秋姉妹流炊き込みご飯の炊き方 〜 秋の味覚のゲリラ豪雨だよ!!

作品集: 最新 投稿日時: 2009/11/21 14:27:47 更新日時: 2009/11/21 14:27:47 評価: 23/23 POINT: 109 Rate: 1.12
 春の陽気に誘われたのか、幻想郷を長く覆った雪も溶け、長靴で踏めば雪も地を跳ねるようになった頃。
 地平線の向こうまでも続くかのような、真っさらな雪原だった所にも、うっすらと地面が見え始めるようになっていた。
 本当に何もない平原。
 しかし、ここにはもっと別のものがあっただろうと、里の人間ならきっと思うだろう。
 そんなかすかに溶け出した積雪の中。ぴょこんと飛び出していたのは、二人の顔だった。

「姉さん、家が倒壊してから脱出したら冬越してたよッ!!」
「一体何ヶ月雪の中にいたんだよッ!!」

 遡ること数ヶ月前。秋姉妹の家が屋根に積もった雪に耐えられずに倒壊したのだった。
 家は再起不能なまでに全壊。元秋姉妹宅は完全に更地になっていた。
 そんな中でたった一つ残ったのは小さな神棚だけだった。

「姉さんどうしよう。これじゃ里の人間の貢ぎ物が来ないよ」
「仕方ない。立て直そう」

 静葉の言葉にうんざりしたのか穣子は眉をひそめた。

「姉さん。誰か来てる」

 穣子がそう言うと、二人は神棚の前に来た人間を見つめた。

「あれ? ここに確か豊穣の神様の家があったはずですが……。変ですね?」

 やって来たのは、青と白の巫女だった。
 
「姉さん。巫女だよ」
「巫女だね。あれは確か山の神社の……誰だっけ?」
「確か……とー」
「とー?」
「とーふや?」
「ああ。東風谷早苗だったね」
「豆腐食べたい」
「だね」
「で、何の用だろう?」

 二人はまた人間を見つめるのに戻った。

「とりあえず、この神棚で良さそうですね」

 早苗は更地になった元秋姉妹宅を見るときょとんとして、首を傾げた。それでも残された神棚を見ると気を取り戻したのか、お供え物として担いで来た米俵を神棚の前に降ろした。それから早苗はお辞儀をしてから、手を合わせた。

「姉さん。巫女が祈ってるよ」
「祈ってるって何を?」
「姉さん。来てます」
「どこの超能力者だよ! で、何を祈ってたんだって?」
「豊穣だよ」
「何だって?」
「まるで私が信仰されてないみたいな言い方だねっ!」
「だってそうじゃん」
「姉さん、ひどい」

 穣子はそう言うと、ばつの悪そうに凹んでしまった。物陰にしゃがみこんで、少しだけ振り向いた目で静葉を見つめた。周囲の空気を濁った鉛色に変えるかのように漂う負のオーラ。
 このままじゃいけないと静葉は励ます。

「でもあの巫女も穣子のこと祈ってくれたから……信仰されてるんだよ」
「だよね?」
「もっと自信もって。そんな穣子じゃ信じてくれる人だって逃げちゃうよ? もっと元気だそう」
「だよね」
「うん」

 どうにか調子を取り戻して立ち上がる穣子。
 うまくいったと安堵して、ため息の出た静葉だった。







 秋の二人がそんなやり取りをしていた一方、早苗は神棚に手を合わせて、「今年も豊作でありますように」と祈っていた。

「さて、これで大丈夫ですね。早いとこ帰りましょう」

 早苗からすれば当然ここには自分以外誰もいないので、ただの独り言だった。

「姉さん。巫女が帰るね」
「だね」
「にしても熱心な巫女だったね。
 麓の巫女なんて『今年は豊作になってお賽銭増えますように』なんて祈ってたんだから。それに比べたら随分マトモだよね」
「豊作には全く興味なくて大事なのはお賽銭なんだよね」
「だよね。もう少し仕事しろよとか言いたくなるよね」
「だね」
「もう少し真面目な巫女は報われてもいいと思うんだよね」

