流れ流れて

作品集: 最新 投稿日時: 2009/11/21 23:56:28 更新日時: 2010/01/17 00:30:45 評価: 22/22 POINT: 125 Rate: 1.30
 それは良く晴れた、秋の日の事であった。
「お暇を乞いとう存じます」
 比那名居天子が毎日のように退屈して、桃をカリカリやっていた午後のひと時。彼女のお付きの女中が、急に居住まいを正して言ってきた。
「暇?」
「はい。一日か二日…イエ、お家が迷惑ならば、半日でよろしいので御座います」
「フウン」
 至極適当な返事であった。
 いかにも興味が無い、と言わんばかりに、天子は桃の種をぷつと吐く。そのまま種は跳んで、軒先の木の下へ放物線を描いた。「お行儀が…」と女中は口にしかけたものの、すぐ天子に睨まれて、顔をしかめただけに終わる。
 鹿威しの音が、こおん、と鳴った。
「でもさあ、その前に良いかしら?」
「? 何で御座いましょう」
「あんた、誰だっけ」
「そんな、私をお忘れですか」
「ウン、顔は憶えているけれど」
 いちいち家人や奉公人の類など、憶えていられないのだと言う。それでも――と、女中は何だか悲しく思った。幼いころより天子の世話をし、お付きの者として長らく仕えてきたのは、他ならぬ彼女なのである。言えばまた大層に叱られるけれど、天子のおしめを代えてやったことだってある。
 すう、と大きく息を吸い、女中は胸を張った。
「では、二度とお忘れななきよう、しかとお聞きくださいませ。
 私、天子さま齢一つの時よりお世話申しております、お女中お付き役、連(つら)に御座います」
「アア、連ね。そう、思い出したわ」
「嬉しゅうございます」
「泣き虫お連、そうだったわね」
「そ、そんな」
 泣き虫――何とも不名誉な憶えられ方である。
 そんな言葉を素っ気なく言う天子に、凛々しい女中の顔立ちが、急にくしゃりと崩れた。
「な、泣き虫などと…そんな憶え方、あんまりで御座います」
「だってそうじゃないの」
「非道い…非道いです、わ…」
 先程の威勢はどこに行ったか、連と名乗った女中は、ぽろぽろ涙を零し始めた。
 珠の涙とは良く言ったもので、顔を覆う両手の端から零れる水滴は、陽を受けて、えも言われぬほど美しく天子の目には映った。彼女の若い、そして女中にはもったいない麗しい見目が、可憐に咲いた蓮の花の、露を見る様である。
 けれども残念なことに、天子は涙と言う奴が生粋に嫌いである。なんでそう弱弱しいところを見せるのか、自分が常々気の強いだけにとんと分からない。じめじめいじいじ、そうやって泣くのを見るのが大嫌いであった。
 それだから、ついつい口ぶりも剣呑になる。
「もう、泣き虫。お下がりや」
「わあッ」
 突っ伏して、堰を切った様に泣きだされては…いかな天子とてどうしようもなかった。ヤレヤレ、と首を振ったところで連が泣きやむ筈も無く。
「ああもう、その、悪かったってば」

 あの天子をして謝らせる、泣き虫女中の連。
 彼女は今年で、齢百三十になる。



 ■



 比那名居家はもとより天人家に非ず、名居守(なゐのかみ)に長年仕えし勲功を称えられ天界へ昇る事を許された、所謂不良天人≠ナある。
 それは当時を知る者、天界にある者には常識であったが、特に地震の一件以来は、天狗の新聞に取り上げられ広く知られるようになった事実であった。
 つまり、生粋の天人など比那名居の屋敷にはおらず、もとは全て、彼ら天人の見下す地上人であったと言う事である。それは比那名居の総領にも言えたことだし、勿論、女中、奉公人の類もそうであった。
 それらがみんな、ある時を境に天界へ移り住んだのである。連もそのうちの一人であったのは言うまでも無い。
 天界に住まうのだから、身分の貴賤に関わらず体は天人のそれに近くなる。住む世界を変えるとは、詰まるところ前の世界での在り様を止めてしまうことに他ならない。不良天人は比那名居一族に限った呼び名ではなく、屋敷にある者全てを皮肉っての言葉なのであった。

 さてそうは言うものの、とうの家人、女中たちにしてみれば良い迷惑である。屋敷には先祖代々比那名居家に仕えてきた者もいたが、連の様に、大半の者は、数年の女中奉公のつもりで居合わせただけであった。嫁入りまでの四、五年を、良家への奉公で過ごすだけ。礼儀作法を学ぶにはうってつけの修業みたいなものだから、彼らの多くが、そのつもりで屋敷にいたのである。
 無論、天人昇格の話を聞いて早々に暇乞いする連中はいたが、あれよあれよと言う間の事だったので、殆どはそのまま、否応なく天界へ行く羽目になってしまった。
 哀れ生家とは数年限りの別離の筈が、今生の別れとなったのである。

