わたしがかぐやだったころ

作品集: 最新 投稿日時: 2008/10/05 07:53:38 更新日時: 2008/10/07 22:53:38 評価: 0/0 POINT: 0 Rate: 5.00
   初めて見[まみ]えたというのに、わたしはなぜか、その人を何と呼ぶべきなのか、すぐにわかった。
   だからわたしは、こう言った。
  「はじめまして、お父様」





 わたしの名前は、かぐや。
 これは、お父様からもらった名前。「輝くように美しい」っていう意味なんだって。
 お父様と出会ったその日から、わたしの新しい暮らしが始まった。
 都を少し離れた、鄙びた山の中。そこに新しくしつらえられた小さなお屋敷が、わたしの家。
 ほかの姫君たちは、都のまん中で、もっとずっとぜいたくな暮らしをしているのかもしれない。でもわたしには、これで十分。不足は感じないし、それに……
 わたしには、お父様がいる。
 わたしのお父様。わたしのことをとってもかわいがってくださるし、わたしもお父様のことは大好き。
 だから、お父様のためなら、なんだってがんばる。
 覚えておきなさいと言われたことはぜんぶ覚えたし、それ以上のことだって、たくさん身につけた。教養だってお作法だって、わたしはきっと誰にも負けない。
 上手にできたら、お父様はよろこんで、たくさんほめてくださる。わたしは、お父様にほめられるのが、一番好き。
 ほめられるといえば、顔立ちもそう。お父様はいつも、わたしのことをきれいだって言って、「きっと似合おう」と、高価な衣裳をいくつも下さる。鏡を持っていないから自分ではよくわからないのだけれど、お父様だけじゃなくて、侍女たちや、他のみんなもきれいだって言ってくれるから、本当にそうなんだろうと思う。
 でも、お父様の一番のお気に入りは、この黒髪。新月の真夜中みたいな黒の上を、動くたびに白い光の輪が揺れる。長さは腰までしかないけれど、さわるとうっとりするくらい気持ちいい、すべらかな髪。お父様はいつもこの髪をかき撫でて、「美しいのう」ってほめてくださる。
「かぐや」
 わたしを呼ぶ声。なによりもうれしい声。わたしも、この気持ちをいっぱいに詰めこんだ笑顔で応える。
「はいっ」
 わたしは、ほんとうに幸せ者だね。


   華やぎと称賛に取りまかれた日々の中。
   美しく愛らしく、お父様からも、他の誰からも蝶よ花よと愛でられ、そして皆を愛する。
   「父の愛」なるものでその心を満たしていられた、無邪気で無知なおひめさま。
   わたしは、かぐやだった。





 ときどき、たまらなく不安になる。
 どうしてお父様は、わたしを娘にしてくださったんだろう。
 あの日――お父様と出会ったあの日、わたしはお父様に見出されて、娘として引き取られた。
 まるで捨てられた子供のように、ひとりぼっちでぽつねんとすわっていた私。放ったらかしてたって、お父様に何か損があるようには見えなかったはず。
 「みなし子で気の毒だ」って思ったから? わたしのことが気に入ったから? それとも……
 わからない。だけど、お父様は優しい人なんだ。わたしを拾ってくれて、かわいがってくださって。わたしの、大好きな人なんだ。
 だから、お父様のためにお伽のお勤めをすることくらい、わけないことだった。


