機械の歴史

作品集: 最新 投稿日時: 2008/02/06 02:33:51 更新日時: 2008/02/08 17:33:51 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00




瑕疵なき要塞。
静かな川の上を、私は飛んで行く。
秋も半ばという頃。風も肌寒くなってきた。
その寒さと燃える紅葉が何とも言えない風情を醸し出している。
粗く削られた崖が、彫刻された芸術品のように見えた。
速度を緩める。
やはり、山の川は穏やかだ。
地を鳴り蔓延る爆音や人妖入り雑じる宴会の騒音、騒がしい人里の声も聞こえない。
私は、決して騒がしいところを嫌っている訳ではない。
寧ろ賑わしい方が嗜好に合う。
なのに、寂寞とした渓谷にふと立ち入れば、必ず物思いに沈む。
ぴちゃん。
水音がする。
先日は雨であった。
その日、何処の吸血姫に取材へと向かった時、外出できないためか散々毒を吐かれた。
いつも無理に押しかけているのだから嫌われているはずだが、その時ばかりはメイド長と思われる人間に同情された。
その時、彼女の方が大変なのだろうと思考したのだが、そんな彼女は私の心が解っているかのように微笑んでいた。
正に、それが当然なのだと表情が物語っていた。
単なる日常の一シーンだ。
だが、何故今それを思い出しているのか。
ぴちゃん。
もう一つ雫が落ちた。
気づけば、川辺に止まっていた。
浮き続けるのも億劫なので絶壁にもたれかかる。
落葉が目に映る。
只の紅い葉なのに、今はそれが神聖なものにみえる。
やはり、閑寂であることには、何かしら魔力があるに違いない。
妖怪は皆、一度は感傷に浸ることもある。
長い人生だ。昔を懐かしんだり、変貌した今を嘆いたりもする。
ふと、博霊の巫女と霧雨の少女がスクリーンに映し出される。
彼女たちとは宴会や異変解決の取材、また情報提供の時にしか顔を合わさない。
何れも元気に応待してくれた。何度か手痛い歓迎を食らったこともある。
彼女たち、人間は短命だ。
人間と妖怪の距離が縮まった今、それを喜ぶ者も、それを嘆く者もいる。
百年は、決して長い年ではない。かといって、短くもない。
人間は昔のことを思い、黙想することはあるのだろうか?
ぴちゃん。
再び音が鳴る。
少し、時間を食いすぎたか。
次に水音が響く前に、私は早々と奥へ向かうことにした。




 ★ ★ ★




滝の音が聞こえる。
物凄い爆音だが、それを煩いとは思えない。
これも、雰囲気に合致している。
やはり美しい景色だ。とても絵になる。
とはいえ、これを写真に録り、記事にすることが考えられなかった。
ともかく、特に用事もない。滝を登ろうかと考えた。

「おっ、文さんじゃないかい」

その前に、活力のある声が背後から掛かってきた。
振り向くと、水色の服を着た河童が飛んでくるのが目に入った。
あぁ。そうだった。
この滝壺の辺りは、河城さんの基地だった。
とりあえず話をする。

「こんにちは、にとりさん」
「堅苦しいこと言わないでいいよ、今日は何かあったのかい?」
「いいえ、少し暇なので記事探しに翻弄していたら、いつの間にかここについたのです」
「ははぁ、また何か新しい機械を作ってもらいたいのだろう」
「残念ながら今回は本当に裏の意図がありません」
「…表情から見るに本当みたいだね、期待して損した」

何故か此方が加害者の気分になる。目的だけで他人の家に毎回乗り込むだけじゃないと思う。

「そうか。他に用事もないのなら、家の要塞に入っていくかい?」

そう言いながら河城さんは滝を指さす。…もしかして奥にあるのだろうか。
自分の家を要塞と言うセンスはどうかと思うが、それだけ大きな家なのかもしれない。
断るのも心許無いので、お邪魔することにした。

