水を一瞬にして氷に変える方法

作品集: 最新 投稿日時: 2008/09/16 06:55:15 更新日時: 2008/09/18 21:55:15 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00

「……ここって暑いよな」
 紅魔館に存在する大図書館。
 その中で普通の魔法使いである魔理沙が、本棚の本を適当に物色しながらそう呟いた。
「そうかしら? 別に普通だけど」
 その言葉に、いつものように定位置で椅子に坐っている七曜の魔女のパチュリーが、手元の本から目を離さないままでそう答える。
「窓が一切ないから熱気がこもるんだよな。窓をつけたほうが絶対いいぜ」
 確かに魔理沙の言うとおり、窓をつければ少しは涼しくなるのであろうが、ここの館の主の性質を考えれば、それは無理な相談というものであろう。
 魔理沙はそれを承知の上で、あえてそう愚痴っていた。
 その言葉に『ならば、そんな暑苦しい格好をしなければいいのに』とパチュリーは思ったのだが、それは口には出さなかった。
 しばしの沈黙。
 そして突然、パチュリーはふと何かを思いついたかのようにこう言った。
「それなら、ちょっと涼しくなるようなことでも話してあげようかしら」
 読みかけの本をパタリと閉じて、魔理沙のほうへ顔を向ける。
「おお。涼しくなるというのなら話してもらうぜ」
 魔理沙は本棚から目を離すと、パチュリーのほうへと向き直った。
 パチュリーは、勿体つけるかのように多少の間をとった後、おもむろに口を開く。
「水を一瞬にして氷に変えることができるわ」
 そして、その口からそんな言葉が紡ぎだされる。
「……ふむ?」
  魔理沙の頭の中に、冷たい氷のイメージが浮かび上がる。なるほど、確かに少し涼しく感じたかもしれない。
「まぁ、お前ならそういうこともできるんだろうな」
 自分にはそんな真似は無理だが、火水木金土日月を操るパチュリーになら、水を一瞬にして氷に変える魔法を持ってたとしてもおかしくはない。
 魔理沙はそう思った。
 しかしだからといって、魔理沙が自分はパチュリーよりも魔法使いとして劣っていると考えているかというと、そんなことはなかった。
 小手先の技術よりも、いかに最大火力を引き出せるかの方が大事だと魔理沙は思っているからだ。
 そして、そのことに関してなら魔理沙は誰にも負けない自信があった。
 チルノの真似事ができたからといって、弾幕勝負で勝てるわけではないのだ。
 だが……。
「あら? 別に私だけができることじゃないわよ。そうね……そこの小悪魔にだってできることだわ」
 次にパチュリーから飛び出てきた言葉は、さすがに魔理沙にとって聞き捨てならないことであった。
 思わず小悪魔のほうに視線を移してしまう。
「うんしょ、うんしょ」
 重そうな本を抱えて、忙しそうに動き回っている小悪魔の姿がそこにあった。
「あの小悪魔が?」
「あの小悪魔が」
「冗談だろ?」
「そんなすぐに分かるような嘘を言ってなんになるというの」
 やや呆れたような口調でパチュリーが言った。確かにその通りだ。
 しかし、自分ではできないことを自分よりもはるかに魔力の弱い小悪魔ができると言われて、すぐに信じられるほうがどうかしている。
「そんなに疑うなら、今、目の前でやらせてあげるわよ」
 そう言って、パチュリーは小悪魔を呼びつけようとして
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
 それを、魔理沙が全力で阻止した。
 もし本当に目の前で小悪魔が水を一瞬にして氷に変えようものなら、自分の魔法使いとしてのプライドが少なからず傷つけられそうだったからだ。
「ほよ? どうしたの、そんなに慌てて」
「いや、その、あの、だな」
「ああ、なるほど、魔理沙は自分で水を氷に変えたいわけね」
「うう!?」
 だがそうしたことで、とんでもない流れに話は変わってしまったようだった。
 小悪魔にもできることなのに、自分はできないなどということを悟られるわけにはいかなかった。
 この場は何とかごまかすしかない。
「あ、ああ、いや、そうしたいのは山々なんだが、今日はちょっと魔力が心もとなくてな。また別の日にやってやるぜ」
 そう言いながら魔理沙は、足早に出口へと向かって行った。
「うにゃ? もう帰るの?」
「ちょ、ちょっと急用を思いついちゃってな。それじゃ、邪魔したぜ」
 そして、体を滑り込ませるようにして扉をくぐると、バタンッとやや乱暴な音を立てて図書館を出て行ってしまった。
「……ぷっ」
 魔理沙が去った直後、パチュリーはついにこらえきれずに吹き出してしまった。
 もちろん、魔理沙の奇怪な言動に対して、である。
 魔力が心もとないとか言ってる時点で、魔理沙はパチュリーの真意をまったく理解していないということが明白だったからだ。
「まぁ、魔理沙ならそのうち自力で気づくでしょ。彼女はそこまで愚かではないし」
 パチュリーはそう判断して、再び読みかけの本に意識を戻すことにした。
 
  


