フランドール・スカーレットの憂鬱

作品集: 最新 投稿日時: 2006/10/28 08:57:30 更新日時: 2006/10/30 23:57:30 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
 今日も私は紅魔館の図書館で雑務をこなす。雑務といってもパチュリー様に言われた事をよくも分からずやるのだが。
 これに何の意味が、なんて聞いてもパチュリー様は答えてくれない。
「小悪魔。この本とこの本を遠くの本棚にそれぞれ離してしまって」
「は〜い」
 気の抜けた返事にもパチュリー様は特に何も言わない。
「うーんと、このあたりでいいかな」
 言われた通り適当に離して本棚にしまおうとすると、パチュリー様がすごい勢いで迫ってきた。
「違うわ。もっと離して。あなた死にたいの?」
「いえ…」
 また怒られちゃった。
 というか本同士を離さなきゃならない理由があるのだろうか?まあ、パチュリー様が言うからには何か意味があるんだろうけど。
 パチュリー様は本に関してとっても厳しいから毎日怒られる。
 それにしてもこの本の数。いったい何億冊あるんだろう?そしてこの本の並べ方。あまりにいい加減すぎると思うんだけど。
 以前勝手に種類別に分けようとしたら、いきなりスペルを使って怒り出すんだもの。きっとパチュリー様にしかわからない適度な分類分けがされているんだろうな。
 言われた事をテキパキと、時々怒られながらもこなしているとメイド長の咲夜さんがお茶を持って来てくれた。やっと休憩ができる。
「パチュリー様。小悪魔。お茶をお持ちしましたよ」
 咲夜さんが優しい声で呼んでくれる。
 この紅魔館で唯一の人間だが、彼女の入れるお茶は悪魔の舌に最高によく合う。多分人間の舌にも合うんだろうけど人間が咲夜さんしかいないから真偽の程はわからない。そんな事はどうでもいいけど。
「ありがとうございます、咲夜さん」
「ご苦労様。今日もいっぱい働かされてるようね」
 咲夜さんの笑顔は天使のようだ。パチュリー様もたまにはこんな笑顔をして欲しいものだね。
「ちょっと小悪魔、本にお茶こぼしたらどうなるかわかってるんでしょうね」
 休息の間ですらパチュリー様の厳しい視線が飛んでくる。笑顔を要求しているのに。
 いやいや、しかし本当に御厳しい。いったいどれだけ本が大事なんでしょう、なんて聞いたら間違いなくそして躊躇なく、本が一番大事、と答えるでしょうね。
 咲夜さんはお茶を置いたらすぐに図書館から出て行ってしまう。
 ああ、また来て下さいね。そうしないと私、休めませんから。
 なんて事を考えながら出て行く咲夜さんの背中を眺めていると、すぐにパチュリー様の厳しい声が。
「いつまで休んでるのよ。今度はそこの本を一番奥の角にある本棚にしまってきて」
 パチュリー様が指した先には、数百冊単位で本が山になっていた。
 マジでか…。


 いつものようにパチュリー様にこき使われながら、一時の休息を待ち望んでいると、いつもはめったに顔を出さないめずらしい客が訪れた。
 その客は細い羽をパタパタ羽ばたき、図書館に入ってくるなりキーキーとかん高い声でパチュリー様にまとわりつく。
「パチュリー!暇だよ〜。暇で暇で死にそうだよ〜」
「あらフラン。めずらしい…」
 図書館に入ってきたのは、この紅魔館の主人であるレミリア様の妹君であるフランドール・スカーレット様だった。
 悪魔の妹。狂った吸血魔法少女。いろんな2つ名が頭をよぎる。妹様に係わったらろくな目に合わないという事はこの紅魔館では周知の事実であるし、そして妹様から接近されたなら絶対逃げられない事も昼間に太陽が出るくらい明々白々だ。
「暇だったら本でも読んでみたらいいんじゃないかしら?」
「本〜?うーん…じゃあ外の絵が描いてある本がいいな。私外出たことないし」
「外の絵?」
 パチュリー様は意外そうな顔をして少し考えるが、まあいいかといった感じで妹様を見る。その間も妹様はパチュリー様にまとわりつきワーキャー騒いでいる。
 それがだんだん鬱陶しくなってきたのか、パチュリー様は視線をキョロキョロと動かし目当てである私を見つけニヤリと笑った。
 嫌な予感がするがどうせ逃げても同じだ。すぐにつかまる。
「そうね、じゃああそこに居る小悪魔に聞いてちょうだい。私はちょっと忙しいので」
 嘘だ。忙しいったって本読んでるだけだし。
 と思いつつも、どうせこうなる事は分かっていたし、ため息と一緒に体中から何かが出て行きそうではあるが、これも運命とあきらめるしかないのである。
「小悪魔?ああ、あの小間使いね」
 本人目の前にして失礼である。が、そんな事は自他共に認めていることなので、まあいいかと思うことにする。
 パチュリー様から離れた妹様はあっという間に私の前に現れると、挨拶もなしに首を掴み本棚の森へと引きずる。
「さあ小悪魔。おとなしく私に本を見せなさい」
「いたたたた。
 妹様、そんなに強く引っ張らないでくださいよ。自分で歩けますから。
 それから私は抵抗なんかしてないですから。本ぐらい見せますって」
 パッと首から手を離し、妹様は腕を組んで私を睨みつける。
「ぐずぐずしてないで、早く本を持ってきて」
