warped mirror

作品集: 最新 投稿日時: 2010/11/06 23:14:11 更新日時: 2010/11/06 23:14:11 評価: 15/15 POINT: 63
「そろそろ紅葉が見ごろですかねぇ」
 稗田阿求が縁側で猫を撫でながらお茶を啜っている。
 縁起の編纂が使命の少女だが、毎日毎日書面に向かっているわけではく、もちろん休憩するしお昼寝だってする。
 今日は秋晴れで風も冷たくないので、縁側でお茶とぼた餅というささやかな自分ご褒美である。
「む?」
 空に小さな影が見えた。
 鳥だろうか? いや、ここは幻想郷。鳥以外にもいろいろと空を行くことがある土地だ。
 しかし、人里の上空をうろちょろするとどうなるのか近隣に住む妖怪妖精なら大体は知っているはずで、そこを敢えて飛ぶ者とくれば よほどのバカか実力者かのどちらかである。
 阿求がぼた餅をむぐむぐと味わっていると、一陣の風が舞い降りた。
 秋の青空を切り裂き、豪風と共に飛来したのは天狗の少女。
 幻想郷最速を謳う新聞記者、射命丸文である。
「そんなに足を出して寒くないんですかね」
「やあやあこれは稗田の阿求さんじゃありませんか」
 阿求の小粋な嫌味をさらりと聞き流すと、庭を横切りそのまま縁側に腰掛ける。その間わずか二秒。
「何の用ですか。うちはお宅の新聞を取っているはずですけど」
「ええ、ええ、それは毎度有難うございまして。本日お伺いしたのは別の用件なんですよハイ」
 営業用の笑みを崩さずに、神速の手業でぼた餅を掠め取る文。
 こういう所は烏だなと舌打ちする阿求。
 その舌打ちの音と重なるように文の喉がごくりと鳴った。
「丸呑みですかよ貴女、ちょっと予想外でしたよ」
「美味しゅうございました」
 にこにこと笑みを絶やさずに指を舐める。
 阿求は嘆息と共に奥の間にお茶の追加を頼んだ、どうせ次に欲しがるのは目に見えているのだ。
「それで、私の午後の安らぎを台無しにしてくれた用事とはなんでしょうか。これでぼた餅を食べに来ただけとか言ったら、花屋さんを 呼ぶ事になりますが」
「あやややそれは怖いこわい。きちんと用事はありますとも。他でもない阿求さん貴女についてです。ああお茶が美味しい」
 半目の阿求が恫喝する。花屋とは即ち里のカフェに来ている風見幽香のことであり、午後のティータイム上空を煩く飛んだ犯人を快く 思っていないのは間違いない。
 ――風見が現れると鳥すら飛ばない――里の者の言葉である。
「神社のお湯割りと一緒にしないでください。して、私についてとは?」
「疑問に思うのはもっともです。一度書かせていただいてますし。実はですね」
 ずい、と文が身を乗り出す。
 紅玉の瞳が阿求を見据え、その奥に潜む狡猾な光に阿求が眉を寄せる。
 直感する。きっとロクでもない用件だ。
 文が囁く。
「貴女の、前世についてです」

 追加のお茶とぼた餅が出てきたところで説明が始まった。
 文の言うにはこういう事らしい。
「歴代の稗田には男子も居たと聞きます」
 一言で頭痛がしてきた説明に、阿求は静かに視線を逸らした。
 わざわざ来たかと思ったらそんなことか。
 どうにかしてさっさと帰ってもらいたいが、箒を用意するくらいで帰る手合いではない事は承知している。
「さて、鬱陶しい烏を追い払うには……」
「ちょっと待ってくださいよ」
 阿求の反応を受け流し、文は続ける。
 見目麗しい阿礼乙女。
 生来の特性からくる線の細さや独特の影。
 このまま少年になったらさぞや、
「涎がたれてますよ」
「おっとこれは失礼」
「つまりあれですか。私の前世の想像図でも描いてみようかと」
「概ねその通りです。阿求さん妖怪連中に知り合い多いじゃないですか。そういうファンもいるかなーと」
「新聞記者が聞いて呆れます」
「読み物コーナーの連載が終わってしまって記事に穴が空くんですよぅ」
 よよよ、としなを作る文。
 だが新聞の売れ行きに興味は無い。阿求は瞳に拒みの色を浮かべてこう告げる。
「ええ、確かに男子も居ましたよ。ですが、あいにくと私自身の記録は縁起に残りません」
「おや、失言ですね」
「……別に。隠してもいいのですが、どうせ無駄でしょうから」
「それはどちらが?」
「どちらもです。貴女は意地でも探そうとするでしょうけど、答えに辿り着く事もまた無いのです」
「ふむ」
 自嘲気味の阿求の態度に文は内心で評価を改めた。
 さすがに妖怪慣れしているだけはある。
 自分の性格を見抜いた上で釘を刺してきた。徒労に終わるからやめておけ、と。
 これは彼女なりの親切なのだろう。
 根拠は無いが、記者の勘がそう感じた。
 射命丸文は勘を信じる女だが、火中の栗を拾う価値も知っている女だ。
 意気の炎を弱める様子の無い文に、阿求は面倒なのに絡まれたなぁとため息をつく。
 それと同時にしかし、とも思う。それは阿求にも気になる話題であったからだ。
 御阿礼のもつ求聞持の能力。
 見た物全てを記憶するという、人間風情が持つには大きすぎる力。
 縁起を書くために許された禁断の転生。
 様々な物を引き替えにしてまで得た稗田の武器だが、それでも限定的にしか記憶を残さない。
 引き継がれる記憶の大半は縁起の編纂に関係していることで、つまりは妖怪の事や幻想郷の事が多い。
 役目のためであり稗田の宿命のため。
 過去の自分といっても記憶の一部を引き継いでいるだけで別人といってもいい
 魂が繋がっているのだから、専門家に言わせれば違う答えも返ってくるのだろうが、実際日々の暮らしの中ではその程度も感じる事が ない。
 それに、稗田阿求は忙しいのだ。
 これまでの稗田の子が忙しかったように。