「邪魔するぜ」
 紅魔館を去った魔理沙が次に向かったところは、魔法の森のアリスの館であった。
「まーた勝手に入ってきて」
 招かれざる突然の来客に、七色の人形遣いはあからさまに不快感を示した。
 だが、魔理沙はそんなことにはお構いなしだ。
 ずんずん奥へと歩いていくと、いきなり本棚のほうをガサゴソと漁りだす。
「ちょ、いきなり何やってるのよ!」
「えーと、確かこの辺だったな……っと、あった、あった」
 アリスの非難をよそに、魔理沙は目的のものだったらしき一つの本を取り出して、満足そうにそれを懐にしまおうとする。
「だぁぁぁ! 人のものを勝手に持っていかないでよね!!」
「気にするな」
「気にするわよ!」
 そう言ってアリスは、魔理沙の手からその本を強引に取り上げる。
「……なによ、これ」
 そして、その本のタイトルを見て訝しげな表情を形作った。
 それは初歩の氷の属性魔法の魔導書であった。
「なんでこんなもの持って行こうとするのよ」
「必要だからだぜ」
「こんな初歩的な魔導書ぐらい、自分の家に置いてないの?」
「ないから、ここに来たんじゃないか」
「いや、まぁ……」
 当然のようにそう言い返されて、思わず口をつぐんでしまうアリス。
 だが、本当に聞きたいことはそんなことではない。
「そうじゃなくて! なんだって今更、氷の属性魔法の魔導書なんてものが必要なのよ?」
「言わなきゃダメか?」
「理由が分からなきゃ、貸してあげるわけにはいかないわね」
「うーむ……」
 そうやって言いよどむ様子は、魔理沙にしては珍しく妙に歯切れの悪い調子であった。
 そんな態度に、アリスはますますその理由とやらに興味を持ってしまう。
 そのことを察した魔理沙は、諦めたような表情を一瞬浮かべた。そして
「仕様がないな。他の奴には絶対言わないでくれよ」
 そう言って魔理沙は、事の顛末を説明し始めた。

「水を氷に……ねぇ」
「そうなんだ。しかも、小悪魔でさえできるって話だ。さすがにそこまで言われて、私はできません、なんて言えないからな」
 魔理沙は、少し苦々しい顔でそう説明した。
「なるほど、それでこっそり習得してしまおうってわけね」
「ま、そういうわけだ。だが、私は火力以外の魔法の使い方は専門外だからなぁ。恐らく、氷の属性魔法を使って凍らせるんだろうって所までは予想できても、そんな魔法、使って見ようって思ったことさえなかったから、それの魔導書なんてひとつも持ってなかったんだよ。かといって、まさかパチュリーのを持っていくわけにも行かないし」
「それで私のところに来た、と」
 そこまで理解して、ふとアリスの頭に別の疑問が浮かび上がった。
「……よく私のところになら、氷の属性魔法の魔導書があるって分かったわね。しかも、場所まで正確に。私でさえ、こんなのものを持っていたことなんて、半ば忘れかけていたというのに」
「ん? 人の家の金目の物や、貴重品なんかの場所は、真っ先に把握しておくものだろ、普通」
「どこの世界の普通なのよ、それ」
 魔理沙のこともなげな言い方に、アリスはため息と共に、心底呆れた口調でそんな言葉を吐き出した。
「ま、いいわ。そんなことなら協力してあげる」
「おお、悪いな。じゃあ、さっそくそれは借りていくぜ」
「でも、これは渡せないわね」
「あー?」
 アリスの意味不明な言動に、魔理沙は眉をひそめてアリスの顔をにらみつけた。
「私が先生になってあげるわよ」
 だが、次に出てきたアリスの言葉に、魔理沙の表情は一瞬にしてぽかんと口の開けた、やや間抜けな顔へと成り代わってしまった。
「なんでだぜ?」
「独学で学ぶより習得早いと思うわよ? 最近は人形操術のほうにかまけているとはいえ、初歩の属性魔法ぐらいなら、 人に教えられる程度には理解しているつもりだし」
 自信たっぷりにアリスは言った。
「まじか?」
「七色の人形遣いを甘く見ないことね」
 そう言って、なかなかに魅力的なウィンクをよこしてみせる。
 断る理由は、魔理沙にはなさそうであった。


