雨の中の鳥かご

作品集: 最新 投稿日時: 2009/11/21 23:55:33 更新日時: 2009/11/21 23:55:33 評価: 19/23 POINT: 103 Rate: 1.28
 竹林に雨が降っている。青々とした竹藪の中を、白い線が幾つも落ちている。その様子は、まるで竹林全体がぼやけたように、薄らと消えていくような印象があった。藤原妹紅はしばらく呆然とそちらを眺めていたが、やがて視線を目の前の膳に移すと、山菜を一つ箸で掴んだ。妹紅は噛み締めるように山菜を味わうと、味噌汁や魚にも箸を伸ばしていった。

「ご馳走様」
妹紅は箸を膳に置くと、丁寧に手を合わせた。向かいではまだ、屋敷の住人である因幡てゐが、寝起きのぼさぼさ髪で、顎をだるそうに動かしながら膳の中の魚を突付いていた。
「輝夜には言ってないんでしょ?」
妹紅は声を小さくして言った。てゐは眠そうに何度か頷く。
「姫様はまだ寝てるよ。それに、妹紅が屋敷にいるって知ったら、むしろ浮かれそう」
「どういう意味?」
「そのままの意味よ。姫様は別に妹紅のこと嫌ってるわけじゃないみたいだし」
「相変わらず、嘘が分かりやすいわ」
「嘘じゃないよ」
てゐは目を擦ってから、大きく欠伸をした。そのまま背伸びもすると、憑き物の取れたような、すっきりとした顔をした。
「あれ、そういえばなんで妹紅がここにいるの?」
今になってそんな事をいうてゐに、妹紅は呆れ顔になった。
「さっき話したばっかりじゃない」
彼女は溜息を一つして、やっと目を覚ましたと云わんばかりのてゐに、再び同じ話をするのだった。

 妹紅がこの永遠亭という屋敷を訪れてから、一時間が経とうとしている。永遠亭は竹林の中にある唯一の建物で、大きな古い屋敷と、離れの薬屋をぐるりと白い塀が囲っている。その中の薬屋に、妹紅が患者を案内したのが事の起こりだった。
「こんなに雨が降っている中、大変だったでしょう。お茶の一杯でも出すから、少し寄っていきなさい」
と銀髪の薬師が、雨で濡らされた妹紅に勧めたのだ。
 妹紅は躊躇した。というより、反射的に断った。ここの屋敷の主、輝夜には遺恨があったからだ。輝夜は、父を謀った。もう千年以上も前の出来事だったが、妹紅は忘れる事ができない。
「帰ります」
と彼女はぶっきら棒に言って、薬屋を出た。しかし、薬師は彼女の腕を捕らえると、いかに我が家のお茶が美味しいのかを語り始めた。その上、様々な修飾や事象を用いて、優に五分を超える演説をするのだから、まるでもう、患者のことなど忘れているかのようにしか思えない。
 その迫力に圧倒された妹紅が、屋敷に連れ込まれ、なし崩しに朝食まで食べるはめになったのも仕方のないことだった。その時はまだ、輝夜に会わなければ何事も起こらないだろうと、彼女は楽観的に考えていたのだ。

 話を聞き終わったてゐは、なるほどと呟くと居間から出て行った。しばらくすると、彼女は飴色の和服を携えて戻ってきた。
「服濡れてるんだし、こっちに着替えなよ」
と善意の塊のようにてゐが和服を広げた。服自体は刺繍も染付けもない地味なものだったが、黄色の映える、美しい飴色をしている。
「いや、もうそろそろお暇するよ」
飴色の服に少しばかり心を寄せつつも、妹紅は立ち上がった。あまり長居すると、色々と面倒になことになると思ったのだ。
「妹紅帰っちゃうの?」
居間を出て行こうとする妹紅に、てゐは残念そうに言った。彼女の白く大きな兎の耳が、下にだらりと垂れている。
「雨が上がるまでいればいいじゃん。だって、また濡れたら意味ないでしょ」
 そう言われて、妹紅は思わず外を見る。開け放たれた障子の先に、濡れた庭があった。向こうの世界は、一層強くなった雨に打ち付けられるように、何もかもが灰色に沈んでいるようだった。
「別に大丈夫よ。ありがとう、てゐ」
そんな光景にもひるまず、妹紅は強気に言った。
「駄目だったら」
それでもてゐは引き下がらない。そればかりか、妹紅の服を掴んで離さないのだ。これには妹紅もほとほと困ってしまった。
「ちょ、ちょっと。服が伸びるでしょ」
彼女は必死にしがみ付くてゐを振りほどこうと、その手を取った。細い。握りつぶしてしまえるほどに、細い。そのせいで、彼女は力を入れようにも加減が難しくて、つい、言ってしまった。
「わかった。わかったわよ。そんなに必死になる理由は何?」
 妹紅は両手を緩やかな万歳をするような形に挙げて、降伏の意をてゐに伝えた。てゐは妹紅の服からそっと手を離すと、座り込む。そして、いかにも秘密を共有するような、重苦しい雰囲気と優越感が混じる声で、語り始めた。