 グズグズしてたのは妹様が首を掴んでたからですけどね、なんて言えるわけもなく、気の抜けた返事をして『外の絵が描いてあるような本』を探しに行く。
 と言っても、この図書館はパチュリー様が指示して本を片付けるので、私にはどんな本がどこにあるかなんてほとんど知らない。そんなことを妹様に言ってもどうせ、いいからさっさと持ってきなさい、と怒鳴られるだけなので外の絵の本を一生懸命探す。
 まだー、とかおそーい、など妹様の怒声を引きつった笑顔で無視しつつ、やっと目的の本を探す出す。
 持って来るなり妹様は目をワニのようにしながら持ってきた本を奪い取り、しかしすぐにご機嫌顔に戻り近くのイスに座る。
「外の景色〜♪」
 ふんふんと楽しげに歌いながら本を見る姿は、容姿相応の可愛らしい姿だと思いしばらく眺め、さて仕事に戻ろうと背中を向けると、ムンズとまた首を掴まれる。
「ちょっと待ちなさい」
 妹様に気付かれないように小さくため息をつきながら、何ですかと、振向いた先の笑顔は光り輝くダイヤモンドみたいに眩しかった。
「読めない字があるから読んで」
 御安い御用です、と小さく呟き本を読んで差し上げる。はぁ…。


「ふーん。へー。ほほう」
 様々な感嘆句が妹様から出される。読んでるこっちもなかなかいい気分だったりする。パチュリー様に小間使いされるよりよっぽどいいかもね。
 ただし、妹様がおとなしくしてればだけど…。
「なるほど!外の世界は楽しそうね!」
 マイナス1等星にも負けないぐらいの輝かしい瞳をこちらに向ける。
 なんだか嫌な予感もするがまあ楽しいことに嘘はないので、そうですねと答える。
「………」
 急に沈黙し、なにやら考え込む妹様。
 いやいや考え事なんてしなくていい、妹様が考えた事なんてろくなことがない…なんてもちろん言えるわけもなく、私はコッソリこの場から逃げようと、今まさに足を踏み出した瞬間、ホワイトタイガーが子猫の皮をかぶったような妹様の声で呼び止められた。
 迅速に逃げ出したかったが、すぐに無駄と悟り振向く。
「今日の明け方、私の部屋に来なさい!」
 隣国に奇襲攻撃する事を決めた王様みたいな顔で言われた。
 夜型ではない私はもちろん明け方なんて眠っているのだが、断ることは死に直結するので返事は1つしかなかった。
「誰にも言わず1人で来るのよ!」
 私の首肯を見て、妹様は人差し指を立てた手を一振りして素早く図書館から出て行った。なにやらアレを準備しなくちゃとかブツブツ呟きながら。
 ああ…。私は明日の太陽を拝めるのかしら…。


 明け方。あの後パチュリー様に遅れた分として通常の3倍の仕事量を与えられ、それを必死にこなしてすぐに寝て、幾分も経たぬうちに目覚ましが鳴り響いた。
 鳴り響く物体を止め、もぞりと布団の中で動いてもう1回寝ようとすると妹様の顔が脳裏をよぎり、慌てて身を起こす。
 窓の無いこの館は、朝日というものは外に出ないと拝めないのだが、この時間ならまだ月がのんきな顔で空に浮かんでいるだろう。
 身なりを整え妹様の地下室へと足を向ける。急がないとまた、遅いなんて怒られそうだ。
 転びそうになりながら階段を駆け下り、――まあ飛べばよかっんだけど寝起きの頭はそこまで回らない――地下室の扉をノックもせずに開ける。
「遅い!」
 案の定、妹様は頭に角をはやす勢いで怒鳴る。まあ悪魔だからはえててもおかしくはないんだけど。
「す、すいません」
 何をするかは聞いてないが、図書館での事を思い出せばすぐに思い至った。
 それでも一応聞いてみるけど…。
「あの、それで何をするおつもりですか?」
 問われた妹様は水面に反射した光みたいにキラキラと眩しい笑顔を向け、高らかにこう宣言した。
「外に出るわよ!」
 ………はぁ。やっぱりね…。
 予想通りの答えに私は頭を抱えた。この館に居る者は妹様以外みんな知っている決まりがあった。妹様を館の外に出してはいけない。これが徹底されていた。だから定められた決まり文句を言ってみる。
「だめですよ。外は怖いモノがいっぱいあります。それに、太陽に当たってしまったら灰になって死んでしまうんですよ?」
 もしかしたら私が初めて言ったんじゃないだろうか?妹様が外に出たいなんて言い出したのは初めてだろう。
「大丈夫よ。怖いものなんてみんな破壊しちゃえばいいんだから。
 太陽だって、この時間は出てないわ。お姉様も眠っている時間だし」
 やっぱり予想通りの反論。そして力ずくではどうしようもない。困った。
「そ、外に行ったら迷って帰ってこれなくなりますよ」
「だからあんたを連れて行くんじゃない」
 ま、まずい。私を連れて行く正当な理由を述べさせてしまった。
「さっ!行くわよ」
 なんとか思いとどまらせようと考えあぐねているのを肯定の沈黙と思ったのか、妹様はすさまじい力で私の腕を引っ張る。踏ん張ったら腕を持っていかれそうなので、しかたなくいついていく。
 さて、本当に困った。このまま外に連れ出したのが誰かにばれたら、レミリアお嬢様に殺され咲夜さんに殺されパチュリー様に殺される。さりとてこの妹様に反抗なんてしようものなら跡形も無く破壊されてしまう。
 やっぱり、明日の太陽を私は拝めない……誰か助けて〜!
