世界

作品集: 最新 投稿日時: 2009/05/09 23:32:11 更新日時: 2009/05/09 23:32:11 評価: 19/19 POINT: 88 Rate: 1.13
生物はそれぞれ別のその生物のためだけの世界を持つ。

その世界は酷く簡単だ。
世の中の事を、己の目でしり、考えて、ようやくそれを自己の世界に組み込む。

それを放棄すれば世界は酷く単調でつまらないものになる。


長い時を生きるのであれば、己の世界を鮮やかにしなければやってはいけない。





 ◆   ◆   ◆





つまらない。変わらない日常が酷くつまらない。

フランドールは飽きていた。
毎日、毎日、外に出る事も無く。
部屋から出ても屋敷の中をほんの少し動き回る程度。外に出してはもらえない。
メイド達は遊び相手には不十分。そもそもフランドールの姿を垣間見ただけで隠れてしまうから遊ぼうにも遊べない。
咲夜はいつも忙しく動き回り、パチュリーは本から目をそらさない。
美鈴は門から離れてまでかまってはくれない。
レミリアは……

「あいつは嫌。いくら暇だからって……」

屋敷に中をふらふらと歩きながら考える。
今まではこんな事無かったと。
約500年もの間地下に居た時はそんな思いに囚われる事は無かったのにと。

きっかけは紅霧の異変から。
正確には異変が解決してから暫くしたあの日、フランドールが屋敷で暴れた際に人間二人に出会った時から。

「そう。霊夢と魔理沙が来たあの日から」

日常がつまらないものになった。
まるで目隠しを外されたような感覚。
今までの世界では満足できなくなった。
もう一度目隠しをしようとしたって克明に刻みつけられた今まで知らなかった世界は忘れられない。
忘れようがない。

灰と紅の世界。そこに飛び込んできた白や黒を消すのは難しく、また望まなかった。



思えば思うほど、考えれば考えるほど。
この変わらない日常が我慢ならない。

「………」

立ち止まればそこに見えたのは白みかけた空。

――そうよ。我慢できないのならしなければいい。変わらないのなら私から変えればいい。嫌なら……飛び出せばいい!

「お姉さまはもう眠る。パチュリーは喘息の悪化で寝込んでる。咲夜と美鈴は……今なら大丈夫」

チャンスはすぐに目の前に。それを逃すフランドールではない。

太陽はまだ姿を見せない。
姿を見せる前に日の当たらないところまで飛ぶ自信はあった。

――チャンスは一度。暫く大人しくしてたから警戒も緩い。……私を甘く見ないことね、お姉さま。


明け方の空。
吸血鬼にとって大敵の太陽が顔を見せ始めるその間際。
フランドールは紅魔館から飛び出した。




「出てきたのはいいけど」

――さて、どこに行こう。取り敢えず、日光を遮る術を探さないと。

フランドールの心は躍っていた。
出たかった外。
フランドールは目隠しがすべて外れたとは思っていない。
まだまだその視界を遮る目隠しがあるのだと感じていた。
早く見たかった。
見たことのない、今だ知る事のない世界を。フランドールは知りたかった。

空は明るくなり続ける。

――早く見つけないと。

全身火傷なんて御免だった。






人里の外れ。そこから更に外れた、最早人里の範囲を超えた場所に小さな家があった。
立派ではないがぼろくも無い。ごく普通の家だった。

そこには一人の女性が住んでいた。
歳は恐らく二十歳前後と言ったところだろう。

「いい朝の様ですね」

鈴を転がした様な優しい声だった。

「あら?」

日課なのか、外にある小さな畑を確認しようとした女性が疑問の声を上げる。

「誰でしょう? こんな朝早く私にご用ですか?」

女性の向いた方向には深い林があった。

「妖怪ですかね? 私は食べても美味しくありませんよ」

首をかしげて林の方へと近づく。

「……弱い人間のくせに不用心なのね」

林からは幼い少女の声がした。
女性はぶっきらぼうな少女の声に微笑んで言う。

「そうでしょうか?」
「そうよ」

襲う気があったらもう襲われてるでしょうに。
そう少女が呟く。
少女は女性に興味を持っているようだった。

「困っているのでしょう? 怪我もしている様だし、私の家に招待するわ」
「はぁ? 不用心にもほどがあるわ。私を自宅に招き入れるって言うの? 妖怪の私を?」

女性は笑う。軽やかに。
裏表のない笑顔を少女に向ける。
女性は、少女がその笑顔を不審に思うよりも前に

「ええ。招待します。可愛らしい吸血鬼さん」

何でもないように言い放ったのだ。





◆   ◆   ◆





家の中は外の見た目と同じように簡素なものだった。
とりあえず座っていてと言うと、女性は奥の部屋に向かった。

少女―――フランドールはきょろきょろと家の中を見ながら考えていた。

――ただの人間よね? なんで私を……。


日が昇りきる直前。
結局身を隠せる場所を見つけられなかったフランドールは、近くにあった林の中に避難した。
ほんのわずかその行動は遅く、体のあちこちに軽度の火傷を負うことになり、また葉の隙間をぬって差し込んでくる陽光のせいで動くことも適わず林の日陰を動き回っていたのだ。


