箱入り娘 リベリオンξ・∀・)

作品集: 最新 投稿日時: 2006/10/28 08:53:10 更新日時: 2006/10/30 23:53:10 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00






 唄。
 唄を夜通し歌っていた。
 いつもの宴会の暑い空気の中で、いつもの面々で。
 酒に揺らされて肩を組む円陣は異国宗教の儀式のそれだったが、
 星空の下に無様な貌と呻きを晒し、今日も今日とて熱にういた頭は碌な考えを起こさず。
 歌っていた。
 笑っていた。  

 メルランは太陽であるが故。


 メルラン=プリズムリバーの、ここ数日に渡る極端な躁鬱の偏屈振りは類稀なるものだった。
 それを姉の役割として支える筈であるルナサ=プリズムリバーも、ある程度察していたが。
 今宵の宴会の帰り際のこと。
 自分らの部屋に着くなりメルランは白い帽子や上着やスカートやその他をばらまき、
 わめき散らしはじめたのだ。
 愛用の金管楽器を振り回して。リリカが巻き添えに殴られるのを傍目に、ルナサは妹の痴態を止めるべく奮闘した。

「私らが……ヘタにここらへんで煩くすると近隣の人に迷惑なんだけど……」
「えぇー、どうせ西行寺のお嬢さんの邪魔になる事なんて禁断の情事程度じゃないの。あ、そのBGM」
「違う! わかった酔ってるのか宴会で禁断の情事を肴にアレコレしたあげく酔ってしまったんだな」
「なんか身体の調子が色々おかしいと思って竹林の所の医者にいったら『どこが悪いんだい? 頭? 顔? 胸の大きさ?(ププ』とか言われたから最悪なのよ」
「分かった分かった姉さんがPTAに訴えてやるからしずまれ」

 そういえば、これはここ数十年の周期で起こる病気のようなものだと、思い起こす。
 ひきつった顔だ。
 張り付いた笑みを浮かべるままのメルランの、その似合わぬ風貌。
 どれを取ってもはっきり言えば“おかしい”の一言で片付く。
 言葉にしにくい風貌なのだ。   →ξ・∀・)こんなん

「姉さんなんかに私のドロワースの色なんてうわああぁぁああー!!」
「おぬっ」

 痛烈なトランペットの打撃を受けて、ルナサは凡そ半歩程吹っ飛んだ。
 散々叫んで、何かを求めて、姉を殴って、つくづく世話の焼ける妹だった。

「やれやれ――――久しぶりににトランペッターの血がさわいだ」
「そういうのホントいらないから」
 
 何がそうさせるのかはわからないが、メルランにしてみればもう、部屋の隅に置かれた人間大の大きさの金属製箱にすがるしかなかったのだ。
 思いっきり蓋を開けると、片足を突っ込みながら未だ半裸の姿で、メルランはかねてからの思いを、

「私の事をガッガガッガと殴ってくる連中が宴会でやたら多いから ――――」

 荒げた。

「ひさびさに対ガッ用超高性能めるボックスのテスト開始!
 重いので持ち上げたり投げ飛ばしたりするのは不可能、
 密度が凄いので某鬼にもバラす事はできない。
 耐熱耐寒仕様、太陽に突っ込んでもマスタースパークに突っ込んでも大丈夫。防音完備外からは何も聞こえない!
 圧力にも屈しない。外部からの衝撃で中の私が死ぬ事もない。
 スキマ空間でも大丈夫。酸素も食料も永遠の分ある。えーと おトイレも秘密システムで処理できる!
 そ も そ も! 博麗霊夢に賽銭ばらまいて無理やり呪術的結界を張ってもらった!
 大体、
 SSの中ではいくら叫んでも私は叩けまい!!
 ふはははは、完璧すぎる。めるぽめるぽめるぽおぉあぁあ!!!」


 バタンッ!!  

 メルポメルポー!!
 

「…………えすえすってなによ?」
 
 闇の彼方へ消えてしまったメルランへ、ルナサは声を掛ける事もままなってはいなかった。
 
 ただ、


 上記の台詞が一切聞き取れなかった事だけは確かだった。






 兼ねてより。
 目の前を覆う暗闇は、まるで盲目の魂のように彼女を蝕んでいった。

 深部へ往くほど、そのカルマは勢いを増す事すら、太陽である彼女は知らない。



 唄。
 唄を夜通し歌っていた。
 いつもの宴会の暑い空気の中で、いつもの面々で。
 酒に揺らされて肩を組む円陣は異国宗教の儀式のそれだったが、
 星空の下に無様な貌と呻きを晒し、今日も今日とて熱にういた頭は碌な考えを起こさず。
 歌っていた。
 笑っていた。  
 一時のくだらない友情と、安っぽい連帯感に酔いしれるために。

 太陽そのものである自分には、どこまでも暗い世界だという事を。
 メルランは兼ねてより気付いていたから。



 メルランが蓋を閉める際に見せた、かすかな煌き。
 あの大きく優しそうで、愛嬌を振りまき、時に相手を励まし、安心させる眼差し。彼女の瞳の煌きは、珍しいものだった。 

『私が涙を流すときなんて、笑いすぎてお腹が痛い時と、眠くて欠伸した時程度だって、知ってるでしょ』

 いつしかの妹の言葉が、ルナサの脳裏をよぎる。
 
 あの姿を頭に浮かべると自然に涙が溢れてくる。
 たとえ躁病がもたらす可哀想な言葉だとしても、頑張っていつも宴会に華を添える子にはきっと祝福がくるから。
 それはメルランの本質だったから。

 まぁ、結果的にあまり解決にならないので好い加減やめて頂きたい。(めるぽ言うのを







なんという良SSコンペ・・・

お題を見ただけでワクワクしてしまった

この俺は間違いなくコンペスレの>>58

 