 そんな事を考えているといつの間にか地下から出て、1階の広い廊下にいた。
「い、妹様、ちょっとトイレに行かせてください」
「だーめ。外ですればいいじゃない。私には時間が無いんだから」
 懸命の延命措置も、恥をかけの一言で済まされる。
「何をされているんですか?」
 そこに救いの声がかかる。
「さ、咲夜さん!」
 メイド長の咲夜さんはすでに起きていたのか、寝起きのような格好ではなくいつのもメイドスタイルで、早速一仕事終えたような感じだった。いったいいつ寝ているのやら、と思いながらも救いの目を向けてみる。ヘルプ。
「あら咲夜。早いのね。さすがメイド長はこんな時間からもう仕事しているのね」
 妹様は慌てた様子も無く、咲夜さんに挨拶をする。
「フラン様。もうこんな時間ですよ?寝なくてはいけない時間ではないですか」
 なかなか寝付かない園児を優しく諭すような保育士スマイルで咲夜さんは妹様に近付く。
「咲夜。今日は私寝ないの。今から外に行くから!」
 妹様が私の腕を離したと思ったらすでに目の前にその姿は無く、咲夜さんも今いた位置とは離れた場所にいた。
「だめですよ。勝手にお外に出られては。レミリアお嬢様に叱られてしまいますよ」
 さっきの保育士スマイルを崩さぬまま、咲夜さんは銀のナイフを構えている。
 普通に考えれば従者が主人や主人の妹に手を出すなど考えられないが、ここではよく見る光景だ。
「あれ、弾幕ごっこしてくれるの?それは楽しみね」
 悪魔の笑みを浮かべながら、妹様が魔法の杖みたいなものを握り締める。
「いけませんよ」
 咲夜さんがいきなり妹様の後ろに現れる。時間を止めて後ろに回ったのだろうが、妹様もそれを予測していたようで後ろに弾幕を展開する。
 それらを間一髪で全てかわし、すぐに反撃のナイフをきらめかせる。
 弾幕が得意な妹様には肉弾戦。これが一応の攻略法ではあるが、うまくいくのはよほど運がいい時。
 案の定、咲夜さんのナイフは妹様の至近距離レーヴァテインにより消し炭となり、丸腰の咲夜さんに七色の弾幕をぶつける。
 明け方の誰もが眠っている時間に鳴るには大きすぎる轟音。壁が崩れることは無かったが、タペストリーや絨毯がボロボロになっている。しかし咲夜さんは何とか立ち上がり、スペルを発動する。
 時間を止められては何がおきているのか分かるわけも無く、気が付くと妹様が無数のナイフに囲まれていた。とても全てを避けられる数ではなかったが、いくつかのナイフが体に刺さりながらも、妹様は平気な顔でさらにスペルを発動する。
 妹様が4人になる。四方を囲まれ隙間無く弾幕が放たれ、さすがの咲夜さんもこれには耐え切れなかった。
「楽しかったよ、咲夜」
 私の救いの女神があっさりと敗れ、妹様はかけっこを楽しんだ後みたいな顔で倒れた咲夜さんをツンツンと指で突っついている。ナイフで傷ついた箇所はもう血が止まっていた。
「さっ、いくわよ」
 呆然としている私の腕を大蛇のように締め付け、さっさと廊下を抜け玄関ロビーの大きな扉へと向かう。
 最早あきらめ顔の私は、どうやったらレミリアお嬢様達から命を助けてもらえるかだけを考えていた。
 すると、どこからか蝙蝠が無数に飛んできてそれらの群れは瞬時に人型になり、レミリアお嬢様がいつになく恐ろしい顔で現れた。
 殺される。
 怒気をはらんだ紅い瞳を見て瞬時に悟った。
「フラン。こんな時間に何をしているの?」
「弾幕ごっこよ」
 史上最凶の姉妹喧嘩が始まる予感がした。
 この館は耐えられるのかしら。なんて悠長な事を考えている場合ではない。こんなところでそんなものを始められたら、私は確実にとばっちりを受ける。
 ああ、でもそのうち拷問みたいな酷い事になるならここであっさり死んだほうがいいのかも、なんて悪魔人生に悲観していると、レミリアお嬢様は少し困った顔を見せた。
「フラン。あなたもしかして外に出ようとしているの?」
「そうだよ」
 それがなにか、とでも言いたげな妹様の顔。
「だめよ」
 レミリアお嬢様の顔にはそれだけは、という想いがにじみ出ていた。
「どうして!?お姉様は、いつも外に出てるじゃない…」
 今まで能天気だった妹様の声が、少し震えていた。
「私は、一度も外に出たことがないよ?お姉様は毎日外にでてるのに、私は一度もないんだよ?
