ききかいかい

作品集: 最新 投稿日時: 2008/02/11 08:58:36 更新日時: 2008/03/05 19:51:51 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
【1】

 店の外から取ってきた雪をヤカンに放り込み、ストーブの上に置いた。
 ヤカンの側面についた水滴が蒸発するのを見つつ、冷えた身体を熱で炙る。
「やれやれ……今年も冷えるね」
 手の平を着物で拭いながら、森近霖之助は呟いた。
 幻想郷の冬は、年々寒くなっていた。それはつまり、外の世界から寒さが消えつつあるということだ。奇怪な話である。そういえば、以前霊夢も似たようなことを言っていた。いや、誰だったかから聞いたと言っていたんだったか。
 指先が乾くのを待って、カウンター内のいつもの椅子へ戻った。
 詰んである本の一番上を手に取る。拾ってきた外の世界の本だったが、水が本の大敵であることは変わらないようだった。古道具屋「香霖堂」の主人としては、売り物に瑕をつけるわけにはいかない。それはたとえ売れない本であっても変わらないし、売らない本であれば尚更だった。
「どこまで読んだかな……」 
 一つ背伸びをしてから、書物の世界へ意識を旅立たせる。
 今読んでいる本は、人生や宇宙の意味と理由を探るという非常に哲学的な内容のようだった。
 なるほど、と霖之助は思う。
 世の中の多くのことには――全てに、と言い切るのは安易に思えた――理由があることだろう。リンゴが木から落ちる理由として重力が発見されたように、結果と理由の法則を見つけ出すことが科学の主要な目的の一つと言えるだろう。また、物理的な事柄だけでなく、人の行動にも理由と結果がある。例えば霖之助が自分の店を持っているのは、自分に備わった特殊な能力を生かす為だ。そして、霖之助が人里から離れた場所に店を構えていることにも理由があった。それは、霖之助が正確には人ではないことに端を発する。
 雪が屋根から滑り落ち、大きな音を立てた。
 霖之助はふと目をあげる。
 店の中央に、一人の少女が佇んでいた。
「あけましておめでとうございますわ」
 紫色の和服を着た少女は艶やかに微笑んだ。
 ゆらり、と少女の袖が揺れる。扉につるしたベルは揺れていない。
「ああ……」
 霖之助は驚きに止まっていた呼吸を再開させる。思い出した、霊夢に外の冬の話をしたというのは彼女、八雲紫だ。
「ああ、あけましておめでとう。しかし、もう少し普通に入ってきてくれないかな。心臓に悪い」
「ごめんあそばせ。でもこういう風に登場した方が、皆さん私だと分かりやすいでしょう?」
 この場には彼女と霖之助しかいないというのに、良く分からないことを言う。
 だが霖之助も少しは慣れた。そもそも香霖堂を訪れる人妖には、相手に対する分かりやすさなど全く考慮しない話し方をする者が多い。当の霖之助もその一人である。
「とにかく、ドアぐらい開けて入ってきてほしいもんだよ」
「考えておきますわ」
 紫は物分り良さそうに頷いたが、きっと次も心臓に悪い現れ方をするのだろうと霖之助は思った。そう思うことを見透かしているだろう、とも。