「で、なんで川原なんだ?」
 アリスに連れられて魔理沙がやってきたところは、アリスの家から程遠くない場所にある川原であった。
 なにやらアリスは人形たちを操って、持って来た荷物を広げているようだ。
「まさか家の中で魔法の練習をするわけにはいかないでしょう?」
「庭とかでいいじゃないか」
「あんただと庭に出たぐらいじゃ、お構いなしに家を巻き込んじゃう魔法を放っちゃうから却下よ」
「偏見だぜ」
「経験よ!」
 そんな会話をしている間に人形たちは、荷物を広げ終わったようであった。
 辺りには、鉄でできた鍋やら、ガラスでできた透明なお皿、そして銀のスプーン等が広がっている。
 最後にアリス自身がカバンから何かを取り出した。
「なんだ、それ?」
「氷を細かく砕くための装置よ」
「……ああ、要するにカキ氷を作るやつか」
 それで、お皿やらスプーンなんかも持ってきたのだろう。
 つまり、できた氷でカキ氷でも作ろうとでも言うのだ。
 魔理沙にはそんな発想、微塵もできなかった。アリスも、なかなかに抜け目がない性格をしているようだった。
「それじゃ、今からこの鉄鍋に水を入れてくるから」
 そう言ってアリスは、再び人形を繰り出した。
 アリスに操られるままに人形たちは鉄鍋を抱え上げ、近くの川で水をすくい、その後Uターン。
 たちまち、なみなみと水が張られた鉄鍋が、魔理沙とアリスの目の前にでんと置かれる。
「さて、まずはお手本を見せるわね」
 言いながらも、アリスは既に魔力を手のひらに集めだしていた。
 ぶつぶつと呪文のようなものまで、呟き始めている。
 集中を邪魔しないように、魔理沙はそっと事の成り行きを見守った。
「氷の魔法に必要なものは、氷のような平常心。決して気を昂ぶらせたりしてはいけないわ」
 やがて、アリスの手から冷気がほとばしり始めた。
 それは、狙い通りに鉄鍋に入った水を確実に冷やしていく。
「……お!」
 魔理沙が黙ってそれを見ていると、不意に水の表面に薄い氷の膜が張り始めた。
 その膜は徐々に面積を大きくしていき、そのうち水より氷の塊のほうが大きいものになっていく。
 そして、しばらくして
「おお、すごいな、完全に固まったみたいだ」
 やがて鉄鍋の水は、すべて氷へとその状態を変えていた。
 魔理沙がそれに近づいて、コンコンと叩いてその硬度を確かめている。
「うまくいったみたいね」
 アリスが満足そうに一息つく。
 だが、何かを思い出したのか、突然魔理沙の表情が険しいものになってしまう。
「でも……これって、一瞬で氷に変えたとは、ちょっと言えないんじゃないか?」
「あー、そういえば、そういう条件もあったんだっけ。ふむ……。さすがパチュリー、一筋縄ではいかないか。だけど、それぐらいでは私は諦めたりはしないわ」
 魔理沙の言葉を聞いたアリスは、そう言って挑戦的な笑みを浮かべると、腕を組んでなにやら考え込み始めた。
「一瞬で氷に変えるほどの事象を展開させるためには、単純に魔力を上げて魔法の作用を大きくしてやればいいのだろうけど」
「でもそれだと、小悪魔にもできるって所と矛盾しないか? あいつ、それほど魔力持ってるわけでもないし」
「……むぅ」
 アリスの案に突っ込む魔理沙。
 突っ込まれたアリスは、短く呻いて再び思考に没頭しはじめる。
「前提条件は水を『一瞬』で氷に変えることよね。そして『小悪魔にもできる』ような魔法でないといけない。となると、別の種類の魔法と組み合わせて凍らせる力を大きくさせるという方法も使えないわね。彼女に、二つの魔法を同時に操れるようなキャパシティがあるとは思えないし。あとは、なにか魔力を増幅させるようなマジックアイテムでもパチュリーが小悪魔に持たせたという線もあるにはあるのだろうけど、そんなものがあるなら小悪魔に使わせるのじゃなくて、自分で使っていそうよね。ならばあとは、氷の属性魔法をアレンジして、魔力消費はそのままで、その作用だけを大幅に強化させたと考えるしかないかしら。もちろん、小悪魔にもで扱えるような、そんな簡単なアレンジじゃないといけないわけだけど……」
 そんなふうに、アリスが思考の渦に埋没していたそのとき、

