反応に困る

作品集: 最新 投稿日時: 2010/11/06 23:55:54 更新日時: 2010/11/06 23:55:54 評価: 23/24 POINT: 139
 反応に困る、という言葉がある。

 誰だって一度くらいは経験があるだろう。
 相手の行動に。
 投げかけられた質問に。
 目の前に出来事に。
 どう対応したものか、と。思考が停止してしまうような、そんな状況。
 まぁ、つまる所。
 私――鈴仙・優曇華院・イナバの置かれた現在の状況は概ねそういう感じだった。

「えーと?」

 まず皿がある。
 素焼きの素朴で癖のない。この永遠亭でも食堂にでも行けば、大量に見る事のできるありふれた磁器の皿。
 そして、その上に映える色鮮やかな橙は、3本の人参。
 もちろん3本でも人参である。
 葉は青々としていて瑞瑞しく、一目で一級品と見て取れる。
 まぁ、ここまでは良いだろう。
 何故、中庭のど真ん中に地べた置きなのかとか、他の兎達のつまみ食いを防ぐため、最近頑丈な扉を添えつけたばかりの食料庫にあるはずの人参がここにあるのかなど、色々追求すべきはあるだろうが、ひとまずそれは良い。

 それを大きな籠が覆っている。
 
 こんな備品あっただろうか? それこそ自分の背丈ぐらいならすっぽりと入ってしまえそうな、巨大な籠。籠は、支え棒で片側が持ち上げられており、元々の大きさもあって、大変目立つ。
 そして案の定と言うべきか。支え棒には紐が結ばれており……例えば人参に目がくらんで、籠の下に入った瞬間に、紐を引けば、すっぽり籠に捕らえられてしまう。
 そんな構造をしていた。

「えーと……」

 わざわざ同じ言葉を連続でつぶやいてしまう。
 古典的、というか。
 罠、なのだろう。
 多分。
 森に住むいたずら好きの妖精や、人間の里の子供でももうちょっとマシな手段を用いそうなものだが。
 とりあえず、支え棒に結ばれた紐の先を視線でたどってみる。

 ものすっごいキラキラした瞳と、視線があった。

 ひょこひょこ揺れる自分と似ているようで異なる丸っこい印象のある兎の耳。ちょっと離れた茂みから見慣れた桃色のワンピースが見え隠れしている。
 純粋かも知れないが、純真からはほど遠い視線にジト目を返すが、出てくる様子は無い。
 見つかっていないつもりなのだろうか。

 軽い頭痛に似た感覚を覚えて、額に手を当てる。
 本当に反応に困る。
 どうすべきかと対応を考えたのは、そこから10秒足らずの事。
 こんな事で悩むのも馬鹿らしいよね、と結論して人参は無視して、見慣れた顔の潜む茂みに向かって近づいていく。

 いくら何でも馬鹿にし過ぎだろう、と思う。
 そりゃ確かに、一日に二度も三度も落とし穴やら、振ってきた金だらいやらに引っかかってるけどさ。
 これはあんまりだ。
 説教の一つもくれてやろうと、息を吸い、

「ちょっと、てゐ! いい加減にっ……!?」

 ズボリと、地面が沈んだのは、目的の茂みまで後数歩という地点での事だった。
 わきゃーなどと自分でもよくわからない悲鳴と共に、周囲の風景が上へと吹っ飛んで行き、視線の高さが普段とちょうど半分になった所でピタッと止まる。
 落とし穴、という言葉が浮かんだのは着地してから数秒してからの事だった。
 不思議と痛みはなかった。
 身長の半分ともなればそれなりの衝撃があってよさそうなものだが、不気味なぐらいしっかりと穴の底を踏みしめ、体操選手もかくやという程の着地具合に、思わず怒鳴り散らすのも忘れてしまった。

「ん、概ね設計通りだねー」

 ニヤニヤと小憎たらしい笑顔とともに茂みから出てきた見知った顔にジト目を向ける。
 計算通りって……あのこれ見よがしなトラップは囮だったのか。

「いや、何よコレ」
「鈴仙用落とし穴。試作84号。今回は、着地性を高める為に地ならしに工夫してみたんだけど、どんな感じ?」
「気味悪いぐらい、バッチリ着地できたけど……いや、そういう事では無くて!」
「痛みも無かったでしょ? 体重もバッチリ計算して、着地時の衝撃をギリギリまで減るように高さも調整したしね。苦労したんだよ?」
「知らないわよ!? 後、この際言っておくけど、あんたは努力の方向を絶対に間違えてる!」
「まぁ、まぁ、落ち着きなよ。そろそろだからさ」
「へ?」
「後、3秒ぐらい?」
 
 3秒待たず、その言葉とほとんど同時に踏みしめていた穴の底が、ズボッと足首までを包み込むように、もう一段階、沈む。

「んなっ!?」

 二重底!?

「あれ? 計算よりちょっと早いね。鈴仙太ったんじゃない?」
「よ、余計なお世話よ!」
「図星?」
「ぐ……」

 最近、スカートのウェスト周りがちょっときついかなーとは感じてたけどさ。
 しょうがないじゃない、ここの食事美味しいし!