 穣子の言葉に、静葉はうんと頷いた。

 一方、そんな二人の会話も知らずに、早苗は気分の良さそうに独り言を呟いていた。

「今晩のおかず考えないと」

 もし、早苗がこんな独り言を呟かなかったらこれから起こる秋姉妹によるちょっとした騒動は起こらなかっただろう。
 こんな小さな一言が、きっかけだったのであった。

「姉さん。おかずだってさ」
「あの巫女にご褒美をあげようよ」
「ご褒美?」
「そう。ご褒美にちょっと贅沢なおかずとか」
「なるほど。具体的には?」
「そうだね。普通に炊いてたご飯が掃除してる合間にいつの間にか炊き込みご飯になってたとか」
「それいいね! やろう」
「豊穣の神様にお祈りしたら御利益でご飯が贅沢に。そしたら信仰も集まるようになるかも」
「一石二鳥だね」
「だね」
「じゃあ、食材を集めないと」
「どうするの?」
「そんなの簡単だよ。こうするのさ」

 穣子はそう言って、手を広げてくるりと一回転した。
 すると、長い間雪に覆われて葉を落としていた辺り一面の木々の芽が、突然実り始めた。雪で白く覆われた風景が、一瞬で紅く染まっていった。

「やっぱり紅葉最高だね」
「いや、秋は食欲だよ。食欲」

 それぞれ自分の優越感を誇りあう二人だった。

「でも穣子? 勝手に秋にしちゃまずくない? 巫女が来るかも」
「大丈夫。この辺だけだからばれない」

 穣子は木の根に生えた茸をもぎ取る。

「これだけあればすぐに準備はできるね」

 穣子はどこから持ってきたのか知れないカゴに茸を入れた。







 静葉は食材を集めてくると言う穣子を待っていた。
 守矢神社は幻想郷を見下ろすような妖怪の山の麓にあるが、その神社に迫り出すようにしてそびえ立つ崖があった。静葉はその崖の上にいた。
 崖の上では時折強い風が吹いた。守矢神社を守る神の力を示すかのような、力強い風だった。風のあまりの強さに、格の違いさえ感じた。同じ八百万の神でありながら、違いすぎる存在だった。自分とは無関係だなと、静葉は思った。神としての生き方が違うのだ、単なる秋の神と、信仰を集める神とは。

「おーい、静葉ー!」

 穣子の叫び声に気がつくと、もう風は消えていた。

「というわけで秋の食材集めてきたよ!」
「早っ! というかカゴでかっ」
「カゴ小さかったから大きいのもって来たよ!」

 穣子の身長の何倍もあろうかという巨大なカゴだった。

「まあ……これだけあれば足りるよね」

 静葉は呆れて何も言えないと言った風にカゴから目を逸らした。

「じゃあレシピだね、姉さん」

 穣子はレシピの書かれた紙を取り出して、中身を読み上げた。

「お米二合にしょう油大さじ二杯、みりん小さじ一杯、あとは具を適当に切って入れる」
「全部切るの?」
「当然」
「あーもう、めんどくさいから全部入れるよ!」
「姉さん、駄目だ!」

 巨大カゴの中身を思いっきり投げ出した静葉。
 カゴの中身が思いっきり釜に降り注ぐ。当然釜に入りきるはずがない。
 さらに悪いことに、想像以上に倒れかかったカゴを静葉は押さえきれずにそのままの勢いで中身が全部外に飛び出そうとしていた。
 穣子が倒れかかったカゴを押さえる。

「姉さん。早く」

 穣子に応えるように静葉もカゴが倒れないように押さえた。
 二人は精一杯の力でカゴを押さえたが、それでもなすすべ無く地面を抉りながら滑るように倒れていく。

「姉さん。もう限界」
「穣子。後は頼んだ」
「姉さん、逃げる気!?」

 一目散に逃げだそうとする静葉。

「逃げようってさせるか!!」

 穣子は逃げようとした静葉に飛びかかって、押さえ込んだ。
 穣子の支えを失ったカゴは二人の方へ倒れ込んでくる。

「離せ!」
「離すもんか。姉さんとは地獄の底まで道連れだって約束したじゃないか」
「そんな約束した覚えはないっ」
「忘れたのか姉さん!!」
「いつだってそんな約束してない!」

 静葉がそう言った頃にはもうカゴは傾き、今にも中身が出ようとしていた。
 カゴから溢れ出る秋の味覚。
 栗や松茸が、まるで豪流の如く流れ出ていく。
 その流れが崖から真っ逆さまに落ちていけば、まるで滝のようであった。
 崖の下にあるのは守矢神社であった。
 守矢神社に降り注ぐ、栗、栗、栗。