 ぺしんっ。

 そんな気の抜ける音と共に、なにかしら軽い物体が額にぶつかるような感覚をアリスは感じとっていた。
 その物体は、額にぶつかると同時にばらばらに砕け散ってしまったみたいで、その破片のようなものがアリスの顔に無数に張り付いていた。
 アリスの顔をひんやりと冷やしながら、その破片は少しずつ溶けていく。
「なにするのよ、魔理沙!」
 アリスの視界には、氷を細かく砕くための装置の傍らに、いたずらっぽい笑みを浮かべながら立っている魔理沙の姿が映っていた。
 その手は、氷を砕いてからそれを丸い形に固めた、さながら雪玉のようなものをもてあそばせている。
 おそらく先ほどアリスの額にぶつけた来たものはそれであろう。
「ああ、なんかさっきから難しい顔しながら、うんうん唸っていたからな。ちょっと、気を紛らわせてやろうと思ったわけだ」
 アリスの怒鳴り声に、しかし魔理沙は、まったく悪びれた様子もなく飄々とそう言い放った。
「あのねぇ! あんたのためにいろいろ考えているんでしょうが! まったく、邪魔しないでよ」
 そんな魔理沙の態度に、アリスはますます声を張り上げる。
 考え込んでいて無防備なところにあんな一撃を受けたのだから、それも仕様のないことであろう。
「まったく……。そんな、一度氷を砕いてからまた固めなおすような、そんな手間を……かけて……まで」
 アリスの言葉が途中で途切れ、その目は激しく動揺しているかのように大きく見開かれていた。
「お、おい、どうしたんだ?」
 そのアリスの様子を見て、さすがに心配したように魔理沙がアリスの傍に駆け寄った。
「固め……なおす……。そうよ、たとえ氷を砕いたとしても、固めてしまえば……ぎゅっと凝縮してしまえば、ある程度硬度が出てくる。それは魔法も同じじゃないかしら? つまり、魔法の範囲を一点に集中させれば、たとえ少ない魔力でも、その作用を大きくすることができるはず!」
 言うが早いか、アリスは目を瞑り、そして呪文を唱え始めた。
 どうやっているのかは分からないが、その間に人形たちに再び鉄鍋の水を用意させている。
 驚いている最中の魔理沙と、呪文詠唱中のアリスの目の前に、でんとそれが置かれた。
「……」
 どうしていいか分からずに、とりあえず静観することを選んだ魔理沙の戸惑いをよそに、アリスは朗々と呪文を呟いている。
 先ほどのものよりも、やや長い呪文のようであった。
 やがて唱え終わったのか、おもむろにアリスは目を見開いた。
 だが、すぐには魔法を放とうとはしない。
 慎重に狙いを定めているようであった。
「凍れ!」
 刹那、意を決したかのようにアリスは魔法を解き放った。
 直後にピキンッ! という硬く乾いた音が辺りに響いて、そして……
「うお!?」
 魔理沙の目の前で、まさに一瞬にして水が氷に変わっていたのだった。
「おお! やったな、アリス!!」
 魔理沙が笑顔でその氷に近づいていった。
 先ほどやったように、コンコンと叩いたりして本当に凍っているか確かめている、
「うん、完全に固まっている。正真正銘成功だぜ、アリス」
 魔理沙がピースをアリスに向けて
「ふう、うまくいったようね」
 アリスは、安心したかのようにほっと一息をついた。
「でも、これって小悪魔でもできる魔法なのか?」
「本質的な部分は、さっきやった初歩の氷の属性魔法と同じよ。ただ魔法の範囲を極限まで狭くするだけのアレンジを加えただけ。といってもこんなもの、簡単すぎてアレンジというのも馬鹿馬鹿しい、ただの工夫みたいなものなんだけどね。だけど範囲を狭くした分、狙いを定めるのにコツがいるわけなんだけど、でも、それもそこまで難しいものじゃないわ。それこそ、ちょっと練習すれば小悪魔でもできるんじゃないかしら」
 アリスの説明に、魔理沙は満足そうにうなずいた。
「なるほど、それなら大丈夫そうだな」
 それで、さっそくその方法を教えてもらおうと魔理沙は思ったのだが、しかしどうしたというのか、アリスのほうは手を頬に当て、ぶつぶつと口元に何かを呟きながら、再び思考の淵に深く沈んでいる様子であった。
  訝しげに思いながらも、魔理沙はアリスに声をかける。
「お、おい、アリス?」
「それにしても、水を氷に変えるだなんてそんな単純なことをわざわざやらせようとするなんて、パチュリーも一体何を考えてるのかと思っていたけど、でもこうやって実際にやってみると案外奥が深いものだったわね。まず『一瞬で』という、ただ普通に氷の属性魔法を放っただけでは到底なしえないような時間的制約をつけたこと。これにより、何かしらの方法を使っての魔法作用の強化が求められることになる。それに『小悪魔にでもできること』という、魔力的制約をつけることによって、力ではなく知によっての解決方法が必要になる。それはそうよね。ただ魔力を上げるだけの力技で解決できるのなら、わざわざ『一瞬で』なんて制約をつける意味なんてほとんどない。上手いこと考えたものだわ。さらに、それによって出来上がるものが氷というのも、また評価すべきポイント。思考能力を試すだけではなく、その結果によって物を冷やしたり、涼を取ることができたり、細かく砕いてカキ氷にできたり、と実にさまざまな用途に使える、どんなマジックアイテムにも負けないような、簡単かつ合理的な物を手に入れることができるのだから。パチュリー……そこまで考えていたというのね、恐ろしい子。さすがに七曜の魔女の二つ名は伊達ではないということか」
「……わー!!」
 あまりにも長い時間アリスは思考していたため、ついに我慢できなくなった魔理沙は、アリスの耳元でそんな大声を張り上げた。
「きゃー!? って、はっ!? 私はいったい何を……」
 魔理沙の懸命な救助活動により、アリスはようやく思考の渦から脱出することに成功したのだった。 
「戻ってこれたか、アリス? さっきやった水を一瞬で氷に変える魔法、私にも使えるようにしてほしいんだが」
「あ、ああ、そうだったわね。それじゃ、早速魔理沙も練習してみましょうか。まずは氷の属性魔法を使えるようになるところからね」
 言いながらもアリスは、最初に魔理沙が黙って持って行こうとした魔導書を荷物から取り出していた。
「おう! よろしく頼むぜ、アリス先生」
「はい、よろしく、魔理沙君」
 そう言ってアリスは魔導書を開いた。
 それを覗き込むように、魔理沙も顔を突き出してくる。
「まぁ、それほど難しい魔法でもないし、短い師弟関係ってことになりそうだけど」
 アリスはそう考えていた。
 
