雨降って、こころ。

作品集: 最新 投稿日時: 2009/11/20 03:47:03 更新日時: 2009/11/20 03:47:03 評価: 25/25 POINT: 148 Rate: 1.33
 はやくはやく、と急かすお燐の声を聞きながら、さとりは精一杯に鞭をいれているつもりの足へと更に急ぐように意識を向けた。ここまで走り詰めのお陰で息は切れ、いくら急いたところで勢いは遅くなるばかりだった。決して足が遅いというわけではないが、火焔猫であるお燐からすればのろくて仕方がないのだろう。
「急ぐのはいいけれど、注意もしなくては駄目よ」
「わかってます! でも、さとり様が風邪ひいちゃいますよ」
 だから急いでください、とお燐は心の声でさとりを更に急かした。
 走り出す原因になった雨は、走っている最中にもますますと降る飛礫を増やし、走ろうと走らなかろうと関係のない程にさとりの服へと染みこんでいる。前髪が鬱陶しく額や鼻の頭にはりついて、けれど気にする暇もなく駆け続ける。
 やがて足下に返ってくる感覚が、緩んだ土の感触から規則正しく敷き詰められた神社の石の感触へと変わる。
「もうちょっとです!」
 お燐の声に心の中で頷いて応え、水を滴らせる真っ赤な鳥居をくぐり抜ける。後を追って奥へと進み、屋根の下へと駆け込んだ。初めて訪れるというのに参拝もせずに乗り込んでしまったなあと、走り疲れたせいなのか思考が妙な方向へと転んでいく。
 お燐は猫の姿へと戻り、ぶるぶると身を震わせて雨を吹き飛ばしてから、また人の姿へと戻った。ポケットに入れていたハンカチまでびっしょりと重くなってしまったさとりには、何とも羨ましく見える光景だった。手で少しずつ少しずつ、まだ染みていない雨粒を払うより他にできることがない。
 さとりのうらめしそうな視線に気がついたのか、あははーと濁すように微苦笑を浮かべてから、「霊夢ー、霊夢ってばー」とお燐は大きな声を家の中へと放り投げる。少し遠いところから「はい、はい」と、面倒くさそうに応える声が聞こえた。
「今日は飼い主も一緒なのね、ってうあー、何あんたたち、濡れるの好きなの?」
「もう夏でもないのに、そんなわけないでしょ」
 ぷりぷりと言うお燐の尻尾から、一滴の雫が伝って落ちる。
「何かふけるものを貸してもらえると嬉しいのだけど」
「はい、はい」
 踵を返して戻っていった霊夢からタオルを受け取り、ようやく濡れそぼった髪から重みが少し抜ける。服はふいたところでどうにかなるような濡れ具合ではなく、霊夢から着物を借り受けることになった。さとりよりも霊夢の方が身長が高いようで、薄い桃色の着物は丈が少し余っていた。
 背の低い円卓を囲んでさとりとお燐は隣り合い、霊夢と向かい合うように座る。
「似合いますね、さとり様」
「そう、ありがとう」
「貸した私へも感謝しなさいよ」
「それはもちろん。感謝しているわ」
 素直な反応が珍しかったのか(それだけ普段、偏屈の極みのような連中ばかりが神社に集まってきているのだろう)、霊夢は少し顔をしかめた。それで? と卓の向かいから、二人に向けて尋ねてくる。
「それで?」と同じようにお燐が切り返した。
「オウムじゃないんだから」霊夢は溜め息をついた。「それで、どうしてここにいるのかってこと。しかもびしょびしょに濡れ濡れの濡れ鼠。あんた猫でしょう」
「何だか卑猥だねえ」
「そこの猫、発情期になるには早いと思うわよ」
「むむ、猫が濡れちゃいけないということもないね」
「私は困るっての」
「うちの猫が迷惑をかけるわね。ごめんなさい」
「いやいやいや」
 迷惑かけてるのは猫だけか、と視線で投げつけてくるのを、外の様子が気になるような仕草で目をそらして無視を決め込む。雨脚は変わらず、外はざあざあと鳴いている。
 疲れる、と呟いて、霊夢は三人分のお茶を淹れ、それぞれの前へと静かに置いた。微かに立ち上る湯気からは薄らな香りと丁度よいあたたかさが流れてきて、両手で取ると濡れた体が芯から包まれるような心地がした。一口含んで横を見ると、猫舌を忘れていたらしいお燐が尻尾をつんと逆立てていた。
「大体、どうしてそんなに濡れちゃうのよ。走り込んでくる足音が聞こえたけれど、雨の中を走り回るような趣味でもあるの? 飛べないわけじゃないでしょうに」
「飛べればよかったんだけど、ちょっと事情があってね」
「事情?」霊夢は怪訝そうにさとりを見た。「わざわざ雨の日に地上に濡れに出てくる事情ってこと?」
「ちょっと、ね」