「はい」
「あれ、賛成するのかい?予想と外れちゃったな」
「…家に入れる気はないのですか…」
「そういう意味じゃないよ。じゃあ、招き入れようかね」

河城さんはクスクス笑っている。…何がそんなに面白いのだろうか。
兎も角、ついてこいと態度で示しているので大人しく誘導に従うことにした。
二人で滝の前に立つと、河城さんは、首からぶら下げているカギを掴んで何やら呪文を唱えた。
すると。突然大型ロボットの変身するシーンに使われるようなBGMが流れてきて。

ガジャーン。

ウィィィーン。

ガン。

ドンドンドン。

カキーン。

ウォーーーン。

カッカッカッ。

ゴゴゴゴゴゴ。

ウリィーーー。

ガッガッガッ。

ドドドドドド。

カシャーン。






「うわぁ…」
「凄いだろう?他人に見せたのは初めてさ」
「これはスゴイってレベルを超越しているような気がしますが…」

凄いことが起こった。
何が起こったかを要約すると、滝が上から二つに開かれて河城さんの要塞(?)への入口が出てきたのだ。
何時の間に滝にそんな細工をしていたのだろうか。この河童は。
それに、音数と行動の規模が噛み合っていない。ウリィーって何だウリィーって。

「勝手に滝に細工をしたら天狗達が怒るかもしれないですよ?」
「基本的には他人に見せないから大丈夫だよ」
「私は一応烏天狗なんですが…」
「文さんが告げ口するとは思えないから問題なし」

河城さんは私が新聞記者であることを知らないのだろうか。
これは記事にしたなら、話題沸騰間違いなし。
下手をすれば天狗達に襲われて妖怪の山を追放されるかも知れない。まぁ記事にしないけど。
あと、開くときのBGMはまだ鳴り続けていた。ちょっと気になる。

「毎回こんな大きなことはしないさ。非常時用だ」
「非常時ってどんな時のことですか」

これを発動した方が非常事態になりそうな予感がプンプンする。

「まぁ、入りなよ」
「はぁ」

そんなこんなで、私は河城さんの家に招き入れられることになった。




 ☆ ☆ ☆




其処は、家というよりは基地と表記する方が正しく、幻想郷の要塞と呼んでも差支えないほど、様々な物が入り乱れていた。
簡単にいえば、洞窟である。

「汚いから、恥ずかしいな」

河城さんは顔を赤くして照れ隠しをしていた。それは本心であるのだろうか疑問に思う。

「でも、本当に何でもありますね…」
「職業柄…ね」
「ふぅん」

左手には、意味の分らない鉄屑からキチンと整頓された鉄板、銅から水銀と思われる液体の分類された瓶や、未だ配線が露出している機械的な人形から既に妖精であると一目でわかる生命的な人形まで。
右手には、完成品であるだろうが用途の想像がつかないような品物がズラッと並んでいた。

「凄いですね…」

私は玄妙な人形を手に取りながらそう漏らしていた。
何より、感触も実在の妖精と何ら変わりない上に色もコピーとしか思えないほど丁寧に塗り分けられていた。
遠目から見れば必ず見間違えるだろう。少なくとも私はそうだ。

「文に褒められて嬉しいよ」
「誰だって褒めますよ、この華麗さは」
「…まぁ、そうだね」

ちょっと河城さんの声のオクターブが下がった気がしたが、大したことはないと思うので置いておく。
次に私は、奇妙な形をした品物を見て回る。
箱形の黒い物体、小さなメモ用紙サイズのスクリーン、真ん中がグルグル回る箱(0〜9まで書いてあった)、大きくガスコンロと書いてある円卓上の何か…
正直、言葉ではうまく説明できない。
私の見ているものに気付いたのか、河城さんが順に説明を加えてくれた。

