Blue Hope Diamond

作品集: 最新 投稿日時: 2006/10/28 08:28:34 更新日時: 2006/11/22 03:35:03 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00











「ねぇ、咲夜」
 赤より紅い館、紅魔館。
 空には薄笑いの三日月が掛かり、いつもの時間にいつものテラスでいつもの葉で淹れたいつも通りのティータイム。
 そろそろ冷え込んできたわね、と永遠に幼い主が言えば、そうですわね、ひざ掛けでもご用意致しますか? と完全で瀟洒な従者が答える、そんな時間。
 いつもは図書館に引き篭っている知識と日陰の魔女、パチュリー・ノーレッジが現れるのは珍しい事である。
「あらパチュリー様。紅茶でしたら後ほど図書館の方に届けるつもりでしたが……」
 声を掛けられた完全で瀟洒な従者、十六夜咲夜は滅多に図書館から出てこないこの魔女が出てきたことに僅かな驚きを覚えたものの、表情には一切表す事は無い。
「いいわ、今日はここで頂く事にするわ」
「畏まりました」
 投げやりな口調でパチュリーが椅子を引き、レミリアの対面に座る。
 座ればテーブルの上には既に紅茶の注がれたティーカップがあり、彼女はそれをさも当然といった風に手に取る。
「珍しいわね、パチェが図書館から出てくるなんて」
 永遠に幼い主、レミリア・スカーレットが興味深げにティーカップの向こうから視線を飛ばす。
「今日はちょっと喘息の調子が悪いのよ。それで、風当たりのいい場所に来ただけよ。咲夜に用事もあるしね」
 やはり投げやり気味なパチュリーの口調。もっとも、これがパチュリーの日常的な喋り方だと二人とも知っているので、今さらそれを咎めるような事はしない。
「私に……ですか」
 困惑と不安が混ざったような複雑な笑顔を浮かべた咲夜を尻目にパチュリーはさらに紅茶を口に運ぶ。ちなみに咲夜は席に着かず、二人に挟まれるような位置に立っている。まだ椅子はあるのだから座ればいいのに、とパチュリーは思うが、彼女曰く「従者とはそういうものですわ」との事だそうな。従者というのも中々面倒な職業である。
「そう、貴女いくつか宝石を持ってるでしょう。それも曰く付きの。ちょっと面白そうだから、貸してもらえないかしら?」
「確かに宝石はいくつか所持していますが……曰くなんてありましたっけ?」
 つい、と視線を主に向けるが、肝心のレミリアはというと、しばらくじっと考え込んでから、こう言った。
「さぁ?」
 声も出さずに咲夜が苦笑し、パチュリーに向き直る。
「まぁ、貴重な品ですので、それなりの扱いはしてくださるんですよね?」
「大丈夫よ。宝石の価値ぐらい解からなければ魔女なんてやってられないもの」
――それはそれで心配ですけどね。
 その言葉は辛うじて飲み込む。うっかり粉々に砕かれて儀式の触媒やなんかに使われては折角の貴重で希少な宝石が勿体無い。咲夜の懸念ももっともである。
「……まぁ宝石に魔力込めて色々するって言うのも興味はあるけど」
 パチュリーの物騒な言葉に咲夜は苦笑の色を強める事しかできない。
「畏まりました。後ほど図書館の方にお持ちすればいいですね?」
 いずれにせよ、主の友人の頼みであるのだ、生粋のメイドである彼女に否も応もあるはずが無い。
「お願い出来るかしら」
 無言で頭を下げる咲夜。
 咲夜から了解の旨を受けたパチュリーは、残った紅茶を飲み干して立ち上がる。
「もうお戻りですか?」
「えぇ、まだやることもあるし、読む本もあるし、用意する物もあるしね」
 さっさと席を立つパチュリー。それを黙って見送るレミリア。
「宝石の方ですが、後でお持ち致しますね」
 確認するように咲夜が言い、パチュリーは頷いただけで歩き出す。
「あぁパチェ」
「なぁに、レミィ」
 レミリアが扉に手をかけたパチュリーを呼び止める。
「面白い事が起きるけど、頑張って」
「……はぁ、まぁ頑張るわ」
 そう言ってパチュリーは出て行ってしまった。
「……よろしいのですか?」
 ややあって咲夜がレミリアに問い掛けた。
「そんな事より、貴女の方がいいの?」
「え……と、何の事です?」
 おうむ返しに聞き返された咲夜は何の事だか解からずに戸惑いの表情を浮かべる。
「何って……宝石の事よ。貴女結構大事にしてたじゃない。いいの? そんなにほいほいと貸しちゃって」
 レミリアはどちらかというと宝石の使い道というより、そちらの方に興味があるようだ。
「あぁ……それでしたら、いくらパチュリー様でも傷を付けたりとかは、流石に無いんじゃないんでしょうか、魔女ですし」
 少し、ほんの少しだけ彼女は考え込みながら、そう言った。
「へぇ……」
 咲夜の言葉に思わず目を見張るレミリア。
「どうされました?」
「いや、なんでもないよ」
 そういうレミリアの頬は緩められている。
――それにしても、あの咲夜から他人――この場合他妖かしら?――を信用するような言葉が出るなんて、ねぇ。
 咲夜は幻想郷の外から来た人間である。人の身でありながら幻想に辿り着いた数少ない人間であり、迷いながら辿り着いたような迷い人ではない。その生い立ちこそは語ろうとする事は無いが、悪魔の屋敷で働いていたり、他の人間とめったな事では打ち解けない辺りから推察するに、あまりいい思い出はなさそうである。
 現在、咲夜の過去を正しく知る者といえば、幻想郷では彼女が身を寄せている紅魔館の主であり、決して浅くない関係を持つレミリアただ一人であろう。上白沢慧音ならばあるいは彼女の過去を知ることが出来るかもしれないが、それを知ったところで彼女は話さないだろう。彼女はそういう半妖であり、半人である。悪戯に他人の過去を覗き見るような無粋はしない。
「それで、咲夜は何がよろしくないのかしら?」
 レミリアがこの話はこれでおしまいだと言うように咲夜に聞き返す。ややもあってから、彼女は慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「ん……パチュリー様はレミリア様の友人ですよね。それにしてはあの対応はちょっと……その、なんて言いましょうか、言葉が足りないといいますか……うーん、なんでしょう」
 普段は竹を割ったようなさばさばした性格の咲夜が珍しく言葉に迷う。その咲夜の様子にまたしてもレミリアは驚いた。先の言葉に続き、今は咲夜の口から友人との関係を言われるなんて、運命を操るレミリアにも予想できなかったのだ。
「なるほどね」
 くすくすと笑いながらレミリアは頷く。
「何か、おかしかったでしょうか」
「いいえ。そうね、私とパチェは確かに友達だわ。貴女の目にはさっきのやりとりはちょっと冷たいものと思ったのかしら?」
「決してそのような……」
 珍しく言葉を濁す咲夜を可愛く思いながら、それでもあんまり虐めるのはかわいそうかしらね、と追求は避けてやる。
「まぁ、その辺りは言わなくても通じるしね。そういうものなのよ」
「はぁ、お嬢様がそう仰られるのでしたら……」
「それにしても……貴女も面白い物持ってるわねぇ……パチェにはちょっとかわいそうだけど、こんなのも日常を面白くするスパイスよね」
 くすくすと笑いながらレミリアは友人を思った。