 自分のこと、家族の事など、入る余地がないと思っていた。

「とはいえ」
「ふむ?」
 胡坐をかいて茶を啜っていた文が視線を向けてくる。
 旧知の妖怪から僅かに聞こえる過去の稗田たちは、それぞれに短い生を生き抜いたのだという。
「こうしてわざわざ来たのですから、」
 仕事とは関係ないかもしれないが、もし追えるのなら知っておきたい。
 次の機会を待てるほど、悠長な人生ではないのだから。
「取材に協力する気構えがあるはずですよね」
 力無い笑みを浮かべる阿求に、文は姿勢を正して、そして頷く。
「取材は結果を求めるものです」
 かこん、と下駄を鳴らして立ち上がる。阿求に手を差し伸べる。
「必ずしも記事になるとは限りませんけれども」
 薄く微笑む射命丸文は、老獪でありながらも情を忘れないイイ女だった。



 手始めに近いところへ来てみた。
「おや、随分珍しい組み合わせじゃないかというか貴様ら人の家に勝手に上がるとかどういう教育をされているのおいちょっと」
 二人が訪れたのは歴史喰いの白沢。
 里の守護役を担う上白沢慧音の居宅だった。
「こんにちは慧音さん、今日も帽子がヘンチクリンですね」
「お邪魔しますね。ややや、お茶の用意が出来ているとはまさか白沢には予知能力が? これはメモしておかなくては」
「でも実際、慧音さんはアテにならないんですよね」
「あやや、そうなんですか? 思ったより役立たずなんですね」
 文と阿求は勝手に上がりこみ、囲炉裏に掛けてあった薬缶のお湯で茶葉を蒸す段階に入っていた。
「何の話だ、というか説明くらいしてくれ泣くぞ」
 電光石火の早業に割とマジ泣きしそうだった慧音だが、ぴたりと動きを止めた二人に背筋の寒さを感じた。
 覚える事と記す事にかけてこれほど危険な相手は居ない。
 醜態を晒せば取り返しの付かない事になるだろう。
 みんな、先生は負けないからな。

 (慧音が用意していた)お茶を飲みながら(慧音が用意していた)柿を食べる三人。
「ふむ。歴代稗田か、六代前からなら交流があるぞ」
 問題提起に弱い慧音は会話が始まってしまえば丸め込みやすい。
 困っている人を放っておけない人種の習性を利用する射命丸、匠の話術である。
「やや、これは意外なお答え」
「私も幻想郷の成立時から居るわけではないからな」
 そういえば慧音は何歳なのだろう、黙って聞いていた阿求の瞳から素朴な疑問が溢れた。
「その目は寿命を縮めるぞ」
「お気遣いどうも」
「稗田の歴史は私の手の届かない所にある。阿求もそれを承知しているだろうに」
「いやこっそりと食っていそうな。里の教師の意外な一面! この程度では記事にしませんが」
「ほほう?」
「いや失敬」
 文の横槍にそういう決まりごとなんだ、と慧音は茶をすする。
 既に客をもてなしているという様子は無い。
 ふむ、と文はメモを書く手を止める。
 慧音が管理している幻想郷の歴史と稗田の持っている歴史は別だという事は事前に聞いており、今回の慧音の弁に怪しいところは無い 。
 生真面目な性格の割には目的のために手段を選ぶくらいの事はするのも知っているが、その線は無視してよさそうだ。
 根拠はない。記者の勘だ。
「むしろ知りたいところだが、流石に一筋縄ではいくまいよ」
「興味がおありで」
「……これでも歴史喰いだ、気にならないといえば嘘になる」
 日常的に歴史に触れている彼女なら稗田の歴史に触れたいと思うこともあったろうか。
 否。
 阿求が過去を知りたがっているという事に気付いて、協力を申し出ているのだ。
 稗田と懇意の慧音は、阿求がどういう想いでここに居るのか想像しているのだろう。
「……やれやれ。面倒見のよいことで」
「何か言ったか」
「餅屋が餅を出すのを遠慮してどうするんですかって話です」
 鼻頭に皺を寄せる慧音の顔が珍しく、阿求は思わず覗き込んでしまった。