 さとりはお茶を置いて、お燐の方を見た。つられるように霊夢も視線を動かし、お燐は必死にふーふーと息を吹きかけてお茶を冷ましていた。二人の目が集まっていることに気がついたのか、少し驚いたように姿勢を正す。
「猫をね、探していたのよ」
 二人が空を飛んで一息に博麗神社までたどり着くことができなかったのは、この猫のためだった。何も二人とて、濡れたくて濡れたわけではないし、雨の中を走り回る趣味もない。
 探している子猫はつい最近になって妖力が強まり、短時間ではあるけれど飛べるようにもなって、地上へと地霊殿から抜け出して行ってしまったらしかった。遊びの調子で行ったのか、何か目的があったのかもわからない。地上へはそうそう行かないように言い含めてはあったが、何といっても猫のことだ、気ままな彼らを縛るのは無理に近い。
 おそらくもう飛べる余力もなくなっているだろうことを考え、二人は捜索も兼ねて歩いていた。雨が降り始めたときには飛んでも仕方がなかったかもしれないが、迷い猫が子猫であることには変わりなく、雨に濡れているのを飛んでいて見逃したとあっては笑いようもない。
「猫?」
 霊夢はお燐を指さして、これじゃないの? と表情で聞いた。お燐は尻尾と頭を横に振って否定した。余程お茶のダメージが大きかったのか、毛先がまだ少し逆立っている。
「黒い猫なのは一緒だけれど、お燐ではないわ」
「あたいの方が尻尾長いしね」
「尻尾はどうでもいいとして、猫なんて放っておけばそのうち帰ってくるんじゃないの」
「うわー、霊夢、猫に対して優しくない」
 あたい泣いちゃうさ、と言ってお燐はにゃーんと鳴いた。
「地底にいるか、普通の猫ならば問題はないけれど、子猫で見習いとはいえ火車が地上をうろついていたら、あなたも困るでしょう?」
「面倒なことをしてくれるなら、退治しちゃう可能性もないことはないわ」
「こわいこわいー」
 お燐は戯けるように声を上げ、さとりは小さく肩をすくめた。
「悪い子ではないけれど、じゃれる感覚で死体を持ち去ってしまうかもしれないわ」
「それは十分、悪さの内に入るわね」
「でしょうね。だからこそ、退治される前に見つけようとこうして探しに来たわけだけれど……あら、でも別にそこまで焦る必要はなかったみたい」
「え、どうしてですか?」
「『面倒だから動かないけどねぇ、たぶん』ということ」
「ちょっと」霊夢は眉を少し顰めた。「心読むのやめなさい」
 理解の追いついたお燐が茶化すように言う。
「図星つかれて慌てる霊夢も珍しいね」
「図星も何もないわよこんなの」
「瞳を閉じることもできるけれど」
「え」と慌てたお燐をよそに、一度、覚りの瞳を霊夢に見える形で少し閉じてみせる。霊夢は特にこれといった感想もなさそうにお茶を手に取り、お燐の表情が少しだけ渋くなっていた。数秒と待つことなく、閉じた分だけまた開ける。
「結局、開けるんじゃない」
「もちろん。心を閉じても意味はないし、何よりつまらないだけよ」
「つまらない、か。そんなものかしらね」
「そんなものよ」
「私がその瞳を持ってたら、面倒くさくて閉じてそうなもんだけどね。見たくもないわ」
 心なんて、とお茶と共に用意されていた煎餅に霊夢は手を伸ばし、ぱきりと半分口に含む。ぽりぽりと囓る音が雨の音に混じって零れた。
 何か文句を言おうとしたお燐を制するように、さとりはくつくつと笑った。
「たぶんだけれどね、霊夢、あなたがもしこの瞳を持っていたとしても、閉じることはないと思うわ」
「それはいい意味なのかしらね」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ただ、あなたは瞳を閉じてしまうような心の持ち主ではないわ。私、あなたの心のあり方は好きだもの」
 良い方向にも悪い方向にもとらわれることはなく、彼女の心はつまるところ特に何も考えていない。ありのままとも言えるし、ただのお馬鹿とも言える。けれどお馬鹿というには思慮深い。暢気なのに思慮深いというのも不思議な話だけれど、波打たない水面を見せる湖が、深い深度を持っているような感じにも思えた。
 少々綺麗すぎる例えになってしまい、また笑いがこみ上げて少し笑った。
「……地底だと、恥ずかしいとかそういう概念はどこかに飛んでいくのかしら」
「あれ、霊夢、照れてるの?」
「あんた、猫鍋にするわよ。体温まるし」
「お燐、嘘じゃないから気をつけなさい」
「ひえー」
 耳をぺたりと折りたたんで、お燐は大げさな身振りで怯えてみせる。しばらくそんな振りを続けて、何かをふと思い出したのか、手をぽんと打って卓の上へと中身の詰まった袋をどこからともなく取り出した。