 それからしばらくして、三日月が中天より少し手前に来た頃、パチュリーの私室――もといヴワル魔法図書館に咲夜が現れた。
「それでは、こちらでよろしいですね?」
「えぇ、そこに置いておいて頂戴。それと、傷やなんかはつけないから」
 咲夜が持ってきた宝石箱。その中身はと言えばこれまた一財産と呼べる量と質を兼ねていた。
 しかし、パチュリー・ノーレッジにとって金銭的な価値など副次的なものでしかなく、むしろ宝石に込められた魔力と、宝石と魔法に関しての研究である。
 宝石箱の中身を覗いてみれば、小分けにされた小さな宝石箱がいくつも並んでおり、一際大きな青いダイヤが鎮座していて、その他にもカナリヤ・イエローと呼ばれるようなダイヤにアメジストやパール、ルビーなどなど、およそ彼女が珍しいと思ったような宝石はみんな放り込んであるのだろう。十個以上の宝石が丁寧に小さな箱ごとに分けられ、整頓されている。箱の中には手入れ用であろう綿の手袋とセーム革製のハンカチ。水洗いをする為の穂先の柔らかいブラシまで入っている。余程手入れに関しては慎重で、しっかりしているのだろう。どの宝石も曇りなく磨かれている。
「それにしても……単純に金銭的な価値だけで見ても凄いわね」
 溜息を漏らしながら見る。例え魔女であろうがパチュリーも女性である。煌びやかな宝石に憧れを感じるのは至極当然と言えた。
「まぁ地道に集めてましたし。いざと言うときには財源への足しになれば、と」
「それでも、よ。この青いダイヤなんてどこのかしら……周りには小さなダイヤがいくつも埋められているし……アクセサリーとしてもこれなら家が何件建つのかしら?」
 パチュリーの目は宝石箱の中でも一際大きな青いダイヤを捉えていた。
「あぁ、それですか。それはですね、お譲り頂いた方曰く、元々は一つの大きなダイヤだったらしいのですが、なんでも時の王様がカットして儀礼用に使ったんですけども、その使われなかった方のダイヤらしいのです。眉唾ですが」
「ふーん」
 興味なさそうにパチュリーは頷くが、これでいてしっかりと話は聞いているのだから侮れない。
「ねぇ、咲夜」
「はい、なんでしょう」
「この青いダイヤだけど……貴女はこれについて何かもっと詳しい事を知っている?」
 青いダイヤから一切目を離さずにパチュリーが聞いてくる。
「さぁ……なにぶん、昔の事なので憶えていませんわ」
「ふぅん……」
 咲夜の言葉が一瞬だけ固くなったのを聞き逃すようなパチュリーではない。しかし彼女がこのような物言いをする時は押しても引いても彼女は何も喋らない。その事を経験から知っているので、何も聞かずに結論だけを言った。
「咲夜……この中にある宝石の中でも、一番魔力が込められているわよ。むしろこれは呪い……かしら。詳しい事は調べてみないと解からないけれど」
「呪い、ですか」
 さてはて、と首を傾げる咲夜。呪いが身に降りかかった記憶なんて彼女にはとんと憶えが無かった。
「えぇ、よく今まで持ってたわね。まぁいいわ、これは解析用にして、魔力の篭っていない普通の宝石もあるから……この箱の中、順番変えちゃってもよろしいかしら?」
「えぇ、どうぞ……ってどうしてそのような事をなさるんです?」
 目の前で宝石の入ったセーム皮張りの箱をひょいひょいと入れ替えていく。
「ここからこっち側は普通の宝石。逆側は私が魔力を感じたり、怪しいと思う宝石。青いダイヤが境目ね。石が一番大きいから」
「怪しいのですか」
「えぇ、そうよ」
 断言するパチュリー。視線は宝石箱に固定したままだというのがいかにも彼女らしい。
「よく解かりませんが……それでは私は仕事のほうに戻りますので、何かありましたらお呼び下さい」
 咲夜はスカートの裾を持ち上げ、軽く会釈をすると扉に手をかけた。
 パチュリーと言えばひらひらと手を振るだけで、もう咲夜のことは眼中に無く、新しい玩具を与えられた子どものように宝石を眺めている。その姿に一抹の不安がよぎるが、そこは信用するしかない。
――大丈夫かしら……
 扉を閉めたので、咲夜の心配は届かない。もっとも、その心配は主にパチュリーではなく、自分の宝石に向けられたものだったが。