「で、具体的にどうするんですか?」
「縁起に関する歴史は読めなくとも、稗田阿求個人の歴史を遡る事で視えるモノがあるかもしれない」
「出来るんですか、そんなことが」
「さあ」
「さあって……」
 呆れる文に肩を竦めると、慧音は阿求に向き直る。
 僅かに屈み込んで視線を合わせる。
「もう少し判りやすく言うなら、読むのは阿求の周囲の時間だ」
「?」
「稗田に触れている空間、という意味だが……本に積もった埃とでもいえば判るか」
「つまり、本は開けなくても積もった埃の量で年代を推し量る、と?」
「そんなところだな」
 文の答えに笑みで返す先生。
「なにせこんな事を言ってきたのはお前が初めてだからな。自分でも出来るかどうか考えたことが無かった」
「そう、ですか」
 これまでの御阿礼の子は、己の過去を想ったことが無かったのか。
 それとも慧音に頼らなかっただけなのか。
「そう難しい顔をするな。何人かのお前と会って来た私だが、今日この出来事は幻想郷そのものの変化を受けての事だと思う」
 変革を見つめてきた者の言葉に、阿求は縁起の厚みを思い出す。
「では、始めようか」
「お願いします」
 正座している阿求を正面に据え慧音が立つ。
「痛くしないでくださいね」
「……」
「ちょっとなんですかその間」
「いや冗談だ、痛みは無いが少し眠くなるくらいはあるかも知れない。その程度だよ」
 焦る阿求に笑う慧音。
 瞑目する慧音を中心に 墨と文字の気配のする妖気が部屋に満ちる。
 慧音は見下ろす阿求の小さな姿に、失礼と知りつつも哀れみを感じた。
 生まれてせいぜい三十年の人生。
 使命と、リセットされる人間関係。
 振り返る事の出来る記憶は歪で、それをどう思っているのか。
「――」
 やめた。
 目を閉じて僅かに上向きの子供の顔から焦点をずらす。
 蛍の灯りに似た翠碧の光が漂い始める。
 文は片眉を上げただけでその光景を傍観する。
 珍しい現場を前にカメラに指が伸びるが、己の目で見たいという好奇心が勝った。
 己の出番はもう少し後だ。これからの光景を阿求が目にすることが出来なかった時の保険に、このカメラは活躍するに違いない。
 その時を待ち、文は蒼白く輝く慧音の麗貌を見つめる。
「永きに渡り連なる御阿礼の歴史よ、いざ我が前に!」



 慧音は二十秒で血を噴き、そして昏倒した。



「重すぎた、という事なんですかね」
 場所は稗田の屋敷、再びの縁側である。
 ただし、文ひとりだ。
 阿求は襖の向こうで寝ている。
「慧音さんが耐え切れなかったとは意外です」
 あの日、阿求の歴史に触れた慧音は倒れる直前まで、翠碧の光の渦の中に居た。
 文には判らない何かが部屋に充ち、溢れ、慧音はそれの流れに抗っているように見えた。
 強大な力に逆らい、踏みとどまる気配。
 息を殺して見守る文は、光の中に人影が視える事に気付いた。
 これが過去の御阿礼の子なのか。
 初めて見る慧音の能力に、知らず文の喉が鳴る。
 阿求とは違う誰かが居る。
 しかし、かすかに見覚えのある顔もあった。
 感光し損なった写真のような不確かなビジョンが次々と流れ、光の中の御阿礼の子の姿もが四度五度と別人になっていく。
 反射的にシャッターを切る文が慧音のこめかみに血管が浮いているのに気付き、あ、と思った直後、慧音は血を噴いて倒れたのだった。
 これにはさすがの文も慌てた。
 阿求も昏倒しておりすぐには動ける状態ではなく、慧音は血溜まりに沈んでいる。
 自慢の足で永遠亭から永琳を担ぎ出し診せたところ、昏倒の原因はオーバーワークによるものだが、鼻腔内の出血の原因は別らしい。
「それにしてもまさか鼻血とは……」
 盛大に飛沫いたのは目や口からの出血ではなかった。
「鼻血を甘くみちゃダメですよ。呼吸が詰まりわりと苦しいんですから」
「貴女くらいの虚弱体質だと鼻血でも危険ですか」
「繊細と言ってもらいたいです」
 文の独り言にふすまの向こうから返事があった。 阿求が目を覚ましたらしい。
 慧音は力の使いすぎで消耗し、十日ほどの安静を言い渡された。
 永琳の見立てなので十日きっかりで目を覚ますだろう。
 先生の一大事と里の若い衆が気張っているのと、妹紅が出張ってきているので里の警護は特筆すべき事がないのが幸いだった。
「尊い犠牲でした」
「犠牲って……、たしかに無理をさせちゃいましたから、あとでお見舞いには行きますが」
「いいから寝てください。まだ本調子ではないのでしょう」
 文がそう云うと、紙の仕切りの向こうで横になる気配がした。
 それにしても、と文は手元を見る。
 そこには数枚の写真。 慧音の過去遡上の光景を文が撮影したものだ。
 弾幕を切り取る事も出来る妖怪カメラは、慧音の妖力にもきちんと感光していた。
 ――慧音さんを犠牲にして得られたものが、これですか
 もとの絵が不鮮明だったこともあり像を結んでいない写真が大半だったが、それでも数枚は顔を確認することが出来た。
 無様な写真に文の眉根が寄る。
 四つの束に分けられた写真は、それぞれ阿弥、阿七、阿夢、阿悟、の姿……らしい。
「コレが最後の写真なんですけど、もう何が写っているのか判らない状態ですよね」
 撮影の順番から判断して阿未や阿爾である可能性があるが、暗緑色の背景に長髪の人物の横顔らしきものが写っているだけでは何とも言えない。
 慧音はこの直後に倒れた。
 阿求も不調を訴え、二日ほど起き上がれなかったのだ。
 慧音は痛みはないと言った。
 彼女の性格からして不確かな事は言わないだろう、おそらく個人の歴史の遡上くらいでは当人に影響が出ない事を知っていたはずだ。
 そして倒れた阿求。
 稗田の歴史という幻想郷内でも厄介な扱いのシロモノだ、何がしかのプロテクトが掛けられていてもおかしくない。
 プロテクト?
 誰が?
「まぁ……、関係者でしょうねぇ」
 心当たりはあるが、文のつぶやきに応える者は居ない。
 何か、知られて困るものが埋まっている。
 記者の勘がそう告げている。
「……」
 横目で閉ざされたままの襖を流し見、視線の動きだけで手元を見やる。
「しかし、予想していたとはいえ、これはこれは……」
 比較的像を結んでいる写真がある。
 阿夢(と推察される順序)の写真には十代前半くらいの少年の姿があった。
 一言で言えば美形だった。
 二言で言うなら超美少年だ。
 色素の薄い髪や瞳からするに、白子だったのだろうか。
 文の予想したとおり、線の細い儚げな、まるで夜に咲く花のような
「おっと」
 しかし、稗田は女系なんですかね?
 見て判る範囲で男の子って六番目だけのように見える。
 子孫を残す云々なら男子であるべきでしょうに。
 確認できる五〜八、そして九番目である自身を含めると5人。
 その中で男子は一人という事になる。
「男子が少ない事になにか理由、……いえ、秘密があったりするんでしょうかねぇ?」
 白髪の美少年の写真は一枚きり。
「後続の七番目や八番目の写真は成長した姿もあるのに、この子の写真は余り年齢の幅がない……」
 それと、影しか映っていない最後の写真。
 慧音が鼻血を噴く前に視たはずのこれ。
「男子が生まれない、もしくは短命で終わる……?」