「どこから出してるのよ」
「企業秘密。あるいは猫又秘密」
「私にはできないから、地底秘密ではないわ」
「いざとなれば猫車だって出してみせるよん?」
「もう何でもいいわ……」
 あんたたちは元気すぎると呆れるように霊夢が言い、にははと笑顔を作りながらお燐は袋の中の物を取り出した。地底でしか買えない(地底の物が地上で買えるわけもないのだけれど)茶葉とお酒。どちらも上物といって間違いのない物だった。
「ほい、霊夢。地獄のおみやげー」
「嬉しいけれど、地獄ってつくとそれだけで物騒になるわね」
「お茶が好きと聞いたからお茶の葉と、お酒も飲むでしょう?」
「まあ、ね。どっちも聞いたことない銘柄――って、地底の何だから当たり前か」
「お酒の方は人に選んでもらったから、私も知らないのだけれど」
「『鬼泣かし』ねえ。萃香が小躍りして喜びそうだわ。まあ、うまい酒にはどいつもこいつも喜ぶか」
 霊夢は一度礼を言ってから、お土産を自分のやや後ろへと置いた。三人分のお茶を淹れ直して、軽く啜る。
「お土産があるってことは、最初からここに来るつもりだったの?」
「いろいろと迷惑をかけてしまったからね。お燐たちがちょくちょくとお世話になってもいるようだし」
 ちらりと視線でお燐を見やると、少し身を縮めて小さくなっていた。そこまで責めるようなつもりもなく、霊夢に見えない位置からお燐の尻尾を軽く撫でてやると、にょろんと手首に柔らかく巻き付いた。
「本当はもっと早く来るつもりだったのよ。地霊殿が少しばたばたとしてしまって……地底全体が少しばたついていたから仕方がないのだけれど」
 雨が降り始めなかったとしても元より博麗神社には挨拶に行くつもりであり、雨のお陰で予定が早まったというか、足が速まったというか、それだけのことだった。地上への出入りが少し簡易になったせいなのだろう。地霊殿の動物たちが騒がしくなり、管理に手間取っている内に日にちが経ってしまっていた。
 件の子猫も騒がしさの中に紛れたからこそ、地霊殿を抜け出して拙い飛行で地上へと出られたのだろう。
「いきなり騒がしいのが入っていったからねえ」
「あなたもだけれど?」
「私はいいの。もう一人の方は結局いつも通りの野次馬だったけどね」
「もう一人、ね」
 黒白のあからさまに魔法使い然とした姿が、掠めるように脳裏に浮かぶ。想像を駆けてゆく箒にまたがる影のような姿――どうしてか、見慣れた姿もその背中にくっつくようにして箒に乗っていた。
「でも忙しいって言ったって、地霊殿の管理なんて椅子に座ってるだけじゃない」
「あなただって、ここでお茶を飲んでばかりでしょう」
 むっとしたように視線の向けられるのを感じ、お茶を手にとって何でもないことのようにやり過ごす。お燐が煎餅をかりかりと囓って、子どものように笑った。
「あたいから一つ言うと、霊夢とさとり様はどことなーく似ていると思うよ」
「そこの猫、鍋持ってきなさい、鍋」
「霊夢が鍋鍋言うから本当に食べたくなってきちゃったのさ……」
「どうにも調子に乗ってるみたいね。やたらに神社に入り浸るし」
「だーから、似ているってわかるの」
 お燐は少し強情を張るような口調で言い、尻尾が上に下へと忙しなく動く。
「二人とも居心地がいいの。寝床にうるさい猫が言うんだから、間違いないのさ」
「あんたは火車でしょうが」
「それでも猫又だもんさ」
 さとり様の膝の上も霊夢の膝の上も居心地のよさそうなそんなにおいがするのだと、猫の誇りにかけて誓ってやると妙ちくりんな勢いを持ってお燐は大言する。霊夢は言い返す気力もなくしたようで、両手を一度天に向けてからお茶を飲んだ。
 しばらくお茶を飲んだり煎餅をぽつぽつと腹の中に納めながら、さとりは何をするでもなく雨の音を聞いていた。霊夢に猫を見ていないかと聞いても神社から出ていないのだから見ているわけもないだろうし、けれども何か他に話題になるようなこともない。
 お燐の居心地がよい、と言った意味のわかる時間だった。お燐の背にはりついた千切れた木の葉を、さとりは手を伸ばしてひょいと取ってやる。
 似ているかと考えると少々疑問はわくけれど、とさとりは思う。あまり動かずにお茶を飲んでいる、という点は確かに似ているかもしれない。
 霊夢がことりと音を立てて湯飲みを置いた。
「そういえばこの間、たぶんあなたの妹に会ったわよ」
「こいし様に?」
「あー、うん。そんな名前だったわ」