 自分の店ながら居心地が悪く、咳払いをする。本をカウンターの上に置き、紫に身体全体を向けた。今店内を暖めているストーブの燃料は紫から仕入れた物であり、無下に出来る相手ではない。もし何ら恩――といっても燃料に関してははちゃんと取引をしているが――がなかったとしても、底の知れない彼女に「帰れ」などとは言えるわけがない。紫はそんな風に思われてることを知ってか知らずか、棚に置いてある茶碗を指で弾き「良い仕事し損ねてますわ」などと呟いている。
「それで、今日はどんなご用で?」
「用はもうすみました」
「は?」
「言ったでしょう、『あけましておめでとうございます』と。たまたま目が覚めましたので、いい機会ですから新年のご挨拶に伺いましたの。貴方は挨拶回りは――されないでしょうけれど。親御さんに顔を見せるくらいはされたのかしら?」
「いや、行っていないよ」
 霖之助の片親は既に他界していた。もう片親も、不仲ではないが、そうそう頻繁に会う関係ではない。
 霖之助は、人と人の間の子ではない。人間と妖怪のハーフである。と言っても、とりわけ合いの子として差別され、人間嫌いになったりはしてはいないし、それで人里離れた場所に店を出している、というわけではない。もちろん多少違う目では見られたし、いじめに近いことをされた経験もある。それらが内向的な性格に影響は与えているだろう、とは霖之助自身も思う。しかしそれは、こんな辺鄙な場所で、趣味にふけった半ば隠者のような生活をしている理由の中心ではない。
「それはいけませんわね。私だって、服も着替えて挨拶をさせていただいているのに」
 紫は両手を軽く上げて胸を張る。華やかでいて上品な、一目で名品と分かる和服だった。
「一皮むけたいい女でしょう」
「そう……だね」
 曖昧な返事を返しながら、見せ付けられているのだから問題あるまいと、霖之助は紫を無遠慮に上下と眺めた。服装以外に何か変わったようには思えなかったが、服も着ている本人も美しいのは事実だった。西洋的な容姿と和装がミスマッチのようでいて、互いを目立たせる効果を上げていた。
「貴方は一皮むけませんの?」
「僕はそういうことはしないよ」
 時の節目というのは大事だが、それを機会に自分を一変させようというのは、酷く短絡な考え方だ。良かれ悪しかれ本当の変化は、時の層に挟まれてこそ成立する。時の経過を得ない変化はゆらぎでしかない。もっとも、大局的には全ての変化はゆらぎでしかないわけだが。
 素っ気無い霖之助の返事だったが、紫は変わらぬ調子で言葉を繋いだ。
「では、今年こそ一皮剥く方に回るのかしら? 人も妖怪も一皮剥ければ――ねえ」
 ……また、分からないことを言う。
「何を言ってるんだい?」
「あら、理解できないのでしたら、いつもの様に聞き流してくださって結構ですわ。それとも気になりまして?」
「……一体、」
「あらあら、お客様が来るようね。私はお暇しますわ。それでは、今年もよろしくお願いいたします」
 霖之助の言葉を遮ると、紫はさっさと店の入り口に向かった。白い手でドアを開け――次の瞬間、消えていた。
 開け放たれたドアが揺れ、寒気がはいってくる。
 遠くの空に小さく人影が見えた。あれが紫の言う「お客様」なのだろう。だが、ドアを開けて待っているには遠すぎる。放り出されたような心地で、霖之助はカウンターを立ち、ドアを閉める。
「ドアぐらい閉めて出て行って欲しいよ」
 霖之助の呟きに、ワガママですのね、という声が返ってきた、気がした。