「私だってこんなことしたくないのよ。でもね、姫様のご命令とあれば仕方ないでしょう? だって、私まだ追い出されたくないもの」
嘘吐きめ。妹紅は思った。てゐは、幼い少女のような姿をしているが、大昔から嘘吐きで有名な兎だった。そんな年季の入った虚妄癖の言葉を、安易には信じられない。
「妹紅をここの居間に招待したのって姫様なの。一度、話し合ってみたいんだって。だから、丁度今朝、妹紅が永遠亭に患者を連れてきた時は、姫様嬉しそうに私に言ったのよ。妹紅を居間に案内しなさいって」
 妹紅は腰を下ろすと、胡坐を組んだ。太ももの上に肘を乗せて、そこから伸びた先の拳の上に、頬を置いた。一度、話し合ってみる。その言葉が、嘘か真実かを頭の片隅に置くほどに、彼女を思案させたのだった。
 夜な夜な妹紅と輝夜は竹林で殺し合いをしている。妹紅は輝夜が憎い。輝夜は、暇つぶしなのだろうか。なぜか、竹林に来る。
「だからね、妹紅。姫様と一度会ってみてよ。お互い永遠に死なない身体なのに、殺し合っていても、ずっと虚しいだけでしょ」
「それも輝夜が言ったの?」
「今のは私の感想」
 押し黙るように、妹紅は目を伏せた。てゐの言う事は良く分かる。確かに、彼女自身も時折思う事があった。竹林で、輝夜の死体を見下ろす時や、目の前が真っ暗になった時。そして再び目が覚めて、周りを見渡すと、争った痕跡だけが竹林に残されている時―――その度に、彼女は思った。滑稽だ、と。それは、なぜなのか……、と。
「……わかった」
 妹紅は承諾した。輝夜と話してみれば、少しはそんな感情に変化が起こるかもしれないと、若干の希望を含んで。彼女は聞こえないほどの溜息を付いた後、てゐが居間から出て行くのを目で追っていた。すると、急に雨音が耳に入ってきて、思わず庭の方に顔を向けた。滝のような雨が、降っていた。



 もう幾らほど経ったのだろうか。妹紅は一人、ぽつんと広い空間に取り残されていた。
彼女は胡坐のままで背筋を伸ばした。鼓動は早くも遅くもならない。至って平穏であった。もうすぐ来る、というのは分かりきっている。
 すると、丁度目の前の襖が開いた。白い兎の耳がひょいと、てゐが戻ってきた。手にはお盆を持っている。上に乗っているのは、ふくよかな湯気をなびかせた徳利が二つと、お猪口が二つ。

「部屋を赤く汚さないでよ。掃除するの私たちなんだから」
てゐはお盆を妹紅の前に置いた。
「私だって礼儀ぐらい弁えてるわよ」
「うん。それじゃ、仲良くね」
まるで子供を心配する母親のような事を言いながら、てゐの小さな影が襖の奥に消えた。
 その襖が閉まる音がすると、ほぼ同時に、外の方から足音が聞こえた。居間と庭を挟んで縁側が通っているが、どうやらそこを歩いているようだった。木の軋んだ音が重苦しく近づいて来る。いよいよか、と妹紅は徳利から漏れる湯気を眺めたまま、じっとしていた。

 近くで、一際大きく床が軋む音を立てた後、部屋は再び雨音だけになった。すると、障子を閉める音がした。雨音が少し小さくなる。妹紅は、息を吸って、吐いた。
 彼女の視界に、すっと見慣れた着物が入ってきた。丁度、彼女とお盆を挟んで、それは座った。
 妹紅は視線を上げる。目の前には、輝夜がいた。
「お邪魔しています」
妹紅は落ち着いた口調で丁寧に言った。輝夜は黒髪を畳にまで垂らして、厳かに正座している。顔は雪のように青白く、その瞳の黒さは、蝋燭の明かりでさえも吸い込まれそうなほどだ。
「いらっしゃい」
透き通るような声で輝夜が言うと、彼女はお猪口を一つとって、妹紅の手前に置いた。妹紅はそれを取って、彼女が注ぐ熱燗の酒を受けた。同じ事を妹紅もして、二人はあたかも示し合わせたかのように、お猪口の中の酒を同時に飲み干した。