「こいし、何か迷惑かけたかしら」
「いや、ちょっと弾幕張っただけね」
 でもあの子、と呟いて霊夢は少し続きをとどめてから、結局心のままに言葉を発した。彼女のそんな心のあり方を、少しだけやはり好ましく感じた。
「あなたの妹――その瞳、閉じてたみたいね」
「それは」とお燐が口を開くのを遮って、「そうね」と一つ頷いて答える。今度は尻尾ではなくお燐の頭を軽く撫で回した。
「心を読むのはその瞳なんでしょう?」
「この瞳は、そうね。私たちの心がそのまま目に見えているようなものよ。心を読むというのは付いてくる機能みたいなもの。こいしが瞳を閉ざしているというのは、つまり自分の心を閉ざしているということ」
「そんなことを言っていた気もするわ」
「そう」
「でも開いているのね」
 あなたは、と瞳を人差し指で指してくる。
「ただ、開いているというだけのことなのだけどね」
 同じように、こいしは閉ざしているというだけのこと。
「私、それはあなたたちにとって大切なものであると思っていたんだけれど」
「もちろん大切よ。大切ではあるけれど、開いていても閉じていても特別なことではないの。心を閉じているから弱いのではないし、心を開いているから強いのでもないわ。だって、私が瞳を開いている理由はさっき言ったでしょう?」
「『面白いから』、ねえ。あんまり質がいいとは言えない気がするわ」
「人にだって心は読めるでしょう」
「空は飛べても、それはちょっと無理ね」
「そうかしら?」
 挑むように霊夢の目を惹きつけてから、空になった湯飲みを手に持って、ふらりと見せるように揺らした。
「『おかわりが欲しい』ってこと」と霊夢は溜め息を返してきた。
 やっぱり質悪いじゃないあんたの飼い主、とお燐に向けて言い放ち、困ったように頭を掻きながらお燐はさとりの方をちらりと覗っていた。さとり様ー、と心の方で話しかけられるのにも素知らぬふりをして、目を伏せて、雨粒が落ちる音を聞いていた。


   ○


 雨の雫が何か文字を書くように窓の上を滑り落ちていく。
 地霊殿は地底にはあるが、地底であろうと雨は降る。雨が降れば雪も降る。地霊殿に限っては時々、鳥や猫も落ちてくることもあるが、それもそれで面白い景色だ。
 椅子に座ったさとりの膝の上では、お燐が体を丸めてぼんやりとしている。尻尾を動かしたり気まぐれに喉を鳴らしたりするだけであとは何もしない。亀の歩みよりも穏やかな時間を、ただ寝て過ごす幸福。
 不意にお燐は片目を開けた。その仕草に応えるようににゃんと鳴き声が響く。まだほんのりと甘さの残る子猫の鳴き声。足下に身を擦りつけてきたその子猫を、さとりはそっと抱き上げた。
「あなたはこいしの……」
 こいし様はどこですか、と椅子に佇む二人以外にはただの猫の鳴き声にしかならないだろう言葉を、子猫は訊ねた。
 お燐の体を少しどけて、子猫も膝の上にちょこんと乗せる。真っ直ぐな瞳を見つめ返しながら、耳元をこりこりと撫でてやる。
「雨が降ってきたから、そのうち帰ってくるはずよ」
 ふらりふらりとどこを歩いているのかもわからないが、傘を持って行っていないことはわかる。
 礼の言葉を伝えると、すぐに子猫はさとりの膝の上から飛び降りた。こいしの部屋で帰ってくるのを待つつもりであるらしかった。ここで待てばいいと言っても、聞くことはないように思えた。
 まだ飛ぶことのできない状態ではあるけれど、飛べるようになったならばきっとこいしの後を追いかけて行きそうな気がした。今のように玄関までではなく地霊殿の外、最近のこいしの行き先を考えれば、さらには地上までもついて行くだろう。
「お燐、お願いするわ」
 耳をぴくりと一度震わせてから、お燐も床に飛び降りる。先を行く子猫の後を追って、二本の尻尾が遠ざかって行った。
 瞼を閉じると、二匹の猫の足音をかき消すように雨音が耳に届く。
 ぽたぽたと遠くで雨の落ちている気配が伝わってくる。少し居住まいを正した猫が歩く時のような、柔らかく静かなリズム。椅子に身を預けたまま、紅茶で口の中を少し湿らせる。にゃーん、という間延びした鳴き声が遠くで聞こえた。
「お姉ちゃん」
「あら、こいし」
 猫が鳴いたのはこいしが撫でたためだったのだろう。瞼を開けた視界の中に、水の雫を垂らすこいしの姿があった。すらりとした青白くも見える華奢な足の上、少し水に濡れたスカートが揺れている。帽子なども少し染みた跡が見えていて、やはり外に出ていて雨を被ったらしかった。
 椅子にかけておいたタオルをこいしに渡す。少し目を丸めてから、「ありがとう」とこいしは言った。