 阿求は布団の中で悩んでいた。
 文は自分の転生に関して、是非局庁の陰謀の香りを嗅ぎ取ったらしい。。
 天狗の鼻の良さに感心すると共に、文がこの件に付き合ってくれているという事がありがたい反面、申し訳なくも感じている。
 文には言っていないが、是非曲庁が何か知っていると確信している。
 なにせ転生の儀を行うのはあそこなのだから。
 実際に聞いたことは無いが、阿礼男子か乙女を決めるのは閻魔の誰か、もしくはその直下の誰かだろう。
 幻想郷担当となれば自ずと候補は絞れてくる。
 その程度には判っているのだが、ここでそれを言えば文の熱意に水を差してしまうことになる。
 事実があるとして、それに触れる機会はそう多くないだろう。
 追求には協力者が必要だ。
 最初は文を利用するつもりでいた阿求だが、同じ筆を持つものとして仲間意識を持ち始めているのも気付いている。
 言ってしまえば文とつるむのが楽しいと思い始めているのだ。

「文さんは、何処が怪しいと思いますか?」
「阿求さんが転生に関係している処を教えてくだされば」
 いきなりの阿求の問いかけに、文は当然のように答える。
 自分が動くという事を確信して此処にいてくれるのか。
 それすらも文の謀かもしれないが、
「……部外秘、というほどでもないのですが」
 これで共犯者か。
 あとで四季様になんて言い訳しようと思う裏で、共犯者という言葉の響きにえもいわれぬ快感あるもの事実だった。
「稗田、そちも悪よのう」
 文はくすくすと笑う。



 八雲か四季かという問題になった。
「そもそも八雲紫の住家を知っているのですか?」
「そんなの知っているわけないじゃないですか」
 笑顔の文に阿求も笑顔で答える。だんだんと馴染んできた。
 コレだ。
 博麗に縁のある者なら八雲の厄介さもある程度知っている。
 つまりそれは神出鬼没であるという、前提からして取材拒否みたいな相手に、どうやって話を聞いたものか。
 式である妖狐なら仕事でうろついているからそれに訊こうか。
「どうせ答えちゃくれないでしょうがね」
「けちですしね」
「性格悪いですしね」
「厚化粧だし」
 二人は好き放題をいい、
「「……」」
 様子を見る。
「……安い挑発にのって出てきたわけではないですからね」
「おお。これはこれは」
「どうもー。」
 壁に耳あり障子に目あり、八雲紫は悪口を聞き逃さない。
 部屋の天井近くに見覚えのある空間の切れ目があった。
「てっきりお休み中かと」
「知っててやったのね」
 声だけの追求に二人は揃って視線を逸らす。
「まあいいですわ、眠いから質問には答えません」
「えー」
「やっぱりケチ」
「何とでもおっしゃい。無礼者に教える秘密はありません」
「あ、やっぱり秘密があるんですね」
「揚げ足を取ったつもりかも知れませんけど、隠してあることをあなた方が知っているから、隠し事があることを隠さないだけですわ」
「もういいです。他を当たりますから」
 そういって文はメモ帳を閉じた。
 あまりに予想通りの答えに少々拍子抜けする。本当に眠いのだろうか。
「あら淡泊なのね」
「どうせ教える気なんて無いんでしょう」
「ご明察」
「判りました。お手間を取らせて申し訳ありませんでした」
 文が一礼すると、阿求が隙間に酒瓶を投げ込んだ。
 紫は何も答えずに隙間を閉じた。
 酒でも飲ませておけば起きる頃には忘れているだろう。