 徳利の一つが空になった頃、ようやく輝夜が口を開いた。
「妹紅がここにいるなんて、なんだか不思議ね」
妹紅は頷く。
「私も同感。なんだか奇妙よ。この絵図ら」
 いつも竹林で見かけるような輝夜と、今、目の前にいる輝夜が、全く違う人物であるような印象を妹紅は持った。もしかすると、相手も同じ印象を持ったのかもしれない。輝夜もまた、口数が少ないのだ。
 妹紅は空咳をした。緊張を紛らわすためだったが、目の前の輝夜がびくりとした。それを見て、妹紅は思わず笑いそうになる。
「臆病者」
妹紅はぼそっと口に出した。輝夜はお猪口を置くと、妹紅を見据える。
「今にも襲い掛かってくるんじゃないかって、本当に怖いわ」
わざとらしい満面の笑みを浮かべて、輝夜は言うのだった。
 妹紅の知っている輝夜が、突然現われたようだった。まるで人を人とも思わない、いつもの憎まれ口。ぎらつかせた目の、見下すような視線。妹紅は堅くなった身体が、ほぐれたような気がした。普段の横暴が、これほど有難いものだとは彼女は驚くばかりだった。
「いつも襲ってくるのはそっちじゃない。私は不意打ちなんてしないわ。いつも正々堂々、挑戦状を叩きつけてもいい。そのぐらいの礼儀正しさよ」
おかげさまで、先ほどの沈黙が嘘のように妹紅の舌は良く回った。すると輝夜も、黙ってはいられないという様子でまくし立てるのだった。
「あら、もう忘れちゃったの? 駄目ね。記憶力が乏しいのは。一ヶ月前だけど、人里に続く道で私、貴女にいきなり焼き殺されたんだけど」
徳利から酒を注ぎながら、なおも輝夜は続ける。
「その前だって神社から屋敷に帰る途中でいきなり目の前が真っ暗になったわ。目が覚めたら家だったけど、運んできたイナバが言うには、ほとんど丸焦げだったそうよ。心当たりあるんじゃない?」
 思いも寄らぬほどの口調で輝夜が話すものだから、妹紅は少し驚いた。竹林の時とは異なる、何か迫るような激情家の一面があるらしい。
「ああ、あれ……」
と狼狽した妹紅は頭を掻いた。輝夜は傍の襖を開けて、酒! と叫んでいる。なるほど、酔っているのか。
「あれは……ついお前が視界に入ったから―――ちょっと、聞いてる?」
「聞いてるわよ」

 ほどなくしててゐが酒を持ってきた。再びお猪口に酒を注いで、二人は飲み始めた。いつの間にか、竹林で会う時のように、妹紅と輝夜の間には今にも殴りかかりそうなほどの雰囲気があった。しかし、どちらも手は出さない。代わりに言葉の応酬がはじまっていた。手を出せば、何となく負けた気がするのだ。
「貴女ね、自分でお酒注いだら出世しないわよ」
妹紅が溢れんばかりにお猪口に酒を注ぐのを見て、輝夜が言った。
「お前だってさっきから自分で注いでるじゃないか!」
と思わず妹紅が言い返す。
「私はこれ以上出世できないから、関係ないもの」
輝夜が言った。すかさず、再び妹紅も言い返す。
「私は階級社会に属していないもの」
「確かに」

 気づけば、居間のあちこちに空の徳利が転がっている有様であった。やれいつ殺しただとか、殺されただとか、そんな話ばかりしていて、いつの間にか、輝夜は眠ってしまった。竹林で転がっているような無表情ではなくて、やんごとなき身分にある人間が、無造作に寝ている時はこんな顔をするのか、というお手本のような、幸せそうな寝顔だった。
「おい、嘘吐き兎」
妹紅はてゐに向かって言った。輝夜に布団を掛けたてゐが丁度、居間を出ようとしたところだった。てゐは振り向く。
「何?」
「輝夜が私を招待したってのは嘘だろう」
「何のことやら。酔ってるんでしょ、二人とも」
そう言って、白兎は逃げた。幾らか前、輝夜はふと、一言呟いたのだ。
「妹紅が訪ねて来るとは思いも寄らなかった」
妹紅はちびりとお猪口を口に入れる。てゐが最初に妹紅に言ったのは、朝食の膳を食べている時だった。
「姫様はまだ寝ている」
その次は
「姫様に命令された」
だった。そして今度は輝夜の口から
「妹紅が訪ねて来るとは驚いた」
ときたもんだ。妹紅はどちらに謀れているのかよく分からなかった。が、別にどうでも良いことなのだろう。酔いが回って急に辺りが暗くなり、幾つかの疑問が順序良く雨音に吸収されていく。次第に心地が良くなって、彼女は重い瞼に逆らえなくなっていった。



 ぽつり、ぽつりと、庭の池に雨が落ちる音がしている。居間は昨日とは打って変って静まっていた。代わりに、台所が忙しかった。
「妹紅さんがいると、わざわざ火打ちしなくていいし、汁物もすぐにできるしで、大助かりですよ」
屋敷の住人、鈴仙が言った。妹紅は朝に目が覚めるなり、台所の音を聞いてやってきたのだった。
「いや、こんな事でも良いのなら」
いつでも呼んでくれ。とまで言いかけて、思わず妹紅は口を塞いだ。彼女は魚を手に取ると、それを焼き始める。いい頃合になると、皿に乗せていった。
「輝夜はまだ寝てるの?」
「ええ、いつも姫様はお昼近くまで寝ているんですよ。それに、昨日は朝から妹紅さんと遅くまでお酒を飲まれていたようですし……しばらくはお目覚めにならないと思います」
慣れた手つきで山菜を盛り付けながら、鈴仙は膳を整えていく。大したものだと妹紅は横目で見て思った。
 輝夜の恵まれている点は、こういった従者がいることだろう。妹紅はいつも一人、というわけではないが、大体を一人で全て済ましている。朝食を誰かと作るというのも久しぶりだった。
「さあ、出来上がりました」
鈴仙はそう言うと、膳を居間に運んでいった。

