赤い糸、黒い糸、何色の糸?

作品集: 最新 投稿日時: 2009/05/09 22:51:35 更新日時: 2009/05/09 22:51:35 評価: 20/20 POINT: 106 Rate: 1.25





「なー霊夢ー」

博麗神社の縁側に寝転がっていた私は、自分の小指を見ながら霊夢を呼ぶ。

「なに?用事があるならお賽銭入れてからにしなさい」

そいつは出来ない相談だな。私は異変解決はするが異変を起こすのは趣味じゃないぜ。
序に賽銭なんか入れないが、私の相談には乗ってもらう。強制イベントだ。



「私は誰と赤い糸で結ばれてるんだろうな」



ブフッ!と霊夢がお茶を噴出した音が聞こえた。
ああ畜生、何で私は寝転がってたんだ。霊夢がお茶を噴出すシーンなんかなかなか見れないのに。
自分の今の状態を呪いつつ、せめてむせ返る霊夢の姿くらいは拝もうと、身体をゆっくり起こした。

「げほっ、げほっ、いきなり何言い出すのよ」

呼吸器に入ったお茶を精一杯引っ張り出している霊夢。
普段から無重力に何でも受け流すからな。こんなシーンもなかなか見れるもんじゃないぜ。

「そのまんまの意味だぜ。私の運命の人って誰だろうな」

「…魔理沙、あんた悪いキノコでも食べた?」

おいおい、酷いなそいつは。私は人に毒キノコ食わす事はあるけど、自分で食う時は細心の注意を払ってるんだ。
毒キノコなんて滅多な事じゃ食わないぜ。

「真面目に質問してるんだから真面目に答えてほしいぜ」

「この世にそんな質問を真面目にする人間がいるのね…。霖之助さんと付き合う気にでもなったの?」

「香霖に色事はまだ早いぜ」

「じゃあパチュリーと結婚して図書館に住み着く気にでも?」

「魅力的な提案だが、パチュリーに色事はまだ早いぜ」

「…突っ込まないわよ?」

「寂しい奴だ」

「…とにかく、何でそんな事急に聞き始めるのよ」

何だってそんな事を探ってくるかな。如何だっていいじゃないか。

「単に昨日そういう本を読んだだけだぜ。
 人ってのは生まれた時から運命の人がいて、そいつとは小指同士が赤い糸で結ばれてるんだとよ」

そう、私がそんな事を言い始めたのにはそういう理由があった。
別に如何といった事ではないのだけれど、一度考え出すと気になって仕方ないのが人間の性ってもんだ。
おかげ様で昨日寝たのは2時頃。まったく1時間も早く寝ちまったぜ。

「…一つだけ聞きたいんだけど、そんな話本気で信じてるの?」

「まさか、信じてるはずないだろ」

寧ろ一瞬でも信じてると思われたのがショックだな。
私だって本気でそんな話を信じてるわけじゃない。

「繋がってるとしたら、誰と繋がってるんだろうなーって気になっただけだ。そんな深い意味はないぜ」

「まあ、深い意味で聞いてきてたら、あんたを神社立ち入り禁止にしてたわね」

それだけで立ち入り禁止かよ。全く冷たい奴だ。いつもの事だけどな。

「とりあえず、お前は如何思う?」

そうそう、私はそれが聞きたいんだ。
こっちはこっちで結構恥ずかしいんだぜ。さっさと答えてくれ。

「そもそも、あんたにそんな縁があるとも思えないんだけどね
 妖怪にも割りと気に入られてるから、糸の繋がってる先が人間とも限らないし…」

お前が言うなお前が。私はお前以上に妖怪に好かれてる人間を知らんぞ。
…あー、咲夜がいるかな。あいつはある意味霊夢以上に妖怪に好かれてる。
早苗は好かれてると言うよりはもうちょっと別の言い方がありそうだ。

「それに、あんたの場合運命の糸っていうのが赤い色してるのかも判らないしね」

「おいおい、そいつはどういう意味だ」

なんか霊夢の言葉が引っかかる。
遠まわしに…いや、だいぶストレートに馬鹿にされたような気がする。

「その赤い糸がどういう意味で赤い色してるのかは知らないけど、なんかあんたの場合は赤って色がしっくりこないのよね」

そりゃ赤はお前の特権だからな。或いはレミリアか。

「あんたなら運命が黒い糸で結ばれてたって何もおかしくないって事よ。
 ほら、妖怪となら黒い糸で繋がってたって違和感ないでしょうし」

ああ、なるほど、言わんとする事は判ったぜ。
つまり、私の場合は妙な縁でそいつと繋がってる可能性もあるし、どんな繋がりかで色も変わりそうって事か。
随分と酷い言われような気もするけど、確かにその通りと言えばその通りだな。
なんだかんだ文句言いつつ、結局真面目に考えるところが霊夢らしいぜ。