 その考えが大きく崩れるのに、さほど時間はかからなかった。



 魔理沙は、全神経を集中させて手のひらに魔力を集め、口元には呪文を浮かべていた。
 辺りは既に、傾きかけた紅い夕陽に照らされている。
 呪文を唱え終わり、やがて魔理沙の意思に呼応するかのように、手のひらから冷気がほとばしり始める。
 狙いは、目の前の水の入った鉄鍋だ。
 その冷気はゆっくりと、だが確実に目標のものの温度を氷点下へと下げていく
 やや時間がかかった後、次第に水の表面に氷の膜が張り始めた。
「……よし、いける!」
 それを見た魔理沙は、自然と気持ちを昂ぶらせてしまう。
「あ、魔理沙、ダメ!」
 アリスが警告を発したが、しかし、遅かった。
 次の瞬間、ほとばしっていた冷気は紅蓮の炎へとその性質を変化させてしまっていた。
 その炎は、みるみるうちに凍りかけていた水ごと鉄鍋を飲み込んでいってしまう。
「ちっ!」
 魔理沙は慌てて魔法を強制的に中断させた。
 さっきまでの熱気が嘘だったかのように、炎は瞬く間に掻き消える。
 だが、消えてくれなかったものもあった。
 魔理沙の目に、ぐつぐつと沸騰している熱湯をそのうちに溜め込んだ、鉄鍋の姿が飛び込んでくる。
「これで138回目ね」
 アリスが、やや疲れたような声でそう言い捨てる。
「くー! なんでかうまくいかないんだぜ」
「だから魔理沙、気を昂ぶらせたらダメなんだって。氷の魔法には、氷のような平常心が必要なんだから」
 言いながらも、アリスの胸中に『これは魔理沙には無理かも』という声が浮かび上がってくる。
 うまくいかない原因としては、弾幕はパワーな魔理沙にとって小手先な技術が必要な細かい魔法は苦手、というのも挙げられるだろうが、それ以上に彼女の気質……魔力の性質と言い換えてもいいかもしれないそれが、絶望的なまでに氷の属性魔法に向いていないというのもあった。魔法使いにとって、得て不得手な属性魔法があるのは当然なことであり、それは別に魔理沙に限った話ではないのだが、しかし、今回のこれはさすがに異常な事態ではあった。なんせ冷気が炎に成り代わってしまうのだから。
「これは恐らく、押さえ込まれた魔力の反作用と見て良さそうね。限界まで押し込まれたバネが開放されたとき、空高く飛び上がっていってしまうのと同じ現象。魔理沙、氷をイメージしなきゃいけないのに、心のどこかで思いっきり魔法をぶっ放したいって思っていたんじゃないかしら。その衝動が、結果的に爆発的な炎となって具現化されてしまったのよ」
 アリスが淡々と魔理沙に説明をした。
 だが、原因が分かったからといって、どうすることもできないのであった。
「そんなこといわれても、どうすればいいんだぜ」
「だから、途中で気が昂ぶらないようにすればいいのよ。練習するしかないわね」
 そう言ってアリスは、ふうっと大きくため息をついた。
 実はアリスのそういう態度が、少なからず魔理沙を焦らせて失敗させている原因にもなっていたりするのだが、かといって、アリスのせいでうまくいかないなどとは魔理沙は言いたくなかったので、結局アリスはそのことを最後まで知ることはなかった。
「……まぁいい、そのうちビシッって決めてやるさ」
 そう言って、再び魔理沙は精神を集中し始めた。
「あ、待って。いま水を取り替えるから」
 魔理沙が構えたのを見てアリスは慌てて人形を操り、熱湯になってしまった鉄鍋の水を新しいものに取り替えようとした。
 しかし、その人形の進行方向に地面から小さなでっぱりが出ているのを、アリスは気づいていなかった。
 鉄鍋を運んでいた人形は、ものの見事にそのでっぱりにひっかかって転んでしまい、そして……その鉄鍋に入っていた熱湯を、アリスの方向に向けてぶちまけてしまう。
「え?」
「危ない、アリス!」
 気づけば、アリスのすぐ目の前まで熱湯は迫ってきていた。今から動いたとしても、避けることはできないだろう。
「くっ!」
 魔理沙は、無意識のうちに懐からミニ八卦炉取り出す。
 だが、これで何をするのかという具体的な考えは魔理沙にはない。
 ただ、なんとかしなくてはという一心での行動だ。
 ほとんど閃きと言っても過言ではなかった。
 次の瞬間魔理沙は、いつものマスタースパークではなく、さっきまで唱えていた氷の属性魔法をミニ八卦炉に込めていた。
「凍りつけ!!」
 一瞬辺りがまぶしい光に包まれて、そして、それですべてが終わっていた。
 効果は劇的であった。
 いままさにアリスの身に降りかかろうとしていた熱湯は、空中で氷の塊と化して、ぼとぼと地面に落ちていった。
 アリスの目は捉えていた。
 魔理沙のミニ八卦炉から、青い氷の炎がほとばしって熱湯を飲み込んでいく様子を。
 しばし呆然とアリスはその場に座り込んでいた。
 魔理沙も同じように、ぼぉっとその場に立ち尽くしている。
 先に我に帰ったのは魔理沙であった。
「無事か! アリス」
 その声に、ようやくアリスも心神喪失状態から回復した。
「え……ええ、ありがとう、魔理沙」
「いや、私は別にたいしたことは……っていや、私は今なにをした!?」
 時間が経つにつれ、少しずつ魔理沙の頭の中で状況が整理されたらしい。
 さっき自分が放った魔法が、熱湯を一瞬で氷に変えていたのを魔理沙は理解した。
「ってことは、目標達成じゃないか! やったぜ!」
 魔理沙は大げさにガッツポーズを取って見せると、おもむろに傍らに立てかけておいた愛用の箒にまたがり始めた。
「え、ちょっと、どこ行くのよ、魔理沙!」
「さっそくパチュリーに見せつけに行ってくるぜ! いろいろありがとな、アリス。助かったぜ」
 そう言いながらも、魔理沙は箒の高度をぐんぐんと上げていった。
「さぁ、飛ばすぜ!」
 そしてそんな声だけを残し、だんだんと薄暗くなっていく空を疾駆していく。
 その速さは相当なもので、あっという間にアリスの視界から魔理沙の姿が消えていってしまった。




