ぴちぴちじゃぶじゃぶ

作品集: 最新 投稿日時: 2009/11/21 04:08:51 更新日時: 2009/11/21 04:08:51 評価: 22/27 POINT: 63 Rate: 0.77
藍藍藍♪



(了)















「ちょっとまてーゐ!!!!」
「何よ藍。その言い方だと私が誰だか誤解する人が多発するはずよ。自重しなさい」
「あ、はい、すいません紫様……って違う! そんな事はどうでも良くてですね!」
「何よ。キャラ付けは大事なのよ。ただでさえ私には不本意なキャラ付けが多いんだから」
「いや、ま、それはそうですけれどもっ! そんなことよりももっと重大な問題が今起こっているじゃないですか!」
「重大な問題って何よ? 単に私の名作をコンペに投稿しようとしただけじゃない」
「自分で名作ってドンだけ自信家ですか?! っていうかこれ名作じゃないですから! 贔屓目に見てもせいぜい奇作ですから!」
「良いじゃない。奇策金策たまには凡策。多種多様な策を用いるのは策士の勤めですわ」
「さく違いです! あと二つ目微妙におかしいです!」
「あら、藍も冗談がうまくなったわね。漫才やっただけのことはあるわ。正しくs・n・e・gね」
「それ使い所が間違っています! 無理に私のまねをしないで下さい!」
「何よ藍も私のことババァ扱いするつもり? 私はいまでも立派な少女臭ですわ。いくら藍でもスキマ送りにするわよ?」
「あんたさっき不本意なキャラ付けがどうのこうのっていったばかりだろ! っていうか然りげ無く話をそらすのは止めて下さい!」
「ちっ……」
「ほんと油断も隙もない人ですね紫様は」
「あら、スキマはあるわよ?」
「欠片もうまくないですからねその返し。っていうか話を戻しますね」
「ほんと藍はつれないわねぇ……そんなんじゃ人生楽しめないわよ?」
「あなたのような楽しみ方は真っ平御免です。それよりも紫様、何ですかこれ」
「だから名作SSですわ」
「駄作です」
「酷いわ藍。まだ何の評価も受けていないって言うのにその扱いは無いじゃない」
「いえ、受ける前から結果が丸わかりです。こんなの投稿した日にはあんた確実にコメント欄が炎上しますよ」
「でも前に作者が投稿したときはそうでもなかったわ。あんなにくだらない作品なのに。コメント数は少なかったけど」
「くだらないって自覚はあったんですね……あれは創想話のプチに投稿したから許されたんです。っていうかあれですら許されるかどうか作者は戦々恐々していたんですよ? あと、今更ですけどメタメタしい発言は極力慎んで下さい。コンペでは投票期間中の作者ばらしは禁止されてるんですから。下手をすれば作者がスキマ送りですよ」
「えー、でもぉー」
「でももヘチマもありません。あと、きもいからくねくねしないで下さい」
「『でももヘチマもありません』って……ププッ。藍、年いくつ? 時代を感じる台詞よ、それ」
「あーっ! もうっ! 腹立つなあんたはっ!」


八雲藍は困っていた。このままでは色々と危ない。何が危ないって作者に失うモノが少ないことが危ない。この作者は零細SS書きだ。大御所とは違う。地位も名声もありはしない。そういった輩は暴挙に出る。薄々『これ、ぎりぎりセウトじゃね?』と気づいていても、『ここまで書いたんだし……もったいないから投稿しちゃうか』とか考えてしまうだろう。というか考えている。そしてそれを実行に移す。まずいとわかっていながら実行に移す。コンペ投稿用の本命が終わりそうもなく、現実逃避に書き始めたら筆がのりにのってしまってマジで数時間で完成し、そしてそのままノリで動く。っていうか動いた。一時のテンションに身を任せたらどうなるかマダオに学んでいたというのに。いや、作者自身がマダオだからたいした意味はないが。
まあ、それはともかく八雲藍はこのままではまずいと思い、投稿を止められないならばせめてボーダーラインぐらいは超えさせようと動き出した。いくらなんでもコメント欄の点数が全てマイナスになるのは避けたい。
――八雲藍の孤独な戦いが今始まった。







作品名 『ぴちぴちじゃぶじゃぶ』 ← これってなんか卑猥な響きしませんか?