   新しい「お勤め」が始まって、それでも、まだわたしはかぐやだった。
   ただ、ほんの少しだけ、わたしの中のかぐやが歪[ひず]んでしまったような気がしたけれど。





 雨粒が打ちつける中、わたしは、長い秋雨にぬかるんだ夜道を走っていた。
 身につけているのは、単一枚。膝までの丈なのに、跳ね上げた泥が裾を点々と汚す。
 単の内側には、小刀を入れた袋を縫い付けてある。ときおり懐から手を差し入れて触れ、その硬い感触を確かめる。
 もう何年もまともに動かしていない四肢はろくに言うことをきかず、何度も泥道に体を落とす。泥にまみれ、擦り傷をこさえ、それでも走り続けるうち、目指す館が見えてきた。
 人間[ひとま]を見計らい、裏手の垣にとりつく。だが何度挑んでも、てっぺんにたどりつく前に手か足かが壁を捉えそこね、そのたびに転げ落ちては新たな傷をつくった。
「くそっ!」
 いらだちから、がらの悪い悪態が口をついた。これも久しぶりのことだ。
 わたしの目的は、とある人物。この館にいるある人物を殺すこと。
 それを目前にまでしていながら、近づくことさえできない。歯噛みしながら、けれども他の手段を思いつくこともできず、不毛な過程に再び取りかかる。そこへ、
「申し」
 誰かが声をかけてきた。見上げると、切れ長の目をした若い女性が、こちらを見ていた。
「我々の主が、貴方様を客人として迎えたいとのこと。どうかこちらへ」


 申し出をのみ、館の一室へと通された。
 暗がりの奥に、主だという人物がいる。かろうじて人影があるのがわかる程度で、年齢も性別も見分けがつかない。
 私が目的としている人物なのだろうか。事前にある程度の情報を得てはいたが、判断はつかない。
 「主」が人払いをしたのだろう。侍女と思しき女性たちが、次々と下がっていく。わたしとそいつと、二人きりになった。
「で、御用は何かしら。どうせ貴方のお目当ては私なのでしょう?」
 若い女性の声。間違いない、目的の人物だ。
 わたしはこれから、人を殺める。単の外から小刀の端を握った。改めて自分の中の覚悟を確かめ、そして目的を告げた。
「わたしは、藤原不比等が女[むすめ]。お父様が貴様にかけられたご好意ご温情の数々を踏みにじった貴様の所業、許すまじ。よって、その仇をとりに来た!」
「……なるほど。予想通り、愉しませていただけそうね」
 かすかな衣擦れの音が聞こえた。灯し火の朱い薄明かりの中に、闇に紛れていた姿が浮かび上がる。
「ようこそ、孝行娘さん。きっと素敵な時間を過ごさせてくれるであろう貴方を、心から歓迎するわ」


   この時彼女を、ただ父の仇としてのみ憎めていたなら。
   わたしの憎悪が、ただ一人お父様のためだけのものであったなら。
   わたしは、たとえほんの少しなりとも、かぐやのままでありつづけることができたのだろうか。