 そんな訳だから、連は百数十歳と言っても見た目も若く、二十に届くかかどうかというくらいの、まだあどけなさを残した容姿であった。地上にいたころから比那名居天子の世話係を務めており、今も、そのお付きとして天子に仕えているのであった。

 連の性格はと言えば、一言にするなら泣き虫である。
 どうしようもないくらい気が弱くて、その上にすぐ泣き出す女である。
 ふとした拍子で涙ぐむ。わあわあ声を上げる時だってある。さめざめいじいじ、梅雨の日の軒下のような時もある。兎に角すぐ泣く。
 それでいて、四六時中泣き通しかと言えばそうでもない。ころころ笑う時もあればきりりと頼もしく見える時だってあり、なかなか気弱な面ばかりで無い。取り立てて元気があるでもないが、やる時はやる。

 しかし、何にせよすぐ泣く女なのである。それが、連という人であった。


 ■


「いい加減、気が済んだかしら」
 聞くからにうんざりとした声音だった。先刻と変わらぬまま、天子は寝ころんで、連はその傍で座している。
「はい゛」
 眼と同じくらいに鼻を真っ赤にして出す声は、どうあっても鼻声である。ちょこんと座った背中がますます小さく、そしてか弱く見えた。
「みょうちきりんな返事ねえ」
「うえ…」
「ああもう、良いから! そんなことぐらいで泣かないでよ!」
「わがりました。天子さまがそう仰るなら、連は、泣きませぬ」
「エエ是非そうして頂戴」
「…ぅ」
「泣かない!!」
「は、はいッ」
 そうこうして連が泣きやむ頃には、既に陽は西に大きく傾いていた。
 なんだって女中一人を慰めるのにこの自分が、など。うっかり口にすれば彼女はまた泣き出す事であろう。

 天子はとことん、この女中は苦手だった。名前は漠然としか憶えていなかったが、この泣き虫ぴーだけはなかなかどうして、他の女中とはどうにも勝手の違う奴だと警戒はしていた。泣き出されてはいかな天子とてうっちゃり置く訳にもいかず、まるで為し方無しなのである。天子を御するのにはある意味適材と言えたが、天子にすれば面倒を押し付けられた様なものである。
 天子には要するに、連と言う女中は父の総領に次いで、眼の上のたんこぶなのであった。
「それで、暇が欲しいんでしたっけ」
「はい゛」
「…なに、とうとうお屋敷を辞めたくなったかしら」
 ふふん、と天子が鼻を鳴らしたのも束の間。すぐに連は、しゃんと背なを伸ばし、凛と表情を引き締めた。目尻にうっすら残った涙を見れば、必死の嘆願でもしているが如きである。
「イイエ辞める気などこれっぽちも御座いません。お暇はせんに申しました通り、一日か、そこらでよう御座います」
「なァんだ。つまんないの」
「な何か仰いました?」
 ぎょっとした様に連が言葉端に喰いつく。余計な事ばかり拾う耳聡さが忌々しく、天子は、
「何でも無いわよ、サア、続けて」
「ですからお暇を」
「あげるあげる、好きなだけ持ってお行き!」
 差しだす暇が眼に見えるのなら見せてもらいたいものだ。自分で自分の行動に呆れつつも、天子は手を一杯に広げて、何かを渡す仕草をして見せた。口調も酷く投げやりに、もうどうでも良いや、と引っ込みがつかなくなっているのが自分でも分かる。
「ほおらたんとおあがりねェ」
「イエ一日で結構です」
「そんなこと言わずにさァ」
「まさか、イエやっぱり、天子さまは、天子さまは…」
 じわり。連の目の輪郭が、またしても歪んで来た。
「私をお邪魔に思っておられるから、左様なことを仰るのですか!? そうで御座いますね!?」
「そんなとんでもないわ。あー連は私の大事な御世話係さんねー」
「ふええ!」
「こら、泣くなァ!」
「はい゛、泣きませぬ! うえぇ」