「これだけあると流石に石ごとの特性とか調べるのも面倒ね……とはいえ、やはりここはこの青いダイヤから行くべきかしら……」
 静かになった図書館の机でパチュリーは呟く。
 改めて宝石箱の中身を覗いてみると、確かに咲夜の好きそうな珍品ばかりだ。中に空洞ができていたり、やたら細長かったり。華麗な細工された物もあれば原石もある。金銭的価値より、彼女なりに珍品であると判断できればいいのだろう。そんな有象無象のような宝石の中でもとりわけ目立つ、豪奢な青いダイヤを取り出す。
 このダイヤはカット自体が少々特殊であり、普通のブリリアントカット、つまり正五十八面体ではない。上から見ると無骨ながらもハート型に見え、横から見ると一つのカットの表面までがハート型である。そのおかげで正確な面数が割り出せず、また、一つ一つの面を加工しているので、とてつもない手間と金が注ぎ込まれた一品であろうことはわかる。が、何故このような一国の国宝級とも言えそうな宝石を彼女が所持をしているのか? 気になるところではあるが、当の咲夜は口を割らないだろう。下手したらレミリア経由で命令しても喋らないかもしれない。
 とはいえ、この中で一際強烈な魔力……いや、呪いを持つ宝石なのだ。興味を持つようになった書物には呪いを持つ物については詳しく書かれていなかった。
 パチュリーは素早く脳内に図書館の地図を描き出し、検索を開始。未読である領域の方がまだ占める割合が多いものの、一度読んでしまえば内容別に分けてある領域から該当するようなジャンルを探し出す。
「小……」
 悪魔、という続きの言葉は、どくん、という大きな鼓動に遮られた。
 猛烈な嘔吐感が駆け上がり、されど胃はぜん動しない。
「こほっ、ごほっ!」
――く、しまった今日は調子が……
 突然の喘息の発作に見舞われ、咳で誰かを呼ぶどころではない。
「ごっ! ほっ! ハァ……! んっぐ! はぁ、はぁ……ごっほ!」
 何とか抑えようとするものの、喘息はまったく治まる様子を見せてくれない。咳き込みすぎて喉が痛くなり、破けそうだ。両手で口元と胸元を抑えるが、気持ち程度の効果も望めない。
――ツイてないわね……小悪魔を呼んでからならまだしも、呼ぼうとした瞬間に来るなんて。
 喉の痛みと咳き込み過ぎで意識すら保つのも怪しくなった瞬間だった。テーブルの上に置いてあった咲夜の淹れていった紅茶が目に入る。
――調子が悪いとのことなので、喉に優しい紅茶を用意致しました。
 咲夜の声が脳裏に浮かぶ。
 パチュリーはなりふり構わず手を伸ばし、ひったくるような勢いでカップをすくい上げると、一気に喉に流し込んだ。零れた紅茶が衣服を濡らすが、それを気にしている場合ではない。
「んっ……」
 少し冷めていたせいか、するする喉を潤していく紅茶に息切れや動悸が治まっていくのを感じる。
「はァっ! はぁっ、はぁ……」
 さらにティーポットを手繰り寄せ、二杯目を注ぐと先と同じく一気に流し込む。三杯目をカップに注ぐ頃には大分落ち着きを取り戻し、ゆっくりと流し込めた。
「は、はぁ……ん、ふぅ」
 肩で荒く息をつき、どうにか発作が収まったのを確認する。
 椅子に座り直し、ようやっと一息つけた。あのままでは喉が裂けて血を吐いてもおかしくはなかった。間一髪で紅茶の存在に気がつけたから良かったようなものの、もし紅茶がなかったらと思うとゾッとする。
「そういえばダイヤは!?」
 乱暴にティーカップをひったくったせいで、どこかをぶつけて傷でもつけてないかと思い、慌てて確認する。
「良かった……無事なようね」
 安堵の溜息は誰にも聞かれる事はなく、薄暗い図書館の隅に消えていった。
 濡れた服が気持ち悪い。
「小悪魔」
 先の咳のせいでやや皺嗄れた声に少しイラつき、それでも喉に負担を掛けないようにぽそりと呟く。
 呟かれた言葉は言の葉であり、言霊である。多少遠くても、呼びかけたものに聞こえる魔法が込められている。
 魔法は言の葉となり、葉は風に乗り、言を運び、言葉とする。
 ややあって――
「お呼びですか?」
 暗闇から声が生まれる。
