とけない関係

作品集: 最新 投稿日時: 2008/02/11 08:54:55 更新日時: 2008/02/13 23:54:55 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00


 雪に埋もれたレティ・ホワイトロックの頭の上を、一陣の風が吹き抜けていく。
 冷たい──と彼女は目を閉じたままぼんやりと思う。そしてとても気持ちがいい。ほどよく涼しく、柔らかで、まるでふかふかの布団にくるまれているかのよう。
 とろりと湧き上がってくる眠気も穏やかで、レティはこの上なく幸せだった。
 曇った空からはほろほろと粉雪が降り、まぶたの上をほんのりと濡らしていく。それがまたとても快い。
 寒気はどこまでも彼女に従順だった。
 茹で上がるような夏が過ぎ、秋が終わり、まるで面白くもない春が訪れるまでの、それはいっときの夢。至福の時。
 こうして冬の真ん中で午睡(まどろ)みながら、今日も今日とて寒気を送る。
 当たり前のように寒い冬を、当たり前のように寒くする。
 それが彼女の生きがいであるし、冬の妖怪である彼女の存在理由そのものだった。
「はー、気持ちいいわあ」
 そんな呟きも思わず漏れてしまうほど。雪の布団は最高で、冷たい風も染み入るように心地好い。
「見つけたわよ妖怪!」
 周囲には物音ひとつ響かずに、しんしんと底冷えのする白い結晶だけが舞っている。
「って、あんた、それは自分の世界に籠もりすぎでしょ」
「……はあ?」
 と、呆れたような傍らからの大声に、しかたなくレティは目を開けた。とてつもなく難儀そうに。よっこらしょ。
「もしかして、私のこと?」
「もしかしなくてもこの辺りに妖怪はあんたしかいないわ!」
 あんたが犯人ね、と声の主はその名の通り人差し指を突きつけてくる。
 紅と白の色彩が目に眩しい。
「……なんだ、巫女か」
「なんでもなさそうにまた寝ないの!」
「うるさいわねー。人がせっかく気持ちよく寒々とうたた寝をしてたって言うのに」
「あんたは気持ちよくても私は気持ちが悪いのよ」
「なんというわがまま」
「寒いなかではだいたいの人間は気持ち悪いわ!」
「私は妖怪だものー」
「つまり退治してもいいってことね」
 言いながら巫女は懐から無数の御札を取り出している。それらを次々前方に撃ち出して、あっという間に空間いっぱいに敷き詰めていく。
「って、いきなり!?」
 御札の一枚が目の前を掠めて消える。
 レティもよける。よけて、よけて、よけ続ける。
「おとなしく撃ち落とされなさい!」
「むちゃ言わないでよー」
 そもそも自分が撃ち落とされる謂れがない。
「だってあんた、妖怪だし」
「私はただ寝てただけよ〜」
「冬眠?」
「人間じゃあるまいし、しないわよそんなこと。もったいない」
「人間もおおよそしないけどね」
 そんなやりとりのあいだにも御札は生き物のように迫り来る。うねり、曲がり、囲んでくる。その軌道を先読みし、わずかな隙間を抜けていく。
「危ないわね、永眠したらどうするのよ。だいたい何よ、犯人って」
 そうそうそれよ、と巫女はポンと両手を打つ。打ちながら御札も撃つ。
「冥界荒らしの犯人よ! 亡霊がうちの神社に鳴きついて邪魔なのよ」
「それはヒュ〜ドロヒュ〜ドロうるさそうね」
「間違えた。泣きついて」
「どっちも同じようなもの」
 薄紫の衣装と髪をひるがえし、右に左に続けてよけると、その背後でぼすんぼすんと雪のじゅうたんに大穴が開く。
 御札と陰陽玉の間合いをずらした連動弾幕だ。びっしり並んだ御札を躱し、緩やかに飛ぶ陰陽玉をすんでのところでまた躱す。
「なんだか幽霊も増えてきたし」
「それは私のせいじゃない」
「じゃあ、この冬はあんたのせい?」
「それも春を集めてたどこかの亡霊のせい」
 レティが動くたびに新雪も舞う。純白の粒子が飛沫となって彼女を守るように周囲をおおう。
「というか冬のど真ん中で、冬の妖怪に勝てると思う?」
 そう。今は冬。永い冬の冷たい寒気が、彼女を取り巻いて形を成し、相手を定めて狙いをつける。
 白い弾、青い弾、雪の弾、冷気の弾。それらがいっせいに空(くう)を舞い、縦横無尽に巫女を撃つ!
「って、あらー」
 ──と、思ったが、一向に撃たなかった。いや、撃つには撃ったが、ひょろひょろと数発の雪弾がむなしく巫女の脇を転がっていく。
「まあ、もう春だしね」
「えー」
 言われてみれば、本当に春。
 見ると、遠く冥界の彼方から気持ちの悪い春の波が押し寄せてくる。
「うーん困ったわ」
 いったいいつの間に。というかこの前も喜んで飛んでいただけなのに、意味もなく撃ち落とされたような気がする。
「と、いうわけでー」
 当惑するレティをよそに、巫女は御札を振りかぶる。
 そしてにまりと──とても凶悪な笑顔を見せた。