私の糸は、誰と繋がってるかによって色が変わっちまうのか。
まあ運命なんてそんなもんか。運命が見えるのはレミリアくらい、私たちにはそんなの見えん。
さて、そんな私の糸はいったい誰と…。

「…おい、ちょっと待て霊夢」

「真面目に答えてあげたのに何の不満があるっていうのよ」

「余計に答えが判らなくなっちまったじゃないか。私の糸は誰と繋がってるんだ」

「知るか」

座布団を投げつけられた。結構痛かった。





 * * * * * *





夜、私は博麗神社を後にして、魔法の森の我が家に戻っていた。

「全く、霊夢は役に立たないな」

一人愚痴ってみるけれど、誰かが返答してくれるわけでもない。
結局霊夢からはまともな回答を得られなかった。それどころか答えがよりいっそう判らなくなった。
私の運命の人とは誰なのか、それだけならともかく、結ばれてる糸の色まで気になってしまう。
一度気になってしまったら最後、もう私の頭から離れてくれない。

とりあえず、メシ作るか。腹が減っては考える事すらまともに出来ん。
今日はシイタケ混ぜご飯にエリンギのソテーになめこの味噌汁だ。

そうと決まれば、私は調理場へと移動する。
ただし料理しながらも、考えてる事はさっきと同じ運命の糸の事。

そうだなぁ、確かにキノコも一個ずつ別々の色があるからな。
運命の糸ってのも、赤い色だけじゃないかもしれない。
霊夢の言ったとおり、私との繋がりなら黒い色してそうだし、アリスならなんとなく青っぽい色をしてそうだ。
パチュリーなら弱々しい薄紫にも思えるし、にとりとなら糸どころかキュウリで繋がってそうだ。

あれ?でも色がそれぞれ違うってのもなんか矛盾するぜ?
それぞれの個性によって色が違うってなら、つまり二人の間の糸は別々じゃいけないって事になる。
だって、別々の色だったら一色の糸にならないじゃないか。
あ、その二つが混ざった色になるとか?つまり私とくっついた奴は私色に染まるって事か。
…私は何を考えているんだ。

駄目だ、考えれば考えるほど判らなくなるぜ。そもそもこんな事を真剣に考えてる私の方が拙いのかもしれないけど。
いっそ馬鹿らしいと考えを素直に切ってしまえば良いかもしれないけど、なんだか負けた気分になるから嫌だ。

…と、ああだこうだと考えてる間に夕飯が出来てしまった。
そんな長々と考えてた心算はなかったけど、やっぱり考え事をしてると時間を忘れてしまう。
まあ仕方ないな、メシ食ってからもう一度思考のやり直しだ。

とりあえず食卓にメシを運んで、一人もそもそと夕飯を開始する。
だけど、なんか何時もみたいに美味しく食事が出来ない。
さっきまでの事で心がもやもやしてるせいか。全く私らしくないな。

…暫くの間、かちゃかちゃと食器と箸が触れる音だけがバックミュージックになる。
何時もの事のはずだけど、なんか今だけは妙に寂しい気分になった。

ああもう、止め止め。辛気臭いのは私らしくない。
気分転換に今から紅魔館に殴りこんで本を借りてくるか、アリスをおちょくりにでも行ってこようか。
よし、そうと決まればと私は食事を終えて、お茶を口に流し込んで…。



「おやおや、どうしたんだいそんな難しい顔をして」



お茶の拡散型マスタースパークを吹き出した。

「げほっ!げほっ!!」

突然声を掛けられて驚いたせいか、盛大にむせ返る私。ああこれじゃ昼間の霊夢と一緒じゃないか。
この家には一人しかいなかったはずなのに、急に声を掛けられたんじゃ驚くに決まってる。
しかも、今の声って…。…ここ数年全く聞いてなかった気がするけど…。

カタカタとブリキの玩具みたく、声の方へとゆっくり首を捻ってみる。

そこには、青いローブに青い帽子、緑の髪で足がない何処かで見た事あるような悪霊が…。

「…ど、どちら様?」

「おやおやつれないねぇ。昔みたいな可愛い魔理沙は何処に行っちまったんだい」

いや、うん、私の記憶にそんな私は残ってないぜ。
今の私は霧雨魔理沙であって、決して赤い髪でうふうふ言ってた魔梨沙ではない。

「…魅魔様…今まで何処で何してたんだぜ…」

「私は何処にでもいるし何処にもいないさ」

ああそうか、じゃあ今ここに魅魔様はいないな。幻聴まで聞こえてたとは私も流石にヤバいな。
まああの頃が懐かしくないとは言わないからな。うん、たまにはこういう幻覚だって見ちまうな。
明日にでも永遠亭に行って、ちょいと精密検査でもしてもらおうか。

「現実逃避してると昔の魔理沙の事を最近あんたと知り合った連中にばらすよ?」

「それだけは勘弁してくださいお願いします」

全力で土下座。
…別に一応は私の師匠である人(悪霊)だ。土下座くらいは苦じゃないぜ。
とりあえず、昔の私の事をばらされるのだけは拙い。流石にあの頃と今の私とは差がありすぎる。
輝夜や神奈子あたりに酒の肴にされそうな気がして怖いぜ。

「おや?あの頃の魔理沙も可愛かったんだから別にいいじゃないか。
 昔は私に勝った時なんか「魅魔様に勝っちゃった…うふ、うふふ「やめてマジでお願いしますごめんなさい許してください!!!!」

全力で魅魔様の言葉を妨害する。
誰か聴いてるわけもないけど…いや、あの鴉天狗なら今扉の向こうで聞き耳立てててもおかしくない。
とにかく人の過去をそうやって簡単にばらすのは止めてくれ!

