むしくい

作品集: 最新 投稿日時: 2007/05/13 08:46:35 更新日時: 2007/05/15 23:46:35 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00





 遥か遥か高い空に、虹はどこまでも鮮やかに広がっていた。
 両足をちゃぽんと冷たい泉に浸けて、頭を反らしてその空を見上げながら、どうして月は昼間に見えないのだろう、とリグルは思う。
 虹のそばに月があったら、きっと素敵なのに。
 蒼い光と七色の彩りの競演は、きっと素晴らしいのに。
 そして、とんでもなく愉快だろうに。
「そうしたら、私も一緒に飛んじゃおうかなー」
 誰に言うともなく呟く。
 足をゆらすと水が跳ねる。ぱしゃり。
「……」
 ぱしゃり。ぱしゃり。なぜとなく愉しい。水の冷たさが心地好い。
 ひくひくと触覚が動く。
 ふわりと頬を、風が撫ぜていく。
 さらさらと川の流れる音がする。
 さわさわと梢のゆれる音がする。
 空は、目に痛いほど眩しかった。
「ていっ」
「って、うわあ」
 本当に目が痛かった。
 いや、正確には両目の間、眉間の辺りがとても痛かった。
「い、いったいなにごと!?」
 叫ぶまでもなく、変なのと視線が合う。紅と白の、やたらおめでたそうなひらひらの服を着て、のほほんとした目でリグルを見ている。
「って、あんたねー!」
 博麗神社の巫女だった。のん気な表情を浮かべたままで、手にした玉串をやる気なさそうに振っている。
「うーん、たまに行き付けない道を歩くと、変な妖怪に出会うから困るわー」
「どっちが変よ、どっちが」
「妖怪に決まってるじゃない。蟲だし」
「蟲じゃなくて妖怪!」
「ならいいじゃない」
 ぺしっ、と音がしてまた盛大に目が痛かった。いや、眉間の辺りが痛かった。
「ひ、人の額におもいっきり叩きつけるなー! 腫れたらどうするのよ腫れたら!」
「あら。お札が貼れるのはとうぜんでしょ?」
「というか抹香臭いお札を貼るな。叩きつけるな」
「神社と抹香は関係ない」
「神仏習合はどうなったのよー」
「そんなの知らないわよ」
 苦笑しながら袖から次々とお札を取り出す。紅白の巫女はやる気がなさそうに見えて、目の前の妖怪をお札で塗り固める気でいっぱいのようだった。
「ちょっとちょっと。待ちなさいって」
 額のお札もそのままに、思わずリグルはそれを押しとどめる。抗議するように触覚も蠢く。ひくひく。
 別に遊んであげても良いのだが、今は不意打ちされて気分も調子も悪い。これでは最初から相手より少ない体力で戦うようなものだ。それは理不尽。
「とりあえずいたいけなホタルを見逃すのは、人としてとうぜんのことだと思うわ!」
「あなた妖怪じゃなかったの?」
「妖怪だけど」
 じゃあやっぱり、と巫女はお札を用意した。しかもたくさん。それを無数に撃ち出して、相手の周囲に隙間もなく並べるつもりだ。
「完膚なきまでに懲らしめないと!」
「何も悪いことしてないのに〜」
「妖怪は存在じたいが悪なのよ」
「基本的妖権(じんけん)を無視したかのような発言ね〜」
 突っ込むように触角も動く。こらこら。
「あなたたちに妖権(じんけん)なんてあったっけ」
 とてもひどい言われようである。妖怪も蟲も、地位の低下が著しい。
 リグルは、はあ、とため息を吐く。
 幻想郷は総てを受け入れる。そしてそこに棲む人間も妖怪も、自覚的か無自覚的かはさておき、それぞれに何らかの役目を持っているはずだ。
 幻想郷を確かな存在(もの)にするために。ならばそれは、基本的妖権(じんけん)と言っても差し支えないものではなかろうか?
「妖怪は人間に倒されるのが仕事でしょ」
「人間を襲うのが仕事!」
「なら、やっぱり悪い妖怪なんじゃない」
「けっきょくそうなるのね〜」
 リグルはふわりと空に浮かんだ。冷たい水は恋しいけれど、今はそれどころではない。距離をはかるように巫女から離れ、全身で警戒態勢を整える。
 ここと、あそこと。それに向こうにも。
 花や木に宿る妖精の位置を確認し、どれをどのような間合いで潰すのが良いか考える。
 幸いにして今は初夏。木にも草にも土の下にも、使役できそうな蟲はたくさんいる。
 数は力だ。ひとつひとつは小さくても、集合すれば大きくなる。かなりむやみに。
「最近、蟲たちも言うことを聞かなくて……」
「働かせすぎなんじゃないの」
「『蟲の知らせ』サービスはもうやってないんだけどなあ」
 言いつつ、一発、二発と撃ち出した。巫女も弾幕をばら撒いてくる。その攻撃を軽くよける。また弾を撃つ。
 撃ち出した弾が妖精を消滅させて、衝撃がまたすぐ隣の別の妖精を消していく。
 たん。たん。たん。
 遅すぎず、早すぎず。適度な間合いで妖精たちを消していく。巫女の撒く弾も巻き込まれて消えていく。
 この程度なら、ぜんぜん楽勝!
 さきほどまでの悪い気分もどこへやら、リグルはがぜんやる気を出して、すす、とよけては弾を撃ち、妖精たちを撃ち落としてはまた移動する。
 巫女の周りにも自分の放った弾幕が次々に到達し始めていた。巫女はそれを鮮やかにかわすが、リグルはその動きさえ頭に入れて、移動経路を先読みしていく。
 どうやって相手を追い詰め、撃墜するか、本能的に次の一手を考えていく。
 妖精を消し。蟲たちを飛ばし。左右に動いて。間合いを計る。
 巫女の放つ弾もよけては消して、消してはよけて。
 流れるように動作を続ける。気力が徐々にみなぎってくる。
 自分の弾幕はしだいに厚みを増している。巫女が神業のように隙間を縫ってかわしているが、それも総ては織り込み済み!
 まだ額に貼りついていたお札をえいっと破り、溜めていた力を一気に解放させる。