「わかったわよ。書き直すわよ。書き直せばいいんでしょ?」
「ええ、そうです。書き直して下さい。っていうかむしろ投稿するの止めて下さい」
「聞こえないわ♪」
「感じないわ♪ みたいな音程で歌うの止めて下さい。たまにあれ頭の中をリピートしてすごい迷惑なんですから」

いったい今の台詞で、どれだけの人間の頭の中にあの曲が流れ出しただろうか。作者はその方達に同情を禁じ得ない。思わず、つい、油断して、口ずさんだ日には。しかもそれが自分がアレな人であることを隠している人の前で口ずさんだ日には。人生的なモノが壊れてしまう。っていうか壊れた。

「ああ、もう、それならそれで良いです。じゃあ、せめて書き直すだけでもしっかり――」
「できたっ!」
「はやっ!? っていうか早すぎるでしょうそれ!」
「大丈夫、自信作よ b」
「親指立てながら良い笑顔で言わないで下さい。あとそれ、わからない人にはただの誤字ですからね」
「細かいことは良いから良いから。ほら、読んでみてよ」
「はいはい、わかりましたよ。ええっと……」







藍藍るー



(了)







「尚更まずいわぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「えー、こんなにおもしろいのに?」
「おもしろくないからっ! 全然おもしろくないからっ! っていうか作者自身この元ネタのおもしろさがさっぱりわからない人だからっ!」
「でも、あんなに人気じゃない。さりげなく世界的だったりするのよ? 世界的だもの。乗るしかないわ、このビックウェーブに!」
「違うから! それ勘違いだから! それ人気なのはいつも笑顔な動画サイトくらいだから! すっごい狭い世界だから! しかも波はもう去ってるから! っていうかその波自体もう波が去ってるから!」
「えー、でも彼さりげなく私たちとも顔なじみなのよ? ほら、かれ幻想い」
「止めて! ほんと止めて! それ以上はやめて! それ以上は私のストレスがマッハだから止めて! 一部の人にしかわからないネタをさも当然のように扱うのは止めて! いつも笑顔な場所自体嫌いな人もいるんだから止めてお願いっ!」
「もう、藍は本当にわがままね」
「私おかしくないよ?! すごい常識的なこと言ってますよ?! 何で常識がないみたいな顔でこっちを見ているんですか!」
「反省しろよ?」
「他人のネタをぱくるな!」
「昆虫採集、をしている人さいちゅっ」
「噛むな! ぱくるならせめてちゃんと言え!」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ! ってそれ私のネタだから!」
「何ですか? 藍様、紫様」
「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ! だめっ! ここ来ちゃだめっ! この人に毒されちゃだめっ!」
「……らんしゃまぁ」
「ど、どうしたんだい橙?」
「藍様はssskですね」
「ど、どう言う意味だい橙? なんだか格闘ゲームに似ていたり、名古屋の一部でしか通用しないような略称だけれど」
「『少し』『静かに』『して下さい』『くそ野郎』です」
「あ……えっと……ごめん……」
「ご用がないのなら、失礼します」
「……あ……なんだこれ……いや……・うん……っていうか『くそ野郎』って……『下さい』があるのになんでそれをつけたんだい橙……あとこの場合私は雌だから女郎だよ橙……」
「藍、どんまいっ b」
「いや、ほんと凹んでるんでほおっておいてくだしあ。あと、さっきも言いましたけれど、それ見る人が見ればただの誤字です」
「反省しろよ?」
「しつこいっ! いや、この場合間違っていなくもないですけれど……。もう、疲れた……止めてって言ったじゃないですかぁ……ぐすっ……何で私ばっかりこんな目に会うのぉ……もうやだぁ」
「あ、ちょ、マジ泣き?!」
「ゆがりざまのばがあぁぁぁぁっ」
「ご、ごめんね。ほんとごめん。紫ちょっと調子に乗りすぎたわね」
「もうじらないっ!」
「ごめんって、ね、ね、もうしないから。あれ、捨てるから。ね、だから泣き止んで藍」
「……ぐすっ……ひっく……ずずっ………ぐすっ」
「よしよし。ね、藍、ごめんなさいね。もうしないから、馬鹿な主人を許してちょうだい」
「…………あぶらあげ」
「油揚げね! わかったわ! 好きなだけかってあげる!」
「……H枚でいい」
「H枚でいいの? もっと買ってあげるわよ?」
「……じゃ、たくさん」
「任せなさい! 幻想郷の賢者に不可能は無いわ!」
「……あと、もっとなでなで」
「もちろんよ! ついでにもふもふふもっふしてあげるわ!」
「……それはいいです」