――気配を隠してなかったから見つかっても不思議じゃないんだけど、でもどうして怪我してるなんてわかったんだろう。

加えて、女性はフランドールが吸血鬼であることに気づいた。
答えの出ない疑問は、フランドールに問い続ける。

「さぁ、見せて。治療をしましょう」

戻ってきた女性は手に薬箱を持ってきていた。

「別に必要ないわ。たいした火傷じゃないし」
「私がそうしたいの。さぁ」

にこりと微笑むその表情からはなんとしても治療をするのだという意思が伺えて、フランドールは断ることができなかった。

「好きにすれば」

女性は躊躇うことなくフランドールの右腕をとり火傷を見る。赤くなった皮膚を見て、持ってきた薬箱の中から小さなビンの様なものを取り出す。

「それ、何?」
「薬よ。こっちは塗るまででもないようね。反対」
「ん」

フランドールの左手は右腕に較べてかなり酷く見ている方まで痛々しく感じるほどだった。

「これ、腫れるわよ」
「すぐ治る。塗らなくても平気よ」
「あら。じゃあ治して見せて」

フランドールは言葉に詰まる。
なぜなら今宵は新月。いかに傷の治りが早い吸血鬼といえども月が欠けていてはすぐに治るものも治らない。
それを知っていたのかいないのか。女性はほら御覧なさいと呟く。
フランドールの断る理由は皆無であった。

女性は取り出したビンの蓋を開ける。
ビンの中身は黒い液体と塊のようなものがあり、独特の臭いがした。
できれば嗅ぎたくない臭いである。その独特の臭いに苦い顔をするフランドール。
女性は使い古した箸でビンの中から塊を取り出し、爛れのひどい箇所に液体をつけていく。

「ひゃっ! 冷たい」
「我慢して。すぐ済むから」

ポタリ
五滴ほど垂らし、黒い塊を一番酷い箇所にのせると女性はビンの蓋を閉じる。

「これくらいでいいでしょう」
「う〜。それ何なの?」

沁みたのであろう。軽く涙を目に溜めてフランドールは問う。
すると女性はわずかに意地の悪い笑みを浮かべた。

「何だと思う?」
「質問を質問で返さないで」

くすくすと面白そうに笑う女性。対するフランドールは半目になり女性を睨む。

「ふふ。これはある植物よ」
「植物?」
「ええ。きっとあなたも知っているはず」

女性は、答えを教える気は無いようで笑みを崩さずフランドールを見続ける。

「ん〜? ヒント頂戴」
「ヒント? あぁ、示唆の事ね……そうね。家の庭にも咲きそうなのが何本か」
「咲く? 花なのね」
「ええ」

庭に咲きそうなものがなどと言われても、特に注意して見ていたわけではない為思い出せない。
困惑しながら考えるフランドールを微笑ましく眺めながら、女性は手を動かしていく。
しばらく考えていたが、フランドールは音をあげた。

「だめ。わかんない」

そんなフランドールに女性は答えを教える。

「これはね。百合の花なの。正確には山百合の花弁ね」
「え? でも、山百合って確か白い花じゃ……。それにこんな臭くなっかたはずだけど」

フランドールは山百合の花を思い出して声を上げる。

「その通り。山百合は白い花。これはね、咲いたばかりの山百合の花弁をこのビンの中に入れておくの。空気が漏れないようしっかりと詮をしてね。そして、そのまま2〜3年くらい放っておいて、腐らせるのよ」
「じゃあこれって腐ってるの?」

包帯を巻かれた左手を、嫌そうに見つめるフランドール。
誰だって腐敗したものが肌に触れていると考えれば、そんな表情もするであろう。

「害は無いわ。ただ少し黒い色が肌に移るだけ。洗ったりすればとれるから安心していいわよ」

軽やかに言うがとれなかったらどうするのだ。そんな疑心に満ちた顔を向けられ女性は苦笑する。

「早くよく治る薬なんだから。さぁほかの箇所も見せて」
「それ、塗る?」
「必要に応じて、ね」
「……う〜」

姉譲りのしゃがみガードで薬を拒否するも、女性はあっけなくガードを突破。
結局、左手に続き二の腕と左足まで包帯で巻かれることになった。






「どうしよ。怒られる」
「バカ! 怒られるだけで済んだらまだいいわ」
「そうよ。絶対半殺しに……あぁ! どうしよう」

紅魔館のとある廊下の前で三人の妖精メイド達が話しこんでいた。
否、肩を震わせ恐怖していた。

「……逃げちゃう?」
「逃げちゃおうか」
「うん。逃げよう」

三人は目の前にある現実から逃げ出そうとしていた。
しかし。

「あなた達。何をしているのかしら?」

現実はかくも非情である。

「メイド長! あの! これはですね」
「気付いた時はすでに!」
「私たちじゃありません!」

慌てて言い訳を始める妖精メイド達の足元にはガラスの破片が散らばっている。
花瓶でも割ったのだろうと予測をつけ、取りあえず叱ろうとした時にそれを見つけた。
妖精メイドの体の影に隠れている窓。粉々にガラスが砕かれ、窓は歪な出入り口とかしている窓。
そして、今だ色濃く残る咲夜の良く知る、しかし決してここに付いていてはいけない魔力。その残滓。

背に嫌な汗が流れる。
信じたくないという思考が駆け巡る傍ら、酷く冷静な思考がこの状況が間違えようのない現実であることを告げてくる。

「……妹様?……」

現実は誰に対しても非情である。






博麗神社の縁側。
いつものようにお茶を飲んでいた霊夢は、厄介事に巻き込まれようとしていた。

「だから、なんで家に来るのよ」
「フランドールお嬢様が外に出て遊びに行くところは限られてるもの」

そう傍迷惑な来客の咲夜は言う。
対する霊夢はどこか残念そうにお茶を床の上に戻す。

「魔理沙の所は?」
「いなかったわ」
「本当に探したんでしょうね?」
「勿論よ。早く見つけないと、お嬢様になんて言われるか……」

手の空いている妖精メイド達に辺りを探すよう指示した咲夜は、心当たりを探して幻想郷中を飛び回った。
しかし手がかりらしい手がかりは何一つ見つからず、こうして博麗神社に戻ってきてしまった。戻ってきたというのは、咲夜が一番初めに声をかけたのが霊夢だからである。