「んー、そうすると設計も見直さなきゃならないかなぁ」
「どうでもいいから、ここから出してよ。何か足抜けないんだけど」
「再計算で忙しいからまた今度ね」
「ちょっ!」
「そいじゃねー」
「待ちなさいよ! てゐぃっ! 待っててば、ねぇ! あぁぁぁ、この腹黒兎ぃぃぃ!!」

 遠ざかる小さな背中に飛ばした私の必死の叫びは何処吹く風と、周囲の竹林に響いてそのまま消えた。

 まぁ、要するに。
 彼女――因幡てゐと私の関係は概ねそんな感じだった。







 外見こそ幼い少女だが、年齢は不詳。
 思わず抱きしめたくなるような愛らしい外見をしているが、性格は陰険というか、常に悪巧みしているような、『黒い』性格。
 なまじ他者からの目に己の姿がどう映るかを正しく把握し、利用しているから質が悪い。
 何度となく懲らしめてやろうという機会はあったが、あの幼い少女の外見で泣き真似でもされたら、しかるにしかれない。
 先ほど叫んだ、腹黒兎という言葉は実に的を射ていると思う。

 実年齢は、私よりずーっと上らしいんだけどねぇ。

「……と、言うわけで、師匠すいません。遅くなりましたが、頼まれていた資料です」
「おつかれさま、ウドンゲ」

 すさまじい疲労感にくじけそうになりながらも、師にいくつかの書物を渡す。
 ああ、ねぎらいの言葉が心に染みる……。

 師匠である永琳の研究室である。
 どうにかてゐ謹製の落とし穴から脱出して、当初の目的地であったここにどうにか辿り着くことができた。
 抜け出すのに要した時間は30分ほど。
 埋まった両足首を掘り返そうにも、かがむだけのスペースが絶妙に足りなくて、ずいぶん苦労させられた。おそらくは落とし穴の直径も、そのあたりを考慮して設計されているのだろう。私用の落とし穴とか言ってたし。
 元々は頼まれていた資料を書庫に取りに行くだけだったのになぁ。

「それにしても、師匠からも何か言って下さいよ」
「あら、何が?」
「てゐの事ですよ。このままじゃ、私の身体が持ちませんよ」
「可愛い物じゃない」

 私の訴えを、微笑みでもって流してしまう、我が師匠。
 どこをどう取れば可愛いなどという考えに至るのだろうか。
 天才の考える事はよくわからない。

「私にはとてもそうは思えませんが……」
「そう? だって貴女、どこも怪我なんてしていないでしょう?」
「へ?」

 それはまぁ、確かに。
 落とし穴の深さは身長のおおよそ半分。それぐらいの高さから落下したら、足の捻挫ぐらいはしてもおかしく無いだろうけど。

「今朝は金だらいをぶつけられたと言ってたけど」
「はい」
「打ち付けたところとか、まだどこか痛む?」
「いえ……そういえば、ぶつけた時は確かに痛かったですけど、今は特に……」
「つまり、そういう事よ」
「いや、どういう事ですか」

 行間を読めという事だろうか。
 やっぱりこの人は、普通とは考え方が違うんだろうなぁ、なんて事を思ってみたりする。
 視線でもって、説明をねだってみるが、師はこれ以上特に話すつもりは無いようだった。
 渡した資料に視線を落とし、作業へ戻ってしまう。

「はぁ……。それでは私はちょっと着替えてきます。土っぽくなっちゃいましたし。部屋の方に居ますので用事があれば呼んで下さい」
「はいはい」

 気のない師の返事を受けて、私は研究室を後にした。
 うーん、髪もちょっと汚れちゃったし、少し早いけどお風呂沸かして入ろうかなぁ……。







 退室した弟子を見送り、資料に目を通す『ふり』を止めた。
 1秒、2秒と待ってから、呼びかける。

「まぁ、そんな事みたいよ、てゐ」
「ありゃ、気付いてたんですか。お師匠様」

 鈴仙が出て行った扉とは反対側。資料室に通じる扉がガチャリと開き、先ほどまで話題にあがっていた当人であるてゐが姿を現した。

「止めはしないけどね。あの娘も決して強くないのだし。何事も程々にね」
「加減はしてますよ」
「そうね、端から見ていて芸術的とさえ感じるわ」
「でしょ?」

 あれ程の規模の落とし穴。凶器になりかねない物を使ってのちょっかい。
 ここまでやって、対象者には怪我の一つも無いのだから、本当にすさまじい。
 計算尽、なんてレベルでは無い。
 芸術的、と言うのは心からの言葉であった。

 だが。だからこそ、言っておくべきだろう。

「繰り返すようだけど、あの娘は決して強くないのよ。メンタルの面でね。肉体的ダメージは無いといっても、結構な心理的負荷になっているわよ」
「そうですか? ここに来た頃と比べれば、だいぶマシになったと思いますけど」
「まぁ、そうだけどね」

 鈴仙がこの永遠亭にやってきた頃はひどいものだった。
 逃げてきた、と彼女は言っていた。仲間を見捨てて、とも。
 何を話しかけても反応は非常に淡泊で、まるで人形相手に話しかけているようだった。
 生気の無い、とか。目が死んでいる、といった言葉はまさしく当時の彼女を指し示すものだろう。笑うどころか、泣きも怒りもしないさながら能面のような当時の表情を思うと今でも心に切なさを感じる。

 だから、私が彼女に頼んだのだ。
 どんな手段を使ってもいいから、表情を失った彼女を救って欲しい、と。

 ま、そこで取った手段がこういったちょっかいだったってのは、若干予想外だったのだけど。

「当時は、あれこれ考える余裕が無かったんでしょう。強いぐらいの刺激でちょうど良かった。でも、今はどうかしら。笑って、泣いて、怒って。心に余裕ができて、今度はその刺激が負担になっているわ」
「んー、むっかしいもんですね」
「そうね、心というのは本当に、難しい」
「つうか、めんどいんですけど」
「そう言わないで頂戴。何のかんの言っても、他の兎達はまだまだウドンゲには心を開いているとは言い難いしね。貴女が頼りなの」