 結局、連には希望通り、一日の暇が与えられることになった。
 いつでも良いと天子が言うものだから、日取りは翌々日に決まったのである。



 ■



「では天子さま、わずか一日では御座いますが」
 連に暇を出した当日の事。天子が不機嫌そうに朝餉を食らっていると、すっかり旅支度をした連が顔を見せた。
 いくら一女中とは言え、彼女も外へ出れば一応天女様である。やけに優雅な旅装束は平安貴族のそれのを見るようで、どこか垢ぬけた感じのする装いに連は身を包んでいた。
 整えられた髪はつやつや黒く、あまり派手にならぬようなされた化粧が、女中なりの、よそいきの姿をさまにしている。それにはさしもの天子も、まあ見直すところもあるものね、と密かに思った。
 しかし横目に一度ちらと窺ったきり何も言わず、天子は黙々と朝餉に手を付け続ける。朝、彼女が仏頂面なのはいつもの事だった。兎角天子は寝起きが悪いのである。
 そんな天子の都合を微塵も意にかけず、深々と連は頭を垂れた。既に鼻を啜る音がする。
「名残惜しゅう御座いますが、夕刻にはきっと戻りまする…これより連は、う、うう…」
「さっさと行けェ! しょっぱい朝餉なんぞ食いたくないわよ!」
「ひ、はいィ!」
 一喝すると、まさしく脱兎の勢いで、連はその場を辞していった。どたばた騒がしい足音が、次第に遠のいていく。
 ぱたりと音が耐えたのを確認すると、相変わらず天子は不機嫌そうな表情のまま、米飯を口へと運ぶ作業に戻った。
 くすり、と傍に控えた女中の笑う声がした。
「あいつは」
「はい?」
「あいつは暇なんぞもらって、どうするつもりなのかしらね」
 ふと、思った事をぼそり尋ねた。
 すると口から米粒がこぼれそうになるが、「お行儀」としっかり言ったきり、傍の女中が無言でそれを拭う。連などよりずっと大人じみて、落ち着いた女中だった。
「あんたの仲間でしょう、何か、聞いてないのかしら」
「サア…お連は、あれで自分のことなンどは話しませんからねェ」
「気に入らないわね」
「はあ…」
 天子の不機嫌がまた濃くなるのを見て、いきなり女中はぽんと手を打った。
「そう言えば、地上へ参るのだとか、申しておりましたわ」
「地上に?」
「はい。何をするかまでは聞いて御座いませんけれど…」
「聞きなさいよ、全く」
「ハア、申し訳御座ません」
「…」
「…」
 これと言って、今日の日もする事は無い。朝餉を終えてしまえば、またお花だのお歌だの、つまらない事が待っているだけ。
 ならば、と天子は思う。
「…従者を監督するのも、主の務めよね」
「?」
「ふふ、ふ」
 にんまりとほくそ笑んだ天子は、そのままずい、と味噌汁を煽った。
 そして舌を火傷し、傍の女中に癇癪を起したのは言うまでも無い。



 ■



「さて、と」
 身支度を整え屋敷を飛び出すと、一目散に天子は、下界目指して空を下り始めた。
 腰には緋想の剣がある。地震の一件で盗み出したのをまだ手元に置いていたのであるが、もともと比那名居家の所有でも無いから、早く返さねばならぬのが筋である。しかし何か得物が無いと落ち着かぬのは、喧嘩好き、お転婆娘の性分であった。
 厚い雲を抜ける途中、ふと、視界の端に影が映った。
「これはこれは総領娘様、ご機嫌麗しゅう。永江の衣玖に御座います」
「あら、衣玖」
「はい、衣玖です」
 そう言って近づいてきたのは、この辺りの高みではよく出くわす妖怪――永江衣玖だった。
 彼女とも天子は、地震の一件以来何かと付き合いがある。彼女は龍神に仕える妖怪、読んで字の如く、竜宮の使いである。
「本日はかように良きお日柄、総領娘様にあらせられましては…」
「あーあーうるさい」
「これは心外な。せっかくの良きお日柄ですから、御挨拶も相応に申し上げませんと」
「良いのよ、そんなのは」
 衣玖の悪い癖だ、と天子は掌をひらひら振った。けれども衣玖は良く分からないと言う表情をしており、きっと本当に分かっていないのだと天子には思われた。
「悠長なものこそ無駄。簡潔簡明簡素にしてこそ、下々はついてくるものなのよ」
「左様ですか」
「左様よ。それよりも衣玖、ちょっと時間を頂戴な」
「それは悪魔の犬にお申し付けくださいませ。私は空気を読む程度の事しか」
「そうじゃなくてよ。暇かどうかって聞いてるの」
 かたかた剣を揺らし、天子は会話を急いた。しかし衣玖には通じぬのか、あくまで彼女の思考は、迂遠である。フム、としばし両手を組み、衣玖は思案してから答えた。
「そうですね。退屈かと思えばそうもなりましょうし、思わねば、そうでないかも知れません」
「つまりどっちよ」
 また、剣の鍔と鞘が触れ合う音が始まる。けれども衣玖は、どこまで行っても至って冷静であった。
「つまり総領娘様は、私に暇であって欲しいのでしょう」
「よく分かってるじゃない」
「それはもう、総領娘様の仰る事で御座いますから」
「それなら話も早いわね。共をなさいな、これからちょっと人探しよ」
「はあ、左様で」
「気の無い返事ねえ」
 まあそれも衣玖らしいか――そう思いつつも、天子は踵を返すと、衣玖を連れ立ち、ぐんぐん下界へと空を切って進んだ。
 衣玖の言った通り良く空は晴れ渡り、眼下にみるみる近づく地上の景色が隈なく見渡せる。天界の退屈な風景に飽き飽きしている天子には、四季のうつろいがより鮮やかな地上の方が、よっぽど面白みを感じた。