    *    *

 レティは沈み込んでいた。
 と言って周辺の雪に体ごと沈んでいるわけではもちろんなく、物憂げな感情が胸の奥を締めつけて、気持ちがちっとも晴れ上がらない。
「むしろ晴れるのは困るんだけど」
 そんなふうにひとりごちる。
 やはり崩れているのが最高だ。荒れて、崩れて、愚図ついて。寒く、厳しく、凍えるほどが心地好い。天気はやはりそうでなければ。
 晴れ上がるなんてもってのほかだ。
 特に春はいただけない。
「はた迷惑な花粉が飛び散るだけの季節のくせしてー」
 彼女は寒気の落とし子だ。冬の忘れ物だ。
 春も夏も秋も、ただ気だるいだけ。
 冬だけが愛おしい。冬だけが安らげる。
 一年中冬ならどんなにうれしかったことか。
 だから今年の長すぎる冬は大歓迎だったと言うのに。とても気持ちよく午睡(まどろ)んでいたと言うのに。
 まさか気づかぬうちに春が拡がっていたとは!
「見つけたわよ妖怪!」
 さすがの私も春には敵わない。自然に生きる妖怪は自然であるがゆえに自然の運行には逆らえない。沈鬱な心でレティはそんなことを考える。
「アンタが犯人ね!」
「って、またなの〜」
 いつか(というかついさっき)聞いたような言葉がまたも大音響で耳に入り、こんどは閉じ籠もるのをやめてみた。
 せめて最後のひとかけまではと雪の残る冷たい場所に陣取って、声のほうに目を向ける。
「……紅くない」
 つまり、めでたくもない。
 いや、それでは紅白の巫女がめでたいかと言われると、それはそれで疑問が残る。(いろんな意味で)おめでたい人間ではあるけれど。
「アンタでしょ! このすてきな寒気の原因は!」
 声の主は力いっぱい詰め寄ってきた。
「すてきならいいじゃない」
「よくない!」
 青白い髪に真っ青な服、ふわふわのパフスリーヴに背中の翅(つばさ)が落ち着きなくぱたついて、見るからに妖精、という妖精だった。
「妖精風情が何の用よ? せっかく過ぎ行く冬を惜しんでしんみりしてたのに」
「この近くを飛んでたら紅白的なものに墜とされたのよ! それも二回も!」
「……それは、巫女に言ってくれないかしら」
「あたいはただ寒波のあるほうに向かってただけなのに! 寒波がなければそっちに向かうこともなかったし巫女と遭遇することもなかった! つまり、アンタのせいよ!」
「うーん。なんという三段論法。私も寒波に誘われただけなんだけどなあ」
 それが一割二割増したのは彼女のせいでも、寒波があったことじたいは彼女のせいではない。冬そのものを作り出せるほどの力は、彼女にはない。
「一石二鳥!」
「たぶん問答無用のことなんだろうと思うけど、四字熟語ってことしか合ってないわよ」
 レティが指摘する間もあらばこそ、青い服と翅(つばさ)を持つ妖精は大声をあげて襲いかかってきた。
「霜符『フロストコラムス』!」
 叫びとともに大気中の水分が氷結し、泥にまみれた融けかけの雪が丸い塊となって浮き上がる。それらの弾が妖精の周囲を旋回しながら、幕を引くように一気にはじき出されてくる。
「うわ、美しくない。せめて白い雪を使いなさい、白い雪をー」
「うるさい! いいからよけなさいよ!」
「よけていいんだ」
 お言葉に甘えて、針のように鋭い氷の弾をよけ、壁のように横並びに飛んでくる泥球の間隙を紙一重で見極める。
「きゃああ。かするとお洋服が汚れちゃう〜」
 ときにはそんな、相手の意図しない罠(トラップ)に引っかかったりもして。
「ど、どお! これが必殺! 泥田坊よ」
「いやあんたの服も汚れてるし」
 氷精が両手を腰に当てこれ見よがしに胸をそらすそばから、周囲に浮かぶまだ固まりきらない雪塊から、泥しぶきがびちゃりびちゃっと撥ねている。
 服だけでなく、顔にも翅(つばさ)にも、点々と茶色いしみができている。
「だいたいここ、田圃じゃないし」
 何が田を返せ、か。
「け、計算通りよ。あたいったらびしょびしょね!」
 それがどんな計算なのか、少しだけ気にはなる。そしてびしょびしょなのは見たまんまだ。たぶん、というか間違いなく、計算なんてしていない。
 まあ──と、レティはふわりと両手を広げる。寒気を操り、周囲の気温を急速に引き下げる。
 しょせん妖精のやることだ。妖怪とは根本的に次元の違う矮小な存在だ。自然のゆがみから生まれただけの、とても小さく取るに足らない存在だ。