 バタンッ!
 乱暴に扉が開かれる音を聞いてパチュリーは、その元凶たる人物が誰なのかを、読みかけの本からは一切視線を外さないままでうかがい知ることができた。そんな失礼なことをする奴は、一人しかいない。
「来たのね、魔理沙」
「ああ、来たぜ、パチュリー。早速なんだが、さっきの話のことだ」
「やっぱりね」
 パチュリーは、魔理沙の訪問目的のことも既に予想済みであった。
「水を一瞬にして氷に変えに来たんでしょう?」
 その言葉に、魔理沙は首肯で答えた。
「待って、いま用意するから……」
「ああ、その必要はないぜ。ここに来る前に、ちゃんと咲夜に頼んで用意してもらった」
「は?」
 きょとんとするパチュリーをよそに、魔理沙はでんっと水の入った桶を近くにあった机の上に置く。
 そして、おもむろに懐からミニ八卦炉を取り出した。
「あの、魔理沙? あなたいったい何をやっているの?」
 魔理沙のあんまりといえばあんまりな奇行に、パチュリーはさすがに焦りながら彼女を止めようとする。
「ふっふっふ。心配しなくていいぜ。別にここでマスタースパークを撃とうってわけじゃない。これが私なりのやり方なんだ」
 だが魔理沙は、さらに見当違いの解答をしてきた。
 そして、氷の属性魔法と思わしき呪文の詠唱を開始する。
 ここまで来れば、もう決定的であった。
 魔理沙は、いまだにパチュリーの真意をまったく理解していないということが。
 しかし、すべては遅すぎた。
 白黒の普通の魔法使いは、既に詠唱を完了してしまっていた。
 彼女の魔力に呼応して、当然のことのようにミニ八卦炉が動作し始める。
 閻魔様の判決の申し渡しにも負けないような、そんな大声が図書館に響き渡った。
「行くぜ! コールドインフェルノ!!」
 その瞬間、魔理沙にとっては二度目の、パチュリーにとっては初めての閃光が辺りに広がった。
 そして最悪なことに、魔理沙の辞書に手加減というものがなかったことが、さらに不幸に輪をかける結果となった。
 ミニ八卦炉から景気良く飛び出した氷の炎は水の入った桶だけでなく、机、椅子、本棚、壁、天井等など、魔理沙の前方のありとあらゆるものを舐り、炙り、舐め尽くし、飲み込んでいき、見事な氷のオブジェへと変えていった。
「おっと、ちょっとやりすぎたか。でもほら、見ろよ。水を一瞬にして氷に変えてるだろ?」
 そう言って魔理沙は、呵呵と大笑した。
 その様子にHの姿が重ね見えたのは、パチュリーの目の錯覚であろうか。