 是非局庁が何かを隠しているのは間違いないのだが、調べる方法がわからない。
 非番の閻魔を捕まえるのはそう難しい事ではないが、捕まえたところで調査に協力してくれるとも思えない。
 そもそも逢うだけで厄介な存在なのだ。
「本丸を狙えないのなら他から攻めるしかないわけですよ」
 そういって阿求が指差すのは、中有の道の出店でお茶をしている小野塚小町。
 非番で余計な業務を負わない事を是としているので見つけるのは容易かった。
「御阿礼の記録ぅ? なんだってそんなもんが」
「かくかくしかじか」
「ははぁ、なるほど。でもな、アタイは見ての通り船頭死神で、そんんんな黴が生えて黴が層を作りそうな記録なんざ何処にあるか知らないわけだ」
「期待していませんでした」
「賢明だね」
 期待されていないのが判っていても面と向かって言われれば面白くない。小町は休憩に戻ろうとして、そこで足を止めた。
「あぁ、まぁ。四季様んところなら判るかもしれないけど、お前たちが向こうへ渡るのは不可能だからな」
「余計な手間は取らせません」
「それも賢明だ」
 彼岸を越えるには死ぬか死神を出し抜くしかないわけで、運よく冥府の門を潜れたにしても、あの四季映姫を相手にしなくてはならない。
 失敗イコール地獄行きというミッションはあまりにもリスクが高すぎ、本丸を攻めるのは不可能と言ってよかった。



「わかっちゃいたことですが手出し出来ませんねぇ」
「そうですねぇ」
 三度の縁側である。
 慧音が意識を回復したとのことで見舞いに言ってきた後だ。
「慧音さん、後遺症とかなくてよかったですね」
「巻き込んだ形でしたからねー、さすがにあのまま逝かれたら困ってしまうところでした」
 昏睡状態から回復した慧音は健常で、あの日の事も覚えていた。
 あの状況でよくぞと思ったが、流石は歴史食いといったところか。
「慧音さんの話では、やはり最後に視得た何かが原因のようで」
「壁に弾かれるようだった、という話でしたね」
「壁……、やはり閲覧規制みたいなのがあるんですかねぇ」
 メモ帳を整理していた文だったが、いきなり横になる。
 縁側は今日も日当たりがよく、板の上とは思えない心地よさだった。
「あー……あと、何処か心当たりとかありますーぅ?」
「むぅー」
 うなり声で返答する阿求。
 関係者に話を聞くことが難しいのが予想出来ていた時点で、調査が暗礁に乗り上げるのも予想出来ていたが、こうも見事に詰まるとさすがに挫ける。
 こういう時、幻想郷は裏で管理してるのが居るんだなー、という事を思い出す。
 日ごろ酒を飲んでる時には感じない類の感情だ。
「まだ調べますぅ?」
 手詰まり感が否めない。
 仰向けのまま気の抜けた声で文が問う。
 水曜スペシャルなら国家陰謀説が出て打ち切りの頃合だったが、自分からネタふりした手前、はいサヨナラというわけにいかないのがつらいところ。
 正直飽きてきたというのもある。
「心当たりはもうそんなにありませんから、次いったら終わりにしますよ」
 そう言った阿求の顔には諦観の色はなく、
「ええ、そうですね。次で終わりですね」
 応える文の瞳も、まだ光が失われてはいなかった。
「ふふん」
「ちょっと。なんですかその含み笑い」
 阿求は答えず、文の顔を覗き込む。
「な、なんです?」
「文さん。貴方はこの件に最後まで付き合いますか?」
「藪から棒になんですか。ここまで来て引き下がるなんて真似をするとでも?」
「今の、聞きましたからね」
「な、なに?」
 阿求はすぐには答えない。
 文の答えを吟味するように息を襟元を直し、ただ一言を告げた。
「文さん、地獄に付き合ってください」

 



 二人が向かっているのは旧地獄へ続く縦穴だった。
 それにしても、と縦穴を降りながら文は自分の背中に汗が浮いているのを感じた。
 旧地獄。
 気安く足を運んでいいような場所ではない。
 この前はノリで取材に来たが、あのあと紫にこっぴどく叱られたのだ。
 ……あんな方法でこの私を苦しめるだなんて。
 忘れていた事を掘り返されると堪えると知った。八雲め、恐ろしい女だがさすがと言っておこう。
 文としては鬼が居る地下には行きたくないのだが、問題の解決と言質を取られていてはNOと答えにくかった。
 地獄に付き合ってくださいという申し出を受けたが、阿求が襟元から出した機械を見てやられたと思った。
 阿求が持っていたのは「小型録音機」という代物で、香霖堂にあったものだ。
 動力が無くて使えないはずだったのだが、最近になって「アルカリ電池」という動力になるものが少量だが徐々に流れて来るようになったのだという。
 奥歯をかみ締めていると地下水道の気配。
 都市部が近いようだ。
 阿求を抱える形で飛んでいるために、速度はかなり抑えていたが視界の先、闇に鬼火が浮かぶ旧都の上空。
 そこには久々の来客を向かえる布陣が敷かれている。
 どうやら、前のような穏便な取材では済まないらしい。
 戦いの予感に妖の本能が昂ぶり、それはそのまま漆黒の翼となって伸長する。
「ここからは飛ばしますよ。しっかり掴まっててくださいね!」
 阿求を風で包み、文は地獄の空へとその身を躍らせた。