  蠢符『ナイトバグ──』

「はい、ストップ」
「きゃあっ」
 とつぜんの静止につんのめった。
 もんどり打って倒れそうになるのを辛うじて堪え、その場に停止している巫女を見る。
 周囲の狂騒もぴたりとおさまる。
 弾幕も妖精も蟲たちも、お札や陰陽玉までもが凍結したように静まり返っている。
 せっかく気分が盛り上がってきたのに。せっかく集中できていたのに!
 ──出しかけた符呪(スペルカード)の行き場もない。どうしよう。
「って、なんなのよ、とつぜん〜」
「はいはい。我を忘れてのめり込むのもけっこうだけど、周囲の確認は怠らずにね」
 巫女はぱんぱんと手を打ち鳴らす。なんだか莫迦にされているようでリグルは面白くない。
 このまま巫女の言葉に従うのは癪だけれど、何を言っているのかとも興味を惹かれる。
 ひく。ひくり。
 触角を蠢かしつつ、今一度周囲を見回してみる。
 あるのは木々と、泉と、蟲たちと、路傍の地蔵と、巫女に、私。
 ──そしてお婆さん。
「……あなた、だれ?」
 思わず声を上げる。
 老婆は口をあんぐり開けて驚いていた。
「……ああ。これは、とんでもないところに居合わせてしまったようだねえ……」
 ひと言ずつ、言い聞かせるように言葉を発する。それで自分を落ち着かせているのだろう。しわがれてはいても、良く通る声だった。
「ごきげんようお婆さん。ご心配なく。悪い蟲は退治しておいたわよ」
「まだ退治されてないっていうか私は害虫か」
「うるさい蟲は無視していいから」
「えー」
「……だ、だいじょうぶなのかい?」
「蟲が苦手ならだいじょうぶじゃないかもしれないけど」
 巫女は苦笑する。
「そうでないなら、まあそのあたりに腰を下ろして、見物するのも一興じゃない?」
「私らの戦いは見世物か」
「蟲退治なら見世物になると思わない?」
 ひく、ひく、と触覚で突っ込みを入れる。思わない思わない。
「まあ、ちょっと前まではそこの蟲も人間や妖怪相手に商売してたみたいだし、お婆さんがいることがわかっていれば、巻き込むこともないでしょう」
 巫女はもう一度老婆に言った。
 老婆はどっこいしょともう近くの木陰に腰を下ろしていた。
「はやっ! ていうか見る気まんまんねー」
 リグルもびっくり。
 意外に神経の太い老婆なのかもしれない。そうでなくても幻想郷に住む人間は多かれ少なかれこう言ったことには順応的だ。
「じゃ、始めましょうか。ホタル狩り」
「あんたも狩るの意味を間違えてる気がするわ!」
 巫女が構える。
 リグルも再びじりりと間合いを計る。
「どっちだって同じよ。害虫なんだから」
「ぜんぜん違うし!」
 叫んで、行き場をなくしたさきほどの符呪(スペルカード)を使ってみる。巫女は強いがまったく勝てないわけでもない。
「それにホタルは益虫!」
 ……が、けっきょくは撃墜された。きゅう。