「くすくす、面白い反応をするねぇ。これだけで米三杯は余裕かな」

「何の話だぜ…」

小さく笑う魅魔様に対して、私の心は既に一片の余裕もなかった。
ああもう、相変わらずの人だ。腹の底が紫や幽々子並に読めない。というか何か考えてるのかすら判らない。
私の師匠ながら、なんかちょっと恐ろしくなってくるぜ…。

「とにかく、何しに来たんだよ急に。今まで全く姿を見せなかったのに」

「私は何時も博麗神社にいたさ。ただ表に出なかっただけ」

ああそうですか。それ以上の言葉は出てこなかった。
何だって悪霊の癖に神社に取り憑くかな。なんか理由があった気がするけど今はもう忘れた。

「とりあえず質問に答えてくれ」

「ん、可愛い弟子が何か悩んでそうだったから、心配して付いてきた、で良いかい?」

やけに爽やかな笑顔で答える魅魔様。
なんだかあっさり過ぎて全く本心に聞こえないぜ。本心だったら本心だったで不気味だけど。

…て言うかちょっと待て。落ち着いて考えたら…。
魅魔様は博麗神社にいた。そして私が色々考えてる事も知っている。
つまり昼間私が霊夢と話してた時も、姿は見なかったけど魅魔様は近くにいたのかもしれない。
それはつまり、魅魔様は…。

「…き、聞いてたのか!?」

その結論を導いてしまった私の頭は、一気にパニックを起こす。

あ、あんな事を霊夢に質問してた事をまさか聞かれてたんじゃ!?
ただでさえ魅魔様にはばらされたくない過去を沢山知られてると言うのに!!
あれは霊夢だから質問出来た事であって、他の誰にも聞かれちゃいけない事だったんだぜ!!
霊夢は普段からあまり他の事に関心を持たない無重力な奴だから、長い付き合いだけど私の過去を誰かに話す事はした事がない。
そもそも霊夢がそう言う奴なら、他の連中の私を見る目は今と大分違うと思う。
だけど魅魔様なら、面白半分で誰かとそんな話をする事が十分に有り得る…!!
た、頼むから単に私の様子からそう思っただけであってくれ!!

「いやいや、聞いちゃいないさ。魔理沙が自分の運命の人が誰かと気にしている事なんてねぇ」

「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ゲームオーバー、私は死んだ。
夜の魔法の森に響く絶叫。アリスの家まで届いただろうか。
そんな事は果てしなく如何でも良く、私の心は魅魔様のハートブレイクによって粉々に打ち砕かれた。
流石私の師匠。他人のスペルをインスパイアするなんて…。

「み、魅魔様…。…あたいに何か恨みでもあるんですか…?魅魔様に勝った事、怒ってるんですか…?」

この時なんて言ったかは0,1秒後には私の記憶から抹消されている。
ただ魅魔様がニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべていた事は覚えている。多分復讐するまで忘れない。

「そんな事はないさ。寧ろあの話を聞いて、私は少し安心したよ」

…?
ハートブレイクされていた私の心は、魅魔様のその一言で徐々に平静さを取り戻していく。
安心した?何が?私が魅魔様なら何故そんな話をとドン引きするところだぜ?

…と、魅魔様はさっきまでの意地の悪い笑みから、その表情を変える。
私が魅魔様の下にいた頃から今まで、そんな顔は一度も見た事がなかったほどの、満面の笑みを。



「魔理沙が思ったよりも、女の子らしい事を思って生きてるんだとね」



…数秒の沈黙の後、私の顔が一気に熱くなる。頭から湯気が飛び出したような気もした。

「み、みみみみみ魅魔様!?な、なななな何を言ってるんだぜ!?」

お、女らしくって…!!べ、熱に私は何時だって女らしく生きて…!!
そう思いたいはずなのに、何故か魅魔様にそう言われただけで、無性に恥ずかしくなった。

「魔理沙は昔から勉強熱心だったからねぇ。成長したらどうなるかがちょっと不安だったんだよ。
 ロクに遊びにも行かず魔法の事ばかり、まともな女の子になるかなぁ、って。
 いやはや、でもちゃんと女の子らしく育ってくれて良かった、私は嬉しいよ」

