プレシオスの鎖

作品集: 最新 投稿日時: 2010/11/06 23:49:52 更新日時: 2011/03/23 06:39:11 評価: 15/15 POINT: 97
 私たちはずっと天の羅摩船(あめのかがみのふね)を探していました。天の羅摩船とは、遠くの国の神様が乗ってきた、つまりは神様の国へも戻れるはずの船です。一方通行の船なんてあるわけがないのですから。

 神様とは、本当はとてもとても遠い所に住んでいるのです。魔理沙さんが教えてくれました。その恐ろしく遠い距離を。結局、私たちはその船を見つけることは出来ませんでした。でも、そんなのはかまいやしないのです。私は鎖をほどけました。それだけで、もう十分です。

 ひょっとしたら、本当は見つけることが出来ていたのかもしれません。だって、今の私は心底幸せです。天の羅摩船を見つけることが出来れば、私たちは幸せになれると信じていました。そして、私は幸せです。目の前で泣いているこいし様もさとり様もきっと幸せです。

 こいし様が笑顔以外の表情を浮かべるのは始めて見ました。――いえ、見たと言うのはおかしな言い方かもしれません。私には目なんてありやしないのですから。私はかかしです。ただのかかしです。私にあるのはただのペンキ塗りの模様だけです。
 でも、そんなのはかまいやしないのです。目も耳も口もありませんが、それでも私にはまるっきりわかります。こいし様が教えてくれます。その涙で濡れた表情を、心の声を。
 だから、きっと私たちは船を見つけていたのです。こいし様を見ればそれはわかります。幸せな二人を見ればそれはわかります。




 
 私は、こいし様の全てを覚えていようと思っていました。藁の頭しか持っていない脳なしには、そのくらいしか出来る事はないからです。
 
「物知りだね、クエビコは」

 とよくこいし様は言っていました。クエビコというのは私の名前で、古い、とても頭のいいかかしの神様からもらったそうです。もちろん、そんな神様と、藁で出来た私の頭なんて比べものになりません。
 それに、本当に物知りなのはこいし様です。ただ、忘れてしまっただけです。いいえ、自分でも覚えていない場所にしまい込んでしまっただけなのです。私の知っていることなんて、何から何までこいし様の教えてくれたことです。天の羅摩船の話だって、本当はこいし様が私に教えてくれたことです。

「かがみの船? なんだか落ち着かなさそう、まわり中に自分が映っているなんて」
「いえこいし様、その船は芋で出来ているんですよ」
「へえ、だったら遭難しても安心だね」

 なんて言っていましたが、本当は知っているのです。ただ、押し込めてしまっただけです。でも、それでも何も問題有りません。私が覚えていますから。
 私たちはよく一緒に出かけました。目が見えないのも耳が聞こえないのも、私はいっこうに構わないのですが、背中にしっかりと突き立てられた竿を思う時だけは、無性に悲しくなってしまいます。いつも一生懸命に私を担いでくれるこいし様を見ると悲しくなってしまいます。

 昔のことです。こいし様は第三の瞳を閉ざしてしまいました。それは、私と出会うよりも昔のことです。だから、詳しくは知りません。私にわかるのは、そのおかげでこいし様が人から嫌われなくなった、と言うことだけです。
 
 不思議なものです。心が読めるなんて事は、私のような道具には当たり前に思えます。道具には耳がないのですから、そうでもないと持ち主の考えなんててんでわかりやしません。烏は追い払って、ちょうちょは迎えてあげる、なんて事がかかしの仕事には必要ですが、それが出来るのも私が心を読めるからです。人間に教えられたから、そんな仕事が出来たのです。むしろ、口で言わないと考えのわからない人間なんてのは、酷く不便な存在にも見えます。

 ともかく、こいし様は不便になったおかげで、もう誰からも嫌われません。私を、かかしを担いで歩く姿を見ても、誰も逃げ出したりはしないのです。ただ、愉快そうに笑っているだけです。こいし様も笑顔を返します。こいし様はいつでも笑顔です。
 こいし様には他にも何匹ものペットがいます。ですが、いつでも一緒だったのは、たぶん私だったのでしょう。私は役立たずです。料理を作る事も、掃除をすることも出来ません。私の腕はいつでも直角で、私の竿はいつでも地面に突き刺さっていたのですから。

 こいし様は酷く物忘れが激しい人でした。それは第三の瞳を閉ざしたせいかもしれません。それか、覚りだったせいかもしれません。覚りと言うものは、ちょっと向かい合うだけで、その人の心がわかります。そう、まるっきりわかります。
 私にもわからないわけではないのですが、きっと、こいし様とは桁が違います。覚りは、一から十まで、何もかもわかります。ほんの数秒でその人の人生全てだってわかるのです。だから、こいし様は物知りでした。