【2】

「なんだ、目新しいものがないな」
 入ってきてぐるりと店内を見回し、開口一番のセリフがこれである。白黒の魔法少女、霧雨魔理沙は年が変わっても霧雨魔理沙だった。扉を開け閉めする勢いが強すぎて、また屋根から雪が落ち、店を震わせた。
「何を言うんだ、新しく入荷したものは色々あるぞ。例えばその――」
「私は『目新しいもの』と言ったんだぜ。ぱっと見て目を引かないものは、全然目新しくないな」
 そう言って、魔理沙はチッチッと指を振った。こんなことを言えるのは、自分の眼力に異常な自信があるか、眼力なんてものに端から期待せずフィーリングだけを信じているか、そもそもまともに商品を見る気がないかのどれかだ。
「そうかい、それならここにいる意味はないな」
 例によって冷やかしか、と帰らせようとする。しかし魔理沙は首を振った。
「いいや、今日は用があるんだ」
「珍しいな。なんだい」
 尋ねると、魔理沙はニヤリと笑って気取った立ち方をした。
「あけましておめでとう、だぜ」
「何だ、君もそんなことを言いにきたのか。おめでとう。……実家の方にも行ったのかい?」
「…………コウリン?」
「あ、いや、忘れてくれ」
 魔理沙の複雑な表情に、慌てて打ち消す。あまり訊くべきでないことを訊いてしまった。先ほど紫が――何でもかんでも彼女のせいにするのは良くないと思うが――似たような事を訊いてきたせいだ。
 親子、というものを思う。リンノスケの妖怪の方の親は、付喪神――物に宿った神が妖化した存在だった。リンノスケは人と妖怪の間の存在であるだけでなく、人と神の間の存在でもあり、人と道具の間の存在でもある。ただし、人と人の間の存在でだけはない。人外が人間の社会から外れているというのは、道理にかなっているのかもしれない。そんな道理に従うために、人と距離を置いているわけではないが。
 と、沈黙した霖之助を怪訝そうに見ている魔理沙に気づいた。どうも今日は変なことを考える。一人になりたかった。客に帰って欲しがるなんて商売人としては、などと言われそうだが、魔理沙は店に着ているだけで滅多に客にはならないのだ。
「もう用は済んだんだろ? 帰った帰った」
「まだ用はあるぜ。こんな物を拾ったんだ。外の世界の物だろ? いっちょ鑑定を頼むぜ」
「……じゃあ、ちょっと見せてくれ」
 客ではないくせに、こんな時に限って用はある。いや、大体鑑定というのは客として金を取ってもいい行為じゃあないのだろうか。ため息を押し隠し、魔理沙が差し出す「拾い物」を受け取った。
 眺めてみる。手の平ほどの大きさの黒い枠の中に、拳大の銀色の金属円盤が入っている。そして円盤の周囲、黒い枠の中にはぎっしりと色々な部品が詰め込まれている。なるほど外の世界のものだ。
「なるほど、外の世界のものだ」
「それはさっき私が言ったぜ。肝心の名前と使い道は何なんだ?」
 思ったことをそのまま口に出すと、魔理沙につっこまれた。
 霖之助には、見た道具の名前を知り、名を呼んだ道具の用途を知る能力がある――ということが知られている。その能力には、間違いなく生まれの影響がある。人でありながら道具である霖之助は、道具と共振することでその名を視ることができ、用途を知ることができる。半分、道具だからだ。
「なあコウリン、焦らすなよ」
 わくわく、と擬音を背負っていそうな様子で魔理沙が急かしてくる。魔理沙の拾い物は、以前にも見たことのある物だった。
「これはハードディスクドライブという。役割は、記録することだ」
「記録? レコードみたいなものか?」
「まあそうだな。これはレコードよりも色々な物を記録できるらしいが……残念ながらこれだけでは役に立たない。コンピュータの一部として初めて意味がある」
「コンピュ……?」
「外の世界の機械、式を使うためのからくり箱さ」
 もっとも、コンピュータその物を拾ってこられたとしても、なぜかまったく動かないのだが。大体、外の世界の機械の多くは、この幻想郷では動かない。霖之助の店にはそんなものが沢山並べてある。ガラクタだ、用途を果たさない道具に何の意味があるのか、とよく言われるが、道具とて生命と同じく、存在するだけでも意味があるはずだ。
 ……いや、違う。道具と生き物は別だ。生き物を道具と同一視ことは、命への冒涜だ。では、道具を生き物の様に見ることはどうなのだ。存在するだけで意味があるという考え方は、生き物の枠に道具を入れようとしているのではないか。それは冒涜的ではないだろうか。
「ふうん……使えないなら、コウリンは欲しがるな。そいつをやるから、私の箒を直してくれ。最近どうも痛んできてるんだ。なんなら新しく作ってくれてもいいぜ」
 考えを走らせている隙に、とんでもないことを言われた。