「……まったく、最近賑やかで困るわ……」
 静かなのが好きなのに、と地霊殿の主、古明地さとりはため息をつく。
「ええそうですよ、地上の妖怪が立ち入るわけにはいかないはずなんですけどね!」
「……この前カメラを持ってうちで狼藉を働いたのはどこの誰だったかしら?」
「あやっっっはっはは」
 じろり、と3つの目が不躾な天狗を睨む。
 阿求の背に隠れる文の衣服はボロボロだった。
 地獄の妖怪の手厚い歓迎を向こうに、文は大立ち回りを演じた。
 阿求というお荷物がいる為に自慢の足を活かせない文は、しかし、どこから取り出したのか膨大な数の新聞を「配達」することで妖怪の群れを押しのけた。
 襲い来る妖怪に豪速というしかない速度で配達される新聞。
 普段の飄々とした態度からは想像のつかない「乱れ撃つ」という表現が相応しい戦い。
 そしてその光景を肴に酒を愉しむ――鬼。
「もう疲れました、ちょっと休みます」
 それだけ言うと文は床に大の字になった。
 目礼した阿求は、今こそさとりに向き直る。

 覚醒した慧音から聞いた話には重要なヒントが隠されていた。
 阿求の記憶。
 今まで限定的にしか継承されないと思っていた記憶が、実は全て存在しているのだという。
 俄には信じられない事だが、慧音が嘘を言うとも思えない。
『記憶に制限があるのは、人間の脳が持つ記憶能力が堆積している全ての記憶の総量に耐えられないからではないか』
 もしそうであるなら、慧音の能力という外的な要素で探れたのも説明がつく。
 閲覧可能な能力者を排除するのは安全措置なのか。
 慧音を頼れない時点で手詰まりかと思ったが、もう一人の適任者の存在を思い出したのだ。

「……ふむ、それで私の所へ」
 阿求の記憶はオーバーフローを起こさないようにブロックされているだけで、メモリは蓄積されていく。
 アクセス権限を持つものは極めて限られており、通常の手段では閲覧する事が出来ないようになっているのだ。
 この仮説が正しければ
「……そんなもの、私の目にかかれば」
 覚りの瞳で見透かす事が出来るかもしれない。いや、出来るはずだ。
「……でもやらない」
 ふい、と視線を伏せるさとりに阿求の表情が険しくなる。
「……白沢みたいはヘマはしないわ。挑発するだけムダよ。協力する旨みがないもの」
 無言の交渉を続ける阿求に、さとりがくすくすと笑う。
「……面白いことを考えるのね。アルバムを眺める趣味はないけれど、いいわ、その平素を装った裏の必死さに免じて力を貸してあげましょう」
 さとりはゆっくりと立ち上がり、ぺたぺたとスリッパを鳴らして阿求の前に立つ。
「……昔を懐かしむなんて人間だけよ。覚えておきなさい、御阿礼の子」
 さとりの胸の前にある瞳。瞳孔が阿求を捉え、阿求の記憶を捉える。
「……封印前となれば数百年前……、まだここが熱かった頃。今日くらい、過去を振り返るのもいいでしょう……。では、はじめますよ」
 さとりが記憶を
 
 のぞいた

















































 古明地こいしは、今日も放浪を愉しんで帰ってきた。
 旧都が騒がしかったが、どうやら騒ぎは終わったようだ。
 済んだ祭りに興味はない。今は愛しい姉の顔を見たい。 
「たっだいまー!」
 姉の居室のドアを開ける。
 部屋の中には姉と、もう一人何処かでみたかもしれない人影が。
「……おねえちゃん?」
 能力を使わず、意識して姉に声を掛けたのに反応がない。
 さとりは部屋に立ち尽くしている。
「どうしたの? ねぇ?」
「……あ」
 こいしが肩を揺さぶると、さとりは焦点の合わぬ瞳を向け、浅く口を開いた。
「あ?」
「あー!ああーー!」
「お、お姉ちゃん!?」
 さとりはこいしを振り払うと
「ああああーー−−−!!!!!」
 叫び声を上げて部屋を飛び出していった。
「……今の瞳の光、……おねえちゃんの想起スペル……?」




















































 是非曲庁。
 四季映姫・ヤマザナドゥの執務室。
 その日の業務を終えた彼女は一枚の報告書を前に重い息を吐いていた。
 内容は御阿礼の過去を探る動きがあるという事。
「……二代目……」