「記憶ってのは本棚と同じなんだ」

 と、こいし様は言っていました。本を無数に集めることは出来ますが。本棚を大きくすることは出来ません。きちんと整理して、いらない本を捨てないと、ごちゃごちゃと積み重なって、必要な本を探すのに酷く苦労します。
 それは、他の人も同じなのでしょうが、覚りともなると、いらない本を山の様に押しつけられます。そのくせ、渡した人は嫌な目で覚りを見るのです。身勝手な物です。まあ、今のこいし様にはもうそんな事はありません。今ではもう、せいぜいが私の心がわかるくらいです。口の無い私の心が。

 いらない本もそうですし、何よりも、読みたくない本を次から次へとこいし様は捨てます。それは、覚りではなくなった今でもそうです。だから物忘れが激しくて、私はその分覚えていたいと思います。どうせ、私に必要な本なんてありませんから。
 天の羅摩船――かかしの神様が乗ってきた船の事も、すっかり忘れていました。私は、よくお話をしました。こいし様の教えてくれた、こいし様の忘れてしまった話を。

 猫と一緒に鏡の国へ行った女の子の話。銀河を飛ぶ列車の話。エメラルドの都へ行くかかしの話。話はいくつもあるのですが、こいし様はそういう話が特にお気に入りでした。私もそうです。地底から空を見ても、いつも岩作りの天井しか見えません。もともと監獄のような場所なので仕方ないのですが、なんだか息がつまります。お話の中でくらい、広くて遠い所に行きたいと思います。

 だから、天の羅摩船の話を。私に名前を付けてくれたときに教えてくれた話を、その時はしました。遠い遠い所からきた神様の話を。
 まるで始めて聞いたような顔でこいし様は聞いて、そのあと、ちょっと考えてから聞きました。

「その国にはかかしの友達もいるんだろうね」
「そうでしょうね」
「船だったら、それに乗れば神様の国に行けるのかな?」
「ええ、きっと神様の国に行けると思いますよ」

 と私は答えました。すると、こいし様は笑顔で、もちろんいつだって笑顔なのですが、いつもよりももっと晴れ晴れとした笑顔で、

「探しに行こうよ。クエビコ」

 と言ったのです。そうこいし様が言ったのなら、私に断る理由なんてあるわけがありません。だから、その日から私たちは船を探し始めました。





 船はなかなか見つかりません。そうすると、頭の中でどんどんと船が細かく見えるようになっていきます。

「宇宙に行く船なんじゃないかな?」

 こいし様はそう言っていました。それにも理由があります。夜空には神様が一杯です。夜の黒は最高のラシャよりもビロードよりも深くて、そこに浮かぶ星は金剛石のようにあでやかに輝いています。
 いいえ、宝石なんて比べものになりません。こんなくすしい光はまさに神様の光だと思います。

 星の話や、宇宙船の話を教えてくれたのは、だいたいが魔理沙さんでした。私たちも、何一つしらなかったわけではありません。例えば空に見えるつづみみたいな形の星の集まりは知っています。あれが見える頃には、ちょうどみかんが食べられるような時期だと言うことも知っていました。

 でも、あのつづみに手足を足すとオリオンという神様になって、その中に見える三つ星も神様だと言うことは、魔理沙さんに教えてもらって始めて知りました。星という星の中には数え切れないほどの神様がいることを教えてもらえました。
 神様の国は本当に遠いのです。三つ星の一つ、ミンタカ――表筒男命までの距離はここから一千光年ほど離れていて、隣の神様の所までは、また三百光年ほど離れています。

 一千光年と言われても、正直私にはどれだけの距離か想像出来ません。思いつく長さを百倍して百倍しても、比較にもなりません。でも、とても遠いと言うことはわかります。 だから、最初は神様達が不憫にも思えました。友達の所までそんなに離れて居るのが孤独で、可哀想に思えて。

 もちろん、本当は可哀想なわけがありません。神様の早さは私たちとは比べものにもならないのですから。離れて居ても一人ぼっちじゃありません。そうそう、魔理沙さんはその三つ星の神様にあったことがあるそうです。
 神様は目も耳も口もありません。私と同じで。私と違うのは、体すらないと言うことです。だから、直接見たとか話したわけではないのですが、確かに会ったのです。おかげでオンボロ宇宙船に乗っても無事に月まで辿り着けたそうですから。

「今考えれば酷いものだな、よく月まで行けたもんだ。住吉三神の霊験あらたかってとこか」

 と魔理沙さんは言っていました。後にその船の写真を見たことがありましたが、確かに端から見てもそれは不安げな作りに見えます。外の世界で作られたという宇宙船の写真も見たことがあります。例えばアテナだとかタイタンだとか、そういう名前の船です。
 なるほど、恐ろしく大きくて、頑丈そうで、これなら神様の所へ行けるとも思えました。その船たちの名前も神様からもらったそうです。そこだけは魔理沙さんの船とかわりませんでした。

 だけど、それでもやっぱり神様とは比べものになりません。タイタンがどれだけ頑張っても、それはミンタカへと髪の毛一本分近づくのすら難しいそうですから。一方、神様は一瞬で私たちの下に訪れてくれます。