「小悪魔。ちょっと来てもらえる?」
 魔理沙の気の済むまで笑わせてから、パチュリーは静かに小悪魔を呼びつけた。
「はいはい、なんでしょうー?」
 その声に小悪魔は、ぱたぱたと小走りにパチュリーの傍へ駆け寄ってきた。
「あなた、今から水を一瞬で氷に変えなさい」
 そう言ってパチュリーは、小悪魔に紙とペンを手渡した。
 その紙には、大きく『水』という字が書かれていたりする。
「え?」
 それに魔理沙が、あからさまに訝しげな表情を浮かべたが、パチュリーは無視した。
「ああ、はいはい。こうですね」
 紙とペンを受け取った小悪魔は、少しだけ紙を眺めた後、おもむろにペンを握り締めなにやら一筆書き加えた。
「はい! ちゃんと氷になりましたよ」
 小悪魔が笑顔で見せてきたその紙には、点が一つ加えられ、見事に『氷』という字に一瞬にして変わっていた。
「え?」
 先ほどとは同じ単語の、ただしニュアンスが微妙に違う言葉を、魔理沙はおもわず口に出してしまった。
「これが私の言いたかった、水を一瞬にして氷に変える方法よ」
 パチュリーがあまり抑揚のない声で、一息にそう言い切った。
「え?」
 その言葉に魔理沙は、あ行の四番目の文字をひたすら口から零していることしかできない。
「まぁ、無駄な努力ご苦労様、と言ったところかしら」
 そう言いながら、パチュリーはぽんっと魔理沙の肩に手を置いた。
 そのまま、すたすたと図書館の出口のほうへと向かっていく。
 扉を開けて身が半分外に出たところで、くるりと魔理沙のほうへ向き直り無表情にこう言った。
「あ、そうそう。そこの氷付けになったやつ、すべて元通りにするまで出られない魔法を扉にかけとくから。それじゃ、がんばってね」
 ぱたんっ、と扉が閉められる。
「え?」
 魔理沙の口からは、ひたすらにその単語しかでてこなかった。
 目の前には、机、椅子、本棚、壁、天井等など、ありとあらゆるものの氷のオブジェ。
 何かに助けを求めるように、魔理沙は辺りを見回した。
 傍らに居た小悪魔と目が合う。
 小悪魔は、にっこり笑ってこう言った。
「疲れたら言ってくださいね。水くらいならお出しできますから」
 
 魔理沙にとって、今宵は永い夜になるだろう。
工夫をバカにするなー!!
涙雪
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2008/09/16 06:55:15
更新日時:
2008/09/18 21:55:15
評価:
0/0
POINT:
0
Rate:
5.00
1. 5 no name ■2008/10/05 08:16:34
読める!読めるぞ!私にも展開が読めるッ!
まりさC誕生秘話?面白かったですw
2. 5 慶賀 ■2008/10/05 13:06:37
テーマはとんちでしょうか。なんて懐かしいオチなんだと本気で
感じ入りました。いや、恥ずかしいことに考えつかなかったんですけど。
もう少し氷魔法習得の描写を減らしても良かったのではないかと思いました。
とんちはテンポが大事かなと。
3. 5 ゆうなぎまりも ■2008/10/05 13:55:07
「それなら、ちょっと涼しくなるようなことでも話してあげようかしら」
「おお。涼しくなるというのなら話してもらうぜ」
「水を一瞬にして氷に変えることができるわ」
・・・って、体感的に涼しくなるのではなくて、
思考すること、集中すること、閃くことによって涼をとる、ということでしょうか。

いろいろな解釈が出来ますね。パチュリーいい味出してます。
4. 7 お腹が病気 ■2008/10/05 22:02:58
魔理沙哀れ……予想通りのオチで安心しました。
5. 3 小山田 ■2008/10/06 22:28:21
キャラクターの性格が無理なく描き出されている点に好感がもてました。
ただ、ストーリー進展をキャラの会話文に委ねたためにもっさりとした話の運びになり、またオチの弱さもあって尻すぼみの読後感をもってしまいました。
6. 4 佐藤 厚志 ■2008/10/07 01:45:48
オチ凄い。参りました。
ただオチにたどり着くまでの過程が長いような気がしました。
7. 6 神鋼 ■2008/10/07 19:42:00
タイトルでオチは予想できましたが、勘違いで全力疾走していった魔理沙の
愕然とした態度が哀愁を誘います。
8. 6 名無し ■2008/10/07 23:28:55
グッド
9. 8 暇をつくるのが下手な人 ■2008/10/08 21:26:23
吹いたw
10. 6 大崎屋平蔵 ■2008/10/12 17:59:43
テンションの高さが良かったです。
ただ、どうして魔理沙が氷の魔法を使えたのかがもう少し説明されてると良かったかなぁと思いました。
11. 7 三文字 ■2008/10/13 23:07:02
言葉が足らないというのは、悲劇喜劇の始まりですな。
てっきりチルノを持ってきて凍らせるのかな、って思った俺もある意味魔理沙と同レベル。
幻想郷だとこういうナゾナゾ?を実現できる輩がいるのがなんとも……
思考に没頭する魔法使いらしいアリスが可愛らしかったです。
12. 3 yuz ■2008/10/16 21:53:04
好きですよ、工夫。
13. 4 #15 ■2008/10/18 11:41:04
よくある話…って事でいいんでしょうかww
14. 4 twin ■2008/10/19 21:01:21
 まさかそんな単純な話ではないだろうと思って読み進めて行ったら、案の定簡単な答えで、何故か悔しくなりましたw

 ただ、熱湯がアリスに降り掛かろうとした場面は、ありきたりだったかなと思い、少し拍子抜けしてしまいました。一日に回数をこなしていたとはいえ、出来るまで努力を惜しまない性格の魔理沙なら、長い日数を練習に費やせば、最後のオチがより際立つのではないでしょうか。特に、パチュリ―の無駄な努力という言葉辺りが。