 ――もう、六年以上前のことになりますか。ひめさまがこのお屋敷にいらっしゃる前のことですね。
 ――旦那さまが、名を何といいましたか、美人と評判のどこぞの成金の娘にのぼせ上がってしまわれて、文やら贈り物やら、せっせと遣っていたのですけれど、その挙句に、「妻に迎える」と求婚までなさったのです。
 ――ところが、その娘ときたら断るに事欠いて、旦那さまに無理難題を吹っかけて、しかも三年がかりで難題にこたえられなかった旦那さまを、笑い者にしたのでございますよ。断るにしたってもう少し、やりようというものがありましょうに、ねえ。
 侍女たちが教えてくれた、かつての出来事。
 そういえば、昔そんな噂話を聞いたことがある気がする。とんでもなく美しい女の人がいて、名だたる貴公子たちの求婚を、次々に袖にしたと。どこの誰だったか、彼、彼女らの名前も地位も、もう覚えてはいないけれど。
 でもそれがまさか、お父様のことだったなんて。
 そいつはお父様から愛され、そんなふうにちやほやと持て成されていた。そしてそれを歯牙にもかけず、平然と踏みにじって捨て去った。それを思うと、自分の目の前にそいつを引き据えて、怒鳴りつけてやりたくなった。思いつく限りの詰問を浴びせて、場合によっては一発二発の拳もくれて……できるものなら、存在そのものから抹消してしまいたくなった。こういう感情を憎悪というのだろうと、初めて自覚した。
 居ても立ってもいられず、わたしは、侍女たちからそいつの居所を聞き出し、お父様の仇をとるためにと、ここまでやってきた。
 その相手が今、目の前にいる。
 だというのにわたしは、自分の前に現れた相手に、すっかり気を呑まれていた。
 絶世と呼ぶにふさわしい、綺麗な顔立ち。貴公子たちが命と人生を賭けて求めたという噂にも納得がいくほどに。そして、頭のてっぺんから指の先まで気品に満ちあふれた完璧なしぐさに、上品な微笑み。わたしのように意識して保っているのではない、本物の優雅さ。自分は誰にも負けないだなんて、心得違いもいいところだ。
 でも、髪の美しさだけなら、わたしの方が……。そんなことを考えて、考えた自分に気づいて、こんなだからわたしはだめなんだと思った。
 自己嫌悪に陥る自分を、本来の目的を思い返すことで叱咤する。討つべき仇が今、目の前にいる。気を取り直し、小刀を抜いた。
「あら、穏やかでない」
 口ではそうは言うものの、態度は妙に愉しそうだ。微笑みを浮かべ、踊るような足取りで、さらに側へと近づいてきた。
「どうやら訳有りのようね。いえ、ここに来たことではなくて、貴方の境遇自体。そう……例えば、お母様の身分が低いとか」
 初対面だというのに、見事なまでに図星を指された。確かにその通りだ。
 「旦那様が戯れに手を付けた婢に産ませた子供で、母親はとうの昔に死んでいる」。わたしの出自について、誰かからそう聞いたことがある。わたし自身、三年前にお父様に見[まみ]えるまで、ずっと婢だったのだ。
「当たりかしら。それにしても……」
 しげしげとわたしの顔を見ている。何を考えているというのか。
「ああ、そういうこと。そうなのね」
 白い手指が伸びてきて、私の顎にかかった。勝手に嬲りものにされているようで、癪にさわる。
「姿を見せてはいないつもりだったけれど、貴方のお父様は、どうやら私の姿を垣間見ていたようね」
 唐突に、わけのわからないことを言う。この得体の知れなさが、私の不安を煽りたてる。
「ねえ、貴方はまともに娘扱いを受けているのかしら? もしそうなら、それがどうしてか、貴方にわかる?」
「それは……母親を早くに亡くしていてかわいそうだからって、お父様はお優しいから、だから……」
 人の心の一番脆いところを衝いてくる。一番弱くて、誰にも、自分にも触れられないよう、必死になってかばっているところを。
「ふうん……そうなの」
 気のない返事。鼻先で嗤うような語調だ。
「ねえ。貴方は今、幸せ?」
「ああ」
「本当に?」
「……ああ。お父様がいらして、お父様のご寵愛を頂けて、これ以上の幸せはない」
 紅を差した唇が、にやりと歪んだ。
「いいことを教えてあげましょうか?」
 わたしの顔を覗き込み、愉しげに問い掛ける。そしてそのくせ、こちらの答えなど待たず、喋りだす。
「貴方、明日の夜からは、嫌なことをしなくて済むようになるわ」
「え……?」
 まるきり予想外の言葉。意図するところは汲み取りがたいが、わたしにとって何か利益になるように事を処すると言っているのは間違いない。あまりに唐突に持ちかけられた、あまりに虫の良い話は、不審、不安を通り越して、恐怖の念さえもわたしにもたらした。
「これからはもう、我慢しなくて良いの。私が、貴方を解放してあげる」