「神様って、ちゃんと私たちの願いがわかるのかな? こんなに離れてるのに」

 ふと、こいし様が問いかけた時があります。

「神様だからなあ、そのくらいできるだろう。きっと」

 魔理沙さんはなんとなくと言うように答えました。まあ、実際あれだけ遠い所から船を守ってくれたのでそうなのでしょうが。
 ふと私は思いました。こいし様が教えてくれた話を。こいし様は本当に物知りです。本なんて読まなくても、話なんて聞かなくても、心を見ればどんな事も一瞬で理解できたのでしたから。
 それは蛇に噛まれて自分の星に帰った男の子の話です。体は重すぎて持ち帰れませんでしたが、彼はきっと帰れたはずです。

 それを思って、願いとか、思いとか、心を積んだ見えない船が神様の所まで一瞬で飛んでいくのかもな、と思いました。
 それを言おうとして、話をきちんと思い出すために本棚を探して、でも捨ててしまいました。言いませんでした。始めて本を捨てました。その本は感想が書かれていて、私と違う感想が書かれていて、なんだか読むのが気持ち悪くて、見たことのない場所に帰りたくなって。





「昨日、凄い流れ星をみたんだ」

 そう言っては愉快そうに流星群の話をするこいし様を、さとり様は目を細めてみていました。それは、当たり前の姉妹の光景にも見えますが、でも、最近ようやく出来るようになったことです。

「あれって全部、龍神様の鱗なんだって、どれほど大きいんだろうね、龍神様って」

 それに答えなんて有りませんが、愉快に想像しあうのは楽しいことでした。真っ白な所に、龍神様がだんだん見えてきて。

「天の羅摩船が見つかったら確認しようね。お姉ちゃんも一緒に」

 何気ない一言でしょう。ああ、でも私は始めて聞きました。お姉ちゃんも一緒に、というこいし様の姿を。そして、さとり様にもそれが始めてだとわかりました。心が、見えてしまいました。 
 道具に心がわかるのは当然です。私も神の端くれだそうですから。全ての道具には、下っ端の下っ端の、名前も無い神が宿っているそうです。この間あった傘がそう言っていました。でも、私には、御利益ある神様になんてなれそうにありません。今この瞬間にも耳をふさぎたいのに、私には耳は無くて、手はいつでも直角で。

「どうしたの? クエビコ?」

 こんな困惑した気持ちがわかったのでしょうか。こいし様が問いかけて、「なんでもないですよ」と答えました。私は藁です、いつだってなんでもないのです。

「本当に仲良しね、二人は」

 優しい声で、心まで優しく、さとり様が言いました。私に感謝してくれている彼女の心がわかります。ペットのおかげで、こいし様はずいぶん変わったそうですから。それはきっといいことです。なのに、それが私を通してこいし様に伝わるのが怖くて、私は耳をふさぎたくなります。

「そうそう、この間不思議な侵入者が来てね」

 その巫女は凶暴だそうですが、なかなか腕はたって、さとり様よりも強いらしいそうです。「会ってみたいな」とこいし様は思って、私はなぜか気が楽になるように感じました。

「どこにいるのかな? そうだ、巫女なら神様の船だって知ってるかもしれない」
「そうかもしれないわね、そうそう、おくうが大きくなったのを知ってるでしょう?」
「うん、最初誰かと思った」
「おくうも神様と会って、力をもらったそうよ。あいにくおくうはもう、すっかりその神様の事を忘れてしまったそうだけど」

 そこまでさとり様がいうと、こいし様は残念そうな声で、

「へえ、でももっと早く教えてくれたらよかったのに。面白そう、それ」
「あまり興味が無いと思ったから……」
「前はそう思ってたのかな。それにしても、そんなに近くに神様がいたんだ。どこに住んでるの?」
「山の上みたい、私も詳しくは知らないけれど」

 そこまで聞くと、私を担いで駆け出すようにこいし様は部屋を出ます、

「行ってくるね、お姉ちゃん、もしかしたらクエビコもパワーアップできるかも!」
「ええ、行ってらっしゃい、そうだといいわね」

 にこやかな顔をしながら手を振って、さとり様は私たちを送ります。その言葉はこいし様に向けた物ですが、心で私に感謝していることもわかりました。肩が軽く思えました。

「肩なんてないじゃない、クエビコには」

 そう思っていると、悪戯っぽくこいし様が言いました。

「まったくです」

 苦笑したかのように思いつつ私は返しました。苦笑いを浮かべることが出来たら、きっとそんな顔をしたことでしょう。

「でも、パワーアップさせてもらったらきっとクエビコにも肩が出来るよ。足も竿じゃなくなるし、ケーキも食べられる」
「そう、上手くいきますかねえ」
「いくよ。くちばしと足しかなかったおくうにも手が出来たんだもん。きっとクエビコも歩けるようになって、船を探しやすくなるから」