魅魔様はその笑顔を崩さずに、うんうんと頷きながら語る。
私の今の心境を語るなら、この数文字で済む。

…魅魔様が壊れた…。

いやまあ、悪霊だって言うんだし、普通よりは結構長く生きてるとは思ったけど…。
まさか老ボケ起こしたのか?そこまで歳だったのか?
ちょっと魅魔様を見る目が変わったぜ…。

「いくら何でも屋の霧雨魔法店でも老人介護はお断りだぜ」

「随分酷いことを言ってくれるじゃないか」

私の皮肉を笑ってスルーする魅魔様。
…駄目だこの悪霊、私じゃ勝てる気がしない。
あれか、やっぱり弟子じゃ師匠には勝てないって事か?
いやいや、そんな事はない。今回は負けを認めるが、何時か魅魔様をちゃんと越えてやるぜ。

「魔理沙、私は本当に嬉しいんだよ。
 私はそうやって不安に思うだけで、結局あんたに何にもしてあげられなかったから。
 今のあんたを作ってくれた霊夢達には、ちゃんと礼でも言っておきたいね、そのうち」

…むぅ…。
とてもじゃないけど、今の魅魔様の笑顔を見る限り、冗談を言っているようには見えない。
それ故に、物凄く頬がくすぐったい。
魅魔様にそんな事は一度だって言われた事がなかった。
そもそも魅魔様ってこんな事言う人だったっけ?いや確実に違うな。

…だけど、何処か喜んでいる私が、今ここにいる。
魅魔様が本心から私の成長(?)を喜んでいる姿を見ているのは、悪い気はしない。
師匠に褒められて悪い気がする弟子ってのも、いないと思うからな。

「…煽てても何も出やしないぜ…」

魅魔様の顔を見ているのが恥ずかしくなった私は、少し俯いて目線を逸らす。
胸が強く鼓動する。…さっきも見る目が変わったけど、今もまた魅魔様を見る目が少し変わった。

…私はこの人に魔法を教えてもらって、正解だったんだろうな…。

多分今の私の顔は、真っ赤になってるだろう。これほど鏡が見たくない瞬間って言うのもないと思う。

「煽てなんかじゃないよ、本当の事さ」

俯いた私の頭を、くしゃくしゃと強めに撫でる魅魔様。
ああもう、恥ずかしさと嬉しさで心臓が破裂しそうだ。
こんな姿、それこそ誰にも見せられないぜ…。
鴉天狗が覗いてたら、全力で殴り倒しに掛かろう。



「…こういうのも、運命って奴だったのかな…」



ポツリと、私は呟いた。
そう言えば、魅魔様がここに来たのは、私が運命の糸の話で色々考えてたからだっけ…。

…私は魅魔様の下にいた。
家を飛び出した私は、魅魔様に出会った。
魅魔様に出会って、魅魔様に魔法を教えてもらった。
魅魔様と一緒にいて、そして霊夢にも出会った。
霊夢に出会ったからこそ、アリス達にも出会えた。

私に運命ってものがあったとするなら、それは魅魔様に出会えた事なのかもしれない。

「…そうだねぇ、そうかもしれないね。
 なあ魔理沙、私と出会った時の事、覚えてるかい?」

私の頭を撫でていた魅魔様の手が止まり、ゆっくりと離れる。
…ちょっと名残惜しかった。もう少しその時間を味わいたかったけど…。

「…あんまり覚えてないぜ」

割と本音の一言。
正直、魅魔様と出会った時の事はよく覚えていない。
幼かったと言うのもあるけれど、別に私は魅魔様に弟子入りしたくてしたわけじゃなかった。
ただ何かの切欠があって魅魔様に出会い、何かの切欠で魅魔様に弟子入りした、そんな感じだ。
そんな適当な出会いを記憶に残せって言うほうが、無謀だと思うんだぜ。

「だろうね、私も覚えてないよ」

魅魔様もそう言うもんだから、ちょっと膝ががくりと来た。主に脱力によって。
やっぱり歳かこの人は。若い私が覚えてないんだから魅魔様には無理だったか。

「…でもさ、今思うと不思議な話だねぇ。
 私は人間に復讐する為に彷徨っていた悪霊、方や家を飛び出した少女。
 全く接点がなかった私達が、こうして子弟になるなんて、どういう運命なんだろうねぇ」

何処か遠いところを見つめる魅魔様。
私がまだ魅魔様の下にいた時でも、見ているのだろうか。

確かに、言われてみてどういう縁だったんだろう、とは少し思う。
私と魅魔様は全く接点がなかったからな。

…そんな魅魔様と私も、何色かの糸で繋がってたんだろうか。
魅魔様と私の間にも、運命の糸って物があったんだろうか。

そして繋がってたとしたなら、それは何色の糸だったんだろう。

久遠の夢に運命を任せる悪霊と、魔法使いを目指していた少女は、どんな色の糸で繋がってたんだろう。

「…魅魔様は、どんな色だったと思う?」

自然と私は、その言葉を口にしていた。
私が考えていた答えを、魅魔様なら何か答えてくれるんじゃないか、そんな期待を込めて。

…数秒間沈黙した後、魅魔様はゆっくりと口を開いた。



「そうだね…。…私としては、それには色がないと思う」



魅魔様の予想外の答えに、私は固まってしまった。
色がない…?…それって、どういう事なんだぜ…?