 少しばかり早い朝食を済ませると、妹紅は薬屋に、鈴仙は人間の里へ行った。昨日の患者がまだいると聞いたのだった。どうやらよほど重症だったらしく、そのまま薬屋で一夜を過ごしたらしい。
 薬屋の扉を開くと、患者が眠っているのが見えた。銀髪の薬師も机に伏せて眠っていた。よほどの激闘があったらしく、大変な散らかりようだった。それらを見渡しただけで、妹紅はすぐに屋敷に戻った。 屋敷に戻っても特にすることはなかった。出て行こうと思えば出て行けるのだが、しかし、こういった所帯というのが温かく感じられて、彼女は足踏みしてしまうのだ。昨日、朝食の時に帰ろうとしていた気概はどこへ消えたのだろうか……。
 雨が降っているから。そんな言い訳を念頭に、妹紅は一応は自分を正当化した。草葉の影で、亡き父が嘆いているかもしれない。彼女は雨の降りしきる庭をぼうと、縁側から眺めていた。
「ま、一献」
と、亡父に思いを寄せる妹紅の傍に徳利を持って仇敵が現われた。昨日のように、長く黒い髪を腰まで伸ばして、その黒い瞳が妹紅の紅い瞳を捉えている。
「ありがとう」
妹紅は輝夜からお猪口を受け取りながら、素直に言った。ここでの輝夜は見間違えるばかりに親切だった。尚且つ酒も美味い。妹紅が居心地良く過ごせるのも無理なかった。そんな時、後ろから漂ってくる居間の匂いに、思わず彼女は振り返る。
「雨が止むまで、ここにいてもいい?」
しおらしい言葉さえ自然と出てきて、彼女は頬が熱くなるのを感じた。
「ずっといてもいいのよ」
と、輝夜は笑うばかりだった。



 更に二日が過ぎた。幸い、雨はまだ降っている。薬屋の患者は全快したらしく、妹紅に厚く礼を述べて永遠亭を去って行った。妹紅が帰り道を案内しようとすると、薬師に制止された。
「鈴仙が人里に用事があるし、患者さんは彼女に送ってもらうから、貴女はゆっくりしてなさいな」
 過保護にされている。屋敷に居ても台所を手伝うことと風呂を焚く意外には、輝夜と同じような事しかしていなかった。寝て、酒を飲み、寝る。つまり、ほとんど妹紅は何もしていなかったのだ。
「何か手伝う事はないの?」
堪りかねて、彼女は鈴仙に聞いたことがあった。
「十分手伝ってもらってますし、姫様の客人にこれ以上何かしていただくと、私が後で叱られてしまいますよ」
洗濯物を暗い部屋に干しながら、鈴仙は答えるのだった。
 輝夜は屋敷の主であって、月の姫である。この暮らしぶりも納得がいく。反面、自分はどうなのだ、と考えると、鈴仙の客人という言葉に妹紅はやるせない気持ちになる。実際はただの宿無し居候だった。……何だかもどかしい。
 もどかしくて、彼女はそわそわしてした。廊下を行ったり来たり、終いには結局、居間に戻ってきて腰を下ろすのだった。
居間ですることもなく寝転がっていた妹紅の視界に、突如、輝夜が入ってきた。
「この屋敷広いでしょ」
彼女は出し抜けに笑顔で言った。妹紅は頷く。
「案内してあげるからついてきて」
そして妹紅の手を取ると、輝夜は有無を言わせずに彼女を連れ出した。