 それは、きっと素敵な事です。こいし様と一緒に踊ったり、歌ったり。きっと楽しい事でしょう。いえ、そんな私の事はどうでもよくて、手足があればこいし様の役にもっと立てるはずです。こんな風に担いで貰わずに動くことが出来れば、きっともっと幸せに出来るはずです。それは何よりも素敵で楽しい事だと思います。





「もっと、色んな事が知りたいな」

 ご馳走を食べながらこいし様が呟きました。

「偉い心がけだね。霊夢なんて天の羅摩船も久延毘古も知らないのに」
「神様は多すぎるのよ、はた迷惑な誰かさんを筆頭にね」

 そう話していたのは、ここの神様の諏訪子さんと、もう一人の参拝客、さとり様の言っていた巫女の霊夢さんです。巫女と言っても、別の神社の巫女だそうですが。

「お姉ちゃんと会ってどう思った?」
「さとりのこと?」
「そう」
「最初はぞっとしないと思ったけどねえ……そりゃ心が読まれるなんてなれば」

 こいし様はいつでも笑顔ですが、ぞっとしないと言われればやっぱり悲しくなってしまいます。もう自分は覚りでないとわかっていても。会う人会う人に第三の瞳を閉じたと伝えなければいけない身でも。

「まあ、でも考えてみれば神様に何か伝えるときは一々口で言わないことも多いわね。普通の参拝客だって口で願い事を言ったりしないし。そりゃきっちりとやれば祝詞を読んだりはするけど」
「ちゃんとしてたんだねえ、でも、参拝客なんていたの?」
「二人でご馳走のあんたのとこだって、でも、考えてみれば神様とあんまり変わらないかも、口で言わなくてもわかるって所は」
「ああ、えらいえらい、ついに霊夢も神様の苦労がわかったんだ」
「どういうこと?」

 怪訝な顔で霊夢さんが問いかけて、諏訪子さんは前々から私たちが思っていたのと変わらない事を言いました。つまり、神様にも心が読めるのです。世界で一番信仰されている神様は、何十億人もの声にならない声を聞いているとすら言っていました。

「ってことは、あんたも心が読めるの?」
「どうだろうね。今の私には肉があって耳があるもの。でも、博麗神社の中にいる私はそうだよ、あいつには形がないから」
「ああ、分社を立てたっけ」
「全国の百一匹ケロちゃんはみんなそうさ、心の声を、祈りを聞いているんだ」

 そこまで言うと、「酔っぱらったかな」と言っては外に出ました。

「借りてくよ、かかしさん」

 その言葉の通り、私を担いでは境内に出ます。そこは不思議なところです。雲よりも高い山の上にあるのですが、地上と温度はほとんどかわりません。そのくせに山の上なので空気が透き通っていて、星は地上よりももっと輝いていて。これも神様の力なのでしょうか?

 透き通った空には星がどこまでも広がって、その中の一つ、すばるを指さしながら言いました。

「あなたは、プレアデスの鎖を結ぶことができるか。 オリオンの綱を解くことができるか」

 ああ、私はそれを知っています。誰が知っていたのか、誰の心が知っていたのかは覚えていませんが、確かに覚えているのです。

 それは、神様がいかに偉大かをたたえる言葉です。そうです。果てしなく遠い所にあるすばる――プレアデス、それを結ぶ鎖も、オリオンを結ぶ綱も、神様ならあっという間に操れるのです。

「聞いたことがあります」
 
 私が心で答えると、諏訪子さんもそれを確かに聞いていました。

「やっぱり、覚りは物知りだね」
「私はただのかかしですよ?」
「そうだったね」
「だけど、それだけ物知りならきっとわかるはずさ、神様がどれだけ残酷な存在か。なんの罪も無い羊と羊飼いを焼き殺した神を知っているなら」
「だけど、とても優しい人です」

 この話を知っていた人は、きっとそう思っていました。本の余白にそう書いていました。私も、そう思いました。くすっと諏訪子さんは笑って、

「もう、私には信仰なんてほとんどないんだ。あの神様と比べたら象の前のアリでもない。だけど、信仰が有れば災厄ももたらせるし、逆に豊穣ももたらせる」
「和と荒、というんでしたか」
「私たちの言葉で言えばそうかな」

 すらすらと知らなかったことを思い出せて、話せました。私にはそれが違和感で溢れていたのですが、諏訪子さんには当然のように見えていたようです。私はかかしでしかありませんのに。

「パワーアップと言ってもいいし、船を見つけるとも言ってもいいけれど、そうしたらクエビコは何がしたい?」

 沈黙してしまいました。たぶん、答えはあったのですけど、それを伝えたくはありません。

「神様も大変な仕事でね、例えば宝くじを当ててくれと願われる。それが十人で、当たりは一枚、じゃあ、私は何をすればいいんだろう?」

 また、答えられません。

「一人に当ててやってもいいね。信仰があれば難しい事じゃない。じゃあ、九人はどうすればいいんだろう? 一羽の烏をパワーアップさせることも出来る。でも九人に喰わせる神はいない。じゃあ私はどうすればいいんだろう?」