「僕は使えないものの蒐集家じゃあなくて、興味を持って蒐集した物が時々使えないというだけだよ」
 言い返しながらも、仕方なく魔理沙の箒を受け取って調べてやる。
 房の部分が薄くなってきており、柄の部分には皹も入っていた。普通の箒の様に掃除には使っていないだろうが、あんな無茶な乗り方をしていれば痛んで当然だ。
「なるほど……。そうだな、いいトネリコの木材があったはずだ。新しく作ってやろう。その方が、作業が終わるまで箒なしにならずに済んでいいだろう」
「おお、助かるぜ」
 パッと笑顔になった魔理沙に箒を返す。控えめに見ても良い笑顔だったが、それを報酬に働こうというほど霖之助の心は動かされない。そもそも表情というのは何なのか。感情に促される顔のパーツの動きだ。人は人の心を視ることはできないから、表情から感情を推測する。その裏の感情の実在は、外部から確かめることは出来ない。しかし確かめられない感情こそが、生命という概念の中心を占める心というものではないだろうか。ということは、生命の実在を確かめることは出来ないのだろうか。
 頭の隅で思考を巡らせながら、霖之助はハードディスクドライブを掲げて渋面を作ってみせた。
「本気でこれだけで箒を作れって言うのかい?」
「じゃあ、これならどうだ?」
 おもむろに魔理沙はスカートのポケットから巾着を取り出し、放り投げてきた。やけにファンシーな花柄のそれを受け取ると、重みと共にジャラリと音がした。
「どうしたんだ、これ」
「私は客を追い返そうとしない立派な商売人なんだぜ。コウリンと違って、回りものが回ってくる事だってある」
「…………」
 今日のところは、魔理沙に分があった。大体、金を払われた時点でもうこっちの負けは決まったようなものだ。
 巾着を開き、中を見る。重さどおりの銭が入っていた。
「十分だな。じゃあ直しておくよ」
「おっと、今日は何を読んでるんだ? 『銀河……」
 請け負ったと言う前から、魔理沙はカウンターに近寄り本に手を伸ばしてきていた。掴もうとする細い手に先んじて、本を取り上げる。
「なんだよ、見せてくれたっていいだろ」
 守りきった本をペラペラとめくりながら、霖之助は仕方なしに口を開く。
「この内容は……そうだな、人と、宇宙と、全てがあることの理由を知っているかい?」
「何言ってるんだ? そもそも何を聞かれたのか良くわかんないぜ」
「教えてあげよう。この本によれば、それは『42』だそうだ」
「はあ? 何だそりゃ?」
 多くの物事には理由がある。理由と結果、即ち因果だ。因果から外れている物はどれほど存在しているのだろうか。目の前で疑問符を浮かべている少女も、無数の理由と結果の果てにここでこうしている。
 魔理沙は家出――というか家を捨てた少女だ。今よりも若かった、いや幼かった少女が、家族と縁を切りあんな場所で独り生活し始めるなど、並大抵のことではない。断じて普通ではない。
 魔理沙が家を捨てた理由は、霖之助の元雇い主であり、魔理沙の親(これにも元をつけるのは悪趣味だろう)である人間との衝突の為だった。今に至る絶縁をするほどのそれは相当なものだった。そして家を捨てたその時、魔理沙は普通の人間社会も捨ててしまったのではないだろうか。
 その頃、霖之助は既に独立してコウリン堂を構えていたが、霧雨家とも魔理沙ともある程度の親交はあった。結果的には魔理沙は一人で十分やっていけたわけだが、その時点ではそんなことは分からないわけであり、間に入って魔理沙の家出を止めるのが良識的な態度だったと今は思う。いや、当時もそう思っていた。しかし、霖之助はそれをしなかった。その努力もしなかった。霖之助がしたことは、家を出る魔理沙を支持するかのようにミニ八卦炉を作ったことくらいだった。
 霖之助の行動――或いは無行動にも理由はあった。霖之助には、魔理沙には魔法しかないと分かっていた。
「ああ、そういうことか。人生がどーのとか言う奴は辛気臭くて仕方ないぜ」
 頭を捻っていた魔理沙が、得心したように言った。『死に』のゴロあわせだとでも思ったのだろう。それは本の内容とずれていたが、別に正す必要は感じなかったので霖之助は何も言わなかった。
「喉が渇いたな。勝手にするぜ」
 魔理沙はヤカンを掴むと台所へ入っていった。何も言わないのを良いことに、しばらく店に居座ることにしたらしい。自分の本も持参していたようで、初めからそのつもりだったのだろう。
「…………」
 どうしようか、と考える。いつもならば勝手にさせておくのだが――。
「コウリン、高そうな方のお茶っ葉使うぞー」
 無理やり追い出すことは躊躇われた。魔理沙に負い目があるため、ではない。人を人として扱うならば、来客を強引に放り出すことは無礼だと思われたからだった。
 溜息を一つ吐き、本に視線を落とした。



【3】

「茶が入ったぜ」
 軽い足音を立て、魔理沙が台所から出てきた。片手にヤカン、もう片手には湯飲みが二つ載ったお盆を器用に持っている。ヤカンをストーブの上に、湯飲みの一つを霖之助の座るカウンターに置き、店内を見回すと、
「おお、コウリンドウには珍しく、まともに使えそうなテーブルがあるじゃないか。これに一目で気づかなかったのは私の失敗だぜ」
 そう言って魔理沙は、売り物のテーブルにお盆を置いた。テーブルに直接湯飲みを置かないのは、一応商品に気を使ってくれているのだろうか。少し離れた場所にある椅子を引っ張っていくと、高さが合わないぜ、などと文句を言いながら、本を開いた。
 魔理沙の挙動をぼんやりと眺めていた霖之助は、茶の香りを嗅いだ。どうやら二番目に高い物のようだった。こういう時霊夢なら間違いなく一番良い物を見つけるのだが、魔理沙はそこまで勘が良くない。
 一口茶を啜った。魔理沙は本を読んでいる。視線を自分の本に落とす。
 時計の音がする。
 ヤカンから湯気の立つ音がする。
 風の音がする。
 魔理沙が頁を繰る音がする。
 眼鏡の位置を直した。
 鳥の声がする。
 つららから水滴の落ちる音がする。
 窓から差し込む冬の光が眩しい。
 魔理沙が茶を飲む音がする。
 読書に集中できず、霖之助は視線を上げた。集中できない理由は分かっていた。魔理沙だ。
 魔理沙は霖之助に見られていることにも気づかず、黙々と本を読んでいる。三つ編みにした特徴的な横髪を、くるくると回し始めた。それが考え込んでいる時の魔理沙の癖であると、霖之助は知っている。難しい魔術式でも書かれていたのか、鼻の頭に皺が寄り、目線は同じ箇所を何度も行き来している。しかし魔理沙はきっと理解するだろう。魔理沙の能力は魔法を使うことなのだから。魔理沙を見ていればそれが分かる。普段の努力を知っているという意味ではない。長い付き合いだからという意味でもない。たとえ、霖之助と魔理沙が今初対面だったとしても、見れば、分かる。
「…………」
 首を回し、こった筋肉を解す。店中所狭しと並べられた道具たちが目に入る。それぞれが固有の名前と用途を持っている。道具の用途、それは各々の能力だ。道具の存在意義だ。
 霖之助は生まれが半分道具であるが故に、道具に共感し、記憶を共有し、その名と用途を知ることが出来る。では――もう半分は人である、ということは何を意味するか。また、半分妖怪でもあり、かつ神でもあるということは何を意味するか。
 霖之助の目には、見えるのだ。人の、妖の、神の、名前が。そして名を呼べば、その『用途』を知ってしまう。たとえば「魔法を使う」。たとえば「境界を操る」。たとえば「坤を創造する」。酷く端的に、彼女たちの『用途』が知れてしまう。
 危ういのだ。霖之助は、人が人でないかのように視覚してしまう。生き物が生き物でないかのように知覚してしまう。霖之助の目は境界を超えて見えてしまう。ストーブが「熱を発する程度」の存在である、と。八雲紫が「境界を操る程度」の存在である、と。霧雨魔理沙が「魔法を使う程度」の存在である、と。全て同一に。同様に。大差なく。命の有無など、眼中に入らない。入れられない。
 生き物の身体は道具ではない、と霖之助の良識は言う。生き物と道具を混同することは生命の侮辱である、と霖之助の理性は言う。しかし霖之助の能力は、ふとした瞬間に全てを同一視してしまう。誰一人とて例外なく、その存在意義が僅か一言に括られてしまう。それは、人も、妖も、神も、変わらない。道具と、変わらない。霖之助は、それが辛かった。親しい人がみな、何か役割を果たすだけの存在として見えてしまうことが辛かった。それでは、一皮剥けば――生命も機械と同じ、ということではないか。命あることなど無意味、という証明ではないか。その空虚さは、常に霖之助の心に吹き込んでいた。
 だから、霖之助はここに店を構えた。人の領域と妖怪の領域の中心。それは、どちらからも可能な限り距離をとった場所だ。人に囲まれるより、妖怪に囲まれるより、始めから物体と分かっている道具に囲まれて暮らしたかった。そうして心の平安を得ていなければ、確かにそこにあるはずの命を理性までが無視しはじめてしまうと思った。お陰で、たまに客と会うくらいなら平気だったというのに、なんだって今日は――。
 魔理沙を見た。生まれたばかりの頃から知っている少女。本を読むとき裏表紙から開ける癖も、独特な喋り方を始めた時期も、笑い顔も、滅多に人に見せない泣き顔も、知っている。けれど、そんな諸々は、彼女の存在理由においては全く無意味であるということも知っている。彼女はただ、魔法を使うためだけに幻想郷にいる。魔法を使う機械と彼女との違いを霖之助は何度も探したが、自分の目と能力がその探索をあざ笑う。
 魔理沙が視線に気付き顔を上げた。
「どうした? 私の何かに顔がついてるか?」
 霖之助の耳に空気の振動が届く。そこに価値はあるのだろうか。ある、と霖之助の理性が主張する。ない、と霖之助の目が呟く。
「いや……なんでもないんだ」
「あんまりじっと見るなよ、恥ずかしいぜ」
「ああ、悪いね」
 霖之助は目を伏せた。考えまいとしていることばかりが頭を支配する。店の整理をすると言えば、魔理沙を帰すことが出来るだろう。そうするべきだろうか。恐らくそうするべきだ。
 霖之助は、黙って本を読むふりを続けた。



【4】

 霖之助は一人で炬燵に入っていた。天板の上にはお茶と煎餅が乗っている。
 あれから少しして、霊夢が店にやってきた。魔理沙が正月の宴会の主催者だというのに来ない、と探しに来たそうだ。霖之助も誘われたが断った。霊夢に文句を言われながら魔理沙が店を去り、霖之助は閉店中の札を出した。そして霖之助は炬燵に入っていた。
「いるんだろう?」
 方向を定めず、声をかける。部屋の中に人影は無い。当然、返事も無い。だが霖之助は続けた。
「とぼけるならそれでもいいけれどね。僕なりに考えたんだ。何故君は僕を揺さぶろうとしたのか。あんな思わせぶりなことをしておいて、偶然とは言わないだろう。まず第一に考えられるのは気紛れだ。僕が動揺するのを見て笑いたいというだけの、ただの愉快犯。君はきっとそう考えて欲しかったろう。しかし違う。齢千を超える妖怪が、僕程度をからかって喜ぶとは思えない。何か理由があるはずだ」
 そこまで言って、言葉を途絶えさせる。渋いほど濃く淹れた茶で唇を湿す。どこからも、何の反応も無い。
「君が動くに足る理由、その第一はやはり幻想郷全体、特に博麗大結界のことだろう。結界に危機が迫れば、君も黙ってはいまい。もちろん、僕程度がどう頑張ったところで、力で結界を壊したりはできない。とすれば、もっと形而上的な理由が僕に関してある。……しかし、もしそうだとしても、君が動くに足る理由になるだろうか。結界を守るなら霊夢でもいい。普段の君なら出来る限り霊夢に任せるはずだ。しかし君が直接動いた。何故か。それは、霊夢自身も結界を不安定にする理由になっているからじゃあないか? 僕と霊夢に、何か共通点がある」
 返事は無い。霖之助の言葉を除き、物音一つしない。
「結論から言って、それは幻想郷の中心ということじゃあないか? 博麗が、大結界の、幻想郷の中心だということは誰だって知っている。一方僕はどうか。一見つまらない、なんでもない道具屋にしか見えないし、自分でもそう思っている。けれど以前魔理沙が、僕に対して『幻想郷の中心』なんて呼びかけてきたんだ。僕はその意味を考えた。この店は、人の領域と妖怪の領域の中心にある。そして香霖堂のコウは神に通じる。更に、僕は人と妖怪と道具と神の合いの子だ。ある意味では、僕も幻想郷の中心になってしまっているんだ」
 炬燵の中、拳を握った。だがここまで言ってしまえば、もう後戻りは出来ない。
「中心が安定しているからこそ、物事は安定する。しかし、僕と霊夢の様に中心が複数あっては、不安定になってしまう。おまけに僕は、命ある物と無い物を混同してしまうほどぐらぐらだ。これでは結界が毀れ、毀界になる。だから君は僕を中心から外そうと揺さぶった。機械論的人間観と言ったろうか? 生命の存在を無視する思想に支配されてしまえば、それはもう外の世界の意識だ。僕は幻想郷から排除され、結界は安定する。それが目的だろう。違うのかい――八雲紫」
 ぷつん、と細い糸の切れるような気配がした。
 時計の音が、風の音が、建物の軋む音が、いっせいに聞こえ出した。
 炬燵の対面に、紫色のドレスを着た少女が入って笑っていた。
「よくできました。伊達に隠居してませんわね。貴方、私の式の式の式になりませんこと?」
「……僕をどうするつもりだい。僕は、いくらこの目が命と機械を無差別に見ようと、一緒くたにしたりはしない。そんな傲慢な考え方には、支配されない」
 霖之助は静かに宣言した。搦め手が失敗した以上、取ってくる手段は一つだろう。覚悟は決まっていた。
 どこまでも続く合わせ鏡のような、紫の瞳を真っ直ぐに見る。
「…………」
「――――」
「…………」
「――――」
「っく」
 紫が肩を震わせた。
「く、くく、うふふふふふうふ」
 堪えきれないように漏れた吐息が、笑い声に変わる。紫は、口元を申し訳程度に手で覆って大笑いを始めていた。
「うふ、うふふふ、ああおかしい。森近霖之助さん、貴方、本当に私の式の式の式になりません? なんなら式の式でもよろしくってよ」
「……断る」
 笑顔を崩さないまま人を食うなど、朝飯前だろう。
 しかし霖之助の硬い表情を見て、紫は更に笑った。
「うふふ、そんなに怖い顔しないでくださいな。取って食おうというわけではないんですから」
「では、境界の外に放り出すのかい」
「そんなこともいたしません。食わずに殺したり、眠らせたり、神隠しにしたり、そんなことも一切しませんわ」
「……どういうことだい? だって君は僕を、」
 ぱん。
 霖之助の言葉は、紫が突きつけた扇で遮られた。
「よくできましたけれど、間違ってますわ。私、そこまで短慮ではありませんの」
 紫の笑顔。それは決して親愛の情ではないだろう。だが今は、敵意の表れでもないように見えた。ただ、愉快そうな表情。
「博麗は現象の中心、貴方は観測の中心ですわ。ちょっと私に意地悪されたくらいで揺らいでしまっては困ると思ったんですけれど――ぎりぎり及第ですわね」
「…………?」
 ゆっくり、ゆっくりと、霖之助の強張った脳に紫の言葉が染み入っていく。
 紫が扇を引いた。細い扇一本で、恐ろしいほどの威圧感を与えられていたと気付く。
「……僕を、試したのかい」
「いつ何時も、誰もが誰かに試されているんですわ」
 紫は立ち上がる。霖之助は半ば呆然とそれを眺めていた。
「ではごきげんよう。今年もよろしくお願いします」
 まるで愛の告白の様に甘やかに言って、紫は消えた。店の入り口の扉が開き、閉まる音がした。
 霖之助はまるで自動機械のようにぎくしゃくと立ち上がり、店を見に行った。
 そこにはもちろん誰もいなかった。
Q.
読むのめんどいからどんな話か三行で

A.
こーりんが
邪気眼っぽい悩みで
紫にいじられる

====2008.3.2追記====

投稿時間ギリギリに焦って、前バージョンの【2】節を乗っけてしまうという痛恨のミスっ・・・!
血涙・・・!
後悔っ・・・!
直させていただきました。


第一回コンペフリー部門に投稿しましたes-cape改め高島津諦と申します。
読んでいただきありがとうございました。
感想と評価をして下さった方は更に更にありがとうございました。
指摘をしてくださった方、どれも的確で、よくきく足裏マッサージの様に痛い! でもこれで健康になれるはず!
血肉にしようと思います。
高島津諦
http://flicker.g.hatena.ne.jp/runa_way/
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2008/02/11 08:58:36
更新日時:
2008/03/05 19:51:51
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1. 6 名無し ■2008/02/11 10:34:04
後書きが的確すぎ…ww
2. 4 #15 ■2008/02/12 19:03:14
香霖に新解釈。ありだとは思います。でも後書でぶっちゃけすぎww
>42
由来は知っていますが、どうやって出したんでしょうね?
3. 5 小山田 ■2008/02/13 19:03:46
穏やかな冬の情景が読み取れました。ただ、「4」付近から書き手だけが理解できることを前提に話が進みだし、読み手は香霖堂から放り出されて外から店内を眺めているような感覚になったのが残念です。
4. 5 飛び入り魚 ■2008/02/14 01:09:37
三行に吹いた
5. 7 あまぎ ■2008/02/14 23:10:17
まさしく、ききかいかい。
締めなんかはもう、呆れるほどに紫らしくてなんだか嬉しくなりました。

自分はこーりんについてそれほど詳しくは知っていませんでした。
なので、彼の出で立ち、またその分かりやすい説明に、へえー、と
思いながら、時にはその巧みで丁寧な描写に、すげえ、とか感動しながら読ませていただきました。
「機械」としても「奇怪」としても、素晴らしい出来の作品だと思います。
ああもう、こーりん格好いいな……。
6. 5 カシス ■2008/02/15 18:29:45
お題がちょっと弱いかな?と思います。
読み込めるだけに惜しいと思います。
7. 10 dhlkai ■2008/02/18 16:26:36
難しい そしてかっこいい
8. 8 名無しの37番 ■2008/02/27 11:19:40
森近霖之助というキャラクターを上手く扱っていると思いました。
惜しむらくは、霖之助が霖之助であるがゆえに、ほとんど一人で葛藤を完結させてしまったことでしょうか。
盛り上がりが無いわけじゃないんですが、なんか寂しい……でもそれもまた彼らしいのですが。
また、起承転結が綺麗にまとまった作品でもありました。読みやすさという点ではかなりのものだったと思います。
それにしてもゆかりんはエロ、もとい別嬪さんですね。非常によろしいです。
9. 5 俄雨 ■2008/02/27 20:22:19
鋭い考察。それが公式といわれても、サッパリ全く違和感がない。短いながら実のある濃厚ミルクアイス(?)あと、ゆかりんに甘く窘められたい。
10. 5 ■2008/02/27 22:38:40
炬燵の中のこーりんが可愛かったです。
文庫本片手に和むこーりんのほんわかした雰囲気が感じられました。
ただ話としてちょっと分かりづらかったです。
こーりんが結界の中心になりうるというのがどうにも。
11. 4 ■2008/02/28 20:51:41
この表記、辞書が必要なんだが、逆にムリヤリっぽいよなーとか。
当て字の方がまだ可愛げがある気も。
それはそうとして、香霖。目の拡大解釈なんだな。いままでキバヤシさん程度にしか見てなかったが。
確かに境界の存在と言えなくも無い。だからこそ紫が目をかけているのかもしれない。
香霖堂って読んだ事ないからなぁ。
12. 4 たくじ ■2008/02/28 22:45:18
霖之助の悩んでいる内容が人間離れしているので、そんなもんかなぁ、という感じでピンときませんでした。
13. 5 椒良徳 ■2008/02/29 00:07:51
>目の前で疑問符を浮かべている少女も、理由と結果をいる。 
抜けてる! なんか抜けてる! 
私は香霖堂を読んだ事が無いのですが、霖之助って付喪神とのハーフでしたっけ?
いや、まあ良いんですが。
こういう哲学チックな作品は嫌いじゃないんですが、娯楽としては三流ですね。
ていうか邪気眼かよ。

14. 5 時計屋 ■2008/02/29 01:02:32
ううむ、哲学的なお話でした。
って思ってたら後書きで吹いた。
そうか。そういう話だったのか。

さて。
文章が衒学的で中身の濃いお話であったと思います。
キャラもそれぞれ「らしさ」が出ており、東方の世界観がよくでていたように感じました。
15. 4 反魂 ■2008/02/29 01:31:37
 テーマ性としては面白いのですが、面白さを評価するとなると微妙です。濃厚な物語の土台を持っているとは思うのですが、全編に渡って説明しすぎているきらいがあり、物語としての流れにテーマが組み込めていないように思われました。
 また御題の使い方もやや薄いと言わざるを得ません。
16. 4 ZID ■2008/02/29 01:44:52
あらすじが的確すぎて吹いたww
17. 4 木村圭 ■2008/02/29 05:06:41
台無しだー! いや、その通りなんですけれども。一皮剥けば、を変な方向に考えてしまった私は春すぎると思いました。
18. 6 とら ■2008/02/29 09:21:24
細かい部分まで描写されており、香霖堂の雰囲気や人物の様子がよく伝わってきました。ただ、「機械」との絡ませ方は少々強引だったかなと感じました。
19. 6 らくがん屋 ■2008/02/29 11:22:35
あぁ、これは良い邪気眼。雰囲気も好き。でも、もう一押しがあったらより面白かったかも。
20. 7 つくし ■2008/02/29 13:39:08
あとがきが的確すぎて噴いたw
そして作者さん自身が作品を的確に解釈していてしかもそれが俺好みでさらに作品にもあまり隙がないということで俺がここに書くべきこともなくなってしまう罠。ごちそうさまでした。
21. 2 中沢良一 ■2008/02/29 15:25:04
霖之助は引きこもりすぎておかしな考えになるのかな。途中の考察でちょっと疲れました。
22. 4 K.M ■2008/02/29 18:24:57
内容は面白いのですが、「きかい」分が足りてない気がするので、この点数で。
23. 6 ルドルフとトラ猫 ■2008/02/29 19:05:38
あー まったく 後書きで全部言われるとかどんだけー
止め処なく迷って結局決めないのがこーりんのステキポイントだと勝手に思っていましたが、そうでもなかった
ベリグ…
24. 2 ☆月柳☆ ■2008/02/29 20:03:27
分かりやすい説明をありがとうございます。
面白かったです。
25. 6 八重結界 ■2008/02/29 20:58:12
霖之助の葛藤が上手く描かれていましたが、そこと機械を結びつけるには少し無理がありすぎたかと。
全体的な雰囲気は穏やかで、とても好みでした。
それにしても、あとがきの三行は秀逸だよなあと感心。
26. 5 O−81 ■2008/02/29 21:28:50
 三行あらすじがわかりやすすぎた。
 いろいろ考えてる霖之助は霖之助らしくて好きです。
27. 8 只野 亜峰 ■2008/02/29 21:36:25
「一皮むけませんの?」で違うほうを想像したのは俺だけで良い。
三人称も安定してますが、主語がところどころ抜け落ちてるのがちょっと気になったり。
話としても面白かったし、文章も基本的に安定してて読みやすかったです。
引っ張ったわりには淡白に終わってしまったのがアリだとは思うけどちょっと残念。

*以降蛇足

と、沈黙した霖之助を怪訝そうに見ている魔理沙に気づいた。は
と、沈黙した霖之助は自分を怪訝そうに見ている魔理沙に気づいた。のほうが良いかな。

私は客を追い返さない立派な商売人なんだぜ。は
私は客を追い返さない立派な商売人なんでな。にしたほうが文章が繋がるかも。

視線を自分の本に落とす。
霖之助は視線を自分の本に落とした。にしたほうがいいかも。
後その後の数行は――で間を置くなり、前の行と一行開けるなりしたほうが良いかなと思いまふ。
いや、まぁ。俺ならですが。

「境界を操る程度」の存在・「魔法を使う程度」の存在は
「境界を操る存在」・「魔法を使う存在」にしてしまったほうが良いかも。
ZUN節としては妥当なんですが、程度という言葉は基本的に軽んじた意味合いを含んでいるので今回に限ってはちょっと雰囲気にそぐわないかも。
28. 6 名無し1 ■2008/02/29 22:09:26
好み。昨今の゙無機物にも魂がある゙的な彼是にウンザリ気味な自分には、ニヤリとさせられる箇所が多く、読みながら思考が飛び回った。心地好い時間に感謝です。
29. 5 BYK ■2008/02/29 22:19:46
三行で解説するとかそんな自虐ネタを(ぉ
…いやまあその。"人も妖怪も一皮剥ければ"ってところで「この後、褌一丁になるのかー」と思ってしまった自分が(←
30. 7 床間たろひ ■2008/02/29 22:22:20
後書きが
実に正鵠を射ているので
困る

とはいえ、結構面白かったですよんw
31. 6 つくね ■2008/02/29 22:53:30
香霖の能力で人の能力まで、というのは私が知る限り新しいアイディアですね。面白かったです。
32. 5 綺羅 ■2008/02/29 23:21:29
香霖堂の設定がいろいろとでてきましたが、それをいかすというよりは語るのに終始しているような感じを受けました。それだけならば、原作の香霖堂を読めばいいという話になってしまいます。それと、読ませる、という点での工夫が必要な気が。
33. 6 moki ■2008/02/29 23:29:33
こーりん、それ何ていう道具屋の目?
秘封の世界を考えると機械論的な思考で外の世界は発展してったんでしょうかね。
34. 4 冬生まれ ■2008/02/29 23:47:55
「機械」なんだろうけど、「奇怪」な話。
やけにインパクトが強かったです。
35. 9 blankii ■2008/02/29 23:57:20
今回こんぺ作品群を読んでいて、一番新鮮な驚きを提供してくれたのが今作であると思います。敢えて『乾』でなく『坤』を例に出すところが、霖ちゃんのロリペド具合を表しているに違いない。

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