  寒符『リンガリングコールド』

 冷たい霧が辺りに立ち込め、蒼白く光る酷寒の弾が無数に見え隠れし始める。
 彼女の周囲に寒波が渦巻き、彼女の力となっていちめんの空間に解き放たれる。速く、遅く、右に、左に、いくつかまとめて、あるいは個々に。
 今日のレティは機嫌が悪い。わけも判らず巫女に墜とされ、たかが妖精に因縁をつけられて。
 せっかくの冬の残り香が台無しだ。心の底から満喫していたこの冬が、実は残り香だったことに気づいたのがつい先ほどだったのはこの際どこかに置いておくとして。
 だから、その弾幕は狂的に(ルナティック)。
 永い冬が終わり、本来の勢力を急激に取り戻しつつある春に向け、寒い妖精ごと押し潰すような最後の寒波を。
 わっ、とか、うっ、とか言いながら、小さな妖精は必死の形相でよけている。
 右手を前に突き出して、左足を右に伸ばし、右足はなぜか斜め後ろに跳ね上がり。
「……ツイスター?」
 とても愉快な恰好だった。
 目の前では泥のはねた半透明の氷の翅が、やっぱり右を向き、上を向き、てんでばらばらに弾幕をよけながらゆれている。ぴょこり。ぴょこん。
「よっ、はっ、ほうっ」
「……」
 傍らからは奇矯な掛け声。
 まったく、ご苦労なことね、と口には出さずひそかに思う。
 弾幕をよけるのに夢中になって、肝心のレティ自身が近づいたことにまったく気づいていないのだ。
「ほっ、たあっ、やっ」
 弾幕遊びは続いている。氷精は一心不乱によけている。背中の翅は蠢いている。手足はむやみに伸びている。
 すい。
 ぴょこん。
 さっ。
 ぴょるん。
「……」
 レティは青と白の弾幕を、尽きることなく凍えるような厚い霧から生み出していく。撃ち出し、止めて、間合いを変えて、さらに撃つ。
「きぇいっ」
 そこまで見たら飽きたので、すこんと軽く撃墜した。


「──まあ、いい運動にはなったかしら」
 レティはふらふらと寒気を求めて飛んでいた。
 なるべく春から遠ざかり、冬のさなかで過ごせる場所を探しているのだ。できうる限り、冬の時間を延ばしたかった。
 眼下を見ると、辺りは白さのうれしい雪山だ。
 さきほど転がっていたのもこの辺り。まだまだ春告精がやって来るには時間がかかる。
 それでも寒気は緩んでいるし、よくよく見ると、あちこちの木々で小さな芽吹きが始まっている。
 何よりこの近辺ではいつどこでまた、あの暴虐非道冷酷巫女に出くわさないとも限らない。
「『冷たい』のは大好物なんだけどねえ」
 ふわりと軽やかになびくウェーブのかかった髪も、あの巫女のことを考えただけで心なしかぺたんと平らに貼りついてしまうかのよう。
 面白くない。冷凍人間なら食料にもなろうけど、冷たい人間はただ性質(たち)が悪いだけで何の役にも立たないから始末に負えない。
 妖精のほうが見てて愉快な分だけまだ益がある。まあ、たまにはうるさすぎるのもいるようだけど。
 レティはふよふよと山中を進む。
 どこか安らげる場所を慎重に見定めて、冷たい雪風呂ででもゆっくりくつろぎたいものだ。
 それに、そろそろ春夏秋超えのための休息場所も確保しなくてはならない。
 人目に(妖怪目にも!)つかず、ひんやり冷たく、陰になって目立たない場所。そんな場所はどこかにないか。
 レティはじっくり周囲を見る。きょろり、きょろりと観察する。
 下手なところに隠れると、夏や秋のあいだに人や妖怪に見つかって、日ごろの鬱憤を晴らされることになりかねない。
 夏季の冬(の妖怪)は、ただの人より弱々しい。
「でも、まあ、とりあえずはここでいいわね」
 霧の湖のほど近くに、小さくて暗い鍾乳洞を発見した。ひんやりと冷たい大気が心地好い。
 周囲の確認もまだしてないから完全に安全とは言い切れないが、それでも数日を過ごすには充分だろう。本格的な越暖場所は、またこれから見つければいい。
 とにかく今日は、もう疲れた。
 うるさいのは苦手だし、のんびり寒気に包まれるのがやっぱりいちばん。
 だから今後の鋭気を養うためにも、今はゆっくり寝ることにする。

    *    *

 がいん、と鋭い痛みがおでこに走った。

「ってか痛っ! 痛いっ! 何事よっ!?」
 レティはあまりにとつぜんの出来事に、びっくり仰天飛び起きた。
 頭が割れるようにきりきり痛む。
「痛いっ! 痛いし冷たい! それはちょっと気持ちいいけど!」
 そんなことを言っている場合ではない。思わず額に手を当ててみると、そこからにょっきり何かが生えてる。
 何かと言うか、五寸釘が生えている。
「って、何なのよこれは!」
 ぐいっと引くと、抜くのにちょっとした力が必要なくらい深々と突き刺さっている。
「見なさい! これぞあたいの新符呪(スペルカード)! その名も、バナナ符『五寸釘ブリザード』!」