「私とお前との出会いは、それこそ二人の記憶に残り辛い位に良く判らないものだった。
 そんな縁に、繋がりに、糸に、一体どんな色を付ければ良いんだい?
 それでも何か色を付けるとするなら…。…『無色』だね」

そう言い切る魅魔様。
多分魅魔様は本気で言っている。そうだと断言しているのだから。

確かにそうかもしれない。
魅魔様の言うとおり、私と魅魔様の出会いは本当に透明なものだ。
私は気付いたら、魅魔様の弟子になっていた。そんな言い方が一番しっくり来る。
魅魔様との繋がりに色を付けるなら、無色の糸と言うのが正しいかもしれない。

だけど、私としては何となく納得できない。
と言うより、確かにそんな透明な出会いだったとしても、無色で片付けたくなかった。

…無色の繋がりと言うのが、寂しく感じたから…。

「…無色じゃ、寂しいぜ」

私は素直にそう言った。
普段の私だったら、多分想像すら出来なかった言葉だったと思う。
でも、今なら私は魅魔様に出会えた事が幸せな事だったと思える。
だからこそ、そんな大事な出会いが無色なんて、寂しい事はあってほしくなかった。

何色が良かったのかは判らないけど、それでも…。

「ん?無色の何が寂しいんだ?」

しかし、魅魔様から返ってきた言葉は、そんなあっけらかんとした物だった。
何を言ってるんだぜこの人は。

「…えっ?だ、だって無色なんて…」

何かを言い返したかった私。
だけど、言葉が何も出てこなかった。



…無色の、何が寂しい?



その答えが、何も出せなかったから…。

「良い色じゃないか、無色ってのは。
 だって、それは何色にでも染まる事の出来る色。どんな可能性をも秘めている色。
 白でも、赤でも、青でも、黒でも、他の色には絶対に出来ない事。色がないからこそ出来る事じゃないか」

淡々と語る魅魔様。
自分の言葉に全く迷い無く、すらすらと言葉を連ねる。

…何色にでも染まる事の出来る色…。
その考えは、全く持っていなかった。
私としては、運命の糸ってのは決まった色で、各々が同じ色の色を持ってなきゃ繋がれないとか、そんな事を考えていた。

だけど、魅魔様の言うとおり、無色はどんな色にでもなれる。
それはつまり、どんな色にでも対応出来る。どんな運命だって、受け入れる事が出来る。

「色が無いってのは、確かに寂しい出会いだったかもしれない。
 でも、それは私達が何色にもしようとしてなかったからじゃないか?
 お互いに出会った時の事を忘れて、思い出にしようとしなかったからじゃないのか?」

魅魔様の言葉の一つ一つが、私の心を染めていく。魅魔様の持っている、何かの色に。
お互いに出会った時の事を忘れてしまって、だからこそ無色の糸なのかもしれない。
そりゃ寂しい感じがするな。だって、そこに何の思いも詰まっていないんだから。

…でも、魅魔様の言いたい事はなんとなく判る。
確かに今は無色。何の色もない寂しい繋がり。
だけど、それは今からでも何かの色にする事が出来る。
こうして魅魔様と二人で、繋がりに色を与える事で、どんな色にでもする事が出来る。

赤い繋がり、青い繋がり、緑の繋がり。その色にどんな意味があるのかは、私にはまだ判らない。
きっとそれは、無色に色が付いた時に初めて判る事。

「無色が寂しいと言うなら、今からでも新しい色、つまり思いを込めればいいさ。
 私は此処にいる。魔理沙も此処にいる。それぞれの思いを持っている。
 二人分の思いがあるんだ。きっと、どんな色の繋がりにだって変えられるさ」

そう言って、魅魔様はまた私の頭に手を置く。
その手は悪霊だって言うのに、微塵も冷たさは感じられず、寧ろ凄く暖かかった。

「…魅魔様だって、充分変わっちまってるじゃないか…。…如何考えても悪霊の台詞じゃないぜ…」

「私は今は博麗神社の神みたいなもんだからね」

ああ、そうかい。あんな神社の神になったって、信仰なんか得られないぜ。巫女が巫女だから。
だけど、今の魅魔様は本当に神みたいな暖かさを感じる。

…いや、こういうのは神みたいな、とは言わないかな…。

ずっと私の事を見てくれて、私の事を本当に判ってくれてる人の暖かさ…。

ずっと、ずっと忘れていた、私が知っている中で一番暖かい物…。


…何があっても、忘れられない、あの暖かさ…。



「…ぉ…ぁ…さま…」



私の口から漏れる、言葉にならない声。
何度か、魅魔様をこの呼び方で呼びたいと思った事もあった。でも、それはずっと叶わなかった願い。

「…ん?」

魅魔様も聞き取れなかったのか、首を傾げている。

…ああ、駄目だな、こんなんだから、私のその願いは叶わないままなんだろう。
家を飛び出しておきながら、結局私は何処かに未練を抱いている。
心の底で、ずっとこの暖かさを求めている。今も昔も、変わらずに。