 人里へ着いたところで、案外連の行方はすぐに捉えられた。
 旅人風で、貴人の様な女性と言えば見た者数多、人里であの恰好では、それはもう目立つぞと言わんばかりである。彼女の足取りは、手に取るように天子のもとへ伝わって来た。
「男の匂いがするわね」
 彼女の入るのを見た、と証言のあった屋敷へ向かう途中で、天子は言った。
「左様ですか」
「エエ間違いなく、今日この日を逢瀬にでもするつもりなのよ。連だけに、なんて面の皮の厚い女かしら」
「ハア」
「これは男ともども説教が必要ね。人の屋敷の者に手を付けるなんて許せないわ。その男に、せっかく主が慈悲で与えた暇を費やすなんて言語道断」
「総領娘様、お声が大きすぎます」
「良いのよ!」
 連が目立つくらいであるから、同じ天人の天子や、妖怪の衣玖が目立たぬ道理も無く、そのうえ天子がきんきん大声で話すものだから、二人は明らかに回りの注意を引いていた。
 けれどもそれを気にしない辺りが天子であり、それを知らぬ衣玖でもなかった。ただ彼女は、体面と性格の上から忠告せずにはいられないのだった。
「さて、この辺りの筈だけど…」
 騒ぎつ喚きつ歩いているうちに、当の屋敷とやらの近くまで二人は来ていた。人里の表通りから離れた、所謂宅地の辺りである。
「あそこで御座いましょう」
 教えられて書いた地図を頼りに、衣玖が指差した。
「なんだ、意外と、普通ね」
 半ば落胆した声で天子が言うのも無理は無い。屋敷と言うのは言葉の綾だった様で、今二人が目にしているのは、何の変哲もないただの並びの一軒家であった。ロマンス、ドラマの類が差し入る余地は寸毫も感じられない。
「つまらないなァ。もっとほら、良家の息子との道ならぬ、そして実らぬ恋!なんてのを期待してたのに」
「小説の読み過ぎです。男女の逢瀬とは、往々にしてこういうもので御座います」
「…そ、そう。衣玖は詳しいのね」
「衣玖で御座いますから」
 妙に生き生きとした衣玖に気圧されつつも、二人はそろそろ屋敷の壁に取りつき、そっと耳をそばだてた。

 薄い壁を通して中の会話が聞こえて来る。

 …



 ■



 ゆらゆらと下る朝の空は心地よく、連は、自分がまるで魚になって空を泳いでいる様な、そんな感覚を覚えた。
 幼いころ聞いた御伽話に出てきた天女に、まさか自分がなろう日が来ようとは。まさしく夢の通りになった半面、それがどうしたと、冷めた気持ちも大きかった。

 朝早くに身支度を整え主である天子に挨拶をすますと、連は一路、地上を目指した。
 暇をもらったのにはちゃんと訳があったし、行くあても、日付も決めていた。ただそれが思い通りにいくとは思わなかっただけに、好きにしろと言った天子の優しさには連も内心何度感謝したか知らない。思い出すとまた泣きそうになるが、その度にぐっとこらえた。
 何も考えず人里にふあり降り立つと、当然ながら少し騒ぎになった。野次馬がぞろぞろ集まるのに思わずまた泣きそうになったが、親切な寺子屋の女教師のお陰でどうにかもみくちゃにされずに済んだ。
 連は彼女を憶えていた――半獣の、上白沢慧音先生だ。寺子屋で叱られて、その度に泣いていたのは全て昨日の事の様に思い出せる。
 自分と同じく外見の変わらぬ彼女を見て、連はどこか安心する心地だった。連は天界へ移ってから一度も地上を訪れた事が無い。全く見知らぬ土地になっていればどうしようかと不安だった分、慧音の凛とした顔立ちが頼もしく思えた。
 先生、自分は連、あの連で御座います――名乗り出ようかとも思ったが、それは何となく止した。
 向うは笠をした連の顔をよく見ることが出来ず、それが連だと気付いていない。ならば、何となく黙っておいた方が良いように連には思われたのだった。