 思いっきり蹴り飛ばしてやった。

「い、いったーーっい。何するのよ! この妖怪!」
「それはこっちの台詞よ! 妖精が妖怪さまになんてことするの!」
 死ぬかと思ったじゃない、と引き抜いた五寸釘を投げつける。
 妖怪だから死にはしないが、それでも痛いことに違いはない。だって頭だ。おでこだ。痛くないわけがない。
 ずんずんと氷精に近づくと、その手のなかからむんずとバナナをもぎ取って、パキンと一気にへし折ってやる。本当ならこのまま懐に入れて持ち歩いてしまいたくなるほど、みごとに凍りついている。かっちかち。
「どう! あたいの必殺兵器は! 釘も撃てるし食べても美味しい!」
「うつの意味が違うし、必『殺』だったら私はすでに死んでるわ! おかしいでしょこの蠅妖精!」
「冬の蠅はあたいみたいにブンブン飛んでない!」
 蠅であることは否定せず。ちなみに凍ったバナナも美味しくはない。というか皮のまま凍らせるとうまく剥けずに苛々する。
 いや、しかし今はそんなことはどうでもいい。とりあえず面倒くさいし目障りだから、符呪(スペルカード)で一息に吹き飛ばしておく。狭い洞窟内で蠅妖精と戯れる趣味はない。
「あんたね、そもそもどうして私に突っかかってくるのかしら」
「アンタのせいで紅白に墜とされた!」
「だからそれは巫女に言いなさいな」
「紅白とはさっき話をつけてきたもの」
「あらそうなの?」
 言われてまじまじと氷精を見ると、確かに衣服のはしはほつれ、髪の毛はぼさぼさで、ところどころ汚れや打ち身のあとまである。
「話をつけに行って、一方的にやられてきたわけね」
 事実は正確に話しましょう。
「い、一発当てたから今日は勘弁してやっただけよ」
「それで、あんたはどれくらい当てられたのよ」
「……十発くらい」
 十倍返しか。あの巫女にしてはやさしいほうだ。
「と、とにかく! こんどはアンタの番なのよっ」
「そうは言っても、あんたはゆがみ。私は自然。どっちが優れているかは自明のことだわ」
「なにわけの判らないことを言ってるのさー!」
「……」
 まあ妖精だものね、理解できなくても仕方ないわよ、と吐息すらもったいなくて吐き出さない。
「つまり妖精なんかに負けないと言うことよ。いくらもうすぐ春でも、ね」
 寝こみを襲われたりしない限りは。
 ……もしかして、巫女も同じようにやられたのだろうか。
 洞窟から出てみたら、時刻はまだ寒さの特に快適な早朝である。
「早朝と言うか、未明よね」
 夜も明けていない。真っ暗闇だ。
「ふっふっふ〜ん。そこにこのあたいさまの浅はかさがあるのよ」
 たぶん思慮深さと言いたいのだろうが、訂正するのも面倒だ。
「新符呪(スペルカード)はひとつじゃないよ! 神社で黒白の魔法使いからもらった特製の御札があるんだから!」
「えーと」
 それはもらっていいものなのだろうか。
 あの魔法使いのことだから、きっと無断で神社の物を持ち出しているに違いないのに。
「まあ、どうでもいいことなんだけど」
 それより安眠妨害されたことのほうが腹が立つ。冷や冷やの布団で午睡んでいた夢見心地の時間を返せ。五寸釘ブリザードも痛かった。
「……」
 無言のまま片手を払って雪を飛ばし、冷たく冷やして無数の弾を作り出す。
「どうやらやる気になったようね。こっちも行くよ! あたいの持つのは──」
 これよッと、びしっと手を前方に突き出してくる。
「いろはかるた『いっすんさき、やみのよ』!」
 何やら黒い靄(もや)の描かれた絵札を指の先でこれでもかというほどしっかり挟み、正面に絵柄を向けて大威張りで見せつけてくる。
 ああはいはい、とレティは生返事だ。
 妖精のやることに一々付き合ってやる義理はない。
 そもそも何も起こらない。
 だから、彼女は彼女で寒気を強めて弾幕を厚くすることに専念する。
「どう! 闇にまぎれてあたいの姿が見えないでしょ!」
「……ふむ」
 じっくりと見るまでもなく、真っ青な服が夜の闇によく映えていた。
 おまけに突き出した手も、背中の翅も、H(バカ)丸出しのまんまる顔も、レティの目の前で得意気にふんぞり返っている。
 そしてやっぱり、こっそり近寄ったレティの存在には気づいていない。
 これでは氷精のほうが暗闇でどっきり(ショット・イン・ザ・ダーク)だ。
 試しに、ぺし、と足払いをかけてみた。
「えぐぅふ──っ!」
 すると聞いたこともないような声を漏らし、盛大に顔から地面に突っ伏した。
「あら」
 そして懐からは何かが零れて散らばった。見るとどうやら絵札のよう。
「かるた……?」
 さきほど氷精が力いっぱい握っていたものと一揃えになっているのだろう。たくさんの札が散らばっていた。
 それを一枚拾おうとすると、片手をわしっ、と掴まれた。
 うわ──と思わず身をちぢこめる。
 泥だらけの顔を上げ、氷精が三白眼で睨んでいる。泣いてないのを褒めるべきか。
「あ、あたいのカードぉ……」
「まるで役立たずだったじゃない」
「や、やるわね妖怪。夜明け前の闇と一寸先の闇と、二重の闇を苦にしないなんて……」
「人の話を聞きなさいよー」
 それができないから、妖精の妖精たるゆえんなのだろうけど。
「というか闇を作るなら宵闇の妖怪でもつれてくれば良かったんじゃないの」
「ああっそうかっ」
「気づいてなかったのね」
「これがあればそんなこと問題にならないはずだったのに〜」
「これがあれば、ねえ」
 どう見てもただのかるただ。特別な力が秘められているとは思えない。実際、何も起こらなかった。
「あの魔法使いのことだしね……」
 とにかくその一語に尽きる。
 そしてやっぱりどうでもいい。
 これ以上、莫迦の相手はしていられない。春が来る前に安全な場所を見つけなければ。
「まあ、そういうわけで」
 レティは最後に、さよならー、とまだ倒れている氷精の頭を踏みつけて、軽やかにその場を立ち去った。ぐりぐり。