 いいようにあしらわれただけで結局何もできぬまま、彼女の前から引き下がった。彼女への憎悪を忘れたわけではなかったが、それ以上に彼女の言葉が気にかかって仕方がなかった。
 帰りついたわたしは、泥まみれの衣服をあらためることもせずに眠りについた。たっぷり丸一日をつぶすほど眠りこけ、目覚めて間もなく、お褥に侍るように命じられた。
 いつもどおりのお勤め。けれど、あいつの言葉のせいだろうか。思考が、良くない方へ良くない方へとまわる。
 ――お父様。
 心の中でだけ、呼びかける。
 遠い人。
 糸一すじの隔ても無いのに、この手で触れることさえできない。そういえば、お伽の時はいつも天井だの壁だの、あらぬ方を見つめてばかりで、ちっともお父様を見ていなかった自分に、今更ながらに気づいた。
 ふと、お勤めが始まったばかりの頃のことを思い出した。
 顔をあわせるのが、言葉を交わすのが気まずくなって、それでも必死にそれまで通りに振る舞おうとした。話し方や行動が不自然でないかと、お父様や侍女たちの目を気にしておびえていた。髪や肩を撫でられる時、触れられる喜びの中にとらえどころのない恐怖が混じるようになった。それはなんでもない時にまで現れて、そのたびに、まるで体に火でもついたようにその場で転げまわりたい衝動に駆られた。
 お父様のお役に立てるなら、それは嬉しいこと。何度もお勤めを命じられるのは、自分の行いがお気に召したということなのだから、喜ぶべきこと。言う通りにしていれば、もっとお父様に愛していただけるかもしれないのだから、だから……
 そう考えて、考えることにして、やりすごしてきた。
 なのに今、あいつの言葉が、今まで埋[うず]めてきた感情を掘り返す。
 ――貴方は今、幸せ?
 やめろよ。
 ――それがどうしてか、貴方にわかる?
 やめろって、言ってるだろ!
 けれど、思考は止まらない。考えるべきでなかったことが、次々とわいて出てきて、頭の中をかき乱す。今までずっと都合のいい答えを用意して、それに逃げてきたというのに。
 ねえ。どうしてこんなことをするの? お父様にとって、わたしは何? わたしを……愛してくださっているの?
 答えを知りたい、知るのが怖い。だから考えていられない、ましてお父様にぶつけることなんてとてもできない、いくつもの問い。
 もし今ここでわたしが泣き叫んだなら、どうなるんだろう。
 ――ねえ、お父様。
 初めてお父様の下から、お父様の顔に視点をあわせた。
 お父様の目は、わたしを捉えてはいない。今まではどうだったのだろう。どんな目で、わたしを見ていたのだろう。……あるいは、見ていなかったのだろうか。


 一通りのことが終わり、単に腕を通す。
 その最中、お父様の声が、背中越しに聞こえた。
「比ぶるも愚かか」
 数秒の後、その言葉の意味を理解する。頭の中に、熱いような冷たいような、痺れに似た感覚が充ちる。
 あいつが、お父様に会った。
 顔をあわせただけなのか、それ以上の何かがあったのか、それはわからないけれど。
 そして、その結果が、このお父様の言葉――あいつとわたしと、比べるまでもないということ。……あいつの前には、わたしなど何の価値ももたないということ。
「お父様」
 その一言が、やっと言葉になった。
 それ以上を言葉にする勇気を出せぬまま、次から次へと問いかけがあふれては形を成さぬままに消えていった。
 もどかしさと焦燥がつのる。沈黙ばかりが、わたしとお父様の間に圧しかかる。
 わたしはお父様の前で、一体どんな表情[かお]をしていたのだろう。
「去れ」
 言葉は、それだけだった。わたしは、身なりすら整えぬまま、辞去の礼を一つして、お父様の前を下がった。
 そのまま、屋敷を飛び出した。





 屋敷を出たからといって、当てなど何一つない。行く所もない、したいことも何もない。
 ただ、いたたまれなさに耐えかねて、衝動的に飛び出してきた。そしてどのみち、もうあそこには戻れないのだろうと、あそこにはもう、わたしの居場所はないのだろうと思う。
 こんな状況でも、喉は渇くしおなかはすく。そのくらいの方が気がまぎれていいのかもしれない。そう思って我慢してみたけれど、そのうちこらえきれなくなって、水を求めて池沼を探し始めた。やがて、澄んだ水をたたえた、静かな池にさまよい出た。
 水を飲むために岸から身を乗り出す。水面に、人影が現れた。
 水面に映ったのは、あいつ。
 違う。あいつと同じ顔で、けれどもずっと卑しい表情[かお]をした、醜い少女。
 思わずその頬に触れようとして、彼女も同じように手を伸ばして、互いの指先が触れて……
「いやあああああああっ!!」
 波紋がはしる。今、ようやく気づいた。
 これは、わたしだ。
 この、鏡に映ったあいつみたいな顔の少女。目鼻立ちこそ飛び切り上等なお人形みたいだけれど、その心根を映し出したように下品にぎらつく目をした、醜悪な娘。これが、わたしなんだ。
 そして、同時に覚[さと]った。
 どうしてお父様は、あんなにもわたしをかわいがってくれたのか。どうして……どうしてわたしは、お伽のお勤めをさせられていたのか。
 「お戯れ」の結果の子供が娘として愛してもらえるなんてわけ、はじめっからなかったんだ。
 わたしは、あいつの代わりだったんだね。
 手を出せないあいつの代わりの、あいつと同じ見た目の抱き人形――それが、わたしだったんだね。
 ああ、思い出した、あいつの名前。わたしと同じ名前――輝夜。なんで今まで忘れていたんだろ。
 顔立ちだけ綺麗な綺麗な少女が、恨めしそうに顔をゆがめている。なんてみじめな、なんて滑稽な姿だろう。
 あいつの、せいだ。
 あいつが、何も言わなかったなら。もし余計なことをしなかったなら。わたしは何も知らないまま、自分の幸せを信じたまま、お父様の側にい続けることができたはず。
 あいつさえ、現れなければ。あいつさえ、いなければ。
 だから、悪いのはあいつ。わたしが今つらいのもみじめなのも、ぜんぶぜんぶ、あいつのせい!
 ねえ、そうでしょう? あなたも、そう思うでしょう? ねえ……
「そうだと言えよ、この、輝夜の出来損ないが!」
 水面を思いきりひっぱたいた。ニセモノの顔がぐちゃぐちゃに潰れて、しばらくすると元に戻った。
 何度も何度も手のひらを水に打ちつけて、そのたびにそいつは潰れて、潰れてはすぐに綺麗な顔立ちを取り戻した。
 髪が崩れ落ちてきて、うつむいた顔にかかった。鬱陶しい。
 こんなの、何のためにあるんだろう。ああそうか、よく出来た似非輝夜になるためか。
 お父様の愛した、自慢の黒髪。こんなものあったって、輝夜の代用品として都合好くなるだけでしかなかったのなら……
 ――こんなもの、いらない。
 懐の小刀を髪に当て、力任せに刃先を向こう側へと押し通す。幾筋かが断ち切れ、力なく地べたを向いた。
 やがて、左手にわたしから切り離された髪の束が残された。指の間からだらりと垂れ下がり、いまだに黒々として艶やかに輝いている。
 もう一度掴み直して、水面に叩きつけた。気味の悪い水草みたいにとぐろをまいて、水面に浮いていた。
 再びうつむくと、丸い雫がぽろぽろと水面へ浮かび上がってきて、きれいな同心円をつくって散るのが見えた。その水の玉を美しいと思ったけれど、掬いとることはできなかった。





   ほころびだらけの単。手荒く切り散らされた、艶のない乱れ髪。
   もう、誰かを愛することもない。
   この胸の中に残っているのは、醜い憎悪だけ。





   そうして、わたしはかぐやじゃなくなって。
   わたしは“わたし”になった。





   “わたし”の名前は、まだわからない。
 コンペに出たい。
 ただその欲求だけで、問題山積のまま、この作品を出してしまいました。
 ちなみに、「アカイイト」は未プレイです。色の差し方が秀逸な某同人誌は既読です。
mizu
http://usagiyatukitosakura.web.fc2.com/
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投稿日時:
2008/10/05 07:53:38
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2008/10/07 22:53:38
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1. 4 慶賀 ■2008/10/05 13:22:31
テーマは水鏡でしょうか。写った像は歪んでたとか
そんな内容でしょうか。個人的には、ところどころにある
難しい読み方はなくても良いと思います。
2. 6 vol ■2008/10/07 00:28:21
妹紅がかぐやの写しだという話はなかなか新鮮みがあって楽しめました。
欲を言えば、妹紅が今の名を名乗るようになった経緯とかも読んでみたいです。続きが気になりますね。
3. フリーレス 小山田 ■2008/10/07 11:25:20
何ですか、これ?
4. 7 あやこふ ■2008/10/09 23:37:46
読みやすくて、スラスラ読めましたよ。内容も深すぎず、軽すぎずみたいな??よかったと思います。
5. 7 #15 ■2008/10/11 11:03:22
時代背景からすると、あながち否定できない内容ですね。妹紅の深い憎悪の理由も、これなら納得できます。
6. 4 yuz ■2008/10/12 15:06:17
タイトルが秀逸
7. 6 三文字 ■2008/10/12 20:18:32
「わたし」がどうやって妹紅になったかの話も見てみたかったなぁ、と思ったり。
でも、妹紅がどれだけ輝夜を憎んでいるかは、よく伝わってきました。
8. -1 神鋼 ■2008/10/16 19:13:46
よくわかりませんでした。
9. 5 deso ■2008/10/23 22:46:17
このままでは、まだ序盤という印象です。
これから更に主人公を掘り下げていったら、もっと面白くなりそうに思います。
10. 4 詩所 ■2008/10/26 20:46:54
短い場合は特に何かしらのインパクトや普通の小説との差異が欲しくなって来ます。
物語は纏まっているのですが、読み終えた後に印象が特に残らないというか。
あといくらか端折っている箇所があるようで、読みにくくなっていると感じました。
11. 2 ミスターブシドー ■2008/10/27 00:59:45
まあ、妾の娘ならそういう扱いなのか。
当時の貴族の生活とか倫理観とか知れたもんじゃないしなぁ。
水……しかないんだろうけど、どうなのか
12. 4 PNS ■2008/10/29 20:03:37
辛い。凄い解釈でしたけど、読んでいてとても辛い。救えない。
というわけで、この点数を……。
13. 2 眼帯つけた兎さん ■2008/10/30 06:37:56
新しい見解。
惜しむべくは最初に答えを導きやすく、驚きが少なかったことでしょうか。
14. 5 つくし ■2008/10/30 22:09:16
 ヘルメットが直せないところですねわかります>某同人誌
 これは面白い解釈。しかし夜伽がはじまったあたりから想像できるオチに一直線なところあたり、もうちょっと「おおっ」と言わせるような迫力が欲しいところでありました。
15. 3 じらふ ■2008/10/31 21:46:56
これは…辛いお話ですね。
終わり方が唐突だったというか物語の冒頭部分だけ見せられたと言うか。“わたし”が如何にして新しい名前を得たかを知りたかった気がします。
ぶちゃけ続きが読みたかったな〜、と。
16. -1 今回は感想のみ ■2008/11/01 14:55:34
某同人誌とかわけわからん。
それよりも、なんでこんなに表現が前のめりで薄っぺらいのですか?
これで重い話を書かれると苦笑しか浮かびません。
17. 3 八重結界 ■2008/11/01 19:00:37
面白くはあったけど、少しボリュームが足りなかったのが残念。
それに、お題の使い方が少し弱かった気もする。
18. 5 藤ゅ村 ■2008/11/01 20:33:12
 そこはかとなく漂うエロス。
 妹紅が不憫で不憫でもう。
 想い人の影を別の女性に重ねるのは失礼極まりないです。
 だからもこたんはうちに来ればいいと思う。
19. 4 木村圭 ■2008/11/01 22:02:33
知っても地獄、けれど知らなくても地獄。あんまりだぜオッサン。
冒頭からろくでもない展開になるのはひしひしと感じられましたが、まさかこんなことになっていくとは。
ところで続きはまだでしょうか。
20. 5 blankii ■2008/11/01 23:18:49
たぶん間違いなく、つけた点数以上に好きな一作です。
読んでみて、『妹紅』という名前はいつ付けられたのか? なんていう疑問も残りました。婢の頃の元々の名前か、はたまたずっと後に付いた名なのか。その辺を絡めて発展させてくれたら最高だったのになー、とか生意気にも思います。スミマセン。
でも内容は凄く好き。インセスト過剰摂取に注意。
21. 3 リコーダー ■2008/11/01 23:42:46
もうすこし現在との繋がりが欲しかったかも。
22. 2 つくね ■2008/11/01 23:52:00
読者のミスリードを誘うという狙いに見事に嵌りました。アイディアは独創的でとても良かったです。
23. 6 時計屋 ■2008/11/01 23:52:16
ああ、いいなぁ。
こういう歪んで狂ったお話は好みです。
輝夜と紅妹の過去話というとどうも一本調子になりがちですが、
因縁をこういう別の線から結んだのは面白いと思いました。
24. フリーレス オディオ ■2008/11/17 00:13:59
妹紅の輝夜への憎しみを違う角度から解釈したのが面白かったでした、てっきり自分もかぐや=輝夜だと思い、作者のミスリードに見事に嵌まりました。文章も幼少期から少女へと成長する妹紅の心情を現していて素晴らしかったでした。輝夜は… 悪役にしか見えないャやはり人間外の底知れなさが彼女にはありますね。そして、このオヤジ最悪だなww!妹紅可哀想すぎるだろ。また、これを踏まえて妹紅の輝夜への父の復讐を想像すると、なかなか面白かったでした。
25. フリーレス mizu ■2008/11/19 00:56:19
 お読みくださり、そして感想をお寄せくださり、本当にありがとうございました。
 また、返信が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

>オディオ様
 おお、ひっかかっていただけたとは。
 妹紅の変容は特に気を入れて書いた事柄の一つなので、そう言っていただけて嬉しいです。
 ただ悪いだけの悪役は書きたくないものですが、かといって彼らをしっかり描写しようとすると本題から外れてしまう。少ない文字数――ほんの一言二言で、主張しすぎることなく且つ克明に人物を描写できればよいのですが。

>時計屋様
 お褒めのお言葉、誠にありがとうございます。
 書いている本人も、こういった路線は大好きです。で、趣味まるだしで書いてみました。

>つくね様
 おお、だまされていただけたのですか。
 なにせひねったことが苦手なもので、叙述トリックもどきのスタイルをとりながらも、読み手をだますことは九割方諦めて放棄しておりましたから……。

>リコーダー様
 現在との繋がり……それは考えが及んでおりませんでした。
 ご指摘ありがとうございます。

>blankii様
 お褒めのお言葉、本当にありがとうございます。
 ちなみに、名前の付いた時期は後者のつもりです。「フェニックス再誕」のスペカコメントを見て、あの名前は後々になって自分で自分につけた名前だと思っていたものですから。「生意気にも」などととんでもない、おそれいります(実は私自身漠然とながら続きを妄想していたりしました)。
 インセスト……なぜか妹紅にはそういうイメージがつきまといます。本当になぜなのだろう?

