無邪気と鴉

作品集: 最新 投稿日時: 2008/02/11 08:33:42 更新日時: 2008/02/13 23:33:42 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
 てゐは暇だった。
 永遠亭での掃除当番をほったらかして、脱走してきたはいいものの、特にしたいこともなく、迷いの竹林をふらふらしていたからだ。
 やることはなく、ただただ竹林独特の単調な風景が目に飛び込んでくるだけだった。
 今度は考えることをしてみた。
 今日の晩御飯はなんだろうか、次の宴会はいつだろうかと。
 考えてみたら特に考える必要もなかったので、思考はそこで停止した。
 人間でも揶揄して弄ぼうかと思いついたまさにそのとき、竹林には馴染まない物が放置されていたのを見つけた。
 てゐは走ってその場へ行き、それを拾い上げた。
 黒の基盤に、赤いボタンが一つ付いているだけで使用目的の全く分からないものだった。
「なにこの変な機械……」
 てゐは思わず口にした。
 しかし、使用目的も分からない未知の機械であれ、ボタンが付いている以上、押して使うことくらいはてゐにも分かった。
 そして、言うまでもなく、次第に押したくなってくるのだ。
 てゐも例外なくそれであった。
 段々と、疑問が好奇心に移り変わっており、指は既にボタンの上に構えられていた。
 誰も見ていないという安心感と、抑えられない衝動から、天に向けて威勢よくボタンを押した。
 しかし、辺りは黙に包まれた。
 てゐは顔を顰めて、もう一度その機械をためつすがめつ見る。
 特に機械には何の変化もなく、てゐは項垂れた。
 そのとき、近くで鈍い物音がした。
 たちまち、てゐは身構えた。
「そこに居るのは誰!?」
 叫んでみたが反応がなかった。
 神経を研ぎ澄ませるも、気配は全く感じられない。
 流石におかしいと思い、音がした方へ歩いていってみた。
 すると、そこで見つけたものは身罷った鴉だった。
「なんだぁ、鴉の死体か……」
 てゐは空を仰いでみた。
 特に変異は見られない至って普通の青空だった。
 鴉の死体があることは特別奇怪なことではない。
 動物の死体、若しくは食べかけの動物、時には人間の死体だってある。
 そんなのに逐一構ってはいられないと思ったてゐは、この機械がなんなのか調べようと、里へ行くことにした。
 


 里に着いたてゐは、見つからないように高い屋根の上を這って移動した。
 人の往来が激しく、店が軒を連ねている場所を選んだ。
 そこは何につけても盛んで、賑やかだった。
 這って移動しているてゐの鼓動は少々早まっていた。
 何が起こるのか分からないものを試すのは心躍る。
「ここなら何が起こるか分かりそうだ」
 抑えきれない好奇心を胸に、くっくっと笑う。
 屋根の縁からひょいと顔を覗かせて、ボタンを構える。
 そして頃合を見計らってボタンを押した。
 すると一人の女の子が何に躓いたわけでもなく転んだ。
 それも勢いよく転んだ。
 手に持っていた籐(とう)の袋の中身を辺りに撒き散らす。
 じゃがいもやにんじんが、地べたにごろごろ転がった。
 それを見たてゐは、どうにもおかしくて、腹を抱え且つ声を殺して屋根の上で大笑いした。
「こりゃいいや、場所を変えてもう一回やってみよっと」
 味を占めたてゐは、すぐさま場所を変え、やはり賑わっている通りを選んだ。
 そこでもボタンを押す。
 今度はがたいのいい男が勢いよく転んだ。
 これもてゐは笑壷に入った。
 また場所を変える。
 ボタンを押す。
 それを繰り返した。
 そんなことをもう二回ほどして時を過ごした。
「さて、そろそろ帰るか」
 思わぬ拾い物で楽しい時間を過ごせたので、てゐは満足だった。

 永遠亭に帰ると、門のところで永琳とばったり会った。
 どうやら回診のようだ。
 大きなダレスバッグを提げている。
「あら、てゐ。おかえり」
「ただいま。ねぇ、どこへ行くの?」
「人間の里よ。奇病が出たってさっき里の医者が大慌てで来て言うもんだから」
 てゐは大変だなぁと他人事のように聞いていたが、間もなくどんな奇病なのか興味が湧いてきた。
 挙句の果てには着いていきたいと言い出し、子供のように純粋な眼差しで永琳にせがんだ。
 永琳は一瞬考えたが、てゐの能力を買って許可を下した。
 てゐは、はしゃいで大喜びしながら跳ねていた。
「じゃあ、この鞄をお願いね」
 どすっという鈍い音を立てて鞄が置かれる。
 はしゃいでいたてゐは、意表を突かれ、永琳の方を振り返ったまま固まった。
「脱走の罰よ」
 それだけ言って永琳は歩き始めた。
 てゐはしぶしぶ重いダレスバッグを両手で提げ、永琳の後に続いた。



 里に再来したてゐは、先ほどまでと里の空気がなんとなく違うと感じた。
 騒がしいけど、どこか物悲しい、そんな矛盾した二つの感覚にてゐは包まれた。
「てゐ、どうかしたの?」
「え? いや……別に……」
 顔に出ていたようで、永琳に鋭く問われた。
 しかし、なんとなくという曖昧なものだったので、特別口にする必要もないと思い、黙っていた。
 永琳の足取りは速く、てゐは懸命にそれに着いていった。
 しばらく行くと、ある家の前で永遠亭に報せに来た医者が立っていた。
 五十代くらいで白髪の気前のよさそうな白衣の男性だった。
 こちらに気付いたようで、軽くお辞儀をしている。
「ささ、こちらへ」
 医者は焦った様子で、貧相な引き戸をガラガラと開けた。
 引き戸の曇りガラスの割れた痕はセロテープで仮に固定してあるだけだった。
 永琳とてゐが中へ入り、居間へ行くと、布団に横になっている女の子が一人。
 そしてその子を囲うように、何人かが心配そうな面持ちで坐っている。
 居間は窓からの陽射しと、ろうそくの火だけが光源となっており、ほんのりと薄暗い。
 焦げ茶色を更に焦がしたような檜の箪笥、継ぎ接ぎだらけの押入れの襖が生活感を漂わせる。
 永琳の姿を見ると、女の子以外の一同は深々と礼をして頭を上げない。
 何度も「よろしくおねがいします、おねがいします」と女の子を囲んでいた者全員が、すがる勢いで懇願している。
「カルテは?」
 永琳は女の子以外には目もくれず、その医者に容体を訊ねる。
「はい……これです」
 医者が手に持っていたクリップボードを奪い取り、一通り目を通す。
「突発性……認知症、突発性……運動失調、突発性……」
 そこで口を噤んだ。
 医者は永琳がまだ何も言っていないにもかかわらず、申し訳なさそうにしている。
「何この『突発性』って?」
「はぁ……なんと言いますか……。突発性なんですよ……」
 永琳は眉を顰めた。
「患者の関係者が申しますに、先ほど突然倒れたと。患者は倒れる前までは極々普通に生活をしていたんだそうです。しかし倒れてから家に運んだら意識はあるものの、動けないだの、奇妙なことを言うだのと……」
 医者は困り果てて頭をぽりぽり掻いている。
「奇妙なこと?」
「ええ、調べたところ認知症みたいなんですよ。しかも進行が速い……いや、進行の速さは神懸かり的に速いですな」
「神懸かりねぇ……。倒れたって言ったけど、どんなふうに?」
「近くにいた人が言うには、突然転んだと。石に躓いたわけでもなく、足がもつれたわけでもなく」
「それで脳に障害ができた……っていうのは少々短絡的かしらね」
 永琳も医者も喉を唸らせた。
 すると突然、玄関の扉が激しい音を立てて開いた。
 医者が覗きに行くと、これまた訪れたのは医者だった。
 今度も男性で、三十代くらいの眼鏡を掛けた人物だ。
 肩で息をしている様子から、全力で駆けつけたのだろう。
「先生! 八意先生はおりませんか!」
 眼鏡の医者は突然来たかと思うと、大声で叫んだ。
「これ、若造! 大声を出しなさるな」
 白髪の医者が注意を促していると、奥からひょっこり永琳が出てきた。
「わたしはここですが」
「先生、奇病なんです。わたしじゃどうしようも出来なくて……。ちょっと診てやって下さい」
「ああ……それはもしかして、認知症で、運動失調かしら? ……突発性の」
 永琳は苦笑いしながら言った。
 すると眼鏡の医者は驚きを隠せないようだった。
「なぜ……それを……」
「感染もするのかしら……」
 考えていても埒が明かないということで、永琳は一旦帰ることにした。
 患者の血液サンプルとカルテをダレスバッグに入れ、てゐに持たせた。
 家の外に出て、二人の医者と別れた。
 永琳が歩き出し、てゐはその後ろに着いて永遠亭に向かった。

「てゐ」
 永琳が何食わぬ顔で呼びかけた。
 てゐは一瞬びくっとして、永琳の方を向いた。
「あなた何か知ってるわね?」
「…………」
「さっきから一言も喋ってないわよ」
 歩みを止めない永琳の背中は、とても怖かった。
「さっきの女の子……知ってるの……」
 それでも歩みを止めない。
 しばらく沈黙が続いた。
 里から離れ、鬱蒼と茂った竹林に入る。
 暗い竹林はてゐの心を更に暗くした。
 乾いた音でざわめく竹の音が、てゐを更に追い込んだ。
「ごめんなさい」 
 突然てゐは立ち止まった。
 永琳も立ち止まり、後ろに振り返った。
「謝るのは後よ。先に何があったかを教えて」
「実は……これなんです」
 てゐは下を向きながら、拾った機械をポケットから取り出して永琳に見せた。
「何これ?」
「竹林で拾ったの……」
「それで?」
「人間に向けて押したら……倒れたの……」
 永琳はその機械をてゐから取り上げ、じっくりと見た。
 怪しく黒光りするボディと、奇怪な赤いボタンは、どことなく危険な香りを醸していた。
「そうなると、これが問題の核ね。早く帰って調べましょ」
 永琳は振り返り、また歩き出そうとするが、てゐは俯いてその場を動こうとしなかった。
「どうしたの? 早く永遠亭に戻るわよ」
「わたし……ちょっと寄り道していきます」
 そう言い残して道を外れて竹藪の奥へと姿を消した。
 永琳は両手を腰に当てて、溜息を一つ。
 後は追わず、そのまま永遠亭に向かった。



「あら、お帰りなさい」
 永琳の研究室に入ってきたのは輝夜だった。
「患者はどうだった?」
「ちょっと厄介ね」
 そう言いながら熱心に顕微鏡を覗く永琳。
 顕微鏡の隣に置いてある用紙には、メモがびっしりと書かれている。
「厄介ついでに……」
「……?」
 輝夜は首を傾げる。
「姫の力を借りるかもしれないわね……」
「どういうこと?」
「今日行ってきた家の患者は、A810よ」
「全然分からないわ」
「クロイツフェルト・ヤコブ病っていうプリオン病よ」
「余計に分からなくなったわ」
「変な機械からミュータント型の異常プリオンタンパクが検出されたの」
「で?」
「これが人間に感染したら即死の筈なんだけど……」
 永琳は怪訝な表情を浮かべた。
「死んでなかったの?」
「まぁ、死亡に至ってない原因としては幸運だったとしか言いようがないわね」
「あら、論理的でないのね」
「地球の妖獣は、時に理解し得ぬ力を発揮するものよ」
 二人は微笑み、顔を合わせる。
「で、わたしが登場するのはいつかしら?」
「姫には――」
 永琳はこれから行う一部始終を輝夜に教えた。
「強引ね」
「こうでもしないと治療は無理ですので」
「分かったわ」
 了解した輝夜は、実験室を出て行った。
 それと入れ違いになる形で、今度は目の周りを真っ赤にしたてゐが入ってきた。
「あの…………」
「てゐ、今から迅速に患者を全員永遠亭に招きなさい。迅速に、よ?」
 てゐはきょとんとして永琳を見た。
「早く行きなさい。それがあなたの誠意を見せられるせめてもよ」
「は……はい」
 わけがわからないまま、てゐは永遠亭を飛び出した。
「まったく……」
 永琳は微笑みながら溜息を一つ吐いた。

 患者が担架に載せられて次々と永遠亭に担ぎ込まれる。
 五人の患者が実験室に横にして並べられた。
「あら、てゐは?」
 永琳が医者の一人に訊ねる。
「あれ? 途中まで一緒だったんですけど……」
 訊ねられた医者は辺りをきょろきょろ見回した。
 永琳が探しに実験室を出ようとしたそのとき、てゐが慌てて実験室に駆け込んできた。
 鴉の亡骸を抱えて。
 時間が経過しており、既に腹には無数の蛆が蠢いていた。
「なんなのそれは?」
「こ……この子も治して下さい」
 永琳の胸に痛みが走る。
「てゐ……。その子はもう手遅れよ」
 肩で息をしているてゐの顔は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
「あのね………もうそうなっちゃうと、薬とか外科とかいう範囲じゃないの……」
 鼻をすすり、唇を噛み締め、俯いた。
「だっで…………にんげんは…………いぎでる…………」
「……さっき調べて分かったわ。この病気は生物に感染したら即死ってことがね」
「じゃあ…………なんで…………」
 泣きたいのを押し殺し、てゐは一心に永琳の顔を見つめた。
「人間をあなたが幸福にすることによって、ミュータント型の異常プリオンタンパクが、更に異常を来たして弱くなった。だからクロイツフェルト・ヤコブ病の死ぬ直前のような症状で表れた。幸い、呼吸器、特に肺には支障を来たさなかったみたいだけど」
 納得できないという顔をして永琳の顔を見つめたままだった。
「あなたが幸福をもたらすのは人間だけよ。全ての生き物へではないわ」
 てゐの純粋な瞳に、永琳は思わず「頑張って治してみる」と言いたくなった。
 しかし、敢えて、冷たく突き放してみた。
 そしててゐの視線を避けるように、てゐに背を向けた。
 鴉を抱く手は小刻みに震える。
 てゐの足元には小さな水溜りが勢いを増して大きくなっていった。
「ちゃんと、手厚く葬ってきなさい」
 てゐは黙って頷き、よろついた足取りで実験室を出ていった。
 重い空気が部屋中に充満した。
「…………。さて、では始めます」
 永琳は実験室の扉を閉めた。
 そして横隊している医師たちの前に屹立した。
 医師たちの顔は強張っていた。
「これから行う治療は、所謂、荒療治であり、こちらにいらっしゃいます姫のお力添えなくしては、到底無理なことを覚えておいて下さい」
 輝夜が永琳の隣にきて、にこやかに礼をする。
 医師たちも釣られて、曖昧な礼をする。
「それでは治療の方法を説明します。先ずはこの部屋全体を永遠とします」
 すると先ほどの三十代くらいの眼鏡の医師が手を挙げた。
「永遠とはなんですか?」
「そんなことを人間が理解する必要はありません」
 眼鏡の医師は黙ってしまった。
「そして永遠となったこの空間で、患者、及びわたしたちの身体とこの空間を無菌状態にします」
「そんなことをしたら我々は…………」
 五十代くらいの白髪の医師は思わず口にしてしまった。
 他の医師たちも不安そうな顔をしている。
「大丈夫です。この空間は間もなく、永遠となります。わたしが言うんですから、死ぬことはありません」
 永琳のごり押しの説明に納得のいかないまま、医師たちは甘んじて静まった。
「無菌にする際に、先ほどわたしが作ったプリオンタンパクのアミノ酸を消滅させる薬を服用します。そして体中からプリオンタンパクを取り除きます。しかし、その工程の一つ前にやっておくことがあります。それは正常プリオンタンパクを携えた幹細胞の採取です」
 医師たちはそろって、苦笑いを浮かべた。
「そして、幹細胞を保管した後、体中の殺菌、そして再び、必要な菌を体内に注入し増殖させます。最後の作業はわたしがやります」
「あの……本当に幹細胞を?」
 一人の医師が問う。
 永琳は「ええ」と眉一つ動かさずに答える。
 幹細胞とは、細胞の老化に関与するテロメアが短くならない特殊な細胞のことで、これは体中に存在するが、数が少ないため発見には一手間掛かる。
 医師たちは苦笑したまま、それぞれの配置に着く。

 そして、永琳たちは、その部屋で十何時間かを過ごした。



「皆さん、ご苦労様でした。これで治療は全て終わりです。後は、各々の患者のリハビリに従事して下さい。リハビリのプランはわたしが作成しておきますので」
 医師たちは困憊した様子だった。
 緻密な作業を何時間も連続してやるというのは、人間業では出来ない。
 そんな医師たちは所嫌わずごろ寝を始めた。
「姫、もう永遠を解いて下さって結構ですよ」
「わかったわ」
 永遠が解かれた実験室を、永琳は後にした。
 永遠亭を出て、竹林の中へ入っていく。
 しばらく歩くと、てゐの姿を確認できた。
 そこはてゐが変な機械を拾ったところだった。
「てゐ」
 てゐは振り向かなかった。
 ただただ、不自然にこんもりとした土を見つめているだけだった。
「さっき来た医者の一人が教えてくれたんだけど、里で瓦版が出たんですって。あの奇病の」
「…………」
「まぁ、てゐのことは書いてなかったみたいだけど」
 てゐは悟った。
 里に再来したときの違和感はこれだったのかと。
 しかし、そんなことはどうでもよかった。
 今は只管、鴉に追悼の意を捧げることに努めたいと思っていた。
「あの機械は元に戻らないように解体して壊しておいたわ」
 永琳はそれだけを伝え、てゐに背を向けた。。
「夕飯までには帰ってらっしゃい」
 そう言い残し、きびすを返した。
永琳「あの時、瓦版が出たって言ったでしょ?」
てゐ「そうですね」
永琳「外の世界でもこういうのが原因で事件があったのよ」
てゐ「そうなんですか!?」
永琳「牛海綿状脳症、所謂、狂牛病よ」
てゐ「今回のが原因なんですかぁ」
永琳「まぁ今では忘れられ始めてるんだけどね。だからこっちの世界にきたのかも」
てゐ「迷惑ですね」
永琳「でもね、事件の当事者たちは現在もその問題を抱えているのよ。今回の患者たちのようにね。
    今でも後遺症を抱えながらリハビリに努めてるでしょうね」
てゐ「…………」
永琳「別にあなたを責めてるわけじゃないわ」
てゐ「……はい」
永琳「当事者ではない、つまり一般人は花火の見物と同じ」
てゐ「花火の見物ですか?」
永琳「花火は一瞬、とても綺麗で注目を集めるわ。でも、その火は一気に消沈するわ。
    そして見物人もその花火のことは忘れて次にあがる花火を見るのよ」
てゐ「はぁ」
永琳「だから、あなたも鴉のことが花火にならないようにね」
てゐ「はい!」
未羽
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2008/02/11 08:33:42
更新日時:
2008/02/13 23:33:42
評価:
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5.00
1. 1 小山田 ■2008/02/13 08:21:17
独りよがりに終始してしまったのが残念です。無邪気さの結果や病気自体を含めて、もっと真摯に読み手に訴えるべき素材だけに、あらゆる唐突さに戸惑ってしまいました。
2. 1 飛び入り魚 ■2008/02/20 15:07:03
純粋なてゐもまたよし。
プリオンについては色々いわくつきな研究があったっけ。
そして鳥インフルエンザを恐れだすミスチーの姿が見えた
3. 1 俄雨 ■2008/02/21 17:54:37
言ってしまうと、機械をむりやり捻じ込んだ感。結局なんでしょ、そのボタン。
機械と狂牛病を結びつけるものがないと、話が破綻してしまうのではないでしょうか。それに、狂牛病は未だ猛威を振るっております。
4. 3 あまぎ ■2008/02/22 00:47:31
てゐには、こういうお話も似合いますね。
鴉がかわいそうで、てゐもかわいそうで。
ただ、機械は結局なんだったんでしょう。また、全体的に曖昧な感じがします。
お題のことも含めて、その辺りをもう少し詳しく説明して欲しいと感じました。
5. 3 反魂 ■2008/02/23 17:40:59
 いきなり難しい名前の病気が現れて、それまでの伏線めいた全ての事象をさらって片をつけてしまった感じ。ちょっと意地の悪い辛辣な言い方になりますが、この作品自体が花火みたいなものになっています。
 これではちょっと評価に困ります。東方らしさも今ひとつ感じられず、物語としても前述の通り、肩すかしでした。御題との兼ね合いもあるのですが、現実感の強すぎる単語は、材料ならともかく主役に置くと一気に雰囲気を壊すように思います。
6. 6 カシス ■2008/02/27 22:12:26
ちょっと機械の事が分からなかったです。
7. 5 ■2008/02/27 22:15:14
悪戯が元で落ち込むてゐのしおらしさに打たれました。
悪戯好きだけど素直なてゐもいいですね。
一方で幹細胞とかの治療法がちょっと説明臭すぎる気がしました。
てゐメインのお話にしては余計かなと。
8. 2 床間たろひ ■2008/02/27 22:53:52
なんだかなぁ、なんだかねぇ。
ボタン一つで狂牛病! なんていうと星新一あたりがやりそうですが、あれはキャラクター性を排除した記号としての人物にそれをやらせることで成しえた奇策のようなもの。この話に出てくるてゐをはじめとしたキャラクターのように人間性を持たせたものにやらせると、どうにも違和感が拭えない。違和感をなくす、言い換えれば説得力を増すために言を費やさなければならないのですが、この話においてはどうにもそれを省いている印象を受ける。
作者の思惑からは外れるのでしょうが、無理やりGood Endに持っていこうとすることで、逆に不快感が増しているという結果に。
なんだかなぁ、なんだかねぇ。
9. 8 織村 紅羅璃 ■2008/02/28 01:04:39
短い中にテーマ(お題にあらず)があり、ぐっときました。
10. 2 ■2008/02/28 20:36:22
この機械はなんだろう? 強引なうえに凄まじく危険なんだがネタとかあるのか?
てゐのイメージの問題なんだろうが、こういう無知ゆえのトラブルはチルノとか妖精の持分のような。
ちょっと展開(舞台装置)が強引かも
11. 3 つくし ■2008/02/28 21:42:13
「超展開」という言葉が頭に浮かびました。機械から狂牛病……しかしよく見るとこれ永琳がデウス・エクス・マキナですね。
その辺の発想は面白かったんですが、いろいろ読者を置いてけぼりにする箇所があったのでどうも(プリオンタンパク〜あたりはむしろそれが効果をもたらしてるんですが、永琳の治療法の最終段階とか、ものすごい置いてけぼり感でした)。主役かと思われたてゐがあっさり退場して永琳に出番を食われたりと華。その上、最終的には教訓小説という月並みな形態に回収されてしまっているのがかなり残念です。突き抜けるならドコまでも突き抜けて頂きたい。
12. 6 たくじ ■2008/02/28 22:35:17
何だかSFチックな感じがします。藤子不二雄のような。
ボタンの仕組みは解明されたけど、何であったのか結局そういうのはわからないまま。なんかじわじわと怖くなってくる話ですね。
13. 4 椒良徳 ■2008/02/28 23:58:34
プリオンが機械を介して感染するのが良く分かりませんでしたね。
まあいいか、そんなことは。
とにもかくにもそんなに面白い作品じゃなかったですね。
14. 1 時計屋 ■2008/02/29 00:50:23
構成に問題があるように思えます。

てゐは「ボタンを押す→カラスが死ぬ」という因果関係に全く気づいていなかったはずです。
その後、里に行き人に向かって押しだした、というのは不自然な行動ではないでしょうか?

機械の設定も突飛すぎますし、オチもそれをフォローするようなものではないように感じました。
15. 4 ZID ■2008/02/29 01:35:02
面白くはあるんだけど・・・。なんというか読了感が湧いてきません。万能キャラに事態の収拾を丸投げになってしまってるせいですかね……。
16. 1 とら ■2008/02/29 09:15:55
話の展開がよくわからないです。物語もどうやって収束したのか、いろいろと腑に落ちないことが多いです。
また、後書きの使い方はそれぞれの自由とは思いますが、個人の所感としては、今回の後書きは本文に書くべき内容であったように思います。
17. 2 らくがん屋 ■2008/02/29 11:11:26
てゐが無邪気であることは、どうにも受け入れられない。求聞史紀でも長命認定されたし。話の筋の妙なシリアス具合もミスマッチだったような気がするし。
18. 2 中沢良一 ■2008/02/29 15:19:19
ちょっとしたイタズラが取り返しのつかないことに、なんて現実でもあるけれど、死んだりしたらいたたまれないですね。
19. 3 名無しの37番 ■2008/02/29 16:17:59
なんとはなしにやりたかったことはわからなくもないのですが、演出・表現力不足なのが惜しい。
私が医学や生物学に疎いせいかも知れませんが、作中の理論、どうやって治療したのかとかヤコブ病が具体的にどうヤバかったのかとか人間の医師たちはどういう苦労を強いられたのかとかが、ほとんど理解できませんでした。「とにかくそうだったんだよ」みたいな曖昧な説明に見えてしまい、イメージが追いつかなかったんです。
また、全体的に文章自体もぶつ切りな感じがしました。読みにくいとまでは言いませんが。
20. 2 つくね ■2008/02/29 16:45:25
良い話ではありますが、少なくとも私の認識では幻想郷の医学がここまで進歩しているとは考えにくいこと。それと狂牛病(ヤコブ病)は「日本に限っても」決して幻想入りした病気ではないことなと、まあ細かい点ではあるのですがそれらが気になってしまいました。
21. 5 K.M ■2008/02/29 18:55:03
どこかで聞いた単語だと思ったら、あの病でしたか。それにしても、強制的にあの病を生み出す機械とはまた恐ろしい。
無邪気・無知は時として大罪を犯す。「知らなかった」はもちろん免罪符ではなく…重いですね。
22. 1 ☆月柳☆ ■2008/02/29 19:52:58
なんというか、あんまり好きな話ではないですね。
てゐがあまりにも救われない。
23. 4 八重結界 ■2008/02/29 20:51:40
教訓が話の中に混ぜ込まれ、まるで絵本のようでありました。
ただ、もっとてゐの心情を描いて欲しかったです。
例えば永琳にボタンのことを聞かれた時とか。自らの過ちを悔いる心情が描かれていれば、鴉のシーンももっと感情移入できたかもしれません。
24. 3 O−81 ■2008/02/29 21:41:58
 特に目立った破綻のない筋道なんですけど、どこか不気味な雰囲気のある話でした。
 永琳が患者を治療する場面がちょっと早送りだったかも。
25. 5 只野 亜峰 ■2008/02/29 21:45:03
発想も悪くは無かったですが、もう少し煮詰めても良かったかなと。
例えば何故、狂牛病が機械という形で幻想郷に入ってきたのかとか。
構成的にも作品的にも良くはあったのですが、やはり違和感や物足りなさが残ります。
26. 5 BYK ■2008/02/29 22:10:58
てゐはこの次に天然痘を発症させる機械を拾うものとみた(ぉ
27. 6 12 ■2008/02/29 22:13:53
ちょいとお題が強引じゃないかいw?
機械である必要が……。

あと、肝の治療シーンも、なんだか私も医者と一緒に永琳に煙に巻かれてしまったような気がするのです。
28. 3 赤灯篭 ■2008/02/29 23:03:10
 てゐがいたずらに押してしまったスイッチで大惨事になるというストーリー骨格はなかなかよかったと思います。ただクロイツフェルト・ヤコブ病、あるいはBSEを感染後即死とするのはいかがなものかと……。ストーリー上潜伏期間があると都合が悪いという見方もできますが、細かいつっこみどころは他にも多々あるにしても医療に関する描写を行っており、しかも扱っているのが近年問題になった代物であることを考えると、このようなあからさまな誤りがあると読んでいて興を削がれてしまいます。BSE(でなくとも現実にある疾患)を使いたいのであれば出来るだけ正確に描写するか、ストーリーを優先するのであればオリジナルも含めた状況に合う疾患を選択していれば、もう少し高い評価ができたと思います。
29. 3 moki ■2008/02/29 23:23:59
いくら幻想郷でも、押しただけで病気にさせる機械は流石に無理があるのでは。
30. 2 blankii ■2008/02/29 23:52:17
vCJDの本態は、alpha-helix → beta-sheetの変換による異常prionの(二次構造変化を伴わない)自己複製的増殖、異常prion蓄積による脳組織のspongious necrosisなので、特定のamino acidを消滅させると正常prionまで消滅するんじゃなかろうか――とか設定厨の言い分でした。ほんとに、へんな病気ですよね。

31. 5 冬生まれ ■2008/02/29 23:55:50
作者からのメッセージ部分のその後の話を読んで、
この先のことをいろいろ想像してしまいました。
32. フリーレス 未羽 ■2008/03/03 00:35:18
沢山の感想をいただき、本当にありがとうございました。

読者を置いてけぼりにしたり、機械と病気の無理矢理な設定、曖昧な流れ、至らない心理描写などなど……
自分の稚拙なところがもろに出まして、お恥ずかしい限りです。
一つ一つの感想を大事にして、これからの執筆の栄養源としていきます。
それと、こんなに感想を貰えたのは初めてなので、とても嬉しいです。
感想を下さった皆さん、本当にありがとうございました。
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