「まぁ、心当たりがないわけでも無いんだけれど……」

一箇所。霊夢が知る心当たり。
まさかとは思いつつも、勘はそこにいる様だと伝えてきている。

「本当!? 教えて頂戴!」
「は〜。面倒臭いのは嫌いなのよ」
「お願い」

咲夜はある意味必死である。
夕方迄に見つけられなければ大変なことになるのは予想がついている。
幸運だったのは今日が新月で、レミリアは夕方近くまで起きてこない事だ。
なんとしてもレミリアが起きて来るまでに、フランドールを見つけて屋敷に連れ戻さなければならなかった。

「そんなにレミリアに怒られるのが嫌な訳?」
「私じゃないわ。私は別に怒られようがかまわない。問題はフランドールお嬢様の方よ」
「フランが?」
「それにお嬢様もね」
「どういうこと?」

咲夜は霊夢の問いに真剣な視線を返し、答えた。

「お嬢様が認めたのは屋敷の中だけ。フランドールお嬢様が外に出る事は許していない。最近は外に出ようとしていなかったから地下室から出る事を認めたの。それはお嬢様がフランドールお嬢様を信じての行為。今の状況はお嬢様に対するフランドールお嬢様の裏切りになってしまう。お嬢様がこの事を知れば、お嬢様は再びフランドールお嬢様を地下室に幽閉されるでしょう。それは……とても悲しく辛い事よ」

言外に匂わせる、レミリアとフランドールの関係の回復。
二人の間の溝を、埋まり始めたその溝を深くすることは出来ない。
咲夜の必死の思いを霊夢は感じとった。

「仕方ない。今回だけよ」
「ありがとう」

霊夢は縁側から境内に降り、浮き上がる。
咲夜がそれに続こうとするより早く霊夢は言った。

「一つだけ条件があるわ。これから行く場所について何も聞かないこと。いいわね?」

咲夜はその言葉に疑問を抱くも口にはせず頷いた。





霊夢と咲夜が神社を飛び去った頃。

「そう言えば、名前聞いてない」

遅い自己紹介を交わしていた。

「そう言われてみればそうね。私は弥生。あなたは? 可愛らしい吸血鬼さん」
「フランドール。フランでいいわ」
「じゃぁ、フラン。日が暮れるまでいるといいわ。私は少し外に居るから、何かあったら呼んでちょうだい」

弥生はそう言うと家の外へと向かう。


一人きりになったフランドールは小さく呟いた。

「見つけた」

退屈でならなかった世界。
飛び出して良かったと深く思う。

「新しい“もの”」

欲しかった“もの”が、知りたかった“もの”が、今フランドールの目の前にあった。
うまく言葉にできず、例えも浮かばない。
だからフランドールはそれを“もの”と呼んだ。

「弥生。変わった人間」

吸血鬼と知りながら家の中に上げ、その手当てをし、挙句、ゆっくりしていけと言う。
そんな変わった人間。

弾幕ごっこは出来ないけれど。

「楽しめそう」

そう言って幼き吸血鬼は微笑んだ。 





◆   ◆   ◆





昼時。
朝の快晴はどこへやら、太陽がその姿を雲の向こうへと隠していた。
霊夢と咲夜はとある民家の前にいた。

「ここよ」

言われるまでも無くその家から漏れる魔力の波長で咲夜は気づいていた。
しかしそれよりも咲夜には気にかかったことがあった。
こんな場所に一軒だけ民家があればいくらなんでも気づくというもの。
それなのに、今の今まで気づけなかった。
加えて、この家の周りには幾重にも張り巡らされた結界があったのだ。
気付かなかったのは結界が不可視の働きを持っていたのだと納得しても、今度はこの家の周りに結界を張る理由が分からない。
霊夢に聞こうにも神社でした約束を破ることになり聞くに聞けなかった

「弥生〜。いるかしら〜」

咲夜が思いに耽っている事などお構いなしに霊夢は玄関へと足を向けて声をかける。

「ちょっと、霊夢」

これに焦ったのは咲夜だ。

「何よ?」
「そんな大声で叫んだりしたら、妹様が逃げるわよ!」
「大丈夫」

咲夜の制止に、表情を変えることなく霊夢は返答する。

「ここの結界はそんなやわじゃないから」

霊夢がその言葉を言い終える前に家の裏手の方から飛び出してきた影があった。

「お嬢様!」

その独特の翼を大きく羽ばたかせて空中に浮かぶと、フランドールは一目散に霊夢と咲夜とは反対の方向に飛び去ろうとする。

しかし。

「っ!?」

案の定結界に阻まれ落下。
フランドールの体が地面に叩き付けられる直前。
時を止めて咲夜が地面とフランドールの間に割って入り事なきを得た。

「フラン? 危ないって言ったのに……」

そんな一連の流れが一つ落ち着くと、家の中から弥生が姿を現した。
大して驚いた風も無く、弥生はフランドールを抱える咲夜を見る。

「今日は千客万来かしら」
「たった二人でしょ。千客万来というのには程遠いと思うけど」

弥生の呟きに霊夢は答える。
すると弥生はくすくすと笑いながら返事をした。

「それもそうね。どちらかといえば貴方の神社のほうが千客万来よね」
「客? 馬鹿言わないで。持ち込むものといったら厄介事だらけの連中が客なはず無いわ」
「相変わらずね。さぁ入って。貴方たちも」