 その光景は、まるで雨のようであった。

 栗と茸の濁流が守矢神社を飲み込んだ。
 その流れに守矢神社はなすすべもなく、倒壊した。







「今夜のおかずは何にしましょうっ」

 そんな風に機嫌良く飛んで早苗が神社に着く頃。
 神社にたどり着いた早苗は目の前に広がっていたとんでもない光景に目を疑った。
 本来あるべき神社の姿は何処にもなく、そこには栗の山ができあがっていた。私の家はどこ、と首をかしげるしかなかった。

「栗?」

 何故、と早苗は首をかしげた。このときの早苗の感覚は言語にし難いものであったが、もし喩えるならば、家に着いたと思ったら家がなくなっていた、しかも家のあったはずの場所には何処から出てきたのか栗の山が出来ていた、という感じに近いだろう。いや、その通りかもしれないが。

「早苗さん。この度はご愁傷様です」

 茫然自失としていた早苗に、さらに追い打ちをかけるようにやって来たのは幻想郷の新聞記者こと射命丸文だった。

「こんな事聞くのは私もちょっと気まずいんだけど、今の率直な気持ちを聞かせてくれない?」
「えっと……射命丸さん? よくわかってないんだけど……家に帰ってきたら神社がなくなってて……それであったはずの場所には栗の山が出来てて……」
「栗とか茸とかが落ちてきて神社を押しつぶしたんですよ」
 
 それを聞いて、もうどうにもならないのではないかという程、混乱してしまった早苗。頭から血の気が抜けたかのように表情を堅くしていた。
 
「早苗さん?」

 射命丸が話しかけた頃には、早苗は前のめりに倒れ込んでいた。
 倒れ込んだ早苗を射命丸が支えた。

「早苗さん? 気を確かにして」

 射命丸が問いかけると、わずかに目を開いた早苗が口を開く。

「神奈子様と諏訪子様はどうなされました?」
「亡くなりました」

 いよいよ本格的に崩れ落ちた早苗だった。







文々。新聞 XXXX年XX月XX日 号外

守矢神社に栗や茸が山積、二柱が生き埋めに

 XX日午後、守矢神社で謎の栗や茸の落下があり、神社全体が押しつぶされて神社は全壊した。
 当時神社には祀られている二柱の神様が中にいて、行方不明。現在救出活動を行っているが、二柱の安否は不明となっている。
 文々。新聞では守矢神社の風祝の東風谷早苗氏にインタビューを試みたものの、コメントは得られなかった。以下、その場に居合わせた霧雨魔理沙氏のコメント。
「神様二人が心配だぜ。しかしキノコはどれも季節の外れの特級品キノコだ。ありがたくもらっていくとするぜ。え? 神様はって? ……まあ二人とも神様だし無事だと思うぜ」
 霧雨魔理沙氏は現在救出活動を行っているが、キノコと神様のどっちが大切かはよくわからなかった。【射命丸文】







「目を覚ましました?」

 早苗の目が開くのを見ると、射命丸は声をかけた。

「夢でしたか?」
「いや、神社は倒壊しましたよ?」
「まだ夢の中みたいなんで寝ます」

 再び目を閉じて夢の世界へ直行しかける早苗。

「早苗さん。目を覚まして」

 射命丸の呼びかけに応える早苗。

「ねえ射命丸さん。これからどうすればいいですか?」
「そうですねえ。寂しかったら私の家来てもいいですよ。泊めてあげますから。二人でうふふなことしましょう」
「そうですか……じゃあお言葉に甘えて……。ところで、神奈子様と諏訪子様はほんとに死んだんですか?」
「いや……まだ遺体は見つかってはいませんが……」
「遺体……? そんな滅相もない!」