 先を進む輝夜の後に付いて、妹紅は永遠亭の長い廊下を歩いていると、道中、様々な部屋を見せられた。何もない部屋がほとんどだったが、時に、奇妙な部屋がある。布団だけ敷いてあったり、倉庫のように書物が置かれている部屋、時計だらけの部屋。輝夜は屋敷を案内するというよりも、ただ見せていくだけであった。何の説明もなしに、襖を開いては閉じる。これの繰り返しであった。
 また襖を開けると、鈴仙が机の前に座って転寝をしていた。手には筆を持っていて、紙には細かく書き込みがある。従者の部屋らしく、ほとんど何もない部屋だった。輝夜はそっと襖を閉めて、先に進む。
「今のは鈴仙の部屋なの?」
妹紅ははじめて質問した。輝夜を先導に、長い廊下がそろそろ終わろうとしている。
「今のは仕事部屋。鈴仙は月との通信もしているから、それを文章に認めているんでしょうね」
「彼女そんな事ができるの?」
「できるから、屋敷に匿っているの」
冷淡な口調だった。輝夜自身も、月から追放されてこの屋敷に隠れているのだと妹紅は知っている。月からの刺客を欺くために、この屋敷に引篭もっているのだと。輝夜は酔うと、毎回この話を妹紅に聞かせた。
「そういう屋敷なのよ。ここは」
輝夜は振り返って、妹紅に言った。
 廊下の突き当たりまで来ると壁に円形の窓が一つあった。穴の周囲には竹が張り巡らされている。輝夜は傍の襖を一つ開けると中に入った。妹紅もそれに続く。
小さいとも、大きいとも言いがたい部屋だった。中には文机が一つと、箪笥が一つある。年季の入った堅そうな木目をしている。
「この部屋を妹紅にあげるから、好きに使って頂戴な」
「え……」
妹紅はもう一度部屋を見渡した。部屋に彩りが浮かんだ。
「いいのよ。どうせ長い間使ってない部屋なんだから。これにて案内はお終い。さ、居間に戻ってお酒でも飲みましょ」
再び輝夜に引っ張られて、妹紅は来た道を戻っていく。先ほどは堅苦しい張りぼてと見間違うほどだった襖群が、今更に、歓迎の風情を醸しているようだった。
 居間に戻ると、またいつものように皆と酒を飲んで、妹紅は寝た。その中で、不思議と憎しみとか恨みといった感情が薄らいでいくのが、彼女は気が楽になると同時に、何か恐ろしかった。このまま、永遠亭の住人になってしまいそうだった。



 朝。目が覚めると、妹紅は見慣れない部屋にいた。彼女が周りを見渡しても、くすんだ壁に申し訳ない程度に文机が、部屋の隅には箪笥があるだけだった。しばらく呆然として、辺りを見渡していたら、唐突に思い出した。ああ、あの部屋か、と。
 廊下に出ると、丸い窓からは湿った風が吹き込んでいた。妹紅はそちらを見る。雨はまだ降っていた。

「その服、やっぱり似合ってたね」
と、廊下を歩いている妹紅を見つけたてゐが、襖を少し開けたところから顔を出して、快活な声を出した。妹紅は飴色の和服に着替えている。初日にてゐが持ってきたものと同じだった。今朝目覚めると、部屋の布団の横に置いてあったのだ。
 てゐは大部屋に兎たちを集めて、なにやら集会を開いているようだった。
「てゐは何しているの?」
妹紅は一室に集まる兎の多さに驚きながら、てゐに問いかけた。
「次にどんな悪戯をするのか、作戦会議中だよ」
「嘘でしょ」
「うん」
てゐに素直に認められると、それが嘘なのか本当なのか、余計に混乱する。
「そういえば、てゐは何で永遠亭にいるの?」
妹紅は深入りせずに、話題を変えた。今思えば、この嘘吐き兎がここで何をしているのか、よく知らなかった。
「逆だよ。逆。私が永遠亭にいてあげてるの。元々、竹林の主は私なんだからね。言うならば共闘体制をしてるわけよ。まあ、同盟みたいなもんね」
「同盟って、別にあんたは月に恨みがあるわけじゃないでしょ」
「うん。私はこの屋敷の雑用をしている兎たちを指揮してるの。その見返りとして、兎たちに智慧を授けてもらってるわけね。これって同盟でしょ?」
「ま、まあ確かに同盟っぽいわね」

 屋敷の住人は皆、何かしらの貢献をしている。自分は何をしている? と妹紅は自問すると、答えはおぼろげな月のように、霞んで見えない。
 襖を開けて居間に入ると、広い部屋で、ぽつりと一人、輝夜が昼食の膳の前に座っていた。輝夜と同じ部屋にいるのも、妹紅は慣れてしまったという風に、何の気概も感じない。いるのが当然であるといった風に、輝夜の向かい側に座った。
「おはよう」
と妹紅は言った。すぐさま鈴仙が膳を持ってきて、彼女の前に置いていく。この日常は、竹林にいた頃とは似ても似つかない。賑やかというほどでもなかったが、他人との接点が多かった。
「ここの暮らしはどう?」
輝夜が汁椀を持ち上げながら言う。湯気がその顔を覆っている。
「お前を本当に憎んでいるのかどうか、分からなくなってきた」
妹紅は湯気で霞む輝夜の瞳を見つめて、素直に言った。信じたくなかったが、どうやら、自分はそう思っているらしいと彼女は感じていた。
「そんな事を言うと、後で後悔するわよ」
輝夜は冷たく言い放った。鈴仙の事を、役に立つから匿っている、などと言った時の彼女と同じように、冷淡だった。妹紅が、望むような言葉ではなかった。






 妹紅の部屋には窓がない。襖を開けて、廊下の壁に開いた丸い窓から外を眺めてると、雨が降っているのがやっとわかる。ずっと大雨のまま、もう、この屋敷に滞在して幾日も経っていた。にも関わらず、降り続けている。
 奇妙であった。しかし、その雨が、妹紅をこの屋敷に留めている唯一の糸でもあった。でなければ、雨宿りという大義名分はなくなる。仇敵の屋敷に滞在するためには、名分が必要だった。でなければ、彼女自身が納得できない。