    *    *

「ねえ」
 呼ぶ声に、リグルは目醒めた。
「えーと。……あれ?」
 目をぱちぱち。しても頭はよく働かない。ここはどこで、今はだれ? ──じゃない、今はいつ、だ。
 もう一度ぱちぱちさせると、少しずつ頭が冴えてくる。
 だれ、なんて思ってしまったのは、目の前にひとりの少女がいたからだ。見慣れない顔で、寝ているリグルを興味深そうに覗き込んでいる。
「こんなところで寝てると、風邪ひかない?」
「ひかないけど」
 そんなにやわではない。妖怪には病気もなんにもない。
 リグルはむくりと起き上がると、あくびをかみ殺しつつ首を左右に巡らせた。
 ──ああ、そうか。夏の夕暮れ、ひと気も妖気もない山奥の木陰で、ちょっとひと休みしていたのだ。泉にちゃぽんと足を浸け、それがあんまり気持ちよすぎて、そのまま寝入ってしまったものらしい。
「ねえ、あなた里の人間じゃないよね」
「まあそうね」
 里の者どころか、人間ですらない。
 確かに風貌は人間の子に似ているが、頭の触角と背の翅が決定的に違う。
 ひくり。ひくひく。
 わざとらしく蠢かせてみる。
「あなたひとり? 迷子?」
「……」
 みごとに無視された。
 しかしそんなことで挫けるリグルではない。というより、どうでもいいのですぐに忘れた。
「どこに住んでるの?」
「どこだろう? まあ、そのへん?」
「な、なんだか苦労してるのねぇ」
「う〜ん。そうなのかなあ」
 蟲の妖怪が山奥のそのへんで暮らすのは当たり前のような気がしなくもない。深く考えるのは面倒なので、やはりリグルは気にしない。
 それよりも相手のほうが気にかかる。
「あなたこそ何してるのよ? こんなところで」
 ここは里からもやや離れている山奥だ。細い道が伸びているとは言え、人が来るのは珍しい。
「え? ああ……あはは。私は別に──」
 少女は視線を逸らして口ごもる。なぜだか頬も赤く見える。
「自殺?」
「しないわよ!」
「うーん。違ったか」
「そんなことするわけないでしょう。まったく」
 ひらひらと手を振って力いっぱい否定する。その手に黒いしみがあるのが気になった。
「って、こんなところで墨を使えば、そりゃ手も汚れるわよ」
「ああっ」
 リグルがしげしげと観察すると、慌てて少女は手を引っ込める。ますます頬が朱に染まっている。
「変な人間」
「う、うるさいなー」
 両手をそそくさと後ろに回し、リグルの視線から少女は何かを守っているかのよう。
「あら、手紙」
「うわうっ」
 リグルの言葉に、少女は文字通り飛び上がって驚いた。
「い、いつの間に後ろに回ったのよっ、あなた!」
「今だけどー」
 このくらい人間相手なら何でもない。力の弱まったと言われる蟲妖怪ではあるが、冬でもなければ背後を取るくらい簡単だ。
「で、これは何?」
「い、いいじゃない、別に何でも」
「あやしい」
「あやしくない!」
 リグルは少女の手紙に手を伸ばす。
 するり。
 よけられた。
 えい。
 するり。
 えい、やっ、と。
 する、するり。
「むきー! なんで逃げるのよ!」
「手つきがいやらしい」
 何だそれは。
「いやらしくない!」
「って、ああっ! 取られてるし!」
「まあ、ちょっと本気を出せばこんなものよ。で、えーと、何々……」
「返しなさいよ!」
「読み終わったらね」
「読み終わる前に返して〜」
 少女は何だか半泣きだった。目の端に涙をためて、リグルに懇願の表情を向けている。
「ふむふむ。ほう。これはこれは」
 リグルはまったく無視していた。そもそも少女の懇願に気づいていなかった。ひとつのことに熱中すると、他のことが疎かになるらしい。蟲だからか。
「ちょっと、あなた〜」
「ほほう。なるほどー」
 そのまま読み進めていき、最後に深く頷いて、広げた手紙を折りたたむ。
 ああ全部読んじゃったのね、と少女はがっくりうな垂れる。
「──」
 頷いてはみたものの、リグルは何と言おうか悩んでみた。
 と言うのも、今ひとつ内容が掴めなかったからだ。文字は読めても、文章としての意味がわからない。人間の書く文は難しい。
 とりあえずかわいらしい文字で、胸が苦しいだの夜も眠れないだの書き綴ってある。
「病気?」
「ちがっ──わなくもないのかな……」
 少女の応えも尻すぼみになる。すると、よけい気にかかる。
「教えなさいよー。わかりにくい言い回しを多用するのは人間の悪いくせ!」
 うりうりとわきの下を攻撃してみた。
「わあっ。よ、よしなさいっ……て、きゃう!」
 いきなり頓狂な声を上げる。そして少女は、蟲、蟲、蟲がついた〜、と手足をばたつかせて辺りを踊るように転げていた。
「ひいい〜〜〜」
 ぞわわ、と毛が逆立ったようだ。あらわになった二の腕にも鳥肌が立っている。
「失礼ねー。そんなに厭うことないじゃない」
「み、見るだけならそんなに苦手でもないんだけどー……」
 さすがに肌にはりつかれるとおぞ気が走る。はわわ、とか、ふおお、とか奇声を発しながら鳥肌の立つ二の腕をこすっていた。
 もちろん実際に蟲がはりついているわけではない。リグルがちょっとしたいたずら心で、蟲の這い回る感覚を再現したのだ。
「べ、べつに説明しなくても読めばわかるでしょうに……」
 少女は口を尖らせている。とても不満そうだ。
 からかわれていると思っているのかもしれない。
「言わなくても伝わるなんて幻想よ。言うべきことははっきり言う!」