二人のやりとりを障子の隙間から一匹の猫が見ていた。尾が二つに分かれた猫。
彼女の名は橙。八雲藍の式神である。
彼女は八雲紫が八雲藍の頭をなでている姿を優しげな目で見つめた後、そっと障子を閉めた。
彼女は音を立てないように立ち上がる。そして奥の部屋へと歩き出した。
「……うん、今ならまだ間に合うよね」
奥の部屋には、幻想郷で普及している黒電話がある。彼女はおもむろに受話器を取ると、ダイヤルを回し始めた。









○22○22
「はい、こちらスタッフゥーサービスです」


彼女の名前は橙。彼女に、八雲の性はまだない。



(おわれ)
   |
   ∧
   ∪

      ∧ ∧
      (   )< ………
      ∪  |
       |  〜
      .∪∪

   |
   |
   ∧
   ∪
   ∧ ∧
   ∩  )< ごめんなさい
   |  |
    |  〜
   .∪∪
    | ̄ ̄ ̄ ̄
ネコ跳び
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作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/11/21 04:08:51
更新日時:
2009/11/21 04:08:51
評価:
22/27
POINT:
63
Rate:
0.77
1. 1 バーボン ■2009/11/23 17:57:50
ごめんなさい、笑うよりも先に痛々しさを感じてしまって笑えませんでした。
2. -3   ■2009/11/28 23:33:50
 
3. フリーレス shinsokku ■2009/11/29 12:04:58
謝るには及びません。
4. -3 神鋼 ■2009/12/02 00:46:38
ギャグが片っ端からスベってるうえにネタもメタとパロと天丼ばっかりでクソつまらないお笑い芸人みたいな作品でした。
5. 10 ららら ■2009/12/04 05:54:48
個人的には面白いと思う。テンポも良いし、小ネタも面白い。

でも、人によっては反感を買う内容だとは思う。メタネタが多いしね。まあ、作者さんは分ってやっているみたいだけれどw

コメント欄がマイナスで埋まっても挫けずに頑張って欲しいとの思いを込めて10点です。
6. 10 ノノノ ■2009/12/09 17:44:41
大丈夫なのかこれwww
でも俺はこの作品すきだぜっ b
7. 10 たろう ■2009/12/27 14:42:10
はらいてぇwwww

かなり面白かったけどこれはネタを知らない人にはつまらなそうだw
まあ、作中に書いてあるから承知の上なんだろうけど。
点数発表が楽しみな作品。コメント欄がマイナスで埋まらないことを祈ってるw
8. 1 藤木寸流 ■2010/01/04 23:22:03
 これはひどいといわざるをえない
 最初から激しくすべってしまっていて、そこから最後まで前線に復帰できなかったなあ……という印象でした。パロディの使い方が下手というのも大きく。
9. -2 名前が無い程度の能力 ■2010/01/05 03:44:51
>いくらなんでもコメント欄の点数が全てマイナスになるのは避けたい。
お望みどおり-2点を進呈しましょう。…え、フリですよね?

真面目な話をすれば…もっとこう、紫様のボケの数がもっと多く、もっと文全体が長く、
もっとグダグダしていれば独特のやっちまった感が増すと思います。
もしそうであれば-3点(最高級の賞賛という意味で)は確実でした。
10. 5 静かな部屋 ■2010/01/06 11:10:14
えーい燃えろ燃えろー!