「これはテレビと言うんだ。電波が飛んできて画面に何か表示されるらしいが、ここでは何も映らない」
「携帯だね。どこでも、遠く離れた誰かと会話できるようなのだ。改造してここでも使えるようにしたが、生憎1つしかないので意味がない。同じものをもう一つ作ろうとは思わない。誰も使わないだろうしね」
「これは電話だ。先ほど説明した携帯の設置バージョンだ。前述した通り、誰も使わないがインテリアに良いと思ったので紅魔館に贈呈した。レミリアさんが喜んでたよ」
「見たままガスコンロだ。化学反応なんたらで火を作ることができる。私は、光学なら大得意だが科学はサッパリで、中身のガスとやらを作ることが出来ない。なのでただのガラクタさ」

中々に面白い。
どうやら外の世界にある物を、香霖堂の方がサンプルとして提供しているそうだ。
それを見、仕組みを聞きながら一から作り直しているらしい。
河童の技術力は半端ではない。
元々の仕組みは河城さんですら分からないらしいが、新しくそういったものを作り出す方が難しいのではないかと私は思う。
それに、話を聞くと極限まで簡略しなければ大きさが凄いことになるそうだ。
莫大な体積のものを僅かな隙間に押し込むのに似ている。
精密作業である。
相当神経を使うのではないだろうか。

「それはないよ」

「楽しいんだ。こう…文さんなら、記事を組み立てることを思い出してみたらいいと思う。
 …一つ一つバラバラな内容を組み立てて、最後に立派なものを作り上げる。そういう感じに似ていると思うんだ」

「意味のないものが、意味のあるものに変わる瞬間が大好きなんだよ。私は」

河城さんはそう話してくれた。
心底、機械を作るのが楽しいのだろう。喋る彼女の表情は、笑顔に満ちていた。
…残念ながら、記事を組み立てる内容に関してはあまり私には当てはまらないことのようだが、生き生きとした表情で語る彼女を見ると何も言えなかった。
何だか、自分らしくない様な気もする。
そんなことを考えながら長いこと様々な物を見て回っていたら、もう日が暮れようとしていた。
そろそろお暇することにしよう。
そう私が言うと、外の夕日に気がついた河城さんが、驚いたような声を上げる。

「ああ、私ったら客にお茶一つも出せなかった!」

何故か頭を抱えて取り乱している。こんな性格でしたっけ?

