極彩色眼鏡

作品集: 最新 投稿日時: 2009/05/09 07:19:10 更新日時: 2009/06/14 21:04:38 評価: 23/23 POINT: 117 Rate: 1.18
 「それ」はふと気付くと、奇妙な場所に居た。
 檻の中とは全く違う、とても開けた空間。
 ――そして漂う、餌の香り。



◇◆◇◆◇



 季節は夏、時刻は午後、太陽はやや南中。ギラギラと壮烈な日が差す木陰の合間を縫うようにして、宵闇の妖怪――ルーミアはその身に闇を纏い、魔法の森をふよふよと漂っていた。

「うひいい〜……暑いよぅ」

 ルーミアは舌を出し、光から自身を守る闇の中で不平を漏らした。いくら闇を纏おうとも、今の時刻は正午を少し過ぎたばかり。全ての生物に恵みを齎す太陽は、今日も今日とてお仕事中だ。彼女の纏う闇は陽光そのものは遮断できていたのだが、その熱までは遮る事は出来なかった。ルーミアは夜の住人、光に次いで熱も苦手なのである。

「ううう、チルノ、どこに隠れたのか〜?」

 さてそのルーミアがなぜ昼間っからウロウロしているのかは理由がある。現在ルーミアは友人達とのかくれんぼの真っ最中であり、彼女はその鬼役であるからだ。そして見つけていない友人はあと一人、それが氷精のチルノである。
 いつもならば真っ先に見つかるはずのチルノであるが、今日はやたらと上手く隠れたようで、随分探しているのに見つからない。ルーミアもチルノを中々見つけられない焦りと暑さの苛立ちの所為で余計に集中力を欠き、結果としてますます見つけられないという悪循環に陥っていた。

「あああ、もう暑いったらありゃ――へぶっ!」

 その時、どか、とルーミアは何かに顔面から正面衝突した。思わず鼻を押さえてしゃがみこむ。どうやら今ぶつかったのは木のようで、鼻の頭に木屑が一つ付いていた。
 ルーミアが昼を嫌う二つ目の理由として挙げられるのがこれである。彼女は光から身を守るため闇を纏うが、それゆえ極端に視界が悪くなり、度々何かと激突事故を起こすのだ。
 ああもう、とルーミアは悪態をつぶやいて立ち上がり――



 がつんっ!



「はぎゅっ!?」



 ――頭の上に何かが降ってきたのは、その時だった。
 
 かなり硬い物のようで、その痛みは頭蓋骨がへこむかと本気でルーミアが心配するほどだった。何やら木にぶつかった所為で、樹上に引っかかっていたものが落ちてきたらしい。泣きっ面に蜂とはこのことだった。

「うぐぐぐぐ、痛いぃ…………あれ?」

 痛みをこらえてなんとか立ちあがったルーミアだが、頭の周囲の違和感に気付いた。
 ――大きめの帽子を被った時のように、何かがすっぽりと頭の上半分を覆っている。その金属的な冷たさは、それが帽子でないことを証明していたが。

「……う、うぬ? と、取れないっ?」

 ぎぎぎぎ、と妖怪の自慢である腕力に物を言わせて取ろうとするが、どうやらがっちりと嵌ってしまったようで外れる気配は無い。訳の分からないものがくっついている、という不快感は恐怖感を煽り、何とか外そうとルーミアがあれやこれやと試す内に――その指が、パチンと何かを動かした。




 ――ブゥ、ン……蜂の羽音のような音が一瞬聞こえたその瞬間。




「…………はりゃ?」




 ――ルーミアの前に、奇妙な世界が広がっていた。




 それは今いる木立の風景。それは間違いない。しかし色合いが明らかにおかしかった。
 全体的にオレンジ色の暖色が多く、それにところどころに白と赤、黄色が加えられている。緑色の葉が広がり、くすんだ茶色の幹が立ち並ぶいつもの林の姿などどこにもない。あまりにヘンテコな映像であった。

「……な、なんなのかー……?」

 何がなんだかわからない。ルーミアの呟きには、その感情が顕著に表れていた。

「……ふぇ?」

 その時、ルーミアの視界に奇妙なものが入り込んだ。それは少し離れたところの地面。そこだけが、奇妙に黒っぽい青色に染まっているのである。……あからさまに怪しい。

「ん〜……?」

 不思議に思ったルーミアはそろそろと近寄り――ぐいっ! と、そこを踏みしめてみた。

「ふぎゅっ!?」

 ふわっとした腐葉土の感触とともに可愛らしい声が上がる。同時にひんやりとした冷気が足元から立ち上ってきた。あ、とルーミアが思う間もなくボコリと地面が盛り上がり、人型の青色が這い出してくる。

「あー、死ぬかと思った! 誰よ人の頭踏んづけたのはっ、せっかく隠れてたのに!」

 聞きなれたその声音は、キンキンとどことなくカキ氷を思わせる高い声音。ルーミアからは青い人型の何かにしか見えないが、この声は間違いない。真夏でも元気な氷の妖精、チルノである。

「チルノ見ーっけ!」
「へにゃっ!?」

 どん、とルーミアはチルノに飛びついた。背後からの奇襲に反応できず、チルノは再び可愛らしい悲鳴を上げる。氷精の名に負けること無いその体の冷たさは、火照ったルーミアの身体には実に心地よいものと感じられた。

「あー、冷たくて気持ちいいー」
「はーなーせーっ! ちょ、闇引っ込めて闇ー!」

 密着しているがゆえに当然ルーミアの纏う闇はチルノまでも覆い始める。それによって尚更チルノはぎゃあぎゃあと声を張り上げたその時、「おーい」と林の向こうからの呼び声が二人の耳に届いた。同時にがさがさと茂みをかき分ける音が響く。

「ちょっとー、いつまで探してるんだよ? この暑さじゃ、みすちーが焼き鳥になっちゃ――……」
「いやならないからリグル!? どんだけ私ひ弱なの……よ?」

 現れたのは蛍妖怪と夜雀、リグル・ナイトバグとミスティア・ローレライだった。彼女達もルーミアとチルノの友達であり、先にルーミアに見つけられていたため待っていたのである。しかし、いつまでたっても二人が戻ってこないため探しに来たのだ、が…………

「あ、リグル、みすちー! ルーミア剥がすの手伝ってー!」
「ひんやりー」

 ……さて、声を辿ってきてみれば、そこにあるのはくんずほぐれつとする闇の妖怪と氷の妖精の姿。真夏の外だというのに随分とご熱い様子。

「……帰ろっか、みすちー」
「そだね」
「えぇ!? 二人とも待ってよー!?」
「二人きりなのかー?」



◇◆◇◆◇



 はてさて、舞台は変わって香霖堂。薄暗く埃まみれの店内はルーミアが纏っていた闇を掃っても平気なほど。そこにルーミアたち四人は訪れていた。

「「「「さーもぐらふぃ?」」」」

 彼女らは声をそろえて店主の言葉を繰り返した。

「ああ、この道具はそういう名前のようだ。用途は……温度を色にして表す程度の能力、といったところかな」

 店主、森近霖之助はルーミアにくっついていたそれ――サーモグラフィ、をしげしげと眺めながら答える。外の世界の道具というのは一々分かりにくい名前をつけるものだな、と頭の片隅で思い浮かべてもいたが。
 ここ、香霖堂は魔法の森の入り口にある雑貨屋である。この店の店主の森近霖之助が『未知のアイテムの名称と用途が分かる程度の能力』を有していることをミスティアが思い出し、ルーミアの頭についてしまったこの機械を調べてもらおうとなったのだ。
 そうして妖怪と妖精の四人組が香霖堂を訪れたのが十分ほど前。霖之助は意外な来客の出現に多少辟易していたようだったが、ルーミアの頭に装着されたその機械を見て興味を持ち、彼女らの頼みを聞き入れた。そして悪戦苦闘しながらやっとこさそれを取り外すことに成功し、場面は冒頭に至る。

「なーるほど、だから地面の下に潜ってたチルノをルーミアが見つけられたってことか」

 リグルが納得したように呟いた。氷精であるチルノが地面の下に潜ったのであれば、必然その周囲の土は冷やされる。それをサーモグラフィが感じ取り、見つけられたというわけだ。

「あー、今回は絶対見つからない自信あったのにっ」

 チルノが悔しげに地団太を踏む。そりゃ確かにそんな隠れ方をすればまず見つかるまい、かといって本当にそれを行うとは……甲虫の幼虫じゃあるまいし。と、リグルはその姿を半ば呆れ顔で眺めた。

「……不思議だなー」

 一方ルーミアは霖之助の手の中にあるサーモグラフィを好奇心の伴った視線で見ていた。最初こそ自分の頭にくっついていた奇妙なもの、という印象であったが、よくよく考えてみればチルノを見つけてかくれんぼの勝者となれたのはこの機械のおかげである。それゆえ少しばかりの愛着がルーミアの中に沸いていたのだった。
 そしてもう一つ。――これはひょっとしたら、凄く便利な物かもしれない、という感情もあった。

「そうだね、外の世界は随分と不思議な機械を作り上げるものだ……さてお客さん、物は相談なんだが」

 霖之助の呟きに「ふぇ?」とルーミアが我に返った。その一瞬、彼の眼鏡が妖しく輝いたのに彼女達は気づかない。……ただ一人を除いては。

「なんなのかー?」
「これは外の世界の道具で、君には少しばかり使い方が難しいものだと僕は思う。そこでなんだが、これを譲っては――」
「ちょっと店主さん」

 突然交渉を始めた霖之助に声が飛ぶ。驚いてそちらへ視線を向ければ、ミスティアが仁王立ちで霖之助を睨み付けていた。

「何騙し取ろうとしてるのよ、それはルーミアが拾ったんだからルーミアのものでしょ」

 ミスティアは四人の中で唯一商売事を行っている妖怪である。八目鰻の屋台を営む彼女は鳥ゆえ、勘定を誤魔化された経験は数知れない。今の霖之助の目は、明らかにそういった奴等の目と同じだったのだ。だから彼女はその奸計を見逃せなかった。

「おいおい、騙し取るとは人聞きの悪い……ただ言ってみただけさ。僕はそんなに性質の悪い性格じゃない」

 苦笑して答えながらも、霖之助は内心にはわずかながらに苦虫を噛み潰した心持があった。しかし、それと同時に感心も覚えていた。
 幻想郷では外の世界の機械は役に立たない物がほとんどなのだが、これは珍しく実用性が高そうなのである。飴か何かでこの妖怪の少女を丸め込めればしめたものと企み、交渉を持ちかけたのだ。それをまさか夜雀に見抜かれるとは……。
 商いという戦場に生きる半妖と夜雀は、バチリと一瞬火花を散らした。たとえ営んでいるものが小さな雑貨屋だろうと屋台であろうと、色眼鏡で見ることは出来ない。皆等しく戦士である。

「みんな、そろそろ行こ。もう名前と使い方わかったしさ。店主さん、どうもね」

 ミスティアは霖之助へ形ばかりの会釈をした後、そう三人を促した。

「そうね、次はもっと上手く隠れなきゃいけないしっ!」
「ばいばいなのかー!」
「おー、じゃあね」

 チルノ、ルーミア、リグルの順にそう言うと、そのまま彼女達は外へと駆け出していった。その際に勢いよくドアが開け放たれ、りぃんと付けられた鈴が澄んだ音を立てる。薄暗い店内には彼女達が来る前の静寂が戻り、みんみんと蝉の声が染み入るようである。やれやれ、と霖之助は嘆息した後、古びた椅子に腰掛けた。
 ……それにしても、奇妙なこともあるものだ、と霖之助は思った。基本的に幻想入りするような機械は外の世界では忘れ去られているため、壊れているか古すぎてまともに使えないものが多い。だが、あの機械はそうは見えない。きちんと作動し、その能力を発揮させていた。
 あのようなものが結界を越えてここに流れ着いた……? 霖之助の胸中に怪訝さが鎌首をもたげる。だが結局、霖之助はその答えを見つけることは出来なかった。



◇◆◇◆◇



 ルーミアがサーモグラフィを手に入れてから数日。その間の三つの勝負事において、ルーミアはまさしく敵無しであった。
 一つは当然ながらかくれんぼである。叢に身を隠していようとなんだろうと、サーモグラフィは見逃さない。微かな熱を捉えて、ルーミアにへと隠れている者の位置を伝えてくれる。
 しかも驚いたことに、これは透明なものですら見破れるようだった。三月精のサニーミルクの『光の屈折を操る程度の能力』、河城にとり(機械の噂を聞き付けてやってきたらしい)の光学迷彩さえもサーモグラフィの前には無力であったのだ。続く連戦連勝に、ルーミアは実にご満悦だった。
 二つ目は弾幕ごっこ。本来ルーミアはこの決闘方法はそこまで得意ではなかったが、ここでもやはりサーモグラフィが力を発揮した。
 弾幕が発射される際、周囲の空気の温度は多少上下する。サーモグラフィによってそれを認識できることは、弾幕の射出位置と発射タイミングも分かることと同義である。これならばルーミアは負けようが無く、弾幕ごっこにおいてもこの数日間無敗であった。




 ……そして三つ目のことでも、彼女の連勝は続いている。




 時刻は、草木も眠る丑三つ時。闇夜の中を、二つの影のそれぞれが走る/飛ぶ。一つの影を走らせるのは、恐怖。もう一つの影を飛ばせるのは、食欲。――サーモグラフィを装備したルーミアが、狩りをしていた。
 彼女は見かけによらず大喰らいの妖怪だ。魚も食べれば獣も食べ――多くはないが、人間でさえ、食べる。先ほどサーモグラフィは闇の中で動く「獲物」を発見した。ルーミアが下した判断は、現状が説明している。
 獲物は目の効かぬ暗闇の中を必死に駆けていた。一方のルーミアといえば気楽なものだ。獲物の正確な位置が分かる故に見失うことはないのだから、向こうが走りつかれるのを待てばよいだけ。これなら、狩り損ねる方が難しい。
 そして根にでも足を取られたのか、獲物が転んだ。……さぁお楽しみ、とルーミアは舌なめずりをして瞬く間に距離をつめる。
 近づくルーミアを察したのだろう、獲物がこちらを振り返った。表情の機微までは読み取れないが、戦慄に満ちたそれを浮かべているであろうことは容易に想像がついた。
 間合いに入ったルーミアは一気に飛び掛り、悲鳴を上げようとした口を左手で押さえつける。なんとか逃れようと獲物はもがくが、ルーミアは空いた右手を首へと伸ばし、万力の如き力で締め上げた。――ごきり、と頚椎の砕ける音と同時に、暴れていた獲物は大人しくなった。
 ルーミアは息をつき、サーモグラフィを外す。獲物の顔を見れば、見開かれた目は光を失い、ぼんやりとルーミアを映しこんでいた。ぞわりと、捕食者の本能、悪意の快感がルーミアの中を巡る。

「――いただきまぁす」

 がぶりと、その首筋に食らいついた。









 数刻を掛けて、自身より大きな獲物をペロリと胃袋へと収めると、ルーミアは満足して立ち上がった。彼女の餌食となった獲物は、血の赤を滴らせる白骨を哀れに晒している。勿論ルーミアも返り血塗れであり、乾いたそれが黒色のドレスを一層赤黒く染め上げていた。
 さあ帰ろう。空も白み始めている。水浴びでもして血を洗い落とさなくてはいけない。ルーミアは踵を返し、そこから立ち去った。



 あとにはただ、白骨だけが残されている。



◇◆◇◆◇



 時刻は昼、空には黒雲。夏とは思えぬ嫌な風が、博麗神社を取り巻いていた。その神社の居間にて、一人の巫女と一人の半妖が卓袱台をはさんで向かい合っていた。

「人食い妖怪?」

 神社の巫女、博麗霊夢はその言葉を繰り返した。ああ、と客人の上白沢慧音は頷く。その顔に浮かぶのは苦虫を噛み潰した表情そのものであり、今にも悔恨の念に押しつぶされそうにも見えた。

「……この十日で五人、行方が分からなくなっているんだ。偶然というには多すぎるだろう」

 五人という人数に、霊夢は少し驚かされた。
 不謹慎ながら、霊夢が博麗の巫女として動くのは幻想郷全体レベルの異変であり、里で人が消えたこと程度ではあまり動く理由にならない。特に最近は十日ほど前に結界が歪み、それを修正しているところなのである。
 しかし、昨今の幻想郷で人が妖怪に襲われることは多くは無く、年に数度といったところである。十日で五件というのは異常事態といって違いなかった。

「それに今朝、血も乾いていない骨だけにされた熊の死体が里の近くで見つかってな……里の者達もこれで完全に怯えきってしまっている」
「……異変、って言っていいみたいね。わかったわ」

 霊夢はすっくと立ち上がるが、そこへ「いやまだ話したいことがある」と慧音が呼びかけた。

「何?」
「霊夢、ルーミアを知っているだろう? 宵闇の妖怪の」

 ああ、と霊夢は脳裏のその姿を思い浮かべた。リボンを身につけ黒いドレスを着込んだ、金髪の少女。あれと初めて対峙したのは、数年前の紅霧異変の時だったろうか。ここ暫くは闇を纏ってふよふよと漂っているところをたまに見る程度である。
 ――そして、その妖怪の口癖を思い出して、霊夢は表情を強張らせた。

「……まさか、あいつ」
「あぁ、可能性はある。里の者たちもルーミアに遭遇したとき言われたことがあるらしくてな。『あなたは食べても良い人類?』と」

 妖怪は基本的に人食いであり、それはルーミアも例外ではない。十日で五人も人を食うことなどは考えづらいが、否定することも難しい。あれだけ「自分は人食いです」とアピールしている妖怪なのだから。
 だがそれ以上に拙いのは――

「決め付けられてるってこと? ルーミアがその犯人だって」
「……そうらしい。里の自警隊達の態度を見るとな」

 いくら可能性があろうとも、色眼鏡だけで決め付けることは事態をさらに大きくさせかねない。霊夢がスペルカードで倒していくならまだしも、それ以外の暴力的な方法で里の人間たちがルーミアの退治を行ったとしたのなら、それは人間と妖怪の関係に巨大な軋轢を生む可能性もある。

「だから一刻も早い妖怪の退治と、ルーミアの保護を頼みたい」

 慧音の言葉に、霊夢は無言で頷いた。



◇◆◇◆◇



 おかあさんが、ようかいにころされた。
 おとうさんは、ぼうっとしている。
 いもうとは、ないていた。
 じゃあぼくが、やっつけなくちゃ。
 たべたやつなんて、きまってる。



 ――里の少年が一人、森へ向けて駆け出したのに気付いた者は、いなかった。



 ……同時に、それを狙うように光る紅い目に気付いた者も。



◇◆◇◆◇



 今日は幸いにして曇り空である。ルーミアとしては気分の良い日であった。

「チルノ、見っけー!」
「うにああああ! そのへんなメガネ反則すぎっ!」

 今回は緑葉の生い茂る木の上方に隠れていたチルノだったが、やはりサーモグラフィに看破される。滅茶苦茶悔しいのだろう、頭をかきむしりながらチルノは木の上から飛び降りてきた。

「ああああもぉっ! 先戻ってるからね! 次は負けないから!!」

 チルノはそう捨て台詞を残すとあっというまに木々の合間を抜けて飛び去っていく。冷風を吹かせながら集合所へと戻っていくチルノを見送ってから、ルーミアは再び歩き出した。

「えへへへ、後はみすちーだけ〜」

 最後の一人はミスティアだ。彼女は対象の相手を鳥目にする能力を持ち、能力を使えばルーミア自身の視力が奪われるため、こればかりはサーモグラフィでもどうしようもない。しかし逆に言えば、能力が使われればミスティアが近くにいることを証明することになるので、結局見つけやすいことには変わりなかった。

「……おりょ?」

 さてルーミアが歩き始めたその時、サーモグラフィが視界の隅に温度を捕らえた。視線をそちらへと向けてやれば、それは人間の体温のようである。身長は小柄なので、おそらくは子供だろう。
 ……はてどうしたものか、とルーミアは考えた。人間はここ暫く食べていないが、黎明に大きな熊を捕らえて腹も随分膨れている。
 ――よし、脅かして追っ払ってやろう。
 そうルーミアは悪巧みして、そっとその体温の背後に回った。近づくとそれは少年のようで、右手には鎌を握っている。そろりそろりと背後から近寄り――闇を解いて、ルーミアは声を掛けてやった。

「あなたは食べても良い人類?」

 突然そのような言葉を掛けられれば、人間ならば驚きすくんで全く動けなくなる。固まった体を無理やりに動かして振り返れば、そこには舌なめずりをする捕食者が立っている。そこで初めて金縛りは解けて、人間は悲鳴をあげて逃げ出すのだ。その滑稽な姿を見るのはルーミアの楽しみでもあった。
 ――しかし目の前の少年は微動だにしない。すくんでいる、という様子はかけらもなく、ただ振り返らずじっと前方を見据えている。ルーミアもその様子は奇妙に思い、怪訝な表情を浮かべたとき――少年は振り返った。
 少年の眼は酷く濁っていた。しかし口元はかすかに笑みの形に歪んでいる。その壮絶な視線に射抜かれて、ゾッとルーミアの背に悪寒が走った。
 そして少年が、一言。





「みつけた」





 たった一言、そう言った





「――う、うわあああああああ!?」

 瞬間、ルーミアは背後に向けてわき目も振らず逃げ出した。かくれんぼをやっていたことなど忘れ去り、全速力で木々の間を抜ける。あのような鎌で妖怪が殺せるはず無いのに、あのような子供が妖怪を殺せるはず無いのに――確かにルーミアは自身の死を感じたのである。



◇◆◇◆◇



 昼が過ぎ、雲の黒さはますます濃くなり、今にも雨を落とし始めそうであった。
 その空を霊夢は飛ぶ。独特な闇の妖気の残り香と、持ち前の勘の鋭さを頼りにルーミアを探していた。普段ルーミアは魔法の森と霧の湖のあたりをうろついているのだが、今日に限って見当たらない。
 一体どこに行ったのやら――そこでふと、霊夢の勘が働いた。飛ぶのをやめて、地上に降り立つ。そこは大きな老木が一本だけ立つ原であり、それ以外には何も無い。そしてその老木の根元に、洞(うろ)がぽっかりと口をあけていた。
 それを霊夢がそっと覗き込んでみると、そこには――身を丸めて震えているルーミアの姿があった。

「ルーミア?」

 霊夢がその背に呼びかけると、ルーミアはあからさまに狼狽した様子で振り返った。胸には霊夢が見たことも無い機械を抱きしめており、がたがたと震えている。いくらなんでも、人を食い殺している妖怪の見せる姿ではない。

「あんた、どうし――?」

 とん、と霊夢の胸に飛び込んできたルーミアの行動によって霊夢の言葉は遮られる。霊夢はあっけに取られたが、胸の近くから聞こえるすすり泣きの声が聞こえてくることに気付いた。
 ……はあ、と霊夢はため息をついて、仕方なくその柔らかな金髪を撫でてやった。




 数分ほどして落ち着いたルーミアの話を霊夢は聞いた。この機械(サーモグラフィという名称らしい)を拾ったこと、かくれんぼや弾幕ごっこで負けなくなったこと、たった今出会った少年に殺意を向けられたこと。話している内容そのものの繋がりはよく分からなかったが、ともかくルーミアがこの異変には無関係であるということは間違いないと霊夢は断定した。

「いい? ルーミア」
「何なのか?」

 霊夢はルーミアの両肩に手を置き、視線を合わせる。ルーミアはきょとんと首をかしげた。

「あんたは今、疑いを掛けられてる。人を食べてるって」
「えっ……」

 ルーミアに今にも泣きそうな表情を浮かべられてしまい、あわてて霊夢は続けた。

「大丈夫、とりあえずあんたはそんなに人を食べたりしてないっていうのは分かったわ。だけどこれ以上疑われたりしないように、しばらく大人しくしてなさい。この洞の中とかでね」

 霊夢は不器用ながら微笑を浮かべて見せると、ルーミアもやっと笑い、こくりと頷いた。よし、と霊夢がその頭を撫でてやろうと手を伸ばし――



 ――響き渡る、咆哮。


 
 同時に沸き起こる鳥達の羽ばたきに、ルーミアが悲鳴を上げて霊夢に飛びついた。霊夢は驚きつつも、巫女としての思考が急速に回り始めるのを感じていた。……声の聞こえ具合からして、かなり近い。

「……ルーミア、隠れてなさい。いいわね」
「あっ、待っ――」

 霊夢はルーミアの制止にも振り返らず、洞からその声が聞こえた方向へ向けて飛び出した。



◇◆◇◆◇



 「それ」は片目を潰された激痛に思わず獲物――人間の雄の子供――を投げ捨てた。獲物はどこかへと転がっていったが、気にしている余地もない。
 いつものように食べやすい人間を選んだつもりだった。背後から襲い掛かり、そのまま口へと放り込もうとしたその瞬間、目に何かを突きたてられたのである。
 突き刺さっているその異物を引き抜くと、それは鎌と呼ばれる農具であった。こんなものに自分が傷つけられたのかと、今度は怒りからの咆哮をあげる。獲物のほうへと視線を向ければ、うつぶせに倒れこんだままピクリとも動かない。
 そうだ、これが正しい姿だ。そう「それ」は思った。ここに来てから食った人間は皆、大人しく食われていた。多少抵抗はしても、結局は自分に傷一つつけられぬまま食われる。それが獲物の正しい姿。
 そして「それ」は悠々と獲物に近寄り掴みあげた。獲物は完全に気を失っているようで、ぐたりとしたまま反応しない。そして今度こそ獲物を口に放り込み――

 ――獲物の代わりに口に飛び込んできたのは光弾だった。

 衝撃に吹き飛び、強かに後頭部を地面に打ち付ける。あまりの激痛に意識が一瞬飛び、やっと目を開けると――そこには紅白の人間の雌が見えた。そして抱えているのは、自分の獲物。どうやら横取りする気らしい。

 ――餌が増えた。

 今度は怒りもせず、「それ」はそう考えた。
 「それ」にとって、世界は食えるものと食えないものの二種類だ。ちなみに食えないものなど存在しない。



◇◆◇◆◇



「見つけたー!!」

 いよいよ降り始めた雨の中、きんきんと響くチルノの声音に耳を塞ぎながらも、ミスティアとリグルは木の洞を覗き込み――ルーミアの姿を視界に入れた。

「もー、ルーミア鬼なのに何でこんなところで隠れてるの? こっち待ちぼうけ食らっちゃったよー」
「全く……さっき凄い叫び声が聞こえて、まさかと思ってこっち探してみればさ。おかげでびしょ濡れ」

 ミスティアは苦笑し、リグルはルーミアに手を貸して洞の中から引きあがらせた。いくら待っても来ないため、流石におかしいと考えた三人は森中を駆け回ってルーミアを探したのである。
 しかしルーミアは俯いたまま、何も言わない。

「……? ルーミア?」

 リグルが首を傾げてそう呼びかけ、肩を軽くゆすった。そしてやっとルーミアが口を開き、言った。

「霊夢、助けなくちゃ」

 ぐっと、顔を上げた。その両眼には、強い光が灯っている。その視線に射抜かれて、ぎょっと三人が一瞬動けなくなり――刹那、ルーミアは大雨の向こうに飛び込んでいった。



◇◆◇◆◇



 雨はいよいよ勢いを増し、雷と強風までも纏い始める。
 化け物め、と胸中で悪態をつきながら、霊夢は「それ」に向けて中空から針を放った。凄まじい速度で遅いかかる三本の針を「それ」は容易く躱し、一抱えもある岩を巨大な片手で掴むと、軽々と投げつけてきた。
 仕掛けも何もない単純な攻撃であるが、霊夢は少年を一人抱えている。なんとかその軌道上から身体を外し、岩をやり過ごすが――その僅かの時間に、霊夢の視界から「それ」が消えていた。

「なっ……!!」

 驚愕に支配されていた霊夢がその一撃を躱せたのは、持ち前の勘のおかげに他ならない。半身をひねると、直前まで霊夢の居た場所に何か巨大なものが通り過ぎ、霊夢の左頬を僅かにかすめた。
 そして、じわりと絵の具が水に溶け出すように「それ」が再び姿を現す。七尺を軽々越していよう巨体と、尋常ならざる長さと太さの腕。狼にも似た顔の口には鋭い牙が無数に並んでる。
 霊夢を仕留め損ねた怒りからか、耳を劈くような奇声を上げつつ異形は地上へと落下、再度姿を消した。

「っ……なんなのよ、こいつは」

 霊夢は左頬から流れ出す鮮血も無視し、奇襲を警戒しながら消えた異形の姿を探る。
 ここ最近の人食いの事件、その犯人はあの異形と見て間違いない。唯一つ、予想と大きく食い違っていた点は――奴が、妖怪ではないということだ。
 あれだけ醜悪な異形であるくせにして、奴からは妖気を感じない。このような事件を起こすのは「妖怪」と考え、もとい思い込んでいた慧音や自分が今まで見つけられなかったはずである。
 ゆえに姿を消されると霊夢でさえ存在を認知することは難しかった。妖気などを探知して追うホーミング弾も通用せず、唯一の手がかりとなる足音もこの風と雨のためにかき消されてしまう。
 加えて霊夢は少年を抱えているために片手しか使えないというのも大きな枷であった。いったん退くべきか? いや、この異形をここで逃がしたとなれば次に発見できる望みは薄い。なんとしてでも、この場で退治しなくては。
 その瞬間、バシャリと一際大きく水の跳ねる音。霊夢は瞬時に光弾を四つ生成し、ほとんど同時にそれらを放った

 ――が、抉ったのはぬかるんだ大地のみ。そこには一つ、大岩が転がっていた。

 罠だと霊夢が判断した直後、再び霊夢の勘が警鐘を鳴らし――




「霊夢っ、右後ろ!!」





 豪雨を貫いて霊夢の耳に届いたのは幼い少女の声。反射的に身を逸らすと、姿を現した状態の異形の左腕が通り過ぎた。今の一撃を回避されるとは思っていなかったのか、その目には驚愕の感情が込められている。
 隙有り、と霊夢は針を五本ばかり叩き込んだ。三本は左肩、二本は潰れている左目に直撃する。異形は痛みからの絶叫を喚き散らしながら落下し、大地に叩きつけられた。

「霊夢だいじょうぶー!?」

 真下から聞こえてくるその声の方へ霊夢が視線を向けると、そこには雨の中でも映える金髪の少女、ルーミアがあの奇妙な機械を被って叫んでいた。あわてて霊夢は高度を下げて、ルーミアの側へと寄る。

「……あんた」

 霊夢は雨に打たれながらも目を丸くした。驚いたのは、彼女が危険を承知でこの場に飛び込んできたことではなく――「人間」を助けようとする心を見たからである。

「霊夢、これでおあいこ」

 にか、とルーミアが笑みを浮かべてみせる。
 その目を見て霊夢は――少年を、ルーミアの手に預けた。
 ルーミアは驚きながらも、そこは妖怪、軽々片手で少年を抱きかかえて――さらに驚愕した様子だった。ルーミアが殺意をぶつけられたという少年が彼なのだろうということは、霊夢にも察しがついていた。
 しかし、今のルーミアになら預けられると霊夢の勘が告げている。

「ルーミア、その子守ってあげて頂戴。あと、位置の指示、頼むわ」

 霊夢はそう言うと、異形へと向き直る。異形もようやく痛みがひいてきたのか、残った片目で憎悪を存分に込めた視線を霊夢とルーミアに送ってくる。

「わかった」

 ルーミアは、強くそう答えた。



◇◆◇◆◇


 「それ」は元々、外の世界で作られた軍事用生物兵器の失敗作であった。製作者からも存在を忘れ去られ、サーモグラフィも巻き込んで幻想入りしてしまった生命体である。
 だから「それ」の世界観にとって、全てのものは食えるか食えないかで判断されるものであり、生まれながらにそのような偏った見方しかできない。
 
 ――それゆえに、目の前の存在がその判断に収まらないことに、異形の脳は激しい混乱を引き起こしていた。

「霊夢、右! 次の左!」

 馬鹿な。そんな馬鹿な。また一匹餌が増えたと思ったのに、なぜ自分の位置がこうも的確にわかる? そしてなぜあの紅白の速さが増している?
 姿を消し、背後からその胸を貫かんと突き出した腕も、首を掻き切らんと振りぬいた爪も、ことごとく避けられていく。

「位置さえ分かればね――」

 突然、「それ」は体を動かせなくなった。見れば、全身に奇妙な光が纏わりつき、一切の動きを封じ込めている。そして、真上には、あの雌が。

 こいつは、食える食えないで考えられるものじゃない。こいつは、こいつは――

「怖くも何ともないのよ」

 ――自分を、殺すもの。
 
 瞬間、無数の光が「それ」の全身を貫き、まぶたの裏に澱んだ虹色が光ったと思うと――そこで異形の思考は永遠に停止した。



◇◆◇◆◇



 晴天快晴。昨日の嵐は雨雲を根こそぎ吹き飛ばしてくれたようであり、空にはギラギラと太陽がその存在を主張している。暑いな、と慧音は汗を拭いながら博麗神社へと向け飛んでいた。
 霊夢とルーミアが里の少年を抱えて雨の中をやってきたのは、昨日の夕方のことである。犯人と疑われていたルーミアが巫女の霊夢と一緒にやってきたため、里はしばらく騒然となったが、長く雨に打たれたらしく彼女らの身体は冷え切っていた。
 故にどうもこうも言っていられぬということになり、里の住人総出で彼女らの手当てをしたのである。その中で最もよく動いていたのは、少年の父親と妹であった。
 夜中になる頃にはルーミアは全快したが、それでもどこか気まずさがあったのだろう。雨に打たれて完全に壊れてしまった機械を置いて、半ば逃げ出すようにして夜の闇へと消えていった。霊夢も明け方には立ち直り、事情を説明した後に軽く礼を言って陽光の中を帰っていった。
 そして少年が目を覚まし、慧音と家族が事情を説明したのが一刻ほど前。話を聞いて少年は酷く驚き、澱んでいた眼に光を戻した。当然だろう、仇と思っていた妖怪に助けられたのだから。そうして少年から伝言を預かり、慧音は博麗神社に向かっているということである。
 お、と慧音は視界に鳥居の形を捉えた。さらにその辺りに小さな四つの影が走り回っているのも見止める。ひょっとしてあれは、と慧音は少し速度を上げた。

「ちょっとー! 冷たいんだからくっついていいじゃないのー!」
「減るものじゃないんだしさー!」
「チルノ待てなのかー!」
「だぁぁベタベタ引っ付かれると暑いのよぉー!!」
「なにやってんのあんた達は……」

 慧音の予想通り、その影四つはあの四人組であった。チルノはぎゃあぎゃあ悲鳴を上げながら逃げ回っており、それをミスティア、リグル――そしてルーミアが追い掛け回している。鳥居に寄りかかりながら、霊夢が呆れ顔でそれを眺めていた。
 相変わらずの勘のよさで慧音が飛んできているのを察したのか、慧音が降り立つ寸前に霊夢は振り返った。

「あら、慧音じゃない。どう、あの子、大丈夫だった」
「ああ、もう目を覚ましているよ。……ルーミアもここにいたのか。良かった、探す手間が省けた」

 慧音が走り回っている四人の方へ向き直ると、意外な来客に驚いているのか不思議そうに彼女らは慧音を見つめている。

「……あ」
「どしたのさルーミア?」
「な、何よ半獣。ルーミア苛める気じゃないでしょうね」
「なら相手するよ」

 ところがルーミアだけは気まずそうにチルノの後ろに隠れた。それをかばうようにして、ミスティアとリグルが壁を作る。やはりまだ疑われていたという認識が強いのだろう。慧音は軽く唇を噛んだが、言葉をつむいでいく。

「お前が助けてくれた少年から伝言だ」
「……?」

 ルーミアがそっと三人の間から顔を出した。




「『助けてくれてありがとう』、とさ」




 その時、ルーミアの丸い瞳がさらに丸くなった。


 ルーミアは妖怪であり、これまで生きてきて人間に感謝されたことなど無かった。だからその言葉はまさしく未知の存在、なおかつこれからも無関係であったかもしれない。


 しかしながら、湧き上がってくるむず痒さは確かに現実に存在し、それと同時に――思わず笑顔がこぼれだした。





「そぉなのかぁ――っ!!」





 ――今日もまた、暑い日になりそうである。

<了>
科学が作った色眼鏡は、極彩色に世界を映し出す。
---------------------------------------
(09/06/14)
まず初めに、みなさんお疲れ様でした。
今回がコンペ初参加となります。リペヤーというものです。
このようなハイレベルな作品群の中に恐れ多くも今作を投稿させていただきました。
そしてたくさんの方に読んでいただき、まこと恐悦の極みに存じます。
感謝をこめて、コメントの返信を。


Asさん
人妖の関係を上手くかけていましたか。そこを重視して書いたつもりなので、良いと思っていただけて幸いです。

名前が無い程度の能力さん
自分の作品でほんわかしていただけるとは。どうもです。

神鋼さん
手厳しい批評、ありがとうございます。都合の良さについては精進いたします……。

パレットさん
おお、戦闘描写をお褒めいただきありがとうございます。力を入れて書いたつもりでしたので。

詩人さん
サーモグラフィというアイディア勝負でしたので、そこを感心してもらえますと自分としても
とても嬉しいです。ありがとうございます。

佐藤厚司さん
ミツヤサイダー……爽やかなお話に仕上がっておりましたら幸いです。
最高といっていただき恐縮です。

気の所為さん
面白い色の使い方というお言葉、ありがとうございます。
確かにあれはちょっと眼に悪そうですよね。自分も初めて見たときには驚きました。

三文字さん
発想勝負で今回のコンペに参加させていただきました。
化け物の正体……はい、これは自分の描写などが不足しておりました。精進します。

笊さん
ルーミアはいつだって良い子なんですよ、きっと。
人を食べちゃうということがあるというだけで。

実里川果実さん
少々展開が急でしたか……気をつけていきます。
にぎやかさを楽しんでいただきどうもです。

有文さん
ルーミアの愛らしさを感じていただければ幸いです。
霖之助らしさも活きているという評価をありがとうございます。

ふじみらりゅうさん
カルテットは確かに後半にいる意味がなくなっていますね……申し訳ありません。
ルーミアも怖がりすぎですか……精進いたします。

リコーダーさん
テーマが一貫していませんでしたか……自分の力量不足ですね。
お題に引きずられたというのも多少有るかもしれません。がんばります。

ぴぃさん
プレ○ターやエイリ○ンのイメージで描写していたですw

八重結界さん
展開に都合が良すぎるというのは確かに感じます……。
ルーミアの無邪気さにもだえていただきありがとうございます。

どうたくさん
細かい指摘や改善点を示していただき恐悦に存じます。
「それ」という言葉の多用は確かにちょっと邪魔に感じますね。もう少し描写に気をつけなければ……。
霊夢とルーミアのコンビネーションは自分も書いていて楽しかったです。評価をありがとうございます。

mokiさん
うわああ、確かに早苗さんや魔理沙にもきっちりホーミングしていますね……完全に設定矛盾。
きっと妖気という言葉には魔力や神気というものも含んでいるということで……
感想ありがとうございます。

木村圭さん
サーモグラフィと異形の関連性は完全に描写不足ですね……
姿形も一文だけしか書いていませんでしたし、描写が薄すぎました……精進します。

時計屋さん。
王道で有るがゆえに、展開があっさり読めてしまいますか……捻りが少なかったというのは自分も思いました。
確かな力量というお褒めの言葉をありがとうございます。

ハバネロさん
霊夢の霊感なら隠れていようが即座に見つけられますよね……
一応理由はつけたつもりだったのですが、こじつけになってしまったかもしれません。
がんばります。

つくしさん
はい、おまちしていますね。

K.Mさん
やはり道具は使う人によって価値がかわりますよね。お読みいただきありがとうございます。

渦巻さん
おお、展開に驚いていただけましたか、ありがとうございます。
主役陣の無邪気さをお伝えできて良かったです。

つくねさん
お楽しみいただけて幸いです。
あ、サニーは光そのものを屈折させますから、サーモグラフィでも無理かもしれないですね。
ご指摘ありがとうございました。


繰り返しになりますが、稚拙なこの作品をお読みいただいて本当にありがとうございました。
リペヤー
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/05/09 07:19:10
更新日時:
2009/06/14 21:04:38
評価:
23/23
POINT:
117
Rate:
1.18
1. 6 As ■2009/05/13 01:37:49
外来品のサーモグラフィですか、なるほど。
人妖との関係の描き方も良かったと思います。
2. 10 名前が無い程度の能力 ■2009/05/13 16:28:50
これは…スゴいいい
言葉で上手く表現できないけどルーミア周りの温かい人妖関係にほんわかとしました
3. -1 神鋼 ■2009/05/17 20:14:56
細かいところでかなりの説明不足。話の都合の良さと疑問点だけがただただ残ります。
4. 3 パレット ■2009/05/18 00:14:49
サーモグラフィを用いた戦闘も含め、そつなくできた良いお話だったと思います。
5. 6 読人 ■2009/05/24 05:19:37
色というお題でサーモグラフィを持ってきた事に感心しました。
オチもキレが良かったです。
6. 7 佐藤厚志 ■2009/05/31 04:49:32
まるでミツヤサイダーのような爽快感を伴った、読書となりました。
魅力的なキャラクター達が見せる、最高のエンターテイメントでございました。
7. 6 気の所為 ■2009/05/31 20:56:34
これは面白い色の使い方ですね。まさかサーモグラフィとは。
自分もあれを初めて見た時には随分驚いた記憶があります。
しかしあれは眼に悪そうだ。
8. 6 三文字 ■2009/06/01 01:21:13
発想が面白い!色と言われてサーモグラフィを思い浮かべるとはいやはや。
科学の力は温度に色を付け、世界を彩る。そう考えると結構面白いものです。
あと、非常に個人的な意見ですけど、化け物の正体がちょっとだけ引っかかりました。軍事用の生体兵器と正体を明かさない方がよかったかなぁ?と思いました。
9. 6 実里川果実 ■2009/06/08 00:05:52
 色、という題材の使い方が上手いなぁ、と感じました。
 少しばかり展開が突飛だった様に思えるのですが…それでも皆のにぎやかさが良かったです。
10. 8 有文 ■2009/06/08 01:38:17
サーモグラフィーと宵闇の妖怪の物語、美味しくいただきました。ルーミアがとても愛らしかったです。ついでに霖之助がとてもらしいな、と。
11. 4 ふじむらりゅう ■2009/06/11 22:47:45
 カルテットがほぼ空気でした。
 ルーミアも、子ども相手にちょっとびびりすぎという気もしましたが。妖怪っていうよりは、子どもで、肉食の小動物という感じ。
12. 5 リコーダー ■2009/06/12 11:16:07
SFなのかコメディなのか人と妖の関係が絡み合った重い話なのか、絞りきれてない・スイッチしきれてない印象がありました。ルーミア以下に緊張感がないからかな。あるいはサーモグラフィが浮いてる。
ストーリーライン的には結構格好よい事をやっているので、見せ方次第ではもっと良くなった可能性もあるのでは。お題に引き摺られたかも。
13. 5 ぴぃ ■2009/06/12 12:57:22
「色」というお題からサーモグラフィーが出るとは思いませんでしたよ!
軍事用生物兵器はプレデ○ーとかエイ○アンとかを想像しましたw
14. 5 八重結界 ■2009/06/12 16:39:35
サーモグラフィーと兵器が偶然一緒に幻想郷入りしたというのは、ちょっと都合が良すぎたかも。
ルーミアの無邪気さや健気さには、悶えました。
15. 4 どうたく ■2009/06/12 17:10:55
  良い所
 冷静な筆運びのおかげで、詰まることなく、安心しながら作品を読むことが出来ました。
 またルーミアと霊夢のコンビネーションは珍しくてよかったと思います。
 改善点
 おそらく私が、腑に落ちないのは「それ」のせいでは無いかと思います。
「それ」という名詞の多様は、あまりよくないと私は思いました。姿、形。それを言葉を変えて表現していく方がしっくり来ると思います。
また一応「それ」はこの作品のラスボスなので、もっと存在感を出してあげても良かったのではないかと、私はおもいました。
16. 6 moki ■2009/06/12 19:20:48
変わったアイデアを上手くストーリーに組み込んでいて上手だなぁと思いました。
細かいツッコミをすると、サーモグラフィ映像で弾幕に強くなるのか?とか、魔理沙や早苗相手にもホーミングしてるよなぁとか、整合性はつけられるんですがその説明が足りないかと思いました。前者はルーミアが普段闇を纏っているので見えないとすればいいですし、後者はまあ些事ですね。
17. 3 木村圭 ■2009/06/12 21:27:02
生物兵器とやらの外見描写が放棄されているせいでイメージが出来ない、サーモグラフィとの関連性も不明。
後者はともかくとして、前者はちと困りました。姿を消していることが多いとはいえ、ここは疎かにしてはいけない部分だと思います。
何よりルーミアの口調に違和感がありすぎるのがどうにも。
18. 5 時計屋 ■2009/06/12 22:08:47
 王道といってもよいくらい安定した物語ですが、小道具や敵がストーリーに都合よく配置されているため、展開がたやすく読めてしまいます。サーモグラフィというアイテムも生かしきれていなかった気がしました。
 文章も丁寧で読んでいてストレスを感じなかったのですが、逆に唸らせる様な描写や台詞もありませんでした。
 確かな力量をお持ちの方だとは思いますが、何かもう一味が欲しかった。
19. 1 ハバネロ ■2009/06/12 22:11:40
科学と巫女の霊感、どちらがどうとか考えるのは野暮だろうか
なかなかお目にかかれない変則タッグではあるが
20. 3 つくし ■2009/06/12 22:55:03
申し訳ありません、時間が差し迫っているため、採点のみにて、感想本文は後ほど改めて。
21. 6 K.M ■2009/06/12 23:20:14
道具は使いようで人の役にも立つし兵器にもなる。いいお話でした。
22. 7 渦巻 ■2009/06/12 23:39:28
思った方向とは大分違った展開を見せられました
主役陣の無邪気さが伝わってきたのも○
23. 6 つくね ■2009/06/12 23:44:52
軍用生物兵器とか聞くとわくわくしませんかそうですか。さて話自体は良作といった感じなのですが、サーモグラフィーと考えると光学迷彩はまだしもサニーについてはちょっと疑問。まぁ可視光のみしか操っていなかったのなら話は別ですが。
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