    *    *

 春は日一日と近づいているようだった、雪は溶け出し、気温は上がり、草木は芽吹いて、動物たちは動き出す。
 そこかしこで気持ちの悪い春の息吹が強まって、彼女の力は日に日に弱まる。
 そして動くと言えば。
 この日も氷精は元気だった。元気いっぱいで鬱陶しいくらいだった。
「今度はこれよっ! 凍符『コールドディヴィニティー』ッッ!!」
 叫びとともに、氷の弾がいちめんに拡散する。
 レティはよける。前に、後ろに、軽快に退避する。徐々に衰えてはいても、妖精風情の攻撃にそうそう当たるものではない。
「ところでそんな、これでもかってくらい符呪(スペルカード)の名前を叫ばなくても……。莫迦なのかしら。莫迦なのよね」
 もはや諦めの境地である。
 こんなことが今日ではや何度目か知れなければ、それも当然だろう。
 パターンも掴んで、すっかり慣れたものである。
 ひょい、ひょい、ひょひょいとよけていく。
「こんの〜〜」
 氷精は歯噛みする。こちらは一向に諦めない。器用に空中で地団太を踏んだかと思うと、キッとレティを睨んでくる。
「じゃあこれはどう! いろはかるた『きじんにおうどうなし』!」
「……」
 相変わらず何も起きなかった。
「きじんに! おうどう! なし!」
「言い方を変えても無駄だと思うわ」
「むきー! なんで妖怪に勝てないの!」
「あんたは妖精だし。妖怪どころか人間にだって勝ててないでしょ」
 そもそも神社の巫女には誰も勝てないのだがそれは言わない。
 とりあえず妖精は符呪(スペルカード)で簡単に駆逐した。


「──見つけたわよ妖怪!」
「またあんたなの。もういい加減にしてよねー」
 レティはうんざりしたように氷精を一瞥した。
 自分は忙しいのだ。
 もうほとんど雪は残っていないし、春告精もすぐそこまで来ているけれど、まだ安全な隠れ場所が見つかっていない。このままでは越暖できない。鬱憤晴らしのいい的だ。
 小うるさい妖精の相手をしている暇なんてない。
「うるっさい! 今日こそ目にもの見せてくれるんだから!」
 氷精は相も変わらず能天気だ。
 その能天気さが腹立たしい。いや、一回転して羨ましい。あれだけ何も考えなければ、どれだけこの世は平和だろうか。
 それでもやっぱり、符呪(スペルカード)で目の前から放逐することに違いはないが。


「ここで会ったが百年目!」
「はいはい」
 もう符呪(スペルカード)を使うのも億劫になって、ピン、とおでこを弾いてやった。


「とっておきはまだ使わないわ!」
「いやそれは先に使ったほうがいいと思うんだけど」
 いずれにしろ結果は同じだろうけど、とは言っても無駄だから口にしない。
「いろはかるた『きじんにやみのよ』!」
「それは意味が通ってないわよ!」
 鬼神を闇に閉じ込めてどうするの、と思わず突っ込みを入れてしまう。
 というか何度やられても氷の妖精は諦めなかった。もはや何度撃墜したかも数えていない。
 しかしそれでも性懲りもなく、レティの操るわずかな寒気を察知して、この小さな氷精はどこまでだって追いかけてくる。
 ブンブン、ブンブン、いつかもレティが言ったみたいに、まさに蠅のようにわずらわしい。
 しかも墜としても墜としても翌日には、ひどいときには数時間後には、またも彼女の目の前にブンブンと現れるのだ。
 レティは冷たい吐息を吐き出すしかない。
「何だかやっかいなのに目をつけられちゃったなあ」
 いったいどうすれば付きまとわれずにすむようになるのだろう。
 あるいは一度撃墜されればいいのだろうか。
 とは言え妖怪の誇りにかけて、たとえ命名決闘(スペルカードルール)でも、妖精などに墜とされるわけにはとてもいかない。
「氷符『アイシクルフォール』ッ!」
「いやどうしていまさらいちばん簡単なやつなのよ……」
 ブンブンと翅を広げ、ぶんぶんと弾幕を振り回してくる氷精に、ぴったりと貼りついて総ての弾幕を一気にぶつける。
「きゅう」
 そして今日もまた墜ちていった。
 たぶん、明日もまたやってくるのだろう。
「はあ」
 深い深い吐息。業腹だが、どうにもこの関係は解けそうにない。