 でも、長い解説をしていたアリスが微妙に不憫な立ち位置にいたのが、個人的に一番のツボでしたw
15. 7 deso ■2008/10/23 23:42:21
面白かったです。
魔理沙可愛いよ魔理沙。
16. 8 詩所 ■2008/10/26 20:10:44
そして魔理沙は世界はこんなちっぽけで、理不尽であると知る。

オチに全てを賭ける作品はやっぱり美しい。
パチュリー側に立って読んだ人とは全く印象が違うんでしょうね。
と、当然の如くオチが読めなかった敗者として言ってみる。
17. 2 ミスターブシドー ■2008/10/26 23:59:12
タイトルの時点でわかる話ではあるんだが、まあ状況からすれば魔力勝負の話と勘違いしても……でも、途中でおかしいとか……ああ、アリスも一緒になって考え始めた。
オチの判っている話の場合、過程で捻る必要があるわけだが、ちょっとそれが弱かったような。
タイトルからオチが予想出来たので、逆にこれをどうやって捻るのかが楽しみだったが、結局予想の範囲内でコトが終結してしまった。
導入が魔理沙の勘違いという所にも少し摩擦を感じる。
水→氷 に話全体が縛られている気がする
18. 5 PNS ■2008/10/28 13:54:36
タイトルから一瞬でオチに気がついてしまいました。
最後にそうきたか! と驚かせてほしかったです。
19. 1 つくし ■2008/10/29 16:53:55
 なんつーかタイトルを見た瞬間オチを特定できるので、読者がオチを予測するということも頭に入れてその上でも楽しめる一工夫が欲しかったです。読んでてずっとオチが見え続けてどれだけ魔理沙やアリスが頑張っても感情移入できませんでした。
20. 4 眼帯つけた兎さん ■2008/10/30 06:59:32
水→氷とはまた懐かしい……。
この話で踊らされていたのは、そして一番の被害者はアリスですね。
それにしてもこのパチュリー、皆の努力を水の泡にしやがります。
21. 3 今回は感想のみ ■2008/10/31 13:35:20
話のオチが弱いために話が締まらず、膨らんだ中盤がそのまま冗長になっていた。
構成力が足りない。
22. 6 藤ゅ村 ■2008/10/31 17:23:45
 タイトルの時点でネタとオチはわかっていたけれど、コールドインフェルノに繋がっていく過程と結論が素直で素敵でした。最後まで気付いてないふたりに、もういいかげん気付けよと思ったりもしましたが。どこまでも力技な感じが魔理沙ぽく。
 でもまあ定型パターンからいくと、むしろ魔理沙がなぞなぞを出してパチュリーがうんうん悩むっていう感じのような気もしますが、何にせよ爽快感のあるお話でございました。
23. 4 じらふ ■2008/10/31 21:28:11
見事なまでに(精神的な意味で)涼しくなる話でございまった。こういうなぞなぞネタっぽいのは大好きですねー。
ただタイトル見ただけでオチが分かってしまったので、違う物の方が良かったかもです。

あと魔理沙は災難でしたが…まぁそのお陰でコールドインフェルノ開発できたんだし結果オーライという事で(笑
24. 3 つくね ■2008/11/01 00:38:52
物語としては可もなく不可もなく。氷の魔法について試行錯誤を重ねる場面、そしてそれをコールドインフェルノに繋げるのはよかったです。
ただ悲しいかな、オチが先読みできてしまった……
25. 5 リコーダー ■2008/11/01 09:26:55
割と一瞬で誰でも答えが分かりそうな謎をあえて引っ張り、力技で解決。
これはこれで読んでてニヤニヤという奴でありました。
尖った部分はないけれど、楽しめたと思います。
26. 5 八重結界 ■2008/11/01 18:27:44
タイトルでオチが読めましたけど、過程は面白かったです。
無駄なことを真面目にやる奴らというのは、愉快ですからね。
27. 4 名乗る名前がない ■2008/11/01 21:07:52
オチが分かってるネタを面白く語れることって凄いことなんです。
失敗したらスルーされかねないけど、うまくいったら凄い達成感が。
28. 3 blankii ■2008/11/01 21:17:01
前半でオチが読めてしまったのが少し残念でした。読んでるひとは視覚的に「水」→「氷」と分かりやすいし。ロジカルすぎるアリスがツボでした。
29. 2 木村圭 ■2008/11/01 21:43:05
研無刀ネタは1回で十分と思われ。何回もやられるとくどく感じます。
パチュリーの魔法が細かすぎで吹いた。コールドインフェルノも魔力の一種だから出来なくは無いと思いますが。
30. 2 時計屋 ■2008/11/01 23:02:54
うーん、長々と引っ張るようなネタではないように思えます。
オチもすぐ読めてしまいますし。
31. 5 Id ■2008/11/01 23:44:20
よくよく考えれば、水を一瞬で凍らす手段を持たない我々はすぐ点を入れるのに気づくでしょうが、初めから頑張れば凍らせられる魔法使いは技巧を凝らすのに頭がいって解が盲点となってしまうという、灯台下暗し的アイロニーかもしれません。流石パチュリー流石。でも点数は読む私が人間なのでこんなもんで……。
名前 メール
評価 パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード