紙を束にしてホッチキスで止めてあり、表紙には芝居のタイトルが書いてある。
ぱらぱらとめくってみると、人物の名前と台詞、行動のタイミングなどがこと細やかに記されていた。


「ねぇ、人物の名前も、メリーが夢で見たままなの?」
「えぇ、見た通りだわ」
「……本当に合っているの?これ」
「あら、失礼ね」


/////////////////


「明日は文化祭でしょう。二人には、ハコのゲネプロを見てもらいたくて……」
「ちょっとまって。専門用語で言われても、私たちにはわからないわ」


なんとなく話の流れから、さっきの上演を指している事だけはわかるけれど。
舞台上で小道具の箱が使われたこともあったけれど、それの具合でも見ろというのかしら。


「つまりキュビスムがフランベなのね」
「メリー、あなた適当に言ってるでしょ」


火柱を上げてどうする。


「ごめんなさいね。ハコって言うのは舞台のことで、そこで行われる本番同様の練習をゲネプロと言うの」
「なるほど」
「本番の前に、原作者であるメリーさんに見てもらいたかったのよ」
「だったら、私はなんで?」
「メリーさんが『だったら友達を連れてきて良いかしら』って言ったからだわ。それに……」
「それに?」
「あなたも、彼女の夢が大好きな人間だって聞いたから」


/////////////////


メイドの格好をした女性が部長を呼ぶ。どうやら、ゲネプロ……だっけ? ソレの反省会をもうすぐ始めるようだ。
しかしあのメイド服……普通メイド服といえばロングスカートだと思うのに、あの長さはいただけないよ。


「あぁ、そろそろ集まらないと……」
「それじゃあ、私たちもそろそろ失礼するわ。ほら蓮子、メイドガイとかブツブツ言ってないで」
「あなたたちのサークルも何か展示するのよね。確か『ガチンコ……』」
「えっと、『ヒロシゲVSホクサイ!!東海道ガチンコバトル!!!!(全53ラウンド)』かしら」
「それだわ。明日の文化祭は互いにがんばりましょう」

「えぇ、私の物語はあなたに預けたわ」
「任せて」
「それじゃ、すばらしい物語を期待しているわ」


薄暗い視聴覚室の扉を開け、外の世界に出る。
一瞬、まぶしく光って、 ……そして目が慣れた。
「私が見た夢だと、最後までメイドさんもいたんだけれどね」
「庭師との戦いでどっかいっちゃったメイドさん?」
「そう、彼女。変更点は、他にも色々あったわ」
「さいで」