「竹林に行きましょう」
 雨が降っている事に安心した妹紅は、部屋に戻ると再び布団の中に入っていた。そこへ輝夜の声が聞こえたのだから彼女は驚いて目を開けた。開けられた襖の奥に、確かに輝夜が立っている。相変わらず、青白い顔に黒い瞳で妹紅を見つめていた。
「わかったわ。居間で待ってて」
輝夜が襖を閉めると、妹紅は布団から出て、いつも来ていた紅いズボンを穿いた。やはり、一番しっくりくるのはこの服だった。それに、久しぶりに竹林に行くような気がして、自然とこの服を着なければならないと思ったのだった。

 妹紅が居間に入ると、しんと静まっていた。いるはずの輝夜はいない。台所にも、珍しく気配がない。こういう時、急に一人ぼっちになった気がするのは、竹林で一人でいる時よりも、彼女は強く孤独を感じる。竹林だと元々誰もいないが、永遠亭には住人がいるからだろう。彼女は内心落ち着かない気持ちで、輝夜を待った。
 しばらくすると、輝夜が縁側を通って現れた。妹紅は立ち上がった。縁側を通り過ぎて、玄関で靴を履く。
「傘は?」
と妹紅が聞くと、輝夜は必要ないと答えた。妹紅は腑に落ちない。外は雨が降っているのに必要ないわけがないだろうと。
二人が玄関を出ると案の定、雨が降っているものだから、濡れながら、少し早歩きで輝夜の後ろを妹紅は付いて行った。秋雨は冷たかった。視線の先には、屋敷の小作りな門構えが見える。四角い枠の向こう側には、濡れた竹林が見える。それを、越えた。

 突然、世界が変わったかのようだった。
 妹紅は唖然とした。あれほど屋敷から見えた灰色の空や、濡れた竹林は、まるで夢のようだったかのように姿を消している。今、彼女の目の前にあるのは青い空の下にざわめき立つ、竹林。乾いた草花を踏む、自分の足。そして、目の前で冷笑を浮かべる、輝夜。
―――雨は、降っていない。
 輝夜はそのまま竹林へ歩みはじめた。妹紅はそれを見つめるだけで、空を幾度も見返した。何が起こっているのか、分からなかった。ともかく、輝夜を追いかけなくては……。 
 
 鬱蒼とした竹林に入ると、竹薮の涼やかな匂いが、妹紅の鼻腔に親しみを込めて入ってくる。笹を踏む乾いた音が、懐かしい感触を足裏から全身に伝えてくる。回りを青々と囲む竹林の透き間だらけの壁が、視界を惑わせてくる。次第に、湧き上がるのは、憎悪か。彼女は竹林を走った。先に、輝夜の姿が止まっている。
「いい匂いね」
輝夜は一本の竹に寄りかかって、目を瞑っていた。
「どういう事だ!」
 妹紅は輝夜の胸倉を掴んで竹に押し付けた。竹が大きく揺れて、途切れた笹の葉が何枚か落ちてくる。
「どうしたもこうしたも、見たままよ。雨は止んでるわ」
輝夜は以前のように、見下すような黒い瞳を妹紅に向ける。
「本当に輝夜を恨んでいるのか、分からなくなった。だっけ?」
輝夜は薄らと笑う。
「貴女が千年も抱いていた恨みっていうのは、たった一週間たらずで消えてしまうようなものだったのね。ひどく、失望したわ」
 妹紅の手に思わず力が入る。輝夜は屋敷で悠々と過ごす自分を見て、笑っていたのか。あの日常は、作られたものだったのかと。妹紅は、締め付けるように、輝夜を竹に押し付けた。
「いつから止んでいた……?」
妹紅は搾り出すように言った。
「四日前よ……貴女の言う雨宿りはとっくに終わっていたというわけね。それならまだしも、いつの間にか、心を開くようになって屋敷の皆と仲良くしだすのだから、見ていて面白かったわ」
輝夜は苦しそうに咳をする。妹紅は段々と強く締め付けていた。それがふと、急に弱まって、彼女の手が輝夜から離された。
「なんで、なんで今更そんな事を言うんだ!」
 妹紅は感情が色々な方向に行って、どうすればいいのか分からないような顔で輝夜を見る。輝夜は無表情に妹紅を見据えると、顔を近づけてきた。香の匂いが妹紅の鼻まで漂ってくる。そして、薄らと、満足そうな顔を浮かべつつ輝夜は嬉しそうに言った。
「貴女の、そんな顔が見たかったからよ」