>木村圭様
 そして一番あんまりなのは多分私。
 続き、ですか……いつになるやら本人にも全く分からないのですが、私自身ぼんやりとながら考えてはいたので、もう少し具体的になったら、もしかすると書いているかもしれません。ありがとうございます。

>藤ゅ村様
 え、エロスですか……これは予想外でした。もともと成人向け小説投稿サイト用のネタだった名残りかもしれません。
 そして藤ゅ村様は満月の夜には背後に気をつけられるとよいと思います。

>八重結界様
 ご指摘ありがとうございます。
 やはりモチーフではなくテーマとして水を使いたかったのですが、アイデアがわかずじまいでした。

>今回は感想のみ様
 名称を伏せたのは、ネタバレ防止のためです。あの二文は、「あーあネタかぶっちゃったなぁ」というぼやきのつもりでした。確かに、万人に通じるわけでないネタをこのようなところで用いるのは軽率でした。
 文章については、全くもって仰せの通りだと私自身思います。なんでとなれば、これはひとえに私の力不足ゆえです。申し訳ありませんでした。

>じらふ様
 書いている時には気づきませんでしたが、確かに、「物語の冒頭部分だけ見せられた」感のある作品だったかもしれません。何せ書き手自身が続編を妄想したくらいですから。そのようなわけで、もしかすると、続きを書いているやもしれません。

>つくし様
 あ、通じてる。はい、その通りです。
 もう一捻りつけて、「おおっ」と。なかなかそういったアイデアが出てきませんで……。こういったことが苦手だという弱点、何とか改善していきたいと思います。

>眼帯つけた兎さん様
 ご指摘ありがとうございます。
 ひねりやトリックは私が一番苦手としている分野なので、やはりどうしても難が出てしまっておりますね。

>PNS様
 だ、大丈夫ですよ、妹紅にはえーと、ほら慧音先生が……。
 というわけにはいきませんよね。すみませんでした。

>ミスターブシドー様
 地域や時代、あるいは個人によって常識や正義は変わりますから、現代日本人からみればとんでもないことが、時ところによっては当たり前なのでしょうね。

>詩所様
 ご指摘ありがとうございます。インパクトに差別化……確かに、まったく考えずに書いておりました。
 必要な情報を不足無く伝え、且つ冗長にならないように。なかなか難しいですが、精進していきたいと思います。

>deso様
 ご指摘ありがとうございます。書いている時には気づかなかったのですが、皆様からのご感想を頂いて、確かに「まだまだ序盤」という感があったかもしれないと感じております。

>神鋼様
 きちんと伝えられるだけの文を書くことができず、申し訳ありませんでした。

>三文字様
 ご指摘ありがとうございます。できればそんな内容の続編も書きたいと考えております。
 拙いなりに人物の心情を掘り下げるようにと努力してみましたので、そう仰っていただけると、とても嬉しいです。

>yuz様
 ありがとうございます。こういうあたりは実力ではなく運まかせというのが情けないところではありますが……。

>#15様
 ありがとうございます。感情を掘り下げることに力を入れていたもので、そう仰っていただけて嬉しく思います。

>あやこふ様
 重すぎるかと思っていたので、ちょっと意外でした。ありがとうございます。

>小山田様
 書き手の妄想のカタマリ……などというものを他所に投稿すべきではないとは承知しておりながら、コンペに混じりたくて投稿してしまいました。申し訳ありませんでした。

>vol様
 ありがとうございます。そう仰っていただけて、嬉しく思います。
 出来るか否かは運次第ではありますが、そんな内容の続編を書きたいと考えております。

>慶賀様
 はい。少々弱くはありますが、ここでお題を入れています。
 ルビは確かに遊びすぎた感がありますね。ご指摘ありがとうございます。


 最後になりましたが、書き手の方、読み手の方、そして主催者様、楽しいひとときを本当にありがとうございました。また半年後にお会いしたいものです。
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