水月

作品集: 最新 投稿日時: 2008/09/06 09:00:25 更新日時: 2008/09/09 00:00:25 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00







 朧月の下、彼女は何一つ身にまとっていなかった。それに羞恥を感じないのは、彼女を見ているものが誰もいないからだ。夜の森の中、彼女を見るものはいない。いるとすれば、ただ一人――夜の湖面に映る彼女自身だけだった。
 裸身に空気は肌寒く、それが何よりも心地よく感じられた。
 静寂に満ちた森。
 風はなく、湖面は静かに凪いでいる。揺らぐことなく、波紋すらなく、音のない森で湖は眠りについている。
 月の光の、その音が聞こえそうな、
 静かな、満月の夜。
 湖面に映る朧月が、やけに明瞭に見えた。
 とくん、と、自らの心臓の音が、一度、大きく聞こえた。

「嗚呼――――」

 朧月を見ながら、その音を聞きながら、彼女は思う。


 心は何処に、と。


 右手を胸に添える。とくん、とくん、とくん――触れた個所から、鼓動の音が聞こえてくる。緩く緩く、心臓が命を刻んでいる。黄金のような鼓動。
 命。
 生きている。
 今は、まだ。
 彼女は思う。あと何回、この心臓は脈打つのかと。今まで幾度鼓動を数えたか脳に刻まれていたとしても、これから先、数えるほどしか脈打つことはないのだ。
 それを彼女は知っていた。
 経験ゆえに、知っていた。
 だからこそ――ここにいるのだ。
 獣が死ぬ場所を一人で選ぶように。
 そして、思う。
 記憶は脳に。
 鼓動は心臓に。
 なら。

「嗚呼――心は何処に」

 触れた胸は脈打つ。脈打つことを止めたとき、生きる肉は死せる肉と変わる。
 記憶は脳に刻まれ、一部は記録となって魂とともにゆく。
 けれど、
 記録でも記録でもなく。
 鼓動ですらない、
 この私は、
 この私の心は、どうなるのだろうと――彼女は、そう思って。


 それは私だけのものだと、そう思った。


 顔をあげ、彼方を見る。手が届かないほど遠くに、月が見える。
 世界は美しく、
 どこまでも続いている。
 連続している。
 手が届かないほどに、遠く、遠く果てにまで。
 彼女は顔を下ろす。すぐそこには湖面がある。水面に映った月は、手が届きそうなほどに近かった。
 その月を目指すように、彼女は歩きだす。

 ……ぱしゃん。

 彼女の全身が水に浸る。軽い身体はゆっくりと沈みゆく。限りなく透明に近い青の中で、彼女は湖面に浮かぶ月を見上げた。水面の裏から見る水月の向こうに、重なるように朧月が揺れていた。
 彼女は動かない。その姿は、湖面に沈む一輪の花のようで。

 ――あ、止まった。

 それが、最後の記憶だ。











           †











 手には花を持っていた。

「どこへ?」

 行かれるのですか――家付きの者にそう問われても、稗田阿求は言葉を濁すしかなかった。自身でもわかっていなかったからだ。どこへ行くのか、なにをするのか、どうして花束を持っているのか。何ひとつとして分からず、けれど、それをしなければならないということだけは不思議とはっきりとしていた。
 私はそうしなければならないのだ、といった確信だけが胸の中に巣食っていた。強迫観念とも違う。使命感のような、遠い日に交わした約束のような、緩やかな感情だった。
 逆らうこともできた。
 本能よりも理性よりも弱い衝動だった。意識を向けなければ気付くことすらなかっただろう。けれども阿求は、胸の内からわいてきたその感情を否定せず、むしろ身を任せるように動いた。
 久方ぶりだったからだ。
 思い出せないという衝動、
 わからないという感覚が。
 稗田阿求はすべてを忘れない。なにもかもを記憶する。その小さな頭蓋の中には、今までの全てが詰まっている。ありとあらゆるすべてが。そして、これから起こりうることも、ひとしく記憶し、そして記録していくことだろう。
 それが使命だからだ。
 それこそが、稗田としての使命だから。
 運命とすら言っていい、代々受け継がれてきたものだからだ。稗田とはそのために存在する。すべてを記憶し、記録に変換して残し伝える語り手。存在としての受け手だ。
 だから、珍しくも楽しかったのかもしれない。
 自ら動くということが。

「どこかへ。戻りはします」

 稗田阿求は結局それだけを答え、自身の屋敷から歩を外へと進めた。
 眩暈のするような空だった。
 普段は屋敷にこもっているせいだろうか、あまりにも強い陽射しが痛く感じた。刺すような陽光に目を細める。青い空は手が届かないほどに遠い。雲はなく、風もなく、吸う空気は暑く肺腑を焼かれるようだった。
 心地よい夏。
 快い夏。
 夏の地面を踏みしめるようにして阿求は歩き始める。どこへ――どこかへ。自身でもよくわからない衝動に任せて、行先を知らないままに歩きだす。それが楽しい。誰も見ていなかったら跳ねていたかもしれない。振りかえって屋敷の方を見ると、家付きの者が道に水を撒いていた。阿求の視線に気づくと、彼女は小さく頭を下げた。
 その後ろにあるのは、稗田の屋敷だ。
 幾代もの稗田が産まれ暮らし過ごした屋敷であり――幾人もの彼女自身のための屋敷だった。
 稗田阿求。
 産まれ死に巡る、幻想郷の記録者。人でありながら、転生を繰り返し幻想郷と共にあるもの。
(自覚は……あまり、ないけれど……)
 首筋を流れる汗を感じながら、阿求は内心で呟く。自身が稗田の当主として幾度も転生していることは自覚しているが、転生により記憶の大半は抜け落ちるため実感は薄い。物を忘れない能力は、あくまでもその代に限ったものだ。
 恐らくは転生する際に余計なものを注ぎ落としていくのだろう――そう思っている。それを確かめることができるのは次に転生する、つまりは死ぬときであり、確かめた後にはまた忘れてしまうだろう。
 けれど。
 わずかに残っているのであれば――この衝動は、その残り香なのかもしれない。
 今の自分ではなく、かつての自分がしたかったことなのかもしれない。遠い昔の自分自身が、約束したことなのかもしれない。幾度転生を繰り返そうとも行うべきことだったのかもしれない。
 そう思った。
 なんだか、先祖の借金を肩代わりしているようだ。
 そうとも思った。
 あながち間違いでもない――転生、生まれ変わりをしているのだ。死に、変わり、生まれる。同一人物でありながら別人のようなものだ。双子よりも縁が悪い。いっそ自覚の一切がなければ割り切れるのだが、質の悪いことに中途半端に記憶は残り、何より幻想郷縁起という形で記録までも残っている。二つを繋ぎ合わせることで、ある程度の過去を辿ることはできるし――その気になれば、誰かに聞くという手もある。
 ここは幻想郷なのだ。
 はるか昔から生きている妖怪などいくらでもいる。
 してみると、今のこの行動も遥か昔に妖怪と交わした約束なのかもしれない。生まれ変わったらまた会いましょう、そんなロマンチストが視る夢物語ではないが、今の自分を客観的に見れば、花束を持って逢瀬に向かうように見えなくもないのかもしれない。
 そんな気概は少しもないが。
 ――向かう先に、誰がいるのだろう。
 悩みとは裏腹に足は止まらない。花が手折れないように大切に抱え、変わらぬ速度で歩き続ける。急くことも遅るることもない。彼女の速さで、阿求は歩く。たちまちに屋敷が見えなくなり、代わりに木々が見え始め、太陽が映す影が少し傾いた。
 向かう先は人里ではなく山であり森であった。この先には人間は存在しない。矢張り妖怪か――そのことに対し恐怖はない。あるならば幻想郷縁起など書こうとはしないし、そもそも、死ぬことに意味はない。
 無意味。
 痛いのは嫌だと思うが、死ぬことそのものは酷く無意味だった。稗田の子は生まれ変わるのである。死は終着ではなく過程でしかない。生物は死ぬことによって他の生物を生かすことを生命の輪というが、稗田阿求はそれをただ独りで賄っている。循環。雨が川となって海に戻り、再び空に戻り雨と化すように。くるくると循環している。
 稗田は死に、稗田が生まれる。生まれた稗田はやがて死に、新たな稗田が生まれる。
 終わることのない輪だ。
 まるで――永遠のような。
(まるで……あの永遠亭の住民のよう)
 自重する思いは笑いになった。口の端がわずかに歪む。幻想郷縁起を書く際に知り合った、永遠亭の住民――死なない少女は、はたしてどうしてそこに辿りついたのだろうか。それをどう思うのだろうか。
 死なないこと。
 死んで蘇ること。
 死んで生まれ来ること。
 似ているような、
 違うような、
 曖昧で、決定的な差だ。似ているということは、決して同一ではなく異なるということなのだから。

「連続性の有無――」

私≠ニは、どこまでが私なのだろうという、それだけのことなのだろう――阿求はそう独りごちて顔をあげた。視界は鬱蒼と繁る木々によって遮られ始めている。赤い靴をはいたような足は森の中へと踏み込み、あれほど眩しかった太陽の光は葉にさえぎられる。葉の隙間から洩れでる光が、所々光線のように瞬いていた。
 少しばかり涼しい。
 それが有難かった。汗が僅かにひいていく。和服の襟元をわずかに開き、内に森の空気を入れる。
 緑の匂いがした。
 それを懐かしいと思うのは、森の木々は人とは比べものにならないほど昔から在るせいだろう。阿求が生まれたときから。あるいはその前の稗田が死ぬ時から、その前の稗田が生まれるときから。
 人だけがめぐるましく入れ替わっていく。
 そしてその速さを、自分は誰よりも実感しているのだ。
「羨ましい――とは、また違うのだろうけれど」
 深く嘆息し、同時に、緑の中に甘い匂いを感じた。それが、胸に抱えた花のものだとすぐには気付かなかった。森に咲くことのない白い花。
 これを、誰に贈ろうと思ったのだろう。
 考える、
 思いだす、
 思いかえす。
 答えは出ない。夏の蜃気楼のように曖昧だった。捕まえようとすればするほど意識の隅へと逃げてしまう。阿求はもう一度嘆息し、それを考えるのを諦める。足の向くままに行けばいずれ思い出すだろう。
 そして、その瞬間は、あっさりとするほど早く来た。

「――――あ」

 足が止まる。
 意識も、止まった。
 それは、森のさなかにあった。忘れられたように、隠されたように、唐突に突然に視界に広がっていた。同心円状に失せた木々の中に、湖はひっそりと佇んでいた。
 風はなかった。
 凪いだ湖は、涙のように輝いていた。そこだけ、ぽっかりと樹木が存在しないせいで――何ひとつ遮ることのない湖の水は、陽光を浴びて涙のように輝いていた。
 水面に変化はない。停滞している。阿求自身以外に誰の姿もなく、蟲の声すら聞こえなかった。
 完全な無音。
 全ての連続性から切り離され、世界から孤立したような情景。
 今この瞬間時間が永遠に止まったのだと言われても阿求は信じただろう。世界には自身しか存在しないと言われたとしても、それをすんなりと受け入れることができただろう。森の中にある湖。ただそれだけのものが、幻想の中でさえ幻のように思えた。
 彼女は――
 稗田阿求は知っていた。
 この森の奥に湖があることを、目的地が湖であることを。他の誰が知らないとしても、自分だけはここにくる必要があったのだと――彼女は知っていた。阿求自身は一度も来たことがないとしても、憶えていた。
 思いだした。
 思いだして、思い返して、理解した。

「………………」

 静かな――あまりにも静かな湖面に対し、一歩を踏み出すのを躊躇ってしまう。それでも阿求は、恐る恐ると言ったように足を踏み出した。微かに土を踏む音がする。
 水の匂いを感じた。
 湖の端、水に触れるか触れないか、ぎりぎりのところで阿求は踏みとどまり、膝を曲げる。木々の影から出たつむじに陽光が当たるのを感じる。限りなく透明に近い青色の水は、陽光を浴びて黄金色に輝いて見えた。
 きらきらと――きらきらと――光が反射している。
 鏡のように。

「………………」

 そっと――身を乗り出して、阿求は水面を覗き込んだ。水は光を反射する。彼女自身の姿が水面に映り込む。花を抱えた、稗田阿求の姿。
 あるいは、
 それは――
 稗田阿求と同じ姿をした、だれかの幻像だったのかもしれない。
 自分と同じ姿を水面に見る阿求は、すべてを思い出している。すべてを理解している。誰のためにここにきたのかを、向かう先で誰が待っていたのかを、なぜここにきたのかを。
 すべての答えが、そこにある。
 目の前にいる彼女のために、阿求はここまできたのだ。
 彼女だけが、それを憶えているから。
 だから、
 彼女は。