 今までは、私も外に出たいなんて思ってもみなかったけど、今日ね、図書館で外の絵を見たの。そしたらね、外の景色はとってもキレイだったんだ。小悪魔に読んでもらった本には、楽しそうな事いっぱい書いてあった。
 だから、外に出たいって今日初めて思ったんだ。だって、外の世界の事初めて知ったから!」
 妹様はまくし立てるように喋る。
「だめよ」
 先程と同じセリフをレミリアお嬢様は吐く。その顔は苦渋に満ちていた。
「何で!?」
 妹様は泣き出す寸前だ。
 何だろう。面倒くさいと思っていたのに。今、少しだけ妹様を外に連れて行きたいと思っている。
「何でもよ」
 その答えは取り付く島も無い。
 だんだんと私もイライラしてきた。何の理由もなくただ拒否の一言なんて、いくら妹様相手でも酷過ぎる。もしかしてレミリアお嬢様は妹様の事が嫌いなんじゃないだろうか。だから妹様を閉じ込めておくような事をしているんじゃ。
「私思った。私は閉じ込められてるんだって。外に出たいと思った事なかったけど、今までお姉様達からどこかに出かけようと言われた事もなかったもん!咲夜は私を外に出さないように必死だったもん!」
 妹様の叫びを真正面から受け止められないのか、レミリアお嬢様は目を伏せる。それでも小さくだめよと呟いた。
「じゃあ力ずくで抜ける!」
 妹様は涙をこぼしながら決意の目をレミリアお嬢様に向ける。
「フラン、やめなさい」
 妹様の固い意志にレミリアお嬢様はハッと顔を上げ困惑の色を深める。しかし言っても無駄と悟ったのか身構えた。その構えにもう迷いは無かった。
 どちらが強いのか、なんてはっきりしている。
 強いのは妹様だ。でも、相性と気持ちで結果は歴然としていた。妹様はレミリアお嬢様を本気で攻撃できない。
 あっという間にレミリアお嬢様は妹様を地面に組み伏せ、泣きじゃくる妹様の頭を優しく撫でる。
 史上最凶の姉妹喧嘩も終わってみれば弾幕1つ発生しないという、なんとも穏やかな結末だった。それほどまでに妹様はレミリアお嬢様を敬愛しているのだろう。
「もうおやすみ、フラン」
「いやだ!いやだいやだ!」
 言うことを聞かない妹様に、やれやれと首を振り、レミリアお嬢様は気絶させるべく拳に力を込めた。それを呆然と見ている私だったが…
「ま、待ってください!」
 一瞬、誰が言ったのか分からなかった。
 それが自分だと気付いたのは、レミリアお嬢様の紅い瞳を正面に受けたからだ。
 背筋が凍る。誰あろう、最強種である吸血鬼の中でも最強といわれているレミリア・スカーレットの視線で射抜かれたからには、どんな悪魔でもその場に凍りつき、後は死を待つのみである。が、そのレミリアお嬢様の下で泣きじゃくる妹様の姿を見て、私はかろうじて言葉を発することが出来た。
「あ、あんまりじゃないですか…。妹様が興味を持たれた事を無下にするなんて。せめて理由を言っていただけないと、私も妹様も納得が…」
「何だ、お前」
 ゆらりとレミリアお嬢様の体がゆれた気がして、次の瞬間には私の体は壁に叩きつけられていた。痛みはその後に来た。それだけで、全身が砕かれたように指先一本動かせなくなった。
 激痛の中、やっぱり妹様に係わったらろくなことが無いと思った。でも…。
「おい小悪魔。妹の事でとやかく言われる筋合いは無いんだ。だいたい、お前が図書館で妹に本を読んだんだろ?だったら、妹のこの行動はお前のせいだな?」
 何を言われているのかよく分からない。ただもう激痛に耐える必要がなくなることだけ理解した。
「さようなら」
 さようなら。硬質なレミリアお嬢様の声を聞いて、目をつぶりただそれだけ思った。
「待って!」
 生に別れを告げた瞬間耳に微かに聞こえた。目を開けると、両手を広げ私を庇うように妹様が立っていた。後姿で顔は見えないがきっとまだ泣いていると思う。
「フラン。邪魔をしないで。こいつはあなたに危ない事をさせようとしたのよ?」
 妹様を前にするとレミリアお嬢様の顔はとたんにしぼむ。
「違う!悪いのは私だ!
 外の絵の本を読んでと言ったのは私だし、外に出たいと言ったのも私!小悪魔は私を外に出さないと言ったけどそれを無視したのも私だよ!」
「フラン……」
 妹様が誰かを庇うなんてレミリアお嬢様も私も想像していなかったから、目の前の妹様の行動が信じられなかった。
 しばしの静寂。
 レミリアお嬢様から発せられていた殺気が急に霧散する。
「……いつまでも変わらないと思っていたけれど、変化しているものなのね。いや、変化させまいと思ったのは私、かしら」
 レミリアお嬢様は自嘲めいた笑みを浮かべ、妹様を見つめる。その目は親鳥が雛鳥の巣立ちを見守るような、厳しさと慈しみが混じった瞳だった。
「フラン。あなたの運命を久しぶりに見させてもらったわ。昔は数本の運命だったのが、今は無数に増えている。それは果たして誰のせいかしら。私かしら?それとも外から来た咲夜?後ろに居る小悪魔?」
 喋るレミリアお嬢様の紅い瞳が輝く。あれで運命を見ているのだろうか?