 声だけではない。その金の瞳は瞳孔が細められ、闇を見通すというよりは闇こそ本来の領分であるとすら伺わせた。髪は煉獄の紅を映し、頭頂部には一対の小さな蝙蝠の羽。そして背中には頭部の何倍の大きさもあるような、同じ蝙蝠の羽。黒を基調としたベストとスカートの中で、白いワイシャツがどこか清潔なイメージを与える。いつの頃からか図書館に住み着き、悪戯の好きな小悪魔である。
「着替え、持ってきて頂戴」
 悪戯をしない限り、小悪魔――特に名前は定められていない――はパチュリーに従う。
「はい」
 彼女がどういう起源で生まれ、何故図書館に住み着いているのか誰も知らないし、そもそも当のパチュリー本人でさえ、彼女がこちらの言う事を聞いてくれる理由が解からない。解からないが、そんな事は些細な事なのだろう。
 ともあれ、小悪魔の返事を聞くと、その場でパチュリーは服を脱ぎ始める。とは言ってもいつもの紫色のネグリジェをそのまま頭から脱いでいくだけだが。
 室内に篭りっきりにしては無駄な肉付きがなく、逆に痩せすぎてもいない女性らしい肢体があらわになったタイミングで小悪魔が戻ってきた。同じデザインの、青い服である。服を着なおすと、今度は紫の服にふんだんについていたリボンを全て取り、青いほうの服に付け直す。これらのリボンは全て彼女の魔力を高めるためのアクセサリーであり、今日のように喘息の調子が悪いときでもそれなりに、そして調子のいい日はさらに魔力が上がるというわけである。
「あ……」
 リボンの一つがテーブルの下に転がり落ちる。屈みこみ、テーブルの下に潜りこんで拾い上げる。そのままもそもそと後退し、頭を上げ――
 がっつん!
「あいたっ!」
 後頭部に鈍い衝撃を受け、一瞬だけ視界が暗転する。それとともに後頭部には鈍い痛みがじんじんと込みあげてきた。
 どうやら後退の量が足りず、テーブルの天板に頭をぶつけたようだ。それもよりにもよって角に。
「だだだ、大丈夫ですか!?」
 慌てた小悪魔が様子を聞いてくるが、パチュリーはというと起き上がってから何かをを考え込んでいる。
「とりあえずはね。それにしても……う〜ん、今日はツイてない……で済ませていいのかしら?」
 何事かをブツブツと呟いて、思考の海に埋没する。時折り漏れる言葉は断片過ぎて小悪魔には理解できない。
「小悪魔……西洋の歴史書をC棟26番書架の3列目、上から29段目から。それと鉱物関連の中から特に宝石に詳しい本をK棟56番書架48列目の上から10段目。それに呪術関連をY棟32番書架の88列目、上から45段目から隣の89列目の上から10段目まで。あと未読領域から五十冊ほど。お願い出来るかしら?」
 やおら顔を持ち上げると、小悪魔に指示を出す。
 これだけ大きな、それも青いダイヤならば、もしかしたら著名なダイヤなのかもしれない。パチュリーは歴史、宝石、呪術のそれぞれの方面から調べてみる事にした。未読の本を持ってこさせるのは、宝石に興味を持ったのが未読領域の本だったので、もしかしたら関連書籍が存在するかも知れない、という可能性を否定しない為である。
「はい、解かりました」
「あ、できれば今言った順で持ってきて貰えると助かるわ」
「西洋の歴史書、宝石関連の本。呪術で未読から……ですね。解かりました」
「お願いね」
 パチュリーの声を受け、小悪魔が闇夜の本の森へと消えていく。それを見送って、改めてリボンを付け直してから椅子に腰掛ける。
 視線の先には、青いダイヤ。
「まさか……ね」
 そっと宝石箱の中に戻して、小悪魔を待つ。
 程なくしてパチュリーの周りには本の山ができる程の書物が届けられた。これでも歴史書と宝石の本だけである。
 小悪魔は現在、呪術関連の書籍を取りに行っている。天井から吊るされたシャンデリアに灯った火が揺らめいて、その度に影が動く。
 宝石箱からおもむろに青いダイヤを取り出し、手元の書物のイラストと比べて見る。
「違う……わね。やっぱり違うのかしら」
 誰にともなく呟いたその時、足元が揺れ、重いものが倒れる音と、微かな悲鳴が聞こえて来た。
「なっ! ……今のは!」
 微かに届いた悲鳴。音のした方角。そこには今、小悪魔しかいない。