 その瞬間、妹紅は思い切り輝夜を首を掴んだ。そのまま地面に叩きつける。周りの笹の葉や草花が幾つか浮いた。父の仇。そんな感情はもう浮かんでこなかった。今は、彼女自身の焦げるほどの憎しみが、目の前の女を突き刺していた。
 突然沸いた真っ赤な炎が二人を包んだ。周りの竹は急に黒ずんで、緑に覆われていた地面が剥き出しになる。紅く染まった周辺で、何枚もの笹の葉が黒く歪みながら落ちていった。辺りは秋風が入り込む余地さえないほどに、熱に包まれていた。

 すっと妹紅は立ち上がった。彼女は歯を食いしばったままで、唇からは血が流れている。見下した地面には、黒こげたものが転がっていた。それを呆然と見つめていると、余計に苛立ってきて、彼女は竹林の奥へと力なく歩いて行く。
 滑稽とは思わなかった。馬鹿らしいとも、永遠に続くもの、などと小難しいことも頭をよぎらなかった。ただ、心の中に、大きな穴が開いた。彼女はそんな気がして、泣いた。
 
輝夜の永遠を操る能力ってこういう事もできるのかなあって思って書きました。
読んで下さってありがとうございました!
作品情報
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最新
投稿日時:
2009/11/21 23:55:33
更新日時:
2009/11/21 23:55:33
評価:
19/23
POINT:
103
Rate:
1.28
1. 8 静かな部屋 ■2009/11/23 10:50:37
妹紅も心の何処かでは逆恨みだって分かってたんだろうなあ
きっと甘えがあったんでしょう
文句つけるべき部分が見つからないのでただの感想に……
2. 7 神鋼 ■2009/12/29 01:58:33
あまり抑揚の無い話なのに目が離せない、目を離したらその隙に風景が変わってそうなイメージ。

……と思ってたら本当に変わってた。
3. 6 Tv ■2010/01/03 01:16:06
輝夜が似た行動をする話は多いので、途中から「あ、やっぱり」と思いましたが、
同時に輝夜ってまさにこういうキャラだなぁと再確認しました。目に入るもの須らく、永遠に続く暇潰しの玩具。
4. 6 藤木寸流 ■2010/01/04 03:37:18
 ありがち、といえばそうなのだろうけど、それだけで終わらない読後感があった。孤独の感じ方は、確かにそうなのだと思う。大勢の中で一人ぼっちの方が辛いもの。妹紅の感情の移り変わりが細かに感じられて、少し辛い。少しでも期待してしまった妹紅のように、辛い。
5. 6 バーボン ■2010/01/09 19:53:03
絶対なんか裏がありそうだ……と思って読み進めていたら、やっぱり一癖あるオチでした。
輝夜の残酷な(と言えば良いのか)一面を捻りを利かせて表現されていて良かったと思います。揺れ動いて裏切られて……な妹紅が不憫。感情の移り変わりを楽しむ事も出来ましたし。
ただ、捻りを利かせていたとは言えある程度予測出来たオチだったのが残念と言えば残念です。予測させない為の工夫はされていたと思うのですが、……自分の読み進め方が間違っているだけかもしれません。
6. 3 パレット ■2010/01/10 05:37:21
 デレていくもこたんに、こういうのも悪くないなあと思いながら、でもタイトルからしてそうくるんだろうなあと思ってました。予想は裏切られなかったけど期待も裏切られなかった。
 「貴女の、そんな顔が見たかったからよ」で、ぴしりと締まっている。面白かったです。
7. 5 白錨 ■2010/01/10 12:32:13
妹紅と輝夜の関係って付かず離れずがよく似合うと思います。
こういう能力の使い方って、ほんわかして、個人的には大好きです。
8. 3 椒良徳 ■2010/01/11 20:23:49
何と言いますか、非常に残念な作品でした。
最後のどんでん返しは良いアイデアであったと思うのですが、
この結末で読者の心を揺さぶるには心情の描写も文章量も足りないように感じます。
最後のシーンを読んでいても妹紅が輝夜に騙されたという怒りがこちらまで伝わってきませんでした。
もう少し妹紅の感情を丁寧に書いてあげた方が結末で心が揺さぶられて良かったのではないかなと思います。
9. 6 リコーダー ■2010/01/13 10:25:23
いやー騙された、と妹紅の身になって清清しさを感じました。妹紅泣いてますけど。
自分の描いていた妹紅と輝夜の関係にかなり近い。
10. 4 じょに ■2010/01/13 22:16:22
妹紅が永遠亭に滞在することになる流れが、多少強引だったかな。