「いずれにしろ、もう私が操るべきでは無いのかもね。あなたのその行動は、私が操った運命にはなかったもの」
 言われている妹様はいまいち分かっていないようだったが、レミリアお嬢様に攻撃の意思がないと分かると、私のほうに向き直り頭を撫でてくれる。大事な飼い猫を心配するような瞳だ。
 あれ?私妹様のペット?まあ守りたい存在として認められたのはいい事なのかな?
「大丈夫だった?」
「ええ、大丈夫ではないですけど…とりあえず生きてます」
 体中が悲鳴をあげ、はっきり言って撫でられている頭も痛かったりするのだが、なんだか気持ちがいいので言わずにおく。
「でもこれじゃあ今日は外に出るのは無理ね…」
 私の頭を撫でながら、クリスマスにサンタが来ないと聞いた子どもみたいにシュンとうつむく妹様。
 諦めを覚えるなんて本当に成長しているんですね、なんて言いたかったが言ったら怒られそうだから言わなかった。
 そんな光景を見ていたレミリアお嬢様は、フラフラになりながらも歩いてきた咲夜さんに気付いてお礼を言っていた。どうやら咲夜さんはレミリアお嬢様が気付くまで時間稼ぎをしたようだった。
 そんなこんなで、結局今日は外に出ることはできなかった。私も何とか生きていられたが、やっぱりその日の太陽は拝めなかった。


 体が治るのはけっこうかかった。3日ほどはベッドから動けず、毎日お見舞いに来る妹様とお話をしていた。
 毎回合わす妹様の顔はいつも憂鬱で、それは外に出たいけど出られないというモヤモヤがそのまま出てきている感じだったし、毎日もう治った?と聞いてくるのは早く外に出たいという気持ちの表れだろう。
 ただ、私の体が治っても外に出られるわけではないのだが…。それが少し悲しかった。
 そういえば妹様は最近本を読んでもらいたがる。外の事をいっぱい知りたいというのもあるが、自分と違う種族、特に人間に興味を持ちだして、私は絵本とかを読んであげる。おむすびころりんとか花咲かじいさんとか。
 私をペット扱いしたのも、友達と言う概念がなかったからみたいで、いろんな絵本を読んであげるうちに、私は妹様の友達として認識された。
 4日目からはすぐに図書館に呼び出されて、以前と変わらない仕事をパチュリー様から授かっていた。
 病み上がりなんですからもうちょっと優しくして、なんて言ったら通常の5倍の量の仕事をくれた。鬼…。
 そういえば咲夜さんやレミリアお嬢様がああもタイミングよく現れたのは、妹様が外に興味を持ったとパチュリー様が報告したからだそうだ。
 思い立ったが吉日の妹様はその日の内に動き出すだろうと予測して、見事的中したんだと。誰にも言わなくても最初っからバレてたのね…。
「それにしても、なんでレミリアお嬢様は妹様の事を軟禁しているんでしょうね?」
 仕事をこなしながら、この間抱いた疑問をパチュリー様にぶつけてみる。
「そうね…。あれは軟禁しているんじゃなくて、保護しているのよ」
「保護、ですか?」
「そう。幻想郷に来る前、レミィはその異常な強さのために同族から疎まれていたの。レミィを狙う輩がフランに手を出さないように、レミィはフランを保護する意味で、一歩も外に出さないよう閉じ込める事に決めたの。紅魔館という箱の中にね」
 パチュリー様は遠い目をして語る。
「でも、幻想郷ではレミリアお嬢様を狙う輩、なんていませんよね?それなのにどうしてまだ閉じ込めておくんですか?」
「フランは…もう普通じゃなかったのよ。
 ずっと家の中に入れていたから、餌…人間の襲い方も分からないし、他の者との共生がうまく出来ないと判断したのね」
 はあ、と小さく相づちを打つ。確かにまともじゃないと言えばまともじゃない。友達もいない495年なんて。
 でも、とりあえず館の中での共生ができていれば外でもうまくやっていけるんじゃないかとも思った。
「さらに、吸血鬼の弱点である日光の事も、1回も危機にさらされてこなかったフランは多分何の警戒もしないんじゃないかしら。咲夜のナイフがいくら危ないと言っても、痛いくらいで死にはしないでしょ?