 そう思うとパチュリーは高速で詠唱を開始。皺嗄れた自分の声に一瞬だけさっきの喘息の発作が思い出されるが、今は気にしている場合ではない。
 懸念された発作も無く、無事に詠唱は完了し、パチュリーふわりと舞い上がると、矢のような勢いで飛び出した。
 本棚で作られた森を眼下に、パチュリーは真っ直ぐに飛翔する。自分の頼んだ本が何処にあるかなんて、小悪魔より自分のほうが知っている。
 やがてパチュリーの目に飛び込んできたのは、一つだけ見事に倒れた本棚。
 慌てて周囲に目を配るが、小悪魔の姿は見えない。
「小悪魔! 大丈夫!?」
 声を掛けるが、返事は無い。
 もし本棚に押し潰されてしまったとしたら、最悪の場合も考えられる。
――落ち着いて、冷静に。
 まずは倒れた本棚の下を探さなければならない。
 風の精霊を呼び出し、まずは本棚を起こす。ゆっくりと慎重に起こさなくてはならないが、パチュリーにとっては何でもないことだ。
 本棚の下、バラバラに落ちた本の隙間から紅い髪が覗いている。近づいてみると、小悪魔は大した外傷もなく、気を失っているだけのようだ。
「小悪魔、小悪魔」
 名前を呼んで頬をぺしぺしと叩いて揺すってみる。
「う……ん……」
 微かなうめき声をしながらゆっくりと小悪魔の瞼が開かれる。
「あ……あたま、いたいぃ〜」
 小悪魔の涙声に、ほっと安堵の息を吐くパチュリー。
「大丈夫なようね……」
 いっぽう小悪魔はようやく意識がはっきりしてきたのか、何度か頭を振って起き上がろうとして――
「パ……パチュリー様……後ろ」
 とパチュリーの背後を指差した。
 パチュリーの背後では幾つかの魔本が浮かび上がり、芒と輝いていた。
 吐き出されるレーザー。
 振り向きながら右手を払い、障壁を展開。
 レーザーと障壁が衝突し、バヂィ! と嫌な音が響き、空気の焦げる独特の匂いが立ち込める。
「今日は……とことんツイてないわね……」
 この辺りは呪術、魔術、神術など、力のある本が多い。そういう本がひしめき合ってるような場所で騒ぎが起きれば、魔力の暴走からこういう事になるのはむしろこの図書館ではしょっちゅうある。いつもなら暴走が終わるまで放っておいてもいいのだが、このままで済ませる程パチュリーもできた魔女ではない。
「ツイてないのは……貴方達よ」
 いつもの半眼に宿る光は凶暴なまでの意思の表れ。
「ふふ……調子は悪いけれどね、色々あって今日は腹が立っているのよ」
 調子の悪い喘息。発作。つまらない失態。普段は起こりえない本棚の倒壊。散らかった本。青いダイヤの正体は結局掴めない。
 両手を広げたパチュリーの召喚に答えるように現れる紅い魔本。
「待つなんて野暮な事はしないわ」
 障壁に当るレーザーの光が太く、強くなる。それに引きずられるように周囲の本がまた浮かび上がる。
「貴方達は既に読破している。だから……」
 高速で詠唱を始めるパチュリー。その目はいまや完全に敵となった魔本を睨みつけている。
 パチュリーの周囲から白い光が螺旋を描いて吹き上がる。
「小悪魔」
 詠唱しながらパチュリーは問う。それは高度な詠唱技術による二重の声を出す方法。
「は、はい!」
 小悪魔は目の前の魔力の輝きに飲まれ、上擦った声で答える。
「今日は……何曜日かしら?」
 詠唱を途切れさせる事無く、それどころか更なる詠唱が加わり、三重の声となってもパチュリーには余裕すら伺える。
「金曜……いえ、日付が変われば土曜です」
「そう、なら丁度良いわね」
 純粋なる魔力が詠唱により、形作られ、ルーンの文字の形となって流れる。魔本の数は既に十を越え、一斉に放たれる光は激烈な光線となって障壁を侵食していく。
 じり、じり、と障壁が押され始めた中で、パチュリーは。
 酷薄な笑みを浮かべていた。
 お喋りに回していた声帯を詠唱に転換。高速詠唱は三重の響きを奏で、魔女の謳う聖歌はあくまでも自分勝手に紡がれ、喉を振るわせる。
 押されていたはずの障壁はいつしか後退を止め、ルーンの文字は純粋な錬金術を蹂躙し、魔力だけによる結晶体を作り出す。
 結晶体は他の結晶体を取り込み、巨大化。自然法則ではありえない変化を魔法でもって合成されていく。
 巨大な翠玉が精製され、浮かび上がる。