人である以上、いや、人として生きていている以上、絶対に忘れる事の出来ない暖かさを…。

魅魔様も持っている、その暖かさ。

私にとって、魅魔様は師匠であって――



「…明るい色だといいな…」



なんだよ、霊夢の言ってる事が正しかったんじゃないか。
つまり、私の疑問の答えはこうなんだな。

私の持っている運命の糸は何色か、それは無色だ。

誰と繋がってるか、それは全員だ。

今まで出会ってきた誰か、そしてこれから出会う誰か、私の糸はその全員と繋がってるんだと思う。

そしてどんな出会いをするか、どんな繋がりを持つかによって、その色は変わっていく。

赤い色っていうのは、きっと恋の色なんだろう。だから、赤い運命の糸は恋の運命の糸。

私の運命に赤い色を塗る事が出来た相手、それを運命の人、って言うんだろうな。


「そうだね、明るい色を塗れるといいねぇ」


魅魔様も私の言いたかった事を判ってくれたらしく、小さくそう呟いた。

ああ、明るい色が良い。魅魔様との繋がりは、明るく暖かい色で色を付けたい。
悪霊という存在でありながら、私や霊夢を何時も見ていた存在。
遠くからそっと、私達を見守ってくれていた、暖かい悪霊。
そんな魅魔様との出会いを、私は同じような暖かい色で染めてみたい。
私を撫でるこの手のような、私達の事を思ってくれるその心のような、暖かな色で…。

…全く、私らしくもないな、本気でそう思うぜ…。

だから最後に、ちょっとだけ私らしく、そして最も私らしくない事でもしてみようかな。

長年の夢の、一つでもあるんだし。



「魅魔様、これだけ言わせて貰ってもいいか…?」



一頻り魅魔様の暖かさを味わった後で、私は魅魔様に声を掛ける。

「ん、なんだい?」

穏やかな笑みで返してくれる魅魔様。
ある意味では何時もの魅魔様らしい、至って普通の魅魔様の顔。

…くくくっ、と私の喉から、ほんの少しだけ笑い声が漏れる。

ああ、魅魔様のその顔、今からどういう風に変化するかが凄く楽しみだ。

さっきから散々恥ずかしい眼に合わせてくれた事も、忘れてるわけじゃないぜ。

確かに魅魔様のお陰で、私の迷いの答えは見つけられた気がする。

でも、それまでの過程に色々あった事とは話が別だ。

これがせめてものお返しだぜ、魅魔様。



…長年の夢として、仕返しとして、そして私の感謝の気持ちを込めて…。





「ありがとう、お母様」





数秒の沈黙の後、魅魔様の顔が真っ赤に染まった。多分、私の顔も同時に。





 * * * * * *





翌日、私は昨日と同じように博麗神社の縁側に寝転がっていた。
同じように、小指をずっと見つめながら。

「無色の糸、か…」

昨日魅魔様に言われた事を反芻する。
そうだな、確かに無色って言うのも良い色だ。無限の可能性を作る事の出来る、色無き色。
この小指には、無数の無色の糸が、誰かと繋がってるんだろうな。
アリスや、パチュリーや、にとりや、レミリアや、フランや、早苗とか、そしてそこでお茶を啜ってる巫女ともな。

「ん、呼んだ?」

おおっと、相変わらず勘の良いことだぜ。
呼んでもいないのに心を読んで反応したか?お前はさとりか。

「呼んでないぜ、私の運命の人かもしれない霊夢」

「いきなり随分と不気味な事を言ってくれるわね」

何となく、霊夢の声が少し篭っているように感じた。
寝転がっているのと私には背を向けているせいで、霊夢がどんな表情をしているかは判らなかった。
ま、ちょっとでも今の言葉で動揺させられたなら私の勝ちかな。

「割と本気だぜ。私の糸は誰とでも繋がってるからな」

「…誰かに変な事吹き込まれたわね?」

ん、正解率70%かな。
確かに変な事吹き込まれたさ、魅魔様にな。
だけど、変な事でもそれに納得してしまっている私が此処にいる。
私自身が納得している答えなのだから、変な事とも一概言えないぜ。あと魅魔様の名前は出せなかったから70点だ。

「まあ、もし霊夢が私の運命の人だったら、その時はよろしく頼むぜ」

くくくっ、と私の喉から笑い声が漏れた。

「一生その時は来ないから安心しなさい」

霊夢はそう返答してきた。
全くつまらない奴だな。私は霊夢だったらまんざらでもないとは少し思うぜ。
別に運命の相手が異性じゃなくても良いじゃないか。
私が一緒にいて、一番幸せに思える相手。それが運命の人なんだろうからな。

ずずずっ、と霊夢がお茶を啜る音が聞こえる。
今の言葉じゃ動揺は誘えなかったかな、そう思って、何となく眼を閉じた瞬間…。

「おや、霊夢、ちょっと赤くなってるねぇ?まんざらでもないんじゃないかい?」

昨日に引き続いて、また霊夢が盛大にお茶を噴出した。
ああ畜生!二回もこの瞬間を見逃すなんて、私はなんてついてないんだぜ!