 そうして慧音と別れ、歩く事しばし。
 今、彼女は屋敷の扉の前に立っている。

 屋敷――連の生家は、彼女の記憶にある姿から何も変わっていなかった。
 あの頃、連が最後に父母に見送られた頃と、全く同じたたずまいがそこにはあった。
 雨風に打たれ汚れた屋根、壁。猫の子が這い出てきそうな軒下。吹けば倒れる様な、頼りない戸口。
 気付けばまた、ぽたぽた涙を流して連は泣いていた。百年と少し前、確かにここで自分は生まれ育った。幾度も泣き、笑い、喧嘩し、叱られた空間が、そこには残っていた。扉を開けば、懐かしい父母――彼らの顔かたちは曖昧なものになってしまっていたけれど――が迎えてくれる。そんな気がして、けれどすぐ、そんなことある筈ないのだと気付かされ、涙は止まらない。
 知らず、連は戸に手をかけていた。から、と小さな音のしたきり、戸は難なく開いた。
 中は暗く、人気は絶えている。しかし連は涙声のまま、声を張った。
「御免下さりませ。ここは金物屋の惣五郎が三男、仁良殿が住まいし宅では御座いませぬか。どなたかいらっしゃれば、どうか」
 返事は無い。数瞬の間が、永劫に感じられた。「どなたか御座いませんか」と問う声が、虚しく響く。
 やはり、誰もいないか。来るのが遅かったか。
 諦めが涙に変わりそうになった時、奥から急に、一人の男が現れた。歳は四、五十程であろうか、既に数本の白髪が頭に混じっている。男は連の姿を見て眼を丸くした。
「…どちら様に御座いますか」
「あ…私、その、亡き仁良殿が姉で、比那名居さまにご奉公しております、連と申す者で御座います。仁良殿が御子息、辰之助殿はご在宅でしょうか」
 一瞬の間があり、すぐに男の顔に不思議な色が広がるのを連は見た。それは驚きともなんとも形容しがたい、不思議な表情だった。
「! …あなたが、お連さまに御座いますか」
「あの…よもやあなた様が、辰之助様?」
 怖々尋ねる連に、男は首を振り――しかし頷いた。その意味が分かった途端、糸の切れた様に連は膝をつき、両の目からはまた涙が、止めどなく流れ始めた。
 慌てて男は近寄り、連の身を支えた。
「お会いしとう御座いました。私が仁良様が息子辰之助の子、貫一郎に御座います」
「アア、では、ではあなたが…」
「はい。よもやあの手紙が…父の手紙が届くとは、思いませなんだなあ」
「はい、本当に…」
 
 きっかけはそう、数日前にたまたま天界を訪れた天狗のもたらした手紙であった。
「まさか本当に届けてくださるとは、正直なところ半信半疑で御座いました」
 部屋に通され相対すると、改めて男――貫一郎は語った。
 二人は卓をはさんで向かい合う格好になっている。
「あなたの父上から手紙が届きました時…私は、どんなに吃驚した事か。我が生家の名を久々に見て、涙の止まりません事、それはもう…」
「父は、急いておりました」
 しばらく足元を見つめ、貫一郎は口を噤んだ。どこから話せばいいのか、彼自身、良く分かっていない様だった。まるで世代の違う時分の親族を目の前にして、奇異の念に囚われるのもそれは仕方のない事である。
 しばし沈黙が続き、貫一郎は、再び話し始めた。
「恐らく自分が長くないと知っておったのでしょう。父の父…ええと、私の祖父仁良さまは、お連様の――」
「弟に御座います。私が最後に見たのは、まだ鼻をたらした子供の時分で御座いましたけれど」
「はい。その仁良様によって、お連さまのいなくなってよりのお家の事をお伝えせよと、父は言いつけられていたので御座います。
 しかし天界のお連さまにはてんでお伝えする術が御座いませんでしたから、父も遺言にするつもりであの手紙を書いたのでしょう。
 全く、ひょんなことからお手元へ届けることが叶いましたが…」
 途方に暮れていた折に、運よく人里へ降りていた鴉天狗の記者出会ったのだと言う。彼女は快く申し出を受け入れると、律儀にも、それを届けてくれたのである。
「新聞を取らされる羽目にはなりましたがね」
 貫一郎はそう言って、苦笑いしながら傍の新聞を広げて見せた。
「お陰さまで…私の去りましてよりのお家の事を、仔細に渡り知ることが出来ました。辰之助殿には感謝してもしきれるもの、では、…」
 手紙の文面を思い出すと、連の眼からはまた涙が溢れ、止まらなかった。そこには彼女の父母の最後、兄、そして弟の死にいたるまで、生家のその後がツトに記されていた。彼女が天界で暮らしている間の事が、些細な、瑣末な出来事まで。
「手紙の最後にはそう…母上や父上や、兄や、弟は…みな私にお言葉を残して下さいました。それが本当に、本当に…」
 手にした手紙はくしゃくしゃに歪み、滲んで、もう今の連には、何が書いてあるのかも分からなかった。
 それでも、と彼女は思う。きっと時分は仕合せものなのだと、この手紙一つあれば信じられた。