言葉の後半を、逃げ出そうとするフランドールとそれを抑える咲夜に言うと弥生は家の中に戻っていった。




居間には気まずい雰囲気が二人の間に流れていた。
弥生とフランドールに向かい合って、霊夢と咲夜がすわっている。
フランドールは咲夜を睨み付け、咲夜は咲夜で静かな怒りを静めようとはしない。

「さぁ、帰りましょう。フランドールお嬢様」

何度目かになる言葉が紡がれる。

「嫌よ。帰りたいなら一人で帰ればいいでしょ」

対する言葉もまた同じ。
そして再びの沈黙と険悪な空気。

霊夢はこれ以上かかわりたくないと無視を決め込み、弥生の出したお茶を飲んでいる。
弥生は困ったことになったなぁ、などと思いながらもいい案が浮かばず黙っている。

状況は変わらなかったが、さすがにこのやり取りに辟易したのか咲夜は言葉を変えた。

「何故です? お嬢様がなんとおっしゃるか考えてください」

そう言われれば説明しないわけにはいかない。
しかしフランドールには自分の心を表現するための言葉が不足していた。
説明しようにもどう伝えればいいのか分からない。
だから。

「嫌なものは嫌だもの」

駄々をこねる子供のように、そう言うほか無かった。
そして子供が駄々をこねた場合、先に限界を迎えるのは親の方なのだ。

「お嬢様! いい加減にして下さい!」

思いのほか大きな声に咲夜以外の三人がビクリと反応する。

「嫌だって言ってるでしょう!」

大きな声で返されれば同じように大きくなるのは自然のことだろう。
怒鳴りあいになった二人を困惑しながら眺めていた弥生は一つ手を打った。

「そうだ。ねぇ咲夜さん」
「え? な、何でしょう?」

声が掛かると思っていなかった為、拍子抜けした返事をする咲夜。
そんな咲夜に弥生は問いかける。

「フランが外に出してもらえないのは、何かあった時のためでしょう?」
「それもあるわね」

満面の笑みを浮かべる弥生を見た瞬間、ふと霊夢に嫌な予感がよぎる。

「なら、何かあったときの対処ができる人が居ればいいのよね」
「ま、まぁ……お嬢様が許すなら、だけど」
「ちょ、ちょっと待ちなさい、弥生!」

霊夢が止めるも時すでに遅し。
話についていけないフランドールは三人をただ眺める。

「それなら、霊夢が付いていれば良いんじゃないかしら」
「霊夢に?」
「だから待ちなさいって!」

霊夢を完全に無視して弥生はフランドールに声をかける。

「フラン。今日はお帰りなさい。丁度雲が太陽を隠してるから」
「でも……」
「大丈夫。明日もまた来ればいい。霊夢が連れてきてくれるわ」
「弥生!」

今までで一番大きな霊夢の怒声。
弥生は漸くそこで霊夢を見る。

鋭い霊夢の視線に、笑みを返す弥生。
先程とはまた違う、緊迫した空気が立ち込める。
咲夜は成り行きを見守るために口を閉ざし、フランドールはやはりただ二人を眺める。


先に口を開いたのは霊夢だった。

「弥生。私を巻き込まないで」

面倒事は嫌なのだろう。まるで吐き捨てるかのように霊夢は言う。

「霊夢にとって悪い話ではないと思うけど?」

弥生は言う。

もし、フランドールが外に出て暴れ人里に被害を出した場合、交わされている契約など色々とややこしい事になる。
それに人里からの依頼でわざわざ神社から離れて吸血鬼退治をするのも面倒だろう。
だったら最初から傍にいれば有事の際に早急に対応できるし、無駄な行動をしなくて済む。

「つまり、結果的に見れば貴方にとって良い事尽くしでしょ」
「何か無かったら?」
「あって邪魔ではないわ」

霊夢は言葉に詰まる。
弥生の言う事は理解していた。しかし、頭で理解するのと実行するのでは全くもって違う。

霊夢の逡巡を読み取ったか、弥生は言葉を変える。

「じゃあこうしましょう。これは依頼。フランを何事もなく送り迎えすること。それならいい?」
「……依頼ねぇ。はぁ。そう言われたら断れないわね。仕方ないか」

ため息混じりのその呟きは、フランドールを喜ばせ、咲夜を一安心させ、弥生を微笑ませた。




フランドールと咲夜が去った後。
結界の修復をする霊夢の傍に弥生が近寄ってきた。

弥生の家の周りに張り巡らされた結界は霊夢が張ったものだ。
悪意ある妖怪が入って来られない様にする結界の為フランドールが入り込む事も出来た。
しかし結界に影響がないわけではなく、フランドールが入ってきた影響であちこちほつれが出来てしまったのだ。
霊夢が直しているのはそのほつれだ。