楽しかったですよ?前後に欝寄りのSSが多い中、このコンペ参加者の、一服の清涼剤となった事でしょう。
11. 2 白錨 ■2010/01/10 00:58:10
平和な八雲一家で安心したよっ(笑)
藍藍る〜。は不意を突かれました(笑)
12. -3 パレット ■2010/01/10 04:51:55
 こういうの好きですw
 最初は3点くらい入れようかと思いましたが、

>いくらなんでもコメント欄の点数が全てマイナスになるのは避けたい。

 この一文に全力で方向転換しました。
 コメント欄が全てマイナスで埋まりますように!
13. 1 椒良徳 ■2010/01/11 17:30:36
貴方、覚悟して書いている人ですよね……
>「いえ、受ける前から結果が丸わかりです。こんなの投稿した日にはあんた確実にコメント欄が炎上しますよ」
なんて書くってことは、常にコメント欄が炎上することを覚悟して書いている人って訳ですよね……

その名誉をかけた行動! 僕は敬意を表する! ……ということでこの点数です。
14. 1 ホイセケヌ ■2010/01/13 15:31:06
ウ・ェ・チメメ」。

、、、荀ウ、ヲ、、、ヲヤ彫筅「、テ、ニ、、、、、ネ、マヒシ、ヲ、ア、ノ、オ。」
15. 6 詩所 ■2010/01/13 21:51:38
 橙は意図的に八雲の姓を受け取っていなかったのですね。
16. 4 零四季 ■2010/01/13 23:06:28
これは酷いw
アリ……だとは思いますが、……思いますが。
ところでお題は雨っておっと誰か来たようだ
17. フリーレス deso ■2010/01/14 01:33:15
個人的にはちょっと面白かったのですが、お題が全く絡んでないのでフリーレスです。
もっとも、作者さんはそれを狙ってのことかもしれませんが。
18. 3 やぶH ■2010/01/14 23:59:06
冒頭のソング、そして藍藍るー。まさか同じ思考を持つ人間を発見するとは……。
「らん」が入った歌詞やネタをつい『藍』に変更してしまうのは、まさしく我々が藍馬鹿だからでしょう。
え? 一緒にするなですって? それはともかく!

作品について色々と言いたいことはありますが、既に作者様がツッコミを予見しているらしいので、あえて書くことはしませんw
私のコメントの周囲も炎上しているかもしれませんけれど、作者様に必要なのはぶら下がった輪っかではないと思います。
確かにSSとしてはどうかと思います。コンペという舞台で、評価しにくいレベルです。
それでも私は笑いました。『謙虚な暴走』に涙しました。
SSとしてはこの点数ですが、100を超える作品の中で、私の記憶に確かに刻まれた作品であることを、ここに記しておきます。
本命のSSも期待していますよ!
19. 2 2号 ■2010/01/15 08:49:35
楽しんで読みましたが、さすがにどうかと思うところもあり^^
20. 1 八重結界 ■2010/01/15 13:44:27
 メタも度を超すと面白さが半減。少しくどいように思えました。
21. 5 時計屋 ■2010/01/15 22:03:46
 何故か一行目のネタに吹いてしまった……。
 いや、愛のあるメタネタなら全然大丈夫だと思いますよ。
22. 6 如月日向 ■2010/01/15 22:42:04
 メタネタを上手く使っていて、読んでいる間はずっとニコニコしてました。
 紫様の作品もなかなか良かったですっ。今コンペで最も早く読める作品でしょう。

〜この作品の好きなところ〜
「藍、どんまいっ b」
23. 1 木村圭 ■2010/01/15 22:58:06
これは良い出オチ。あそこで終わってれば6点か7点はつけてたかなぁ。残りがあまりに蛇足すぎる。
24. 5 ■2010/01/15 23:38:47
ヒドスwww

でも嫌いじゃない
25. フリーレス 焼麩 ■2010/01/15 23:55:43
よし、そのまま台を蹴るんだ。

というのは冗談として、8バイトの作品、ある意味見てみたかったかも。
とりあえず今はぐっすり眠ることをお勧めします。
26. フリーレス 閲覧専門 ■2010/01/17 01:30:04
おもしろかったw
ライトノベルのあとがきによくあるキャラ同士の対話っていうかそんな感じのくだらなさでw
あとラストの藍様かわいい
27. フリーレス ■2011/02/23 17:57:01
藍しゃまの貴重なマジ泣きシーンだとぅ?!!!!!

胸を撃ち抜かれました。面白かったですGJ
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