「濡れてくることくらいお見通しだったの?」
「雨が降っていたからよ。お見通しというのは少し違う気がするわ」
「そっか」
 こいしの後ろに二匹の猫の姿はない。おそらくそのまま、こいしの部屋に向かったのだろう。
「あの子、待っていたわよ」
「うん。私の部屋に行くって。……お姉ちゃんのところでごろごろしてればいいのにね。どうして私にあんなに懐いちゃったかな」
「好くということに理由はないけれど、そうね、こいしの猫みたいに気ままなところに共感でもしているんじゃないかしら」
「理由はない、か。お姉ちゃんならすぐにわかっちゃうくせに」
 こいしの言葉に答えることはせずに、微笑んだだけで沈黙を守る。こいしも気にはしていないようで、今はそれよりも雨粒をふき取ることが大変らしい。
 服についていた水滴を一通りふいて、帽子を取って髪へぽんぽんとタオルで触れる。帽子を被っていたとはいえ、毛先は少し濡れそぼっている。
「この前のあれがあったせいか、どこもまだ少し騒がしいね」
 楽しいからいいんだけど、と無邪気な笑顔をこいしは浮かべた。地底と地上に交流するきっかけの生まれたお陰で、地底は最近はいつでも浮ついている。小さな祭りを毎日やり続けているような楽しげな熱気があった。
「悪いことではないからね。空気の入れ換えみたいなものかしら」
「空気の入れ換え?」
「地霊殿でもやるみたいに、少し規模の大きな換気をしているのと変わらないわ。新しい風が入ってくれば、変わることもあるだろうし」
「何か変わるの?」
「それはわからないわ」
 変わってくれればいいと思っている、とは口には出さず、それ以上は何も答えなかった。
 変わることが何であるのかを考えていたのか、何を思っていたのか。それはさとりにもわからないが、こいしは逡巡してから呟くように口を開いた。
「ねえ」
 呼びかけながらこいしは少し視線を落として、さとりの胸元で視線は止まる。自分のものとは違う、開かれた瞳を少し見つめて、振り払うように再び視線を元の位置に戻した。
「お姉ちゃんは、どうして瞳を開いたままでいるの」
「それじゃあ、どうしてこいしは瞳を閉じているの――なんて、混ぜ返すところではないみたいね」
 唐突な質問ではあった。こいしが自ら瞳について触れてくること自体が、そもそもとして珍しいのだ。こいしは答えずに真っ直ぐさとりを見たままだった。
「私はね、私はただ瞳を開いていて、こいしは瞳を閉じている、それだけのことだと思うのよ。閉じていて悪いわけでも、こいしが駄目なわけでもないと思うし、かといって私が優れているというわけでもないわ。だって、私の瞳を開けている理由、少し前に話したことあったでしょう?」
「面白いから」と落とすようにこいしは言った。「面白いから心を読んで、本当に面白いの?」
 そんなの嫌われるだけじゃない、と心は読めなくともこいしの表情から伝わった。
「心を読めるから面白いのではなくて、心を開いているから面白いのよ。だいたい、心を読むなんてことは誰でもしているわ。ねえ、こいし。じゃんけんをするとして、私がチョキを出すと言ったら、あなたは何を出そうと思う?」
 不可解そうな表情を口元に浮かべてから、こいしは少しの間考え込んだ。思考に連鎖するように、左手の形がグーやチョキ、パーに小さく変わる。
「たぶん……チョキ」
「そのチョキを出すまでにこいしはいろいろ考えたでしょう。私が本当にチョキを出すのか、とかね。でもそれは、私の心を読むことと何が違うの?」
「そんなの」
 怒ったような調子で、こいしは言った。
「そんなの、ただの詭弁じゃない」
「そうかもしれないわね。でも、もしかしたら私はチョキを出すと言ってグーを出すかもしれないし、それはたぶん、私でなくてもそうでしょう。心なんて、誰でも読んでいるの」
 こいしは少し目を細めて呆れたような調子で肩を竦めた。
 ほんの少し紅茶を飲んでから、さとりは問うた。
「瞳を閉じていて、面白いと思うことはある?」
 ほとんど間髪なく、軽く頷いてこいしは応える。
「そういえば、お姉ちゃんが言ってた変な巫女と魔法使いに会ったわ」
「そう。面白かったみたいね」
「うん、まあね」
「でもこいし」小さな間を開けてから、言葉を続けた。「面白いと思ったとき、瞳を開きたいとは思わなかった?」
 一瞬、突風のように雨脚が強くなり、閉ざされたようにざあと音が響いた。
 こいしは質問には答えずに「あの白黒の魔法使い」と呟いた。