 ■



「総領娘様」
「何よ」
 夕暮れの小道を、二つの影が歩く。天子と衣玖の二人は、どこへ行くでも無く、ぼんやり歩いていた。
「どうなさるのです」
「どうって、何を」
「あの、女中の事で御座います」
「どうするって、ネエ?」
 情けない声だった。
 わしわし頭を掻くと、天子は衣玖を見る。衣玖ならまたすっきりした無表情だろうと思ったのだが、彼女も自分と同じで、どこか困った顔をしていた。
「…どうもこうも無いわよ。私には、関係の無い事だし」
「関係ないと言えば、些か酷では御座いませんか」
「じゃあどうしろって言うわけ? それこそ時を巻き戻せってんなら、悪魔の犬にでも頼んでなさい」
「そうは申しませんが…」
 ふん、と天子の鼻が不機嫌に鳴った。
 衣玖の言うことは天子とて分かっている。分かっているから、どうしようも無いのが気に入らなかった。何も連一人の事じゃないのよ、と自分を誤魔化してみるが、それもただの言い訳の様で、天子には気に入らなかった。
「例えばそうですね…御一族であれば、積もる話もあると言うもの」
「積もる話、ねェ」
「ですから彼女にお暇を、もっともっと与えてやれば」
「アア、それは駄目ね」
 こつ、と天子の蹴った石は、近くの内の塀にぶつかって止まった。長い影が、ちっぽけなその石にも伸びている。
「…何故です」
「駄目なのよ、あの娘。泣き虫の癖に妙なところで責任感があるから、明日も良いわよ、なんて言ってもきっと今夜には帰って来るわ」
「左様ですか」
「左様よ」
 左様左様と繰り返す自分達が莫迦の様で、天子はまた頭を掻いた。
 本当に、苦手な奴だ――天子は毒づく。何だってこうも気を煩わせるのか、煩わされている時分も気に入らなかったし、煩わす張本人を憎み切れないのは、もっと気に入らなかった。
「あーあー何だかもやもやして、気持ち悪いわねェ」
「気の澱みは心の澱み。心が澱めばお体に障りますよ」
「何よ、心配なんてしちゃってさ、いつから衣玖は私の従者になったわけ? こき使ってあげようか」
「断固辞退させて頂きます。
 さァて、せめて帰るに帰れなくなれば良いんでしょうけど、そう都合よい事も御座いませんし」
「…帰るに帰れない?」
 ハタ、とそこで、天子の足が止まる。

 ――帰るに帰れない状況。隣にいる、永江衣玖。そして腰に差した、緋想の剣。
 緋想の剣とは何だ。相手の弱点を貫き、気質を具現化する天界の宝剣。具現化した気質は、剣の力で霧となる。その霧の変えるものは、何だ。そして、気質は。自分の、そして、永江衣玖の――

 気付かず歩み続ける永江衣玖。その後ろで、天子の顔に見る見る喜色が広がっていく。
 オヤと気付いて振り返った衣玖の見たのは――
「…衣玖、流石よ」
「ハア、何が、でしょうか」
「決まりだわ、衣玖! サァ急ぐわよ」
「何がですか? 総領娘様? って…」
 悪戯を思い付いた時の、にやけた天子の顔だった。ぐいと力任せに衣玖は手を引かれる。
「やはり、持つべきものは妖怪ね!」

 威勢のいい声がまるで合図の様に響き渡る。
 オレンジ色に染まった街道を、二つの影が駆けていった。



 ■



 連は、丁度貫一郎のもとを辞そうとしていた。陽も落ちかけ、遅くなればまた、なんぞ主にいびられてしまうやも知れない。
「今宵限りでも、お引き留めは構いませんか」
 貫一郎が名残惜しそうに、帰り支度を済ませた連に言った。
 連とて名残惜しいのは山々だった。まだまだ彼女の家族の事は語り尽くせていないし、それよりもこの、彼女の生まれ育った家を離れるのが惜しかった。けれども、
「ええ、残念ですが、私も比那名居様のお家にお仕えする身、我儘を申してはおられません」
「そうですか…」
 がっくりとうなだれる貫一郎に、連の乾いた涙腺がまた、湿り始めた。ここで泣いてはいけない、泣けばきっと、天界へ帰れなくなる。
 そう、強く心を戒めると、唇をぎっと噛み、連は涙をこらえた。

 異変が起こったのは、その時である。

 突然、がたがたと屋敷が揺れ始めた。雷鳴が烈しく鳴り、先程までの夕焼けが、急に嵐の空へと様変わりする。二度目の雷鳴と共に、滝の様な雨が外の地面、そして屋根を打ち始めた。
「一体何事ですか?」
「分かりませんッ。兎に角貫一郎殿はここで!」
「あ、お連さまッ」
 連は思わず戸口から表に出た。そこには――


「てん、し、さま…」
 瑠璃色の髪をたなびかせた少女が、楽しそうに雨に打たれていた。その表情は、心底晴れやかである。

「今から独り言を言うわッ」
「は、はい?」
 いきなり、少女は叫んだ。雷鳴、雨音にも負けない大きな声だった。
「独り言よッ。誰か聞いているとしても、それは私の預かり知らぬことよ!」
 何だ、いったい何なんだ。状況が全く飲み込めず、連はただ、次の言葉を待つ。
「急に土砂降りになったわァ! もしかして暇を出した女中がいるかもと思って見に来たけど、見つからなかったッ。あー残念ッ!」
 わざとらしく少女が地団太を踏むのが、滑稽で、でも、不思議だった。続く雷鳴に些かも臆することなく、少女は満面の笑みで大声を張り上げている。
 その姿と、言葉を聞くうちに。もしかして、とある思いが、連の胸中をよぎった。
「…私はもう帰るけど! もしここにいたのなら彼女、帰って来れなくても仕方ないわッ。たとえそれで一晩どこかに泊って来てもねッ。
 だって、お天気だもの!」 