 そして、幻想郷には博麗の巫女がいる。少しでもココのルールに背けば、問答無用で退治される。だから、やっぱり閉じ込めることが保護だったのよ」
 なるほど。確かにまともじゃない妹様が外に出て、さらに暴れでもしたら、すぐにでも博麗の巫女が来るだろう。いろいろ考えた上で、やっぱり閉じ込めていたほうがより妹様が安全だと思ったのだろう。レミリアお嬢様はいつも妹様の事を考えていたわけだ。
 しかしそう考えてみれば、この紅魔館は妹様のために作られたのかもしれない。閉じ込められてはいても何の不自由も感じずにいられる箱として。
 とすると、この館の主は妹様?んでもってレミリアお嬢様は保育園の園長?……考えが飛躍しすぎだな。
 それにしたって、この前の妹様の外出たさっぷりを見たら、何とかしてあげたいとも思う。生まれてから外に出たことが無いってどんな気持ちなんだろう。生きてきた世界の外に想像できない位の広い世界があると知ったら、それを見てみたいと思うのは当然なんじゃないだろうか?
 考えが表情に出ていたのだろうか、パチュリー様は私の顔を見て少し微笑んだ。
「レミィが治ったのならって、さっきあなたを呼んでいたわ。まだ仕事は残っているようだけど、レミィの所に行きなさい」
「えっ、レミリアお嬢様の…部屋……?」
 殺される、と一瞬思ったが、パチュリー様はすぐに安心しなさいと言ってくれた。なにやら相談事だそうだ。
「じゃ、じゃあ行ってまいります…」
 安心しろと言われても、この間の一撃が脳裏をよぎる。もうあんなに痛いのは嫌だ…。
 図書館を出るところで妹様に会った。
「あ、小悪魔!元気になったんだね」
 じゃれつく相手を見つけた犬のようにぴょんと抱きついてきてくるくる回る。ずいぶんとハイテンションだな。
「今からお姉様のところでしょ?私も呼ばれたの。一緒にいこ?」
 グイッと引っ張られて、そのまま連れて行かれる。心の準備も無いままに、すぐにレミリアお嬢様の部屋の前に着いた。
 深呼吸を1つしてコンコンとノックをするが、返事を聞く前に妹様がバタンと勢いよくドアを開ける。
「いらっしゃい」
 それを咎めもせず、レミリアお嬢様は微笑していた。私と妹様を交互に見ているようだ。
「失礼します。それで御用とはなんでしょうか?」
 入り口から1歩だけ部屋に入り、腰を折ってお辞儀をする。妹様はそこら中をパタパタと飛んでいた。
「たいした用じゃないわ。外に行くから、あなたにも同行して欲しいだけよ」
「私がですか?」
 思わず顔を上げ、妹様の姿を探してしまった。この前の事があったのに、妹様の前でまたそんなことを言うなんて、レミリアお嬢様の気持ちがさっぱり分からなかった。本当に大事に思っているのか、と。
 しかし、妹様はレミリアお嬢様の隣で子猫のように無邪気な笑顔を振りまいていた。
「妹も一緒にいくから、咲夜だけじゃ手が足りないの」
「えっ!?妹様も一緒にいかれるんですか?」
 驚いた私はオウム返しに聞く。
「そうよ。同じ事を聞かないでちょうだい」
 口調とは裏腹に、特に腹を立てている様子は無い。
「す、すいません」
 それでも慌てて下げた顔は、自分でも分かるぐらい笑顔だった。
「ただ、すぐにじゃないわ。いろいろと準備をしなくちゃね」
 レミリアお嬢様は暗殺を目論む権力者みたいな顔をしていた。なんだかゾッとしたけど、きっと妹様のためなんだろうから、私も精一杯協力しようと思った。
「とりあえず、それまでの間は咲夜の作った特別室で遊んでて」
 突然後ろに気配が現れ振向くと咲夜さんがいた。ビックリするんで気配を殺して後ろに立つのはやめて下さい。
「どうぞ、こちらです」
 すまし顔の咲夜さんに言われるまま、妹様と手をつないでついていく。子ども独特の体温の高さがなんだか気持ちよかった。妹様495歳だけど…。
 案内された部屋の前。どうぞと咲夜さんが扉を開ける。
「わーー!キレーー!」
 突然目の前に大きな満月が現れる。
 妹様の感嘆の声を聞きながら、私は声も出せず驚いていた。
 窓から夜空に浮かぶ大きな満月が見えるのだ。窓というか、部屋の壁から天井まで全てがガラスで出来ていた。満月だけでなく空一面が見渡せ、瞬く星もよく見えた。 また少し高めのこの部屋からは眼下に湖が見え、遠くには山々の稜線も黒くはっきり見える。湖面に映った揺らぐ月はとても綺麗で、それはもう外にいるのと同じぐらい素敵な景色が見渡せた。
「どうしたんですか、コレ!?」
 キョロキョロと、見える景色に感激しながら咲夜さんに聞く。
「特別室だよ。咲夜が部屋を広げてるんだ」
 いつ来たのかレミリアお嬢様が部屋の中にいて、浮かんだ満月を背に飛んでいた。
 なるほど。小さなガラスの部屋を作って、咲夜さんの能力で広げているわけだ。それにしてもこの広さはすごい。
「準備が整うまで、フランを外に出すわけには行かない。でも、フランの憂鬱を解消させたい。一生懸命考えた結果、これが今出来る全てだ」
 レミリアお嬢様は少しだけ、申し訳なさそうな顔をした。
「ありがとう!お姉様!」
 そんなレミリアお嬢様に向かって羽ばたき、嬉しそうに抱きつく妹様。
「もちろん、昼間は絶対に開けられないように扉は封印するからな。まあ咲夜がいなければ1人も入れないほど狭いんだがな」
 レミリアお嬢様は照れくさそうにしながらも、妹様の頭を優しく撫でてあげる。
 溺愛じゃないか。そう思った。
 考えてみれば、レミリアお嬢様があんなに感情的になったのを見たのはあの時が初めてだ。妹様の事で怒った。レミリアお嬢様はいつだって妹様最優先なんだ。この部屋だってきっとレミリアお嬢様がどうしてもって咲夜さんに言って、限界まで広げているに違いない。