 今から八百年ほど前の昔の事だ。
 森に声が響く
「ア〜アア〜〜!! アアアア〜〜〜〜!!」
 未開の樹海を行く影がある。
 木から木へ。
 飛翔ではなく、跳躍で移動する影がある。
 高速だ。
 足を滑らせれば死にかねない高さの枝を渡り、一人の人間の若者が立つ。
 それこそが
「阿ー阿阿ー! 阿阿阿阿〜〜!!」
 稗田 阿爾の姿だ。
 弾幕ルールはおろか、博麗大結界もなく。
 人々が夜の闇と、そこに潜む妖に怯える時代の事だ。
 木版に描かれた半裸の野生児、まさかこれが御阿礼の子だとは誰も思うまい。もういっそ二代目(セカン)とか呼べばいいんだ。
 見たものを覚え、忘れないという御阿礼の子固有の能力。
 稗田阿礼から続くこの力は幻想郷縁起編纂の肝であり、無くてはならない要である。
 それは相手を見なくてはならず、つまり妖怪と正対する必要がある。
 偵察行為というものは敵意に満ちた領域を力任せに覗き込む事にもなるのだ。
 今の幻想郷ほど妖怪は抜けておらず、目の前にノコノコ現れた人間などおやつくらいにしか思わない輩も多かった。
 死にいくようなものだ。
 いや、正味自殺行為だろう。
 そんな行為を毎シーズン見過ごすわけには行かず、妖怪と渡り合える身体能力を与えようという試みが二代目の時に行われたのだ。
 人間の能力は3D6で決定される
 最近は2D6に修正らしいが、当時は最大値が18というのは覆しようの無い事実だった。
 体力度
 知性度
 幸運度
 耐久度
 器用度
 魅力度
 速度
 これらの能力値の最大値18は神が授けた限界で、超える事はほぼ不可能だった。
 この点は八雲紫ですら覆すことが出来ず、彼女も相当悩んだらしい。
 つまりはこうだ。
 野山に住む妖怪を見に行くには当然体力が必要になる。
 弾幕ルールなぞ無かった当時、腹を空かせた妖怪に見つかった人間の運命は驚くほどシンプルで、それに抗うには勇者の資質が必要だったのだ。
 また妖は空を飛ぶ者が多い。
 これにより敏捷さを切る事も出来なかった。
 そもそも人間の最大値である18ですら、妖怪からすれば鼻息で吹き飛ぶような頼りなさでしかなく、わずかな妥協すら許されないのだ。
 主に個人修正的な意味で。
 まず求聞持能力が全体のステータスを大きく圧迫する。
 しかしこれは必須能力であり、これが無ければこんな事で頭を痛める必要などないのだ。
 ここから残ったCPを割り振る。
 生還を第一に考えた結果、優先されたのは野山を駆け巡る強靭な肉体、妖怪と渡り合う武力。
 犠牲になったのは知性を司る能力値だった。
 かくして出来上がった御阿礼の子の二代目は是非局庁と八雲紫の苦心の末の作だった。
 身の丈170センチ。これは当時の日本人の平均身長からすると頭ひとつは大きく、見上げるような大男だった。
 山猿のごとき運動能力と、馬の持久力、猪の怪力を備えた――
 どこの野生児だ。
 取材対象が妖怪とはいえ、精神性は乙女のパーソナルを持っている者も多い。
 そんな所へ山岳を踏破してきた野生児が鼻息荒くインタビューをしに現れるのだ。
 寝ている所にそんなのが現れたら私だって泣く。
 射命丸の強引な取材が過剰な防衛を受けるのは、少女達の記憶に消えない瑕が残っているからに他ならない。 
 映姫は阿二の残した妖怪の記録を見つめる。
 木板に記された豪快な筆致。
 脇に申し訳程度の説明文章があり、しかし妖怪の特長や危険性が記されている。
 彼は、言葉こそ拙かったが、それを補う明るい性格と強靭な意志を持っていた。

「ボクね、縁起を描くの大好き!」 

 太陽のような笑顔だった。
 悲壮な決意を秘めた阿一の生からは想像も付かない前向きな若者だった。
 紛れも無く勇者だった。
 しかし世の中、何がどうなるか知れたものじゃないのは今も昔も一緒で、実際の所、阿爾は妖怪からウケが良かった。
 決して好意的な受け方ではないが、わざわざ山だの森に踏み込んでくる人間は大層めずらしく、またそれが飛び切りの(人間の範囲で)能力を持っているのだ。
 妖怪とて全てが人間を上回るわけではない。
 飛ぶのが遅い者も居るし、肉食を好まないものも居る。
 わざわざ自分に逢いに来た人間が、野性味溢れる美男子(ここは是非局と八雲の意地だった)となると、たまにキュンとなる者も居る。
 殺すぞ食うぞと追い回し、束の間の逢瀬を楽しむのだ。
 他にも問題がある。
 阿爾の記憶力が確かでも書き出す能力がさほど高くないので、一度で済む調査が二度三度と行われる事が起こるのだ。
 生存の為に能力を偏重させた事が、結果として命を危険に晒す回数を増やすという結果になったのだ。
 馬鹿げている。
 しかし弄りすぎた反動か、阿爾は短命な御阿礼の子の中でも早逝だった。
 この反省から八雲と是非局庁は稗田を監視・庇護する事となったのだ。
 是非局庁ではこの失敗を忘れないように、阿爾の身体はリサイクルに回さず凍れる時間の法で保存してある。
 余談だが、その時の技術から白蓮の身体強化の魔法が編み出されたとも言われている。