 アア、そうか――
 気付いた頃には、びしょ濡れの頬を、温かいものが伝っていた。冷たい筈なのに、その二筋の雫は、熱いくらいで。



「もう…連の、泣き虫ッ」



 その呟きを残して、少女の姿は、雨の中に消えて行く。
 笑って言われたのは初めてかも知れない――少女を見送る連は、泣きながらそう、思った。
 ■

「総領娘様、では、私はこのまま一晩じゅう里にいろ、と」
「がんばってね、衣玖」
「まあ、それで丸く収まるのならそうも致しますがね」

 雷鳴の中、二人の人妖が会話していた。瑠璃色の髪を濡らした比那名居天子と、同じく羽衣をしとどに濡らした、永江衣玖である。
 結果として、目論見は大成功だった。それはもう気持ちの良いくらいに。
 永江衣玖の気質は台風。それを緋想の剣で具現化し、里に大風邪と雷雨をもたらすのが、天子の狙いだった。
 天子は思う。あんな女中ごときにここまでしてやるなんて、本当に自分らしくない、自分で自分を笑って仕舞うほどに滑稽だ。スキマ辺りに知れれば散々からかわれるだろうし、万一天狗にでも知れればそれこそ記事にされて、大恥をかくであろう。要するに、割に合わないのに、乗ってしまう自分が、らしくなかった。
 けれど、と天子は再び思う。

「…あの泣き顔だけは、まあ、悪くなかったわ」
「え? 何か仰いましたか?」
「何でも無いわ、独り言よ、独り言」

 それじゃあ、と言い残し、天子は雨雲へ向け飛び立った。びしゃびしゃに濡れた頬も悪くない。

 また帰ったら泣くんだろうなあ、でもそれもまあ良いか。
 明日からの日々を思うと、天子はこみ上げて来る笑いをどうにも抑えきれなかった。


 了



 ◆◆◆

お読みいただき、ありがとうございました。

・追記
ひとまず誤字修正。こればかりは申し開きのしようがありません。
それでもお読み下さった皆様には平に感謝。
蛸擬
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/11/21 23:56:28
更新日時:
2010/01/17 00:30:45
評価:
22/22
POINT:
125
Rate:
1.30
1. 7 歩人 ■2009/11/23 04:20:01
面白かった。が、ひどい誤字がいくつかあるのが気になりました。
最低限の推敲をお勧めします。
2. 6 静かな部屋 ■2009/11/23 10:50:07
文章の時代にこだわっているのは見て取れますが、少し無理やりな感じがします。
ストーリーも分かりやすかったので、もう一工夫あればと思いました。
3. 5 nanashi ■2009/11/23 17:04:51
誤字が少し目についた
それ以外はよかったです
4. 7 西風 ■2009/12/21 01:57:46
会話文に片仮名を使っているのがちょっと残念。
なんだろう。違和感が。片仮名がせっかくの雰囲気を壊している感。

あれ? 連が若すぎませんか?
遥か昔に名居が天人になった際、比那名居の一族も天人となり、地子だった天子も一緒に天人になったはず。
天子は百年やそこらの年齢か? たしか緋では小町が彼女に向って『幾度も寿命を迎えている』と言っていたはずだ。最低でも数百歳は迎えているはず。齢が一歳となれば下手をしたら千歳は超えていても不思議ではない。
まぁいいや。サァ行くか。

途中で字の文ががらりと変わるので驚いた。視点が変わるだけでここまで変わるとは。
天子に視点が戻った後ももとのままなので違和感が発生。一つで通した方がいいと思いました。