    *    *

「あら、出たわね雪ん娘妖精」
「それはあっち」
 今日も今日とて氷の妖精と氷の弾を撃ち合っていたら、運良くというか悪くというか、紅白の巫女と鉢合わせてしまった。
 げげ紅白、とちょっと離れた空の向こうで、氷精も萎縮している。
「どっちも似たようなものじゃない」
「ぜんぜん違うわよ。何度も言うけど、私は妖怪。アレは妖精。自然のものか、ただのゆがみか、存在じたいがまったく別個よ」
「とりあえずあんたたちがそばにいると寒いのよ」
「誰が寒冷前線よ」
「そんなこと言ってないし」
「雨でも降らせようかしら」
「できるの?」
「できないけど」
「役に立たない妖怪ねえ。雨乞いとかされたらどうするつもりよ」
「いや、されないし」
 それは残念、と紅白の巫女はちっとも残念そうではなく呟いた。というかあんた──と言葉を続ける。
「こんなところにまだいたの。もう夏じゃない」
「うーん、今年はすっかり長居しちゃったし、いいかげん隠れなきゃ息が上がって仕方ないんだけど……」
 言いながら、ちらり、と空の向こうでパタパタと翅をゆらす妖精を見た。
「なるほど。妖精退治ってわけね。手伝ってあげようか」
「あんた、この前はいきなり襲いかかってきたかと思ったら、今度は妖怪の手伝い? 人間のくせに」
「んー。別に。あんたが騒ぎの原因じゃないって判ったし」
「遅すぎるわよ! 叩きのめす前にまず調べなさい」
「問答無用で叩きのめしたほうが面倒がなくていいわよ」
 にっこり笑う巫女は相変わらず凶悪だった。
 やはり危険だ。いつまでもこんなところにいるものじゃない。
「あーっ、いつまでふたりで話してるのさー!」
 そして向こうでは氷精がきれていた。同調するようにひゅるひゅる氷の粒も跳ねている。巫女の登場に萎縮しながら、自分だけ相手にされなくて面白くなくなったのだろう。妖精は感情の起伏が激しい。激しいと言うかほんの少し前のことをすぐに忘れる。
「私のことも忘れてくれたら楽なんだけど……」
「寒いやつ同士で気が合ったんじゃないの?」
「断じて合ってない」
 少なくとも一方通行だ。
「ちょっとちょっと! やらないならこっちから行くよ! 今日はとっておきなんだから!」
「あら、ついにとっておきを使うのね」
「あれって」
「そういえば、あんたのところのかるただっけ」
 氷精の手には、またも一枚の札が握られていた。ここからでは描かれた絵まではよく見えない。
「黒白の魔法使いが勝手にあげちゃったみたいだけど」
「うん。お仕置きはしておいたわ」
 それについては深くは聞くまい。いつもの妖怪退治でやられているから、聞かずとも判ってしまうと言ったほうが正解か。
「それよりアレは、どうしてあんなものを後生大事に使ってるのかしら」
「魔理沙があることないこと吹き込んだのね。『この絵札には強力な魔力が封じてあって、絵柄と対応する呪文を唱えると凄い能力が発動するのだ!』って言ってやったら、勝手に持っていったんだって言い訳してたわ」
「何が『するのだ!』よ。ただのかるたにそんな力があるわけないでしょうに」
「病は気からって言うじゃない?」
「妖精の莫迦は病気か」
 ひどい言われようである。こんな会話が交わされているとは露知らず、氷精はぶんぶん手にしたかるたを振り回している。
「でも、あんなにあるのに三枚しか使わないのよね。闇の夜と、鬼神と、とっておきと。どうしてかしら」
 ああそれは、と巫女が応える。
「効果があるのは三枚まで、って言ったら本気で悩んで面白かったから」
「あんたのせいなの!」
「いやあね。たまたまよ、たまたま。かるたを取り戻しに行ったとき、ぜんぶ並べてどれから使うかうんうん唸ってたから。ついでにもっと唸らせてあげようと思って」
「……相変わらず意地が悪いわ」
「人聞きが悪いわね。妖精の思考レベルの観察実験と言って欲しいわ。知的探究心が旺盛なのよ」
「むきーっ! そこの妖怪はあたいが相手にしてやってるんだからー! いいから行くよ!」
「うるさい」
「あ」
 ごいん、と鈍い音が周囲に響いた。
 氷精の頭に巫女の放った陰陽玉が直撃している。
 そのままふらふらふら、と右に左に空中を泳いでいたかと思ったら、とつぜんぽとり、と蚊が落ちるように落下した。
「そ、そこの紅白ー! よくもやったわねー!」
 が、すぐに復活した。地面の上から吼えている。髪も服もぐしゃぐしゃで、とてもみっともない恰好ではあったけど。
「とにかく、妖怪さまがあの程度の弱い妖精に負けるわけないの。あんたの手なんか借りなくて充分よ。そこで見てなさい」
「あんたも弱かったけどね」
「うるさい」
 レティはふよふよと氷精の落下地点へ近づいた。
 すでにそこには氷の弾幕が出現している。落とされてもすぐに氷精が準備したのだ。やる気だけはあるようである。
「ちょっと今は油断したけど、これは今度こそ本当の本当に最強よ! 最後にしてあたいったら最強の札!」
 まだ力いっぱい叫んでいる。
 びしっ、ともはや見慣れたしぐさで手を前方に突き出して──。
「って、あれ? あれ? あれれのれ」
 頭の上に、はてなマークをいっぱい出した。
 確かにさっきまでここにあったはずなのに、と氷精は慌てふためき狼狽している。
「このなかのどれかじゃないの」
 レティは傍らにすとんと降りる。
 その足許には、幾枚ものかるたの絵札が散らばっていた。
「ええっ、落とした!?」
「先に気づきなさいよ。手のなかに札があるかどうかくらい」
「どこっ、どこよっ、あたいの最強!」
 ばばっと地面にはいつくばって、まだかすかに残る雪を掘り、地面を穿ち、必死になって探そうとする。絵札はどこよ。あわわ。あわわ。
「……これ?」
「ああ! ずるい! なんでアンタが持ってるのよ!」
「いやあんたが選びそうな札くらいすぐわかるし」
 数ある絵札のなかから一枚を選ぶ。正確には三枚選ぶ。
 一寸先闇の夜(い っすんさきやみのよ)と。
 鬼神に横道なし(き じんにおうどうなし)と。
 そして。
「蛙の面に氷!」
「こらこら、勝手にことわざを改変しないの」
 そう。蛙の面に水(か えるのつらにみず)。
 これほどこの氷精にふさわしい札があろうか。
 だからこそ──。
 レティにもすぐに判ったのだ。
 彼女の最強がこれであろうと。彼女はきっとこれを選ぶだろうと。
「……」
 じっとその絵札を見る。
 蛙遊びをする氷精。いつまでも自分に挑んできた氷精。
 冬以外眠の前に。しばらくここから消える前に。
 ──せっかくなので、だから、この絵札で叩きのめした。