「だ、だからこうして書いたんじゃないっ。あとはこれを若旦那さまに渡せば……って、あなたに言うべきことじゃないでしょ!」
「うーん。残念」
「もういいから返してよー」
 もぞもぞ。
 リグルはカミキリムシに手紙を渡して運ばせた。
「……えっと、わかってるとは思うけど、カミキリムシの『カミ』は髪の毛の『髪』だからね」
「そうなのっ?!」
「そんなびっくりしなくても……」
 そもそも手紙を運べるほど大きなカミキリムシがいるだけで、少女としても驚きではあるのだが。
「ところであなた──」
「なに?」
 戻ってきた手紙を手にし、少女は改めてリグルを見る。上目遣いでちらり。
「妖怪……なんだよね?」
 どうやら気づいていたらしい。
「……蟲なの?」
 ひくひく。
 頷くように触覚で返事する。
「そ、それなら……その……お願いがあるんだけど」
 ひくひく。──お願い?
「ここをちょこっと……食べて欲しいの」
 ひくりっ。──私は山羊かっ。
「だめ……?」
「っていうか、なんでわざわざそんなことするのよ。せっかく書いたのに」
 一度書いたものを消すなんて、人間はわからない。簡単な身振りとは言え、今ので会話が成り立っていたのはたいしたものだと思うけど。
「まあ、それは……海より深い理由があるのよ」
「海なんて見たことないし」
「すごく深い水溜まりだって考えておけば間違いないらしいわ」
「そのすごく深い水溜まりより深い理由って何なのよ?」
「そ、それはいいじゃない。それにぜんぶを消すんじゃなくて、ここのところのほんの少しをかじってくれればいいんだから」
「そこって……」
 名前じゃない、とリグルは思った。
 少女の指し示す先は手紙の末尾、差出人の名前の書かれた箇所、おそらくこの少女のものであろう名前の書かれた箇所だ。
「なんでまた」
 内容はわからなくても、それがなくては意味がないであろうことくらいは察しがつく。
「こんなところで手紙を書いてたのと関係あるの?」
「う、うん……私みたいなのが若旦那さまにあててこんなものを書いてたなんて、他人に見られたらたいへんだし……本当は名前を書かずに出そうかとか、いろいろ悩んでたんだけど……」
 あなたが、蟲さんがいてくれたから。
 もごもごと口ごもりながら、少女は言う。
 名前を書かずにこんなものを出しても、不審に思われて相手にされないかもしれない。かと言ってぬけぬけと名乗るのも憚られる。
 ──でも蟲に喰われたのなら。
 それは不可抗力だ。そして名前がないだけに、差出人がだれなのかも気になるだろう。
 そう。この手紙を差し出されるのは若旦那さま。では差し出すのは?
 ──ただの奉公人である私か。それとも川向こうのお店のお嬢さまか。
 少女の呟きはもうリグルには届かない。
 目の前の相手に話しているつもりでも、それは小さな小さなささやき声で、妖怪の耳にすら届かないほどだ。
 例え届いたにしても、リグルはそれを理解できなかっただろうけれど。
 でも。
 リグルはふわりと、地を蹴った。
 ──若旦那さまは素敵な方だ。若旦那さまを好いている少女は数多い。
 いつしか夕闇はとうに過ぎ、夜の帳が下りていた。
 ──たとえば私。たとえば女中仲間の少女たち。そしてたとえば川向こうのお店のお嬢さま。
 涼やかな風も心地好い。その風に乗って空を舞う。
 ふわり。ふうわり。
 ふうわり。ふわり。
 ──では若旦那さまはだれを好くのか。
 緩やかに、穏やかに、闇夜のなかにリグルは踊る。
 その体がほのかに瞬く。ちかり、ちかり、と明滅する。
 ──若旦那さまはだれにでもお優しい。けれど、特別の愛情を注ぐ特別な方はだれなのか。
 リグルは踊る。
 右から左。
 左から右。
 ──そして自分の気持ちはどうなのか。身分も違う。心得違いだとわかってもいる。
 上に、下に、そして自由に。
 体全体が淡い黄色できらめいている。いや、あるいは緑か。橙か。暖色を行きつ戻りつしながら、見る角度や反射によって幽かに色を変えていく。
 ──お優しいから、若旦那さまは一女中の面倒までよく見てくれた。でもそれはそれだけのこと。心に秘めたお相手は、きっと……。
 頭上には同調するように星が瞬く。遠い、遠い、恒星たちの命の証だ。
 尾を引くように灯火を残し、リグルもすべるように舞い続ける。
 ──それでも気持ちは抑えられない。
 決して急がず、あせらず、時に素早く、時にゆらりと、大きく小さく動いていく。
 そしてパッ、と無数の灯りがいっせいに灯る。
 ──だから、願いを込めて文(ふみ)を書く。この文を見たら、そちらからお声をおかけください、と。
 リグルに誘われ、あるいは自ら、泉の上で踊りに来たのだ。点いては消えて、点いては消えて、ホタルたちは明滅を繰り返す。
 ──そう。そして。肝心なところが食われている。虫食い穴が開いている。
 永遠(とわ)へと続くホタルの舞い──。
 いや、それは歌だった。
 歌詞のない──聞くものにしか聞こえない歌だった。
 ──差出人はわからない。若旦那さまは期待を込めて、自らの好く少女に声をかけるだろう。
 淡く。儚く。まるで地上の彗星のよう。灯火は点き、灯火は消え、見るものの心を震わせ、流れ、流れて、消えていく。
 歌は大気に溶けていく。
 静かな闇に拡散していく。
 そうして人々の思いを込めて、何百年も、何千年も繰り返される。
 ──それが自分であったらいい、と。