 その言葉にてゐは嫌そうに表情を歪める。

「止めろ、と言っているわけじゃないのよ? 大事なのは加減よ、加減」
「あいあい、適当にやりますよ」
「適切に、妥当な感じにね?」

 そう言うと、てゐは眉間にしわをよせて、さらに嫌そうな表情を浮かべるのだった。







「とは言ってもねぇ」

 本当に無茶ばっかり言ってくれる。
 てこてこ歩を進めながら誰とも無くぼやいてみる。

「何をどうしたものやら」

 鈴仙がここにやってきてからどれくらいの月日が経っただろう。
 アレやコレや試行錯誤の上、ちょっかい出し続けて幾星霜。
 今の方向性に定まってから、相当の時間が経っている。
 いざ加減しろだのと言われても、これ以上どうしろとって話だし、今更、別の方向性でコミュニケーションをうまく取る自信も無い。

 そりゃね?
 生まれは違えど同族だし、最古参の年長者としては若輩に助け船を出すのもやぶさかではないよ?
 あれこれ借りのある永琳に貸しを作れるってのは魅力的だし?
 月の兎を手玉に取っているってんで、地元の兎達は私に一目置いてより従順になるし?
 ………ま、抜けた所もあるけど、良い奴だし?

 メリットが多くて引き受けてきた仕事だけど、こうも要求が多いとさすがに面倒になってくるなぁ。

「さて」

 そして、私はここに来た。
 今まで使用してきた小道具ではいささか刺激が強すぎるらしい。
 方向性を根本的に変える事ができない以上、何かそれに変わるものを見つけなければならない。

 宝物庫。
 普段小道具を調達する物置とも、倉庫とも違う。
 永遠亭でも深奥部に位置し、使われている鍵もは大きく頑丈で、扉そのものも物々しい。
 月から持ち込まれた様々な秘宝や珍品の納められた専用の保管庫である。
 使用方法を誤ると危険な物品もあるとかで、兎達には近づかないように命じてあるが、何せ中には地上では見かける事の出来ない、奇想天外な珍しいものばかり。
 何か使える物があれば、と思いこうしてやってきたわけだが……。

 堅牢な扉を見上げると、永琳のお手製だと言う、物々しい碑文が飾られている。

『汝らここに入るもの、一切の望みを棄てよ』

 天才の考える事はよくわからない。
 本来なら永琳の許可が無ければ、自分も入る事ができない場所だが、まぁ、そんな事いちいち気にする私ではない。
 用意しておいた針金を使って、鍵を外す。
 ピッキングは幻想郷の少女の嗜みです。

「何か面白いものはー、と」

 中に入るとほこり臭い空気が鼻についた。
 まぁ、普段掃除どころか換気すらしていない場所だし、こればかりはしょうがない。

 宝物庫は外からの見かけよりも、かなり大きい。
 少なくとも、こうして入り口から中を見回してみても、明かりが無い事もあり、どの程度の奥行きがあるのか検討が付かない程度には広い。
 とりあえずは、奥の方に向かってみる。

 ここに入るのは初めてではない。
 入り口近辺の物に関しては、使用方法がわからない物も多いが、一通りどういった物が置かれているのかは把握している。
 今回必要となるのは、そういうのとは別のもっと面白い何か。
 もしくは、自分のイマジネーションを未知の領域に発展させる何か、だ。
 見知った場所より、見知らぬ場所から探そうと、その程度の理由で、とりあえず奥に向かって進む。

「んー、奥のほうはなんだかカラクリ仕掛けのものが多いなぁ。何に使うのさ、コレ」

 とりあえず目に付いたものを手に取り、表面に刻印された文字を読み上げる。

「ガイガーカウンター。やだ、何この名前、格好良い」

 用途については皆目検討付かないが。
 何やら心の奥底に眠る魂を揺さぶられるような名前のカラクリを元の位置に戻して、改めて周囲を観察する。

 最初の印象通り、カラクリ仕掛けのものが多いが、書物や宝剣の類など印象のまったく異なるものも少なくは無い。
 図書館ならば書物、備蓄庫ならば食料などといったように、物品の大本の分類で分けてあるわけでは無いらしい。
 と、するとどういった基準で分けられているのか。

「種類で無ければ、目的とか?」

 例えば清掃用具入れなどは、金属器から竹製の用具まで使用方法がわからなければ、まったく統一感の無いものが詰め込まれている印象があるかもしれない。

「もしくは……危険物って括りとか?」

 思い至って観察すれば、なるほど武器のような外観のものが少なくない。
 使用方法はよくわかんないけど、銃器の類ぐらいは知っているのだ。

「と、すると下手に触んない方がいいかな」

 と。つぶやいて、きびすを返したその拍子。
 つま先が近くに立てかけてあった、槍のような外見をした棒状の何かにひっかかった!