    *    *

「はあ、やれやれ……」
 レティはうーんと伸びをして、倒れ伏した氷精を見る。ぐるぐると目を回し、その寝姿だけはかわいらしい。
 手には一枚の絵札がある。
 蛙の面に氷。水ではなく氷。
 この氷は、いったいいつ融けるのだろう。
 少なくとも──とレティは思う。来年までは融けそうにない。
 早く忘れてくれればいいんだけど。まったく、とため息をつく。
「これだから妖精ってやつは……。莫迦だから、諦めるってことを知らないのよね」
 言いながら、今ひとつ吐息。
 そしてしばしの沈黙のあと。
 妖精の頬に白い指先をそっと伸ばし──。
「何してるのよ、妖怪」
 紅白の巫女に見つかって、慌ててその手を引っ込めた。
淪紀草
作品情報
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投稿日時:
2008/02/11 08:54:55
更新日時:
2008/02/13 23:54:55
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1. フリーレス 俄雨 ■2008/02/11 21:16:30
進展が、あれ? とけない関係故なのか。固まって動かない印象がありました。
あと、キカイはどこでしょう。読み取れなかった……。
2. 3 小山田 ■2008/02/13 18:42:08
可愛らしいレティでした。ただ、会話文の多さは登場キャラクターの魅力を表現することには役立ちましたが、展開を薄くした観がありました。展開は、もっとふとましい方が好みです。
3. 4 反魂 ■2008/02/15 23:03:30
 最後は好きなのですが、そこに至るまでがちょっと楽しみきれませんでした。
 展開がかなりループ気味だったせい、かもしれません。
 このお話であればもう少し短くサッパリしていた方が効果的に思いますし、個人的にも好みでした。
4. 1 飛び入り魚 ■2008/02/20 02:46:18
きじんに…
かえるの…
いっすん…

ということで「きかい」ですね。分かります
5. 3 あまぎ ■2008/02/24 01:46:40
カルタで「き か い」という発想は珍しい。
のですが、インパクトに欠ける終わり方でした。
ラストにもう一押しの展開、または風景に関する描写が欲しかったですね。

また、人物描写においても少し物足りない気がしました。
テンポをよくするために会話を続けて書いて行くのは良いのですが、
やっぱり仕草などの説明がないと、折々の状況を想像することが難しくなってしまいます。
結果、チルノのHっぷりだとか、霊夢の意地悪っぷりが半減しているように感じました。