 少女は心の底からそう願う。


    *

「──うん。それじゃ。ありがとう」
 少女は快活な声で礼を言い、リグルにぺこりと頭を下げた。
 その手にはリグルが蟲たちに頼んで一部を食わせた手紙がしっかりと握られている。
「あなたのおかげで元気も出たし、虫食い穴も開けてもらったし、何とかやってみることにする。結果はともかく、ね」
 少女は笑う。
 つられてリグルも笑い出す。
「なんだか良くわからないけど、人間が変だっていうことは良くわかったわ」
「うん。変。変だよね。私」
 それでもいいのだ。
 少女とは言え子どもではない。この後どうなるかくらいもうわかる。
 願っていても、信じてはいない。儚い想い、届かぬ想いだと理解はしている。それでも願わずにはいられない。
 変でいい。おかしくていい。それが人間なのだから。
「じゃあ、ね」
 リグルも少し、それがわかった。──ような気がした。
「──変なの」
 リグルはもう一度呟くと、とても不思議な面持ちで、暗い山道を走り去る少女の姿を見送った。

    *    *

 気がつくと、巫女と老婆が地蔵用の小さなお堂を前にして、何やらごそごそ探っているようだった。
「って、何してるのよ、あんたたち」
「あら、ようやくお目醒め?」
「眠くもないのにあんたに眠らされたんでしょーが。それもかなり強制的に」
「どこでも寝られるなんてお得な性格ねー。私は枕が変わるととてもダメだわ」
「何の話よ、何の」
 巫女のあんまりな言い様に、リグルはため息を吐いて脱力した。この巫女と話をすると非常に疲れる。むしろ話にならないから疲労する。
「お婆さん、どう?」
「ちょっとちょっとちょっと。何度も言うけど、私を無視しないでよ」
「そう言えば、お婆さんは用意がいいのよねえ」
「何のこと?」
「山道を歩くのに、蚊取り線香を持ち歩いてるわ」
「私はホタル!」
「あなたがポトッと落ちるわけじゃないからいいじゃない」
「蟲殺しは犯罪なのに〜」
「人間の世界ではそうじゃないのよ」
 リグルは意気消沈して地面に突っ伏した。
 さっきの今で巫女に命名決闘を挑む気力もない。そもそも虹を見ながら、雨上がりの気持ちの良い昼下がりを満喫していただけなのに、この仕打ちはひどすぎると思う。
 ぶつぶつ口のなかだけで文句を言いつつ地中の蟲と戯れてみる。
 ひく。ひく。意味もなく頭の触角を動かしてみたり。
「でも、そんなに気になるなら、そのときドーンと当たって、砕けちゃえば良かったんじゃないの?」
 巫女と老婆は会話を続けているようだった。路傍に立つ地蔵の前で、その地蔵を取り囲むように作られた小さなお堂を覗き込むように身を乗り出している。
 地蔵がやっと入る程度の小さなお堂で、だからなかを探るのは手探りだ。それも草木におおわれ、苔むして、半分は朽ちている。どうしてそんなことをするのかリグルは不思議に思ったが、ふたりは(というより巫女は見ているだけなので主に老婆は)慎重に、慎重に、探っているようだった。
「別にそれほど困ったことが起きたとも思えないし」
「それができれば良かったんだけどねえ」
「うーん。今になるまで放っておくなんて、わからないわ」
 巫女は玉串でこりこり頭を掻いていた。
「──あのときの私には、それが精一杯だったのよ。もしこの手紙を読まれたら、その証として山の奥のお地蔵さまの傍らに誰にも見られないように置いて欲しい、と追記して、ね」
「まあねー。声をかけられたのが自分じゃないと、そうでもしないと手紙を読んでくれたのかどうかすらわからないのは確かだわ」
「それだけはね、いやだったのよ」
「でもけっきょくは確認しに来なかったんでしょう?」
「だから、来たのよ」
「今になって、ね」
 むーん、と巫女は不満そうにうなりを上げた。
 老婆は黙々と探っている。と言っても、狭いお堂だから、すぐに目的のものは見つかったようだ。
 ごとりと石の動く音がした。
「へえ、そうやって動くようになってるのね」
「本来はお供えものやら何やらを入れるために作られたらしいけど……もうずいぶん長い間だれも使っていないわねえ」
「だから、ここに置くようにって指定したんでしょ」
「そうね……」
 老婆は苦笑した。
 ずっとずっと昔にはそうではなかったらしいのだけど、老婆の若い頃にはもう、人通りがほとんど絶えていただけに、手入れをする者もいなかったのだ。
 それを知っていたからこそ、ここを利用しようと思いついたのだ。
「で、どう?」
「ええ、あとはこれをどかせば……なかは見られるだろうけど」
「どけないの?」
「いえ、どける。どけるわよ。……でも」
 ちょっと待って、と言い募るように頭を寄せる巫女を押しとどめて、老婆は一度姿勢を変えると、二度三度と深呼吸をおこなった。
「この歳になっても、まだどきどきするものなんだねえ」
「うーん。パッとどかしちゃいなさいよ」
 巫女はとてももどかしそうだ。それでも老婆を押しのけて自分でやるような真似をしないくらいには、自制心が働いたようだった。
 なんだか妖怪相手とは態度が違うじゃない、とリグルは不満だ。
「それじゃあ……」
 老婆は再び小さな地蔵堂に向き直ると、最後にもう一度だけ深呼吸をして、石造りのふたをどける。
「……」
「どうなの? お婆さん」
 巫女の位置からではなかを覗けない。お堂が狭すぎて、なかの様子は老婆にしかわからない。
 焦れたように巫女が急かす。
「お婆さん?」
「ああ……私はこれだけで満足だよ……」
 老婆はゆっくりと深い息を吐いた。
「ええっ、もういいの?」
「ええ……もうじゅうぶん」
「うーん。まあ、いいのか……」
 拍子抜けしたように巫女が言う。
 リグルには何が何だかわからない。巫女もそれ以上は追求しないようだった。
 やはり妖怪相手とは態度が違う。
「ていっ」
「って、うわあ」
 激しく目が痛かった。正確には両目の間、眉間の辺りがとても痛かった。
「な、何するのよー!」
「蟲の知らせがしたのよ。あなたが私を攻撃しようとしてるって」
「そんなわけないじゃないー」
 何しろ蟲はリグルの味方だ。
「裏切られることなんて……まあ、滅多にはないし」
「たまにはあるのね」
「た、たまによ! たまに!」
 そんな妖怪と巫女のやり取りを、老婆は目を細めて見入っていた。
 雨上がりの風は涼しい。快活な気持ちも、塞いだ心も、同じように吹き払っていってくれる。
「あ、お婆さんも『蟲の知らせ』サービス、使ってみる?」
「やめたんじゃなかったの」
「今度はもう少し人間受けの良い蟲を使おうかと思って……。ホタルさまとかね!」
 リグルの言葉にふふ、と老婆は微笑むと、懐かしむように目を閉じた。そしてひと言だけ言葉を残して、里に向かって下りていく。
 巫女はその後ろ姿を視線で追うと、そのまましばらくだれもいなくなった空間を見ていたが、やがて蟲妖怪に視線を戻した。
「あんたにはもったいない言葉だったわねえ」
 からかうようにそう告げる。
 そう。それは老婆の言葉。
 ──いいえ、私はもうじゅうぶんにホタルさまから便宜を図ってもらいましたから。
「そうだっけ?」
「あんた、あの雀より物忘れが激しいわね」
「アレよりはひどくないかと」
「まあどっちでもいいんだけど。どうせ大差ない……あふあ……し」
 言葉の途中であくびをする。礼儀も何もあったものではないが、相手は妖怪だし、そもそもそれが博麗神社の紅白巫女だ。
「それじゃあね。私も帰るわ。あんまり悪さするんじゃないわよ」
「だからしてないって〜」
 問答無用で襲ってきたのはそっちでしょ、と言ってはみても、やっぱりこの巫女が耳を貸すはずもない。
「とりあえず今日は面白い話も聞けたし、あのお婆さんに免じて許してあげるわ」
「許すも何もさんざん撃ち落としたくせに〜」
「つまり、あのお婆さんがいなければ、まだまだ懲らしめは終わらなかったってことよ。完膚なきまで、って言ったでしょ」
「ひぇぇ」
 巫女の言葉が終わる前に、リグルは脱兎のごとく逃げ出した。三十六計逃げるにしかず。
 空には、まだ虹が架かっていた。
 遠い碧空に七色の橋が架かる。鮮やかな色彩をみごとに浮かび上がらせている。
 その下に──。
 わさわさと黒い一団が動いていた。
 里から郊外へと続く道に、黒い装束に身を包んだ人々が、何十人となく群れている。
 みな一様にうつむきがちで、少しずつ、少しずつ、里から遠ざかるほうへと進んでいく。
 中ほどにいる数人の男たちは白い大きな箱を担ぎ、女たちは袖で目許をおおって、子どもたちは、そんな周囲の大人たちを戸惑ったように見上げている。
 ああ、あれは──。
 リグルは何度か似たような光景を見たことがある。
 たいていはもっと小ぢんまりとしたものだったけれど、やっていることに変わりはない。
 山の中腹から、ちょうどそれが見下ろせる。
 確かあれは、人が死んだときに行う儀式。
 棺を担いで、喧伝するように墓場まで練り歩く。
 ざあ、と風に木々がなく。
 なぜそんな無駄なことをするのかリグルにはわからない。
 蟲も人も、死んだら死んだでそれでおしまい。
 あとは土に還って新しく生まれる命の源となるだけ。
 それだけだ。他には何もない。
 ──他には何も必要ないのに。
 人々は歩む。人の群れは移動する。ゆっくりと。ゆっくりと。
 黒い群れは列をなす。
 別れを惜しむように。気持ちに区切りをつけるように。
 そして──。
 もうそのときには、リグルは見ていなかったのだけれど。
 その葬列の傍らを、ひとりの老婆が静かに通り過ぎていく。





淪紀草
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2007/05/13 08:46:35
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1. 4 秦稜乃 ■2007/05/13 19:03:46
憂い気な雰囲気はいいと思います。
ただちょっとメインの方向性が見えなかったというのが…私の読解力の問題ですかね。
2. 6 A・D・R ■2007/05/14 00:28:46
なんとなくお間抜けな戦闘シーン(褒め言葉)で、締めるべきしっかり締めて、最後は綺麗に終わらせる。
オーソドックスとはいえ、それをしっかりできるのは凄いと思いました。
3. 8 名無し ■2007/05/14 20:37:05
とてもすてきなお話をありがとうございました。
4. 5 詩所 ■2007/05/14 21:02:39
人間の考え方は妖怪には理解できないでしょうね。どちらが優秀であるのかは知らないですけど。
5. 4 爪影 ■2007/05/19 09:35:59
 人の夢と書いて儚い、ですね。
6. 2 どくしゃ ■2007/05/24 08:33:58
東方の小説を読んだ気がしないけど、良かった。
7. 10 ■2007/05/24 11:42:14
頭の悪い、それだけに無邪気なリグルの性格がこんな話にはすごくぴったり来ますね。「結果」をぼかして余韻を残しているのも、余韻の季節に現れる蛍にはちょうどいいのかも知れません。あと、霊夢の非道っぷりが、これはこれで原作に非常に忠実に思えました。
8. 10 反魂 ■2007/05/25 23:51:45
恐らくは意図的なものとは思われますが、唐突な展開や曖昧な時系列など読み返しを要求されるところが多く、疲れました。またちょっと東方っぽくないというか、御題の消化の為にストーリーがひん曲げられたような意識を感じてしまい、素直になれない面も。

と最初にそういうことを書いたのですが、しかし実のところはお話の空気、切なさ、美しさ、会話の巧みさを含めた圧倒的な文章力に至るまで、ほぼ完全に文句なしです。朦朧としたような雰囲気の中に溶け込むような物語、ぐうの音も出ないくらい完敗です。感情表現を直截に表す言葉はそう多くないのに、キャラクターの心情が手に取るように伝わってくる――素晴らしかったです。

上述の通りの理由から1点減点の9点にしようかと迷ったのですが――やはり今回ここまでのインパクト、満足感のある作品は初めてでした。なので、ナンバーワンクラスということを何よりふまえ、この点数に致します。
本当に素晴らしい作品でした。お見事です。