「おっと」

 咄嗟に手を伸ばして、倒れかけた棒状の物をひっつかむが、どうやら持ち手とは逆の先端部分が、天井近くまで積まれていたつづらを固定する紐を引っかけたらしい。
 ぶつり、と太い縄がちぎれるような音がして、どさどさと降ってきた大量のがらくたに押しつぶされる事になった。

「あいたたた……」

 幸い、重量物は無かったらしい。落下物を受けての痛みこそあれど、怪我は無さそうだ。
 日頃の行いが良かったからだね、多分。

 と、そこで視界に入った物に気付く。
 薄暗い宝物庫の中、キラリと光る何か。

 金目のものかと、とりあえず手に取ってみる。

「何コレ。鏡……なのかな?」

 手のひらに収まるサイズの、装飾の何もない、プレートのような何か。
 手鏡が一番印象に近いかもしれない。
 鏡、と断定できなかったのは、表面に映るものがまるで磨りガラス越しに見る風景のように像を結ばなかったからだ。もしくは乱れた水面越しに見るような歪みのある光景。

 なんだこれ、と深く考えず眼前にかざし、のぞき込む。

 すると、直後その鏡のような何かがキラリと光ったような気がした。
 映る歪んだ光景が、途端に像を結ぶ。

 映り込む自分。
 だが、違和感があった。
 確かに己の姿が映っているのに、良く似た別の誰かのような……。
 自分の姿をした自分では無い他の何か。
 猛烈に嫌な予感がして、咄嗟に『鏡』を投げ捨てようとしたが、時すでに遅し。

 映り込む『自分』と、目が合った。



 覚えているのはそこまで。
 バタンと倒れこむ音がしたのは直後の事だった。







 聞こえて来た、小鳥のさえずりにパチリと意識が覚醒した。

「ふあぁぁぁ。もう朝か」

 朝靄煙る、早朝。
 いつ寝ているのか定かでない師や、昼夜を問わずに寝たり起きたりを繰り返している姫君をのぞけば、月の兎である自分は、この永遠亭では一番の早起きだ。
 地上の兎は夜行性だとかで、他の皆はお寝坊ばかり。
 朝起きて、自分の最初の仕事は皆を起こして回るところから始まる……のだが。

「何か騒がしいわね」

 普段ならば、まだ静まりかえったように気配の無い時間帯だというのに、ドタドタとあちこちから足音が聞こえる。
 何かあったのだろうか、と手早く着替えと短くを済ませて、自室のふすまを開く。
 そして視界に入るのは、見慣れた永遠亭の長い回廊……ではあったのだが。

 何だろう。違和感があった。

「うーん……何かいつもより綺麗なような?」

 実を言えば、永遠亭は結構ほこりっぽい。
 やたらめったら広いのに、そこに住む兎達は軒並み気まぐれで飽きっぽく、その上、住人達を統括する、因幡てゐが、何せ『アレ』である。
 日々の清掃にもむらが多く、行き届いているとはとても言えない状況なのだ。
 同じような境遇の紅魔館なんかだと、その辺を全て1人でやってしまう有能なメイドがいるので何とかなるのだが。
 あいにく私は時間を止めたりはできないし。

 そこまで思考したあたりで、信じがたい物が目に飛び込んできた。

 ドタドタドタ。
 雑巾掛けをする妖怪兎である。

「へ?」

 しかも1匹や2匹ではない。
 数匹の兎が、もくもくと掃除をしている。
 回廊を抜けて、中庭をのぞき込むと同じように、銘々にほうきを手に取り、ゴミ袋を手に、掃除をしてまわる住人達。

「そんな馬鹿な……」

 ここに住むようになって、ずいぶん経ったがこんな光景は初めてだ。
 年末の大掃除の時だって、こんな風にはならない。

「ちょ、ちょっと。皆、どうしたのよ。何の騒ぎ?」

 近くを通りかかった1匹を呼び止めて、事情を聞いてみる。

「今日はそういう日だってー」
「ねー」

 なんだか間延びした会話だが、ここの兎達は一部を除くと、皆こんな感じである。

「てゐさまが言ってたー」
「てゐが?」

 思わぬ言葉に首をかしげていると、会話していた兎が、あっちあっちと指差している。
 そちらに目を向けると、そこには見知った姿があった。
 否――訂正しよう。
 よく知っていたはずの、まったく見知らぬ知人の姿だった。

「おはようございます! おねーさまっ!」

 ものすごいキラキラした笑顔で挨拶された。

 えーと何というか、その。

 反応に困る。







「し、師匠ぉぉっ!」
「あら、ウドンゲ。どうしたの? まるで此の世に在ってはなら無い物でも見てしまったかの様な慌てようだけど」
「概ね間違っていないかもしれませんが……」

 とりあえず、対応に困ったので、師である永琳の元に、てゐの首根っこ引っ捕まえながら走ってみた。

「てゐが何か変なんですっ!」

 ずずい、と抱えてきたてゐを差し出す。

「おはようございます、お師匠様!」

 背筋を伸ばし、さわやかさをまき散らしながらの実に快い挨拶だった。

 ち、違う! 私の知っているてゐはこんなんじゃ無いっ!
 普段なら、もっと気だるそうに、活力ってなんだっけって位にダレた挨拶しかしないのにっ!

「おはよう、てゐ。……うん、何となく事情は察したわ」

 師匠が珍しく反応に困っている。
 うん、そうなるよね。

「えーと、朝の掃除は一通り済ませました! 他に何かお手伝いする事なんかはありませんか?」

 おお……。
 何だろう、この爽やかなオーラは。
 普段の、何か企んでるじゃないかとか、話し相手を小馬鹿にしたような物言いからは想像も付かない快さ。
 何というか白い。
 腹黒兎が、ものすごい白い。

「驚きの白さね……」
「それが言いたかったんですか、師匠」
「いいじゃない別に」

 ぷうっと頬をふくらませる師の姿に思わず心ときめいてしまったが、それはひとまず置いておかねば。
 こちらのやりとりの意図がつかめないのか、てゐはきょときょとと私と師匠の顔を交互に見ている。

「てゐ。何かあったの? 普段ならまだ寝ている時間だと思うのだけど。それに掃除なんて普段手伝わないでしょう」
「そうだったかもしれません……。ですがっ! 私たちが住まうこの永遠亭に感謝を込めて綺麗にするのは当然の事! これからは他の兎達にも協力してもらって、毎日綺麗にしてあげるんですっ!!」