 答えられないのです。

「十人に恨まれるか、九人に恨まれるか、それしかないのさ。その分感謝する人もいるだろうけど、誰かに恨まれるのはしかたない。恨む方は楽なものだろうね、相手は一人なんだから、恨まれても人間なら楽だ、耳をふさげばいいんだから。神様はそうはいかない、何もしないだけで恨まれて、それに耳をふさぐわけにもいかないんだ」

 迷いながらも、やっと答えました。

「覚りもそうなんでしょうか?」
「なるほど、そうかもね。何百人もの何千もの心が見える、何もしてないのに、心を読まれるのを嫌がっては、嫌悪して時には恨むんだ。そこにいるだけで恨まれるのは変わらないかもしれない。いいや、私は感謝されることも多いけど、覚りはそうじゃないのかな」
「違います」

 叫ぶようにして私は伝えたのです。口のきけないものは世の中に山ほどいます。そんな人に、どれだけ覚りが感謝されていることか。

「なるほど、じゃあ私も覚りも変わらないのかな。力はともかく。力か、羊と羊飼いの話を知っているなら、あの神を、世界で一番信仰有る神を知っているだろう? 私には想像も出来ないほど偉大な神を」
「はい」
「彼は本当に偉大だよ。何十億の苦しみを同時に味わって、分かち合っているんだ。多分それはどんなご利益よりも価値があることだろうね。彼は盲でもあって、聾でもあって、唖でもあって、死病にも冒されている。挙げればきりがない、そんな苦しみ全部を彼は味わって、共に苦しんでいるんだ」
「覚りだってそうです。覚りにはわかるんです。心の叫ぶ苦痛が。心を見ればなんだってわかってしまうんです。その人の人生全てが、最初から最後までだってわかってしまって、味わってしまうんです」

 それに耐えるのは、本当に辛いことです。一人で耐えるなんてのは、できっこありません。

「それに一人で耐えられるのは、もう妖怪ではないね。いや、私みたいなちんけな神にも無理だ。ああ、神奈子や早苗がいなければ私一人では耐えられないよ」
「だから、こいし様は第三の瞳を閉ざしてしまったんです」

 それを言うとさとり様の事がわかって、気が遠くなってしまいそうになります。私はもうほとんどさとり様でしたから。

「いいや、大丈夫だよ、きっと。あいつにはたくさんのペットが、辛いことを感じる友達がいるんだから、こいしには決して作れない友達が」

 それを言うと、「帰ろうか、酔いも覚めた」と諏訪子さんは言って、私を担ぎます。

「神様は残酷でね、だいたいの場合何かを叶えるにも代償がいるんだ、生け贄とか、そんな類が」

 担ぎながら言った言葉、それがなんだというのでしょう? 天の羅摩船が手に入るなら、どこへでもいけるなら、それを私が気にするわけもないのです。

「昔、お話を聞いたことが有ります。銀河を飛ぶ列車の話です」
「ああ、知ってるよ。早苗も読んでたな」
「その中に、あのすばるの鎖を解かないといけないってありました。話の中で、ブルカニロとか言う人がそう言っていました」
「へえ、ごめん。ちゃんと読んだことはないんだけど。でも、どうして解かないといけないんだろう?」
「みんなの幸せのためにってあったはずです。意味がちゃんとわかった自信はありませんが、そうあったのを覚えています、どう思いますか? あそこにいければ、こいし様は幸せになれるんでしょうか?」

 私にはわかりません。答えなんてないのです。当たり前です、答えがあるならお話になんかしません。

「悪いけど……わからないな。知らないことを無理に答えてもしょうがないし」

 答えは見つかりません。わたしにはわかりません。諏訪子さんにもわかりません。

「でも……あそこまで行けるなんてのは、もう人間でも妖怪でもかかしでもないだろうね」

 担がれながら、藁の間抜けな頭で考え続けました。そこまで行ければ、少なくともここに残った二人は幸せに出来るんじゃないかなって。そう、思えました。正しいのかはわかりませんが、答えとも思えませんが、そう思えました。





 二人は、昔話をしていました。その一つの話の主役は、こいし様でもあってさとり様でもあるのです。
 地霊殿が出来るよりも昔の事、ペットなんていない頃。二人の覚り妖怪がいた頃。一つの覚りだった頃。

 辛いことばかりではありませんが、やっぱりそればかりが印象に残ってしまいます。でも、今にして思えば、彼女は何故耐えられなかったのでしょう? 二つで一つの事を分かち合っていた覚りが、半分は耐えて、半分は瞳を閉ざして。

 それはさとり様が姉だったからかもしれません。地霊殿が出来て、姉に責任が重なって、二人が別々に動くようになって。それか偶然かもしれません。別に、もうどうだっていいのです。全部、終わったことです。大事な事は、こいし様が弱かったんじゃなくて、こいし様も弱かったと二人でわかったことだけです。
 