言葉で人物を表現しようとせず、実際にその人物が対話している想像をしながら、その仕草を自分の思ったとおりに書き示すといいかも知れません。
これはあくまで自分の書き方なので、適当に聞き流しておいてくださいね。
6. 6 カシス ■2008/02/27 10:44:43
これはまた氷精が可愛い作品ですね。最後のレティの行動も可愛いです。
「とけない関係」が『きかい』の題を表していると思いましたが、どうなんでしょうか?
7. 6 ■2008/02/27 22:27:30
最後の最後までお題がわかんなかったのですが、……そうきたか。
二人の関係が明るめに描かれていて、とてもよかったです。
ただ全体の流れを見て、ちょっと中だるみがあったかなと。
お題を出すために回り道した感じがしました。
8. 7 ■2008/02/28 20:43:29
どうしてコンペのレティはこんなにいい味出してんだろう。
いい関係。これまでの歴史と求聞史紀の記事の間での尋常ではない苦悩を感じる。
言い回しの妙や、チルノのレベルの高いバカさ加減がとてもいい。
でも、バナナは貴重品なんじゃw
9. 5 たくじ ■2008/02/28 22:41:17
チルノはいい感じにバカだし、レティの寒さ好きも何だかかわいくて好きです。
きかいを見つけたとき、あーなるほどとは思いました。
10. 5 椒良徳 ■2008/02/29 00:04:51
仲良しこよしのレティチルも良いものですが、こういう公式準拠の話も悪くない。
しかし、それほどよくも無い。
11. 2 時計屋 ■2008/02/29 00:56:54
かなり冗長な気がします。
個人的には、最後のオチを言うためにここまで引っ張ることはないのではないか、と感じました。
12. 5 ZID ■2008/02/29 01:42:26
チルノは、本当にアレですね。  話としては面白いんですが。話に起伏が無く、中盤少々読んでてダレ気味でした。もうちっとメリハリの付くシーンなんか欲しいかな、と。
13. 3 床間たろひ ■2008/02/29 02:24:21
文花帖で明らかになった、妖精を見下す妖怪の形。
それはそれで見たかったものなんですけど、どうにも妖怪としての重さが足りなかったかな。
そういう意味ではちょいと物足りなかったかなーと。
うん、勿体無い。
14. 3 木村圭 ■2008/02/29 05:03:54
妖怪様レティがかっこよいです。一緒にされて心外なのもわかるけど、でも頭は踏まないであげてー。そしてチルノったら可愛いなあ。3枚しか使えないってのにいちいち全部持ってくる辺りとか、もう見てて微笑ましすぎて困る。腹黒い人間が面白がるわけだ。
15. 4 とら ■2008/02/29 08:48:15
原作に依拠した関係から上手く話を運んでいったと思います。ただ、お題との絡みが不鮮明でした
16. 4 らくがん屋 ■2008/02/29 11:18:16
文章の水準としては低くないレベルなのだろうけど、展開が判りにくかったり文章がちょっと飛び飛びだったり、流れが趣味じゃなかったり。相性悪かったかなァ。
17. 4 つくし ■2008/02/29 12:21:40
既存の二次創作によくある脊椎反射的かつ無根拠薄なレティチルに甘んずることなく、しかしてしっかりとレティチルをやっているあたりに非常に好感が持てます。しかしあんまり大きな事件も起きずいちゃついてるだけの為レティチルにある程度の思い入れがないと100%楽しんで読むのは難しいというのも事実。
18. 3 中沢良一 ■2008/02/29 15:23:13
チルノのしつこいバカさ加減がよかったです。レティも意外にノリがいいなぁなんて思いました。
お題の使い方はかなり強引でしたね。夏なのに雪が少し残ってるってのも変な話だとは思いましたけど、あまり気にしないことにしました。
19. 5 K.M ■2008/02/29 18:38:53
なんだかんだで、やっぱこの2人はコンビが似合うなぁ。
この場合、コンビと言うよりは、ほぼ一方通行ですが。
そして霊夢と魔理沙は酷いw
かるたの「きかい」はちょっと強引に感じたので、この点数で。
20. 8 名無しの37番 ■2008/02/29 19:16:02
レティチルっ……しかも、ツンデレレティだとぉっ……!?
という戯言はさておき、和みました。冬の妖怪を夏まで繋ぎとめておくチルノは、やっぱりさいきょうですね。
また、どこかとぼけた東方ちっくなやりとりがよく表されていたと思います。ほとんどが会話で構成されているのに、さくさくとテンポよく読めました。
21. 1 ☆月柳☆ ■2008/02/29 19:56:39
チルノの馬鹿っぽさと、レティとチルノの関係が面白く書けてたと思います。
でも、きかいに気づけなかった…。
22. 5 八重結界 ■2008/02/29 20:56:19
なんと凶悪な巫女。
でも、妖怪や妖精から見ればこんなものかもしれません。
カルタをスペルカード扱いするチルノは可愛いくて良いのですが、いかんせんオチが弱かったかと。
チルノとレティの出会いが、カルタというアイテムと上手く合ってないように思えたのが残念です。
23. 5 O−81 ■2008/02/29 21:37:31
 きれいな話でした。
 レティが自然な雰囲気で素敵。
24. 4 只野 亜峰 ■2008/02/29 21:40:19
お題解釈が少し強引だったかなと。
作品事態はほのぼのした良いSSでした。
25. 1 つくね ■2008/02/29 22:03:06
う〜ん、どうにも抑揚が無いのが……申し訳ない。
26. 5 BYK ■2008/02/29 22:16:44
選んだカルタが「き」「か」「い」なのね。
それにしてもチルノ本当に馬鹿だな(褒め言葉
27. 4 綺羅 ■2008/02/29 23:20:02
カルタできかいというわけですね。ちょっと無理があるかなあと思ってしまう……。チルノの子供っぽくてやんちゃな感じはよかったと思います。仲良く書かれることが多い二人ですがこういう関係もありだなあと。
28. 5 冬生まれ ■2008/02/29 23:27:14
「きかい」というテーマをどう解釈するか。かるたを出してそのまま文字として「き、か、い」を使ったのがユニークでした。
29. 3 moki ■2008/02/29 23:27:34
チルノの頭の足りなさが可愛い。霊夢の関わり方が一貫性ないというかよくわからないけど、霊夢だからそんなものかもしれないと納得してしまった。
30. 8 織村 紅羅璃 ■2008/02/29 23:54:47
ほほえましいですねぇ。
こういうSSが実は一番好きだったりしますw
31. 6 blankii ■2008/02/29 23:55:09
今や懐かしのレティチルの日々。なにせ公式に半ば否定気味なので――だが、しかし。われわれはついに最終兵器を手に入れた! ツンデレだ、ツンデレ・レティ最強!! とか本気で殺されそうなコメントしてごめんなさい。設定の違わずレティチルを書き切った作者さんに賛辞を。

32. フリーレス 淪紀草 ■2008/03/07 17:05:09
 レスが遅くなってしまいましたが、みなさんたくさんのご意見、ご感想など、本当にありがとうございます。
 今回はいろいろな意味でたいへん勉強になりました。
 この作品に関しては私自身も思うところがありますので、みなさんからの感想等を踏まえたうえで、もしかしたらまた別の形でお目にかけることがあるかもしれません。
 そうでなくても今回至らなかった点や悪い点などの反省を次以降の作品に生かせるように、新たな気持ちで創作活動に励んでいきたいと思います。
 ありがとうございました。
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