 握り拳で熱く語るてゐ。
 なんか背景と瞳に炎が見えるような気がする。
 違う。
 てゐはそんな事言わない。

「ど、どうしたんでしょう。てゐのこの態度。明らかにおかしいですよ」
「うーん……何か変なものでも食べたのかしら……と。あら?」

 師匠がそこで何かに気がついたようだ。
 てゐのそばに近づき、首からさげられた、それを手に取った。

 鈍い光沢をもったプレートだった。
 この位置からではよく見えないが、周囲の風景が映り込み、鏡のようにも見える。

「なるほど……。これをのぞき込んだのね」

 ぶちり、と乱暴なてつきで紐を引きちぎって、その『鏡』を手に収める。
 突然のことでちょっとビビったのは、ここだけの秘密。

「何ですか、それ」
「あ、のぞき込んじゃだめよ。貴女まで『反転』するわよ」
「はい?」

 反転。
 言葉の意味はわかるが、何か特別な意味を持っているかのような物言いだった。

「どこで見つけたのかしらね、こんなもの」
「結局、それは一体何なんですか?」
「まぁ、鏡よ。普通の物ではないけど」
「はぁ。てゐのこの状態とどういった関係が?」
「鏡とは世界を映し出す平面。でも、そこに映る光景は、全てのものを反転させている」
「左右逆って事ですね」
「正確には、前後なのだけど、まぁ、今はどうでもいいわ。ここにあるこの鏡は、光景を反転させるのではなく、のぞき込んだ者の、『性質』を反転させるの」
「性質?」
「そう、無口な者を饒舌に、意気盛んな者を冷静沈着に、アナキンをダースベイダーに変えるのよ」
「いや、最後の例えがよくわかりませんが」
「気にしないで頂戴。月に居た頃にたまたま手に入った秘宝でね……下手にのぞき込むと、対象の人格を崩壊させかねないものだし、危険だからと封印したはずなのだけど。どこでこんなものを手に入れたのかしら」

 首をかしげる師匠だが、私にはおおよその見当が付いた。
 宝物庫から手に入れたものだろう。以前からてゐがあそこに出入りしている所を何度か眼にしたことあるし。

「えーと、つまり?」
「ぶっちゃけると、『黒』かったてゐが、『白』くなったって事ね」

 ぶっちゃけ過ぎだと思った。







 原因がわかれば対処方法ってのも何とかなるものだ。

 師匠は件の『鏡』をその場であっさり破壊してしまった。
 元に戻すにはこうするのが手っ取り早いとか。
 すぐには戻らないけど、時間が経てば鏡の効力が消えて、元に戻るんだって。
 のぞき込んだ者を反転させるのだから、もう一度のぞき込めば元に戻るのではないかと問いかけてみたが、そういうものでも無いらしい。
 鏡像の鏡像は成立しないとか何とか。合わせ鏡がどうたらとか言っていたが、よく理解はできなかった。
 やっぱり師匠の言う事は難しい。

 んで、私は何をしているかと言えば、日々の勤めである所の薬の行商に、人間の里を訪れているわけだけど。

「さぁ、いかがですか! ヤゴコロ印のお薬ですよー! 何? 転んで膝をすりむいた? 真水で洗って、この蒲の花粉から作った傷薬をぬっときゃ、一晩もありゃ赤子もビックリのすべすべお肌に元通りだ。どうです、お一つ。いやさ、一つと言わず、お二つ、三つ。ええい、ついでにこの毛生え薬も付けてやろう。持ってけドロボー!」

 普段と違う様子のてゐをそのままにしておくのも不安だったので、一緒に連れてきたわけだけど。
 何だろう、このたたき売り。
 普段は、顔なじみの商店とかを順にまわるんだけど、てゐがもっと良い方法があると言って、広場で始めたのがコレだった。
 うーん、確かにすごい勢いで売れているけど。
 もう一種の見せ物だよね、これ。
 薬ってこうやって売るものなのかなぁ。







 で。
 普段ならば持って行った内の2割も売れれば上々といった所の薬箱は、見事すっからかんになるまで売り切れてしまった。
 売り上げって点で見れば間違いなく、過去最高額。
 しかも、端から見ると投げ売りにしか見えなかったのに、しっかり純益まで出てるし。
 金にうるさく、商才はあるんだろうなぁ、とは思っていたけど、ここまでとは。

「うーん、これだけ軽い薬箱を背おうのは初めてかも……。というか明日からどうしよう。いくら師匠でも今日売り切った分だけの薬を一日では作れないよね」
「ご迷惑でしたか?」

 何となくつぶやいた言葉に、隣を歩くてゐがビクッとしてから上目使いに訪ねてくる。

「迷惑だなんて、まさか。びっくりはしたけどね」
「そうですか」

 言ってやると、今度は嬉しそうに微笑みを返してきた。
 うわ、なんだコレ。可愛い。可愛いぞ。

「完売御礼ってね。最近はうちの家計も決して余裕のあるわけじゃないしね。師匠も喜んでくれるよ、きっと」
「鈴仙は?」
「私?」
「鈴仙は喜んでくれる?」
「もちろんよ」
「……鈴仙が喜んでくれると、私も嬉しい」

 そう言ってニッコリとてゐは微笑んだ。

 …………。

 ヤバイ。てゐヤバイ。まじでヤバイよ。マジヤバイ。
 恋に落ちる音がするかと思った。
 少なくとも、心がときめく音ぐらいはしたんじゃないかと思う。

 可愛いとか萌えだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。
 もっと強力で、恐ろしいものの片鱗を味わった気分だった。

「あー、もう抱きしめたいなぁ。この薬箱背負ってなければ今すぐにでも」
「鈴仙なら……私、いいよ?」
「え?」
「鈴仙の事、好きだし」

 いやいや。
 いやいやいやいやいやいやいや。

 どうなの、この反応。
 なんて表現すればいいの。
 少なくとも私、今のこの感情を表現する言葉なんて知らない。
 つうか、あるとも思えない。

 こいつこんなにも可愛かったのか。
 まるで気付かなかった。ずいぶん長い事ひとつ屋根の下で暮らしてたのにね。

 普段のてゐからはまるで想像ができないよ!