「ごめんなさい」

唐突に謝る弥生。

「……それは、結界について? それともフランについて?」
「どっちもよ」

最後の札を張り終えた霊夢は弥生に向きなおる。
そして一言。

「謝らなくてもいいわ」
「でも」
「あんたが妖怪も獣も人間も関係なしに家に上げるのは前から分かっていた事。フランについては乗り掛かった船ってやつよ」

苦笑しながら話す霊夢からは、怒りを感じ取る事は無く弥生はほっと息をついた。
出された熱めのお茶を飲みながら霊夢は弥生に問いかける。

「どうしてフランに固執するの?」
「固執ってわけじゃないの。気にかかるのよ」

弥生はフランドールという吸血鬼の少女との会話を思い返す。
短い会話の中で少しだけフランドールを知る事が出来た。

―――興味でいっぱいなのよね。

子供なのだ。右も左も分からない子供。
弥生がフランドールに抱いた第一印象がそれだ。

地下室という狭い世界しか知らなかったフランドールが、外という新しい世界に気付き、それを知りたがり欲しがっているのだ。
例えるなら知恵を持ち始めた幼子が親などの周りにいる大人に向かって「あれはなに?」と聞くのと同じ状態。

それは自分の世界を広げるための行為。
それを行おうとしているフランドールを閉じ込める事は弥生には出来なかった。
むしろ逆に手を貸してあげたいと思っていた。

だから霊夢さえも巻き込んでその行為が続けられるようにした。


弥生にはフランドールに新しい世界を教える事は出来ない。
しかし、知るための導きくらいなら出来るつもりであった。

「ありがとう」
「ん」

そんな弥生の思いを知っているのか、知らないのか。
霊夢はただ頷いた。






次の日。紅魔館。
レミリアは自室で物思いに耽っていた。

朝方――吸血鬼のレミリアからしてみれば眠い時刻――のフランドールとの会話。
そこで聞かされた昨日の出来事と今日の遊びに行きたいという願い。
自分に内緒で出かけたことを怒りさえはしたものの、レミリアにはフランドールの外出をとめるつもりは無かった。

「一つ、二つ。変わる? 交わって、青……ねぇ」

ぶつぶつと意味ありげな単語を無意識に呟く。

「ふふっ。それもまた良し」

何を考えているのか、レミリアは薄く微笑むとすでに出かけた妹に向かって言う。

「己の目をもって知り、己の頭をもって考えよ。さすれば、新しい“色”がお前の世界を彩るだろう。ってね」




「すっかり治った様ね」

弥生の家では、フランドールの火傷を弥生が見ていた。

「包帯、忘れちゃった」
「大丈夫。今度持っていらっしゃい」

よく懐いている。
弥生とフランドールの会話を聞きながら霊夢はそう思う。

―――弥生はいつもそうだったっけ。……深く関り過ぎ無ければいいけど。

懸念を残すも用事があるため霊夢いったんこの場を離れる。

「じゃあ、夕方前くらいに迎えに来るわね」
「分かった」


残された二人は顔を見合わせて首をかしげる。

「さて、何をしましょうか?」
「どうしようか?」

特にやりたい事は思い浮かばなかった。

「そうね。なら、フランのことを話して頂戴」
「私の事?」
「ええ。フラン自身のことや貴方の周りにいる人達のこと」
「ううん。いいよ」

自分の事は楽しそうに、姉の事は嫌がりながらどこか誇らしげに話すフランドール。
弥生はそんなフランドールを微笑ましく思いながら話を聞いた。





◆   ◆   ◆






別の日。

フランドールはいつものように弥生の所に遊びに行き話をしているとき、ふと以前から気になっていたことを弥生に聞いてみることにした。

「ね? 弥生」
「何かしら?」
「弥生はどうして一人で住んでるの?」

人里からこんな離れた場所で。霊夢の作った結界の中で。弥生はどうして暮らしているのか。と。

そんな当たり前の質問に弥生は少し困ったように笑って、質問を返す。

「一人で住んでいてはだめなの?」
「またそうやって質問に質問で返す」

ここ数週間、弥生と話すようになって分かったことがある。
弥生に疑問を投げ掛けると、疑問で返ってくるのだ。そして、弥生は決して答えを教えてくれない。
そのたびにフランドールはヒントをもらい自力で答えにたどり着かなければならない。
しかし、弥生の質問の答えの殆どはフランドールの疑問の答えになっている為、結局フランドールの疑問は解消される。

「意地悪」
「ほら、考えてごらん」
「む〜」

だからといって質問に質問で返すのはどうかと思いながらフランドールは答えを探す。
最初のころは直ぐにヒントをせがんでいたが、自分だけで答えを見つけることの喜びを知ってからはヒントをなるべく聞かないようになっていた。

「一人で生きてはいけないから」

たっぷりと時間を掛けて考えて出した答え。
続けて。そう弥生は言う。笑みは崩さない。

「ヒトは集団で生活して生きる。何かの本で見た気がする」
「私は一人で生きているわけではないわ。一人で暮らしているだけ」

弥生の言葉がよく伝わっていないのかフランドールは不満げに言う。

「暮らすって生きることじゃないの?」
「似て違うものね。だって私は霊夢の結界のおかげでこうして生きていられるんだもの。結界が無ければ妖怪に襲われて私はとっくに死んでいるわ」
「それは……」