「げほっ!げほっ!!み、魅魔!?あ、あんたなんで此処に!?」

起き上がって見てみれば、霊夢に声を掛けたのは魅魔様だった。
何だよ、昨日の私のあの言葉の後すぐに逃げちまったから、何処に行ったのかと思ってたら…。

「くっくっく、そう慌ててるところを見ると図星なのかねぇ」

「な、なななななななな…!!」

霊夢の顔がどんどん赤くなっていく。
霊夢がお茶を噴出すところは見れなかったが、これはこれで滅多に見れないシーンだな。

「まあ、今の魔理沙は人気者だからねぇ。いくら付き合いが長いからって、早くしないと他の連中に取られちまうよ?
 それと、魔理沙が欲しくなったならまず私に許しを得ないと駄目だからね?」

そう言って、魅魔様は私の方へと眼を向ける。

…ああ、昨日あんな事言っちまったからなぁ…。
魅魔様は魅魔様なりに、私に仕返ししているんだな…。
…改めて考えてみると、顔から火が出るほど恥ずかしいぜ…。
何であんな事言っちまったんだろう、何であんな事言うのを長年願っちまったんだよ。
ああもう、昨日の私を殴りたいぜ。

「…ふっ…」

と、俯いて肩を震わせていた霊夢が、小さく声を漏らす。
それにしてもさっきからのこの反応、ひょっとしてマジで霊夢は…。



「ふざけんなあぁーーーーーッ!!!!」



顔を真っ赤に染めた霊夢は、七色の陰陽玉を魅魔様に向かって投げつけた。夢想封印だな。
しかし、慌てて攻撃したせいか、狙いは滅茶苦茶で、魅魔様は涼しい顔で陰陽玉を全部かわす。

「おやおや、霊夢も女の子だねぇ。
 幻想郷じゃ常識なんて考えなくていいさ、その気持ちに素直になりな」

「煩い!!今度こそこの世から消し去ってやるわ!!待ちなさい魅魔あああぁぁぁぁぁ!!!!」

愉快に笑いながら逃げていく魅魔様と、真っ赤な顔してその後を追いかける霊夢。
そして一人ポツリと残された私。おいおい一人は勘弁して欲しいぜ、退屈だ。

退屈になるのも嫌だから、私も巻き添えを食わない程度に追いかけてみるか。
魅魔様と霊夢の戦いってのも、随分久々に見る気がするからな。

「私と霊夢も、最初は無色の糸だったんだろうな」

箒に跨り、ちょっとだけ身体を浮かせたところで、私はそんな事を一人呟いた。
霊夢と私を結ぶ糸の色は、まだ判らない。本当に赤い糸で繋がってるかもしれないし、それ以外の色かもしれない。
でも、そんな霊夢とも最初は赤の他人だった。全く色のない糸だった時期があった。
みんなみんな、最初は無色の糸。どんな色を付けるのかは、出会った人との関わり次第。
霊夢と私も、長い付き合いの中で、繋がっている糸に色を塗っていったんだ。

これから私は、どんな出会いをするんだろうな。

出会った誰かとの糸を、いったいどんな色で染めるんだろうな。

この幻想郷じゃ、しょっちゅう訳の判らない事が起きる。私はそんな異変を片付ける、霧雨魔法店の店長だ。

これからも私は色んな奴と出会い、色んな異変を解決する。そして色んな奴と馬鹿騒ぎしたりするんだろう。

博麗神社に人間が来なくなると言う代償はあるが、それは仕方がないな。私は知らん。

でも、また新しい誰かと新しい繋がりを築いていくってのも、わくわくするじゃないか。

数が多けりゃ多いほど、博麗神社での宴会も楽しくなるしな。



「…よしっ!」



私は地面を蹴って、霊夢と魅魔様を追うべく、博麗神社を飛び立つ。

大結界の狭間に建つ博麗神社の上空にいれば、幻想郷全体を見渡す事が出来る。


この幻想郷の中に、私の糸を染めてくれる奴は、いるのかな。


それが誰だかは知らないけど、何時か会える日を楽しみにしているぜ。



そして出会えたその時は、私と繋がってるこの糸を染めてくれ。





“恋色”と言う名の、赤い色でな。





魔理沙の色と言えば、やっぱり恋色ですよね。
これを見ているあなたの中の魔理沙の恋色の糸は、一体誰と繋がっていますか?