 ――と、そんな事を思った。
 思ってしまった。
 そして、気付いてしまった。

「普段の……てゐ……」

 今のてゐは。
 私の横に並んで歩くてゐは。
 私を好きだと言ってくれたてゐは。

普段とは違う。
まさしく、『反転』のてゐ。

 言動も、行動も、態度も。
 何から何まで『反転』したてゐ。
 『反転』した状態でこうという事は……。

 つまり本当のてゐは……。

 なんで気付いてしまったのだろう。
 ちょっと前まで、浮かれきっていた心がいっきに冷えた。

「鈴仙?」

 こちらの動揺が伝わったのか、てゐがこちらを見上げてくる。

「ん、なんでも無い」
「そう」

 寄り添って歩く私たちの距離は、これまでのそれなりに長い月日の中でもっとも近いはずなのに、これまでよりずっと遠い気がした。







「で、何があったの?」

 永遠亭に戻ってから何時間か経ってからの事。
 思いの外早く帰ってくる事ができたため、補充用の薬の調合を手伝っていたのだが、唐突にそんな風に話しかけられた。

「え?」
「どうも戻ってから様子がおかしいのよね。里のほうで何かあった?」
「いえ、別にナンデモナイデスヨ?」
「その片言口調は、十分何かあったって事の証左よね」
「う」

 我ながら動揺が態度に出やすい自分をどうかと思いつつ。

「……てゐって、いつまでああなんでしょうかね」
「『反転』した状況の事?」
「はい。普段のてゐは確かに、生意気だし、私の言う事全然聞かないし、落とし穴に落とされまくるしで、散々な目に遭わされてきましたけど。決して嫌いってわけじゃなかったんです」
「……」
「今のてゐって私に優しいじゃないですか。その……さっきは、す、好きだなんて言ってくれましたし。でも、それってつまり、『鏡』の影響で、本来のていとは反対だからって事なんですよね」

 先ほど気付いてしまった事実。
 言葉にすると、我ながら何とも言えない悲しい感情がわき上がってくる。

「慕ってくれるのも、私に優しくしてくれるのも……好きって言ってくれたあの言葉も」
「ウドンゲ……」
「全部、全部。本当とは逆の事なんですよね……。それが、その」

 気付けば、涙が流れていた。

「悲しいな、って……」

 うん。
 言葉にして実感した。
 嫌がらせばっかされてきたけどさ、何のかんの言っても、私はてゐの事を嫌いじゃなかったんだ。むしろ好ましく思っていたんだ。

 ところが、てゐの私への感情はまさしく正反対って事で。

 それが、たまらなく悲しい。

「それは違うわ」
「え?」
「違うのよ」
「だって、鏡の影響で、今のてゐは本来とは真逆なんですよね?」
「確かにね。色々と反対にはなっているけれど。考えてもご覧なさい。鏡は確かに映す物を反対に映し出す。でも、本当にそうかしら?」
「え?」
「真逆の反転鏡像。でも、映し出す本人を別人にするわけではないわ」

 言葉の意味をかみしめて咀嚼する。
 普段は何を言っているのか、よくわからない事ばかりだけど。
 この言葉だけはちゃんと理解しなくちゃダメだ、と本能が告げていた。

 師匠が近くにあった棚から手鏡を取り出して私に向ける。
 もちろん、例の『反転』させる鏡では無い。
 ありふれた普通の鏡。

「ご覧なさい、今、この鏡に映っているのは誰?」
「えと……私です」
「そう、鏡に映っていても、貴女は貴女なの。それと一緒。真逆に映っていても、貴女は貴女。反転しててもてゐはてゐよ」
「……難しいです」

 やっぱり師匠の言う言葉は難しい。
 もっとわかりやすく言ってくれればいいのに。

「ぶっちゃけると、反転しても、誰かに対する感情は変わんないのよね」
「だから、ぶっちゃけ過ぎじゃないですか!? って、え……?」
「黒の反対は白。むしろ今回は、天の邪鬼の反対は素直って所かしら」
「じゃあ、つまり……」
「さすがに、これ以上わかりやすく言うのは難しいわよ。後は自分で……いえ、貴女達で考えなさいな」
 
 師匠の視線が私の後ろを指していた。
 振り返ってみると、うつむき気味で立ち尽くすてゐの姿が。
 何となくプルプル震えている気がする。

「てゐ?」

 
 呼びかけると、ビクリと反応して、震えがピタリと止まる。
 その反応に違和感を覚えた。

 いや、今日一日の普段通りでは無いてゐを眼にしていからだろうか。
 普段通りである事に違和感があったのだ。

「えーと、てゐ?」

 もう一度呼びかけてみる。
 てゐはうつむいたままだが、もう間違いない。
 鏡の効力が切れたのだろう、いつも通りのてゐだ。

「……うっさい」

 キッとこちらを睨み付けるようにして、上げた顔は真っ赤だった。

「へ?」
「勘違いしないでよね、私は鈴仙の事なんか大嫌いなんだから!」
「いや、その言葉はむしろ正反対を意味するんじゃ……」
「うっさい、うっさい、うっさい、うるさぁぁぁいっ! 今日一日の事はノーカン、無しよ無し、いつか見た夏の幻なのよ!」

 何というか、白とか黒とかいうより赤色兎だ。

 先ほどの師匠とのやりとりを反芻し。
 今のてゐの態度を改めて考える。

 ってことは?