――もしかすると、私は前回も貴方に最高評価をつけているかもしれない。
そんな予想。
9. フリーレス 反魂 ■2007/05/26 01:21:03
追記:誤字
追求→追及
10. 3 人比良 ■2007/05/26 21:08:17
まったく関係ないのですが、虫殺しが犯罪だという彼女の言葉
に、ならば虫の警察機構と裁判機構があるのだなと不可解な納
得をしました。
11. 6 流砂 ■2007/05/26 22:05:11
あぁ、なるほどなぁ。 とお婆さんの作戦に感心してしまった。
リグルも素晴らしくリグルらしい思考回路と頭の悪さ。
雰囲気もキャラの活き具合もちょっとした言葉遊びも、存分に楽しませて頂きました。
12. 6 deso ■2007/05/26 23:28:28
これは良い幻想郷ですね。お婆さんの笑顔が浮かんできます。
あと、触覚ひくひくが可愛かったですw
13. 8 blankii ■2007/05/27 11:39:53
 見事なお話作り、そしてお題の活かし方。りぐるんをメインに据えて『むしくい』の意外性、しんみりとした締めが尚良いです。
 なんというか、ろまんてぃっく? 自分とは縁遠いながら、お腹あたりのこそばゆい感覚がなんとも。
14. 7 椒良徳 ■2007/05/27 20:18:48
良い雰囲気の作品ですね。
丁寧に仕上げられた事が判ります。
良い雰囲気過ぎてコメントに困る。
また、貴方の作品を読んでみたいとそう思える作品でした。
新作をお待ちしております。
15. 9 木村圭 ■2007/05/27 23:53:56
この絶妙なキャラの描き方は覚えがあるやも知れぬ、外すと穴にダイブだから書かないけれど。むしろ外した方が嬉しかったりするのです何故なら凄い作者にまた一人出会えたってーことだから。
手紙は多分あったのでしょう。一言くらい、若旦那からの返事があったかもしれません。実は字の形状から差出人を看破していた――そんな空想はダメですか?
16. 7 shinsokku ■2007/05/29 00:23:56
やあ、これは良いリグルですよ。並ランク妖怪の理想形がここに。
自分的イチオシ雰囲気でございます。好き。
17. 8 らくがん屋 ■2007/05/29 10:29:45
その発想は無かったわ。
なんか妙に面白かった+他に誰も使っていないネタということで1点追加。
18. 5 鼠@石景山 ■2007/05/30 01:59:41
自然界の視点で見れば好いた相手は奪い勝ち取るのが定理だから、リグルには分からないのかも知れない。
リグルの足りない所がきちんと把握できている感じ。リグルに対する理解度の高さの表れか。
じんわりと。
19. 5 いむぜん ■2007/05/30 02:44:04
妖怪と人の差、とでも言うのか。
回りくどい方法だけど、これが精一杯なんだろうなぁ。
選ばれなかったから、手紙を読んでもらえたかの確認がしたかったけど、生きている間は踏ん切りがつかなかった。
そんな感じか。
聞いてるようで聞いてないリグルも逆にいい感じ。
20. 3 ■2007/05/30 04:00:02

全体的に、中途半端です。ギャグかほのぼのかバトルかしんみりか、やりたい事を全部やろうとした結果、どれも活かせず中途半端に終わっているように感じました。ごった煮自体は悪い手法ではないのですが、もっとそれぞれを明確に役割分担させてパート分けした上で、しっかりメリハリをつけて書くことが必要だと思います。今のままだと全体を通して平べったい印象を受けます。
あとは、ぼかして書いている部分が多いせいか、話の進め方がやや回りくどい印象を受けました。好みの問題だとは思いますが、もっと直截的な描写を使ってガンガン話を進めるやり方を身につけた方が、楽にいい作品が書けるようになると思います。今のぼかした書き方でも必要な情報はちゃんと伝わってきているので問題はないといえばないのですが、正直今の文章力だと『味』がないので、わざわざこういう書き方をするメリットがないです。この作風を極めれば独特の『味』を出せるようになるでしょうが、その領域に達するまではきっと茨の道です。ライトノベル的な書き方を身につけててっとり早く上達するか、自分のスタイルを貫き通して困難な道を進むか、方向性を決めておいた方がいいでしょう。
21. 5 リコーダー ■2007/05/30 15:57:50
ばあさんは結局どんな人生を過ごしたのかな、と想いを馳せてみる。
22. 7 眼帯因幡 ■2007/05/30 18:15:54
これは、日常的な幻想卿を感じさせる良いほのぼのSSですね。
話の構成も好きな部類です。素敵なSSをありがとうございました。
お疲れ様です。
23. 5 K.M ■2007/05/30 19:05:28
むしくい手紙・・・人の心の機微というものですかね?
とりあえずリグルは強く生きてくれい。巫女にボコられてもメゲない程度に。
24. 6 たくじ ■2007/05/30 22:12:49
お婆さんと、りぐるんの触覚がかわいかったです。
25. 6 二俣 ■2007/05/30 22:18:25
各キャラのわきまえた立ち居地がとても心地よいです。
このゆるさが幻想郷らしいな、と。
26. 7 時計屋 ■2007/05/30 23:54:55
なんだかしんみりしますねぇ。
願ってはいても信じてはいない、という言葉が胸に響きます。
……ところで巫女は何しに来たんだろう……。

文章もテンポが良くてとても読みやすかったです。
リグルと人間達の掛け合いもよく出来ていました。

けれんみの無い、とても良いお話でした。
27. 7 藤村る ■2007/05/30 23:56:19
 いいなあ。
 なんか感想がうまく浮かばないのだが……。
28. フリーレス 淪紀草 ■2007/06/03 15:32:09
みなさま、拙作についてのいろいろな意見、感想、批評、ひと言をありがとうございます。
ふだんはあまり表に出て活動していないので、このような場で直接コメントをいただけるのは、たいへんうれしく、また興味深いものでした。

残念ながら他の方のようにコメント返しはできませんが、これを参考に今後もできるだけ多くの方に愉しんでいただけるようなお話を書いていきたいと思います。

主催者さまや読んでくださった方、コメントをいただいた方々には重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。
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