「何だか馬鹿みたいに真っ直ぐだったから、真っ直ぐすぎてお姉ちゃんでも心読みにくそう。ほとんど無意識みたいだもの」
 さあどうだったかしらね、とさとりは誤魔化すように答えた。


   ○


 差し出されたおかわりのお茶は、少し今まで飲んでいたものよりも苦めの味がした。飲み慣れた味は地底ならではで、霊夢が折角だからと茶葉を変えたのだった。ふむ、と頷いて「おいしいわ」と霊夢はぽつりと言った。どうやらお気に召す味であったらしい。
「こいしがあなたと、もう一人の白黒の魔法使い――名前、なんと言ったかしらね。まあ、会ったと言っていたわ」
「魔理沙のことでしょ。しばらく来てないから、そのうち来るかもね」
 といってもこの雨か、と覗うように霊夢は外へと視線を移す。屋根の端から大きめの粒になってぴちょりと落ちていく。止む気配はなく、弱まる気配もなく、ひたすらに降り続けている。
「ああ、魔理沙、そんな名前だったわ」
「あんたの所とか、あいつ入り浸りそうだけれど」
「借りれるものが猫とか鳥ばかりでは楽しくない、と言っていたわね」
「失礼しちゃうのさ」
「借りて帰っても得るものが鼠ばかり。鼠どころか死体まで運ばれちゃあ困るだけだしね」
 猫なめるなー、とお燐が憤慨冷めやらない中、ふいに「ごめんくださーい」というよく通る高めの声が聞こえた。
 それがどうにも聞き慣れた声のような気がして、お燐の方を見るとお燐も同じように驚きと共に目を丸くしている。どうやら聞き間違いではないらしい。
「千客万来ねえ、雨なのに」と霊夢が立ち上がり、玄関の方へと向かう。右手にはすでにタオルを一緒に持って行っていた。
 数分後の居間には、果たしてこいしの姿があった。霊夢は何だかなあという表情でお茶をもう一つ淹れ、お燐とさとりは共同して右手を振ってこいしを迎えた。
「ここ、地霊殿じゃないんだけど」
「博麗神社、でしょ」
 霊夢のぼやきに、こいしが確認を取った。
「そうね」
「そうですねえ」
「何でお姉ちゃんとお燐がいるの?」
「私からすると、どうしてこいしが来たのか不思議なのだけれど」
「ほら」とこいしは外を指さす。「雨が降って来ちゃったから」
「私たちもそうよ」
「雨宿りなら地霊殿に帰ってしなさいよ」
 困り果てたような諦めたような、何ともいえない声音で霊夢が言う。
「ここは人よりも妖怪が多いようだし、怨霊も近くにわいた、鬼だっている。もう地霊殿と似たようなものよ」
「ここは神社だっつーの」
 怨霊のことには肩身が狭いのか、お燐は視線を泳がせてどちらの肩を持ったものかと思案しているようだった。お燐の答えが出るよりも先に、こいしが二人に問うた。
「それで、お姉ちゃんたちは何で地上に?」
「猫を探していたのよ」
「猫?」
「はあ、もう何とでもなさいな」
 そう言って霊夢は諦めたようにしてから、外の方を見て「あっ」と声を上げた。
 霊夢の声を上げた理由はすぐにわかり、黒白の魔法使いが雨粒を突き破って縁側へと降り立った。「びしょ濡れだぜー」と濡れて寒そうな様子の割に、声は無駄に元気が有り余っている。
「って、何だこれは。ここは地底じゃないよな?」
「博麗神社なんだけどねえ」
 もはややる気の見えない霊夢の言葉に、魔理沙は何か理解したらしかった。
「なるほど。いつものことか」
 霊夢は魔理沙にもタオルを渡し、雑に水滴を魔理沙は払った。帽子を取ろうとしたところで、ふと手を止めて口を開いた。
「あ――そうだ、霊夢、牛乳を温めてくれ」
「なんでよ」
「いや、雨の中でとんだ拾いものをしてな」
 魔理沙が帽子を取ると、頭の上にはちょこんと黒い子猫が座っていた。座っているというよりは、頭にはりついていると言う表現が正しいふうに体を伸ばしている。
「あ」
 さとりにお燐、こいしの声が重なる。
 魔理沙が不思議そうな顔をすると同時に、子猫の方も気がついたらしく、魔理沙の頭の上からぴょんと飛び降りて、こいしの側に走っていった。やって来た子猫を慣れた手つきでこいしはすくい上げた。
「お姉ちゃん、さっき言ってた猫って」
「ええ」と頷いた。「あなたのお付きにしていたその子が空を飛べるようになって地霊殿を抜け出してしまってね、探しに来てたのよ」
 にゃごにゃごと鳴く猫を膝の上へ乗せて、頭をかき回すようにこいしは撫でた。
「魔理沙が見つけてくれたの?」
「あー、いや、見つけたというよりは、目につくところでそいつが野垂れてただけだ」
「じゃあ、助けてくれたのね」
「ま、まあ、そういうことだろうな」
 歯切れの悪い魔理沙を少し見つめるようにこいしは黙ってから、「嘘ね」と小さく呟いた。