「あー、もう! それ以上考えるの禁止!」
「でも」
「デモもストライキも無い! ともかくあんたはもう一切口を開くな!」

 何と声をかければいいのか検討も付かなかったけど。

「えーと、その」
「だから口を……っ!」
「ありがとう?」

 とりあえず、思いついた言葉を口にしてみた。

 すると、活火山のように言葉をまくし立てていたてゐは、ピタリと行動を止め。
 直後、ものすごい勢いで逃げていった。
 それはもう脱兎の如く。
 まぁ、兎なんだけど。

「うっさーい!」

 走り去りながらの捨て台詞にも切れが無い。

 まぁ、何というのか。

 その。

 反応に困る。
姫様書きたくて、永遠亭を舞台に選んだのに、どうしてこうなった。
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作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2010/11/06 23:55:54
更新日時:
2010/11/06 23:55:54
評価:
23/24
POINT:
139
1. 3 fish ■2010/11/08 00:23:27
読み終わって受けた印象をそのままぶっちゃけると、それなりに面白かったという感じです。
永遠亭のほのぼのギャグは楽しい。
ただギャグ路線にしても、何となく「軽い」印象が拭えませんでした。
話の進め方やキャラクターの描き方にもう少し工夫や丁寧さがあると良かったのかな、と思います。
2. 7 1896 ■2010/11/08 20:18:15
そんな後書き書かれても、
まあ、何というのか。
その。

反応に困る。
3. 5 名前が無い程度の能力 ■2010/11/12 01:17:09
てゐはツンデレだったのか!?後書きで盛大に吹いた。
姫様ドコー
4. 9 みなも ■2010/11/13 14:57:26
テンポのよさが心地よかったです。
レイセンの心がいやされていくのがよく伝わってきました。
5. 3 パレット ■2010/11/20 00:46:00
 これまた「鏡」の使い方が上手い……でも姫様いないじゃん
6. 7 T/N ■2010/11/25 14:57:36
てゐが可愛いですねー!
鈴仙への感情がうっかり暴露。面白かったです。
7. 4 さく酸 ■2010/11/25 20:47:10
姫は犠牲になったのだ・・・。

それはともかく、てゐの素直じゃない性格を鏡の反転をつかってうまく書いた作品でした。つんでれてゐかわいいです。
気になった点は2つありまして、
ひとつは一人称の主体がぽんぽん変わる上に、その目印があやふやな点。一人称が変わらないなら▽はいらないでしょう。
もうひとつは起承転結の起に文章の半分を使ってしまって頭でっかちになってしまっている点。もう少し文章全体のバランスを見直しましょう。
8. 3 asp ■2010/11/29 11:52:31
 確かにてゐが反転したら反応に困る。ただ作品として突出したものが無かったかなあと感じました。てゐも反転というよりは年不相応な幼さの、"都合のいいキャラ"に改変されているようにも見えますし。鈴仙の変化を含め、もう少し掘り下げる余地はあったのでは。姫様は犠牲になったのだ……
9. 8 yunta ■2010/11/30 22:49:34
執筆お疲れ様でした!

てゐなりに気遣っている様子と、鈴仙の弱さが上手く引き立てられている話だと感じました。
終わり方も綺麗で、読んだあとに良い気持ちになれますね。
ただ引きこまれただけに、いくつかの誤字に引っかかりを感じてしまいました。
10. 10 名前が無い程度の腐食勇者 ■2010/12/02 00:40:06
終わり方好み。
11. 5 とんじる ■2010/12/02 15:18:24
 すっきりとした文章で読みやすかったです。
 内容的にもほのぼのに近いコメディで、決して暗くなりすぎずに気持ちの良いノリで最後まで行ってくれた感じ。
 また、キャラクターもコミカルで可愛かった。特に、てゐ。ツンデレ兎可愛いです。

 ただ結局のところただのコメディ展開で終わってしまったのがちょっと物足りなかった。
 てゐが悪戯を始めたきっかけが、鈴仙に感情を出させるためだとか、その悪戯が最近、鈴仙の心的負担になっているとか、掘り下げていけば面白くなりそうな興味深い設定をちらつかせていただけに、「ツンデレてゐ可愛い」っていう終わり方なのがちょっと残念。
 ああでもてゐ可愛いよてゐ。
12. 6 ケンロク ■2010/12/07 13:23:13
なぜこのテイストで姫が出ないのかと(ry
なんというツンデレ兎。
小さなパロディありの軽い読み物で、同人作品っぽくて好きです。