「稗田阿爾。貴方の――心は其処に」


 静けさを遮り、啄ばむようにそう言って――そっと、手を伸ばした。柔らかな手つきで、ここまで抱えてきた花を水面に解き放つ。
 それは花だった。
 弔いの花だった。
 かつて死んでいった自分自身に――そして転生することなく失われた、彼女だけの心に対する、弔いの花だった。
 花は水面に触れ、水音とともに波紋が生まれる。小さな波紋は、けれども水面に映る幻像を夢のように消していく。花は水を吸い、ゆっくりと、ゆっくりと沈んでいく。限りなく透明に近い青に溶けるように。青の中に溶けて沈んだ心を目指して、花は沈んでいく。波紋すらも消えていく。
 はじめから何もなかったように、湖は凪いだ平穏を取り戻す。
 そして、その時にはもう、稗田の少女の姿は水面になかった。水面の表にも、裏にも。どこにも、ありはしなかった。

 遠ざかる足音だけが、波紋のように森に溶けていった。






人比良
http://allenemy.fc2web.com/
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投稿日時:
2008/09/06 09:00:25
更新日時:
2008/09/09 00:00:25
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1. 5 慶賀 ■2008/10/05 13:00:05
テーマは循環、でしょうか。非常に詩的な文章で、読んでいる際に
周りの音が消えたかのような、静まりかえった雰囲気を味わえました。
 個人的な意見としては、自然描写を作り込んだことで、
クドさといいますか、全体的に事が運びにくい印象を覚えました。
 阿爾は随分と死生観豊かな露出狂ですね。
2. 6 大崎屋平蔵 ■2008/10/06 09:01:26
心理描写が面白かったです。
ただ、個人的には最後に、入水の理由などが欲しかったです。
3. 3 神鋼 ■2008/10/06 19:19:22
詩的で読みやすかったんですが、作者の考えている世界があまりにも
隠されているので不完全燃焼でした。
4. 7 カプチーノ ■2008/10/06 21:28:14
綺麗で儚い話でした、阿求は本当に切ない話が似合いますね。
5. 4 小山田 ■2008/10/06 22:11:11
気取った文体のため、肝心の阿求の想いがかえって滲んでしまってましたが、読後感はよかったです。
6. 7 佐藤 厚志 ■2008/10/07 00:33:05
詩的な文体で綴られた稗田阿求の心情は、素晴らしいものだと思います。
そして彼女にとっての『生』の苦しみと逡巡を書き抜いたことに尊敬を覚えました。
ラストは美しい反面、何故か悲しいシーンでしたね。成仏という言葉が頭に浮かんだのは私だけでしょうか。
7. 2 ななし ■2008/10/07 14:54:02
いやに説明的な気がしました
8. 3 twin ■2008/10/09 21:47:50
 寂しさを感じてしまうような読後感は、心地よく思いました。また、抽象的な表現の中に阿求の想いが込められているように感じられ、その雰囲気に応じた作風がより一層それを顕著にしていました。

 ただ、印象に残るにはいささか物語としての起伏が足りないように思いました。阿爾の記憶が微かに残った上で、森の奥の湖にやってきたのなら、阿爾の波乱万丈な物語を入れてもよかったと思います。それに、数々の先代がいるなかで、阿爾だけが特別視されているので、なおさらそう思いました。