誤字
二人の人用

まとめ
一日だけでもいさせてあげる素直じゃない天子かわいいよ天子
でも、一晩だけですよね。天界に戻ったらまた同じことですよね。
とか言うと無粋か。とはいえ面白かったです。いいお話をありがとうございました。
5. 4 神鋼 ■2009/12/30 23:20:55
なんだかやたらと誤字が多かったんですが、普通ちょっとしないような誤字ばかりだったので演出なのかどうか判りませんでした。
6. 5 藤木寸流 ■2010/01/04 03:41:32
 一回読み返しておけば……というくらいに誤字が残念。
 時の流れを感じます。そりゃ確かに使用人にしたら迷惑な話だろうなあと思わざるを得ない。連でなくても泣きたくなる。
 天子の性格もよく出ていたと思います。
7. 5 いすけ ■2010/01/05 20:26:01
いい天子でした。
8. 2 パレット ■2010/01/10 05:39:41
 オリキャラについて良く書き込んでいるなと思いましたが、ちょっと誤字が多かったりなど細かな傷がちょこちょこ見られたのが残念でした。
9. 5 白錨 ■2010/01/10 12:39:33
優しくて、カリスマがある天子……だとっ! 意表を突かれました。
この話を読んでいると、日本の逸話の一つである天女の話を思い出しましたね。でもそれとは違う話で面白かったです。連が可愛かったです(笑)
10. 5 バーボン ■2010/01/11 07:25:26
良い話だと思います。
ただ、この連に余り感情移入出来なかったので、あくまでも良い話どまり……と言う印象です。最後の天子の心遣いが一番の見せ場だとは思いますが、しかしそこも盛り上げきれていない感が否めませんでした。
あとは、誤字脱字。投稿時間を見るに急いでいたのだとは思いますが、ちょくちょく目に入る変換ミスで思うように話に入り込めないと言う面はあると思います。
11. 6 リコーダー ■2010/01/11 18:45:56
普通にいい話だ。古めかしい言葉遣いもハマってました。
あえて注文を付けるなら、意外性不足?
12. 6 椒良徳 ■2010/01/11 20:30:38
>それが度押したと、冷めた気持ちも大きかった。
それが度押したと思われるかもしれませんが、度押したは漢字で書かないと思います。
>連は天界へ移ってから一度も地上を音連れた事が無い。
「訪れた」でしょう。まあ、ミスティアやプリズムリバー三姉妹を連れて歩くのも有りですが。
>それこそと気を巻き戻せってんなら、悪魔の犬にでも頼んでなさい
時を巻き戻さないと駄目でしょう。
他にも細かいミスが何点かありました。率直に申し上げて誤字脱字が多すぎます。
もっと推敲しましょう。人によってはそれだけで即減点対象です。
そんなことで減点されたらもったいないです。

また、三点リーダが二個使われていないなど、文章規則が守られていない点が見受けられました。
これまた人によっては即減点対象ですので、直した方が無難かと思います。
そういった細かい規則は小説の書き方を解説した本やホームページを参考にしてみてください。

さて、色々と書いてきましたが文章自体は読みやすく、ストーリーも家族(この場合は子孫ですが)との再会というまっとうなもので安心して読むことが出来ました。
素直で無いけれども自分なりに女中に気を使う天子も微笑ましくて良かったですね。
色々と荒い所はありましたが、良い作品だと思いますのでこの点数で。
13. 10 nns ■2010/01/12 22:34:07
天子はいい子だなあ
14. 5 詩所 ■2010/01/13 22:38:49
 いやよいやよも好きのうち。
15. 7 deso ■2010/01/13 23:26:23
爽やかな読後感。
暖かいお話でした。
惜しむらくは、誤字がちょっと多いこと。
あと、あとがきで締める必要がわかりません。
なぜ本文に入れないのでしょう?
16. 8 ホイセケヌ ■2010/01/14 21:08:35
ケナウ、、、ネ、、、ヲ、ォ、ハ、、ネ、、、ヲ、ォ。「テ、ヒア、ホ、「、抱、ュソレ、ヒネヌ、ュ゙z、゙、、゙、キ、ソ。」、ハ、、ネホカ、ホ、「、ハタス醺Q。」ヒス、マー、ミ、筅テ、ネセA、ア、ミ、、、、、ホ、ヒ、ネ、ォヒシ、テ、ニ、キ、゙、テ、ソ。」
17. 6 やぶH ■2010/01/15 02:34:21
おお、優しい天子は好きです。そうでなくても、心温まる話です。
気になるとすれば、ちょっと後半書き急ぎすぎてたかな……と。
18. 3 八重結界 ■2010/01/15 18:31:25
 雨というのは厳しさだけでなく、時には優しさも併せ持っていることを知りました。
19. 6 2号 ■2010/01/15 19:18:00
天人の従者という設定は面白く、生き別れの家族と会う物語も興味を惹かれました。
連のキャラも魅力的で、楽しんで読めました。
オチはちょっと弱かったかもです。
20. 7 零四季 ■2010/01/15 23:18:25
なんか文章が昔っぽい(?)。悪い意味じゃなくて。カタカナ使うのとかが新鮮でした。
天子はツンデレだと思うのです
21. 4 木村圭 ■2010/01/15 23:25:32
これは酷い。あと一時間あればミスタイプくらいは潰せたんだろうか……。
誤字を潰しつつもうちょっと話を膨らませた完成版を期待してます。
折角の面白いキャラと設定、このまま終わらせるのは惜しい。
22. 6 時計屋 ■2010/01/15 23:35:00
 文章のテンポが独特ながら面白い。
 お話自体も天子の捻くれた性格が出ていて良かったです。
 ただ推敲の時間が無かったのだと思いますが、目立つ誤字や脱字が多かった……。
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