 ――さとりは一瞬声を出してしまいそうになり、さとり様、と心の声で語りかけてきたお燐のお陰で言葉は留まった。
「心を読むな、ってお前は読めないんだったな。別に猫鍋にしようなんて思ってないぜ」
「地獄の猫じゃあ鍋にしてもよくないことがありそうだけれど……でも、連れて来てくれてありがとう」
「連れてきたというつもりもなかったんだけどな。何にせよ、どういたしまして。あ、霊夢、何だその酒!」
 霊夢は舌打ちをして、地底のお酒ね、とのぞき見たこいしが代わりに答えていた。鬼好みの美味しいやつ、と余計な知恵まで魔理沙に与えた。「なるほど、酒があるのか」と心底嬉しそうな様子で魔理沙は微笑む。
「よし、珍しい面子もいるし、鍋囲んで宴会するしかないな」
「どうしてそんなことになるのよ」
「猫鍋は勘弁さー」
 お燐はつくづくといったふうにそう言ってから、さとりの方をちらりと見て猫の姿に変わった。ぴょんと一跳びしてさとりの膝の上に丸くなる。
 よかったですね、と揺れる尻尾と一緒に心へ言葉が届く。
 あの一瞬、こいし自身意識はしていなかったのだろうが、本当に久しぶりにこいしの心を覗いた。微かではあるけれど確かに、こいしは覚りの瞳を開いていた。お燐はおそらくこいしの瞳の動きが見えたのだろう。
 こいしは魔理沙につっかかるように何事かを話している。瞳がむずむずとしているように見えるのは、きっと、気のせいではないのだろう。
 心を読むまでもなくあんなに表情に出ているというのに、心を閉じたままでいられるはずもない。似たもの同士ではあるなと思う。あの子猫がおとなしく頭の上に乗っていたのだ、猫のように気ままに無意識に、本能で動くような人間なのだろう。
 さとり様、前ー。
「え?」
「ちょっと、さとりってば」
 霊夢が目の前まで来て、ようやく呼ばれていたことに気がついた。何だか妙な違和感を感じて、そういえば彼女から名前を呼ばれるのは初めてなのかもしれないと思った。
 本当に、霊夢はただ名前を呼んだだけだった。名前を呼ぶことに裏も表もなく、心でも同じように呼んでいた。長らく忘れていたことを思い出したような、少し背中のかゆくなる心地がした。地霊殿の主などという肩書きを得てから、どれだけの間、名前を呼ばれるときに裏の声を聞いてきただろう。
 誤魔化すように、お燐の背中を撫でつける。
「一応聞くけど、二人とも鍋でいいかしら。もっとも、他のを用意するつもりもないけど」
「ええ、構わないわ」
 霊夢が離れて行ってから、どこか含んだ調子で、よかったですね、とまた同じ言葉をお燐が語りかけてきた。
「何が?」
 独り言を言っているように見えるのだろうなと考えながら、にゃむにゃむと鳴くお燐の頭を撫でる。にゃむと鳴いたお燐は、むふふ、と笑ったように思えた。
 実はですね、猫も心がわかるんです。さとり様が撫でてくれれば、さとり様の心は簡単に読めちゃうんです。
 あらそう、と今度は口に出さないで言った。
 そうなんです。と、さとりの心を本当にを読んでいたように、お燐は相づちを打った。
 ですから、お鍋、よかったですね。――それに名前も、呼んでもらえて。
 お燐の頭をぺしりと軽く叩いて、それ以上の言葉を遮る。にゃーん、と人間の姿だったら舌を出して小さくなっているのが容易に想像できる調子でお燐は鳴いた。
 こんな時ばかり魔理沙は多少はよく動くのか、それとも周りのやつらの察しがよいのか、部屋にはいつの間にやら妖怪や鬼の姿が増えていた。こいしは魔理沙にくっつくようにして、その中で何かを話している。
 雨はまだ止んでいない。まだ、まだ。
 だんだんと騒がしさを増してゆく部屋の中、聞こえてくる雨音が少し、遠くなったように感じた。
 雨降りて地固まり、雨降りてこころ――。
えび
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2009/11/20 03:47:03
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1.33
1. 7 バーボン ■2009/11/22 13:19:15
安心して読めるほのぼのでした。
2. 7 Lu ■2009/11/25 01:47:28
心なんて読めなくても、通じることがあるって
さとりには分からないことなのかもしれませんが
その矛盾を上手く利用した心温まる話ですね
それにしてもこのお燐さん、とてもキュートでかわいいな!