後書きで書いておきたいこともあるにはあるのですが……
書き手に関わる話題でもあるのでちょっと、自粛しておきますね。
古峰 苦楽云
作品情報
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投稿日時:
2006/10/26 23:47:43
更新日時:
2006/10/29 14:47:43
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1. 2 らくがん屋 ■2006/10/28 15:58:07
後書きに「私がはぢめて書いたSSです」とかあったら爆笑だったのに。邪推が過ぎるか。
テーマ処理は出来ていないも同然で、文章は量が足りないし面白くもない。
最初の注釈と後書きの末文も蛇足。もう少し練ってほしかった。
2. 3 箱根細工 ■2006/10/29 02:27:15
この程度ならば注意書きは不要だったのでは。
3. フリーレス 爪影 ■2006/10/29 20:24:48
 かくして舞台は幕を開け、役者は等しく其処に集う。
4. 1 Fimeria ■2006/11/01 03:04:10
すみません、シュール過ぎてついていけませんでした……。
どこか描写が抜け落ちていたのでしょうか? 酷なことを言うようですが壊れギャグとも思えず、何を表現したかったのか。
もしかしたら、私がそういったネタに疎いだけであり、作中に魅力を見出せなかっただけかもしれません。
それでも、少し描写が足りず不親切な構成になっているかと思われます。
タイトルの通り初めてのSSだとするならば、客観的にその情景が感じ取れるかお試しください。
自分も未熟な身でありながら厳しいことを言うようで申し訳ないのですが、先ずは人の作品を読み、真似ることから始めるといいと思います(もちろんネタではなく技法を)
以後、SSを続けていこうというのならば、頑張っていただきたい。
5. フリーレス サカタ ■2006/11/01 23:32:37
東方キャラが生かされていないので、東方の2次創作になっていないと思います。
作者からのメッセージで追加の話を書くのはおかしいです。書くのであれば本文にかかなくては意味の無いものです。
6. 2 椒良徳 ■2006/11/03 11:17:58
まるで出来損ないのト書きを読まされているようで、最初の四行で読む気を無くしました。
……と思いきや、本当に結界の外でのお芝居だったわけですか。なるほど。
とはいえ、オリキャラが出るYO! といっている前書きといい、名前「会話」という形式の、小説以前の文体といい(お芝居なのだから当然ですが)、こういう読者を引かせかねない文章を初めの方に持ってくるのは、少し冒険しすぎているのではないかと思います。いや、狙ってなさったのだとは思いますが……。
7. 7 nn ■2006/11/03 22:51:45
劇中劇というやつは作品のメタ視点で、まさに箱庭と呼ぶべきもので、こういうものを目にすると何時もドキドキを覚えます。
8. フリーレス 2:23am ■2006/11/05 01:43:12
すいませんよくわかりません。フリーレスとさせていただきます。
9. 1 翔菜 ■2006/11/05 02:17:37
ハコの発想自体は面白かったんですが話自体が薄いような。
大きな山場もないですし、同じような雰囲気にしてももっと引き伸ばせそうではあります。
10. 2 つくし ■2006/11/05 22:12:36
ヤマというべきヤマも見当たらない為、「ハコ」が舞台のことを指すこともある、という思いつき以上の何かを読み取ることが出来ませんでした。劇中劇というところから何か一歩踏み込むようなところがあればよかったんですが。
11. 3 おやつ ■2006/11/07 17:03:21
前書きで損してそうですけど、フェイクの予感を感じて読み進めました。
こういう話はけっこう好きなので面白かったです。
数は少ないですがねぇw
12. 1 反魂 ■2006/11/11 00:47:56
お話の着想自体は面白味を帯びそうな気配ですが、いかにも舌っ足らずです。もうちょっと踏み込んで行かないと、このままでは完全にただの序文程度でしかない気がします。尺が短すぎて、ちょっともったいない。
ここから夢うつつを彷徨うようなパラレルチック物語になると、個人的ストライクゾーンでした。
13. 8 ■2006/11/11 17:55:57
むしろ、部長さんがゆかりん辺りが化けてるように見えた件について。
14. フリーレス たくじ ■2006/11/12 22:30:55
セリフだけが続く部分は誰が話しているのかわからなくなるので、地の文を入れた方がいいんじゃないでしょうか。
15. 2 藤村うー ■2006/11/13 01:28:12
 好んで危険球を放り込んでくる方はたまにいらっしゃいますけど、今回はまたそれとも違うような気もします。あるいは、これもひとつのメタということになるのでしょうか。オリキャラうんぬんやらキャラの性格がどうこうといったような。
 ハコが無理やりなのと、主張したいことがいまひとつはっきりしないのが少し気になりました。
16. 4 as capable as a NAMELESS ■2006/11/14 09:04:55
会話主体とはいえ、もう少し状況の説明とか欲しいなと。
17. 3 いむぜん ■2006/11/15 20:32:10
おー、きわどいなこれ。
でも、マエリベリーさんはみんなからメリーなんだろうか?
ある程度親しければ呼んでいるのか?
何かが始まる前に終わった感じがある、もうちょっと膨らませて欲しい気もする。
18. 3 ABYSS ■2006/11/16 19:20:32
説明がちょっと少ない気がしますね。もう少し語れた感じがします。
夢を脚本にする、っていうのはいい着眼点だと思いますし、舞台をハコ…ていうのも驚かされましたし。
だから、もう少し詳しく、丁寧に話しを紡げたらもっと光ったのではないかと。
19. 4 blankii ■2006/11/16 20:51:03
『キュビズムをフランベする、そのこころは?』 『さ、さいころすてーきとか……』 という訳で、なんだか続きのありそうな話なので気になります。 
20. 2 しかばね ■2006/11/17 03:05:20
>「つまりキュビスムがフランベなのね」

この台詞が妙に気に入ってしまいました。
21. 1 人比良 ■2006/11/17 20:21:38

裏の裏まで読めそうな面白いネタなのに、短さが不利に働いているのが残念。
22. 5 K.M ■2006/11/17 20:47:25
夢の演劇とは…人名、最初誤字かと思ったけど、そうじゃなかったのね。
23. 2 目問 ■2006/11/17 21:50:00
 うーん。どうも話が始まる前に終わってしまった感じがしました。
24. 2 時計屋 ■2006/11/17 23:03:16
確かにハコではあるけど、元々知らない単語だからいまいちピンとこなかったです。
演劇が題材ならもっと深いところまで話を広げて欲しかったなぁ、というのが雑感です。
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