「…気を使ってくれなくていいですよ?」
「そういう訳にはいかないわ。それは私の誇りが許さないわよ」

涙目で睨んでくる。セリフの内容と態度が一致しない。

「今日は時間がないですし…」
「なら、今度またここに来なさいな。招待したのならお茶を出す権利はあるはずだ」
「…」

何故かそういう展開になってしまった。
しかし、私もここの空気はとても気に入っていた所だ。
わざわざ、断ることもない。

「有り難く招待状を受け取ることにします」
「何時でも来ていいわよ、大抵の時間帯なら滝の周りにいると思うから」

適当な招待状である。

「じゃあ、来週のこの日でどう?」
「分かりました」
「用事とかは大丈夫かい?」

実際はちょっとした取材があるが、個人的なので潰しても罰は当たらないだろう。

「では失礼します」
「じゃあね。また来週待ってるわ」

最後にそんなやり取りをしてから、私は滝を登って自らの家に向かった。




 ★ ★ ★




一週間はとても速い。
私は、天狗の里へと飛んでいた。
もう時刻は昼だが、まだ頬に当たる風は凍えていた。
次第に冬もやってくる。落葉も進み、既に葉が残っていない樹もちらほら出始めた。
飛行する事に意識を傾けながら、昨日のことをゆっくり回想する。
先週の招待を受けて河城基地を訪問すると、にとりさんが歓迎してくれたのを思い出す。
取り敢えず、私は先週見ていなかった物品を解説してもらい、後は他愛もない世間話をして帰ることにした。
その時、河城さんは「時間があればちょくちょく寄るといいよ」と言ってくれた。私もあの暖かい空間が気に入ったので、わかりましたと言っておいた。
そんな昨日の今日である。
少し早まった気もするが、さっきまでの私に何時もの慎重さはなかった。
人里での取材も早々に切り上げ(やけに急いでるわね、と博霊の巫女に訝しがられた)、里へ帰る道程を寄り道する。
あの静かな河原の区域が、興奮していた私の頭を冷やし、冷静にさせることができた。
今日の紅葉は、先週とは違って見える。
あの時はは後ろを見ていたこと、今は前を向いていることの違いだろう。
妖怪の心理も、意外と単純かもしれない。
落ち着いた状況で自分のことを振り返ってそう感想した。
今も河城さんの要塞へと行くことは変わりがないが、自分の取り乱し振りを考えると恥ずかしい。
何がそんなに自分を急かすものがあるのだろうか。
残念なことに一つ在り来たりな物を思いついてしまった。
あまりにも恥ずかしいのでとりあえず無条件で却下した。
もうしっかりと見つけていたはずだ。
答えはたしかに見つけた。
私は、一週間考えていた。
調べ物もしたし、インタビューも行った。ここに記者の経験が生かされてくる。
そして、昨日、彼女と触れ合って、確信が持てた。
私が私を急かすのは、今日はいい日になるという期待が持てるからなのだ。
と、丁度滝の音が聞こえてきた。
ゆっくり降りる。そして、教えてもらった通りに滝の傍の石をノックした。
必要最小限のエネルギーで滝が割れる。

「文さんかい?」
「はい」

中から声が聞こえる。
未だ目が慣れないので奥の様子が見えない。

「いつまでも浮いてずに、入りなさいな」

向こうは此方が見えているようだ。
一応、知り合いの家(基地?)であるから、あまり気兼ねする必要もないか。
そう割り切って中へと進んだ。


途端に、視界が良くなる。
河城さんは地面に座り込みながら、犬のロボットを弄っている所だった。
何か特別なサングラスのようなものをかけている。と、作業をやめてこちらの方向を向いた。
此方が客なので、礼儀はきちんとしなくてはいけない。

「こんにちは」
「やぁ、元気かい?まぁ、昨日の今日だけれども」

若干声の調子に呆れが入っている。まさか今日来るとは思っていなかったらしい。
今は冷静だからいいものの、先ほどまでの狂乱ぶりを思い出し、私は苦笑した。
遠くては会話もしにくいと、河城さんの傍まで寄った。

「何を作ってるんですか」
「ちょっと、メンテナンスをね」

定期的に使う機械なのだろうか。

「否。そうでもないよ」

私の考えを読んで答える。彼女は立ちあがって、ロボットを飾ってある棚の隣にある『冷蔵庫』から、ペットボトルを取り出した。
一本を私に投げてくる。予想以上に速かったので戸惑ったが、何とかキャッチ。座りな、と彼女は目で喋った。
お言葉に甘えて、近くの椅子に座った。少しテンパっていた時の疲れからか、羽が痛い。私は、貰ったペットボトルを開封して、口をつけた。
空気が泡立つような、何とも言えない風味が口の中に漂う。大丈夫?と心配してくるのでなんとか笑顔を作った。
不味くはない。寧ろ最初のインパクトを抜ければ、中毒になってしまうほどの甘さが体を通り抜ける。
下手に嵌ってしまうと後が大変なので、半分ぐらい飲んだところで蓋をした。彼女は笑いながら話を再開した。

「きちんと綺麗にしないと。長い時間ほっといたら直ぐ使い物にならなくなるんだよ」

根が強く、それでいて清らかな声が響く。
齢は私と変わらないか、若しくは彼女の方が上であろうが、そこには熱心に自分の思いを語る少女がいた。

「機械は、生き物なんだよ。だから歴史もある。傷だって付く。日によって気分が悪い日だってあるかもしれない。
 だけど、それが生き物なら、造った者が管理してあげなければいけないんだよ」