3. 4 shinsokku ■2009/11/26 16:28:57
静かにゆったり。
4. 6 神鋼 ■2009/12/01 00:05:24
すごくストレートにお題を使ってきた印象です。
まるで情景と空気からしとやかな匂いがしてくるようでした。
5. 10 nns ■2009/12/02 17:46:13
雰囲気の良さに心が暖まりました
6. 8 いすけ ■2009/12/25 05:38:59
お燐がいい役回りをしていますね。
博麗神社の日常って割とこんな感じなんじゃないかと思ったり。
7. 9 藤木寸流 ■2010/01/04 01:11:36
 好き。
 どこかしら余裕をもったキャラのやり取りと、全体から醸し出される雰囲気が個人的に最上でした。特に、こいしの目がうっすらと開きかけた瞬間には、さとりと同様思わずハッとしてしまいました。ちょっと涙が。
 あとお燐とこいし付きの猫可愛いです。お燐の語り口も、緊張感がなくてでも好きです。にゃむにゃむ。
8. 6 静かな部屋 ■2010/01/09 22:10:08
受け手に問題がある気がしなくも無いですが、ちょっとわかりにくいです。
霊夢は強いなー。羨ましい
9. 3 白錨 ■2010/01/10 00:42:45
地霊組との宴会は少し特殊で、違ったおもしろさがあると思います。
10. 2 パレット ■2010/01/10 04:47:34
 しんみり、優しいお話。
 ちょっとしんみりしすぎていて起伏が無かったようにも感じましたが、でも、良かったです。
11. 5 椒良徳 ■2010/01/11 17:17:44
これは評価に悩む作品ですね。
さとりたち地霊殿メンバーズが博麗神社で雨宿りをするだけの作品ととれるので、
高得点は付けられません。
しかし、文章は読みやすく、漂う雰囲気も良く、さとりとこいしの対比も面白い。
悩みに悩みましたが、コンペは他の作家さんとの比較の場なので、この点数でご了承願います。
12. 7 ホイセケヌ ■2010/01/13 15:01:48
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13. 5 詩所 ■2010/01/13 21:47:56
 霊夢って誰にでも似ていて、誰とも似ていない、そんな雰囲気を持っている気がします。
14. 8 零四季 ■2010/01/13 22:32:56
暖かくなってきました。鍋食べたい。
さとりの心情の書き方、能力についての捉え方が興味深かったです。
博麗神社はこんな感じの場所だと良いなと妄想。
15. 7 葉月ヴァンホーテン ■2010/01/13 23:11:56
とてもいい雰囲気が出ていました。お燐もいいキャラしてる。
16. 6 deso ■2010/01/14 01:38:39
にゃーん。
お燐が可愛かったです。
しみじみとした良い味わいでした。
17. 6 やぶH ■2010/01/14 23:26:53
ほのぼのとしていながら、小粋な話です。
ちょっと会話文が多いかな、と思いましたが、これは人のことは言えない……。
18. 7 774 ■2010/01/15 00:10:04
あー、良いなぁ、鍋。
とても良い雰囲気でした。
19. 6 2号 ■2010/01/15 08:39:54
優しい話ですね。
猫かわいかったです
20. 5 八重結界 ■2010/01/15 13:29:26
 雨の日の静かな神社で、どこかほのぼのとしたさとり達。全体的に温かな雰囲気が心地よかったです。
21. 4 時計屋 ■2010/01/15 21:51:55
 雨の日のお話らしい、沈調なSSでした。
 ただ抑揚が薄く、少々平坦な印象も受けました。
22. 5 如月日向 ■2010/01/15 22:39:06
 暖かい良いお話ですね。
 
〜この作品の好きなところ〜
 お燐とさとりの心の対話がよかったですっ。
23. 5 木村圭 ■2010/01/15 22:55:02
魔理沙に限った話ではなく、幻想郷の面々は猫っぽいのが多い気がする。
24. 5 近藤@紫 ■2010/01/15 23:24:22
(・ω・)
25. 5 ■2010/01/15 23:31:53
もう少し改行してもよかったかも、と
大きな波はなかったですが、最後まで淀みなく読みきれました
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