「爆ぜろ」


 冷酷な言葉は冷たい輝きを持って命令となる。砕けた録石柱は魔本の輝きを吸収、拡散させて無効化すると、その礫は全てを翠色に染め上げ、小悪魔はその恐ろしいまでの魔力の渦の中を立ち尽くすパチュリーに畏怖の念を抱かざるを得なかった。





「……あったわ」
 いつものテーブルといつもの椅子に座り、いつものように本を読んでいたパチュリーが唐突に呟く。
「何がですか?」
 傍らには咲夜。あの後、飲み干してしまった紅茶のお代わりを求めたパチュリーに応じてやってきたのだ。
 ちなみに小悪魔は現在散らばった本を元の本棚に収めている最中だ。
「貴女の持ってるこの青いダイヤよ。正体が割れたわ」
 本から視線を逸らし、今は宝石箱に他の宝石と一緒に仕舞われているのをチラリと見る。
「とんでもないもの持ってるわね……貴女。まさに国宝級だわ。この屋敷があと二件は建てられるぐらいに」
 持っていた本をテーブルに広げ、咲夜に見やすいように置く。
「見なさい……これはホープ・ダイヤと呼ばれるダイヤよ。遥か昔から存在し、数多くの人間の手を渡り、全ての人間に災厄を巻き起こした、通称『呪いの宝石』ね」
 説明していくパチュリーの横から本を覗きこみ、記述を追っていた咲夜が首を傾げる。
「でも……私は不幸に見回れてませんよ? それに、形がちょっと違いませんか? ほら、この本ですとハート型なのは全体だけですけど、あれは全面がハート型にカットされているじゃないですか」
 不思議そうな顔をする咲夜にパチュリーは説明を続けていく。
「貴女……言ったわよね。『これは時の王様が儀礼用にカットした時に使われなかった片割れだ』みたいな事」
「そう言えば」
「この本に載っているホープ・ダイヤが儀礼用に使われたダイヤなのよ。で、ここにあるのがその片割れ。面白い事にこの本に載っている方のダイヤは噂ほど大した事はしてないみたいね。事実と噂の内容がところどころ違うわ」
 パチュリーはかたわらのうずたかく積まれた本の山から一冊を抜き出して、記述の違いを見せる。
「ここからは私の仮説よ……もしかしたらこの災厄……全てこの石が起こしているんじゃないかしら。この本が書かれたのはいつなのかちょっと解からないんだけれど、記述通りならこの石はどうやら今は見せ物になっているようね。でもその見せ物屋は不幸に見舞われていないそうよ。だとしたら……」
「災厄の噂と共に、歴史に登場しない片割れが幻想郷に流れてきてもおかしくは無い……って事ですか? ですが……先程も申した通り、私は災厄になんてあってませんよ?」
 咲夜の疑問ももっともである。たまたま触ったパチュリーでさえ、今夜は不幸続きなのだ。持ち主である咲夜が不幸に見舞われないなんていう都合のいい事があるのだろうか。
「多分……この箱のせいじゃないかしら」
「箱……ですか? いたって普通の箱ですよ?」
「普通だから、かもしれないわね。いい? 宝石というのは本来、幸運のお守りだったりすることの方が多いわ。災いをその内に吸収し、光とともに細かく拡散してくれる。そういう効能があるのよ。いかに呪いの宝石といえど、これだけの宝石に囲まれたら、その呪いの効力も他の宝石によって薄らいでしまうのかもしれないわ」
「そんなもんですか」
「そんなもんなのよ。……実際今日の私に起こった不幸は全てこの箱から宝石を出している間に起こった出来事だわ」
 突然の発作、濡れた服、テーブルの角に倒れた本棚。挙句の果ては魔本の暴走。これだけ慌ただしい夜も珍しい。
「だとしたら……この宝石箱には良い物も悪い物も入っていたんですね」
 咲夜が箱を眺め、しみじみと言う。
「そうね、そういう言い方をするのならば、この宝石箱は幻想郷に近いのかもしれないわ。良い物も悪い物も全てを受け入れる癖に、表面上の平和は常に守られている。まるで奇跡のようね」
 パチュリーのティーカップに紅茶を注いで、差し出しながら咲夜は楽しそうに口を開いた。


「いいじゃありませんか。玉石混合ですわ」
「それを言うなら玉石混淆よ」
間に合った……
最初に立てたプロットを破棄したのが23日の朝……
少ない時間を縫ってなんとか完成させましたが、そこはもう読んで頂ければそれに勝る幸せはないと思います。
お題の「箱」に随分と苦戦を強いられてしまいました。
上手く箱だけにスポットを当てられたら良かったんですけど、如何せん練り込み不足ですね……
これもひとえに自分の実力が足りてないのだと痛感した所存です。
しかし、普段は時間との戦いになることも無く、のんびりと書いてる自分にはいい刺激となりました。
皆様に読んで貰うことが一番の喜びですが、二番目に嬉しいのはなんとか間に合ったということだったり。