それが、彼女の誇りなのか。
昨日もそうだった。
今日も同じだ。
私は、人の話を聞いていれば何か得るものがある、と考えるようなのだ。
それは新聞記者としての考えだろうか。
だとしても、他人の思いを聴くこの瞬間ほど、真剣に自分を考える時間はない。

「使う機会がなくても…ですか?」
「確かにそれだけが心残りだ。ここは幻想郷なのだから、使う者に恵まれなかったモノ達が集まるのは必然だろう」

物悲しそうに語る。
彼女は、私とは真逆で、私より強い。
知識が多いのは私の方だが、教養があるのは彼女だ。
彼女は物事を考えられる。だが、吐け口がない。
河童というものは、生来から人間の親友であった。
しかし、人間が妖怪の元から離れていって久しい。
他の河童たちなら、同胞を枷にする事が出来た。
彼女の場合、話を受け取ってくれる者がいない。思いだけが循環して、淀んだ空気が溜まっていく。
おそらく、『何か』を求めている私は彼女とは良い友達になれるだろう。

「せめて、私はそれらの歴史や傷や調子を全て守ってあげたい」

先週だって、彼女は機械の説明の節に、哀しさが滲み出ていた。
他の河童達に聞いた。彼らの中に、交流はあれど河城さんの工房に踏み入れたものはいない。
どうも、チャンスが廻ってこなくて彼女だけが立ち止っている状況のように思える。

「ごめんなさい。まだ家に来たのは何回もないのに、長話して」
「気にしなくていいですよ」

無難な答えしか出せないかもしれないけれど。
私はしっかりと彼女と目を合わせた。

「何か、想うことがあれば言ってくれたら聞きますよ」


「ありがとう」

彼女は微笑んでいた。
やはり、誰かの思いを聞いていることが幸せと感じるのは、記者であるから以前に、私の特質なのだろう。
それでも、彼女の言ったことが理解できるまでは、まだ遠いと思う。

「いいや、違うさ」

彼女は言った。

「文さんが私の言ったことを感じることができる日は、意外と遠くない気がする」

こんな短期間で、ここまで親しくなれたのは、偶然か必然か。
しかし、たとえ短期間でも彼女の言った言葉は私の記憶に、しっかりと響いた。




 ☆ ☆ ☆




あくる日。
暦上は秋だが、既に冬と言っても過言でないほど寒い。
私は、丁度時間が空いたので、にとりさんの基地へと向かうことにした。
落葉は、もう地面に滲み込んで、春に芽を咲かせる栄養の元になるのだろう。
僅か一カ月、二カ月であるが、河の流れの変化も著しく、季節の移り変わりを私はしっかりと感じられた。
ぴちゃん。
いつかの水音も聞こえる。
轟音の滝も変わらないようにみえて、水の量の変化も音で感じ取られる。
ブレーキをかけて、滝の傍に立ち、ノックする。
聞きなれた音を発しながら滝は開いた。


「にとりさん?」

珍しい。
中には河城さんが居なかった。
これは私がここに来るようになってからは初めてのことだ。
本当なら無断で帰ればいいのだが、困ったことに滝の閉じ方が解らない。
開けっ放しにしてたら誰かに泥棒されるかもしれない。
ということで、気が引けるがしばらくお邪魔することにした。
ここは、冬なのに温かい。
きちんと生き物が生きている事実を優しく伝える。
あっ。
生き物で思い出した。
私とにとりさんが親しくなるキッカケの一つの会話。
『機械は、生き物なんだよ。』
何もしないのは時間の無駄でしかない。
何か考えることができるかもしれない。
品物に、目を通す。
…あれ?
どこかで見た気がするものが目に入った。

「前に来た時、こんなものありましたっけ?」

近づいてみると、それはカメラだった。
様子から察するに、整備をしているのだろう。
少し昔に天狗たちが使っていたものと同型で、私も今使っているカメラの前に、これと同型の写真機を使っていた記憶がある。