 それでいいのです。

「もっと、知りたいな、色んな事。私の見ていなかったお姉ちゃんの事」

 天の羅摩船を探すときも、色んな人と会いました、その前も、色んな人と会っています。でも、その人の事を知りたいとは思いませんでした。
 私たちが知ろうとしたのはせいぜいが何も答えない星や神様のことと、天の羅摩船で行けるという、自分の頭の中にしかない世界です。

「私も、知りたいわ。あれからの貴方の事を、私は何も知らないもの、そう、クエビコの事も、二人が何をしていたのかも」
「よく、星を見てたな、そうだ、お姉ちゃん。星を見に行こうよ、私とクエビコが見ては、いっぱい話した星のことを」
「ええ」

 さとり様はにこやかに答えて、こいし様は私を担ぎます。

「結局、おくうみたいにパワーアップできなかったの?」
「そのための神様が、今は売り切れなんだって」
「残念ね」
「でも、百年くらい大事にしたら、話したり歩いたり出来るらしいよ」
「九十九神なんてのもいるしね」

 私たちは、いつも星を見ていた場所に向かいました。その道すがら、魔理沙さんをみました。

「ああ、こいしか。で、そいつはどちら様かな」
「お姉ちゃん」
「お姉ちゃんと言うと、例の覚りか」
「そう。あ、でもそんな風に考えても駄目だよ」

 当然のような顔で「からっぽからっぽ」って聞こえてるもの。と言いました。さとり様が息を飲んだのはいうまでもありません。

「なんだ? 実は嘘つきか? いや、お姉ちゃんとやらが教えたかな」
「え?」
「まあいいや。ちょいと忙しくてな」

 背中のカゴ一杯の茸を見ればそれはわかります。

「用事があるなら後で森にでも来てくれ、そうだな、大量の酒があると便利かもしれん」
「どういうこと?」
「酔っぱらったら何も考えられなくなるからにきまってるぜ。そうすれば覚りも怖くないだろう?」
「いいね、それ。お姉ちゃん。今度からお客様にお酒を出してあげようよ」
「そうしましょうか」

 そこからは歩いて行きました。いつもの場所はかなり近かったので、月明かりの下をゆっくりと歩きます。二つの足で地面を踏みしめながら歩きます。なんの変哲もない風景だったのですが、色んな思い出があります。それはさとり様もだったのでしょうか。

「懐かしいわね」
「見たことあるの? お姉ちゃん」
「ええ、貴方と一緒に来たわ。昔々の事だけど。ここには村があったの。覚えてる?」
「ごめん、覚えてないな」
「いいのよ、ゆっくりと思い出せば。時間はいくらでもあるもの。いいや、思い出さなくてもいいかもね」

 そうです、二人の覚り姉妹には、まだいくらでも時間はあるのですから。瞳を閉ざしていた、過ぎ去った時間よりずっと長い時間が。だから、夜空を見る時間も幾らでもあるのです。
 星を見て、私たちの思い出を話します。その、一つ一つに相槌をうつさとり様。どこから見ても仲良しな、二人の姉妹です。

「魔理沙はどんな気持ちで星を見ていたんだろう、知りたいな」
 
 確かに、星の事はたくさん教えて貰いました。でも、私たちは魔理沙さんが星を見て何を思ったのか、それは全く知りません。いえ……私にはわかっていますが、こいし様は知りません。聞く気も、知る気もありませんでしたから。

「あとで行きましょうか? お酒をたくさん持って」
「そうだね。ああ、そうだ、お姉ちゃん。知ってる? あの星を」

 その指先にあるのはすばるです。鎖で結びつけられたプレアデスです。

「ええ、知ってるわ」
「あの鎖は神様が結んだんだって。諏訪子が言ってた」
「鎖、ね。なるほど。そう見えるわね、確かにあんな遠くの星を結べるのは神様だけだわ」

 違います。こいし様が諏訪子さんから聞いたわけはありません。それを聞いたのは私です。でも、私には言えませんでした。鎖を解く勇気がありませんでした。そうすればみんなが幸せになれると思えても、私には出来ませんでした。

 二人が仲良く話す景色を、私はぼんやりと眺めていました。

 もう、私なんていらないのです。それはわかっています。でも、離れるのはたぶん、辛いことです。さとり様もこいし様も強い人です。それがいやってほどわかりました。だから、私も強くならないといけません。いえ、私は強いのです。とても弱い、一人では何も耐えられないほど弱くても、二人ならなんだって耐えられるくらいは強いのです。
 そう思えたとき、こいし様は最後に全部を教えてくれました。だから、かかしといるなんて悲しい事をする必要はもうありません。