例えられ漠然と理解したものの、それじゃあ答えが見つけられないとフランドールはぼやく。

「そうね。これはちょっと難しいわね。どうする?」
「考える。次くるときまでに見つけとくから」

そう言って立ち上がったフランドールは玄関に向かう。
玄関では霊夢が待っていた。
霊夢と一緒に空へと浮かび上がったフランドールに弥生は一つヒントを教えた。

「フラン。今の答えは大事よ。そこからもう一捻りさせたら答えが出るはずよ」
「分かった」
「またいらっしゃい」
「それじゃ行くわよフラン」



二人が飛び去ったのを確認すると弥生は唐突に崩れ落ちる。

「くっ。……はぁ……っ!」

息が荒い。苦しそうに胸元を押さえ、そして。
意識を失った。




フランドールと霊夢は紅魔館への帰り道を飛ぶ。
楽しそうに弥生とのことを話すフランドールに、かつて抱いていた不安が大きくなるのを感じながら霊夢は話を聞く。

「ねぇ、霊夢」
「何かしら?」

唐突に声の張りを失い小さく呟き、止まったフランドール。

「弥生はどうして……」
「それは弥生本人に聞きなさい」

霊夢はフランドールの言葉を遮って言い放ち、踵を返す。

「霊夢?」
「急用を思い出したわ。寄り道しないでまっすぐ帰りなさい。いいわね」

言うや否や霊夢は高度を下げ地面に降り立つと近くの森の中に入っていった。
フランドールは呆然とそれを眺め、ふわふわと漂いながら紅魔館へ帰っていった。





弥生が意識を取り戻したのは真夜中に近い時間帯だった。

「……わたし…」
「玄関で倒れてたのよ」
「!? 霊夢?」
「ほかに誰がいるの」

不意に掛けられた声に驚き振り向くと、そこには水を持った霊夢がいた。

「とりあえず水よ。調子は?」
「……ありがとう」
「礼が聞きたいんじゃないわ」
「………」
「弥生」

的外れな返答。
弥生は何とか誤魔化そうとしている。
しかし、霊夢には通じない。

「あんた。もう限界なんでしょ」
「……っ!」

弾かれた様に霊夢を見つめた弥生は後悔した。
見なければよかった。
霊夢の底知れないその深い瞳は冷酷。
視線をそらせない。

「そういう大事なことは早く言いなさい」

冷酷の影に垣間見える悲しみ。

「霊夢。私は……」
「あんたは最初からそのつもりだったんでしょ」

問答無用。弥生に返答の隙を与えることなく霊夢は言葉を続ける。

「いつかあんた私に説明したわよね。『フランの世界を広げる手伝いがしたい。導くことくらいならできる』って。あんたはその身をもって色づける気ね。あの子の、フランの世界に不足している“もの”を」
「霊夢。私は……」

何か言い返したい。言い返さなければ。そう思えば思うほど言葉は出てこない。
ふと、霊夢の視線が緩む。

「霊夢?」
「はぁ。いいわ。最初から分かってたことだもの。仕方ないわ」
「………」
「ただ一つだけ」

立ち上がり、ため息をつき諦めた声。
弥生は霊夢に掛ける言葉をいまだ見つけられずにいた。
襖に手を掛け霊夢は呟いた。

「悲しむ心くらい持ち合わせてるのよ」

そしてそのまま襖を開けてその向こうへと姿を消した。
その頬から一粒の雫が落ちたのを弥生は確かに見た。

「……ごめんなさい」

意味の無い謝罪は虚空へと解けて消えた。





◆   ◆   ◆





次の週。
それはあっけなく。とてもあっけない終わりだった。

「死んだ?」
「ええ」
「嘘。だってまだ正解を聞いてない」

紅魔館の一室。
霊夢はそこでフランドールに向き合っていた。
呆然とするフランドール。
しかし、目の前の霊夢が嘘を言っている様には見えない。

「なんで! どうして!?」
「病気よ」
「びょうき……?」

霊夢は淡々と語る。
あくまで事務的に。機械的に。

流石に霊夢のその言いように咲夜が食って掛かる。

「霊夢。そんな言い方は…」
「止めなさい、咲夜」

しかしそれをレミリアがとめる。

「なるほど。交わって青ね」
「お嬢様?」

かつて一度呟いた言葉を再び呟き、レミリアは己が従者に向き直る。

「いいこと? 咲夜。これは必要なことだったのよ」
「必要?」
「ええ」
「っ!」

レミリアが言う言葉に反応したのか、フランドールは扉を壊さんばかりの勢いで開け放ち出て行ってしまう。
レミリアは含みのある笑顔を浮かべて霊夢の方を向き言う。

「任せるわ、霊夢。弥生の言の葉を伝えてあげなさいな」
「よく分かったわね。伝言を預かってるなんて。“読んだ”のかしら?」
「“見えた”が正しい」

何で私が。そんな呟きが聞こえてきそうな表情をしながら霊夢はフランドールの後を追った。


残されたレミリアと咲夜。
レミリアは紅茶を一口飲むと言った。

「弥生。生きているうちに話したかったわ。そうしたら、もっと鮮やかになったのに。惜しいことをしてしまったわ」

咲夜は珍しいことを口走った主を見つめる。

「咲夜、フランの世界に足りなかったものは何だと思う?」
「フランドールお嬢様の世界?」
「そう。咲夜は咲夜の世界を、パチェはパチェの、霊夢は霊夢の、そして私は私の。それぞれが持っている世界。そんな世界に共通してあるものでフランの世界には無かったもの」
「と、言いますと……」

あまりにも予想外な言葉。急すぎて頭が回らない。
そんな咲夜に気を悪くする事も無くレミリアは丁寧に説明を始める。

「そうね。世界っていうのは、自分の認識している範囲のみをいうものよ。フランの、あの子の場合、地下室に幽閉されていたことがあの子の世界を狭めていた。あの子の世界は、あの地下室と紅魔館の一部だけ。それだけしかなかった」