「懐かしいなぁ…」

ふとこれを使っていた頃のことを思い出す。
忘れていたと思っていたことでも、案外沢山思い浮かぶ。
……の巫女が誕生……魔法使いは神社の………人形使いの母が、……新しくメイドの……
様々な事象が目に浮かぶ。
その頃も、幻想郷は平和だった。

「…この事が『この機械の歴史』って事なのでしょうか」

そう考えると、何だかカメラについて知れたようで、嬉しい。
私は、自然に微笑むことが出来た。








はじめに、このような作品を読んでくださってありがとうございます。

精神が不安定なため前半と後半がグチャグチャです。申し訳ない。

ちなみに、一応最後の区切りは後日談ということにしたので短いです。
しかし、気にしなくても問題ないので気にしなくてOKです。

また、次回からの参考のため、どのようなポイントを改良すればよいかを書いてくだされば光栄です。

最後にもう一度、ありがとうございました。
板チョコ
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2008/02/06 02:33:51
更新日時:
2008/02/08 17:33:51
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1. 4 小山田 ■2008/02/13 01:42:13
時折、必要のない難しい言葉、表現を使おうとして、テンポをもったりさせてしまった観がありました。読後感のよい終わり方をしただけに、ラストまでのもっていき方に改良の余地があると感じました。
2. 8 織村 紅羅璃 ■2008/02/16 21:13:59
軽いタッチで読みやすかったです。
何処となく荒削りな感じがしますが(と、これは私の言えたことじゃないですけれど)、それがいい。
全体的な流れも文句なしです。ただ誤字が残念だったのです。
3. 5 床間たろひ ■2008/02/19 23:12:39
いや、これは中々よいにとり。
エンジニアとしての本質とその寂しさをよく表していると思います。

これは評価に関係なくアドバイスとしてですが、文頭空けはした方がよいかと。文法に拘る人はそれだけで萎えたりしますので。
あとはそうですねぇ……一人称であり、しかもこの文(あや)は演出上、精神的に不安定なのであながち間違いではないのですが、思考に脈絡がなく無駄が多いかなと感じました。
不安定感を出す必要があるのですが、書くべきこと、書く必要がない部分を削ること、そのメリハリをつければもっと良いものになったかと。この辺りは感覚的なものなので、沢山書いて何度も読み返すしかないんですけどね。
頑張ってください。こういう話は本当に好みなのでw
4. 5 ■2008/02/27 21:34:54
おっさん臭い口調(褒め言葉)のにとりが個人的に新鮮でした。
文体とあいまって、とてもいい雰囲気だったと思います。
特に最後のまとめ方、文が機械の歴史を感じるシーンがとても綺麗に終わっていました。
ただ後半がまとまっている分、前半部分が余計なような気がしなくもないです(改良点?)。
二つ目の★★★以降だけでも十分お話としてまとまっているかなぁと。
特に効果音付きで開くにとり宅が浮いている気がします。
これはこれでまた別の話が作れるんじゃないかなぁとか。
5. 4 つくね ■2008/02/28 12:26:38
私としては全体的に纏まっていて不可はない、といった感じでした。
6. 2 つくし ■2008/02/28 14:57:45
>静かな川の上を、私は飛んで行く。
>秋も半ばという頃。風も肌寒くなってきた。
この2行で既に視点が2つ、解釈によっては3つくらい入り乱れてて読者的にはどう読んで良いのか非常に悩ましいです(視点をあえて混在させる手法もありますが)。
そんな重箱突きはさておき、最初から最後まで叙述のスピードが一定でちょっと退屈に感じます。文のニヒリストちっくな独白体がどうも内容とマッチせずにギクシャクしてるというか。にとりの決め台詞を生かすためにも、前後にそれに関わる濃密なエピソードがほしいところでした。
7. 5 ■2008/02/28 20:05:04
ちょっと文章の滑らかさが欠けている感じ。
技術面では「……」と段落の頭の処理か。くどくど言うつもりは無いので、気にしないで下さい。
私もコンペの時に言われたという過去があるので