 そう考えたら、また顔がニヤけてきた。
 誰もが恐れる紅い悪魔レミリア・スカーレット。でも妹の事を思う、優しいお姉さん。なんだかもう、嬉しくなってきた。なんでだか分かんないけど。
 その夜、満月の光を浴びながら、2人の吸血鬼が楽しそうに飛んでいた。外のような広さのガラスでできた部屋の中で。
 妹様はカゴから開放された鳥のように元気に飛び回り、レミリアお嬢様にじゃれつき、ちょっぴりはしゃぎすぎて咲夜さんとレミリアお嬢様に咎められてはいたけれど、その笑顔はとても可愛らしくて、今まで見たどんな笑顔より輝いていて、きっとヒマワリが笑ったらあんなふうに笑うだろうと思った。
 見ている私も、笑っていた。


 後日談を少しだけ。
 レミリアお嬢様の準備とは、幻想郷中を霧で覆い隠して、昼間でも妹様を外に出られようにする作戦だそうだ。これが成功すれば、妹様は心置きなく外に出られるだろう。
 またこの作戦は2段構えで、それが失敗しても今度は妹様が最近興味を示ている人間を妹様に会わせるようにするらしい。適当に人間の所に行ってトラブルを装い連れてくるとか、なんかそんな感じらしい。どっちにしろ成功すればいいなと思いつつ、レミリアお嬢様の運命を操る能力があれば絶対成功するんだろうなとも思い、今日も私は図書館でパチュリー様にこき使われ、毎日のように現れる妹様と友達として遊ぶのだった。


おわり
中沢良一
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最新
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2006/10/28 08:57:30
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2006/10/30 23:57:30
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1. 7 ■2006/10/28 11:37:17
こぁー、この先こそがきっと大変だぞーw
まあ、やり甲斐もあるかな?
2. 6 VENI ■2006/10/30 13:32:51
ネタかぶりするのはともかく、なんでこんな至近距離で……(涙
個人的な話ですが、小悪魔ってキャラがよくわからないので、
今ひとつ感情移入が難しかったんですが、それでもうまくまとまってると思います。
もちろんそこを減点対象にするとかいうこともないです。ここまでは感想。

フラン逃亡の前後にある戦闘場面にもうちょっと丁寧さが欲しかったぐらいですか。
物語的にも、あの辺はそれ以外の場面や描写も分厚くして良いと思います。

最後の辺り、これが霧の異変につながるのには素直に感心しました。
レミリアの計画がそれだとは思わなかったもので。
3. フリーレス as capable as a NAMELESS ■2006/10/30 16:07:18
こぁの労働環境が凄いw
4. 7 as capable as a NAMELESS ■2006/10/30 16:07:46
点忘れました。
5. 2 らくがん屋 ■2006/10/30 17:15:41
テーマの処理がありきたりで、紅魔館&フランの切り口にも目新しさが無く、文章もダラけていて魅力が無い。
タイトルのせいかも知れんけど、フランの口調がハルヒとだぶる。狙ってやっているんだろうけど、それにどんな意味があるのかがさっぱり理解出来ない。
6. 2 PQ ■2006/11/01 15:40:41
表現が未熟で、特に前半頻出する比喩を用いた箇所はちょっと無残なものがあります。
他にも、紅魔郷以前は地下で休んでいたはずのフランドールが図書館に出没したり、お題との関連も薄かったりと悪いところが目立ちます。
7. 2 椒良徳 ■2006/11/03 16:24:29
!と?の後ろに文章が続くときは、たしか一マス空ける必要があったのではないかと思います。
それはともかく、どうも文章にメリハリが無いというか、描写が単調というか。
今ひとつ評価に結びつきません。
8. 8 74 ■2006/11/07 01:17:51
後日談のさわやかな後味がいい感じ
9. 4 箱根細工 ■2006/11/07 04:52:07
……………………。
10. 5 nn ■2006/11/10 14:46:13
紅魔郷以後という設定にちょっと違和感を覚えましたが、好感の持てる話でした。
11. 2 爪影 ■2006/11/10 15:54:10
 お題成分がどうにも足りない気がしたので、この点数にて失礼します。
12. 5 ABYSS ■2006/11/11 21:49:45
あまり流れに起伏がないようなきがしました。盛り上げどころをさらっと流した印象がありますね。
箱、というのもわかっちゃましたしね。
あと個人的には後日談のはやんなくてもよかったかな、と思います。
13. 7 匿名 ■2006/11/12 17:44:12
おもしろかったです。
タイトルは涼宮ハルヒをもじったようですが、どのあたりがハルヒちっくだったのかは全然わかりませんでした。フランドールは憂鬱だったのかもいまいちわかりませんでした。
14. フリーレス サカタ ■2006/11/12 23:04:01
後日談で紅魔郷本編とつなげているようですが、ちょっと強引な気がします。特に人間に会わせるという方は無理がありませんか?