 早苗は突然元気になって飛び上がると、そう叫んだ。

「神様が死ぬわけないじゃないですか!」

 早苗は飛ぶかの如く、神社の跡地へと向かっていった

「早苗さん? 大丈夫ですか?」
「もう大丈夫です。これから私は二柱様を探しに参ります」
「あ、そうですか。でしたら今の率直な気持ちを……」

 そう話しかけた射命丸に、早苗は応えることなく一目散に駆けていった。

 射命丸の取材を躱すほどの猛ダッシュで早苗が栗の山にたどり着いたとき、そこには魔理沙がいた。

「魔理沙さん。神様のこと探しに来てくれたんですか?」
「お、早苗か? まあな」

 魔理沙はスコップを持って降り積もった栗や茸をカゴへと運んでいた。
 カゴの中には沢山の栗や茸が入っていた。

「魔理沙さん。感謝します」

 早苗は礼儀正しくお辞儀する。

「いやあ、そんなたいしたことじゃないぜ」
「いえ、人助けなんて簡単にできるものじゃありません」
「まあ……な」

 そう答えた魔理沙を尻目に早苗は栗の山を掻き出し始めた。

 そうして長い時間が経ったとき。

「見つかったぜ!」
「えっ!? 本当ですか!」

 早苗が見つかったと言う魔理沙の元へ駆けつけた時。

 魔理沙は豪華に光り輝く、幻と呼ばれたキノコを。
 早苗は逆さまにひっくり返ってスカートはめくり上がりドロワを丸出しにして地面に突き刺さっていた諏訪子を。

 二人は見つけた。







「いやあ。一時期はどうなるかと思ったよ」
「まったくだ」

 無事救出された諏訪子と神奈子が嘆く。

「無事帰ってきてくれて私本当に嬉しいです」

 そう言った早苗が嬉しさのあまり、二柱の肩を両手で抱えるかのように飛びついた。それから、服がもみくちゃになるかというほど強い力で抱きしめた。

「早苗。そんなに力込めなくても……」

 そう言って早苗を優しく抱き返した神奈子。

「そうだよ早苗。ちゃんと伝わってるから」

 と、抱き返す諏訪子。

「で、神社なんだが……」

 神奈子は心配そうに崩れた神社の方向を見つめた。
 栗の山こそ綺麗に片付けられたが、神社の方はまだ無残な姿をさらけ出していた。

「神社なら心配いらないよ」

 諏訪子はそう言うと、神社を指さした。

「犯人に直させるから」

 諏訪子の指先には、二人の人影があった。
 早苗たちが栗の山を掘り返している最中に思いがけず二人を見つけたのだった。
 二人は神社の屋根より上に埋まっていた。当然押しつぶした栗や茸の中にいたはずであって、この件の元凶は彼女たちなのではないかというのが諏訪子の推理だった。諏訪子が問いただしたところ、二人は逃げ出したので、諏訪子が追いかけて、後は二人の壮絶な叫び声が聞こえて諏訪子が帰ってきた時には、顔面蒼白な二人が縄で縛られていたというのが早苗に分かっていたことだった。
 縄で縛られた二人は正座で座っていた。
 片方は紅いドレス、もう片方は萌黄色の衣装の上に赤のエプロンを着ていた。そして紅葉をあしらったヘアバンド、もう片方は葡萄をあしらった帽子を被っていた。

「姉さんがあんな事言わなきゃこうならなかったのに!」
「やろうっていったのは穣子でしょ!」

「あのー……諏訪子様? 責任転嫁してますけどいいんですか?」
「まあしょうがないね」
「ちょっととっちめてやるか」
「まあまあ神奈子。悪気もないみたいだし反省もしているようだから許してあげようよ」
「諏訪子がいうなら……しょうがないな」

 神奈子がそう言うと、諏訪子は二人に近づいて、縄を解いた。

「じゃあ神社の修理は頼んだよ。逃げたりしたら今度はこうじゃ済まないよ?」
「はい、わかりました」

 二人は声を重ねて、まるで鬼教官に鍛え上げられた兵隊かのような鋭い声で言った。
 一体諏訪子が、どれだけ地獄を見るかの如く恐ろしい方法で二人を捕まえたのか、早苗には見当も付かなかった。







 そうして秋姉妹が神社の修理に勤しんでいた頃。
 途方もないほどに積もっていた栗も、今では何事もなかったのようになくなっていた。
 元々神社のあった所には新しい本殿が姿を現し、ほぼ完成を迎えようとしていた。
 出来たばかりの本殿の屋根に粉雪が舞う。雪解けの季節はまだ寒い。

「諏訪子様? そろそろ完成ですね?」
「二人ともよく頑張ってくれたよ」
「ですね。実はですね。今日はとっておきのご飯があるんですよ」
「へえ、それはなんだい?」
「栗とか茸とか、たくさん余ったので食べようと思うんです」
「そいつは楽しみだ」
「でも初めてなのでうまくいくかどうか……」
「早苗なら大丈夫だよ。早苗の料理はいつもおいしいよ?」
「あ、ありがとうございます」