作中に出てくるホープ・ダイヤは実在します。
アメリカのスミソニアン博物館に展示されいるそうです。
調べてみるのも一興かもしれません。

参加させていただきまして、ありがとうございました。

06.11.19 加筆修正。


また、拙いながらもコメント返しをさせていただきました。
長すぎるために、クーリエ様のUPロダを使わせて頂きましたことを表記致します。

ttp://coolier.sytes.net:8080/th_up2/src/th2_3977.txt
河瀬 圭
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2006/10/28 08:28:34
更新日時:
2006/11/22 03:35:03
評価:
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POINT:
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Rate:
5.00
1. 5 床間たろひ ■2006/10/28 12:45:43
うん、面白かったっすw
ただタイトル見た瞬間、展開が読めてしまったのが惜しいかも。

あと……良い咲夜さんでしたw
2. 4 as capable as a NAMELESS ■2006/10/30 09:30:03
テーブルの角に頭ぶつけて泡を吹くパチュリーに萌えた。
3. 5 らくがん屋 ■2006/10/30 17:22:00
文章力もテーマ処理の面も問題全く無し。
ただしスケールが小さい。ダイヤモンドと箱を中心にガンガン話を振り回していけばもっと面白くなったのでは。
4. 2 箱根細工 ■2006/11/01 16:17:47
精進してください。
5. 2 VENI ■2006/11/02 01:16:25
文章が少々回りくどくて読みにくかったです。
丁寧に書いているんだろうな、とは思ったんですが……。
私も文章にそこまで造詣が深いわけではないのですが、
句読点の付け方が変に感じるところがあって、そこを直せば大分読みやすくなるのではないかなと。
6. 4 PQ ■2006/11/03 03:16:42
>その呪いの効力も他の宝石によって薄らいでしまうのかもしれないわ
ということは別に箱のせいではないのでは…。最後の最後でお題で締めくくるのに失敗してしまっています。練り込み不足ですね。
7. 3 椒良徳 ■2006/11/03 13:22:08
 時間が足りなくて仕方が無かったのでしょうが、文章が練られていない個所や、事実関係の誤認等が見受けられ良い印象は受けませんでした。アイデア自体は面白いのにもったいない。
 まず一点、タイトルが全角アルファベットで書かれている時点で萎えます。別に文法的にどうこうという訳ではありませんが、個人的に萎えます。
 次に、作中に出てくる三日月について。三日月は夕方頃には、もうすでに西の空に沈みつつあり、はっきりと明るく見えるのは夕方から午後九時ぐらいまでの僅かな時間だけだったはずです。もちろん、昼間にも月は薄っすらと見えますが、三日月が中天の少し手前にある時間(要は真昼間ですね)にレミリアがテラスで紅茶を飲んでいるとはいかに。三日月を二十三夜月のつもりで使ってるのでしたらごめんなさい。
 あと、全般的に文章が淡々としているような気がします。バトルシーンもあるのにいまいち熱くなれません。これがまたもったいない。
8. 3 近藤 ■2006/11/04 01:47:42
なんでこんなにもにょもにょするんだろうと思ったら、話がオチきっていないのが原因なのかな。
無理に盛り上げようとして、結果盛り上がりきれず、上がってないから落ちも少ない。
結局咲夜が主人公なのか、パチェが主人公なのか。
このルートで話を進めるならば、最初からパチェ視点でよかった気もします。
9. 3 nn ■2006/11/08 00:44:56
キャラクターも固まってない印象がありますし、そもそも物語に力がないので結局この話が何なのかがさっぱり分かりません。
10. 5 復路鵜 ■2006/11/08 20:54:16
咲夜さんが隠れ金持ちという設定とはΣ(ノ>ヮ<)ノ
しかしまたすごい人脈だ…
11. 4 反魂 ■2006/11/09 06:42:47
勿体ないなあと思うのは、タイトル。
ホープ・ダイヤはかなり有名な宝石です。その名を題名に冠してしまったせいで、物語の大筋が読めてしまいました。あまりにも安直というか、直截すぎるタイトルだったように思います。

また、ちょっと尻切れトンボというか、色々と唐突な気がします。最初のパチュリーの行動がそもそも結末ありきですし、でもその割には曖昧な解決法に帰結しててどうにもスッキリとせず、最後に幻想郷に絡める下りもやや無理矢理という印象を拭えません。随所に思わせぶりな描写が多いせいか、短編というよりもどこか長編物語の序段という感じを受けます。それだけに、或いはここから壮大な物語に発展してくれたなら、という印象を抱きました。