15. 3 藤村うー ■2006/11/13 02:51:43
 レミリアが小悪魔に攻撃してから解放するあたりがどうも早すぎるような。妹には甘い、というかそんなにフランドールってこんなに純粋なのかという疑問があったりしますが。姉妹愛を訴えるにしても、どこか無理やりな感じがして説得力に欠けていたような気がしました。
 最後も、妹を助けるために霧を発生させた、という斬新な発想には驚かされましたけれども、よくよく考えるとかなり無理があるなあと思えて仕方がなかったり。
16. 3 2:23am ■2006/11/14 23:39:02
筋はいいんですが、流れが一本で間がほとんどないので、話に対する反応を得ることが難しいです。直線を通り過ぎるF1のようなもので、見ているだけで終わってしまう。それが残念でした。
17. 6 Fimeria ■2006/11/15 00:55:34
紅い霧には姉の愛がこめられていた……。
とても素敵な解釈だと思いました。良い物語を有難うございます。
18. 5 反魂 ■2006/11/15 17:10:31
味気ないというか、あまりにも典型通りの展開で、作品としての個性に薄い気がします。タイトルといい一人称語りといい登場人物の構図といい、恐らく某ラノベ作品をイメージして作られたとは思うのですが、失礼ながらあまり似せきれていないという印象が。
もっともそれを除けば、テンポも良く総じて読みやすい作品だったと思います。全体的に無駄が少なく、結構書き慣れた人の筆力かも、とお見受けしますがどうでしょうか。フランが外に出たがる話は結構ありますが、小悪魔がパートナーになるのも珍しいです。

物足りない部分もあったにせよ、破綻の無い作品なのは間違いないと思います。なので得点も、ど真ん中の5点を。
19. 2 いむぜん ■2006/11/15 21:23:37
ありがちなネタをひっくり返してくれると期待して読んだが甘かった。
甘い罠を仕掛け、期待を裏切るのが悪魔か。
パチェが影が薄い。仕事を押し付ける上司、としてしか書かれていないのがどうにも。
咲夜が弱すぎる。そこもミスディレクションなのかと思えばそうでもない。
レミリアが余裕が無い(後日談を見るとそうでもないか?)
べったりでもアレなんだが、既にこあパチェにはいろいろな形があるので、これはどうだろうか。
小悪魔が小悪魔と呼ばれているのに抵抗がある。
なんつーか、こう、劣化コピーという失礼な感想しか出てこない。
20. 3 おやつ ■2006/11/16 00:57:13
少しづつ大きくなっていけば良いと思います。
歩く速さが同じでも、大きくなれば歩幅は自然と増えますから。
21. 2 翔菜 ■2006/11/16 17:40:05
箱に閉じ込めてるだけ、箱がそれだけな感じ。
この展開なら小悪魔視点ってだけでなく、もうちょっと小悪魔に出っ張って貰わないと困るような気がします。良い話なんだけど感慨が薄くなる。
例えば本を読んであげる場面とかもうちょっと詳しく書くと、……そこも書き方によりますが、それはそれで大分変わると思います。

紅魔郷に繋げるお話としては悪くは無いのではないかな、と。
22. 6 blankii ■2006/11/16 21:15:44
(アニメだけの生半可な知識だけれど)ハルヒも『女の子を箱から出す話』なのかしら。もしくは『女の子の入った箱』を箱に入れる話? 紅魔館、幻想郷という箱の中のフランドール、とか考えてしまったりしました。
23. フリーレス 蒼刻 ■2006/11/17 01:40:20
私的な意見になるのですが、フランはやるとなったらレミリアすらやると思います。
文花帖などでも、結構ぞんざいな感じでしたので……少し違和感を覚えました。
後、戦闘描写をもう少し描いていたら、物語のメリハリがついたかなと思います。
ワケ合って点数は入れられないのですが、自己採点では4でした。
24. 3 つくし ■2006/11/17 12:14:40
「フラこぁ」というフロンティアがボクの目の前に開拓されました。最後の紅魔郷新解釈に関しては白眉だと思われますが、それに至る助走をもう少しコンパクトにまとめた方が良かったかと。特に第1段落と第2段落は上手く編集すればひとつにまとめられたと思います。
25. フリーレス 人比良 ■2006/11/17 20:04:53
ぐるりと周ってスタート地点に戻ってきたような、それでいて一歩進んだようないいお話。
26. 6 K.M ■2006/11/17 21:19:50
タイトルでフランが主人公かと思ったら、主人公は小悪魔でしたか。
いや、フランもあながち間違いではないかな?姉妹愛……いいものですね…
27. 4 目問 ■2006/11/17 22:37:45
 人間たちの訪問以前から変化の兆しはあった、という話はあまりなかったかも。
 小悪魔って咲夜さんに次いで頑張ってるんじゃなかろうか。
28. 3 時計屋 ■2006/11/17 23:29:36
紅魔館の面々の特徴がよく出ていたかと思います。
文章もテンポがよく、読みやすかったです。
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