「ごめん、お姉ちゃん。頭が痛いんだ」

 それは右手と左手が喧嘩しているような感覚です。桃色の髪の私と灰色の私が喧嘩しているような感覚です。頭が痛くて、気持ち悪くて、くたっとへたりこんでしまいました。

「そうだ、お姉ちゃん、覚えてる。ここに病院があったんだ。迷子の集まる病院が」

 その時の感謝の言葉と体中に針を刺されたような辛さと、モルヒネの入った点滴。黒と黒と白になる感覚。もう、目眩がとまらなくて。目がふと滲んで、すばるがぼやけて。見えない船は飛んでいきました。あそこまでいけるのは、もうかかしでも妖怪でもありません。





 お姉ちゃんが私を抱きしめてくれていました。その手は震えていて、顔は白くて、目は滲んで。だから、わかりました。お姉ちゃんが私と同じ痛みを感じていることが。覚りが心を隅々までみれば、こうなります。一瞬、私はこいしなのかさとりなのかわからなくなりました。
 でも、桃色の髪を必死に撫でて、私もお姉ちゃんを慰めようとして、そうすれば私はこいしだとわかったのです。昔とは違います。私はお姉ちゃんだとは思いません。

 私は医者だった時があって、その男の人は精神医学というものに詳しい人でした。ロールシャッハテストとか、ポリグラフ検査とか。だから、私は、いえ、彼だったなら、きっと全部を説明できます。してくれます。本棚の奥底にDIDと言う文字は見えます。だけど、そんなのは嘘っぱちです。ぜったいに、クエビコはクエビコでしかないのです。

 辛くてしょうがありません。こんなにもクエビコは苦しかったのでしょう。違います。私にはお姉ちゃんがいます。だけど、クエビコは一人で私の辛い部分を、全部一緒に味わってくれていたのです。
 それに甘えて私はクエビコを鎖で竿にくくりつけて、何も入ってこない心で気楽に生きて。それでも来る嫌なことは全部押しつけて。それは楽ですが、多分間違っています。

 目の前に立ったかかしは笑っています。ペンキでそう描かれています。私は、第三の瞳を閉じてからはずっと笑顔でした。辛いと思ったことは多分ありません。
 クエビコが私の苦しみを一緒に感じていたからです。そうすれば、嫌なことは半分どころか、とても少なくなります。でも、私が一方的にそうなだけで。そして、こんなにもクエビコが苦しんでいたことがわかりました。
 
 第三の瞳を閉ざしてからの私の話はクエビコの話ですが、クエビコの話は、私の話ではありません。第三の瞳を開いた私には、濁流のように色んな思い出が流れ込んできて、今まで知らなかったクエビコの全部を一瞬で理解して、頭が重くなって、吐きました。
 口から吐いたってそれは逃げません。一個一個捨てないと駄目なのです。それには時間がいります。でも……クエビコの全部を私は捨てないでしょう。もう、私は覚えていられる限り何も捨てないつもりなのです。
 私は、色んな事が知りたいのです。それは、楽しい事も悲しい事も全部です。どちらかだけを捨てるのは違う気がします。散らかった本棚の奥底に押し込めることはしても、捨ててはいけないと感じました。

「ありがとう」

 と私はかかしに言いました。違います。夜空のどこかに言ったのです。今の私には、クエビコの見た全部がわかります。諏訪子の言っていた事もわかります。私の前に船はありません。でも、見たことの無い世界をこれからたくさん見られるでしょう。見えない船をクエビコは置いていってくれました。

 それができるなんてのはもう神様で、神様が見えるのは本当はおかしなことなので、もう、クエビコは見えません。クエビコはパワーアップして神様になれましたが、その代わり、もう見えないし、話せないし、答えてくれないのです。神様には、体は重すぎるのです。

 ぽたりと落ちてくるお姉ちゃんの涙は暖かかったのです。それを感じて、私はわんわん泣きました。泣く理由は思いつけません。多すぎたのです。
 私という、苦しさを分かち合ってくれる人がいなくなって、それでも歯を食いしばって覚りとして生きてきたお姉ちゃんを思うだけで、目がからからになるまで泣きたくなります。
 クエビコの辛さを感じるだけで、覚りとして嫌われたことを感じるだけで。私だったたくさんの人を感じるだけで。もう、涙が止まりません。そして、それを一緒に感じてくれているお姉ちゃんを感じるだけで。

 もう、私にはクエビコのような役目のかかしはいりません。もう、辛いことを一人でしょわなくてもいいのです。ひょっとしたら、諏訪子や魔理沙もそうしてくれるかもしれません。そうでなくても、お姉ちゃんがいて、ペットがいて。十分にも十分です。
 ですけれど、もう、かかしの友達とは話せません。これから先に私は色んな事を知っていくつもりです。色んな所に行って、色んな人と覚りとして会いたいと思います。その中で、天の羅摩船を本当に見つけられるかもしれません。でも、その全部を、もう伝えられないと思うと涙が止まりません。