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また貴様か低速回線
http://tewisoku.blog58.fc2.com/
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投稿日時:
2006/10/28 08:53:10
更新日時:
2006/10/30 23:53:10
評価:
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0
Rate:
5.00
1. 2 as capable as a NAMELESS ■2006/10/30 10:04:00
めるぽめるぽがいい加減に途絶えたところでそっと声を掛け、しばし語らい、心が解けて、蓋を開けてくれたところでガッ
2. 5 らくがん屋 ■2006/10/30 17:17:45
めるボックスのためにしっかり馬鹿な前置き文を書いているのが非常に好印象。
これがめるボックスコピペ+AAだけだったらマイナス点だったろうなあ。あとこっち見んな。
3. 2 VENI ■2006/10/31 01:19:01
ちょっと置いてかれた気分がしました。
4. 2 椒良徳 ■2006/11/03 13:28:18
タイトルにガッ
こっちみるなガッ
あと、素性の割れるような事を後書きにかくのはよせガッ
ついでにもう一つガッ
5. -1 箱根細工 ■2006/11/05 00:53:41
この作品にかける言葉が見つかりません。
6. 2 nn ■2006/11/08 01:37:28
コンペスレ覗いてないので
7. 1 反魂 ■2006/11/10 02:59:16
ひっそりと文章力の資質を窺わせる匂いがなきにしもあらず。
……しかしまあキャラスレでのギャグならいざ知らず、SSという形で出すには無茶が過ぎます。シリアスに振りたいのかギャグに染めたいのか、そもそもそこからイマイチ分かり切らないですし。
私が堅物なせいかもしれませんが。
8. 5 爪影 ■2006/11/10 13:12:11
 色々と支離滅裂なメルランの台詞に思わず笑ってしまった私の負けという事でメルラン可愛いよね。
9. 7 ■2006/11/11 00:41:07
むろん、ご期待通りに。

ガッ!
10. フリーレス サカタ ■2006/11/12 04:41:51
「言葉にしにくい風貌なのだ。   →ξ・∀・)こんなん」
SS作家が文章での表現をあきらめたらもうおしまいです。
冗談でもSSなどの文章にAAや顔文字を入れるのはやめたほうがいいです。
11. -3 匿名 ■2006/11/12 17:41:34
AAはひどいです
12. フリーレス たくじ ■2006/11/12 21:56:32
門番ネタでしょうか?意味がわかりませんでした。
13. 2 藤村うー ■2006/11/13 02:46:19
 もう勢いだけで突っ走ってるからそれはそれでいいと思う。
 でも基本的に箱は関係ない。
 太陽のあたりでちょっと感動したけどそれがネタ振りだったのが真剣なものだったのかは量り切れませんでした。
14. 3 ABYSS ■2006/11/13 07:19:16
箱ってどこよ? って一瞬探してしまいました。
いい話っぽくしておいて落とすのは基本といえば基本でしょうが、なんか唐突っていうか内容ほとんどカオスな感じです。
メリとハリが上手く機能してない気がするのでもう少し分けるようにしてはどうでしょうか。
15. 5 Fimeria ■2006/11/13 22:17:30
シュールだ……。
その一言に尽きます。ガッ!
16. 2 おやつ ■2006/11/14 11:22:51
SSの中ではいえなくても此処なら幾らでも叫べます。

ッガッガッガッガッガッガッガ……×∞
17. 2 翔菜 ■2006/11/15 05:38:17
箱にすがると言ってもなぁ。
クスリとは来たのですけど大きな展開もない短いお話で爆笑出来ないってのが割ときつかったりもします。
尺の長いギャグ話なら或いは爆笑出来たような、それだけのネタを詰められるだけの方なんじゃないかなぁ、と感じます。それくらいには笑えました。

まぁ、急ぎなら仕方がないのかなとも。
18. 3 いむぜん ■2006/11/15 21:17:12
すげぇ箱が出てきたよ。
でも紙一重で一ひねり。手元で変化しやがった。ちょっと切ない。
19. 8 blankii ■2006/11/16 21:12:03
つ アンチ・アンチめるぽドラッグ(三環系とか)。 
なんだかメルランがとっても愛しくなる一本。見守るルナサ姉が、また良いなぁ……
20. 1 つくし ■2006/11/16 21:30:53
締め切り当日に思いついたSS乙。そしてガッ。
さておき。不条理……なのかな? メルランが躁なのはわかりましたがどうも笑いどころが分かりませんでした。最後の一文が言いたかったにしても脈絡がなさ過ぎるように思います。もういっそのこと思わせぶりな抽象文とか省いてバカSSに仕立てたほうが読者にもやさしかったような。
21. -2 人比良 ■2006/11/17 20:07:38

普通に書けば面白いのにと思う反面、普通に書いたらオチないな、とも。
難しい所です。
22. 5 2:23am ■2006/11/17 20:19:04
とりあえずガッ。というかめるぽがダメならぬるぽでいいんでない?
23. 4 K.M ■2006/11/17 20:32:10
どうしても、どうしても書かずには居られない 「ガッ」
24. 1 目問 ■2006/11/17 22:32:03
 よ、よくわからなかったです。観念について理解に悩んだ作品は多かったのですが、この作品の場合はそれとは方向性が違いすぎるっ
25. 3 木村圭 ■2006/11/17 22:59:26
とりあえずガッ!!!
メルランの言葉があまりに悲痛すぎて。彼女に祝福が訪れることを、強く強く願うことしかできません。
26. 2 時計屋 ■2006/11/17 23:26:12
愛されてるからみんな絡んでくるのさー。
そういや俺、いまだになんでメルランがξ・∀・)なのか、いまだによう知らん……。
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