 早苗は照れくさそうに小さく笑った。
 ぴゅー、と鍋の沸騰する音が聞こえた。

「じゃあ準備してきますね」
「うん、期待して待ってるよ」
「はい」

 一方静葉と穣子の二人は最後の釘を打ち込んだところだった。

「ふー。やっと終わったよ姉さん」
「仕事上がりの一杯欲しいねー」

「静葉さーん、穣子さーん、お疲れさまです」

 二人の元へやってきたのは早苗だった。

「ご飯つくったんですけどいかがですかー?」
「喜んでいただきますー」

 そんな二人が守矢神社の食卓の席に着く。

「よーし、早苗ー? 酒持ってきてくれ」
「えーと、魔理沙さんは早速酒を要求……と」

 酒をねだる魔理沙、そして魔理沙のふるまいを愛用のメモ帳に記録する射命丸。
 お世話になった二人にせめてお礼を、と思って早苗がちょっとした宴会を企画したのだった。

「皆さん、今日は貴重な時間を割いていただきましてありがとうございます」
「そんな堅苦しいのはやめて酒飲もうぜ」
「はい、若干一名が空気読めてないので手短に」

 一同から笑いが漏れる。

「では、今日は神社の完成と、皆さんと今日出会えた奇跡を祝しまして、乾杯」
「かんぱーい」

 早苗のグラスが全員のグラスと触れ合う。

「それでは今日のメインディッシュです」

 早苗が鍋の蓋を開けると、白い湯気があふれ出した。
 湯気の向こう側に現われたのは、栗やキノコを贅沢に使った炊き込みご飯だった。
 醤油のよく絡んだお米と、こがね色に輝く栗が食欲をそそる。

「味がしみてておいしいですね」と言って、射命丸はメモ帳にペンを走らす。
「おこげがいいんだぜ」と笑う魔理沙。
「早苗のご飯が美味しくないなんて言わせないよ」と諏訪子。

「美味しかったみたいでよかったです」

 早苗は安心して胸をなで下ろした。

 それから一同は団欒の時を過ごしたのだった。たとえ、一人が神社を壊しても、一人は火事場泥棒でも、一人は新聞記者であっても、同じ鍋をつつき酒を交わせばもう家族のようなものなのだ。

 宴会は夜遅くまで続いた。
 鍋の温かさにつられたのか、降り続いた雪も雨へと変わっていった。
炊き込みご飯で人類皆幸せになれる。
常識に囚われない幻想郷では、そんな夢をみてもいいのかもしれない。

……なんて戯れ言はともかく。
SSに嘘書くのもまずいかと思って実際に炊き込みご飯作ったんですけど、お米を研ぐ水が冷たい季節になりましたね。そんな季節になり外も世界経済も冷たい時世、貴重な時間を割いて頂いたことに感謝します。
murarei
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/11/21 14:27:47
更新日時:
2009/11/21 14:27:47
評価:
23/23
POINT:
109
Rate:
1.12
1. 5 バーボン ■2009/11/24 20:57:35
SSとしては小奇麗に纏まっていて、サクサク気張らずに読めて良いと思います。
ただ、お題である「雨」の要素が殆ど無いのはいかがなものかと。味覚のゲリラ豪雨と言うのも、こじつけにしても少々苦しいのでは。
もう少しそれを匂わせる描写なり会話なりがあれば、感想もまた変わってくると思うのですが。
2. 6 神鋼 ■2009/12/06 03:49:48
秋刀魚が食べたくなりました。
3. 6 はば ■2009/12/08 19:22:34
善人は皆を幸せにしますな