「きっと、天の羅摩船を見つけて神様の国に行けば、また会えるわよ」

 神様は無数に生まれます。願えば、きっと生まれます。そう信じています。なのに、私はぐずぐず泣きじゃくるだけで、頭がぼうっとするほど嗚咽を漏らして。それだけでした。白い頭には、お姉ちゃんの暖かさ以外が見えませんでした。
読了ありがとうございます。
Pumpkin
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1. 7 1896 ■2010/11/08 23:25:31
すっと心の中にはいてきました。登場人物一人一人に実体があるかのようでした。
2. 8 おあ ■2010/11/14 13:48:17
絵本を読んでいるような雰囲気
3. 4 パレット ■2010/11/20 00:38:31
 おおお……なんかちょっとよくわからんけど面白かったように思います。感覚的に。
4. 7 T/N ■2010/11/25 15:37:04
案山子の神話から医療分野まで。
読みやすい文章の裏に詰め込まれた意味が印象的でした。
徒に説明を入れていないのが、読者に対して不親切かもしれませんが、同時にこの作品の不思議さを増していたと思います。
面白かったです。
5. 9 asp ■2010/11/29 11:41:59
 なんというか、波長が合いました。すごい好みです。クエビコによる一人称も魅力的で、古明地姉妹も死ぬほどかわいくて、一つ一つの会話や比喩がたまらなく好みです。ぼやけてて縁だけが色づいていて、それなのにありもしない図形がその内部にはっきり見えるみたいな。ふわふわと漂っていた主題が転調によって急に際だつとか、手をすり抜けて拡散したものが急激に収束するとか、そういう作品に感じました。いや、本当に好きですこの作品。正直なところ作品としての評価では気になる部分も多いのですが、そんなのどうでもいいくらい好きですマジで。
6. 8 yunta ■2010/11/30 22:42:29
執筆お疲れ様でした!

さとりって今考えてる事しか読めないんじゃね……?
知るか! 面白ければいいんじゃ! という感じでした。
クエビコの語り口が独特で、物語に引き込まれてしまいました。星座のくだりで浮かんでくる情景も綺麗で情緒的です。
それにしても、クエビコにも着ける神様が余っていたら、良いキャラになりそうだなぁ。と思いました。
その場合、男性キャラになってしまいますけど。いや、クエビコも女性になるのか? うむむ。
7. 9 とんじる ■2010/12/02 15:05:45
 なかなか話が読み解けないまま読み終わってしまい、もう少し解りやすく書いてくれてもいいんじゃないかな、と初見じゃ思いました。
 あまりにも全体がぼやけていて、輪郭の掴めない話。何となくいい話なんだけど……というのが初見の感想でした。もちろん、そのぼんやりとして掴みどころのない描写がこの作品の味であることは、感じましたが。
 
 しかし、もう一度丁寧に読みといてみたら……ぼんやりとしたその表面の薄皮を剥がすように、ぼろぼろと出てくる真実。
 そうやって読み終わってから、初めて巧いなあと感じました。こういう話を思いついたことに脱帽し、切なくも暖かい物語に胸を撃たれました。深読みすればするほど、味が出る話だと思う。

 上手く言えないけど、すごく好き。
8. 5 ケンロク ■2010/12/07 13:41:54
なんだか独特の世界観。学識の無い僕には難しい所もありました。申し訳ない。
でもぶっちゃけ、「なんだかよくわからないものをなんだかよくわからないままに読む」ってのも個人的には好きです。私事でスイマセン。面白かったですよ、ってことです。
9. 8 みづき ■2010/12/09 21:08:17
明治〜昭和初期あたりのころの小説を思い出すような文章というか、物語でした。方向性は違うけど宮沢賢治みたいな感触。
色々な神話に関わる名前や比喩がきらびやかで幻想的で、なんともいえず美しい。
今回は私も、私以外の多くの参加者が古明地姉妹ものを書かれましたが、その中でも特に儚くきらきらとしたお話だと思いました。
10. 3 八重結界 ■2010/12/11 20:47:12
神様というのは難しいもので。
11. 1 ニャーン ■2010/12/11 20:47:16
ごめんなさい。何が物語られているのかよく分かりませんでした。
クエビコのキャラクターは良い感じなのですが、どうにも内容が不明瞭。
12. 7 deso ■2010/12/11 20:59:28
優しいかかしの神様に感謝を。
13. 6 gene ■2010/12/11 22:27:52
「私」のなかに分裂症のように色々と紛れているようで、読解に苦労しました。というか読解しきれていません。
こういうのは苦手なので雰囲気小説として読むだけなのですが、
第三の瞳を開いたこいしが全てを知る者の意識を取り込んじゃって一人複数役? と思いきや一つの覚りだった頃、などもありますし、病院エンドっぽくもある。
想像世界を歩き回ってるとは思うのですが、結局何が何だかよく解らないので雰囲気小説として楽しむのが正解なのかなぁと。
14. 6 兵庫県民 ■2010/12/11 23:00:12
天の羅摩船、下地に御伽噺、覚醒オチと見事なものです。
15. 9 名前が無い程度の能力 ■2010/12/11 23:31:20
何だか上手く言えないけど感動した。
ありがとう。
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