これを書き上げた今の私はいろんな意味でブルーだと思います。
酢烏賊楓
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/05/09 22:51:35
更新日時:
2009/05/09 22:51:35
評価:
20/20
POINT:
106
Rate:
1.25
1. 7 三文字 ■2009/05/18 00:22:00
そうだよなぁ……出会っていきなりそう言う関係になるわけじゃないから、出会いの糸ってのは無色だ。
いまさらながらちょっとした発見。いや、再確認?
ああ、俺の糸はいつ赤くなるんだろうか……
魅魔様ああ!!俺の糸を塗ってくれえええええ!!
2. 2 パレット ■2009/05/18 00:41:50
あたいで吹いた。誤字なのかもしれませんが。
「〜ぜ」がちょっと多くね? と感じてしまいました。
3. 7 名前が無い程度の能力 ■2009/05/18 13:46:17
三人のやり取りが非常にほんわかして良かったです
4. 4 神鋼 ■2009/05/30 15:08:10
自分のおしめを換えた事のある親戚のオバチャンとかと話す時ってびくびくしますよね。
5. 10 名前が無い程度の能力 ■2009/05/31 06:14:18
これは新しい糸の解釈。読み終わったあと自分の周りの人との色を考え込んでしまいました。
ああ…それにしても恋色の糸が欲しいっ
6. 5 As ■2009/06/01 01:45:44
魔理沙=恋色、もはや普遍ですねー。
個人的にはアリスと繋がってるんじゃないかと。
7. 5 気の所為 ■2009/06/02 22:45:07
魅魔様がやっぱり良いキャラの座についている。魔理沙を手玉に取れるのは彼女くらいのものね。
8. 7 有文 ■2009/06/08 00:51:18
魔理沙さんらしくて非常に良いと思います、魅魔様がお母さん過ぎて楽しいです。
9. 5 ふじむらりゅう ■2009/06/11 00:49:32
 まさかの魅魔さま登場。
 わりといい感じにまとまってて素敵。
10. 7 ぴぃ ■2009/06/12 04:36:35
そして、この話を読み終えた私は、色々な意味でピンク。
ちょっと魔理沙の説明文と『だぜ』が多いかな、と思いましたが、〆の一文が素敵なので見事解消されました。
魔理沙の恋色糸、相手は誰になるんでしょうねw 
11. 6 佐藤厚志 ■2009/06/12 08:21:12
軽やかな乙女心と言うのでしょうか。読んでいてうきうきする小説でございました。
おにぎりの朝ごはんを食べながら読んだのですが、いつもより美味しく食べれた気がします。
12. 7 八重結界 ■2009/06/12 18:39:26
運命の糸を結ぶのではなく、染めるというのは斬新で面白い発想。
つまりその気になれば、別の色に染めることだって出来るわけですね。
可能性というのは、何と明るいことか。
13. 4 moki ■2009/06/12 18:54:54
うん、いいなぁ。気分がほんわかしてくる。家を飛び出した彼女だから、母という存在に飢えてるんでしょうね。さてさて、自分に糸はついてるんだろうか。
つ【現実】 ……orz
書き方で気になった点。三点リーダ(…)は2つ連続で使う、!や?の後は一文字あける、「」中の科白は『』でくくるとか。あと、少しだぜだぜ言い過ぎのように思えました。
14. 3 木村圭 ■2009/06/12 21:49:46
ちょっと良い話に終始してしまうとどうも地味な印象を受けてしまいます。
間違いなく好みの話になりますが、個人的には良い意味で雰囲気をぶち壊す鮮烈なオチが欲しかった。
15. 4 時計屋 ■2009/06/12 23:00:27
 物語は主題が明確で、よく纏まっていると思います。
 ただキャラの心情に読んでいて少しついていけない部分もありました。
 一人称で急速かつ過度に情緒的になりすぎると、読み手に疎外感が生まれることもあります。
 そこらへんの加減が実に難しいのですが、もし推敲したときそのような危惧を感じたのなら、読み手からもそう思われる可能性は大きいです。どうやったらそれを和らげつつ自分の言いたいことをうまく表現するか、色々と調整してみてください。
16. 2 ハバネロ ■2009/06/12 23:06:32
悪く言うとベタだが、ベタなりに面白い
人との繋がりの希薄な魔理沙達なら、そういう事も気にすることもあるか。
17. 1 つくし ■2009/06/12 23:09:44
申し訳ありません、時間が差し迫っているため、採点のみにて、感想本文は後ほど改めて。
18. 5 リコーダー ■2009/06/12 23:11:17
満更でもないのかよ!
冒頭の呟きには、こっちも軽く吹きそうになったです。
19. 8 K.M ■2009/06/12 23:24:07
乙女な魔理沙が非常に可愛いです。
20. 7 つくね ■2009/06/13 00:08:15
まさかまさか魅魔様が出るとは思わなかった。二人……いや三人のかけ合いがとても面白かったです。
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