どこか苦々しそうに話すのは、自分の責任を感じているためだろう。

「ところが、私が起こした異変の後。霊夢達と出会ってあの子の世界は変わったわ。そしてあの子の心境も変化した。結果、フランは退屈なこの館から飛び出してしまった」
「それは……」
「咎めている訳ではないわ。兎に角。フランは弥生という人物に出会った。弥生はフランの世界に大切なことが抜け落ちていることに気づいた。それを教えるために今回のことは必要だったと言ったのよ」





霊夢は丸くなりうずくまっているフランドールを見つけることに成功した。

「フラン」
「………」

返事をしないフランドール。しかし霊夢はそれにかまわずはなしを続ける。

「弥生からの伝言があるのだけれど……」

それでもなお返事をしないフランドールに、霊夢はため息をついてその傍に座り込んだ。





「そういうことですか」

咲夜の言葉にレミリアはようやく分かったのかと笑う。

「確かに。それは必要なことですね」
「そう。人間と、儚く消え行く人間と生きるのなら知っておかなければならないこと」

人間は私達をおいていく。
レミリアの呟きに重ねるように咲夜が言う。

「はい。私達は老いていきます」
「置いて逝かれ、残されるのはいつも私達。弥生はあの子にそれを教えてくれたのよ」






漸く手に入れたと思ったのに。
もっともっと楽しめると思っていたのに。
手の中をすり抜けていってしまった。
無くなってしまった。

そう思った瞬間、フランドールは自分の中から何かが抜け落ちていくような感覚に襲われた。
灰と紅と白の世界に付け加えられた箇所が、弥生が教えてくれた箇所が崩れ落ちてゆく。

―――また元に戻るの? あのつまらない日常に?

そんな事はごめんだった。
しかし、フランドールにはどうしようもなく、ただようやく手に入れた新しい“もの”の喪失を受け入れる他なかった。



肩を震わせるフランドールお横目で確認し、霊夢は一つの行動を起こす。
その肩に手を置き言葉をかけたのだ。

「怖い?」

こくりと小さな反応が返ってくる。
肯定だ。

「何が怖いの?」
「……元に戻っちゃう」

か細い、震える声。
霊夢は優しくも無く冷たくもない、いつもと同じ調子で聞く。

「元に戻る?」
「手に入れたと思ったのに」
「……フラン。世界は常に同じ姿を映す事はない、って言葉知ってるかしら?」
「え?」

ほんの少しだけ俯いていた顔を上げ霊夢を見る。
その瞳には、失わなくても済むのかもしれないという淡い期待が混ざっていた。

「フランは弥生と会って、話して、考えて。たくさんの影響を受けたわ」

フランが見つめているのを知りつつも、視線を合わせる事無く霊夢は話す。

「それは今さら消しようがないもの。私達と会ってあんたが外に出たいと思うようになったのもそうでしょ?」
「あ」
「確かに弥生はいない。けれどフランの世界は元に戻りはしないわ」

すうっと。
零れ落ちるのが止まった気がした。
否。本当は零れ落ちてなんていなかった。
失うという影響が大きく働きすぎ、今までの事まで失っていくように錯覚しただけなのだ。

「そうか……そう、だよね」

落ち着き漸く話を聞けるような状態になったフランドールを見て、霊夢はやっと弥生の言葉を伝える事が出来ると安心した。
実を言えばフランドールを励ましたりしたのは、言葉を伝えられる状態にするという理由が大半だったりする。

「それで、弥生の言葉って何?」
「二つあるわ。一つ目はこの間のヒント。『時には逆に考える事も必要』だそうよ」
「逆?」
「今のフランなら分かるんじゃないかしら?」

意地の悪い笑みを浮かべて悩むフランドールを見守る霊夢。

「どういう事?」

それでもなお分からぬフランドールに仕方なく霊夢は手を貸す。

「この間はもう一捻りって言ってたわね。特別よ。『一人で暮らす理由』を考えるんじゃないわ。逆に考えて御覧なさい」
「『一人で暮らす理由』じゃないの? ええっと、じゃあ逆だから『皆と暮らせない理由』?」

霊夢は何も言わない。何も言わないがその顔は笑顔だ。
フランドールは自分が弥生の本当の質問に辿り着いた。
そしてその答えにも。

「そっか。わかった。『伝染するから』だね」
「ふふ。じゃあ、もう一つの伝言ね」

霊夢はそれが正解だとは言わない。不正解とも。
それは弥生もやっていた事。
だからフランドールは聞き出そうとはしない。

「もう一つは」

もう一つの伝言を聞きたかった。

「『ありがとう』よ」





 ◆   ◆   ◆





世界。各々の世界。
世界を鮮やかに彩る為に、新しい色になりえるものを探す。
探し、見つけられなかったとしても、その過程が新たな色の種となる。


そうやって、世界は鮮やかに彩られていくのだ。
 ◆   ◆   ◆



「ところで、お嬢様」
「何かしら?」
「先ほど呟いていたものは?」
「あぁ、あれ。 ずいぶん前にね“見えた”のよ。単語だけちらほらとね。青は恐らく悲しみと喪失ね」
「だから、妹様の外出に反対なさらなかったんですね」
「まぁね。いずれ教えようとしていた事だったから、予定が早まっただけよ」
「そうですか」
「咲夜の見る世界はどんな風かしら?」
「私ですか? それはもちろん“猩紅(スカーレット)”です」
「ふふっ。うまいこと言ったつもりかしら」