「はぁ……」
 阿求も面倒なことに首を突っ込んだものだ。
 同行した射命丸は山に送還した上で厳罰に処したが、問題は阿求の方だった。
 古明地の力で強引にプロテクトが解かれた影響で、今は見たものを勝手に検索してしまう状態になっている。
 過去に試したプロテクトによる記憶の限定化と、情報の確度の問題を解決しようと組み込んだデータベース検索機能が暴走しているのだ。
 類型を見るだけで関連情報が溢れ出す状態だろう。
 悲惨なのは鏡を見たときで、稗田に関する膨大な情報にアクセスしてしまい、倒れた。
 このままだとタダでさえ短い寿命すら全う出来ない恐れがある。
 魂の平穏のために、少し早いが十代目の用意をする必要がありそうだ。
「歪んだ鏡を覗いた代償にしては、少し重過ぎますしね……」
 映姫は浄玻璃鏡を指先でつついた。











−了−
「おねえちゃん! おねえちゃん!!」
「阿ー阿阿ー! 阿阿阿阿〜〜!!」
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2010/11/06 23:14:11
更新日時:
2010/11/06 23:14:11
評価:
15/15
POINT:
63
1. 6 ■2010/11/07 13:03:13
何これwww
何だこれwwwww
2. 3 パレット ■2010/11/20 00:33:05
 どういうことなんだぜ……。
3. 3 T/N ■2010/11/25 15:59:17
ターザンと、……これはウィザードリー?のステータス点数割り振りなのかな。
何故こんな肉体派にしたんだ……。
4. 4 さく酸 ■2010/11/25 20:50:05
さとりさん、お気の毒に。鼻血出した慧音が何を見たのか気になります。
話はわかりやすかったのですが、全体的に薄味な気がしました。盛り上がるところで盛り上がりきってないような。
あと、さとりが記憶を覗いただけで、阿求の記憶のプロテクトが解除されるっていうのは微妙に違うような。さとりの能力はあくまで「心を読む程度の能力」ですし。
5. 3 asp ■2010/11/29 11:15:51
 「これはひどい」という月並みな感想を思わず書きたくなりますこれはひどい。三人称一元(?)が崩れているようなところがあったのが気になりますが、そんなことよりも阿爾のインパクトに負けました。さとりかわいい。ちょっと色々投げっぱなしのような気がしますが、「阿ー阿ー阿ー!」の前では些細なことかも。いやあ笑いました、クセになります。
6. 7 yunta ■2010/11/30 22:34:54
執筆お疲れ様でした!

野生児の阿爾が面白かったです。幻想郷縁起は血の滲むような努力で作られていたんだなぁ。
7. 2 とんじる ■2010/12/02 14:54:26
 うーん。
 全体的に浮ついていて、説明不足な文章に感じた。
 細かい部分での整合性というか、論理というかそういったものがあやふやに感じてしまった。

 さらに、オチは……うん、わけわからん。
 TRPGというやつでしょうか。私は門外漢なので3D6とか能力の振り分けとか、全く意味が解らなかった。展開が唐突で、置いてけぼりに感じてしまう。

 鏡も、最後に出てきただけな上、無理やり感が漂っているが残念。
8. 5 リコーダー ■2010/12/07 00:56:01
ひょっとしたらシリアスで締める気かもと思って読んでいたら何この……なに?
地味に完成度は高かった気がします。
9. 2 木村圭 ■2010/12/11 20:35:26
終わ……り……?
後味が悪すぎて二代目の衝撃も吹き飛んでしまいました。
10. 2 八重結界 ■2010/12/11 20:42:35
ちょっと読みにくかったです。
11. 4 deso ■2010/12/11 20:44:40
引っ張った割には、ちょっと拍子抜けでした。
阿爾のキャラは強烈で良かったんですが、そこに至るまでにもうちょっと弾けてて欲しかったです。
あと、多分他の方も指摘するとは思いますが、是非曲直庁、です。
12. 3 ニャーン ■2010/12/11 20:51:48
着目点が良い。序盤から興味をそそられます。
慧音が倒れてしまうという、サスペンスな展開に思わず身を乗り出したくなりました。
しかしオチがひどい。さとりがあんまりで、笑うに笑えません。
13. 4 gene ■2010/12/11 21:39:33
三人称の黒子があちらこちらに移動するので、誰の台詞なのか、動作なのか、というので前後の文章を探すことが多く、ちょっと読みづらいものがありました。
最初の耽美派文章からどんどん力が失われていって、少しずつキバヤシに乗り移られていく過程を垣間見たような気がしました。
それと毎シーズンがツボに入って笑ってしまった。
14. 7 兵庫県民 ■2010/12/11 22:40:07
おいちょっと待て。
さとりまでぶっ壊れてるじゃないかよww
然しまぁなんと、バッドエンドなのに笑えるとはね。
15. 8 文鎮 ■2010/12/11 23:07:52
吹き出しました。それまでの全てが吹き飛びました。
まさにアーザン。野生児阿爾に惚れてしまいそうです。
慧音とさとり南無三
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