関係ないけどドンキで売ってる手に水が触れないで米砥げる容器マジいいっスよ
4. 10 nns ■2009/12/08 21:50:40
美味しいもの食べると幸せな気分になりますね
5. 5 文鎮 ■2009/12/14 18:30:22
栗はイガイガが付いたままなのでしょうか。だとしたら二柱は……
6. 6 静かな部屋 ■2010/01/02 12:40:49
ラストシーンで姉妹が空気化してしまっています。
それと、姉妹の家が崩れた話が活かせていないと。
最初の会話シーンは良かったです。
もしかして、ARIKAWAKENさんですか?
7. 4 藤木寸流 ■2010/01/04 01:27:06
 お仕置きエンドかと思いきや宴会エンドでしたというオチ。
 ほのぼのとはしていましたが、勢いが殺されてしまって、やや肩透かし。
8. 7 Lu ■2010/01/04 03:10:39
皆が幸せそうに炊き込みご飯を食べてる場面が
目の前に浮かぶようで読み手も幸せな気分になれますね
展開もさくっとテンポが良くてとても読みやすかったです
9. 1 パレット ■2010/01/10 05:00:02
 あれ、なんでいい話っぽくなってんだ……?
 そっか、炊き込みご飯パワーか。
10. 3 白錨 ■2010/01/10 09:08:55
秋姉妹がこんなビックな問題を起こすとは……。
11. 4 椒良徳 ■2010/01/11 17:59:25
1行でまとめると、秋姉妹が早苗に恩返ししようとするも裏目に出て神社を破壊してしまい、
いそいで修理し、最後に皆で炊き込みご飯を食べて仲直りという話ですか……
なんでしょう、ヤマもオチも弱いといいますか話に深みがありません。面白味もありません。
文章も淡々としていてキラッと光るような箇所がありません。
かといって駄文という訳でもなく。
評価が難しいですね。悩みましたがこの点数です。
12. 2 ホイセケヌ ■2010/01/13 16:13:47
、「、、゙、ミヲ、ィ、ハ、ォ、テ、ソ。」
ミヲ、、、ホ・ト・ワ、ポ`、、、タ、ネヒシ、ヲ。」
13. 7 詩所 ■2010/01/13 21:56:37
 また神社が潰れるかと思ってドキドキして読んでいました。
 個人的には最後までギャグだったほうが良かったかと思います。
14. 5 葉月ヴァンホーテン ■2010/01/13 23:24:18
セリフが、台本を読んでいるみたいに感じてしまいました。
でも、雰囲気は良かったです。
15. 5 deso ■2010/01/14 01:20:06
神社倒壊と豪快なわりに、どこかはっちゃけ度が足らないというか、おとなしい印象でした。
16. 7 零四季 ■2010/01/14 21:42:42
栗の雨、か。痛いのでしょうね、尖ってても尖ってなくても。
でもこの秋姉妹はもうどうにかなってしまえばいいと思います。でも楽しく読めたので良かったと思います。
17. 4 2号 ■2010/01/15 09:13:10
炊き込みご飯おいしいですよねー
キャラが魅力的でした。
神社を埋める食材というのがいまいち想像しにくく、どんどん大事になる様をうまく描ければもっと面白くなるかな、と思いました。
18. 5 やぶH ■2010/01/15 11:08:24
実際に作ったんですか! 
炊き込みご飯美味しいですよねー。季節物が混じると何ともいえません。
19. 4 八重結界 ■2010/01/15 14:18:17
 神様ってのは自由奔放なイメージが強いのですが、秋の味覚で神社を倒壊させる神ってのは初めて見ました。
 秋姉妹ならではですね、と言ったら早苗に怒られそうだ。
20. 2 時計屋 ■2010/01/15 22:17:07
 SSの山場であるところの、栗や茸が降ってくるシーンがどうしてもイメージできませんでした。
  人間の数倍ある籠に詰まってるとはいえ、栗や茸で神社が倒壊するんだろうか?
  これじゃ雨というより山崩れの描写じゃないだろうか?
 などなど。
 文章で「勢い」を表すのは難しいです。
 特に「勢い」で笑いを取る漫画的なシーンを文章に起こすのは困難だと思います。
 文章がくどければテンポが悪く、あっさりしすぎるとそもそも何が起こっているのかが伝わらない。
 今回、そこのところがうまくいっていなかったかな、と思いました。
21. 5 如月日向 ■2010/01/15 22:47:47
 秋の味覚で神社倒壊……。さすがに神様ですね。
 着眼点は良かったと思いますが、後半がやや駆け足だったように思います。

〜この作品の好きなところ〜
 炊き込みご飯があれば人類は幸せになれると思いますっ。
22. 3 木村圭 ■2010/01/15 23:02:12
勢いが足りない。
23. 3 ■2010/01/15 23:47:31
秋 姉 妹www
なんというか少年誌のギャグのような
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