と、厳しいことばかり申し上げたながら、反面で読み惚れる点もまた多い作品だったのは確かです。何より一貫して落ち着きのある雰囲気が私好みで、更にそこに宝石という煌びやかさが合わさって、曰く言い難い蠱惑的な雰囲気を醸す物語に仕上がっていたと思います。そういう下地にあって、呪いというソースもコントラストとして生きていました。
読了まで、流れるように楽しませて頂きました。作者様の作風にあった物語だったと思います。
12. 4 爪影 ■2006/11/10 02:24:16
 まさに幻想郷とは、ごった煮にしてぐぜぐぜな闇鍋の往き付く先也、とか何とか。
13. フリーレス サカタ ■2006/11/12 04:31:44
咲夜が宝石?と思いました。
あとパチュリーがなんで今回の研究?をしようとしたのか動機が分かりませんでした。
14. 4 たくじ ■2006/11/12 22:03:17
パチュリーが宝石を必要とした動機が弱いと思いました。
それから咲夜が宝石を持っているというのも、都合のいい展開だなぁと。
15. 8 ■2006/11/13 00:11:08
咲夜さん、何て物騒なものを。どこから一体…しかしまあ、宝石箱がいわば結界になってるんですね。あのホープ・ダイヤの呪いを抑えておけるとは…結構に力のあるお守り宝石が、他にも多数入ってるんじゃなかろうか。
16. 4 藤村うー ■2006/11/13 02:43:51
 咲夜が何故青いダイヤを持っているかなど、回収されていない伏線の存在が少し気にかかりました。いつ回収されるのかな、と思ったら物語が終わってしまったので。もしかしたら、時間の都合だったのかもしれませんが。
 最後もいまひとつ締まっていないような気もしましたし。
17. 5 Fimeria ■2006/11/13 07:05:04
とても日常的なものを思わせる物語でした。
破棄したというプロットも見てみたいものです。
それにしても4日で、ですか。本当にお疲れ様でした。
18. 3 おやつ ■2006/11/14 11:08:51
よくそんなもの持ち歩いてるね咲夜さん……
というかだ、何処で手に入れたんだおいw
19. 3 翔菜 ■2006/11/15 05:10:41
ただ宝石があって、それが原因でツイてない事が起こっただけな感じ。
それでいて最後が宝石と箱の関係を語って、ただ単にネタ明かしになってるだけで面白みが感じられなかった。
他に惹き付けられるような流れもヤマもなかったかな、と。
文章は始終安定していて、描写も過不足なく丁度良かったので難なく読み進めてはいけたのですけど、話自体の面白さに繋がらないような。
それだけにこの辺は人によるんですが、単純に自分は楽しめなかったというところで、こういう意見もあるんだと思って頂ければ。
20. 7 ABYSS ■2006/11/15 13:46:56
面白かったです。
ホープ・ダイヤのくだりなど、基本的なところのまとめがすごくうまくて、すらすらと読めてしまいました。
けれども、ところどころ描写不足かな?と思うところもあります。レミリアなどは、後半のまとめの部分でも出してもよかったんじゃないでしょうか。
ですが出来がよい作品で、よかったとおもいます。
21. 3 いむぜん ■2006/11/15 21:14:34
呪いの蒼ダイヤ。
……あれ? 箱は? みたいな。
オチまでが引っ張りすぎな気がする。それぞれを短くして呪いの種類、規模の充実を図ったほうが面白かったかも?
22. 2 つくし ■2006/11/15 21:50:08
どうも、シリアスにもコメディにもほのぼのにも考察系にも振り切れていないために、印象に残りにくいです。ただ文章を流し読むような感じになってしまいます。読ませたいものの焦点を絞る必要がありそうです。最後の数行が言いたかったのならもう少しコンパクトにまとめられたような。
23. 3 2:23am ■2006/11/15 23:01:24
ホープダイヤは知っていましたが片割れなんてあるんですねぇ。
落ちが弱いのでちょっと微妙ですね。
24. 5 blankii ■2006/11/16 21:10:27
以前にアン○リバボとかで見たような。持ち主を呪うダイヤ、怖っ……私には縁の無い話ですけど(泣
25. 3 じーにょ ■2006/11/17 19:36:13
追い討ちをかけるようですが、後書き通りかと。
突貫作業は辛いものです。
26. 3 人比良 ■2006/11/17 20:08:27


よくまとまっている作品だと思います。
ただ、あとがきでも語られているとおり、むしろ宝石が重点かと。
27. 5 目問 ■2006/11/17 22:28:28
 咲夜さんとんでもないもの持ってるなあ。
 宝石に関する話には面白いものがあり、宝石箱の役割も良かったと思います。
28. 8 K.M ■2006/11/17 22:41:31
タイトルで「あのダイヤモンド」とは察しが着いた。
実在するものをどう絡めるかと思ったら…こうきましたか。
29. 3 木村圭 ■2006/11/17 22:58:44
幾人を不幸へと誘ったダイヤの呪いには、さすがのパチュリーもタジタジ?
ラストがすとんと腑に落ちて好印象。日本語は正しく使いましょう。
30. 3 時計屋 ■2006/11/17 23:24:28
オチまできちんと書かれていて、丁寧にまとまっていると思います。
ただ話がいまいち盛り上がりに欠けたように感じました。
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