それでも読後の虚しさはすごく良いです。
11. 6 詩所 ■2010/01/13 22:36:27
 もはや人でなしは褒め言葉ですね。
12. 6 deso ■2010/01/13 23:31:06
読んでてにやにやしちゃう。
こんなかぐもこもあっていい。
でも、個人的にはもう一ひねり欲しいです。
13. 3 ホイセケヌ ■2010/01/14 20:44:43
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14. 8 やぶH ■2010/01/15 02:25:37
これはいい! いや、ストーリーは暗いのかもしれませんが、こういうの嫌いじゃありません。
個人的な嗜好を抜きにしても、丁寧に物語を紡いでいらっしゃいますし、オチにはさすが輝夜だ、と唸りましたw
もこたんは慧音が慰めてくれます、きっと。
15. 7 八重結界 ■2010/01/15 18:28:33
 幸せにして突き落とすとは、さすが姫様と言わざるを得ない。
 欲を言うなら、これから妹紅がどういう風に動いたのかも知りたいところでありました。
16. 5 2号 ■2010/01/15 19:15:44
てゐがかわいかったです。
輝夜は意地悪ぽく見えるけど、これが彼女たちの付き合い方なんでしょうね。
17. 6 零四季 ■2010/01/15 23:12:07
す、と騙しきるのも良いのだけれど、もう少し綺麗などんでん返しが見てみたかったように思います。
なんだか後味の悪さしか残らないのが残念に感じました。
こういう能力の解釈は面白いと思います。輝夜の能力は分かりづらいですし
18. 3 木村圭 ■2010/01/15 23:24:34
輝夜が黒い……というよりは妹紅が人間すぎるのかもしれない。
どんなになったって一人は寂しいもんなあ。つけこまれるのもつけこみたくなるのも仕方ない。
19. 5 時計屋 ■2010/01/15 23:32:45
 最後の展開はいいですねえ。私好みでした。
 ただそこに行くまでが、少し冗長なように感じました。
 妹紅の葛藤をもっと引き立てると良かったかもしれません。
20. フリーレス ■2010/01/20 22:12:14
ご感想どうもありがとうございました! 以下返信です。

>静かな部屋さん
妹紅の心情をどうしようか迷っていたので、そう思っていただいて良かったです。
甘え、もしくは時間が憎悪を溶かしたとかでしょうか。

>神鋼さん
もう少し物語に起伏があれば良かったかもしれません。
雨が上がるシーンはちょっと唐突だったかなと反省してます。

>Tvさん
姫と妹紅ってこんな感じが一番しっくりくるような気がする人が多いんでしょうね。
僕もその一人です。

>藤木寸流さん
読後感はそんな風に感じていただけてよかったです。暗い話になりましたけど、
何か考えるような部分があればいいかなと思って書いてました。

>バーボンさん
確かに、少し安易だったのかな。あまりにも雨が云々にこだわりすぎてたのかもしれません。
次はしれっと何か物語がひっくり返りそうなネタを考えてみたいです。

>パレットさん
その言葉を書きたかったから、この物語を書き始めたといっても過言ではありませぬ。
そう言っていただけて、嬉しいです!

>白錨さん
結構憂鬱な感じで話を書きましたけど、
見ようによってはじゃれているだけかもしれないですね。危ない仲良しみたいな……

>椒良徳さん
ご忠告どうもありがとうございます。こういうのは書いてる本人はなかなか気づけないので、とても嬉しいです。今度はその辺りを考えて書いてみようと思います!

>リコーダーさん
妹紅最後泣かせてしまいました。僕は登場人物泣かせるのが好きです。
妹紅と輝夜の関係って、実際こんな感じだったらいいですよね!

>じょにさん
ああ、確かにその辺りは僕の力不足でありました。精進します。
虚しさが出てて良かったです。

>詩所さん
あの人たち(不老不死)の業界では、ご褒美です。

>desoさん
僕にはこれが限界でした。もう一ひねり。うーむ。
一周回ってハッピーエンドとかもアリだったかもしれません。

>ホイセケヌさん
ご感想どうもありがとうございます。読めませんが、点数から苦言だと推測いたします。
次はもっと良いのが書けるように、精進いたします。

>やぶHさん
暗い話でしたけど、そう言って頂いて感謝の極みです。
妹紅が慧音に慰められる。そういうのもいいですね〜。

>八重結界さん
先ほどこの物語を読み返してみたんですけど、確かに、最後もう少しあったほうが良かったかもしれません。てか、最後のあたり描写があまりにも少ないですよね。反省。

>2号さん
プロットの時点ではてゐが親玉だったんですけど、それだと釈然としなかったので、
結局あのような位置の子になりました。可愛さ出せてて良かったです。

>零四季さん
後味は悪かったでしょうね。その点、もっと精進するつもりです。
もっとすっきりとした憂鬱さを出してみたいものです。綺麗な暗さが当面の目標です。

>木村圭さん
不老不死なりの遊び方でもあるのかもしれませんが、より人間らしさが残っている
方が、貧乏くじをひくことになるのは、無常ですね。

>時計屋さん
最後の展開に全てをかけていました。その割には短いのがなんですけど……
もう少しメリハリのある展開が良かったのかもしれないですね。なるほど、葛藤か。
確かに、人物の心の動きとかが明瞭な方が物語りが引き締まりますもんね。
ご忠告、どうもありがとうございました。


コンペ初参加でしたが、とても勉強になりました。
読んでくださった皆様ありがとうございました。そして主催者様、作家の方々、
お疲れ様でした。
21. フリーレス ijcisqfl ■2012/03/29 05:47:47
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22. フリーレス ozqumxc ■2012/03/29 06:44:25
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