機械にも歴史があり、にとりはそれを大事に思っているとか、ガラクタだと言いつつ楽しそうに弄っている所とか、ちゃんとにとりしていると思う。
今の文なのに、にとりとの親交が浅いのが気になるけど(風神録EDを見る限り、二人はよくつるんでそうだ)
表現とかは面白い。というか好き。
8. 5 たくじ ■2008/02/28 22:16:54
にとりの機械に対する真摯な態度がいいなぁ。でも文の存在がよくわからない。文らしさを感じないというか。
9. 4 椒良徳 ■2008/02/28 23:33:56
ウリィーって何だウリィーって。つまらんことですが、…は二個つなげて使うのが一般的です。まあ、可も無く不可も無くといった作品ですね。
10. 2 時計屋 ■2008/02/29 00:11:44
なんというか、染み入るような雰囲気がいいですね。
にとりのキャラも良い味を出していると思います。

ただ、話がいったいどこでオチてるのかわかりにくく、消化不良のような感じです。
単語も読みにくい変換や誤字が散見されますので、もう少し推敲してみてください。
11. 4 ZID ■2008/02/29 01:17:58
文章の書き方そのものは良いと思います。反面、物語の全体像がはっきりしてない感じ。誰が、いつ、どこで、『何をする』の部分があやふや……とでも言うんでしょうか。「どういう話?」と聞かれて、一言二言で結末まで語れるようなすっきりと明確な構成にすると、作品の質がグッと上昇するのではないでしょうか。
12. 2 木村圭 ■2008/02/29 04:44:29
BGMはマジンガーZのテーマに違いない。そう信じてます。
13. 2 とら ■2008/02/29 09:00:57
機械についての所感は、筆者の思いがよく出ていると思います。ただ、キャラの話し方には違和感を感じます。また、地の文が固まりすぎているため、少し読みにくかったです。
14. 4 らくがん屋 ■2008/02/29 10:52:26
ちぃと感情的になりすぎてる気がするかな。文らしさ、にとりらしさというより、作者の色が若干強すぎる。
大量の作品を読むコンペだと、理性的でない作品の場合、読むのが疲れるんですわ。感情移入できる位面白い作品だったら、また別なんですけどね。
15. 4 as capable as a NAMELESS ■2008/02/29 14:24:45
どうせ不安定ならもっとはっちゃけても良かったじゃん? と思ってしまった。
どの辺がぐちゃぐちゃなのか良く分からなかったけど読めました。
16. 5 中沢良一 ■2008/02/29 15:01:32
全体として哀愁が漂っている気がしますね。いい雰囲気だと思います。にとりの寂しさからくるものですかね。
にとりの機械に対する想いが伝わってきて好きです。文が何を考えているのかちょっと分からなかったですが。
改行の後は一字下げしたほうがいいと思いますよ。
17. 3 名無しの37番 ■2008/02/29 16:07:39
にとりのキャラはいいです。彼女の行動は一貫していて、とてもわかりやすいと思います。
ですが射命丸のほうが、心理と言動とその動機があまり繋がっていないような気がしてしまい、彼女が何がしたくて動いているのかよくわからなくなりました。
そのせいか、物語自体の主題がどこにあるのかもちょっとブレてしまっている気がします。色々と惜しい作品でした。
18. 5 八重結界 ■2008/02/29 16:26:46
滝が割れたときは、サンダーバードでも出てくるのかと思いました。
全体的にすんなりと読めましたけど、もう少し盛り上がりがあっていいかも。まあ、これも幻想郷らしいといえばそうなのですが。
19. 4 ☆月柳☆ ■2008/02/29 19:40:05
後日談?そこからが始まりです。
題名と内容から考えて、機会の歴史と直接関わってるのはカメラっぽいですよね。