さぁ、可愛い輝夜の出る永遠亭モノを書く作業に戻るんだっ
13. 7 リコーダー ■2010/12/09 02:32:39
なかなか歯切れが良くていいです。
三者三様に、人間が出来てる感じかな。ちゃんと考えて行動してくれる。
14. 8 PNS ■2010/12/09 20:53:19
いやいや、このSSの二人の関係、実に好みです。もっと読みたいですw
15. 8 774 ■2010/12/10 08:28:17
良い感じに2828しながら読めました。
ごちです。
16. 6 木村圭 ■2010/12/11 20:40:06
てゐ可愛い、以外を書きたかったけど出てこなかった。
もはやテンプレに近い王道中の王道ですが、良いものは良いですね。はい。
17. 3 ニャーン ■2010/12/11 20:43:14
感想に困る。というの一文で済ませたら、きっと気持ちいいことでしょう。
てゐの可愛さも然ること、戸惑う鈴仙も可愛くて困る。二人のドタバタ騒ぎが楽して、素直にニヤニヤできました。
なんでガイガーカウンターがあるんだ。
18. 7 八重結界 ■2010/12/11 20:51:26
何と言うかその……反応に困る。
19. 8 deso ■2010/12/11 21:15:09
可愛いのう。可愛いのう。
掴みはバッチリ、テンポ良く楽しく読めるコメディでした。
20. 4 gene ■2010/12/11 22:46:14
その鏡を見た輝夜や永琳の話が読んでみたいです。
二次で広まってる要素を排除すると到底想像が出来ないですが……。
21. 7 文鎮 ■2010/12/11 22:56:50
師匠がとても素敵でした。ぜひともジェダイ的な弟子入りをしたいです。
知り合いの性格がいきなり変わったら驚きますよね。
22. 6 兵庫県民 ■2010/12/11 23:25:42
そんなこと言われてもその、見ているこっちまで反応に困る。
どうしてこうなったww
23. 5 名前が無い程度の能力 ■2010/12/11 23:44:23
確かにこれは反応に困る、笑わせてもらいました。
24. フリーレス ZID ■2010/12/13 00:37:35
 お読み頂き、ありがとうございました。
 得点結果も含めて、ほんとどうしてこうなった。
 望外すぎる結果に戦々恐々であります。

 今回の裏テーマは「直球」。
 いろいろ奇策に走りすぎて、6,7、8回と3連続で完成に漕ぎ着ける事ができなかったので、とにもかくにも完結できるよう、一節で作品語れるぐらいわかりやすい内容になるようにと組みました。
 結局、タイムスケジュール通りに進まず、前半こういう解釈があれば面白いだろーなーとか、この辺にネタ張っておけば、後半の話が膨らむだろうなーとか書いた描写が死にまくり。
 そして、何より当初の目的が完全消滅という結果に。
 姫様は犠牲になったのだ……。

 最後に作品を読んで頂いた全ての方に改めて。
 感謝を。

○fishさん
 まさしくおっしゃる通りの内容かと。
 もっと物語的な面白さというか、まだまだ工夫できる所はあったと思います。
 そういう所を活かせるようがんばります。

○1896さん
 むしろ狙い通り(ドヤ顔

○名前が無い程度の能力さん
 姫様は犠牲に(ry

○みなもさん
 文章練り足りないかとも思いましたが、読み返してみたらトントン拍子に進むのが自分でも心地よくそのまんまに。
 てゐの能力的に、もっとこういう人を幸せにする役割があっていいと思うのです。

○パレットさん
 変に凝っても破綻しそうだったので、直球ど真ん中です。
 姫様が書きたったんですけどね……ほんとどうしてこうなった。

○T/Nさん
 可愛いは正義。もうありったけ詰め込みましたとも。

○さく酸さん
 ご指摘痛み入ります。
 まさしく調整不足な点をズバリなご意見。参考にさせて頂きます。
 重ねて感謝を。

○aspさん
 もっと掘り下げる所はあったと思います。
 それこそそれだけで一つ、二つ話を作れるぐらいに。
 案が無いでもなかったのですが、物語を破綻させずに組み込む自信が無く見送り。結局、厚みにかける結果となってしまいました。
 実力不足をひしと感じます。

○yuntaさん
 終わり方だけは、こうしよう、と。まさしく今作の軸そのものでした。
 うまく伝える事ができたようで幸いです。
 誤字はほんとごめんなさい。
 努力します。

○名前が無い程度の腐食勇者さん
 この終わり方のためにこの作品書いたといっても過言ではありません。
 うまく表現できたようなら何よりです。

○とんじるさん
 もっと掘り下げて物語としての厚みを出せる要素はあちこちにあったと思います。
 まったく活かせませんでした、ごめんなさい。
 物語としての厚みと、時間切れとを天秤にかけた結果「てゐマジ可愛い」で押し切る結果に。
 精進します。

○ケンロクさん
 ほんと、どうしてこうなった……。
 こういう肩の力抜いて読めるほんわかな姫様の作品書きたいですねぇ。

○リコーダーさん
 永琳が今回の影のMVPだと思っています。
 鈴仙とてゐの2人だけだと、今作の空気にはならなかったんじゃないかと。

○PNSさん
 いいですよね、こういう2人。
 こういう掛け合いを考えるだけでぼくぁ幸せな気分になれます。

○774さん
 同じく2828しながら書いてましたとも。

○木村圭さん
 王道は面白いからこそ王道となるのだと思います。
 可愛いは正義です。

○ニャーンさん
 この二人はほんと書いてて楽しいですね。
 ガイガーカウンターはアレです。ほら、多分研究室とかから放射能が(ry

○八重結界さん
 むしろ狙い通り(ドヤ顔

○desoさん
 可愛いは正義。楽しんでいただけたのなら幸いです。

○geneさん
 姫様や師匠が覗き込んだらどうなるんでしょうねぇ。
 きっとそれはそれで楽しい世界が待っている。
 色々。色々と。

○文鎮さん
 師匠は今回の影のMVPだと思います。含蓄とフランクさをかね添えた師匠に隙は無かった。

○兵庫県民さん
 ほんと、どうしてこうなったのやら。
 姫様分が不足して、禁断症状出そうです。

○名前が無い程度の能力さん
 楽しんでいただけたのなら何よりです。
 困りますよね、こんな事になった場合の反応。
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