 ◇   ◇   ◇



『世界は色で満ちている』がコンセプト

色々言葉不足が否めないのは自分の力量不足
時風
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/05/09 23:32:11
更新日時:
2009/05/09 23:32:11
評価:
19/19
POINT:
88
Rate:
1.13
1. 6 三文字 ■2009/05/13 23:12:14
う〜ん、もう少し弥生とフランの交友を見てみたかった。
二人が一緒にいるシーンの中で、さりげなく病気について触れたりとかしても良かったと思います。
それと、フランの立ち直りがちょっと早いと思いました。弥生はフランにとっていわば新しい世界であり新しい友人です。
たった数日くらいしか一緒にいなくても、その新しくできた友達が死んだら、もう少し取り乱してもいいかんじゃなぁと思いました。
折角魅力的なオリキャラですんで、もっと弥生の動きを見たかったです。
2. 3 パレット ■2009/05/18 00:50:08
ちょっと真正直すぎるお話かなあと思いました。もうちょっと別の色があってくれてもよかったような。
3. 7 名前が無い程度の能力 ■2009/05/19 12:33:12
フランちゃんもこうして一歩ずつ成長していくのですね
4. 6 神鋼 ■2009/06/03 00:53:56
弥生がフランに多大な影響を与えたのはわかります。ですが殺すんであればもう少し紆余曲折が欲しかった。
これでは感情移入する下地が少なくて……弥生に寂しい。(人様のキャラなんであえて「が」とは言いません)
5. 6 気の所為 ■2009/06/03 17:21:07
弥生さんについてもっと記述が欲しかった気もします。進行役だけにするには惜しいキャラだった。
しかしフランドールの成長していく様が眼に見えてきて嬉しい限り。
6. 6 As ■2009/06/07 13:00:28
弥生が死に至った理由についてもうちょっと言及しても良かったかもしれません。
最後のほうが駆け足で書かれているような、そんな印象を受けました。
7. 7 有文 ■2009/06/08 00:26:20
人間との別離を受け止め成長ずる妹様が、大変よろしくて素敵でした。そして妹様を見守る人々も。
8. 3 so ■2009/06/11 07:25:41
弥生が、以前霊夢や咲夜とどういう交流があったのか気になります。
そのあたりを盛り込んで欲しかったなあ、と。
9. 5 ふじむらりゅう ■2009/06/12 00:07:59
 最後、質問の答えと別れがあっさりしすぎているような。ヒントは確かに出ているんですけども。もうちょっとじっくり読みたかった作品でした。
10. 6 ぴぃ ■2009/06/12 04:56:47
うーむ、コメントにもありますが、ストーリーと言葉の比重が合ってないような気もします。
しかし、王道なストーリーそのものはとても面白いです。
地の文を充実させ、ストーリーの展開等にもう一ひねりがあれば、さらに良い作品になると思います
11. 6 佐藤厚志 ■2009/06/12 08:14:00
ヨーグルトのように、優しい優しい小説でございました。
後書きがまた憎いですねぇ。
12. 3 moki ■2009/06/12 18:44:33
弥生の立ち位置が宙ぶらりんなのがもやもやします。フランを吸血鬼と気付いたのは理由があるのかとか、なんで里より霊夢と親しそうなのかとか、伝染病を患ってる(?)のにフランや咲夜を普通に家に通してるとか。大きく話の根幹に関わってくるはずだろうに、曖昧にされてるのがなんかなぁ、と。
13. 6 八重結界 ■2009/06/12 19:00:58
極狭い世界で、人外に囲まれていたら理を学ぶことすら出来ないから。
悲しいけれど、これもフランの人生にとっては必要なものだったんですね。
14. 3 木村圭 ■2009/06/12 21:53:01
夜になると獣になっちゃう半妖なんです、みたいなことを漠然と考えてましたが大ハズレ。
霊夢が平気で出入りしてるから伝染病は全然意識できなかったなぁ。
15. 5 リコーダー ■2009/06/12 22:27:54
弥生さんありきの話ですが、ちゃんとキャラとして成立しているかというと……
謎解き上の都合とテーマ上の都合をとりあえず押し付けたらこんなキャラになりました、という感じ。
どうせ出すならもうちょっと掘り下げて動かして欲しかったな、と。
16. 4 K.M ■2009/06/12 23:09:43
モノクロからカラフルへ。世界が広がれば、知りたかった事も知りたくなかった事も知ってしまう……スタンダードな話ですね。
17. 2 時計屋 ■2009/06/12 23:12:49
 後書きでおっしゃられている通り、必要な描写がところどころ抜け落ちているため、人物の言動や場面転換が唐突に感じました。
 推敲の時間が足りなかったのだとは思いますが、この文章量であれば読みやすさは重要な要素ですのでもう少し頑張ってみてください。
 またお話のテーマは良いと思いますが、それを表現するオリキャラの魅力やエピソードの説得力が不足しているように思えます。
 死別というのは悲劇の王道ゆえに扱いの難しいテーマです。そのまま書くとどうしても白々しく見えてしまいます。そこらへんが書き手の腕の見せ所ですので、色々と工夫してみてください。
18. 2 つくし ■2009/06/12 23:15:05
申し訳ありません、時間が差し迫っているため、採点のみにて、感想本文は後ほど改めて。
19. 2 ハバネロ ■2009/06/12 23:20:20
人の道徳観が吸血鬼に必要なのだろうか

文に欠けた所は無いが豪華さもない。ふらりと寄った町の定食屋。
思ったより美味しい、とか
名前 メール
評価 パスワード
<< 作品集に戻る
作品の編集 コメントの削除
番号 パスワード