そう考えると、メインの内容が陰に隠れて伝えたいことが全部伝わらない気がしました。
起承転結のうち、承転がごっそり抜かれてるような物語。
「忘れていたと思っていたことでも、案外沢山思い浮かぶ」
ここから承転の話しを盛り上げていくと、面白い作品になりそう。
20. 6 K.M ■2008/02/29 20:14:15
「機械の歴史」と言うには、ちょっと「歴史」分が足りてないような。
また、秘密基地の入り口を開く部分だけがやけに軽く浮いてしまっている気がしました。
他のところでももう少し軽いノリにするかすれば、そう違和感に感じなかったのかもしれません。
……あくまで、私の感想ですので、あまりにも一般感覚と外れていると感じられましたらば聞き流していただければ幸いです。
21. 1 飛び入り魚 ■2008/02/29 20:39:01
むしろ後日談がメイン。
やっぱりメインテーマをいかに盛り込み、印象付けるかが大切に思える。
ぽつんと分かったわ、てなるよりも、
「彼女の言葉。そうか、そうだったのか」となるとドラァマティックさが増すのでは。
22. 2 12 ■2008/02/29 21:17:54
この射命丸はナーバスすぎる。ナーバスすぎて、ギャグに思えるw
別にキャラを変えるのが悪いとは思わないけれど、変えるのなら変えたで、その変わったキャラの面白さを出してほしい。
このSSだと、はっきり言ってむしろ面白くない方向にキャラが出ている。
一人称の地の文がいちいちくどく、それがナーバスなキャラと相まって、射命丸の脳内がウザいことになっているようにしか見えない。
ギャグならいいけど、シリアスでやられてしまうと、リアルにシリアスで困る。
後日談は綺麗にまとまっていたと思います。
この部分のみ、一人称の地の文と、状況がかみ合っているように思いました。
23. 5 BYK ■2008/02/29 21:54:41
そうだ、機械も生きているんだ。自分の愛用するPCにももっと愛着を持ってやらないとな(←
24. 3 O−81 ■2008/02/29 21:59:47
 時間の経過がちょいわかりづらかったかも。
 気が付いたら人間たちがリタイアしてたので、若干戸惑ったところも。
25. 6 只野 亜峰 ■2008/02/29 22:04:02
通常文体で一マス空けなかったのはわざとかなと一応言ってみるテスト。
ゆったりと流れるような雰囲気で、良くも悪くもさっぱりとしたSSでした。
耳には残らないけど雰囲気は残るみたいな。
狙ってやったのならアレですが、それでもちょっとさっぱりしすぎかなと思う節も少々。
26. 5 綺羅 ■2008/02/29 22:38:42
にとりの機械に対する想いが伝わってきます。よく言えばそつがない、悪く言えば、申し訳ないですが、他のSSと比べて抜きん出たものがあまり見えてこないSSでした。若干地の文に温度差を感じるところがあったかな。
27. 5 カミルキ ■2008/02/29 22:50:40
誤字→吸血姫…まあ、あながち間違いでもないが……
にとりは風神録で「天狗様」といっているので、口調は逆の方がいいかも。
いい内容だったため、そこだけが残念。
28. 2 moki ■2008/02/29 23:08:21
時間軸がよくわからないです。昔使っていたカメラの時代が私たちの見てる現在で、この話は未来の時点なんでしょうか?それに文の心情も。ヒントはあるみたいですが、イマイチよくわからない。読解力のせいならすみません。
29. 5 blankii ■2008/02/29 23:43:44
滝が割れて基地とか、ウルトラホーク3号発進を思い出す俺はどうなのか。こちらのにとりんから感じるのは、真摯。なんというか一つ事にかける情熱と、そこから反射される情愛の良き歯車の回転が、読んでいて心地良かったと思います。

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