 SSとして読み手を引き入れるような要素がもっとあったら、更によくなっていたと思います。
9. 9 三文字 ■2008/10/12 22:07:53
詩的で情感あふれる文章で、短いながらも純分な満足感が得られる作品でした。
夏の暑さや森の涼しさ、泉の清涼さが伝わってくるような、そんな綺麗な文章で、少しだけ刹那的な、そんな満足感です。
10. 4 yuz ■2008/10/15 20:11:26
しっずかな、こっはんっの、もっりっの、かっげからっ
11. 3 つくね ■2008/10/17 16:44:36
僅かな時間での作品と考えてみれば、質・量共に少々の驚きを覚えてしまいます。
ですが稗田を使った理由、水の配置も理解できるものの、物語が想定の範囲内に容易に入ってしまったという点、そして阿爾がなぜここで、という部分が美しく、しかし抽象的すぎてしまったのが、今回の評価点に繋がりました。
12. 5 deso ■2008/10/23 23:45:32
特に奇をてらうことなく、淡々として味わいがあります。
もう少し、過去の彼女に絡む何かがあれば、もっと良かったと思います。
13. 5 詩所 ■2008/10/26 20:03:36
実体の無い記憶って持っていたならどう感じるのでしょうね。
経験を基にしていない記憶など、他人の無意味な行為と同じ気もします。
まあ、転生した阿求にしか分かりえないことでしょうが。
14. 4 ミスターブシドー ■2008/10/26 23:53:36
単語が綺麗で文章によどみが無い。誌的だ。
面白い。どことなく影絵を思わせる情景が目に浮かび、空気と間を感じ、文章力はあると思う
話は淡白だけど嫌いじゃない
15. 6 PNS ■2008/10/28 13:45:12
記憶は転生できても、心は失われてしまうのでしょうか……。
だからこそ、その心は御阿礼の子それぞれだけのものになるのかもしれませんね。
綺麗なお話でした。
16. 9 つくし ■2008/10/29 16:16:48
 あっきゅんの生きかたの美しさ、かなしさをスタイリッシュに書き上げた感じ。洗練されてます。こころに波紋がたちました。
 でも限りなく透明に近いブルーは正直言いたかっただけちゃうんかと。二回も言うのかと。内容と村上龍全然関係ないんちゃうんかと。思わず噴いた。
17. 5 眼帯つけた兎さん ■2008/10/30 07:01:34
生まれかわり、こぼれ落ちていく心。
ふいに思い立った散歩道は残り香に招かれて、
稗田阿求の心はどこに? その答えを見つけたお話。と、感じました。
もう少しボリュームが欲しかったなと思う反面、詩の様に短くてよかったとも思う。
霞の中を歩いていたような読了感がありました。ぼやけた風景と微かな答え。
印象には残りにくいのですが、よいコンペ最初の作品となったかと。
18. 4 今回は感想のみ ■2008/10/31 11:26:35
徹底された文脈の流れに、相当気を遣っている印象を受けましたしたが
流麗な反面、人の心を動かす力を感じませんでした。
ひっかかりなく、たださらりと流れていった感覚。
19. 5 藤ゅ村 ■2008/10/31 17:19:50
 あえて阿爾を選択したことに何か理由はあるのかな、と思ったりもしましたが、そのへんは些細なところかもしれません。
 阿礼乙女の業というか宿命のようなものを、ほんのちょっとだけ味わわせてもらいました。
 静かでいい雰囲気。
20. 5 じらふ ■2008/10/31 21:25:53
何故阿爾がそこを死に場所としたのか。往時と変わらぬ湖ですら、彼女の心を知らないのかも知れないな…などと浸ってみたり。

全てを記録するための脳も、転生を宿命付けられた身も、全ては縁起の為幻想郷の為…。
でも彼女の心だけは誰も犯す事が出来ないのは、ほんのわずかな救いに思えます。
21. 5 八重結界 ■2008/11/01 18:24:54
情景描写は目に浮かぶほど丁寧なのですが、心理描写が納得しづらかったです。
22. 6 blankii ■2008/11/01 21:05:01
咲き誇る花に蝕まれ、ゆっくりと融け落ちるような。そんな水死体の夢をみました。
文章がとても美しくかつ読みやすく両立しているのが羨ましい。
オチが読めてしまったのが少し残念だったかなと。
23. 6 時計屋 ■2008/11/01 22:56:10
なんとも美しいSSだなぁ、と感心。
特に水面の描写が本当に美しい。
ただ阿求の話としてはありがちで、話の大筋が読めてしまったのが残念です。
24. 5 Id ■2008/11/01 23:42:36
とても詩的であり美しい文章です。しかし、中盤あたりが字が詰まって不揃いなせいか読みにくく勿体無い。静寂の描写は綺麗です。
25. 7 リコーダー ■2008/11/01 23:53:28
阿求モノとしてはよく見る感じ。
捻りはいらない、長さもいらない。良かったです。
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